Google広告を出す広告主であるなら、だれもが知っているのが「オーディエンスターゲティング」。
このオーディエンスターゲティングは、広告を見てほしいお客様を分析して絞って広告を掲載するという広告方法のことです。
このオーディエンスを上手く使えるかどうかによって、広告効果に大きな影響を及ぼすのでとても重要になってきます。
そこで今回この記事では、Google広告で使えるオーディエンスの種類と、それぞれの特徴について概要をまとめてみました。
これから広告を出そうかと考えている方や、すでに出しているけれど、広告成果に悩んでいるという方は是非参考にしてみてください。
Google広告のオーディエンスとは?
オーディエンスターゲティングとは、性別・居住地や興味・関心、インターネットでの行動履歴などユーザーの持っている情報を切り口にして、広告の配信対象となる「ひと」を絞り込む手法です。
20代女性向けのスポーツウェア通販を例として考えてみたとき、検索広告を配信するときに、傾向として「スポーツウェア」や「トレーニングウェア」と検索した人に広告を出すことを考えると思います。
検索キーワードによるターゲティングのみの検索広告の場合、「スポーツウェア」や「トレーニングウェア」という検索をしたのであれば、老若男女問わずすべてのユーザーへ広告が配信されます。
ただ、商品のターゲットユーザーを考えると、まずは男性よりも女性に広告を見てもらいたいですし、同じ女性でも50代女性よりも20代女性にたくさん広告を届けたいところです。
さらに、20代女性の中でもスポーツに取り組んでいたり、関心があったりする人に特に注力した配信をすると効果がアップします。
オーディエンスターゲティングを使うことで、特定の年齢や性別のユーザーのみへ配信を調整して絞り込んだり、一部の見込みのあるユーザーへの入札の強弱を付けたりと対策をすることができ、その結果、コンバージョンが上がる可能につながります。
多くの場合、オーディエンスターゲティングはディスプレイ広告で語られることが多いですが、Googleの検索広告ではオーディエンスターゲティングと掛け合わせをすることが可能です。
オーディエンスターゲティングで扱えるユーザー層
オーディエンスターゲティングで扱えるユーザー層としては、以下の4つがあります。
- ユーザーの属性(子供の有無、配偶者の有無など)
- 購買意向の強いユーザー層(ユーザーが積極的に調べている情報など)
- ウェブサイトを訪れたユーザーリスト
- 登録されているリストの類似ユーザー
購買意向の強いユーザー層とは、ユーザーの興味や習慣、積極的に調べて閲覧しているさまざまな情報によって分けられたユーザー層のことです。
これは、Googleがあらかじめ用意しているユーザー層の中から任意のものを選択します。
例としては、「スポーツ、フィットネス」や「旅行」、「楽器、音楽の関連用品」などがあります。
Google広告のオーディエンスを使うと通常の検索広告とどう変わるのか?
ここまで説明をしてきましたが、ところで、オーディエンスターゲティングは、本当に必要なのでしょうか?
検索広告は、設定したキーワードを含む検索結果画面という掲載先を指定して広告を配信するターゲティング手法です。
検索というユーザーのニーズが高まった瞬間、購買に近い位置に広告を出すことができるので、コンバージョンに繋がる効果が高いといわれます。
この検索広告にオーディエンスターゲティングを掛け合わせることで、通常の検索広告と比べて、費用対効果を高めたり、リーチを拡大して新しいタイプのユーザーへアプローチをして接触を図ったりすることができます。
検索広告向けのオーディエンスターゲティングでできること
オーディエンスターゲティングを追加して検索広告向けに活用することで、どのようなことが出来るのかというと、次のようなことをすることができます。
- 検索ユーザーをオーディエンス情報で絞り込める
- 検索ユーザーのユーザー属性を把握できる
- 特定のオーディエンスに向けて広告の訴求を変えられる
- 特定のオーディエンスを誘導するリンク先を変えられる
- 特定のオーディエンスに向けて入札の強弱を付けられる
オーディエンスターゲティングを活用して検索広告の効果をあげるには、使いわけをすることがカギとなってきます。
ターゲティングの設定を変えるだけで効果を改善しようとする方をけっこう目にしますが、もちろん、それだけで改善することもあるのですが、ターゲティングに頼りすぎるのは少し危険です。
結局、ユーザーが目にするのは広告とLPなので、この2つをないがしろにして、大きな効果の改善を期待することはできません。
Google広告で使えるオーディエンスは全5種!
