モバイルユーザーがスマートフォンの利用時間の20%をFacebookやInstagramに費やしていることや、Facebookの利用者数が毎月23億人を超えているということはご存じですか?
こうしたFacebookのアクティブユーザーの多さと、各ユーザーの利用時間の長さを踏まえれば、新しいオーディエンスにリーチしようとしているマーケティング担当者がFacebook広告を真っ先に検討するのは当然のことです。
そんな幅広い年齢層に人気のFacebookですが、Facebook広告では、新しい企業などのブランドの認知やイベントの告知など、たまに目的別にいろいろなキャンペーンをしていて、広告活動に欠かせない機能となっています。
Facebookの広告プラットフォームは、新しいオーディエンスにリーチしたり、過去のウェブサイト訪問者を対象にリターゲティングを実施したりする機能が充実してきています。
しかし、その一方で、種類が増えすぎた結果、「どのキャンペーンで広告宣伝をしたら効果的か?」と悩んで、キャンペーンの目的に応じた最適な広告形式を判断することが難しくなっています。
そこで今回は、目的別にいろいろな宣伝があるなかでも「トラフィック目的」に関しての宣伝を紹介しようと思います。
今回の記事をよむことで、トラフィックの目的をうまく利用し、Facebook広告を宣伝することができるようになるので、自社のWebサイトやアプリなどへのアクセス量をアップしたい場合に役立ててください。
しっかり仕組みやポイントを押さえて、適切なキャンペーン目的を選択することで、Facebook広告をより効果的に配信することができます。
特に、Facebook広告の管理を新たに任されたのに、あまり詳しくない方の参考になれば幸いです。
Facebook広告のトラフィックとは?
自社の商品やサービスをプロモーションする際に数多く活用されるFacebook広告ですが、初心者の方が、まず疑問に思うであろうトラフィックとは、いったいなんでしょうか?
Facebook広告を活用する際に重要になるのが「広告の目的」という設定項目になりますが、広告の目的の選択は高い効果を得るために必須設定とも言えます。
その中でも使用頻度が高い、「トラフィック目的」ですが、どのようなときに設定すると有効なのでしょうか。
まず、トラフィックとは、ネットワーク上のwebサーバやwebサイトへ行き来きする閲覧者の流れやデーター量のことで、わかりやすく説明すると、「アクセス量」のことになります。
- 「アクセス量」が多い=トラフィックが多い
- 「アクセス量」が少ない=トラフィックが少ない
といえます。
具体的な指標としては、「クリック数」や「クリック率」が指標となります。
Facebookユーザーのタイムラインには、アルゴリズムで精査・最適化された投稿が表示されますが、Facebookページの投稿をひとりでも多くのユーザーに届けるためには、工夫が必要です。
トラフィック効果が高くない、つまり、アクセス量が少なすぎるサイトは、利用者から商品の問い合わせや購入などの具体的なアクティビティは高まりません。
そのため、実際にユーザーにクリックさせるための心理を高めるために、基本的なポイントとして、クリエイティブによる仕掛けが重要になってきます。
なので、トラフィックを追加して認知度を上げるのは、非常に大切な指針になっています。
まずは、ここを詳細に理解していきましょう。
トラフィック目的の特徴
Facebook広告の目的の一つである「トラフィック」は、検討機会カテゴリの中にあり、以下のような特徴を持っています。
リンク先へのアクセス量が期待できる
トラフィックとは、Webなどリンク先へのアクセスをするデータの量のことで、ユーザーが広告を見て、そこからWebサイトやWebアプリのダウンロード先に誘導することができます。
トラフィックを使用して、ユーザーがウェブサイトやアプリを検索してアクセスすることを徹底して促します。
