Googleには、さまざまな広告がありますが、その中で「ファインド広告」というものをご存じでしょうか。
2019年に発表された新機能なのですが、ファインド広告は、使い方によってはとんでもないPVを獲得することが可能になります。
バナー画像と広告分を用いて広いターゲット層に広告を配信することができ、今後、認知度向上やリマーケティングにおいて高い効果が見込めます。
では、ファインド広告について、使える機能や概要、配信先について初心者の方にでも分かりやすくご紹介していくので、効率よく活用していくためにも参考にしてみて下さい。
Google広告のファインド広告とは?
ファインド広告とは、Googleの検索窓の下に表示される「ディスカバーフィード(Discover Feed)」に出稿できる広告のことです。
Googleによると、ディスカバーフィードは、毎月8億人のユーザーが利用していて、その膨大さがわかりますね。
2019年に公開される前、2018年に仮リリースされていましたが、2019年のアップデートに合わせてユーザーのそれぞれの好みに合ったコンテンツを含む情報を自動で提供できるよう意向し、機能改善が行われました。
自分が普段見ている情報をもとに、2019以降、広告が表示されるというわけです。
赤枠で示している1つ1つのコンテンツは、「Discover icon(ディスカバーアイコン)」と呼ばれます。
それぞれの「Discover icon(ディスカバーアイコン)」毎に項目がカテゴライズされているので、フィード閲覧中にお客様が気に入ったアイコンをタップします。
タップすることによって、より詳細な情報を「ディスカバー フィード(Discover Feed)」上で多く得ることができます。
さらに、気に入ったフィードが見つかれば、「Discover icon(ディスカバーアイコン)」上部の「Follow」ボタンをタップすることで、日常的に情報をディスカバーフィード上で得ることができるようになります。
このように、Google側が用意した”フィードの中に広告が出る”という形式は、「インフィード」型広告と呼ばれます。
配信するクリエイティブ次第では、広告感を抑えた状態で促すことが出来るので、ユーザーにリーチできるネイティブ広告の一種になります。
Google広告ファインド広告の配信先はどこ?
では、ファインド広告の配信先についてもみていきます。
ファインド広告は、以下の3つの配信面に配信されます。
3つの配信先としては、
- 「Discover(Google Feed)」
- 「YouTube Home Feed」
- 「Gmail」
の全3つがあります。
それぞれ表示される場所や特徴に違いがあるので、1つ1つみて理解していきましょう。
Discover(Google Feed)
Discoverでは、Googleのアプリをダウンロードして開いて下にスクロールしたり、一部のデバイスでホーム画面から右にスワイプすることで表示されるフィードになっています。
Googleアカウントにログインしているサービスでの行動履歴やフォローしているコンテンツに基づいて、ユーザーの関心度が高いと判断された記事が自動的に表示されるようになっています。
また、Discoverには「トピックをフォローする」という機能があり、興味のあるコンテンツをフォローすると、その各種トピックの最新情報がDiscoverに表示されるようになります。
たとえば、「釣り」のことを普段調べているユーザーがいたとした場合、「釣り器具関連」の最新の商品の記事がユーザーに向けて出たりします。
ファインド広告は、この投稿された記事と記事の間にネイティブ広告として配信することが可能となっています。
YouTube Home Feed
「YouTube」と聞いて、今や知らない人はいないのではないでしょうか。
それほど今ではすっかり世に浸透しているYouTubeですが、動画を見ていると途中で広告が流れることがありますよね。
そんなYouTube Home Feedは、YouTubeのホーム画面を意味していて、このフィードの動画と動画の間にファインド広告が配信されます。
このYouTube Home Feedに配信されるファインド広告も、普段、ユーザーがYouTubeでどんな動画を見ているかなどを自動的に割り出して、どの中でも関心度が高い動画がタイミングよく表示されるようになっています。
Twitterは、興味関心に基づいた広告配信の受け取りを停止しても、Twitter広告は引き続き表示されます。
たとえば、ツイート内容、フォローしているアカウント、使用している携帯電話の種類、現在地、Twitter上でクリックしたURLなどの情報に基づいてカスタマイズされた広告がTwitterに表示されます。
広告主がオーディエンスを支援するだけでなく、興味関心に基づいた広告配信などを利用して、Twitter独自のサービスを宣伝することがあります。
Gmail
大多数の方がSNSを利用していますが、メールのやり取りなどに使用しているが「Gmail」ではないでしょうか?
