急成長をしている市場であるYouTubeに広告を出稿できるYouTube広告。
その中でも、YouTube広告におけるインストリーム広告は、動画広告の中でも特によく目にする広告の一つで、今急成長を遂げています。
動画コンテンツや動画広告の需要が高まっているので、今後YouTubeインストリーム広告が活用される場面もどんどん増えていくでしょう。
YouTubeを見ている時に動画を再生する直前に流れるスキップ出来る広告を一度でも見たことがあると思います。
あのように、動画を再生している時に流れる「5秒後にスキップ出来る」広告のことを「インストリーム広告」と言います。
インストリーム広告は、ユーザーが閲覧している動画の再生を邪魔する形になるので、ユーザビリティが悪くなると思われがちですが、インストリーム広告を利用する企業はどんどん増えてきているんです。
なぜなら、インストリーム広告は多くのイメージを伝えることが出来、ユーザーの目を惹きやすいメリットを持っているので、これから利用を検討される方も多いかと思います。
インストリーム広告は、ユーザーにとって邪魔だと思われないために色々な工夫も凝らされてるので、今回この記事では、YouTube広告におけるインストリーム広告について仕組みや概要、機能などについて紹介していきます。
- Youtube広告とは?
- インストリーム広告とは?
- インストリーム広告の仕組み
- インストリーム広告の特徴とメリット
- インストリーム広告のデメリット
- YouTube広告の種類
- YouTube広告におけるインストリーム広告にむいているキャンペーンは?
- YouTube広告におけるインストリーム広告が配信されるタイミング
- インストリーム広告の課金形式は?
- YouTube広告におけるインストリーム広告の出稿手順
- YouTube広告におけるインストリーム広告の注意点
- インストリーム広告でサイト流入・購入ユーザー獲得のためのポイント
- YouTubeインストリーム広告の制作を制作会社へ依頼する際の費用
- YouTube広告におけるインストリーム広告とは?運用するときの注意点も!まとめ
Youtube広告とは?
Youtube広告とは、基本的に動画を使った広告で、動画を視聴する前や視聴中の画面や、YouTubeのTOPページや検索結果ページなどに表示することができる広告のことをいいます。
日本のYouTubeの利用率は77%と非常に高くなっていて、年代的に見てみても10代から50代まで幅広い年代からYouTubeは受け入れられています。
多くのユーザーが動画視聴プラットフォームに選んでいるYouTubeは、今や動画広告の配信媒体として圧倒的な地位を手にし、テレビ画面でのYouTube視聴数も増えています。
YouTube上でバナーを使った広告も配信することができますが、こちらはディスプレイ広告と呼ばれます。
YouTubeサイト上で配信できる動画広告のことを「TrueView(トゥルービュー)」と呼ぶこともあります。
また、YouTube広告に入稿する動画は、YouTube上にアップしたものに限られるので、YouTube広告を実施しようと思ったら、あらかじめYouTubeチャンネルを開設する必要があります。
インストリーム広告とは?
まず、YouTube広告におけるインストリーム広告の基本的な情報として、どのような広告なのか、利用するメリット、効果を発揮するシーンなどを解説をしていくので確認していきましょう。
インストリーム広告とは、各プラットフォームで動画を閲覧する際に流れる広告配信フォーマットを指します。
FacebookやTwitter、Instagramなど、動画広告を提供するあらゆるプラットフォームでインストリーム広告は採用されています。
全世界で20億人、日本国内では6,200万人のユーザーを保有する世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeも、「Trueviewインストリーム広告」を提供しています。
さらに、YouTubeだけでなく、Googleディスプレイ ネットワークに含まれるウェブサイトやアプリにも配信されます。
視聴をすることが出来るデバイスとしては、パソコンやスマートフォンのYouTube アプリ、ウェブブラウザやインターネットテレビなど、あらゆるデバイスで視聴をすることが可能です。
インストリーム広告の仕組み
「Trueviewインストリーム広告」は、冒頭に記載した通りYouTube動画の前後や途中で表示される広告を指します。
再生開始から5秒経過すると広告をスキップできるようにする、もしくは15秒以下の動画であればスキップがきないような設定も可能です。
インストリーム広告が効果を発揮するシーン
インストリーム広告は、潜在顧客の中から見込み客を洗い出したり、あるいは認知を目的としたりコンバージョンを後押したい場合により効果を発揮します。
