「フリークエンシー」という言葉をご存知でしょうか?
Facebook広告のフリークエンシーとは、広告の表示回数に関する指標になります。
広告の表示回数と言うと、リーチやインプレッションを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フリークエンシーはリーチともインプレッションともまた違った概念になります。
Facebook広告に限りませんが、プラットフォームによる自動化・最適化を利用する場合は「適切な設定がされているか」が広告の成否に大きく関わります。
さらに、フリークエンシーとは、マーケティング用語で、ユーザーが広告に触れた回数のことをさします。
実はこの言葉は、Facebook広告においても使われています。
しかし、Facebook広告では、「フリークエンシー」と、「リーチ&フリークエンシー」という2種類の使われ方があり、実はこれらは全く別の意味のものになっています。
フリークエンシーを理解することで、Facebook広告の効果をさらに高めることも可能となります。
そこで今回この記事では、Facebook広告における「フリークエンシー」とはどのような指標なのか?また、「フリークエンシー」と、「リーチ&フリークエンシー」2つの意味の違いを、初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。
- Facebook広告におけるフリークエンシーとは?
- Facebook広告のフリークエンシーを確認する方法
- Facebook広告におけるフリークエンシーの数値目安ってどれくらい?
- Facebook広告におけるフリークエンシーの管理
- 広告セット間でターゲットが重複しない
- フリークエンシーが増加しユーザーの反応が悪化した際の改善方法
- Facebook広告のフリークエンシーキャップについて
- Facebook広告におけるリーチ&フリークエンシーってなに?
- Facebook広告でリーチ&フリークエンシーを使うときはこんな時!
- Facebook広告のフリークエンシーキャップを設定する3つのメリット
- Facebook広告のフリークエンシーキャップ設定手順
- Facebook広告のフリークエンシーキャップを効果的に設定するポイント
- Facebook広告初心者の方には各種設定、運用を代理店に依頼するのもおすすめ!
- Facebook広告における「フリークエンシー」とは?確認方法と数値目安を徹底解説!まとめ
Facebook広告におけるフリークエンシーとは?
まず、Facebook広告における「フリークエンシー」について見ていきましょう。
フリークエンシーとは、Facebook広告以外の広告媒体にも存在していますが、その中でFacebook広告のフリークエンシーとはどのようなものなのか、解説していきます。
広告における「フリークエンシー」とは、ひとりのユーザーに対して平均してどのくらい広告が表示されたかを表わす言葉のことを言い、この概念は、Facebook広告においても違いはありません。
FacebookやInstagramを利用しているときに、「ついさっき同じ広告を見た」という経験をしたことはありませんか。
フリークエンシーの値が高くなることで、1人のユーザーに向けてなんども広告が表示されていることになります。
広告が何度も表示されることによって、ユーザーは広告や商品、そのサービスに対してマイナスなイメージを抱きやすくなり、ブランドイメージの低下につながってしまうリスクがあります。
また、広告クリエイティブも摩耗し、広告のパフォーマンス悪化にもつながってしまう可能性がありますが、フリークエンシーが少なすぎでも、ユーザーは広告で見た内容をすぐに忘れてしまったり、機会損失をしている可能性が高いです。
似た言葉に「インプレッション数」という指標もありますが、これは、検索した際に単に広告が何回表示されたのかを表わすので、似て非なるものです。
さらに、リーチ数という指標もありますが、これは、広告が何人のユーザーに表示されたのかを表わしています。
つまり、フリークエンシーとは、インプレッションをリーチで割ると求めることができる数値です。
Facebook広告のフリークエンシーの計算式
Facebook広告のフリークエンシーは、以下の計算式で算出することができます。
フリークエンシー=インプレッション数÷リーチ数
フリークエンシーは、インプレッション数をリーチで割って算出をすることができます。
Facebook広告の平均フリークエンシー