そんなGmailにも、ファインド広告は配信されています。
Gmailに配信されるファインド広告は、Googeディスプレイ広告のGmailキャンペーンと同様に、Gmailの広告枠に対して配信されます。
メールとごちゃ混ぜにならないように、配信される広告にはプロモーションのタブが表示されるようになっています。
ファインド広告の3つの配信先を見てきましたが、意識していないだけで言われてみれば普段から目にしているものばかりですね。
これらの配信面に対して、ユーザーの検索履歴や動画視聴履歴、位置情報、Webサイトの閲覧履歴などの情報に基づいて、個々にパーソナライズした関連性の高い広告出稿を可能にしています。
また、事前にGoogle広告上に登録した広告素材を基にして、それぞれのユーザーに実際にマッチしたクリエイティブが自動生成されて、システム側による自動最適化が行われます。
Googleファインド広告を使うことにより得られるメリットとは?
では、ここからはファインド広告を使うことにより得られるメリットを5つご紹介します。
- 大規模のユーザーにリーチが可能
- 売上の増加
- 新ターゲティングが生まれる可能性
- 視覚的に訴えることが可能
- 単価設定が可能
メリットを抑えることで、アプローチの仕方も最大にすることが出来、変わってくると思いますので、是非覚えてくださいね。
メリット①大規模のユーザーにリーチが可能
一番大きなメリットとしては、圧倒的規模のユーザーへのリーチが可能になるという点があります。
Googleは、今やスマートフォンを持っている人であれば必須と言っても過言ではないほど、誰でも使っているのではないでしょうか。
そのGoogleに広告を表示することができるわけですから、必然的に見てくれるユーザーも拡大して、オーディエンスも大規模になってきます。
メリット②売上の増加
新機能のメニューだからこそ、競合を含め、参入時期は一緒ということなので、既存の検索広告、ディスプレイ広告、ショッピング広告と異なりゼロからの参入になります。
なので、広告を配信することで、コンバージョンが増える可能性は高いです。
しかし、既存の広告と異なるので、情報が少ないので新規となると最初は手探り状態になることが想定されます。
クリック率やコンバージョン率が他配信面と比較してどうなるか、また、新市場開拓の意味でも、今後、採用して試してみる価値はあります。
メリット③新ターゲティングが生まれる可能性
ファインド広告で使用可能なターゲティングは、以下と発表されています。
- カスタムインテントオーディエンス
- インタレスト
- インマーケット
- アフィニティ
これらが、ファインド広告で使用可能な基本のターゲティングとなっています。
しかし、新たなキャンペーンになるので、今までのターゲティング機能に加えて「ディスカバー フィード(Discover Feed)」上の「Discover icon」を指定して配信できる「Discover icon ターゲティング」のようなものが出てくることも考えられます。
また、広告出稿後にデータレポーティングを実施した際、商材やサービスと関連性の低い「Discover icon」を除外して、アカウント上でもターゲティング精度を上げていくといったような運用手段もしていきたいですね。
メリット④視覚的に訴えることが可能
現在、広告と一言で言ってもさまざまな種類があります。
文字だけの広告タイプであったり、絵や画像などを差し込んである広告タイプのものもあります。
ファインド広告は、その多種多様な広告がある中から、一番視覚的に訴えかけられるようなデザインを自動選出して、広告として打ち出すことができるので、効率よく広告を打つことが可能になります。
メリット⑤単価設定が可能
ファインド広告は、自身が打ち出した広告の単価を決めることができるようになっています。
どういうことかと言うと、つまりメディアでの成果目標をどのくらい達成できているかの確認することが可能となっています。
また、達成できるような単価に設定することもできるようになっています。
リスティング広告は広告費を柔軟に設定することができ、
Googleファインド広告のデメリットは?
