2020年は、EC関連の経営が非常に難しいといわれていますよね。
頭をフルに駆使して器用に経営していく人が勝つ世の中になってきました。
色々な人がECをはじめ、オンラインでユーザーに対してどのようなアプローチしてオンラインでいかにして購買してもらおうかと日々頭を悩ましていると思います。
ただ、日本ではBtoCのEC売上率は、なんと6%前後なんです。
つまり、90%以上はオフラインで購買されているというのです。
なので、いくらECに力を入れてもオフラインでの売り上げを重視したほうがビジネスの伸びがいいことがわかります。
では、実店舗への誘導のために打ち手というのはどのようなものが思い浮かびますか?
折込チラシなどの原始的な方法もありますが、実がオンライン広告にも実店舗誘導に適した打ち手があります。
それが、「来店コンバージョン」なのです。
では、この記事では来店コンバージョンについて、Google広告の来店コンバージョンとは?確認方法と最適化の考え方!ということについて内容をまとめて紹介して行きます。
さっそくみていきましょう。
Google広告の来店コンバージョンとは?
来店コンバージョンとは、オンライン広告のクリックや閲覧が小売り店や飲食店、自動車販売店などの実店舗への来店へつながっているのかを確認する方法の1つになっています。
ホテル、自動車販売店、レストラン、小売店など、来店を重視するビジネスの場合は、コンバージョントラッキングを利用すると、視認範囲を把握することができます。
オフラインでキャッシュポイントに近い箇所の効果測定が可能なので、より広告費の費用対効果を見ることができます。
また、オンラインでユーザーの購買行動が完結しないビジネスでも、よりキャッシュポイントに近い箇所での効果測定を行うことができます。
なので、使用することよりスマートに広告費の投資対効果が見えやすくなり、最大に広告運用に活かせるのが大きなメリットです。
Google広告の来店コンバージョンの仕組みは?
来店コンバージョンは、匿名で収集されたデータに基づいて「推定」がなされます。
“測定”ではなく”推定”であることが、重要な点となります。
ここで、Googleが推定としているのは、
- 個人情報の保護
- 取得不可なデータを補うため
だと考えられています。
ロケーション履歴は、GPSシグナルに加えてWi-Fiからのシグナルも組み合わせた三角測量によって計測されています。
そのため、ビルの何階のどの店舗に滞在したのか、という粒度で調整して算出をした上で計測をすることが可能な機能になっています。
Google広告の来店コンバージョン計測の条件
来店コンバージョンを計測するためには、いくつかの条件があります。
この条件は、大きく分けて3つあり、このすべて満たしている必要があります。
その3つの条件とは、
- GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントの連携
- 相当数のクリックやインプレッションが発生している
- 住所表示オプションをオンにしている
となっています。
では、1つ1つ分析してみていきましょう。
GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントの連携
Googleマイビジネスが実店舗への集客においては、かなり重要になってきます。
広告の操作が店舗への来店数に及ぼす影響を測定したい場合は、来店コンバージョンが表示されるようにレポートを設定できます。
来店コンバージョン計測をするしないに関わらず、まずは確実に設定しておきましょう。
そのうえで、Google広告アカウントとGoogleマイビジネスを連携させておく必要があります。
また、来店コンバージョン計測において、Googleマイビジネスが満たしておく必要がある条件は、
- 対象国内に複数の実店舗がある
- Googleマイビジネスアカウントに実店舗のビジネス情報を作成している
- リンクされたビジネス情報の90%以上についてGoogleマイビジネスでオーナー確認が済んでいる
です。
この3つのうち、どれか1つでも欠けていると計測ができません。
対象国内に複数の実店舗がある場合は、利用できるかどうかGoogleの窓口へ確認が必要です。
ウェブサイトにおけるコンバージョンと異なり、すべてのアカウントで計測できるわけではない点は注意が必要です。
相当数のクリックやインプレッションが発生している
来店コンバージョン計測が可能なデバイスは、ロケーション履歴をオンにしているデバイスのみである関係から、管理画面に計上されます。
管理画面に計上される来店コンバージョン数は、実際の来店数ではなく統計処理を経た推計値を頼ります。
なので、来店コンバージョン数が「統計的に信頼できる数値」であり、かつユーザーのプライバシー保護の観点から、個別の来店に紐づく個人の特定ができないように配慮する必要があります。
そのため、過去に「十分量(具体的な閾値は非公表)」のクリックやインプレッションが発生しているアカウントしか、来店コンバージョン計測をおこなうことができません。
住所表示オプションをオンにしている
これは、当然なのことなのですが、広告に会社や店舗の住所、地図、または距離などを追加表示できる住所表示オプションもアカウントに設定しておくことが必要です。
Google広告来店コンバージョンを測定できないのは?
