自社の商品やサービスに対して、それにより合っているユーザーに向けて広告を配信したいですよね。
商品やサービスとユーザーとマッチングさせるために、性別・年齢・行動などのデモグラフィックターゲティングやリターゲティングなどのターゲティング機能を利用するのは、広告の運用効果を高めるためには効果的な手法になります。
そこで、Yahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)では、たくさんのターゲティング方法を利用することができます。
中でも、「プレイスメントターゲティング」は、配信先をイチから自分で決めることができるため、特定のウェブページや動画、アプリを指定して自分の狙った特定のサイトに広告を集中掲載することができておすすめです。
また、他のターゲティング方法と組みあわせることも可能なので、今でも使い勝手の良いプロダクトとして重宝されているので、どんどん活用していきましょう!
そこで今回は、まだプレイスメントターゲティングを使ったことがない人にも、その魅力が伝わるように、この記事で詳細に概要を解説していきたいと思います!
少しでも、参考にしていただけたら幸いです。
- Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットとは?
- Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法
- Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのメリットとデメリットとは?
- Yahoo!広告(YDN)の運用する際に気を付けるべきこと
- Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの設定方法
- Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの配信画面の選び方
- Yahoo!広告(YDN)プレースメントターゲティング配信のレポートの見方
- YDNとGDNのプレースメントターゲットの違い
- Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの注意点
- Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットとは?使い方と効果的に広告を配信する方法!まとめ
Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットとは?
別名、「手動プレースメント」とも呼ばれているプレイスメントターゲティングは、通常のターゲティング方法とは違って、自分で広告先を1つずつ指定していくターゲティング方法になります。
ウェブ広告を運用されている方の中には、
- 「潜在顧客へアプローチをしたい」
- 「商品のブランディングをしたい」
- 「無駄なコストを払わずに、効率的な広告配信をしたい」
上記のような、課題を持っている方も多いのではないでしょうか。
「このサイトにうちの広告を載せたい!」など、そのような方にぜひ活用していただきたいのが、「プレースメントターゲティング」になります。
任意のウェブサイトや動画、また、アプリを指定することができるので、明確な希望がある人にとてもおすすめのターゲティング方法なのです。
逆に、「このサイトには広告を載せない」という選択をすることが可能なので、自分の広告を徹底的に配信管理することができます。
基本的には、GDNのプレースメントターゲットと考え方は同じと考えて大丈夫です。
そのため、YDNの配信先の中で効果の出そうなサイトに指定して配信をしたいという場合は、強力な武器となります。
ですが、GDNのプレースメントターゲットとは若干の違いがあるので、配信先を決める際には、自分の商品はどういったターゲット層なのか、その層はどういったサイトを見ているのかをしっかり考えてから決めていきましょう。
また、少し紛らわしいですが、プレースメントの種類は2つあり、「自動プレースメント」と「手動プレースメント」があります。
「自動プレースメント」は、指定トピックやキーワードなどを選択することにより、Googleが関連性の高い広告掲載場所を自動的にピックアップして配信する手法になります。
「手動プレースメント」は、広告掲載場所をURL、ID単位で指定し、それらに限定して広告配信する手法となります。
主な広告掲載場所としては、特定のWebページ、アプリ、動画、動画チャンネルになります。
それでは、YDNのプレイスメントターゲティングの仕組みや特性などについて、書き出していきます。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法
プレイスメントターゲティングを、より効果的に活用する方法について、ここでご紹介していきます。
効果的に活用する方法としては、
- 他のターゲティング方法と組み合わせて配信する