コンバージョンをピンポイントで狙っているような広告の運用の仕方とは異なるので、やや広めにターゲティングすることで、潜在層顧客へアプローチをしていく事がおすすめです。
その中で、ユーザーが自ら広告をクリックしたり、広告を途中で離脱することなく最後まで視聴するユーザーがいれば、そこで見込み客であると判断することができます。
また、場合によっては、そこから直接コンバージョンにつながるといったケースもあります。
インストリーム広告の特徴とメリット
Trueviewインストリーム広告の特徴とメリットについて、整理していきましょう。
特徴は大きく3つあります。
- 莫大なユーザー数を抱えるYouTubeに広告を掲載できる
- 最初の5秒は広告を見てもらえる
- 視聴課金制を採用している
- 細かなターゲティングが可能
それぞれの特徴を細かく見ていきましょう。
莫大なユーザー数を抱えるYouTubeに広告を掲載できる
インストリーム広告の配信先であるYouTubeは、日本国内だけでも6,200万人のユーザーを保有する動画共有プラットフォームです。
このように、YouTubeを利用している人は世界的に見ても多くいるので、もちろん年齢層も幅広く、広いユーザー層にアプローチをすることが出来ます。
なので、認知などに優れているというメリットがあります。
魅力的なクリエイティブを使用すれば、対象ユーザーに効果的なアプローチも可能なので、あらゆる企業にとってビジネスチャンスがある媒体だと言えます。
最初の5秒は広告を見てもらえる
インストリーム広告は、スキップされるまでの5秒間は動画を見てもらうことが可能です。
もし、スキップされてしまっても、この5秒という時間の中にユーザーへ伝えたい情報が入れることができれば、無課金でもブランドの認知拡大を図ることができます。
視聴課金制を採用している
Trueviewインストリーム広告は、視聴課金制をとっています。
動画が30秒以上視聴されるか、広告がクリックされた場合のみ、料金が発生する仕組みとなっています。
つまり、30秒以内で動画がスキップされた場合には費用が発生しません。
なので、テレビCMなどと比較した際に、余分な費用が発生しないですむというわけです。
細かなターゲティング設定が可能
ユーザーが莫大な数いるだけに、自社の商品と関係のないユーザーにまで広告が配信されないか不安になる方もいるのではないでしょうか。
Trueviewインストリーム広告に限らず、YouTube広告、さらにGoogle広告では、ターゲティングを細かく設定することが可能となっています。
なので、ターゲットとなるユーザーに向けて、興味・関心のあることをベースにターゲティングをすることができ、また、年齢や家族構成などといった内容についても指定することができます。
例えば、Google広告側で用意されている興味関心カテゴリの中のターゲティング設定として、「音楽好きな社会人」「マラソン好きな大学生」などの設定をすることができるわけです。
さらに、「美容」と設定した場合、美容に興味関心がある検索行動をしているユーザーにターゲティングすることができます。
詳細なターゲティング設定を利用すれば、購入見込みのあるユーザーにアプローチができ、商品の認知だけではなく、コンバージョンも見込めます。
Trueviewインストリーム広告は、まとめてみると、莫大な数のユーザーを細かくターゲティングして、成果報酬に近い形で広告を配信することができるサービスといえます。
インストリーム広告のデメリット
インストリーム広告のデメリットについて、見ていきましょう。
動画の制作に工数がかかる
前述のメリットにあるように、5秒間絶対に見てもらえるということはありますが、5秒間で魅力を伝える動画を作成するには、それ相当の制作スキルが必要になります。
さらに、基本的にユーザーは早く動画を見たいため、広告をスキップするアクションを起こす傾向にあります。
そのユーザーの行動をどのように引き留めるのか、ユーザーの関心を引くような魅力的な構成の動画を作る必要があります。
しかし、クオリティの高い動画広告を制作するには、多くの時間を必要とし、さらには制作スキルが要求されるともなるとなかなか厳しいのが現状です。
ネガティブなイメージを与える可能性がある
インストリーム広告の配信されるタイミングとしては、動画の冒頭と途中に広告が流れます。
動画を視聴したいユーザーからすると、動画の邪魔になってしまうことがあります。
その場合、広告を配信している企業などに対して、マイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
YouTube広告の種類
YouTubeはユーザーが多いので、広告を出したら単純にプロモーション効果がありそうですよね。
ですが、動画を作るのもお金がかかるし、簡単ではなさそうだから手を出しずらいとためらっている広告主の方もいるのではないでしょうか?