広告の目的としてトラフィックを選択すると、以下のような広告を作成することができます。
-
利用者をウェブサイト、アプリ、Messengerスレッドなどのリンク先に誘導する(ウェブサイトクリック)
-
モバイルアプリやデスクトップアプリにアクセスする利用者の数を増やす(アプリのエンゲージメント)
商品の購入を促進して、検討するユーザーをターゲットにして、販売の向上につなげることができるのがメリットです。
アプリエンゲージメント広告は、既存のユーザーによるアプリの利用を促進したり、新規のユーザーにアプリの機能を紹介してダウンロードを勧めたりすることを目的としています。
アプリエンゲージメント広告が具体的な機能を紹介しアプリ内でのエンゲージメントを促進することを目的とするのに対し、アプリインストール広告は新規ユーザーの獲得を対象としています。
リンク先を設定することができる
トラフィック目的では、リンク先の設定をすることができます。
- 「Webサイト」
- 「アプリ」
- 「Messangerスレッド」
- 「WhatsApp」
の4つがあるので、選択しましょう。
トラフィック広告では、上記のリンク先に人を誘導することができるので、指定したリンク先にアクセスを一気に集めることが期待できます。
特定のプラットフォームだけを配信位置に指定をすると、広告パフォーマンスの最適化がうまくかからなくなる可能性があるので、明確にターゲットが決まっている場合を除いて、基本的にすべてのプラットフォームを配信位置に含めておくのがおすすめです。
動画広告など多彩な広告フォーマットが選べる
配信できる広告フォーマットは、
- 画像
- 動画
- カルーセル
- スライドショー
- コレクション
のいずれかです。
動画広告など訴求力が高い広告フォーマットも選ぶことができますが、大枠の目的が「検討機会」であることは忘れないようにしましょう。
また、リンク先に誘導することを目的としたクリエイティブを作成しなければ、十分な効果を期待することはできません。
Facebook広告の「トラフィック目的」と「リーチ目的」の違い
それを踏まえてFacebook広告には、「トラフィック目的」、「リーチ目的」という2種類があげられます。
「リーチ目的」とは、可能な限り多くの人に広告を見てもらうことを目的とした宣伝のことです。
「リーチ目的」の場合と「トラフィック目的」の場合の2つの何が違うのかわからないと感じる方もいると思うので、簡単に説明します。
これを踏まえて、Facebook広告には最適化するやり方があり、この最適化システムに沿ってキャンペーンを作っていくことが必要になります。
トラフィック目的
トラフィック目的の宣伝は、Facebook広告を配信する際に、一番重要なのは最初に書いたとおり、トラフィック(アクセス量)です。
トラフィックを目的とした広告の制作では、以下の設定を実行できます。
- トラフィックを促進する場所を選択する
- アプリを以前インストールした利用者をターゲットにする
トラフィックを促進する場所を選択したら、ウェブサイトまたはアプリのいずれかを選択して、ウェブサイトやアプリに利用者の誘導を行います。
アプリを以前インストールした利用者をターゲットにする場合は、広告作成のオーディエンスセクションで、アプリを以前インストールした利用者をターゲティングします。
接続量は当たり前ですが、広告をクリックし、リンク先にいかないとアクセス量は増えません。
なので、Facebookの最適化の役目としては、ページとページをつなぐところに誘導して、一番高い可能性を持つ利用者の層へ広告を表すようになります。
リーチ目的
リーチ目的のキャンペーンで一番大事なのは、少しでもたくさんの利用者にリーチすることです。
たくさんの利用者にリーチし、商品やサービスをわかってもらえることを最大化するようにFacebookの最適化が働くようになりました。
つまり、トラフィックとは違い、新規のサービスや新しい品物の紹介に活用されることが多いです。
Facebook広告のリーチとは?