- これまでの配信実績から効果の高い配信先を選択する
- 商品やサービス、ターゲットユーザーとの親和性の高い配信先を設定する
- Googleにおける自動プレースメントを活用する
それぞれについて、解説をしていきます。
他のターゲティング方法と組み合わせて配信する
プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法として、プレイスメントターゲティングに他のターゲティングを組み合わせることによって、より対象となるユーザーを絞り込むことができます。
プレイスメントターゲティング x キーワード(Googleのみ)
指定したプレイスメントの中でも、キーワードを掛け合わせることによって、キーワードと関連性の高い配信面へ広告を配信することが可能になります。
例えば、ニュースサイトなど、さまざまなカテゴリのページがあるサイトを配信先として設定をする場合には、ターゲットユーザーとの関連性が低いページも配信の対象に含まれてしまうという場合があります。
そのような場合に、キーワードを設定することで、配信プレイスメントの中でも関連性の高いページに絞り込んだ配信をすることができるようになります。
無駄をなくすという意味でも、関連性の高いページに配信をすることは必要になります。
プレイスメントターゲティング x ユーザー属性
プレイスメントターゲティングとユーザー属性を組み合わせることで、どのようなユーザーに広告を表示するかを指定することができます。
ユーザーの属性としては、年齢や性別など、商品やサービスに合っているのか、ターゲットユーザーの属性が絞られている場合には、特に効果的になります。
そこに、さらにキーワードを掛け合わせることによって、ターゲットを絞り込むことも可能です。
これまでの配信実績から効果の高い配信先を選択する
プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法として、配信先の選定というのは非常に重要になってきます。
すでに、ディスプレイ広告を配信して運用をしているという場合には、広告管理画面やレポートを作成することで、広告の配信先ごとの実績を確認することができます。
また、コンバージョンの獲得状況に応じて、特定プレイスメントの入札強化をしたり、プレイスメントの除外設定を行うなど、より効果の高い配信先の傾向を掴むことも大事になります。
修正・改善をして、新たな配信先を追加するなど、より効果的に運用をすることができるように、日々検討をしましょう。
商品やサービス、ターゲットユーザーとの親和性の高い配信先を設定する
プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法として、あらかじめ配信する広告グループと親和性の高い配信先がわかっているという場合には、親和性の高い配信先を設定するようにしましょう。
その結果、より効果的な配信を見込むことができるようになります。
例えば、取り扱っている商品が家電製品の場合、対象となる商品での閲覧数が多いサイトの価格.comを指定したり、また、30代女性をターゲットとしている場合には、登録ユーザー層の近しいクックパッドのサイトを指定します。
コンバージョンに繋がりそうな、高い確率でターゲットユーザーが閲覧しているであろうサイトがある場合に、効果的な手法になります。
Googleにおける自動プレイスメントを活用する
プレイスメントターゲティングを効果的に活用する方法として、Googleディスプレイネットワークでは、プレイスメントの設定方法は2つあります。
「自動プレイスメント」と「手動プレイスメント」の2つの設定方法になりますが、それぞれ解説していきます。
自動プレイスメント
設定した関連キーワードや指定トピックを基にして、Googleが関連するとみなす掲載先に、広告の配信先が自動で設定されます。
自動なので、細かい配信先のリスト化をしたり、運用をする際の手間などはかかりません。
過去の配信実績がない場合、まずは、自動プレイスメントで配信をしてみることをおすすめします。
そして、自動プレイスメントで配信をしてみて、配信先ごとの成果に応じて手動プレイスメントに切り替えることも可能なので、そのような順番がおすすめです。
手動プレイスメント
ディスプレイ ネットワークのどのウェブページ、動画、アプリに広告を表示するかを指定する手動プレイスメントの場合、特定のプレイスメントの入札単価を個別で設定をすることができます。
利用している媒体のディスプレイネットワークに登録されている配信先であれば、これまでの実績やターゲット層に合わせて選択をすることができます。
除外するプレイスメントとしては、「コンバージョン率が低い」ウェブサイトや、「パフォーマンスの悪い」ウェブサイト、そこに配信されていることで、「ブランドイメージを害する可能性のある」ウェブサイトなどが該当します。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのメリットとデメリットとは?
