Facebookは、Twitterなどと同じくSNSとしてメジャーなので、利用している人も多いですよね。
便利な機能やシステムがたくさんありますが、「ダイナミッククリエイティブ」もそのうちの1つなんです。
facebook広告を利用する際には、広告の内容を定期的に変えていくということが大切になります。
長い間、同じ広告だと、ユーザーが見慣れてしまい、新鮮さがなくなり、効果がどんどん失われてしまいます。
そこで定期的に画像・ムービー・文章等を更新していく必要があります。
とはいえ、広告の運用者がその更新作業を毎回していくというのは、なかなか大変過ぎますよね。
そこで役に立つのが、「ダイナミッククリエイティブ」という機能になります。
そこで今回この記事では、facebook広告でぜひ活用してもらいたいダイナミッククリエイティブについて、どのようなキャンペーンやどういった配置で利用が出来るのか、更には対応している広告素材や設定の手順など、徹底的に解説していきたいと思います。
この記事を少しでも、参考にしていただけたら幸いです。
Facebook広告の”ダイナミッククリエイティブ”とは?
Facebook広告の「ダイナミッククリエイティブ」とは、Facebookで利用することができるプロダクトの1つです。
Facebook広告の画像・ムービー・文章等といった要素をいくつかパターンをあらかじめ登録するだけで、最適な広告素材(テキストや説明文、見出しや写真、動画など)の要素を組み合せを自動的に作ってくれる機能で、色んな広告素材の組合せをより簡単に試すことが出来ます。
広告マネージャー・パワーエディター、どちらのツールでも使うことができます。
ダイナミッククリエイティブは、画像や動画、タイトル、説明、CTAといったさまざまなコンテンツを取得し、それぞれのインプレッションで効率的に成果を上げるために各コンポーネントをより最適化するための広告です。
ダイナミッククリエイティブでは、広告を見るユーザーに向けてクリエイティブのさまざまなバリエーションを作成し、その結果としてパフォーマンスの質を高めることにつながります。
なので、マーケティングをしていく上では知識を身につけておいた方がいいでしょう。
ただし、注意点としてダイナミッククリエイティブは全てのバリエーションのパフォーマンスを集計した値しか確認出来ないので、A/Bテストの代わりとして使用することはあまりおすすめできません。
ダイナミッククリエイティブは、テキストや説明文、見出しや写真、動画といった広告に使用する素材を登録しておけば、それらの要素を組み合わせた広告を分析して自動生成してくれるので、上手く使いこなせば非常に便利な機能となっています。
Facebook広告では、SNS広告という特性上、ユーザーへのフリークエンシーが高まるにつれて成果につながる可能性が低くなってまううので、クリエイティブを常に入れ替えていくことが成果を上げる上で重要な要素となってきます。
基本的にインプレッション課金であるFacebook広告では、最も成果が出ると思われる広告を多く表示することが成果最大化への近道になるので、テキスト、見出しが同じでクリエイティブのみ異なるという場合には、ダイナミッククリエイティブが最高の選択肢になりえます。
では、ダイナミッククリエイティブの特徴や概要などについて見ていきましょう。
Facebook広告で利用が出来るキャンペーンの目的は3種類
ダイナミッククリエイティブの利用が出来るキャンペーン目的は、次の3種類です。
- コンバージョン
- アプリのインストール
- トラフィック
これらの目的に合わせて、最もよい結果をもたらす広告に自動で集約されますが、これら以外の目的(ブランドの認知度アップやリーチなど)では、現時点では利用することが出来ません。
上記のようにダイナミッククリエイティブは、全てのキャンペーン目的で利用できるというわけではありません。
ですが、よく利用すると思われるトラフィックやコンバージョン目的では、利用することができるようになっているので、だいたいは利用できるはずです。
コンバージョン
コンバージョンといえば、一般的に購入完了を指すことが多いです。
しかし、Facebook広告では「カートに追加」や「購入フォームページ到達」といった、購入完了などの最終的なゴールの前段階にあるイベントをコンバージョンとして定義し、その獲得数が最大になるよう配信を最適化することができます。
「購入完了」よりも少ない広告費で獲得が見込めるイベントをコンバージョンとすることによって、購入などのゴールに至る見込みの高いユーザーへの効率的な配信が可能になります。