Facebook広告を運用したり、マーケティングの世界で、よく「リーチ」という単語を聞くことがありますが、Facebook広告のリーチとは、広告を1度でも見たことのある人の数のことをいいます。
最近人気のFacebook広告では、リーチは広告効果を測る上で重要な指標のひとつとなります。
リーチ数が上がるということは、投稿を見てくれた人が増えたことを指し、リーチ数が減っていた場合には、投稿を見てくれた人が減ったことを表します。
また、リーチと似ている概念として、「インプレッション」「エンゲージメント」があります。
どの広告媒体でも、リーチ数が上がることはそれだけ世の中に影響を及ぼすことができるようになるため、望ましいことです。
特にスマートフォンから気軽にアクセスできるFacebook広告の場合には、ユーザーの数に対して、どれくらいの割合・どれくらいの人数が広告にアクセスをしたのかを計測することは、マーケティング活動の成否の一つの指標となるでしょう。
リーチを獲得しやすい投稿にするためのポイント
リーチを伸ばそうとやみくもに投稿をしても、リーチした先にいるのが商品やサービスに興味・関心が薄いユーザー層である場合には、SNSの運用の成果としては残念なことに低い結果になってしまいます。
理想としては、リーチとともにエンゲージメントも拡大していくことです。
その際のポイントとしては、ユーザーの反応をその都度検証をしながら投稿スタイルをブラッシュアップしていくことです。
ブラッシュアップをする観点としては、次の5つがあります。
- 投稿に画像や動画を添付する
- いろいろな内容パターンで投稿する
- ユーザーの反応のいい時間帯を探る
- 投稿の回数、頻度を見直す
- Facebook広告を出稿する
それぞれももう少し詳しく解説していきます。
投稿に画像や動画を添付することによって、テキストだけの投稿よりもユーザーの目に留まりやすくなるので、エッジランクの「重み」の評価付けも期待することができます。
また、いろいろな内容パターンを作成して投稿をすることによって、ユーザーと良好な関係を築いていく上で、どのようなコンテンツがユーザーにとって役に立つのか、何に対してユーザーはついリアクションしたくなるのかを検証することができます。
ユーザーのリアクションが増えるということは、エッジランクの「親密度」の評価も上がります。
さらに、ユーザーの反応のいい時間帯を探ることもポイントになります。
インサイトの「投稿」>「ファンがオンラインの時間帯」(ファン=Facebookページに「いいね!」をしてくれたユーザー)も参考にしながら、リーチが多くなる時間帯や、ユーザーのリアクションを得られやすい時間帯を見定めていくとスムーズです。
投稿の頻度が高ければ高いほどいいというわけではありません。
投稿の頻度を上げることによって、ユーザーに飽きられてしまってリアクションを得ることが難しくなってしまうことも考えられるので、Facebookページにとっての最適解を見つけて投稿をするようにしましょう。
Facebook広告は、高いターゲティング精度をもって広告を展開することができるので、フォローしていないユーザーにもリーチをすることができます。
また、企業の投稿がリーチしにくくなっているという現状から、オーガニックだけではユーザーに届けにくい商品や、サービスの情報をターゲット層にリーチをさせることができるというメリットがあります。
リーチを確認する方法
投稿ごとのリーチ数は、自身の投稿の下部にリーチが表示されます。
また、Facebookページの管理者である場合には、メニュー内の「インサイト」からリーチ数などの各データを参照することが可能です。
リーチを確認する手順としては、
- Facebookページの左サイドバーのメニュー「インサイト」>「リーチ」をクリックします。
- チャートが表示されます。
- 画面右上で設定した期間の推移を確認することができます。
さらに、右上のエクスポートからはさらに詳細なデータをダウンロードすることができます。
また、投稿単位のリーチ数を確認する方法としては、
- インサイト画面のメニュー「投稿」をクリックします。
- 「公開済みの投稿」をクリックします。
- 投稿単位のリーチ数を確認できます。
リーチ列にカーソルをあてると、「有料リーチ」と「オーガニックリーチ」の内訳が表示されます。
有料リーチとオーガニックリーチ
Facebookのリーチは、投稿単位に計測され、
そして、このリーチには以下の3種類があります。
- 「有料リーチ(ペイドリーチ)」
- 「オーガニックリーチ」
- 「クチコミリーチ」
の大きく3種類に分けられます。
有料リーチ(ペイドリーチ)
有料リーチ(ペイドリーチ)とは、Facebookページにリンクしている広告を見たユーザーのことです。
その投稿がFacebook広告として画面に表示された人数を示しているので、オーガニックリーチは、無料投稿として画面に表示された人数になります。
また、投稿を見ただけで、広告をクリックしたかしていないかどうかは関係なく、単純に広告を見たユーザーの人数を指します。
オーガニックリーチ
オーガニックリーチとは、Facebookページの投稿を見てくれた人の合計人数を言います。
もともとFacebookページをフォローしてくれているユーザーが、自身のフィードに流れてきたFacebookページの投稿を見た場合や、Facebookページにアクセスをして投稿を見てくれた場合が対象になります。
このFacebookページにアクセスして投稿を見てくれた場合というのには、Facebookページをフォローしてくれている人もフォローしていない人も含まれるので、単純に投稿を見てくれた人全員の数と把握しておきましょう。