そこで、YouTube広告について、詳しく解説していこうと思います。
まずは、YouTube広告の種類を見ていきましょう。
YouTube広告というのは、商品やサービスの認知度をアップしたり、購入促進をしたりなどが出来る広告です。
スキップ出来るもの、出来ないもの、「広告」と表記されているものなど色々な種類がありますが、それぞれの広告の特徴をしっかり理解をして使い分けることができれば、さらなる広告効果のアップを期待することが出来ます。
YouTube広告の動画広告には、一覧にすると主に7つの広告フォーマットが存在します。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
- スキップ可能なTrueViewインストリーム広告
- スキップ不可のTrueViewインストリーム広告
- TrueViewディスカバリー広告
- TrueViewアクション広告
- バンパー広告
- アウトストリーム広告
- マストヘッド広告
スキップ可能なTrueViewインストリーム広告
スキップ可能なTrueViewインストリーム広告は、動画の再生前後や途中に流れる広告で、ユーザーは5秒でスキップをすることができます。
ユーザーにスキップされなかった場合は、動画を長く見せることができるので、商品やブランドについて深く知ってもらうことが出来ますが、ユーザーの視線は「スキップボタン」に集中してしまっているので、広告を見てもらえない可能性もあります。
そこで、広告を見てもらうためには、続きが気になるようなストーリーの構成にしたり、興味・関心を引くようなナレーションを冒頭に使ったりするといった工夫をすることがおすすめです。
スキップ不可のtrueViewインストリーム広告
スキップ不可のtrueViewインストリーム広告は、スキップされずに15秒間再生される広告になっていて、配信されるタイミングとしては、動画の再生前後や途中に配信されます。
動画を最後まで表示して、メッセージ全体を伝えたいときに使用する広告です。
しかし、動画を見たいユーザーにとって、15秒間もある広告を見続けなければならないので、流れる広告の内容によってはユーザーに不快感を与えてしまう可能性もあります。
TrueViewディスカバリー広告
TrueViewディスカバリー広告は、YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告で、動画の再生途中ではなく、動画のサムネイルをクリックすることで、広告が再生されます。
サムネイルというのは、動画の表紙となる静止画のことです。
TrueViewディスカバリー広告は、「広告」と書かれた黄色いマークが目印で、ユーザーは自発的にクリックして動画を再生するので、動画の内容や商品に関心を持った状態であるケースが多いです。
なので、チャンネル登録者を増やす、サイトに遷移してもらうなどといったコンバージョンにつながる可能性が高いので、チャンネル登録者を増やしたい場合や、サイトに遷移してもらいたい場合に向いています。
TrueViewアクション広告
TrueViewアクション広告は、スキップ可能なTrueViewインストリーム広告と表示形式は同じで、配信されるタイミングとしては、動画の再生前後や途中に再生されます。
TrueViewアクション広告が他のTrueView広告と異なるのは、ユーザーの行動を促す「Call To Action」ボタンが動画に重なる形で置かれているという点になります。
例えば、誰もが見たことのあるような「詳しくはこちら」や、「アプリのダウンロードはコチラ」などといったボタンが表示されているので、ユーザーの行動促進や見込み顧客を獲得したい場合に向いています。
バンパー広告
バンパー広告とは、動画の前後や途中に再生される6秒のスキップできない広告になります。
スキップをすることができない広告になっているので、ユーザーに最後まで動画を見てもらうことができます。
動画の長さが6秒と短いため、情報を多く詰め込むのは難しので、簡潔に1つのメッセージに絞ってまとめた動画がおすすめです。
バンパー広告は、動画が最後まで再生されるので、認知度が高まりやすく、商品の指名検索を増やすといったブランディングにも適しています。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告とは、YouTubeではなく、Google広告と連携しているサイトやアプリなどに配信されるモバイル専用の広告で、YouTubeを利用しないユーザーにも動画広告を見せることができます。
その結果、認知度向上にとても役立ちます。
しかし、アウトストリーム広告は、ミュートの状態で表示されるので、音声が無い状態でもユーザーに興味を持ってもらえるような工夫をすることが必要になってきます。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面上部に表示される広告で、ユーザーの視界に入りやすい広告となっています。
なので、認知向上に向いています。
認知向上に適しているマストヘッド広告は、新商品の紹介であったり、サービスのプロモーション時などに使われます。
マストヘッド広告は、Google広告から設定することはできないので、Googleの営業担当者を介しての予約制でのみで利用をすることができます。
YouTube広告におけるインストリーム広告にむいているキャンペーンは?