来店コンバージョンを測定できるのは、小売り店や飲食店、自動車販売店などの来店を重視する実店舗の一部の広告主様に限り、広告のクリックおよび視認範囲のインプレッションが店に訪問することにつながっているかどうかを把握することができます。
ディスプレイネットワークの場合は、Googleのアクティブビュー技術によって、画面内に広告の50%以上が1秒以上表示されたときに「視認範囲」とみなされる可能性があります。
来店コンバージョンを測定できないものとしては、いくつかありますが、事例としては、ヘルスケア、宗教、アダルト コンテンツ、子供に関連するデリケートなビジネスの単位については広告主様にはご利用いただけません。
しかし、来店コンバージョンの利用条件を満たしてクリアしていて、アカウント担当者がいる場合には、一度、コンバージョンの要件を担当者にお問い合わせください。
Google広告来店コンバージョンが利用できるGoogle広告の配信方法
Google広告には、来店コンバージョンへの最適化に適した広告配信をする手法が豊富にあります。
そのなかでもおすすめの有効な配信方法があります。
それは、
- ローカル検索広告
- ディスプレイロケーション広告
- ローカルキャンペーン
- ローカル在庫広告
- ローカルカタログ広告
です。
1つ1つみていきましょう。
ローカル検索広告
ローカル検索広告は、Googleマップが含まれているので、来店意欲の高いユーザーに最適なタイミングで直接アプローチをすることが可能です。
広告掲載先 |
|
配信アセット | 通常の検索連動型広告+住所表示オプション |
入札 | 手動入札・自動入札 |
ポイント |
|
たとえば、サイトからGoogle検索で「表参道の美容院」と検索するとします。
その場合、まずはGoogleマップを使って住所から最寄り駅を調べて、当日には最寄りの駅から目的の場所までの道筋を調べるためにもGoogleマップを起動する、というのはごくありふれた光景ですよね。
サーチすることで問題を解消したユーザーは、安心して表参道の美容院に行くことが出来ます。
ディスプレイロケーション広告
ディスプレイロケーション広告は、ローカル検索広告のディスプレイでバージョンです。
潜在層に向けてアプローチと、ディスプレイ広告と住所表示オプションの組み合わせは、配信名や訴求・ターゲティングやプレースメントなどの工夫次第で大きな効果を生む場合があります。
広告掲載先 | Google ディスプレイネットワーク |
配信アセット |
|
入札 | 手動入札・自動入札 |
ポイント | セール情報などとセットでビジュアルによる訴求することで潜在層への来店促進が可能 |
ディスプレイロケーション広告の注意点としては、目標なしのキャンペーンでしか作成できないフォーマットであるという点が一つあります。
さらに、登録された限定されたアカウントでのみ、作成をすることが可能という2点です。
ローカルキャンペーン
ローカルキャンペーンは、ローカル検索広告とディスプレイロケーション広告の合成バージョンになります。
YouTube動画広告も加えて配信して、入札は自動入札のみというかなりトレンドに乗っかったメニューで、特定広告主限定メニューとなっています。
広告掲載先 |
|
配信アセット |
|
入札 | 自動入札のみ |
ローカル在庫との連携 | 可能(別途マーチャントセンターと連携の必要あり) |
ポイント | 多店舗展開をするチェーンや多くのリテールに卸しているメーカー向けのメニュー |
あらゆるパターンの広告素材の資料を準備する必要があったり、そもそも多い店舗展開していることが前提であったりと、正直、導入をするハードルはかなり高いです。
ですが、「とにかく来店を促したい!」「とにかく訪問して欲しい!」というシチュエーションならば、第一選択になりうるメニューと言えます。
ローカル在庫広告
ローカル在庫広告は、ユーザーの現在地や検索語句に応じて実店舗の在庫状況などをショッピング枠に掲載することができるメニューのことです。
来店する前に在庫があるのかどうかを確認できることは、大きなメリットでしょう。
広告掲載先 | Googleショッピング広告枠 |
配信アセット | データフィード(Googleマーチャントセンターとの連携) |
入札 | 手動入札・自動入札 |