また、オーガニックリーチの中でも、特に、友達があなたのFacebookページの投稿にリアクションしたことがトリガーとなって、画面にあなたのFacebookページの投稿などが表示されたことでリーチした場合は、Viral Reach(いわゆる口コミ)と呼ばれます。
クチコミリーチ
クチコミリーチとは、ユーザーがFacebookページの投稿にいいね!やシェアをしたことによって投稿は見られた時の数になります。
Facebookでは、Facebookページの投稿や友達の投稿にいいね!をしたり、シェアしたりした場合、自分の公開設定に応じて「〇〇さんがリンクをシェアしました」といったような投稿が公開されます。
クチコミリーチは、この「〇〇さんがリンクをシェアしました」といったような投稿が見られた人数のことになります。
リーチとインプレッションの違い
Facebookにおける「リーチ」と「インプレッション」という単語は同じような場面で使われることが多いです。
なので、どちらがどちらだか分からなくなってしまう方もいるかもしれないので、ここで改めて定義について復習してみましょう。
リーチとインプレッションの違いとしては、それぞれ次の通りになります。
- 「リーチ」=広告を1度でも見たことのある人の数
- 「インプレッション」=広告を見た回数
リーチとインプレッションの違いは、それぞれのカウントの仕方にあります。
リーチは、広告を見た人数であらわされるので、1人の人が複数回同じ広告を見たとしても、あくまでカウントされるのは1人のみになるので、重複してカウントをすることはありません。
これに対してインプレッションは、広告が表示された回数になるので、同じユーザーが2回見れば「2」、3回見れば「3」といったように重複してカウントされていきます。
リーチとエンゲージメントの違い
Facebookにおける「リーチ」と「エンゲージメント」という単語についても、同じような場面で使われることが多いです。
リーチとインプレッションのように、何が何だか分からなくなって定義が曖昧な方もいるかもしれないので、改めて見ていきましょう。
リーチとエンゲージメントの違いは、次の通りです。
- 「リーチ」=広告を1度でも見たことのある人の数
- 「エンゲージメント」=広告を見て、アクションした人の数
エンゲージメントは、ユーザーとアカウント主の結びつきの強さを測るもので、「いいね!ボタンを押した人の数+コメントした人の数+シェアした人の数+リンクをクリックした人の数」で、アクションをした数ではなく、それぞれ実際の人数のみをカウントして数えます。
Facebook上で、企業ブランドを更に向上していきたい時には有効です。
「いいね!」以外にも、
- コメントやシェアなど投稿に対するリアクション
- クーポンの利用
- イベントへの参加
など、幅広いエンゲージメントを獲得しやすい目的となります。
リーチは、広告に対する反応やアクションは関係なく、1度でも広告を見た人を1としてカウントをしていくのに対して、エンゲージメントは、企業やその製品、サービスについての親近感・関心・愛着を示す指標になります。
なので、広告に対して何かしらのアクションをとった実際の人数を見ることになっています。
ちなみに、エンゲージメントが高いか低いかを見る計算式があり、エンゲージメント率=エンゲージメント(いいね!・コメント・シェア・リンクのクリックどれかのアクションをした人数)÷リーチのように算出することができます。
Facebook広告でリーチの後はどんな広告だしたらいい?
Facebook広告をリーチを目的として配信して、多くにユーザーに認知をした後、次はどのような配信をしていけば良いのかということを解説していきます。
ユーザーの心理状態に合わせて広告を配信する事が重要
Facebook広告では、ユーザーがどのような心理状態にあるのかを把握して、それに合わせて広告を配信する事が重要になってきます。
自社のゴールが商品を購入してもらうことであれば、ユーザーには、必ずそのゴールまでそのような行動をとるべきなのかが決まってきます。
なので、そのユーザーの行動心理に合わせて、PR方法を変えていく必要があります。
ユーザーの行動心理を把握する
知る | 興味 | 情報取集 | 比較する | 検討する | 購入する | 共有する |
A | I | S | C | E | A | S |
Attention(注意) | IInterest(興味) | Search (検索) | Comparison(比較) | Examination(検討) | Action (行動) | Share (共有) |
ユーザーがインターネットにおけるユーザーの購買心理プロセスを表してたものをAISCEAS(アイシーズ・アイセアス)と呼びます。
Facebook広告を配信して、多くに人に認知を終えた後は、ユーザーは興味を持って自分で商品やサービスを調べたり、商品同士を比較したりと、購入に向けての行動をとります。
なので、認知の後に再度広告を出稿するというのであれば、そのユーザーの行動心理に合わせてPRをしていく必要があります。
ユーザーに目線になって広告内容を考える
Facebook広告で広告を配信して成果を出すためには、いかにユーザー目線になれるか、広告を出稿し、ユーザーに共感を得られるかで成果が決まってきます。
例えば、リーチ(認知)の後の「興味を持っている」、「商品を比較している」ユーザーに広告を出すのであれば、その時にユーザーの気持ちになって考えます。
興味を持っているユーザーへのアプローチ
もし、知らない会社の商品をFacebook広告で認知して、そこで興味を持ったとしたら、その後に何を思いますか?