では、YouTubeのインストリーム広告にむいているキャンペーンの目標について見ていきましょう。
スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可能なインストリーム広告では、次のようなキャンペーン目標を選択しましょう。
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- ブランド認知度とリーチ
- 商品やブランドの比較検討
スキップ不可なインストリーム広告
スキップ不可なインストリーム広告の場合には、次のような目標を選択しましょう。
- ブランド認知度とリーチ
YouTube広告におけるインストリーム広告が配信されるタイミング
では、YouTube広告のインストリーム広告が配信されるタイミングについて見ていきましょう。
みなさんも自信がYouTubeを利用されていれば分かるかと思いますが、「動画の最初」「動画の途中」「動画の最後」など、さまざまなタイミングで広告を目にしたことがあるかと思います。
インストリーム広告には、以下3つのタイミングで、配信されます。
- プレロール…動画が再生される前に配信される広告
- ミッドロール…動画の途中に配信される広告
- ポストロール…動画が終了した時点で配信される広告
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
プレロール
プレロールは、動画が再生される前に配信される広告のことです。
動画広告の約8割は、このプレロールで配信されているといわれています。
動画コンテンツの再生前に配信されるので、視聴率としては一番高い配信タイミングとなっています。
ミッドロール
ミッドロールは、動画の再生途中に配信される広告のことです。
動画本編の途中で流れるので、動画の続きを早く見たいと思っているユーザーにとってはとても邪魔なものになります。
しかし、動画の続きをみたいからこそ、離脱率は低い配信タイミングといえるでしょう。
ポストロール
ポストロールは、動画の再生終了後に配信される広告のことです。
動画が終了したタイミングで広告が流れるので、離脱率は非常に高いものとなっています。
しかし、動画本編と関連性の高い内容であれば見てもらいやすいです。
インストリーム広告の課金形式は?
前述した通り、インストリーム広告は、「スキップ可能な広告」と「スキップ不可の広告」の2種類に分けられます。
それぞれ課金形式が異なるので注意しましょう。
インストリーム広告の種類 | 課金形式 |
スキップ可能なインストリーム広告の課金形式 | ユーザーが広告を30秒視聴したか、広告の途中でURLをクリックするなど何かしらのアクションをした場合に、課金が発生します。 |
スキップ不可なインストリーム広告の課金形式 | スキップ不可なインストリーム広告は、インプレッション課金を採用しており費用や掲載期間を指定して出稿する形となります。費用は、目標インプレッションに対して単価を設定する形をとっています。 |
いずれの形式にしても、自社の設定した予算内で配信を行うことが可能になっいます。
なので、小さくトライアンドエラーを回せるのが、Trueviewインストリーム広告の最大のメリットといえるでしょう。
分からないまま膨大なお金を注ぎ込むより、まず初めは小額の予算を立てて、さまざまな出稿形式を試してみて、様子を見ながら徐々に投資を大きくしていくことをおすすめいたします。
一般的なYouTube広告の掲載予算相場
一般的なYouTube広告の予算としては、月間20~30万円程度になります。
なので、それくらいは最低でも必要と考えておきましょう。
もちろんこれより少ない費用予算でも掲載することが可能ですが、少額になってしまうとどうしても配信ボリュームが少なくなってしまい、効果をあまり感じられない場合があります。
YouTubeインストリーム広告の掲載予算相場
YouTubeインストリーム広告の掲載予算相場は、一般的なYouTube広告の予算相場と同じくらいと考えていいです。
また、費用対効果が高いので、広告を出し始めたときは少ない金額からスタートをしても問題ありません。
そして、実際に広告を運用してみて、そのデータを確認しながら費用を追加した方が良いのか、このままでいいのかどうなのかということを検討していきましょう。
費用を追加するタイミングとしては、ある程度、運用効果の様子を見て、さらに改善をすることができた段階で、費用を追加するのがおすすめです。
YouTubeインストリーム広告の動画視聴単価相場
YouTubeインストリーム広告の動画視聴単価相場は、5~10円程度となります。