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのメリットとデメリットについて、ご紹介していきたいと思います。
まずは、Yahoo!広告(YDN)プレースメントターゲティングで配信するメリットを紹介します。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのメリット
Yahoo!広告(YDN)プレースメントターゲティングで配信するメリットとしては、
- 広告を提供する先を指定できる
- 無駄な広告費が無くなる
- 商材と関連度の高いプレースメントに配信し、獲得単価を大きく引き下げられる可能性がある
- 特定のアプリ、 YouTube動画、動画チャンネルにも配信可能
このようなメリットがりますが、それぞれについて、解説をしていきます。
広告を提供する先を指定できる
プレイスメントターゲティングのメリットとして挙げられるのは、まず、広告を提供する配信先を指定することができるということです。
配信先を限定することによって、より関連度の高いプレイスメントにのみ配信をすることができます。
自身の商材やサービスと関連していて、相性が良さそうな広告配信先がある場合や、ターゲットとなるユーザーが明確に想定することができる場合、コンバージョンに結びつく可能性が高い配信先などがある場合に使うことによって、広告費を無駄にすることなく使えるという点になります。
通常、AIが配信先を決めた場合、おおよそカテゴリでターゲティングはされているものの、自身の商材やサービスと関係のないサイトに掲載されることもチラホラあります。
また、コンバージョンの獲得が多いなど、自社の商品やサービスと相性のいいサイトやページに対して、ピンポイントで広告を配信することによって、確実にコンバージョンを狙うことができます。
しかし、その逆で、自社の商品やサービスと相性が悪いと思われるプレイスメントは、配信対象から除外をするこいとも可能なので、選択をしていきましょう。
無駄な広告費が無くなる
プレイスメントターゲティングを使うことで、自分が希望するサイトにのみ掲載することができるので、無駄な広告費が無くなっていくということです。
また、サイトごとに費用を調整することも可能です。
なので、自分の理想としている予算を使って広告が出せるというポイントは、他にはない特徴になります。
うまく使うこなすことができれば、CPA改善にも大きな役割を果たしてくれます。
狙ったターゲット層に対してのみ、広告を配信することができるので、無駄がなく、コスパのよい広告の配信をすることが可能です。
商材と関連度の高いプレースメントに配信し、獲得単価を大きく引き下げられる可能性がある
プレイスメントターゲティングは、自身の商材やサービスと関連度の高いプレースメントに配信をすることが出来るので、獲得することができる価格を大きく引き下げられる可能性があります。
実際に、運用している案件でプレースメントを展開した際の獲得単価の料金を、下記にまとめてみました。
業種/案件内容 | 目標獲得単価 | 実際の獲得単価 |
B to C 説明会申込み | 15,000円 | 3,000円 |
B to B,C サービス申し込み | 20,000円 | 10,000円 |
B to B 資料の請求 | 4,000円 | 1,100円 |
このように、上記の結果からも分かるように、全体の獲得単価に対して、プレースメントではかなり低い獲得単価でのコンバージョン獲得が可能となっていることが分かると思います。
特定のアプリ、 YouTube動画、動画チャンネルにも配信可能
プレースメントの配信先の質問があると、特定のWebサイトへの広告配信をイメージする方が多いかと思いますが、実際にはWebサイト以外にも案内することが可能です。
例としては、特定のアプリや、特定のYouTube動画、動画チャンネルに配信する事が可能です。
Webサイトは、既に狙っている競合が多いですが、アプリやYouTube動画に関しては設定しているアカウントはまだまだ少なく、数円~数十円で配信できるケースも珍しくありません。
シンプルな広告を手軽に出稿することができる、青い鳥のアイコンで知られる「Twitter」は、140文字までのテキストや画像、動画などを手軽に投稿・共有することができるSNSになります。
Twitterは、初めてSNSに広告を出すという企業におすすめできる媒体になります。
また、Yahoo!広告では、お申し込みページ、および、広告の管理ツールの表示言語を日本語、またはenglishから選択することができます。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのデメリットとは?