通常であれば、「この会社は、どんな会社なんだろう?」、「この商品の他にどんな商品ががあるのかな?」、「この商品の使い方は?」などと思うのが、ユーザーの一般心理になります。
なので、ブランドストーリーであったり、商品の使い方の動画広告であったりを出すというアプローチをするのが有効な手段になります。
商品を検討している場合のアプローチ
商品の購入を検討しているユーザーは、どのような心理状態なのでしょうか。
購入を検討しているという事は、一般心理として、「他の商品と比べて何が違うのか?」、「自分でも使えるのかが不安」、「保証はついているかな?」など、さまざまなことを考えます。
そこで、商品の実際に使っている人の口コミを参考にすることがあったり、ランキングを参考にすることがあるので、ユーザー目線になって広告に掲載をすることによって、購入へと促します。
アプローチの方法は、ユーザーの気持ちを考えることによって、よりリアルにユーザーを動かすことが出来るので、参考にしましょう。
トラフィックがおすすめな人
トラフィックを使うのがおすすめな人は、
- 商品やサービスのWEBサイトへ誘導を促したい
- モバイルアプリやデスクトップアプリへの誘導を促したい
- Facebookイベントの参加者を増やしたい
など、といった人がオススメです。
トラフィックは、サイトのアクセス数を増やした場合や、ブログ投稿のPV(閲覧数)を伸ばしたい時に、適している広告の目的になります。
また、トラフィックは、遷移させたいURLは自由に設定をすることができるのが特徴になるので、特定のページを見て欲しい場合には有効な目的と言えます。
最も汎用性の高い目的としては、「コンバージョン」がありますが、コンバージョンと並ぶぐらい使用される目的が、この「トラフィック」になります。
商材情報から、サイト認知の向上などさまざまなケースで役に立ちます。
キャンペーン目的の種類
Facebook広告のキャンペーン目的には、大きく分けて以下3カテゴリに分けられます。
- 認知
- 検討
- コンバージョン
その中から細分化し、トータルで13個ものキャンペーン目的が存在しています。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- アプリのインストール
- 動画の再生数アップ
- リード獲得
- 投稿のエンゲージメント
- ページへの「いいね!」
- イベントへの参加を増やす
- メッセージ
- コンバージョン
- カタログの販売
- 来店数の増加
Facebook広告では、これらキャンペーン目的に適したユーザーを中心に広告が配信されるようになっています。
検討のキャンペーン目的の紹介
ここでは、「検討」のキャンペーン目的である以下8個のキャンペーンを紹介します。
- トラフィック
- アプリのインストール
- 動画の再生数アップ
- リード獲得
- 投稿のエンゲージメント
- ページへの「いいね!」
- イベントへの参加を増やす
- メッセージ
これらのキャンペーン目的は、先程の「認知」からもう一歩踏み込んだ状態である「検討」まで至るユーザー向けてに広告配信が可能です。
コンバージョンのキャンペーン目的の紹介
ここでは、「コンバージョン」目的となる以下3個のキャンペーンを紹介します。
- コンバージョン
- カタログの販売
- 来店数の増加
これらのキャンペーン目的は、ゴールとされる「CV」しやすいユーザーに向けて広告配信が可能です。
概要と見込める効果としては、コンバージョンは、最も汎用性の高いキャンペーン目的と言えますが、これは、自社製品やサービスを購入など目的達成するために使うキャンペーンになります。
また、カタログ販売として、Facebook上に自社の商品カタログを作成し、そのカタログ情報を広告に連携させて配信することが出来ますが、これは、ECサイトなど、商品が複数ある場合におすすめです。
さらに、店舗、レストラン、販売代理店など、複数の所在地を持つあらゆるビジネスで利用することができます。
新店舗のオープンを告知する場合も、既存の店舗の認知度を高めたい場合も、リーチ広告を使用することによって特定の地域におけるブランドの認知度を向上することができます。
たとえば、アイスクリームチェーンのコールド・ストーン・クリーマリーは、バングラデシュに新規で出店をする際、地元のユーザーを対象としたリーチ広告を展開しています。
この目的を使うと、それぞれの所在地から設定した範囲内にいる利用者にリーチし、最寄りの所在地の検索や問い合わせなどのアクションを促すことができます。
Facebook広告の「トラフィック目的」のメリットとデメリット
Facebook広告のトラフィック目的を選んで広告配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット
まず、「トラフィック目的」のメリットとしては、
- 安価なクリック単価で接続を集めることができる。