そもそもYouTube広告は単価が低いので始めやすいという特徴がありますが、それに加えて、スキップをされると課金されないので、非常に費用対効果が高いと言えます。
YouTube広告におけるインストリーム広告の出稿手順
では、インストリーム広告を出稿する手順について見ていきましょう。
インストリーム広告の出稿手順は、以下の通りです。
- 広告用の動画を用意し、動画をYouTubeにアップする
- 達成したい目標を選択する
- 予算を設定する
- 広告グループを作成し、動画広告の作成を完了する
- 審査を通過すると広告配信が始まる
この4つの順序を踏むことで、インストリーム広告を出稿することができます。
広告用の動画を用意し、動画をYouTubeにアップする
まずは、Google広告にログインして、YouTube動画を用意しましょう。
- メニューから「キャンペーン」をクリックします。
- 「+」ボタンをクリックしプルダウンメニューを表示します。
達成したい目標を選択する
キャンペーンで達成したい目標を設定していきます。
- キャンペーンで達成したい目標を選択します。
- キャンペーンタイプを選択します。
- キャンペーンタイプのサブタイプを選択します。
- 「続行」をクリックします
インストリーム広告では、「動画」を選択しましょう。
予算を設定する
次に、予算を設定していきます。
- 入札戦略や予算、日程などを設定します。
- キャンペーンの開始日と終了日を設定します。
広告グループを作成し、動画広告の作成を完了する
予算を設定したら、広告配信のターゲットグループを設定していきます。
ターゲットグループは、次のような項目を設定します。
- 年齢・性別・世帯収入などユーザー属性
- 興味関心のオーディエンス
- 目的に沿ったキーワード
- 特定のトピック、プレースメント
広告グループを作成したら、キーワードや動画のURLを入力して、広告用のYouTube動画を設定していきます。
URLを入力したら、
- 広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページURL
- ユーザーを引き込むためのフレーズ、見出し、広告名
を入力して、「キャンペーンの作成」をクリックします。
これで、インストリーム広告の出稿手順は完了となります。
広告を配信するには、Googleの審査を通る必要があります。
この審査には、数日かかりることもあるので、時間に余裕を持ったスケジュールをしっかりと組んで広告を設定していきましょう。
YouTube広告におけるインストリーム広告の注意点
では、インストリーム広告を利用するうえでの注意点を見ていきましょう。
ブランディング目的の出稿では注意が必要
まず、インストリーム広告は強制的に5秒間動画が配信されるようになっています。
ユーザーが本来視聴したい動画とは関わりのない広告が最低5秒間は流れる可能性が高いので、嫌悪感を感じたり、ストレスの原因になってしまうことが少なからず存在します。
そのため、インストリーム広告の量を出しすぎるとブランドイメージの低下に繋がってしまうというリスクも負いかねません。
ユーザー側が受ける印象を考えながら、バランスを調整して広告を出稿していきましょう。
最初の5秒間でユーザーの興味を惹く動画を制作する
インストリーム広告は、5秒間でスキップされてしまうことが多いです。
そのため、そのスキップが可能となる5秒を迎える前にいかにインパクトを残すか、ユーザーの心を掴むことができるのかがポイントとなります。
これは、Trueviewインストリーム広告を制作する上で最も難しいところと言えるでしょう。
5秒という短い時間の中で「邪魔と思われてしまうのか?」「興味を持ってもらえるのか?」は、動画の内容が大きく左右してきます。
どうやったら短い時間の中で興味を持ってもらえるのか、ユーザーに不快感を与えないためにはどうしたらいいのかをしっかりと考えなければいけません。
特に制作をする際に重要になってくるのは、美しいグラフィックや高い編集技術ではなく、ターゲットユーザーに興味・関心を持ってもらうことということです。
ターゲットユーザーの興味を惹けるような、クリエイティブの制作をすることが重要になってくるので、ターゲットユーザーのインサイトを捉えた内容に仕上がるよう、しっかり構成を練る必要があるでしょう。
クオリティの向上が常に求められるのが、インストリーム広告ということなんですね。
ターゲットを意識した運用を行う
ターゲティングをしっかりと行うことで、潜在層にアプローチをしやすいというのがYouTubeインストリーム広告の特徴です。