広告セットに設定するコンバージョンは、必要なコンバージョン数を継続的に獲得できる中で、出来るだけゴールに近いものにしましょう。
キャンペーン目的をコンバージョンに設定していた場合には、最も獲得効率が良い広告に配信が寄ります。
アプリのインストール
登録をしていなくても、「アプリのインストール」目的で広告を掲載することができます。
アプリをインストールする可能性の高い人へ広告を配信することで、インストール済みのユーザーに対して、アプリの利用を促進するための広告配信も可能です。
また、App StoreやGoogle Play ストアに直接リンクしているので、広告を見た人はすぐにアプリをインストールすることができます。
アプリをインストールする人を増やすことによって、アプリイベントに合わせた最適化を行うか、バリューへの最適化を行って最も価値の高い顧客を惹き付けるようにします。
トラフィック
トラフィックキャンペーンで、Facebook広告を配信する場合に最も大切な指標は、冒頭で説明した通り、トラフィック量、つまりアクセスの量になります。
トラフィック量は当然ですが、広告をクリックしリンク先に遷移しないと増加はしないです。
なので、Facebookの最適化の動きとしては、リンクをクリックする可能性が最も高いユーザーへ広告を表示するようになります。
また、安いクリック単価でアクセスを集める事が可能なので、リスティング広告など、クリック単価が高い商材でもFacebook広告の場合だと、安価でサイトに流入させる事も可能です。
Facebook広告で利用が出来る配置は7ヶ所
ダイナミッククリエイティブの利用が出来る配置は、次の7ヶ所になります。
- facebookフィード(デスクトップ・モバイル)
- facebook右側広告枠
- instagramフィード
- AudienceNetworkのネイティブ・バナー・インタースティシャル
- AudienceNetworkのインストリームムービー
- リワードムービー
- messengerの受信箱、ホーム
facebookのインスタント記事、instagramのストーリーズは、まだサポートしていないようですが、ほとんどの配置での利用が出来ます。
facebookフィード(デスクトップ・モバイル)
コンピューターでFacebookウェブサイトにアクセスしている利用者のデスクトップニュースフィードに広告が表示されます。
モバイルデバイスでFacebookアプリを使用している、またはモバイルブラウザーでFacebookウェブサイトにアクセスしている利用者には、モバイルニュースフィードに広告が表示されます。
facebook右側広告枠
広告はFacebookの右側の広告枠に表示されます。
右側広告枠に掲載される広告は、コンピューターでFacebookを閲覧中の利用者にのみ表示されます。
広告を見る側にとっては、Facebookの右側の広告枠は、表示される広告がより美しく、より魅力的になりました。
また、広告を届ける側にとっても、広告スペースがより大きく、より目立つようになり、画像もニュースフィード広告と同じものが利用できるようになりました。
instagramフィード
Instagramフィードは、通常のタイムラインのことで、縦スクロールで投稿を閲覧でき、モバイルデバイスでInstagramアプリを使用している利用者には、モバイルフィードに広告が表示されます。
Instagramフィード広告は、Instagramアプリを閲覧している利用者にのみ表示されます。
Instagramフィードで表示できる動画広告の長さは最大120秒となっています。
また、一般ユーザーの投稿は正方形が多いため、正方形で出向したほうがフィードに馴染みやすくなります。
AudienceNetworkのネイティブ・バナー・インタースティシャル
広告はAudience Network内のアプリに表示されます。
AudienceNetworkは、Facebookの強力なターゲット設定機能とモバイル体験を結び付けるものであり、マーケターはFacebookキャンペーンをさらに拡大することができます。
また、Audience Networkを配置として選択すると、ターゲット層が承認済みのAudience Networkサイトやアプリを見たときに広告が表示されます。
ターゲットリーチの拡大において魅力的なサービスであるのにも関わらず、国内での利用率は米国に比べてまだまだ少ないのが現状です。
その要因は、”仕様がよく分からない”、”効果が出るか不安である”、などの理由が多く挙げられます。