- 安価なクリックで集めることができる。
- 簡単に効果的な広告が配信することができる。
- ブランディング効果が高い。
- CPCを抑えて配信することができる。
- リマーケティング配信でもCPCを抑えることができる。
Facebook広告のトラフィック目的を選択した場合、クリック単価(1クリックしてもらうのにかかる費用)が下がるようにアルゴリズムが働くので、結果としてクリック単価が安くなる傾向があります。
費用は、クリエイティブの質などにもよるので一概には言えませんが、数十円程度という低コストを実現している企業も少なくありません。
Facebookタグやカスタムコンバージョンなど、ややこしい設定をしたり、複雑な準備をしないでも配信をすることができます。
なので、専門的な知識がなくてもアクセスを伸ばすことができるので、初心者の方でも結果を残しやすい目的になります。
リスティング広告などのようなクリック単価が高価な品物でも、Facebook広告だと安い価格のサイトに移動できることも可能です。
また、Facebookが持つビックデータ、アルゴリズム、そしてAIは、リンクをクリックしてくれそうなユーザーを選択します。
分かりやすいインターフェースのため、専門的な知識がなくても簡単に使用することが出来、各項目を設定するだけで、効果的な広告が配信できるのもFacebook広告の新たな魅力の一つです。
それでは次に、トラフィック目的のデメリットをご紹介します。
デメリット
「トラフィック目的」のデメリットとしては、
- フリークエンシーが悪くなってしまう可能性がある。
- フリークエンシーがよくならない傾向がある。
- 幅広いユーザーにリーチをすることができる可能性は低い。
- 「クリックしやすいユーザー」と「CVしやすいユーザー」は異なるため、CVには直結しにくい。
にあります。
同じユーザーに、同じ広告が何度も配信される頻度をフリークエンシーと言います。
Facebookの最適化するやり方では、クリックしやすい利用者に向けて広告宣伝されます。
なので、Facebook広告でトラフィック目的にすると、同じ人がクリックしやすいと判断された場合には、配信される広告の種類が同じものを増やして掲載して何度もアプローチする傾向にあるので、フリークエンシーが増加しやすいです。
フリークエンシーとは、同一の利用者に広告が何度も表示されているかを分析できる指針になります。
クリックしてくれるユーザーもいるかもしれませんが、逆に不快感を与えてしまう可能性もあるので、フリークエンシーはFacebook広告の機能で確認できるので、定期的にチェックして対策をするようにしましょう。
Facebook広告ではユーザーから広告に対して「報告」や「非表示」といった行動を取られてしまうと、配信優先順位が下がってしまい、最終的にはクリック単価が増加してしまうので注意が必要です。
このフリークエンシーが、3回以上になると要注意で、広告が飽きられている可能性があり、利用者から否定的なコメントが付くこともあるので、フリークエンシーが3回以上にならないように注意をしましょう。
※否定的なコメントがつくことにより、CPCがよくなくなることがあるのでクリエイティブ変更やフリークエンシーを気にしつつ運用していくことが重要です。
トラフィック目的は、基本、クリックする可能性の高いユーザーに広告を表示するため、幅広いユーザーにアプローチを行って顧客を獲得したい場合には向いていません。
新しい商品の発表をする時や、幅広いユーザーが興味を持ちそうなキャンペーン情報の時は、トラフィック目的にするより「リーチ」を選んだ方が高い効果が期待できます。
トラフィック配信で押さえておきたいポイント
トラフィック配信を行う際は、以下の3つのポイントを意識してみてください。
- 獲得のできている見込み客から顕在層を逆算して考えること
- 顕在層が思わず反応してしまうポイントはどこか考えること
- リマケでの獲得を前提に広告文を作成すること
まず、大前提として、自分の考えているターゲット層が本当に合っているかを分析することが重要になります。
もし、ターゲットがズレているようであれば、どんなにクリックを集めてもCVには繋がりません。
トラフィック配信は、あくまでも見込み客を集めることが目的になります。
また、狙っているターゲット層がズレていないかを確認した後は、トラフィックでクリックを集めて、コンバージョン目的で刈り取るといった流れをイメージすることです。
例えば、トラフィック配信では、シミについて訴求しているのに、コンバージョン目的でほうれい線を訴求していたら、それではCVに繋がりません。
トラフィックで集めたユーザーに対して最後のアプローチをかけるのがコンバージョン目的の役割になるので、トラフィック配信からコンバージョン目的の流れを理解しているかしていないかで成果は大きく変わってきます。
Facebook広告の「トラフィック目的」の効果的な活用法は?