ですが、あまりにも広範囲にわたってターゲットを広げすぎてしまうと、無駄な広告配信となってしまう可能性があります。
また、クリエイティブについても、ターゲットがどんな悩みを抱えているのか、どんなことを求めているかなど、ターゲット側の視点になって考えることも大切になっています。
誰しもができるだけ多くの人に見てほしいと思ってしまいますが、万人受けの当たり障りのない広告を制作するよりも、ややマニアックでコアである代わりに、特定の層に響くような広告のほうが、集客につながる可能性があります。
ビジネスをするうえで、ターゲットをしっかりと意識した運用をすることは大事になってくるので、インストリーム広告でも、ペルソナを明確にして動画を作成しましょう。
課金体制に関する注意点
インストリーム広告の課金体制には、大きく分けて3つの仕組みがあります。
- CPV(広告を最後まで、もしくは所定の秒数以上視聴された場合にのみ課金)
- CPM(広告の再生が所定回数を超えると課金される)
- 広告クリックで対象サイトへ遷移された場合にのみ課金
最も一般的な仕組みは、1のCPVになります。
適正な広告収益が得られるように、掲載媒体や出稿体系に応じて内容を工夫することも大切です。
素早くPDCAを回す
YouTubeインストリームを運用するにあたって、広告を一発出して、最適なターゲティングの設定、最適なクリエイティブの制作をすることは、実現で見てみると非常に困難なことです。
なので、まずは仮説を立てて、それを元にして運用をしてみましょう。
そして、効果測定を実施して分析し、改善が必要な点を洗い出して、また新たな仮説を元に改善策を実施して、という効果測定と改善を繰り返して運用をしていきます。
このように、いかに素早くPDCAを回せるかというのが、費用対効果を高める重要なポイントとなります。
インストリーム広告でサイト流入・購入ユーザー獲得のためのポイント
インストリーム広告で流入数と購入ユーザーを獲得するためには、CTAを積極的に設定していくことをおすすめします。
CTA(call-to-action)とは、クリックやその先のコンバージョンなど、ユーザーがアクションをしやすいようにするためのボタンやフレーズのことです。
例えば、旅行サイトの予約がコンバージョンの場合、リンク先のボタンが「登録する」や「詳しくはこちら」などではなく、「予約する」のほうが具体性が増します。
このように誘導することによって、ユーザーが広告に対してアクションを起こす確率が高くなるということです。
インストリーム広告のCTAについては、以下のようなことがあります。
- 行動を促すフレーズ
- コンパニオンバナー
- 自動終了画面
- サイトリンク、リードフォーム
それぞれ詳しく見ていきましょう。
行動を促すフレーズ
ユーザーに広告をクリックしてもらって、サイトにアクセスをするように促すフレーズが必要になってきます。
「詳細はこちら」「詳しく見る」などが、クリックを促すフレーズとしては王道です。
インストリーム広告の作成中に 「行動を促すフレーズ]」というチェックボックスをオンにすることによて、任意でフレーズを入力することができます。
ユーザーの行動 | 誘導するための文言 |
クリックさせる |
|
購入を促す |
|
特典を伝える |
|
予約を受ける |
|
お問い合わせにつなげる |
|
会員登録をしてもらう |
|
枕言葉を有効活用する |
|
上記で挙げたようなフレーズを体系的に分解しストックしておいて、これを組み合わせてスムーズにテキスト広告を作成することができます。
「〜をお探しなら」「〜にお困りの方へ」など、具体的であり、さらにメッセージ性の強いフレーズの方がユーザーをクリックに繋げやすくなります。
そのフレーズの内容としては、「理由を見る」、「見積もり依頼」、「詳しくはこちら」、「今すぐチェック」、「今すぐ予約」、「登録する」など、お客様の目的に合わせた内容にするといいでしょう。
コンパニオンバナー
コンパニオンバナーとは、YouTube広告(インストリーム広告)再生と同時に、画面の右上に表示されるバナー広告を指します。
インストリーム広告の再生が終了してからも表示され続けるので、ユーザーのクリックによっては、外部サイトや指定したYouTubeチャンネルに誘導することができます。
コンパニオンバナーの種類には、以下の2つがあり、
- あらかじめチャンネルにアップロード済みの動画から自動生成するバナー
- 新たに指定の動画をアップロードして新規作成するバナー