メリットをご紹介してきましたが、Googleディスプレイ広告と比べててみた時に、ファインド広告が苦手な部分もあります。
メリットとデメリットを把握したうえで、導入すべきかどうかを検討してみてください。
デメリット①配信面をターゲティングする配信はできない
ファインド広告は、配信される広告枠が決まっているので、サイトを指定するターゲティングは使用することができません。
また、「Discoverにだけ配信する」といったような、ファインド広告の配信面の中でも特定の配信面を指定したり、配信面別のパフォーマンスを確認することもできません。
使い方として、成果のいいプレースメントを発掘するようなことはできないので、Google ディスプレイ広告とうまく使い分ける必要があります。
デメリット②デバイスの指定や比率調整ができない
ファインド広告は、デバイスの指定や比率調整の設定をすることはできません。
また、DiscoverやYouTubeといった配信する面の性質上、スマホへの配信比率が高くなる傾向があります。
なので、スマホで成果が出しにくいようなサイトになっている場合には、注意が必要です。
デメリット③Google ディスプレイ広告と比べると配信量が少ない傾向
ファインド広告は、Googleディスプレイ広告と比べて配信面が限られているので、その分配信量は少なくなる傾向があります。
アカウントによってどれくらい配信面が少ないかということには差がありますが、平均的にはGoogleディスプレイ広告の1割~3割ほどの表示回数になるアカウントが多いです。
ただし、ファインド広告のみで月に3万回以上のクリックを獲得しているアカウントも複数あります。
なので、ターゲティングの母数に気を付ければ配信量は十分期待することができます。
Googleファインド広告を使うときの注意点は?
圧倒的規模のユーザーに効果抜群なファインド広告ですが、使う際には注意すべきポイントが2つあります。
これを抑えておかないと、思わぬ損をしてしまうかもしれません。
ユーザーの検索行動パターンが複数化される
今までは、検索画面にGoogleのロゴと検索窓だけがトップページに表示されるシンプルなデザインでした。
なので、ユーザー自身、検索行動を実施する際に迷うことなく検索キーワードを入力し、目的の情報を手に入れることができていました。
しかし、ディスカバーフィードを目的としてGoogleトップページを訪れたユーザーが、そこで獲得した情報をもとに検索を繰り返し、TOPの検索窓経由で検索や購買に至るなど今までになかったユーザーの新たな検索行動パターンが生まれる可能性があります。
購買行動の型が「AISAS」から「AIDMA」変化したのと同じく、今後、ファインド広告からもこのような新たな行動モデルの型が生まれるという認識を常に持っておきましょう。
事前の広告設計がとても重要
検索画面に限りなく近接したところで、広告を配信することはできますが、ニーズが潜在的な層にリーチすることになるため、事前の広告設計がとても重要になります。
- 「Gmail」 ターゲット:ビジネスマン、商材:BtoB系商材、求人系商材(転職・新
- 「Discover Feed」 ターゲット:特定のペルソナ、商材:全般
- 「YouTube Home Feed」 ターゲット:潜在層、商材:セミナー集客(オプトイン目的)
これは、直接的な成果ではなく、認知アップ施策として実装するなどということです。
配信先である「YouTube」、「Discoverfeed」、「Gmail」とで、ユーザーの潜在度合いや刺さりやすいクリエイティブは異なります。
そのため、1つのキャンペーンで以下3つの面に広告を出せるものの、広告を配信する画面でそれぞれに沿ったターゲティング設計をする必要があります。
さらに、YouTubeやGmailなど広告の刺さりやすさなどに明確な違いがあるので、出す媒体ごとに広告の内容を変える必要もあります。
Googleファインド広告の仕様と変更できない要素
これほど使うにあたってメリットしかないファインド広告ですが、様々な仕様があります。
単価設定やターゲティングなどの設定が自動的に行われ、マーケティングの目標や入札単価、予算などのデータに基づいて最適な掲載結果になるように調整されます。
しかし、以下の要素は変更できない仕様になっています。
- 個別単価設定を使った入札戦略
- 配信方法
