最近、世の中にはスマホだったりPCだったり、タブレットまでたくさんの端末が登場しています。
それだけ、世の中が便利になっているということですが、逆に、多様化が進みすぎて1つのモノに注力することが難しくなってきている現状でもあります。
これは、Google広告でも同様のことがいえます。
全てのサイズのバナーを用意して、配信数を最大化したいと思っている人は、多いのではないでしょうか。
ですが、毎回バナーサイズを変えたり用意をしたりするのは、とても大変ですよね。
ただ、この問題を一挙に解決してくれる広告形式があるんです。
それが、「レスポンシブ広告」です。
ですが、レスポンシブ広告について、「レスポンシブ広告についてよく分からない」「レスポンシブ広告のメリットについて知りたい」「レスポンシブ広告の入稿規定が知りたい」など、解決することが出来たらと思っています。
そこで、今回この記事では、Google広告のレスポンシブ広告のメリットとデメリット!拡張テキスト広告との違いは?ということについて概要などを解説していくので参考にしていただけたらと思います。
それでは、早速、レスポンシブ広告についてみていきましょう。
Google広告のレスポンシブ広告とは?
レスポンシブ広告とは、デバイスやサイトによってサイズの異なる掲載面のページに対して、自動でサイズやレイアウトを調整して広告を配信する広告タイプのことです。
毎回手動で調整するのではなく、自動で掲載枠にはまるようにデザインを変更して届けてくれるのは有難いですよね。
また、機械学習モデルを用いているので、ユーザーにより関連性の高いアセット(画像、広告見出し、ロゴ、動画、説明文)を組み合わせて、掲載面に合わせて自動でサイズ変更してくれます。
なので、実際には自分は特定のサイズの画像を入稿するだけで大丈夫ということになります。
しかも、作成された複数のデザインから自分好みの広告を選択し、テキストや背景色などを変えることまで可能になっているんです。
複数パターンの画像やテキストを用いる場合に、どの組み合わせが最も成果につながるか、どれを使うか悩みながら広告運用をされている方も多いのではないでしょうか。
組み合わせが膨大な幅広い数になる場合、総当たりで全てのパターンを試すのは現実的ではないですが、それらの問題を解決するだけではなく、これからの改善もこなしてしまうのがレスポンシブ広告です。
実際に、従来の広告よりクリック数が高くなっているというデータの事例も出ているほど、効果的な広告なんです。
Google広告レスポンシブ広告の設定方法
では、レスポンシブ広告の設定方法をみていきます。
設定方法の手順、まず、GoogleアドワーズとYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の2つをみます。
では、みていきましょう。
Google広告
まず、「広告」より「+広告」のプルダウンから「広告テンプレート」を選択します。
次に、「広告テンプレート」から「汎用広告」をクリックします。
この汎用広告には、「白紙のテンプレート」と「広告候補」の2つがあります。
白紙の場合は、自分で1から生成していく必要があるので、今回は、「広告候補」を選択します。
「広告候補」では、画像やテキスト情報など、広告の素材を抽出するコンテンツがあるWebサイトを入力して「広告の作成」をクリックします。
これで、さまざまなデザインの広告候補がGoogleから一覧で提示されます。
そこで、気に入ったものがあれば、それを「選択」して、「保存」して作成が完了します。
また、設定後に編集をしたいのであれば、広告候補上へカーソルを合わせることで「編集」が表示されます。
これで、編集が可能になるので、より利用しやすいように自由にカスタマイズしてしまいましょう!