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングのデメリットについて、ご紹介していきます。
- 広告単価が上がる
- アプローチできるユーザーが減る
- リスティング広告よりもコンバージョンに繋がりにくい
- 改善するべき箇所がわかりにくい
それぞれについて、解説していきます。
広告単価が上がる
人気のメディアに広告を配信しようとすると、人気だからこそ、他社も狙っているので、その分競合の数も多くなります。
その結果、思っている以上に単価が上がってしまうというリスクがあります。
アプローチできるユーザーが減る
配信先を限定することができるというのは、とても魅力的なメリットになりますが、それと同時に配信する母数が減ってしまうことも意味しています。
配信母数であるインプレッション総数が減ることによって、コンバージョン率は上がっても、単純にコンバージョン数が減ってしまうという恐れもあります。
また、配信先を指定した場合に、それ以外のサイトには配信されないので、新規ユーザーを開拓したいというときに、なかなか増やすことができず、限界があります。
リスティング広告よりもコンバージョンに繋がりにくい
リスティング広告は、顕在層が訪問しやすい検索結果ページに広告を配信することができます。
なので、潜在層にリーチをすることができるディスプレイ広告よりもコンバージョンに繋がりやすい傾向があります。
潜在層向けにディスプレイ広告を配信すると、短期的にはコンバージョンに至らず、ROASやCPAが期待した数値に達しないことも起こりやすくなります。
ユーザーからのお問い合わせや申し込み、コンバージョンに至るよりも、ユーザーに自社の商品やサービスを認知してもらいたいと、想起してもらうことがディスプレイ広告の最大の目的になります。
改善するべき箇所がわかりにくい
ディスプレイ広告は、広告のクリエイティブの表現度がとても高いです。
そして、配信面の幅が広いのが特徴になりますが、その一方で、具体的にどの要素が広告効果に貢献しているのかが見えづらいというのが一つの特徴になります。
リスティング広告であれば、テキストと入札したいキーワードを入力して、より細かい調整をするこいとが可能ですが、ディスプレイ広告はクリエイティブとターゲティングの調整する箇所がたくさんあるので、PDCAが回しづらいのがデメリットになります。
それぞれ、メリットとデメリットそれぞれをきちんと理解したうえで、目的に合った広告を配信していきましょう。
Yahoo!広告(YDN)の運用する際に気を付けるべきこと
プレイスメントターゲティングを使うえで、気を付けるべきポイントとして、2つあります。
- まずは自動プレースメントを試してみる
- 他のターゲティング方法と併用する
それぞれ、気を付けるべきポイントについて見ていきましょう。
まずは自動プレースメントを試してみる
もし、あなたが初心者ならば、まずは基本の自動のプレースメントターゲットをしていきましょう。
これは、どのサイトが効果が出やすいのか見極めるためにとても有効な手段です。
なんとなくで手動プレイスメントターゲティングを利用してしまうと、アクセスがなく効果が思うように得られず失敗に終わってしまう可能性が高いです。
そこで、AIでターゲティングしてくれた中から自分の商品にとって最適なサイトを探し出し、データをたくさんとってください。
ある程度サイトの効果を実感してきたら、その中でも効果が高いサイトに狙いを定めて、手動プレイスメントターゲティングをしていきましょう。
他のターゲティング方法と併用する
前述しましたが、プレイスメントターゲティングは、他のターゲティング方法と併用することが可能です。
たとえば、年齢や性別の絞り込みが可能なデモグラフィックターゲティングと手動プレイスメントターゲティングを使えば、自分が絞り込んだサイトを見たユーザーの中から、更に年齢等で広告先を絞ることができるのです。
商品によって最適なターゲティング方法は異なるため、自分の商品はどのユーザーに知ってもらいたいのかをよく考え、ターゲティング方法を組み合わせていきましょう。
ただ、あまり絞りすぎると、広告量が少なくなりすぎてしまうので、気を付けましょう。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの設定方法
では早速、プレイスメントターゲティングを設定していきましょう!
プレイスメントターゲティングの設定の流れとしては、以下のようになります。
- プレイスメントリストを作成する
- プレイスメントターゲティングを行うキャンペーンを用意して広告グループにプレイスメントリストを設定
以上のように、プレイスメントターゲティングの設定の手順はとても簡単です。
1つずつ、設定手順について確認をしていきましょう。
プレイスメントリストの作成
前提として、YDNでプレイスメントターゲティングを行うには、準備としてまずは、「プレイスメントリスト」の作成が必要になります。
まず、右上の「ツール」から「プレイスメントリスト」を選択し、トップのスポンサードサーチの横にある「YDN」のタブから「ツール」の中にある「プレイスメントリスト管理」をクリックして、プレイスメントリスト管理画面を開きます。