ポイント | 特定の商品に関する検索行動を起こしているユーザーに対して近隣の実店舗の在庫状況を知らせることができる |
「検索→実店舗へ来店→実店舗での購入」というユーザーの行動を促すためには、来店してもらう実店舗の在庫の有無を集計して検索結果に明示できることは大きなメリットです。
また、そのためには実店舗在庫とGoogleマーチャントセンターが連携して情報を一致させておくことが必須になります。
なので、導入ハードルとしてなかなか高いですが、家具や家電など商品を実際に手にとってもらうことが購入のきっかけになるビジネスならば、この形式にトライする価値は高いと言えます。
ローカルカタログ広告
ローカルカタログ広告は、データフィードを活用してディスプレイ広告の配信面に商品カタログを配信できるメニューです。
リアルタイムで、どこからでも店の在庫状況がわかるという優れものです。
広告掲載先 | Googleディスプレイネットワーク |
配信アセット | データフィード(Googleマーチャントセンターとの連携) |
入札 | 手動入札・自動入札 |
ポイント | 店舗在庫のカタログをディスプレイ広告面で配信できる |
ローカルカタログ広告、リアルタイムに店舗在庫状況がわかる、オンラインチラシのようなイメージです。
紙の新聞折込チラシの進化版とも言えるかもしれませんね。
ローカル在庫広告を実施してい場合には、セットで実施したいメニューです。
Google広告来店コンバージョンの計測範囲
来店コンバージョンは、検索・ショッピング・ディスプレイ・動画キャンペーンと、ひと通りの広告の配信で計測をすることが可能です。
検索広告の場合は、広告をクリックしたユーザーが対象となります。
ディスプレイ広告の場合は、クリックにだけではなく、視認範囲(画面内に広告の50%以上が1秒以上表示)のインプレッションもビュースルーコンバージョンとして計上されます。
また、動画広告の場合は、対象動画広告を視聴したユーザーが計測の対象となります。
「視聴」したと定義されるの基準は、下記のいずれか満たすことです。
- 30秒以上動画を再生(30秒以上の動画)
- 動画を再生完了(30秒以下の動画)
- 動画をクリック
検索・ショッピング・ディスプレイ・動画キャンペーンと、Google広告で活用できる配信手法のほとんどをカバーできている状況ですね。
時間を有効に活用するためにも、うまく使わない手はないです。
Google広告来店コンバージョンの活用
次は、来店コンバージョンの活用方法をみていきます。
その前に、来店コンバージョンのデータの確認方法を見ていきます。
来店コンバージョンは、「すべてのコンバージョン」列に算入されています。
キャンペーン、広告グループ、キーワードのいずれかの階層で「分割」をクリックします。
「コンバージョン」から「コンバージョンの発生源」をクリックすると、「来店」のセグメントにて表示されます。
この来店コンバージョンを活用する方法は、来店重視のコンバージョンを最適化する方法があります。
検索キャンペーンおよび、ショッピングキャンペーンでは、オンラインでのコンバージョンと同様の入札戦略で来店数を重視した最適化が可能です。
その場合、「オンラインコンバージョンの値」よりも「来店コンバージョンの値」を高く設定しROASを利用するのを推奨します。
因みに、来店コンバージョンにおける計測期間は、7日間が目安になっています。
Google広告の来店コンバージョンとは?確認方法と最適化の考え方!のまとめ
今回は、Google広告の来店コンバージョンとはどのようなものなのか?確認方法と最適化の考え方ついて詳しく解説してきました。
来店コンバージョンは、オンライン広告の閲覧やクリックから来店へつながっているのか、効果を把握する方法の1つです。
オフラインで店舗を経営している方は来店コンバージョンを設定し把握することで広告費の効果が把握しやすくなります。
来店コンバージョン意外と歴史が古く、実は、2015年10月から提供されているサービスになります。
ただ、来店コンバージョンを利用している全体数は、そこまで大きくないですが、2020年になりオフラインでの集客などの大切さが再確認され利用する人が増えてきています。
今のうちに、来店コンバージョンを利用しておきましょう!
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