皆さんがGoogle広告を作成して運用する際に、「クリック単価」というのは気にしていますか?
もちろん気にしていない人はいないと思いますが、クリック単価の相場や計算方法ってご存じでしょうか?
クリック単価を気にしてはいるけど、「みんなどれくらいの予算で運用しているのか」「いくらから始めるか」「いくら使えば投資効果が出やすいのか」など、費用について悩む方は少なくないと思います。
そこで今回この記事では、Google広告のクリック単価相場の調べ方!運用前の目安の調査方法!ということについて基本から概要まで、ポイントを抑えて見ていきたいと思います。
クリック単価の相場はもちろんですが、目安を知ることでこれから先の運用がしやすくなります。
しっかりと把握しておきましょう。
Google広告のクリック単価とは?
まずは、「クリック単価」の仕組みについてみていきましょう。
まず、Google広告の課金の方式としては「CPM課金型(インプレッション課金型)」と「CPC課金型(クリック課金型)」の2種類があります。
インプレッション課金型、は検索画面に広告が表示されるごとに費用が発生します(1,000回表示されるごとに費用が発生するケースが多い)
Google広告で効果を出すために、絶対に抑えておかなければならない要素の1つとしては、クリック単価があります。
クリック単価とは、広告を1度クリックするとどれくらいの費用が発生しているのかということで、英語表記だとCPC(Cost Per Click )と記載されることもあります。
1クリックごとにかかる値のことで、額は10円といった具合ですね。
ただ、クリック単価は10円以下で安定してできるものもありますが、中には2000円を超えるような価格の単価も存在します。
クリック単価は、1つあたりの単価が低いほど予算的にも有難いですが、何故これだけ差が出てきてしまうのでしょうか。
Google広告のクリック単価はどうやって決まる?
クリック単価は、どのように決まっているのでしょうか?
クリック単価は、自由に予算を設定できるというのはメリットなのですが、それゆえに迷ってしまうのも事実です。
クリック単価を決めている要因としては、次の一覧のようなことが関連しています。
- 業界
- 商材
- 知名度
- 時期
- 媒体
この5つが大きく関係しています。
業界
業界といえば、「飲食業界」や「エステ業界」、「ネット業界」など、営業する業界が違えばお客さん1人の価値も変わってきます。
その結果、金額に差が出てきます。
商材
飲食で言うと、店舗のうち「料亭にするのか」「居酒屋にするのか」で、利用する場面や客層まで変わってきますよね。
つまり、客の価値も変わるので金額の差に影響が出てきます。
知名度
その企業が、「すでに名が売れている場合」は、クリック数が多くなるので単価は低くなります。
しかし、表に出ていない「無名」であった場合は、広告表示のため金額が上がってしまうのです。
時期
例えば、「夏に水着、冬にジャンパー」の商品を売るのであれば、時期相応なので金額は高くなります。
逆に、「夏にジャンパー、冬に水着」の商品を売るとなると、これはどうでしょうか?
これは、需要が無いので金額は下がってしまいます。
考えてみれば分かることですが、その時必要なものが高い金額で売れるのです。
媒体
媒体は、「Google広告で配信したのか」「Yahoo!プロモーションで配信したのか」という違いですね。
この2つの媒体は、客層が全く違うため、自分が配信している内容がリンクする媒体については、やはり金額が高くなりがちなので、知っておきましょう。
Google広告のクリック単価の相場の調べ方
では、クリック単価の相場の調べ方をみていきます。
クリック単価を調べる方法としては、「有料」で調べる方法もありますが、ここでは「無料」で手軽に調べる方法を紹介します。
まずは、Google広告で調べる方法から見ていきましょう。
Google広告で調べる場合
Google広告で調べる方法としては、まず、「キーワードプランナー」を使います。
これによって、配信を行い検索キーワードのおおよそのクリック単価や、類似しているキーワード、検索ボリュームなどを収集することができます。
それでは、調べていきましょう。
まずは、「Google広告」にログインします。
そして、トップ画面にある「運用ツール」をクリックして、「キーワードプランナー」を選択します。
次に、「新しいキーワードの選択と検索ボリュームの取得」をクリックします。
ここで、配信したいキーワードや配信したいサイトのURLを入力し「候補を取得」をクリックします。
すると、「取得結果」が表示されます。
これで、結果が出たわけですが、推奨入札単価がクリック単価を表示しています。
Yahoo!プロモーションで調べる場合
Yahoo!プロモーションでは、Google広告でも作業内容は大して変わりません。
まずは、Yahoo!プロモーションにログインします。
そして、トップ画面から「ツール」を選択し「キーワードアドバイスツール」をクリック。
次に、配信をしたいキーワードやURLを入力して、「キーワードを抽出」をクリック。
これで、クリック単価を見ることができます。
ここで注意していただきたいのは、あくまでこれらは広告費の目安であるということです。
実際は、広告の運用を通して費用対効果を分析し、最適な広告費を算出していくケースがほとんどです。
Google広告のクリック単価が決まる仕組みは?