プレイスメントリストの管理画面に変わったら、次に「+プレイスメントリスト作成」のタグからアドの新規作成をしていきます。
プレイスメントリスト作成画面に変わったら、次にプレイスメントリストの登録「プレイスメントリスト名」と「プレイスメントリストの説明」を埋めていきます。
ここで、広告の配信対象(または配信対象外)とするURLを「プレイスメントリスト」としてメニューに登録していきます。
そして、手動入力を選択して、掲載サイトURLを入力しましょう。
不明な配信先(ネット環境等で情報を取得できないサイトのこと)の追加を行い、その後ステータス無効を選択します。(不明な配信先を入力しないと先に進むことができないので、とりあえず入力しておきましょう)
プレイスメントリストは、アカウント内に100件まで作成可能となっていて、1つのプレイスメントリストに登録できるURLは、規約で最大1,000件までとなっています。
配信対象(または配信対象外)となるプレイスメントは、「候補を検索して選択」、または「手動で入力」の2つの方法で登録をすることが可能です。
「候補を検索して選択」から登録する場合
「候補を検索して選択」から登録する場合は、カテゴリの一覧から候補となりそうなカテゴリを選択して配信先を選択するか、もしくは、URLで検索をかけて配信先を選択します。
- 配信先の候補が一覧で出るので、良い配信先が見つかったらチェックを入れ「追加」ボタンを押します。
- プレイスメントとして登録していきます。
- 「保存」ボタンを押せばプレイスメントリストの完成です。
検索するURLを入力して、結果からチェックボックスを選択します。
また、「その他の絞り込み」を選択すると、サイトのカテゴリーや広告タイプで検索することが可能です。
ここに表示されるURLの候補は、過去30日間の配信実績をもとに表示されます。
配信先のセグメントとして「掲載フォーマット」を選択すると、目的のフォーマット別にセグメントすることもできます。
プレイスメントリスト作成のポイントとしては、1つのリストにプレイスメントを詰め過ぎないことです。
できるだけプレイスメントリストを細かく作成して、配信先の良し悪しを判断できるようにしておきましょう。
その際、プレイスメントのリスト名は配信先のURLやテーマ別に分けておくと判りやすく管理ができるのでおすすめです。
「手動でURLを入力」から登録する場合
トップページで手動で直接URLを入力して、登録をすることも可能です。
登録をする際は、「http://」「https://」を抜いた状態で貼り付けて、候補のURLには表示されないURLも登録することができます。
ただし、YDAの配信枠がないサイトであったとしても、URLの登録をすることができ、その場合、YDAの配信枠がないサイトを登録しても配信は行われません。
最後に、プレイスメントリスト名を入力して、その後「保存」を選択して完了になります。
また、プレイスメントリストは、後でリストの追加をしたり、削除することが可能です。
プレイスメントリストの作成が完了したら、広告グループにプレイスメントターゲティングの設定をおこないます。
不明な配信先がある場合には、データが膨大にあるうえに、効果のほどがどれほどなのか不明なので、無効にしておきます。
ここまでできたら、あとは保存をして完成になるので、プレイスメントリストを広告グループに指定すれば広告の配信がされます。
ちなみに、このリストを広告グループの配信対象外という設定をすれば、そのリストのサイトには広告が配信されなくなります。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの配信画面の選び方
プレイスメントターゲティングを活用するうえで重要になるのは、ウェブ広告を表示させる配信画面の選定になります。
配信画面の選定について、役立つポイントとして2つあります。
- 商品やサービスとの親和性から選ぶ
- 過去の広告配信の実績から選ぶ
上記、それぞれについて解説をしたいと思います。
商品やサービスとの親和性から選ぶ
取り扱っている商品やサービスとの親和性が高ければ高い配信画面ほど、興味・関心を持っているユーザーにウェブ広告を見てもらえる可能性が上がります。
「今、気になっているもの」や、「ちょうど検索をしていた」など、ユーザーがすでに興味や関心を持っている場合もありますが、一度目にしたことがあるものや目を引くものがるとみてもらえる可能性が上がります。
より、ユーザーの興味・関心が高ければ高いほど、ユーザーからの問い合わせや、お問い合わせフォームの入力、商品を購入したいなど、ウェブ広告の目的であるコンバージョンの向上を期待することができます。
例えば、スポーツ用品のメーカーが新商品としてランニングシューズをウェブ広告で宣伝をする場合、スポーツをしているユーザーをターゲットにするのはもちろんですが、ウォーキングをしているなどの健康意識の高いユーザーもターゲットにすることができます。