AudienceNetworkのインストリームムービー
長さ15秒以内のインストリーム広告の70%以上が、最後までそれもほぼ音声ありで再生されています。
つまり、モバイルに最適化した15秒以内の動画を使用すれば、最後まで見てもらえる可能性が高まるので、より複雑なマーケティングメッセージを伝えやすくなります。
また、広告はFacebook独自の人ベースターゲティングによって、適切な人に適切なタイミングで配信されるので、より効率的に配信することが出来ます。
リワードムービー
リワードムービーは、選択されたリワードの体験でアプリインストールの動画広告に最も反応する可能性が高い人をターゲットにする効果的な方法です。
Facebookの調査によると、リワードムービーを視聴する人は宣伝されている製品を購入または使用する割合が、選択を伴わない広告と比較すると23%高いことがわかっています。
また、動画リワード広告は一般的に、同じ動画広告をFacebookフィードだけに掲載する場合と比べてCPIが低いため、低いインプレッション単価でより高い価値を実現できます。
messengerの受信箱
Messengerは世界中で利用されているため、Messengerに広告を掲載すれば、簡単に全世界へリーチすることができます。
広告は、指定された配置の中から、コストを抑えて成果を上げるのに最適な場所をシステムが自動的に選んで、これまでにMessengerでやり取りしたことがある利用者にメッセージとして表示されます。
Messengerに配信することで、人々をビジネスとのスレッドに誘導し、重要な成果を促進することができます。
対応している広告素材について
ダイナミッククリエイティブには、さまざまな素材を登録することができますが、素材ごとに登録することができる上限というのが決まっています。
そこで、ダイナミッククリエイティブで登録できる上限数を見てみましょう。
対応している広告素材は、次のとおりです。
- ①画像またはムービー:上限10個まで
- ②テキスト:上限5個まで
- ③見出し:上限5個まで
- ④説明文:上限5個まで
- ⑤アクション(CTA:コールトゥアクション):上限5個まで
これら①~⑤の合計で上限30個まで使用することが出来ます。
上記のような素材をあらかじめダイナミッククリエイティブに登録しておけば、これを使用した1件の画像広告または1件の動画広告が自動的に生成され、そして配信されるので、出来るだけクオリティの高いものにすれば、効果を期待できるでしょう。
成果を左右する要素としてあるのが、Facebookを含むSNS広告においては、クリエイティブがより重要となるので、よりユーザーの関心を引き付けるためには、目を引くデザインであったり、面白い動きをしている、美しいなど、クリエイティブのクオリティが求められます。
登録する素材は、できるだけ効果の良いものを登録することをおすすめします。
特に、動画は特に人気の高いコンテンツとなっているので、広告にも動画を効果的に取り入れていくのが得策といえるので、動画のクオリティを高める工夫をしてみましょう。
動画のクオリティを高めるために、プロに依頼するという方法もありますが、動画編集ツールを活用することによって、魅力的な動画をだれでも短時間で作成することができます。
ダイナミッククリエイティブでは複数の訴求をテストし、ユーザーにとって最も反響の良い訴求を分析することが可能になるので、訴求別の広告を複数作成してテストを行うよりも、工数や最適化の速度の面において効率の良い広告形式になります。
Facebook広告ダイナミッククリエイティブのメリット
Facebook広告ダイナミッククリエイティブのメリットは、下記のようなことが挙げられます。
- 設定が簡単
- Instagram広告でも使える
- 広告が自動生成されるので、運用工数削減に繋がる
- 広告のバリエーションが多くなる
- バリエーションごとにプレビューができる
- 各クリエイティブ別の成果が分かる
- キャンペーンの目的に合わせて、自動で効果の良い広告に配信が寄る
それぞれについて、解説していきます。
設定が簡単
設定の画面は、シングルもカルーセルもダイナミッククリエイティブも同じになります。
カルーセルは、セットごとに中身を設定していきますが、ダイナミッククリエイティブは画像は画像、本文は本文、とセクションごとに登録していきます。
画像もそれぞれテキストも、最大5つまで登録をすることが可能で、登録する数については、セクションごとにバラバラの設定をすることも可能です。