Google広告では、以下の5つのオーディエンスが利用できるようになっています。
- デモグラフィックターゲティング(デモグラ)
- 検索広告向けリマーケティング(RLSA)
- 購買意向の強いユーザーのターゲティング
- 類似ユーザーターゲティング
- カスタマーマッチ
個人情報の極一般的な部分を抽出するため、ほとんどの広告で使用されているターゲティング法となっています。
これらを1つずつ順番にみていきたいと思います。
①デモグラフィックターゲティング
デモグラと略されて呼ばれることの多いデモグラフィックターゲティングは、オーディエンスターゲティングの基本となっています。
Google広告においては、
- 年齢
- 性別
- 子供の有無
- 世帯収入
といった基本情報を指定することができるようになっています。
それでは、それぞれ詳細について見ていきましょう。
年齢
Google広告では、以下の中から配信する年齢を選ぶことができます。
デフォルトは全てが選択されています。
- 18~24 才
- 25~34 才
- 35~44 才
- 45~54 才
- 55~64 才
- 65 才以上
- 不明;
上記の内訳をみてみると、それぞれ数字を自分で入力するわけではなく、年齢は18~24歳、25~34歳、…65歳以上の中から選択するようになっています。
なので、「20代に配信したい!」というときにはちょっと困ってしまいますが、さまざまな幅広い年齢の指定が可能です。
性別
性別は以下3つの中から選択することができ、デフォルトは全てが選択されています。
- 男性
- 女性
- 不明
性別は、男性・女性・不明のように、予め設定されている複数の選択肢の中から選ぶという方式になっています。
なので、ターゲットの性別が決まっている場合には、性別を指定するようにしましょう。
子供の有無
子供の有無については、以下3つの中から指定することができます。
デフォルトは全てが選択されています。
- 子供なし
- 子供あり
- 不明
子どもがありなのかなしなのかで、目的が変わってきます。
例えば、子供に向けた商品の広告を親に向けて配信したい時などに、子どもの存在があるのかないのかを選択しておくと有効です。
世帯年収
世帯年収は、以下7つの中から指定することができてます。
また、デフォルトは全てが選択されています。
- 下位 50%
- 41~50%
- 31~40%
- 21~30%
- 11~20%
- 上位 10%
- 不明
世帯年収については、商品が高価な場合や、逆に年収が低めの層がターゲットの場合などに使用することをおすすめします。
自分の宣伝したい商品のターゲット層を明確にしておくと、選択を際に悩まずにすむので、しっかり決めておくようにしましょう。
②検索広告向けリマーケティング(RLSA)
過去に一度でもあなたのサイトに訪れたことのあるユーザーに限定して、広告を掲載するターゲティング法です。
一度はあなたの商品に興味があった可能性が高い人物に対しての広告配信になるので、非常に効果があると人気のシステムとなっています。
Google広告においては、
- 商品ページまで来た人
- 一度カートに入れたことのある人
- 購入寸前までいった人
というように、ユーザーがどれくらいの可能性の段階なのかということに分けてターゲティング設定することが可能です。
言うまでもありませんが、後者になればなるほど、効果は高くなるといえますが、あまり絞りすぎると、そもそもの配信数が少なくなってしまうということも考えられるため、ある程度の加減は必要となります。
以前から、こういった取引をしている方に向けてのターゲティング方法となるため、ビジネスをすること自体が全くの初めてであるという方は対象外となっています。
③購買意向の強いユーザーのターゲティング
広告を設定する際に、その商品について選択しているカテゴリの内容において、購買意欲が高いと想定されるユーザーに対して広告を配信するターゲティング方式です。
アパレル、教育、旅行、食べ物、インテリアといったような様々な種類のカテゴリが用意されているので、自分の商材にあったカテゴリを選択しておきましょう。
「アパレル」→「子供服」のように、大きなカテゴリからさらに具体的に分類して、小さなカテゴリごとに絞りこんで設定しておくことも可能です。
販売する商品や予算の金額、広告掲載の目的に合わせて、キャンペーンを分けるといいでしょう。
しかし、これもまた、注意が必要です。
その理由としては、絞りこみすぎは広告の配信減少を引き起こす恐れがあるので、カテゴリ選択は状況を見ながら判断していきましょう。
④類似ユーザーターゲティング