健康に気を使っているユーザーに向けても、メディアに広告を掲載することによって、スポーツ関連だけではなく、もう少しターゲット層を広げることによって、さらに購買意欲が高いユーザーの目にとまる可能性が高まります。
そして、その結果、商品の購入に繋がり、目的としているコンバージョンの向上につながるります。
過去の広告配信の実績から選ぶ
過去にウェブ広告を配信した実績があるという場合には、その過去に配信して蓄積しているデータを利用して、コンバージョンがより発生している広告配信先を探して、プレイスメントリストに追加することをおすすめします。
過去に、コンバージョンが発生している広告配信先というのは、自社の商品やサービスとの親和性が高い可能性があります。
過去の配信実績は、ウェブ広告の広告管理画面から過去に配信したウェブ広告のレポート機能を使って確認することができます。
Yahoo!広告(YDN)プレースメントターゲティング配信のレポートの見方
プレイスメントターゲティングの、広告配信レポートの見方について解説をしていきます。
プレイスメントターゲティングは、「パフォーマンスレポート」を作成することによって、プレイスメントリスト名やIDを指定して確認をすることができます。
「YDN」タブから「レポート」タブを選択すると「パフォーマンスレポート」タブに移るので、そのまま「新規レポートを作成」ボタンを選択します。
もしくは、「+新規テンプレートを作成」を選択します。
次に、①レポートの種類の中から②「広告配信レポート」を選択して、③コンバージョンを含めた必要項目を選択して④レポートを作成します。
レポートの作成が完了したら、「広告配信レポート」の完成です。
レポート・テンプレート作成画面の以下の以下の項目中、「基本」の中にプレイスメントリスト名・IDの項目があるので、ここからパフォーマンスを確認したいリストの名前・IDを指定することによって、プレイスメントリストの実績を確認することができます。
作成したレポートから、GDNのプレースメントレポートと同じように効果がありそうな配信先をピックアップしていきましょう。
YDNとGDNのプレースメントターゲットの違い
「GDNのプレースメントターゲット」と「YDNのプレイスメントターゲティング」は、全く同じものというわけではありません。
このGDNのプレースメントターゲットとYDNのプレイスメントターゲティングには、いくつか異なる点があります。
一体何が違うのかというと、
- 配信対象サイトと配信対象外サイトの設定にはリストの作成が必要
- 配信面の違い
- 配信フォーマットの種類が限定的
- YDNではプレイスメントできる階層が2階層目まで
- キーワードによる掲載面のセグメントは不可
これら2つの差について、下記で詳しくご紹介していきます。
1. 配信対象サイトと配信対象外サイトの設定にはリストの作成が必要
YDNのプレイスメントターゲティングを利用するためには、プレイスメントターゲティングを行う際に、事前にプレイスメントリストの作成が必須となります。
URLをもとにして、リストを作成します。
事前に、プレイスメントターゲットをリスト化し、それを広告グループに紐付けをするので、複数のグループに対して紐付けしたいという場合には、少し楽かなと思います。
この点が、まずプレイスメントの作成をするという点が、大きく違うポイントの1つです。
2.配信面の違い
YDNの広告配信先は、Yahoo!JAPAN内の各ページ、及び提携しているパートナーサイトに配信されるため、配信の多くはYahoo!JAPAN内への配信が中心となります。
一方で、GDNでは、サイトだけでなくYoutube動画・チャンネルなど、かなり幅広い配信先を設定することができます。
なので、配信面の広さではYDNでは、配信面での広さで劣ってしまい、Googleの方が有利となりますが、Googleの出せないYahoo!JAPAN内への広告の配信はYDNならではの絶対的な強みになります。
3.配信フォーマットの種類が限定的
YDNは、バナー広告については、サイズが8種類(PC・タブレット向け6種+スマートフォン向け8種)のサイズが利用可能で、GDNに比べて限定されています。
一方、GDNでは、PC/タブレットは計4種類で、スマートフォンは計3種類もの広告サイズがサポートされているので、現時点では、YDNでの配信フォーマットはGDNに比べてかなり制限を受けていると言えます。
以下、利用可能な、対応しているバナーサイズを一覧にまとめてみましたので、紹介します。(以下、横×縦:単位ピクセル)
▼全デバイス対応
アスペクト比 | 最小ピクセルサイズ |
1:1 | 600pixel x 600pixel |
6:5 | 300pixel x 250pixel |
39:5 | 468pixel x 60pixel |
728:90 | 728pixel x 90pixel |
4:15 | 160pixel x 600pixel |
1:2 | 300pixel x 600pixel |
▼スマートフォン対応
32:5 | 320pixel x 50pixel |
16:5 | 320pixel x 100pixel |
16:9 | 640pixel x 360pixel |