Instagram広告でも使える
Instagram広告は、Facebook広告の配信面の1つ、という位置付けになっています。
なので、シングルやカルーセルがInstagram広告でも利用することができるように、このダイナミッククリエイティブももちろん利用することができます。
広告が自動生成されるので、運用工数削減に繋がる
複数の要素を組み合わせて多数の広告を自動で生成してくれるので、広告の管理が非常に楽になります。
また、複数の広告を管理画面上に入稿するのは、工数がかかってしまいます。
その分、ミスの可能性も出てきてしまいますが、自動で生成してくれるので、工数を減らすことができ、その出来た時間で効率よく運用をすることができます。
広告のバリエーションが多くなる
画像とテキストをバラバラに登録して自動に組み合わせるので、バリエーションの数で言うと、膨大な数になります。
実際のバリエーションの数は、「登録した画像の枚数×画像1枚に組み合わせられるテキストのパターン数」になり、カルーセルは、1つの画像に対してテキストは1つしか登録することができません。
さらに、本文も見出しも同じセクションになるので、この時点で既にカルーセルのバリエーション数を超えます。
そして、ダイナミッククリエイティブはテキストが本文、見出し、ニュースフィードリンク説明文と3つに分かれているのでそれぞれと、さらに「配置のパターン数」が掛け合わせられます。
ちなみに、アクション(クリックしてもらう位置、「詳しくはこちら」「お申し込み」など)も別になるので、最大5つまで登録することができますが、いくつか登録をするのであればさらにバリエーションが増えるということになります。
バリエーションごとにプレビューができる
広告の設定画面で右側にプレビューが自動生成されますが、1つの配置に対して1つのパターンしか表示されません。
なので、画像が違うパターンも見たいなど、別のバリエーションを見たいという場合には、プレビューの上にある「その他のバリエーションを見る」で確認をすることができます。
各クリエイティブ別の成果が分かる
各クリエイティブ別の成果が分かる仕組みになっているので、広告素材ごとのパフォーマンスを確認することができます。
なので、メインテキスト、見出し、説明は1パターンのみを設定して、メディアごとの成果差を検証する際にとても便利です。
ただ、素材から自動生成された広告そのものの成果は確認することができないので、注意が必要です。
キャンペーンの目的に合わせて、自動で効果の良い広告に配信が寄る
キャンペーンの目的がコンバージョンである場合、獲得効率の高い広告に配信が寄ります。
ただ、更に生成される広告の質を上げるためには、あらかじめ設定する広告の素材は、効果の良いものを選択するようにしましょう。
見出し、画像/動画、テキスト、説明文などを複数登録することで、自動的に効果的な組み合わせを見つけてくれます。
そして、配信を開始した後には、パフォーマンスの良い広告はより多く配信され、より高い成果を得ることができるように最適化をしてくれます。
広告の運用者にとって、運用工数をかけずプロモーションに合った最適な広告を配信することができるので、実施するメリットは非常に大きいものとなります。
Facebook広告ダイナミッククリエイティブのデメリット
便利で設定の難易度も高くないダイナミッククリエイティブですが、メリットばかりにではなく、デメリットあります。
- A/Bテストには不向き
- 広告効果の最大化が図れないケースもある
- 組み合わせごとの結果が確認できない
- 広告のコメントは上位10件までしか確認できない
それぞれについて、解説していきます。
A/Bテストには不向き
Facebook社もヘルプで述べられていますが、Facebook広告ダイナミッククリエイティブは、A/Bテストには不向き、という点があります。
本来、A/Bテストとは、同じ配信量にて成果差を図る物になりますが、ダイナミッククリエイティブでは、自動で最適化し配信してくれるので、各組み合わせが均等に配信されるわけではありません。
なので、各組み合わせの広告の成果の差が見ることができません。
その結果、A/Bテストには不向きだということが分かります。
一方、アセットの組み合わせは自動的に生成してくれるので、広告グループやキャンペーン内の広告ポートフォリオを管理するための時間を削減することができるので、パフォーマンス向上に時間を費やすことができます。
広告効果の最大化が図れないケースもある