上記はGoogle広告の「広告のURLオプション」でいずれかを選択することができますが、Google広告では、チャンネルにアップロード済みの動画から自動生成する方法を推奨しています。
このバナーではリンク先のサイトURLを設定することができて、表示される対象としてはパソコンのみになります。
また、コンパニオンバナーをユーザーがクリックすると、インストリーム広告の視聴時間が30秒を超えていなくても視聴したとカウントされます。
自動終了画面
自動終了画面とは、動画の最後の5~20 秒の中の任意のタイミングで、「他の動画または再生リスト」、「関連動画」、「チャンネル登録ボタン」、「チャンネル」などと訴求できるCTAです。
終了画面やエンディング、エンドカードなどといった、色々な呼び方があります。
組み合わせや配置は自由なのですが、「テンプレートを使用」というものがあり、あらかじめYouTubeが用意してくれている配置設定もあります。
配置設定を悩んで自分で決めかねている方や、相場がわからない場合は、こちらのテンプレートを使用することをおすすめします。
サイトリンク
サイトリンクとは、サイト内の特定のページへのリンクを広告にテキストリンクとして追加表示できるものです。
サイトリンクは、「アカウント単位」、「キャンペーン単位」、「広告グループ単位」で設定することができ、サイトリンクとして表示させるテキストと誘導するURLを指定することで利用することができます。
対応しているキャンペーンタイプは「検索キャンペーン」と「動画キャンペーン」でデバイスや表示位置などによって表示内容が異なります。
例えば、「費用に関して」というテキスト見出しであった場合、費用が掲載されているページに遷移させるように設定をすることができます。
サイトリンクは、あくまで広告表示オプションの1つに過ぎませんが、画面占有率を大きく上げることができる重要なオプションになります。
YouTubeインストリーム広告の制作を制作会社へ依頼する際の費用
YouTubeインストリーム広告の制作を、制作会社へ依頼することもできます。
その際にかかってくる費用について見ていきましょう。
そもそも、制作会社へ依頼するメリットは何があるのか?また、制作会社を利用するのがおすすめな方について解説していきます。
インストリーム広告の制作を制作会社へ依頼する3つのメリット
インストリーム広告の制作を、制作会社へ依頼するメリットは3つあります。
- 高品質な動画制作が可能
- 短期間で制作できる
- 自社のリソースを使わずに済む
高品質な動画制作が可能
制作会社でクリエイティブを制作すれば、高品質な動画広告を制作することができます。
制作会社によって得意分野が異なる場合もあり、アニメーションや実写、CGを使った動画なども制作することが可能です。
また、シナリオ制作から携わってくれる制作会社もあるので、「どういった動画を制作するか」意向に沿った制作をすることもできます。
いずれにしても、動画制作のプロである制作会社なので、クオリティの高いインストリーム広告用の動画制作を実現することができます。
短期間で制作できる
YouTubeインストリーム広告用の動画は、短い制作期間でできるという点も、制作会社へ依頼するメリットになります。
動画制作の依頼を受けるような専門の制作会社は、多くのリソースを抱えています。
また、動画制作に関するノウハウや制作工程も万全に整備されているので、手こずることなくスムーズに動画制作を進めることが出来ます。
さらに、制作会社によっては、短い動画だと数日間で納品をすることが可能なところもあります。
自社のリソースを使わずに済む
YouTubeインストリーム広告用の動画を制作する際に、自社のリソースを使うことなく、制作をすることが出来るのは、制作会社を利用する大きなメリットの一つになります。
今では、動画制作ソフトもだんだんと普及してきているので、自社でYouTubeインストリーム広告用の動画を自社で制作したいと考える方もいると思います。
確かに、自社でインストリーム広告を制作すれば、コストカットできるように思います。
しかし、実際にはそう簡単にはいかないのが事実でもあります。
インストリーム広告を制作したことがない初心者の方が動画制作ソフトを利用して制作する場合、納得のいくクオリティの動画が完成するまでに、非常に多くの時間を費やすこととなるかもしれません。
それによって、リソースを圧迫しかねません。
もちろん、経験がないということで、プロと比較すると完成度も担保されません。
なので、社内に動画制作のプロがいる場合を除いて、自社での制作は時間がかかる点と完成度の点から、あまりおすすめできません。
制作会社の利用はこんな人に特におすすめ!