では、今まで主に述べてきたクリック単価がどうやって決まっているのかをみていきます。
クリック単価は、「広告の掲載順位」によって決まるといっても過言ではありません。
もちろん、ページの上位にあればあるほど、ランクが高い広告になっていて、この広告に順位付けをしたものを、「広告ランク」といいます。
そして、この広告ランクは、入札単価と品質スコアによって決まります。
これでわかるのですが、広告ランクによってクリック単価が決まります。
Google広告が支払うクリック単価の決定方法
実は、クリック単価は、とある計算式で算出をすることができます。
その計算式は、
競合他社の広告ランク÷自分の広告の品質スコア+1円
という算出方法によって、クリック単価が決まります。
1つの例としては、リスティング広告/広告費が30万円、クリック数が1,000回の場合、300円(クリック単価)=30万円(広告費)÷1,000回(クリック数)となります。
さらに、もう一つの例として、SEO/SEO対策を行っているキーワードの自然検索でのクリック数を割る場合は、SEO対策費が15万円でクリック数が1,000回で、150円(クリック単価)=15万円(広告費)÷1000回(クリック数)となります。
実際に計算をしてみるとわかりますが、入札している金額がそのまま支払う必要になる金額になるわけではありません。
初心者の方の場合は、上記の計算式を頭の片隅に置くだけで十分です。
Google広告でクリック単価を設定するときの目安
では、本題のクリック単価の目安をみていきます。
有料広告を始めるときに、知りたいのがこのクリック単価の相場だと思います。
ただ、すべての広告のクリック単価想定を出すのは、時期や運用の仕方によって変わるので難しいです。
なので、広告メニュー毎の相場を知りたい場合は、広告代理店や媒体に「シミュレーション」を出してもらうことが一番早い方法です。
イメージが湧きにくいと思うので、具体的な例をあげてみると、
広告手法 | クリック単価 |
リスニング広告 | ¥50~200 |
SEO | ¥50~100 |
テキスト広告 | ¥50~200 |
バナー広告 | ¥30~100 |
Facebook広告 | ¥30~200 |
純広告 | ¥500~2000 |
こちらは、美容業界のある企業の1ヶ月の各広告メニューのクリック単価の内容になります(※あくまでも参考例で、実数値とは多少異なります。)
この結果を見たときに、純広告はクリック単価が高くて、テキスト広告は安く、もう少し具体的にいうと、リスティング広告の場合は、運用型の広告の為入札単価を下げることにより、クリック単価を下げることも可能です。
ビジネスで繁忙期、閑散期があるのと同じように、検索数も繁忙期、閑散期があります。
ここでご紹介する目安を決める方法としては、2つあります。
クリック単価を設定するときの目安を決める方法については、
- キーワードプランナーで算出する
- 大まかに決めてしまう
となります。
「キーワードプランナーで算出する」「大まかに決めてしまう」の2つについて、1つ1つ詳しくみていきます。
キーワードプランナーで算出する
Googleが提供しているツールである、「キーワードプランナー」や「キーワードアドバイスツール」を使うことで、関連性のあるクリック単価の相場をチェックすることができます。
あくまで目安の金額ですが、相場感を知る上ではキーワードプランナーは欠かせないツールです。
「マンション 売買」などと検索すると、1クリック当たりの単価が表示されます。
まずは、自身が扱う商材に関係するキーワードを考えて、実際に検索をしてみましょう。
そして、各キーワードの単価を知ることで、全体の相場感をつかむことが出来るかもしれません。
クリック単価や月額費用を調べる方法は、ざっと以下3つの手順に分けられます。
- PCでキーワードプランナーを開く
- キーワードを入力する
- 結果が表示される
まず、PCで「キーワードプランナー」を開きます。
もし、アカウントが未登録の方は、表示されるガイドに沿って登録してください。
キーワードプランナーを開いて、画面右側の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックして、「候補のキーワード」を入力します。
注意点として、キーワードは[]で囲むようにしてください。
[]で囲むことで、キーワードと完全一致する検索ボリュームを調べることができます。
入力が終わったら、[開始する]をクリックすると、平均クリック単価や月額費用が表示されます。
以上の手順で、クリック単価や月額費用を調べることができるので、これらを目安として、入札単価を決めるということですね。
大まかに決めてしまう
「大まか」といわれても、どれくらいの程度で大まかなのか、資料がない状態では少しややこしい表現ですよね。
簡単に言うと、キーワード全体の入札単価を100円で統一してしまうという方法です。
最初はとりあえずで適当に金額を決めて、配信結果を参考にして適切な入札単価を設定していくという方法です。
一見、適当に見られがちな方法ではありますが、分析さえしっかりしていれば、この方法はかなり効果を上げる可能性があります。
Google広告での広告費予算の決め方
最後は、広告費予算の決定方法についてです。
入札単価を決めても、予算を計画していないと広告を運用することはできませんよね。
その、予算の決め方については2つありまして、
- 予測クリック単価と平均から考える
- 目標数値を決めて予算を考える