広告効果の最適化がかかるので、高い成果を見込むことができるとされていますが、これは必ずしもそうとは限りません。
まず、メディア(クリエイティブ)ごとに配信量が異なります。
通常の広告セットで配信した場合に成果が良かったものの配信量が減少している、ということが起きる場合があり、Facebookの最適化がそのままイコールで成果が良い、とは言い切れないこともあります。
また、最も大きいデメリットとしては、メディア(クリエイティブ)ごとにメインテキストを設定することができないので、全く異なるクリエイティブの場合を入稿したい場合、メインテキストが凡庸的になってしまうことで、広告効果の最大化が図れないというケースも生じてしまいます。
組み合わせごとの結果が確認できない
最適化された結果、パフォーマンスを向上させることになり、さらに、最低単価の組み合わせは確認をすることができます。
しかし、生成されたパターン全ての結果を確認することは出来ません。
画像別、本文別、見出し別、ニュースフィードリンク別など、構成しているセクションごとの結果は確認をすることが出来ます。
広告のコメントは上位10件までしか確認できない
Facebook広告では、配信している広告に対してユーザーがいいね!やコメントなどの反応をすることが可能です。
また、インプレッション数やクリック数とはまた違った感覚で、ユーザーの反応を確認することができたり、広告の内容によっては質問をされることもあるのでチェックをする必要があります。
しかし、ダイナミッククリエイティブは、上位10件までしか広告のコメントを確認することができません。
本来ならば、コメントや質問など、反応のあるものを全て確認することができればいいのですが、上位10件までとなっています。
しかし、Facebookページの管理画面から、ユーザーからのいいね!やユーザーからのコメント、シェア有無などを確認することが出来るので、Facebookページの管理画面で確認するように最初から決めておくと見落としてしまうことなどは防ぐことができます。
Facebook広告ダイナミッククリエイティブの設定の手順
ダイナミッククリエイティブ広告は、クリエイティブアセットを組み合わせて配信される広告で、作成する場合は広告マネージャーで作成します。
Facebookでは、ガイドツールによるダイナミッククリエイティブ広告を作成する機能を段階的に展開しているので利用してみるのもいいですね。
設定の手順は、次のとおりで非常に簡単です。
ここからは、広告マネージャーの実際の画面を用いて説明させいただきます。
(1)キャンペーンを作成する
最初に、ダイナミッククリエイティブを使用するための広告キャンペーンを作成します。
キャンペーンの目的は、先程ご紹介させていただいた「コンバージョン」「アプリのインストール」「トラフィック」の3種類のうち、いずれかで設定をして下さい。
キャンペーン選択の中で、ダイナミッククリエイティブが使用できないキャンペーンは「メッセージ」になり、カタログ販売、来店数の増加キャンペーンでは実証していません。
ダイナミッククリエイティブを使用する際には、他のキャンペーン目的を選択するようにしましょう。
(2)広告セットを作成する
広告セットを設定する際には、
ここで、設定の「Conversion」の下部にある「ダイナミッククリエイティブ」にチェックをして下さい。
そして、それ以外は通常通りの手順で広告セットを作成します。
(3)広告の作成
組合せたい画像やムービーなどをアップロードして下さい。
テキスト・見出し・説明文等は”追加する”から複数の登録をすることが出来ます。
前行程で「ダイナミッククリエイティブ」をチェックすることで、「画像」もしくは「動画またはスライドショー」のどちらかの素材を最大10個まで登録することが可能になります。
画像や動画·スライドショーの素材を登録したら、「テキスト」「見出し」「説明文」「コールトゥアクション(CTA)」はそれぞれ最大5個まで登録することが可能です。
「+追加する」をクリックすると枠が増えます。
(4)組合せのチェック
(3)で登録した素材の組合せを、”その他のバリエーションを見る”をクリックしてチェックして下さい。
上記のように、素材を登録すると自動生成された広告が1つ画面に表示されます。
登録した素材をそれぞれ組み合わせた場合のプレビューを見ることができるので、ここでプレビューを確認し、クリエイティブが適正に表示されているかを確認しておきましょう。
