Google広告のプロダクトで、「動的」という単語を目にすることも珍しくなくなってきています。
主なものとしては、“動的リマーケティング”、”動的ディスプレイ広告”や”動的検索広告”といったものが挙げられます。
しかし、そもそも「動的」とは何のことなのか?、どういった広告メニューなのか?、何が異なっているのか?といったことが分かりづらいという人も多いはず…。
そこで今回この記事では、これら異なる点や動的ディスプレイ広告を設定する方法、概要等を、”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”を例にして、見ていきます。
参考にしていただければ幸いです。
Google広告の”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”の相違点
まずこの二つを比較していく前に、結果から言いますと、“動的リマーケティング” = “動的ディスプレイ広告”となります。
そうなんです、同じものを指しているというわけですね。
コンテンツをユーザーの行動履歴をもとに内容が変わる広告のことを、動的ディスプレイ広告といいます。
そしてこれは、ターゲットをそのサイトに訪問したことのあるユーザーとすることから、動的リマーケティングとも呼べるわけです。
そもそもディスプレイプロダクトの動的なもの全般のことを動的ディスプレイ広告と言うわけですが、今のところこれの該当するのは動的リマーケティングしかないので、”動的リマーケティング” = “動的ディスプレイ広告”ということになります。
もちろん、これから先、これらのプロダクトに最新のものが出てきた時には、異なる呼び名になる可能性があるかも知れません。
動的リマーケティングの特徴は?
動的リマーケティングは、GDR(Google Dynamic Remarketing)とも呼ばれるパーソナライズド広告です。
Google広告から出稿すると、Googleディスプレイネットワーク(GDN)が提携するメディアに広告を配信し、Criteoと同様に、ユーザーの興味・関心にあわせたレコメンドバナーを訪問済みユーザーに表示します。
さまざまな業種にあわせたフォーマットとして、小売、旅行、不動産、求人、飛行機、ホテルや賃貸物件、教育、地域限定の商品やサービスといった業種毎に仕様が準備されているほか、カスタムのタグ・フィードを使用することでその他の業種にも対応できます。
また、リターゲティングのため、一定以上のリマーケティングリストは必要ですが、UU数の制限がないため、月間UU数が4万以下のサイトでも利用することができます。
また、動的リマーケティングでは、配信する画面に掲載するバナーをその都度生成します。
なので、あらかじめ指定した広告のレイアウトに、フィードで入稿した情報を組み合わせることで幾通りもの表示パターンの中から、最適なクリエイティブをユーザーに表示します。
動的ディスプレイ広告の特徴は?
動的ディスプレイ広告とは、広告主のサイトにおける各ユーザーの行動履歴に基づいて、広告クリエイティブを自動生成することができます。
そのため、動的ディスプレイ広告を導入して利用することで、広告クリエイティブを自動生成して、サイト訪問者ごとにカスタマイズされた広告を表示することができます。
たとえば、他のGoogle広告の動的リマーケティングや、Criteoのダイナミックリターゲティング広告をイメージいただくと仕組みがわかりやすいかと思います。
動的ディスプレイ広告の配信先としては、Yahoo!JAPANのトップページからスマートフォン版のタイムライン、Yahoo!ニュースやYahoo!天気、Yahoo!路線情報などの主要コンテンツなどWEB面のほか、各サービスのiOS・Androidアプリ面までをカバーしています。
また、Yahoo!JAPAN以外の提携サイトのページへも配信されます。
動的ディスプレイ広告の利用を開始するには、以下の3点への対応が必要です。
- サイトリターゲティングタグをサイト内に設置し タグから訪問ユーザーの行動履歴を取得
- データフィード(商品リスト)の提供
- 専用のキャンペーンを作成
また、キャンペーン作成には、プロモーション広告APIやバルク、キャンペーンエディターの利用はいまのところ非対応となっています。
Google広告の”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”のメリット
「リマーケティング」は、過去のサイト訪問者に対して広告を配信することができる広告メニューです。
これによって、より確度が高く有効と想定されるユーザーに絞ってアプローチをすることが可能になり、高い費用対効果を向上させるとして現在多くの企業が追加しています。
ここでは、動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告のメリットについてご紹介します。
動的リマーケティングのメリット
動的リマーケティングのメリットとしては、
- ユーザーごとに、関心を引きやすい訴求ができるためCTRの改善が見込まれる
- 確度の高いユーザーを呼びこむことができるため、CVR・CPAの改善が見込まれる
というメリットがあります。
この効果が見込まれる広告掲載の方法を可能にしているのが、「タグ」と「フィード」という存在です。
ここでいう「タグ」とは、リマーケティングにおいて、ユーザーの行動を把握するためにサイト内に設置する「タグ」と同様のものです。
「フィード」とは、ECサイトの場合ですと、商品名や価格、説明文、広告をクリックした際のLPのURLなど、商品と広告にまつわる情報をまとめたものです。
これをGoogleに登録し、Google側はこれを元に広告を作成します。
つまり、タグによってユーザーの行動情報をキャッチし、その情報を元に訴求すべき商品を最適化してフィードから抽出してクリエイティブを作成しているという仕組みになります。
動的ディスプレイ広告のメリット
動的ディスプレイ広告のメリットとしては、
- 推奨タグの設置
- 継続的なデータフィードのアップロード
広告の配信を優先させるあまり、必須なタグのみ設置していませんか?