となります。
では、この「予測クリック単価と平均の率から考える」「目標数値を決めて予算を考える」について1つ1つ詳しくみていきます。
予測クリック単価と平均から考える
Google広告業界において、クリックしたユーザーから顧客を獲得できる割合の率としては、なんと1%といわれています。
つまり、クリック単価を120円と設定した場合、月間100人の顧客を獲得したいとします。
すると、120÷0.01×100=1200000円の予算が必要となるわけですね。
目標数値を決めて予算を考える
目標数値を決めて予算を考えるということですが、これは、「いくらで顧客を獲得し月に何件獲得するのか」を始めに決めてそれに応じた予算を立てる方法です。
どういうことなのか、これも、分かりやすく例を挙げて解説していきます。
例えば、15000円で顧客をターゲティングして獲得したいとしたとします。
そうした場合であれば、1人の顧客を獲得するのに必要な顧客単価は、15000円となりますよね。
その顧客単価の15000円を月間100人欲しいとなれば、15000×100=1500000円となります。
この出た数字が、初月導入予算になります。
この予算から運用をしていって、予算を適正価格に合わせていくんですね。
無駄な費用を使わないための心構え2つ
広告を運用して管理をする際に、無駄な費用を使わないための心構えを2つ紹介します。
- 料金やCPAの上限を決めておく
- 得られたデータで分析をする
1. 料金やCPAの上限を決めておく
広告の配信を始める前に、広告費やCPA(獲得単価)の上限をあらかじめ決めておきましょう。
「広告費を〇〇円使って獲得0件だったら別の対策を検討する」、「CPAが〇〇円を超えたら広告費を抑制する」と、この2つを設定しておくだけで撤退ラインが明確になります。
その結果、効率の悪い配信が続いてしまうのを防ぐことができます。
2. 得られたデータで分析をする
広告を配信して得られたデータの中には、ユーザーの行動や情報が詰まっています。
このユーザーの情報を改善に活かさないというのは、とても勿体ないです。
これを見て、「そんなの当たり前」と思う方も多いかもしれませんが、「広告を配信して終わり」というようになっている広告主は、意外と多いようです。
広告は、決して配信して終わりではありません。
時と場合に応じて、変更・改善をしていく必要があります。
せっかく費用をかけて得られたデータなので、無駄にしないで分析に活用してみましょう。
Google広告のクリック単価の捉え方
クリック単価をどのように捉えるべきかということについてお伝えします。
クリック単価についての捉え方は、業種や内容、または目的によって異なります。
例えば、広告を掲載する目的が下記の2つだとすると、
- 認知してもらうために広告をうつ
- 売上を上げるために広告をうつ
1の「認知してもらうために広告をうつ」場合、売上よりは認知の方が目的となるため、クリック単価を安く、いかにサイトに呼ぶかが重要なため、クリック単価が安いことは非常に重要です。
ただ、2の「売上を上げるために広告をうつ」場合、目的が売上を上げる事なので、クリック単価が安くても売上につながらない広告は意味がないです。
なので、クリック単価をどのように捉えるかは目的によって変わるので、まずは目的・目標を明確にしてください。
その目的・目標を元に広告手法の比較検討を行ってください。
始めてみないことには机上の空論となる事項が多いので、配信データを溜めつつ配信精度を上げていくようにしましょう。
業種によってクリック単価が違う理由
クリック単価は、全て同じではありません。
ずっと人材雇用に携わっている方であれば既にご存知かもしれませんが、業種によって採用にかかる費用が大幅に異なります。
なので、特にエンジニア系や医療系は専門の人材会社も多く、求職者にみてもらえる数を増やしたいがために、費用の掛け合いになっています。
そのため、1人採用に掛る費用が大きくかかります。
これは専門職だからこそ、アルバイトでは務まらないため少ない人材を奪い合う形になるので仕方のないことです。
ただ、飲食店のホールスタッフや塾講師などは、アルバイトスタッフでも大丈夫な職種になるので、比較的人材が多いのでクリック単価が安くなる傾向にあります。
このように、需要と供給のバランスによってクリック単価が違ってきます。
Google広告のクリック単価相場の調べ方!運用前の目安の調査方法!のまとめ
今回は、Google広告のクリック単価相場の調べ方と運用前の目安の調査方法を解説してきました。
Google広告を何の戦略もなく運用している人は、少ないと思います。
しかし、圧倒的に戦略不足の人が多々いるのも現状です。
今回は、Google広告のクリック単価に重心を置き説明してきましたが、クリック単価を考える際には予算や単価は勿論、クリック単価の仕組みまで理解しておく必要があります。
また、クリック単価は一度決定してしまったら終了するというものではありません。
予算がある程度決まったら、書いて出稿してみて、広告を運用していくにつれて、顧客層が変わったりトレンドが変わったりします。
どれだけ費用をガッチリ計算しても、配信後に予算を調整するケースが非常に多いので、抑制ラインだけ決めて、予算は広告の効果に合わせて柔軟に対応して調整してみてください。
柔軟な対策を取ることができれば、広告は最大限の効果を発揮します。
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