スマートフォン向けについては、上の表のサイズ(1:2、300×600を除く)に加えて、これら上記のサイズも利用することが可能です。
また、ファイルサイズについては、最大で3MBまで入稿をすることが可能ですが、150KB以上のものは自動で圧縮されてしまいます。
4.YDNではプレイスメントできる階層が2階層目まで
YDNで設定できるURLは、指定をすることが可能となっています。
プロトコルヘッダ( http:// https:// など)、ポート番号(:80 :8080など)を除いたサブドメインと2階層目までのディレクトリまでが指定可能です。
5.キーワードによる掲載面のセグメントは不可
GDNのプレースメントターゲットでは、キーワードによる掲載面のセグメントが可能ですが、YDNにはキーワードによるターゲティング機能がありません。
そのため、キーワードによるセグメントはできません。
また、YDNのプレイスメントターゲティングは、「インタレストマッチ」など、その他の広告掲載方式と組み合わせる設定はできません。
Yahoo!広告(YDN)プレイスメントターゲティングの注意点
プレイスメントターゲティングの注意点をご紹介します。
- クリック単価はまだまだ低い
- 広告の配信量をあらかじめ予測しにくい
-
広告が配信停止になる場合がある
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
クリック単価はまだまだ低い
YDNはGDNと比べると、クリック単価はまだまだ低い傾向にあります。
ですが、プレイスメントターゲティング時は、GDNのプレースメントターゲットと同様に通常の入札単価よりも高めの入札を行わないと配信されない場合があります。
なので、ある程度の余裕を持って入札をするように注意しましょう。
広告の配信量をあらかじめ予測しにくい
ウェブサイトごとの広告の配信量は把握することができても、事前に広告の配信量を把握するのは難しいです。
例えば、ターゲットとしているユーザーがアクセスをしていないページがある場合、そのまま放置してしまっていると、気づかないうちに機会損失が起こってしまっている可能性があります。
また、他社競合と広告枠を買い取る競争が起こってしまうと、広告の費用が上がってしまう恐れがあるので、入札単価は低めに設定しておくことをおすすめします。
広告が配信停止になる場合がある
特定のサイトを指定して広告を掲載するプレイスメントターゲティングは、ウェブサイトやアプリなどのサーバートラブルなどで一時的に広告が表示されなくなる可能性があります。
さらに、特定の広告主に対する広告停止措置が取られることで、突然、広告配信が停止されるリスクがあります。
また、指定したプレイスメントが全て閉鎖されてしまった場合には、広告配信が停止されてしまうという可能性も考えられます。
いずれの場合にしても、広告主側では広告を掲載するコントロールをすることができないので、広告を配信している際には、そのようなリスクがあるということを覚えておきましょう。
そして、もしそのような広告の配信が停止してしまった場合には、慌ててしまうこともあるかもしれませんが、広告の配信が停止してしまうことがあるということを知っておくことで、素早く対処することが出来ます。
Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットとは?使い方と効果的に広告を配信する方法!まとめ
プレイスメントターゲティングは、さまざまなターゲティング方法と併用すると、とても効果を発揮してくれるターゲティング方法です。
また、プレイスメントターゲティングは、特定のウェブサイトを配信対象に設定することができ、除外もするこができるという点が特徴になります。
自分の商品のターゲット層をしっかり把握しておけば、的確に広告を掲載することができるので、まずは、自分の商品をしっかり研究しておくことがとても大切です。
Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットは、しっかり仕組みを理解して上手に活用をすることによって、自社の商材と親和性の高いウェブサイトでの配信をすることが増えて、目的としているコンバージョンの向上を期待することができます。
ただし、サーバートラブルなどで、突然広告が表示されなくなったり、広告主に対する広告停止措置が取られることで、突然、広告配信が停止されるリスクもあるので、広告配信停止には注意をする必要があります。
Yahoo!広告(YDN)のプレースメントターゲットを設定をすること自体は、とても簡単なので、是非一度、試してみてくださいね。
理解したうえで利用することで、無駄なく精度の高い広告運用をすることができるようになるので、知っておいて損をすることはないでしょう。
YDNのプレイスメントターゲティングを試している広告主は、まだまだ少ない傾向にあるので、効果の出ているサイトがあったら、積極的にプレイスメントターゲティングを活用していくことで他社との差を付けていきましょう!
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