- モバイル端末においてのターゲット設定
- プレースメントターゲティング(プレースメントの除外を含む)
- クリークエンシキャップ
- 広告のローテーション
- コンテンツ ターゲット
- 手動で広告作成
これらが変更ができないので、他の要素で差別化を図る必要があります。
またファインド広告で表示される広告サイズなどは以下のようになっています。
- 画像のサイズ。
- ロゴのファイルサイズ。
- 見出し文。
- 説明の文。
- 会社名。
- URL。
- フレーズ。
また広告アセットの詳細については、下記の一覧のような仕様となっております。
見出し(必須) | 半角 40(全角 20)文字以内で指定できます。1 つのクリエイティブで最大 5 個の広告見出しを指定できます。 |
説明(必須) | 半角 70(全角 35)文字以内で指定できます。1 つのクリエイティブで最大 5 個の説明文を指定できます。 |
画像(必須) | リーチを最大限に広げるには、1.91:1 の横長の画像を複数アップロードします。1 つのクリエイティブで最大 15 個のマーケティング画像をアップロードできます。 |
横長画像(1.91:1): 最小サイズ: 600×314。推奨サイズ 1200×628。最大ファイルサイズ 5 MB。 | |
正方形の画像(1:1): 最小サイズ: 300×300。推奨サイズ 1200×1200。最大ファイルサイズ 5 MB。 | |
会社名(必須) | 半角 25(全角 12)文字以内で指定できます。 |
ロゴ(必須) | 1:1 の正方形のロゴをアップロードできます。推奨サイズは 1200×1200 ですが、128×128 以上のロゴであればアップロードできます。最大ファイルサイズは 1 MB です。GIF 以外でも、ほとんどのファイル形式が使えます。 |
URL(必須) | 広告をクリックしたユーザーにデフォルトで表示されるランディング ページです。 |
行動を促すフレーズ | 広告作成ツールのプルダウン リストから、行動を促す最適なフレーズを選択します。 |
レスポンシブ広告に近いイメージですね。
Googleファインド広告の設定方法
では、ここからはファインド広告の設定方法について説明していきます。
まずはキャンペーン画面で+ボタンをクリックします。
次に「新しいキャンペーン作成」をクリックします。
次に、「販売促進」or「見込み顧客の獲得」or「ウェブサイトのトラフィック」or「目的を設定せずにキャンペーンを作成する」を選択します。
次に、キャンペーンタイプの選択でファインド広告を選択して、「続行」を選択します。
次に、「キャンペーン名」「地域」「言語」「入札単価」「予算」「広告グループ」「ユーザー」「ユーザー属性」を設定します。
次に、広告を作成するために「新しい広告を作成」をクリックします。
次に、「ファインドカルーセル広告」or「ファインド広告」or「既存の広告」をコピーを選択します。
次に、「ファインドカルーセル広告」を設定します。
次に、「ファインド広告」を設定します。
以上でファインド広告の設定が完了しました。
Google広告のファインド広告とは?使える機能や配信先について!まとめ
今回は、Google広告のファインド広告使える機能や配信先についての解説となりました。
Google広告でも、インフィード内での広告掲載ができるようになり、Googleコンテンツ内でのネイティブ広告ということで、既存の配信とは期待値が異なりそうです。
今まで広告を制作して打つ作業は一苦労ものでしたが、ファインド広告の導入により、今後サーチマーケティングの世界に大きな変化がもたらされ、広告を打つ作業も一気にハードルが下がりました。
ユーザーの興味・関心でのカテゴリはかなり細かく、ユーザーの行動を管理して強く反映されているので、ターゲティング精度はかなり高いものになりますね。
なので、最低限のターゲティングさえできていれば、ユーザーの目を惹くような良い広告に仕上がるというのも魅力的ですよね。
また、設定の方法もさほど難しくなく、簡単に設定できてしまうので気軽に始めることができるところも魅力的です。
他の広告と組み合わせて相乗効果を生み出すことが可能なファインド広告を是非使って見てください!
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