管理画面上の「内訳」というプルダウンメニューに「ダイナミッククリエイティブアセット」というボタンがあるので、そこをクリックして広告素材ごとにパフォーマンスを確認することができますが、ただ生成された広告の成果は確認することはできません。
確認をしたら画面を閉じて、必要であればトラッキングの項目を設定し、公開します。
ダイナミッククリエイティブアセットを確認した後に編集を行うこともあると思いますが、アップロードした広告は、広告ライブラリに保存されているので、ファイル名またはフィルター機能を使って検索するようにしましょう。
そうすれば、編集する広告を選択することができます。
また、広告を編集する際は、履歴や最適化がリセットされてしまうことを頭に入れておきましょう。
具体的には以下のようなことがあげられます。
- これまでに獲得したユーザーからのコメントやシェア、いいね!などのエンゲージメントがリセットされてしまう
- 最適化を最初からやり直す必要がある
- 1つの広告につきダイナミッククリエイティブは1つしか登録できないので新しいパターンを試行する場合は、新規で広告を作成しなければいけない
ダイナミックフォーマットとダイナミッククリエイティブを使用すると、ユーザーがもっとも反応しそうなものを考慮してくれるので、ユーザーごとにフォーマット、クリエイティブ、リンク先を表示することができます。
その際、メディアとテキストをどのように組み合わせても問題ありません。
ダイナミッククリエイティブを有効に使うには?
ダイナミッククリエイティブについてさまざま見てきましたが、各クリエイティブごとの成果の確認のしやすさや、パフォーマンスの高いアセットの組み合わせを確認できることが大きなメリットです。
それを利用して、ダイナミッククリエイティブを有効に使用するには、下記の方法を試みることによって成果を高めることが期待できます。
- アセットを可能な限り追加する
- 動画コンテンツの1シーン変更による成果差を検証
- バナー画像の文言の1部変更
- メディア(クリエイティブ)の色違いによる成果差の検証
- PDCAサイクルを回す
それぞれについて、見ていきましょう。
アセットを可能な限り追加する
「アセット」(asset)は、一般的には「資産」「経営資源」という意味で、Webビジネス領域では「企業がビジネスを行ううえで保持する、情報やデータベース」のことを指します。
画像や写真を10個、テキスト、見出し、説明文、CTAは5つまで登録をすることが可能ですが、ダイナミッククリエイティブの最適化で精度の高い組み合わせを見つけるためにも、十分なアセットの追加をするようにしましょう。
また、似たような内容や文言ばかりになってしまっては広告の差が出にくくなってしまうので、異なったテイストのアセットを追加することをおすすめします。
動画コンテンツの1シーン変更による成果差を検証
動画コンテンツで配信を行なっている場合、最初の見出しの言葉を変更したり、最後の行動訴求の文言を変更するだけで成果が劇的に改善される場合があります。
そして、それを検証するには、ダイナミッククリエイティブを活用することが最も簡単で有効になります。
バナー画像の文言の1部変更
動画コンテンツと同じように、バナー画像テキストを変えてみたり、文言を変更するだけでも大きく成果が分かれます。
一般的に、次の例のように言われています。
例えば、定価¥1000の商品のバナー画像を「20%引き」とテキストを挿入していた場合「¥2000円OFF」と表示してみることで、ユーザーのクリック率が高いのクリエイティブは「¥2000円OFF」になり、CVRが高いのは「20%引き」になるといわれています。
このように、ユーザーのクリック率などに大きく関わってきます。
「30%引き」に反応するユーザーは、すでに広告商品を知っていて、その商品の定価をなんとなく知っているので、30%オフならお得だなと思ってクリックをするためです。
文言の検証を行うことには、ダイナミッククリエイティブを活用すると非常に便利です。
PDCAサイクルを回す
ダイナミッククリエイティブは、配信をした後は、定期的に分析を行って、PDCAサイクルを回すようにしましょう。
PDCAとは、そもそも「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のそれぞれの頭文字を取ったもので、企業の業務改善や業務効率化、それによって生産性向上を図るための考え方になります。
PlanからDo、Checkと順に続けて行い、最後のステップであるActionまで終わったところで、また最初のPlanに戻るという一連に循環させて、継続的に業務効率化を進めることができます。