実は、Yahooが推奨するタグを設置することで、機械学習が促進され、広告効果が上がりやすくなっているので、見落としがちな部分ですが、ぜひ取り入れましょう。
常にタイムリーな最新の商品情報を訴求する動的ディスプレイ広告にとって、データフィード(商品リストのカテゴリ)を最新のデータにしておくことは必要不可欠です。
配信して終わりではなく、例えば「セール価格に変更されていなかった」といったトラブルを避けるためにも、継続的にデータフィードを更新することが重要です。
Google広告の”動的リマーケティング”と通常の”リマーケティング”の相違点
それぞれ「リマーケティング」と「動的リマーケティング」がどのように広告を配信しているかということについて説明していくので、見ていきましょう。
まとめてみると、以下のようになります。
リマーケティング
リマーケティングとは、そのサイトに以前訪問したユーザーに対して配信されます。
なので、その他のユーザーに比べて確度の高いユーザーと言えます。
ユーザーは検索キーワードによって悩みや欲求を具現化し、そのポイントを多く抑えているサイトを訪問します。
実店舗で考えると、気になってお店に入った行ったお客さんのイメージです。
ただ、お店に入れば物を絶対に買うかと言えば残念ながらそうではなく、「価格が高い、思っていたものと違った」、「手続きが面倒に感じた」といった様々な要因で店舗から離れてしまいます。
ただ、1度興味をもったことには違いありません。
リマーケティング広告は、そのようなユーザーへCookieを付与し、テキストや画像、動画を用いて再アプローチが行える広告となっています。
また、自社サイトへの訪問だけでなく「カートまで来たユーザー」「購入後一定期間を経たユーザー」という条件を設定して配信することも可能となっています。
動的リマーケティング
動的リマーケティングとは、ユーザーの過去の行動を基に閲覧経験がある、もしくは、それと関連性の高い商品やサービスを含む広告クリエイティブを媒体サイドが自動で判断して配信します。
これにより、ユーザーごとに最適にカスタマイズされた広告を簡単に配信することが可能になりました。
結果として、動的リマーケティングでは、ユーザーごとに、関心を引きやすい訴求ができるためCTRの改善が見込まれます。
また、確度の高いユーザーを呼びこむことができるため、CVR・CPAの改善が見込まれます。
言いかえると、動的リマーケティングとは、リマーケティングをさらに詳細に分けて行える配信となります。
したがって、サービスや商品がひとつの場合には、リマーケティング、サービスや商品が複数の場合は動的リマーケティングというように、それぞれで使い分けることによってより成果アップへと繋げる可能性を上げることができます。
Google広告の動的ディスプレイ広告を設定する方法
ここからは、動的ディスプレイ広告を設定する方法を見ていきます。
- “キャンペーン”の中にある”ディスプレイネットワーク”をクリックして新たなキャンペーンを作成します。
- “マーケティング目標”をクリック して、”ウェブサイトで購入”を選択して、その後、”キャンペーンを選択”をクリックします。
- 任意の”キャンペーン名”を入力 → “地域”を選択 → “言語”を選択 → “予算”の設定をそれぞれします。
- “動的広告の設定”の中にある”動的広告を使用”をクリックします。
- 最適な業種を選択し、完了です。
②の「マーケティング目標」を選択し、「ウェブサイトで購入」を選択します。
そして、その後「キャンペーンを選択」を選択する場合のウェブサイトでの購入の箇所は、それぞれのCV目的に応じて選択をします。
また、この動的マーケティングは、今のところリマーケティングユーザーだけをターゲットとしているので、それ以外のユーザーへの配信を行えないプロダクトだということが分かります。
そして、現在の動的広告は、リマケユーザーのみを対象にした広告プロダクトで、その他のユーザーに向けた配信はすることが出来ません。
表示される広告は、それぞれのユーザーがお客様のサイトで閲覧したことのある商品やサービスに応じて変わります。
Google広告の動的ディスプレイ広告の要件
動的ディスプレイ広告は、自分が制御するフィードで、お客様に対してカスタマイズされたコンテンツを表示します。
なので、広告にはフィードで更新した「新商品」や「新しいサービス」、「プロモーション」などが表示されます。