最後に、ここで1つ効果的な「トラフィック目的の失敗しない活用方法」を紹介します。
リンクをクリックするということは、興味や関心がある利用者が高いですよね?
活用法はさまざまですが、リンクをクリックしたそれらの利用者のリストを作り、そのリストに広告配信することができれば、結果が出すことができるでしょう。
リマーケティングは、Facebook広告でもとても有効な配信のやり方になります。
最初に書いたように、他の「トラフィック」キャンペーンと組み合わせて配信をするというのも、1つの手段だと思います。
また、リンク先を変えたり、特定のページへのトラフィックを増やしたり特定のぺージへのリマケリストをためることもできます。
いろいろなページの名簿や配信方法と組み合わせて、結果をだしていきましょう。
Facebook広告のトラフィック目的の成功事例
トラフィック配信をすることで、もちろんデメリットもありますが、CVを2.5倍まで伸ばした事例があるので紹介します。
配信設定は、トラフィック目的とコンバージョン目的(リマケのみ)です。
トラフィック目的、コンバージョン目的の2軸で配信を行い、トラフィック目的で配信している広告の最適化を行った結果、2ヶ月でCV数2.5倍、CPA半分以下まで改善ができています。
つまり、トラフィック配信でも使い方によっては、認知の拡大だけでなく今すぐ新しい客の獲得も同時に行うことができるのです。
Facebook広告では正しい目的を設定しないと、良い成果が得られない
なぜ、Facebookでは「広告の目的」の選択が必須だと言えるのでしょうか?
それは、この目的の選び方1つで配信のパフォーマンスを大きく左右するからです。
Facebookは、目的を達成するために、さまざまなデータを連携させて最適なユーザーに配信をすることができます。
もし、下記のようなケースの場合には、本来得たい効果とかけ離れてしまって、正しく効果を得ることが出来なくなってしまいます。
- 「コンバージョン」となる商品購入が本当のゴール。
- 「広告の目的」で「トラフィック」を選んでしまい、サイト誘導を重視する配信。
最大限の効果を得るためにも、このような状況を避けて、正しい「広告の目的」を選ぶことが大切になってきます。
Facebook広告のトラフィック目的とは?リーチ目的の違いと各メリットについて!まとめ
今回は、Facebook広告のトラフィック目的とはどういったものなのか?また、リーチ目的の違いと各メリットなどについて解説をしてきました。
Facebook広告には、多くのキャンペーン目的が存在しています。
その上、更新スピードが早い媒体でもあるため、公開しても気付いたら増えている、そんなこともざらにあります。
Facebook広告は、リスティング広告と比較すると専門的な知識をそれほど必要とせず、比較的低予算で成果が挙げやすいやりやすい媒体かと思います。
配信設定自体はそれほど難しくないので、やはり重要になるのは、トラフィック目的に関連したクリエイティブの制作です。
需要が高まりつつある動画制作なども新たに取り入れながら、目的をしっかりと認識して広告配信をすることで、早い期間に満足できる結果を出せることができるので、様々な方法を使ってみましょう。
自社のWebサイトや、アプリなどへのアクセス量をアップしたい広告主の方々のお役立てたら幸いです。
最新の情報を常に集めて用意して、新しく更新されていくビジネスに対応して結果をだしていきましょう。
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