市場や顧客のニーズが日々目まぐるしく変わっているので、ユーザー属性や配信先は適切なのか、広告費や作業時間のコストを軽減するにはどうすればいいのかなど削除や改善していってください。
さまざまな変化をいかにキャッチアップすることができるか、そして、それに対して企業が臨機応変に対応することが出来るかがカギとなってきます。
また、レポートも確認し画像やテキストを新しく追加・変更することで成果を高めていきましょう。
Facebook広告のダイナミッククリエイティブの注意点
Facebook広告のダイナミッククリエイティブの注意点として、いくつかあるので見ていきましょう。
素材登録時の注意
ダイナミッククリエイティブでは、素材が自動的にセットされて広告生成されるので、どのような組み合わせになっても広告として意味を成すように考慮する必要があります。
そして、それに合わせて登録する素材を準備する必要があります。
編集する際の注意
ダイナミッククリエイティブアセットを確認した後に、成果の低いものを削除したりアセットを入れ替えたりするなど、改善を図るための編集を行うことも多いでしょう。
ただし、広告を編集すると、その履歴や最適化がリセットしてしまうので、その点には注意が必要です。
具体的には、以下の3点に注意しましょう。
- 編集すると、それまでに獲得したユーザーからのエンゲージメント(コメントやシェア、「いいね!」など)がリセットされてしまう
- 広告を編集した場合、最適化を最初からやり直す必要がある
- 1つの広告セットには1つのダイナミッククリエイティブしか登録できないため、新しいパターンで試行したい場合は新規で広告を作成する必要がある
改善や修正のためにと編集をしてしまうと、それまでのコメントやシェア、「いいね!」などはリセットされてしまいます。
また、1つの広告セットには1つのダイナミッククリエイティブしか登録をすることができないので、違うパターンを試してみたい場合には、新規で広告を作成する必要があります。
Facebook広告のダイナミッククリエイティブとは?作り方と活用方法を徹底解説!まとめ
今回は、Facebook広告のダイナミッククリエイティブとはどのようなものなのか?など、作り方と活用方法について解説してきました。
Facebook広告では、 SNS広告という特性上、ユーザーへのフリークエンシーが高まるにつれて成果につながる可能性が低くなってしまうので、Facebook広告では、クリエイティブを常に入れ替えていくことが成果を上げる上で重要な要素となってきます。
ダイナミッククリエイティブは、登録した画像や動画、見出し、テキスト、説明文を自動で組み合わせて配信する広告形式になります。
ダイナミッククリエイティブは、広告素材を登録しておけば自動的に広告が生成されるので、広告制作の手間を大きく削減することが可能になり、現時点では、限られたキャンペーンでしか利用できませんが、それでもかなり便利です。
登録できる素材の種類や数も豊富にあり、広告が掲載される場所も多くあるので、広告を配信するには、ターゲットや配信する時間帯に応じてさまざまなパターンを用意しておく必要があります。
ですが、使用するテキストや説明文、見出し、写真、動画など複数の素材を手動で組み合わせていくつものパターンを作成するには、時間もかかってしまい手間も必要になるのでなかなか難しいですよね。
ダイナミッククリエイティブのメリットは、わざわざ手動で作成をしなくても、その作業を自動化してくれることです。
また、キャンペーン目的も、広告主にとって需要が高いトラフィック、アプリのインストール、コンバージョンから選択することができるので、キャンペーンの目的に応じて自動的に効果の良いクリエイティブに配信が寄ることもメリットです。
ダイナミッククリエイティブの設定の手順についても、普段の作業とほとんど変わらないので、とても使いやすいと思います。
ダイナミッククリエイティブでは、通常のクリエイティブよりも効果があったとされる成功事例もいくつか出ています。
また、ダイナミッククリエイティブは、設定から利用方法までとても簡単なので、これからダイナミッククリエイティブを検討している広告主様には、ぜひとも導入をすることをおすすめします。
ダイナミッククリエイティブでは複数の訴求をテストし、ユーザーにとって最も反響の良い訴求を分析することが可能になるので、ぜひ、このダイナミッククリエイティブを活用して、最新の広告の配信に役立ててみて下さい。
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