Yahoo! ディスプレイアドネットワーク(YDN)
まず、新規の広告作成画面の掲載フォーマットで、「テンプレート」をクリックします。
そして、画像サイズを「1200×628」か「300×300」に設定します。
次に、使用したい画像をアップロードします。
次に、タイトルや説明文、表示したいURLやリンク先、ボタンを設定します。
そして最後は、「ロゴ」の設定を行います。
YDNの場合は、広告掲載面や広告枠のサイズに合わせて、自動的にレイアウトと構成要素が最適化されるため、画像のトリミングや説明文を省略する作業が発生する可能性があります。
なので、画像表示シミュレーターがあるので、その点については先に確認しておくといいでしょう。
Google広告レスポンシブ広告の入稿仕様
レスポンシブ広告には、以下のアセット(広告素材)が入稿できます。
画像
画像は、アップロード後にトリミングで調整することも可能です。
素材 | 最小画像サイズ | 最大ファイルサイズ | 入稿可能数 |
横長 | 横縦比 1.91:1 、600×314 | 5 MB | 15個まで |
スクエア | 横縦比 1:1、300×300 | ||
スクエアロゴ(省略可) | 横縦比 1:1、128×128
※推奨画像サイズは1,200×1,200 |
5個まで | |
横長ロゴ(省略可) | 縦横比4:1、512×128
※推奨画像サイズは1,200×300 |
画像は、横長とスクエアの2種類を用意することができます。
また、さまざまな広告フォーマットに対して適切なものを提示することが可能です。
横長の画像から、スクエアサイズにトリミングをすることも可能なので、両サイズを同じように揃えるようにしましょう。
また、ロゴはオプションとなっているので、なくても設定をすることは可能ですが、広告フォーマットによっては最適な表示になりにくい可能性があるので、追加しておくのがおすすめです。
ロゴを追加する場合も、どちらかのサイズだけではなく、基本はすべてのサイズを準備しておきましょう。
その理由としては、広告枠によっては不自然なクリエイティブになってしまう可能性があるからです。
また、文字の部分が画像全体の20%を超えないようにすることが推奨されていて、画像の端が各辺最大5%トリミングされるケースもあるので、見せたい内容が被らないように注意しましょう。
動画
素材 | 推奨アスペクト比 | 最大動画時間 | 入稿可能数 |
YouTubeにアップロード済みの動画 | 16:9、1:1、4:3、9:16 | 30 秒以下 | 5個まで |
広告文
種別 | 説明 | 文字数(半角) | 入稿可能数 |
短い広告見出し | 広告に表示される最初の行です
表示される広告見出しの長さは、見出しが表示されるサイトによって変わります。 |
30 文字以内 | 5 個まで |
長い広告見出し | 長い広告見出しは、広告が大きい場合に短い見出しの代わりに広告の最初の行に表示されます。 | 90 文字以内 | 1個 |
説明文 | 広告文を追加することで、追加の説明や詳細情報を表示できます。
広告文は、広告のサイズやフォーマットによっては表示されません。 |
90 文字以内 | 5 個まで |
ビジネスの名前 | 会社名は、お客様の会社またはブランドの名前です。特定のレイアウトでは、会社名が広告文に表示されることがあります。 | 25文字以内 | 1個 |
行動を促すフレーズのテキスト(省略可) | 「今すぐ適用」「今すぐ予約」「お問い合わせ」「ダウンロード」など12個の行動を促すフレーズからバナーのCTAを選択可能です。 | — | — |
広告の見出しと説明文は、表示しきれない場合は、末尾が省略記号(…)で表されます。
また、省略させたくないような内容がある場合は、できる限り前半に記載しましょう。
また、見出しは説明文が省略されて単独で表示される場合があるので、見出し自体だけでも意味が通じる内容にしておきましょう。
さらに、これに加えて有効なオプションとして広告フォーマットの「色を選択」することが可能です。
ただし、サイト運営者側が広告の色をイメージして指定している広告スペースもあるので、サイト運営者側の色の指定が優先される広告枠へ表示するか否かを選択することが可能です。