社内に動画広告用の動画制作のプロ、または経験者がいない場合には、制作会社を利用して委託することをおすすめします。
漠然と目先のコストをカットするよりも、制作会社によって質の高い動画を制作して、時間をかけることなく確実にスムーズに制作してもらう方が、結果的に費用対効果は高いと考えられます。
向き不向きはあるので、得意としている会社に依頼するというのは、とても効率がいいので、悩んでいる方は利用してみることをおすすめします。
制作会社へ依頼する際の費用の構造
広告の制作を制作会社へ依頼する場合の費用構造について、気になりますよね。
費用として基本的にかかってくるのは、「制作費」のみとなります。
この費用については、制作会社によって少し異なってくる部分もありますが、例えば、シナリオ制作やナレーション、テロップなど細かく料金が分かれているケースもあります。
ですが、ほとんどの制作会社は一連の作業が込みなっているパッケージで、費用を掲示しています。
制作会社へ依頼する際の費用の相場
YouTubeインストリーム広告を制作しようとした際にかかる費用の相場としては、安くても3万円程度からで、高いと100万円以上かかってくるケースもあります。
上の金額を見てしまうとキリがないですが、できるだけコストを抑えたい場合には、安い制作費のプランもあるので、そちらを選択するようにしましょう。
しかし、コストを抑えたいあまりに安い制作費のプランを選択すると、これはあくまでコストパフォーマンス重視になってしまうので、動画広告自体のクオリティにはあまり期待することはできないこともあります。
クオリティの高い内容の広告を制作して、効率よく広告を回して成果をだしていくのか、目先のコストを抑えて非効率な広告運用をしていくのかは、それぞれ相談して決めていきましょう。
YouTubeインストリーム広告でしっかりとした効果を出したいと考えているのであれば、最低でも30万円程度は見積もっておくことをおすすめします。
制作会社へ依頼する際の費用を抑えるポイント
費用をかければかけるほど、いい広告を制作することはできますが、「そこまで費用をかけることが出来ないのでなるべく費用を抑えたい…でも、クオリティの高いものを」と考えている方も多いと思います。
そこで、制作会社へ依頼した際の費用を抑えるポイントとしては、
- まとめて発注する
- 広告運用も併せて依頼する
上記のようなの二つのいずれかの方法を取ることです。
まず一つ目のまとめて発注についてですが、依頼をする際に制作会社に1本の動画制作だけを依頼するのではなく、一度に複数の動画制作を依頼します。
同時に発注をかける内容としては、YouTube広告で使用したい動画や、その他にもなにか必要な動画などがあれば、それを同時に発注にかけましょう。
制作をまとめて発注をする代わりに、1本あたりの単価をディスカウント交渉します。
制作会社側も、複数の発注を同時に受けられるということであれば、多少の価格交渉に乗ってくれる可能性があります。
二つ目は、広告運用も併せて依頼するパターンになります。
制作会社が広告運用にも対応している制作会社である場合、あるいは動画制作にも対応している広告代理店というのがあるんで、このような会社に対しては、動画制作と広告運用を一緒に依頼することが出来ます。
一緒に依頼をすることで、動画制作費用を通常に依頼するよりも安く請け負ってくれるケースがあります。
また、制作会社と代理店を同じにすることで、やり取りも1社とだけで済むので、作業がとてもスムーズになるというメリットもあります。
YouTube広告におけるインストリーム広告とは?運用するときの注意点も!まとめ
今回は、YouTube広告におけるインストリーム広告について見ていきました。
YouTubeにおいて動画広告というのは色々と種類がありますが、インストリーム広告は最近よく使われている広告形態だと言うことが分かりましたね。
インストリーム広告は、配信方法やタイミングなども色々とあります。
5秒以内にスキップされれば課金されないので、広告の無駄うちも少なく、広告主にとっては使いやすい広告のひとつなのではないでしょうか。
ユーザー数も多く、見てもらえる機会が多い分、「誰に何を伝えたいのか」というターゲティングやクリエイティブ制作が重要となってきます。
メリットやデメリットなどもしっかり理解した上で、ユーザーに不快感を与えない広告を配信していくことが必要になってきます。
インストリーム広告は、YouTubeという膨大なプラットフォームに広告を出稿することができる広告なので、是非使ってみましょう!
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