そこで、動的ディスプレイ広告には、標準のGoogle広告のポリシーと以下のような要件が適用されます。
それぞれご紹介していくので見ていきましょう。
フィードにおける画像のフォーマット
まずは、フィードにおける画像のフォーマットですが、下記のようなケースは許可されません。
- サポートされていない形式のフィード画像
許可されている画像形式としては、「PNG」、「JPG」、「JPEG」、または「GIF」のみとなっています。
このポリシー要件に合うように画像を変換できない場合は、ポリシーに準拠している別の画像をアップロードするようにしてください。
画像はRGBカラーコードで保存して、ICCプロファイルを添付することをおすすめします。
フィード イメージのファイルサイズ
フィード イメージのファイルサイズについてですが、次のようなケースは許可されません。
- 11.4 MB を超えているフィード画像
- 600 万ピクセルを超えているフィード画像
不承認となった広告や広告表示オプションは、確認して修正するようにしてください。
また、ポリシー要件に合うように、画像のサイズは 300×300 ピクセル(72 dpi)にすることをおすすめします。
利用できないフィードの画像
利用できないフィードの画像としては、次のようなケースは許可されないので注意しましょう。
- フィードの画像が欠落している、権限によりブロックされている、またはアクセス不能である
- ウェブサイトの SSL 証明書が原因で画像を取得できない
上記のように、フィードの画像が欠落している場合や権限によりブロックされている場合は、確認して見直すようにしましょう。
許可されない住所形式
許可されない住所形式としては、次のようなケースがあるので注意をするようにしましょう。
- 正しくない形式の住所
そのままですが、正しくない形式の住所である場合は、許可されません。
関連するポリシーと不承認となる一般的なケース
関連するポリシーと不承認となる一般的なケースとしては、動的ディスプレイ広告との関連性が高いです。
ここからのGoogle広告ポリシーは、特に動的ディスプレイ広告との関連性が高く、不承認の原因となることが多いものです。
注意する必要があるので、詳しくみていきましょう。
アダルト コンテンツ
一般的に制限されやすいものとして、「アダルトコンテンツ」があります。
動的ディスプレイ広告でも、アダルトコンテンツは含めることができません。
関連性の高い、安全な広告をユーザーに提供するために、Googleは特定の状況においてアダルトコンテンツを制限しています。
なので、動的ディスプレイ広告にアダルトコンテンツを含めることはできません。
関連性が不明確
次に、関連性が不明確なものについては、動的ディスプレイ広告に含めることができません。
動的ディスプレイ広告の情報は、すべて宣伝する「サービス」や「商品」と関連性があるものでなければなりません。
商標
商標についてですが、商標権所有者様から申し立てがあった場合、Googleは広告や広告表示オプションを削除することがあります。
また、広告文、アセット、およびビジネス情報における商標の使用については、広告主が責任を持って適切に管理するようにしてください。
Google広告の動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告の相違点!各使うべきタイミングについて!のまとめ
ここまで、”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”は今のところ同じものであったり、”リマーケティング”と”動的リマーケティング”の相違点や使い分けについてご紹介しました。
また、動的ディスプレイ広告を設定するための方法についても見てきました。
Google広告では今後もより自動化が推進されることが予想されますから、動的広告もより変更されていくでしょうし、動的リマーケティングのテンプレートももっと拡張されていくことでしょう。
ですので、もしまだ利用したことがない、もしくは検討しているといった場合には、今から是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
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