基本的には、設定しているアセットやリンク先から適した色が適用されるので、必要以上に別の設定することは避けましょう。
Google広告レスポンシブ広告のメリット・デメリット
次に、レスポンシブ広告のメリット・デメリットをみていきましょう。
レスポンシブ広告には、メリットがあるのはもちろんですが、デメリットも存在しています。
メリットとデメリットのそれぞれを理解することで、うまく補い合うこともできれば、それぞれの強みを生かすことも可能です。
知らないということはそんなので、把握しておきましょう。
では、レスポンシブ広告のメリット・デメリットをみていきましょう。
レスポンシブ広告のメリット
では、レスポンシブ広告のメリットを見ていきます。
メリットとしては、
- 広いスペースで見込み顧客とメッセージを共有できる
- 時間を節約できる
- より多くの見込み顧客へアプローチが可能
- 広告グループの掲載結果を向上させることが可能
があります。
では、1つ1つみていきましょう。
広いスペースで見込み顧客とメッセージを共有できる
これは、複数のアセット(広告見出し、ロゴ、動画、画像)を登録することで、最適なアセットの組み合わせを自動で割り出してくれます。
そして、ユーザーが検索する端末に応じて広告が表示されます。
これによって、今までより広い表示スペースを使ってユーザーと書いてあるメッセージを共有することができます。
なので、視認性が向上します。
広告枠にはさまざまなサイズがあり、掲載先となるサイトよって違和感のない見た目に調整するのは非常に大変ですが、広告スペースによってそこにあったように予測して、最終的には柔軟に自動調整してくれます。
時間を節約できる
これは、複数の見出しや説明文を設定することにより、最適な広告が表示されます。
これによって、広告テストを自分でするのではなく、勝手に行ってくれます。
設定としては、広告を1種類登録するだけなので、手間なことはなく、広告作成や管理に使っていた時間を節約することができます。
そのため、広告の改善の部分に向けて時間を費やすことができるようになります。
より多くの見込み顧客へアプローチが可能
これは、見出しと説明文を複数の項目を登録しておくことで、ネットワークでユーザーがアクセスした語句に関連した最適な広告が自動で表示されます。
これによって、多くの見込み顧客へアプローチをすることが可能になり、クリック率が向上する可能性があります。
レスポンシブ広告では、全てのサイズ・フォーマットに変換をすることが可能なので、より多くのユーザーをターゲティングしてリーチすることができます。
広告の種類 | 表示回数 | 視認率 | クリック数 | クリック率 |
レスポンシブ | 657,422 | 51.4% | 2,925 | 0.445% |
バナー | 369,193 | 40.8% | 580 | 0.157% |
テキスト | 80,921 | 62.4% | 242 | 0.299% |
上記のように表の一覧で見てみると、レスポンシブ広告は、バナーやテキストと比較してみると表示回数・クリック数・クリック率とも高いという結果になっています。
唯一、視認率のみがテキストが62.4%と上回っています。
広告グループの掲載結果を向上させることが可能
これは、完全に高いパフォーマンスだと判断された素材を表示することによって、リーチの拡大も図ることができます。
その結果、広告の表示回数が単純に増加されます。
これにより、既存のテキスト広告より、「クリック数」や「コンバージョン数」の拡大が見込まれます。
さらに、キャンペーンにフィードを用いることで、レスポンシブ広告を動的リマーケティングの機能を使って配信できます。
なので、まずはレスポンシブ広告で各種アセットを設定しておきましょう。
レスポンシブ広告のデメリット
次は、レスポンシブ広告のデメリットについて見ていきましょう。
メリットだけを見ていると、めちゃめちゃよく感じますよね。
ただ、何ごともメリットばかりではなく、デメリットも存在します。
レスポンシブ広告のデメリットとしては、
- 拡張テキスト広告の入稿が必須
- 審査落ちしやすい
があります。
では、1つ1つみていきましょう。
拡張テキスト広告の入稿が必須
Google広告のヘルプに掲載されている通り、広告グループごとにレスポンシブ検索広告を1つだけ作成し、広告グループ内に拡張テキスト広告が1つ以上あることが条件になります。