類似ユーザーターゲティングは、あなたのwebサイトに訪問したユーザーと似たような興味関心を持つと思われるユーザーに対して、配信できるターゲティング方式です。
これは、過去の検索履歴やダウンロード履歴、購入履歴等から自動で選別されることになります。
実際にアクセスして商品を購入したことがあるユーザーと同様のようなユーザーに対して配信するように設定をしておくことで、購入する意思があると思われるユーザーに限定して広告を掲載していくことができます。
これは、リマーケティングと似て非なるものであり、こちらは既存客ではなく、新規のお客様の獲得を目標としているところがポイントです。
新規ユーザーでありながら比較的高い成果を得られることができるので、とても人気のあるターゲティング法となっています。
⑤カスタマーマッチ
カスタマーマッチは、あなたが顧客として、現在すでに獲得している電話番号等の個人情報と、Google社が所有しているユーザーのアカウントのデータが一致したユーザーに限定して、広告配信するターゲティング方法です。
あなたの所有データを管理画面にてアップロードし、データ照合をすることでターゲティングをしてくれます。
過去にあなたの顧客であったユーザーを引き合わせてくれるため、これもまた高い購入率を期待することができます。
最近接点のなかった顧客に対して、新商品のリリースを知らせることに役立てることも可能です。
以上がGoogle広告で使える5つのターゲティング方法になります。
②、④、⑤は既存のデータが必要であることもあり、初心者の方にはまだ難しいものですが、それ以外の①や③の方法はすぐにでも設定をすることが可能です。
なので是非一度、ターゲティング方法を設定してみてはいかがでしょうか?
Google広告のオーディエンスではこんな点に注意をしよう!
5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
オーディエンスを使うことによって、効率よく広告を配信できそうだな、と思っていただけたのではないでしょうか?
しかし、こんな便利な機能にも、少しだけ注意点があります。
それは、
- 絞り込みすぎてしまう
- リマーケティング実験の期間が重なってしまう
という点です。
こちらの2つについて、1つずつみていきましょう。
①絞り込みすぎてしまう
広告は、ただただ多く配信すればよい、というものではありませんが、配信する数が少なすぎることもよくありません。
ターゲティングは、無限に存在するユーザーのうちの誰に配信するのかを絞っていくシステムですが、ターゲットを絞り込みすぎてしまうと配信数が極端に減ってしまう恐れがあります。
あなたの商品にとって、ほどよい配信数を保つようにしていきましょう。
もし配信数の基準がはっきりしない場合は、様々なターゲティングパターンで広告を出してみてから、その成果を確認していくという方法もアリです。
設定画面からいつでも変更をすることは可能なので、成果を見ながら、あなたの最適なターゲティング方法を見極めていきましょう。
②リマーケティング実験の期間が重なってしまう
リマーケティングを行う場合、あえて期間別に広告グループを分けて、広告効果を確認するという実験を行うこともおすすめです。
この場合、しっかりわけたつもりが一部日程が被ってしまっていた、というミスが起きやすくなっています。
これでは、せっかく実験的に日程を分けてターゲティング方法を変えて配信を行った意味が無くなってしまいます。
期間別に基づいてリマーケティングを行う場合は、関連性のある組み合わせリストの中から不要期間の除外を忘れずに行うようにしましょう。
Google広告のオーディエンスとは?種類やそれぞれの特徴について!のまとめ
今回は、Google広告のオーディエンスの種類やそれぞれの特徴についてご紹介してきましたが、理解していただけたでしょうか。
Google広告でのオーディエンスターゲティング方法は、さまざまな種類があることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
ターゲティングを行ってから広告配信をすると、広告効率が格段にアップします。
広告を使ってターゲティングをすることは、いずれも商品の販売にとても大きな影響を及ぼしています。
あなたが少し考えて広告の出し方を変えてみるだけで、商品の売れ行きがガラっと変わることはいくらでもありえるのです。
常に情報は更新されていくので、常に新しいものを共有していける環境を整えておきましょう。
あなたの広告に合ったターゲティング法はどれなのかをよく確認したうえで、是非一度Googleオーディエンスを作成して試してみてくださいね。
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