なので、初期構築段階で設定するとなると、二重で設定が必要になってしまうので、どうしても工数が増えてしまうことになります。
審査落ちしやすい
レスポンシブ広告には、広告の見出しがあまりにも類似していたり、3個以上の特定キーワードが使用されていると審査落ちしやすくなります。
また、レスポンシブ広告では自動的にテキストを変更してくれることがありますが、万が一審査に通ってしまっても効果的なことを考えると、そのままにしておくのはよろしくありません。
見合ったように、改善・変更しておきましょう。
Google広告レスポンシブ広告の効率的な運用方法
では、メリット・デメリットがわかったところで、レスポンシブ広告の効率的な運用方法についてみていきましょう。
レスポンシブ広告の効果をより高めるための運用のポイントとしては、
- 無駄な配信先を減らす
- ターゲットを絞る
- PDCAを回す
の3つになります。
1つずつご紹介していきたいと思います。
無駄な配信先を減らす
もちろん、無駄な配信先は削っていくべきです。
目安としては、クリック数が多いにも関わらず、コンバージョンがとれていない配信先となり、そのような場合は除外する必要があります。
確認方法は、管理画面の「プレースメント」タブから、「広告が表示された場所」タブをクリックして、無駄な配信先で表示されていないかの配信先を確認することが可能です。
このような無駄な配信先は、予算的にも削除したほうが利巧ですよね。
また、配信先の削除方法としては、まず「プレースメント」タブから、「除外設定」より「プレースメントを除外」をクリックします。
そして、「キャンペーン」を選択して、除外したいサイトのURLや単語を入力し、追加します。
これにより、除外は完了となります。
しっかりと確認をして、必要なものとそうでないものを把握して、必要がなければそれは無駄なので、排除するようにしましょう。
ターゲットを絞る
レスポンシブ広告でターゲットを絞り込む必要があります。
ターゲットを絞るうえで、大切になってくる指標としては4つあります。
- オーディエンス:既にサイトに訪問したユーザーなど
- ユーザー属性:年齢・性別・世帯年収・子どもの有無など
- トピック:テーマ・カテゴリを指定する
- プレースメント:特定のウェブサイトなど
で分けることができます。
サイトに訪問したユーザーや「年齢」、「性別」など、また「カテゴリ」や「特定のウェブサイト」から分析をすることが可能になっています。
例えば、求人情報サイトの広告の場合を例にしてみると、「既にサイトに訪問したユーザー(リマーケティング)」、「人材サービス、リクルートサービス」に購買意向の強いユーザー、トピックとしては「人材」のような設定をすることができます。
PDCAを回す
これは、レスポンシブ広告に限った話ではないですが、レスポンシブ広告が効果的に運用できているのかを定期的に確認しましょう。
パフォーマンスの列には、広告成果に基づいて、「低」、「良」、「最良」 の評価が表示されます。
レスポンシブ広告はメリットとして、「広告が自動最適化される」と前述でご紹介しましたが、テストを繰り返すことが必要な場合もあります。
画像やテキストを新しく追加・変更などをして変えてみて、反応がどうだったのかをPDCA回していくことがおすすめです。
これらの結果に基づいて、1回設定をしてそれで終わりではなく、繰り返しテストをして広告の成果を改善しておこなうことが大切です。
成果の広告があれば、その方向性のアセットを増やして、逆に評価が低いものがあれば差し替えていきましょう。
Google広告のレスポンシブ広告のメリットとデメリット!拡張テキスト広告との違いは?のまとめ
レスポンシブ広告は、表示回数・クリック率が高く、静止画バナーに比べて配信するメリットが多い必須の広告フォーマットであることは事実です。
のであれば、レスポンシブ広告を使わない手はないですよね。
また、これからも端末のジャンルは増えていくことが予想されます。
その端末に対応していくためには、レスポンシブ広告をうまく運用することがコツとなりますね。
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