Facebook広告の平均フリークエンシーは、「一桁程度」です。
一行程度という少し曖昧な表現になりますが、実際のフリークエンシーの回数については、その広告によって異なるので、一概に平均値を出すことが難しいのです。
Facebook広告でフリークエンシーを意識する重要性
Facebook広告に限ったことではないですが、広告は一度の配信でコンバージョンをするというケースは希なことで、何度か広告を配信することによって、コンバージョンを獲得することができる割合が高まっていきます。
しかし、同じ広告が頻繁に配信されることによって、ユーザーは嫌悪感を感じてしまうことがあるので、結果としてせっかくの広告が逆効果になってしまうことがあります。
広告の効果をしっかりと得るためには、ユーザーに不快感を与えないように広告の配信頻度を調整する必要がでてきます。
ただし、リーチやインプレッションは、ターゲット全体に対しての広告表示回数をカウントする指標になるので、「一人のユーザー」に対してどの程度広告が配信されたのかを判別することができません。
そこで、フリークエンシーを活用して、最適な広告配信頻度を保つことができるのです。
Facebook広告のフリークエンシーを確認する方法
完了したキャンペーンの配信フリークエンシーは、Facebook上で簡単に確認することができます。
確認する手順は以下の通りです。
- 広告マネージャーの中のパフォーマンスをクリックし、「パフォーマンスとクリック数」を選択
- フリークエンシーの指標を確認
フリークエンシーとそれ以外とを一緒に数値確認をしたい際には、まず、パフォーマンスの中の「列をカスタマイズ」を選択しましょう。
その次に、フリークエンシーにチェックを入れると、簡単に見ることができるようになります。
また、「リーチ」、「動画の再生数アップ」、「ブランドの認知度アップ」、「ページ投稿のエンゲージメント」を目的としたオークションキャンペーンの度数分布レポートを確認できるようになりました。
広告を投稿したあとは、この数値を何度もまめに確認し、広告の成果を見て、分析をして今後の動きを決めていきましょう。
入札戦略とコストコントロール
コンバージョン単価がどのくらいの金額になるのかは、運用者の立場であれば非常に気になることの1つではないでしょうか。
入札戦略とコストコントロールを活用することで、コンバージョン数やコンバージョン単価をある程度コントロールすること可能となります。
多くの場合、広告の予算を最大限に有効活用したいですので、「平均目標達成単価上限」が使用できる場合はそちらを使用することをおすすめします。
また、データが不足している期間は、予算を少なめに設定しながら「最小単価」を選択するか、「入札価格上限」で希望のコンバージョン単価を設定するところから開始してみましょう。
Facebook広告におけるフリークエンシーの数値目安ってどれくらい?
通常、ターゲットに関連するように同じ広告がページに複数回表示してしまうと、ユーザーはそのサイトの広告に対して嫌悪感を抱くようになると言われています。
あるデータによると、一般的にはおよそ2~5回程度でユーザーは鬱陶しいと思い不快に思うようになるようです。
しかし、広告の表示回数として、どの程度が最適なのかは、ターゲットとしているユーザーや扱っている商品によって大きく異なるので、一概に特定の回数が良い悪いと判断できるわけではない点に注意をするようにしてください。
ただし、極端に多すぎるような設定は避けた方が無難なので、まずは1桁台の5回前後を目安として運用してみることをおすすめします。
フリークエンシーは、広告のターゲットユーザーや扱っている商材や広告を出す期間、広告の予算など複数の要素によって変動します。
目安の数値は参考程度に、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)など、本来の目的の数値の状況を元に判断をすることをおすすめします。
さらに細かい調整に関しては、実際にFacebook広告を運用しながら分析をして、調整をするようにしていきましょう。
この回数に近づいたために広告の配信を減らすという判断をしていると、逆に機会を失ってしまう可能性もあるので、フリークエンシーで広告の掲載回数を判断するときは、よく検討することが必要です。
広告の掲載回数は、フリークエンシーの数値だけではなく、クリック率やエンゲージメント率も同時に見て判断する必要があるのです。
もしも、フリークエンシーが高いのに対して、クリック率等が落ちている場合は、広告が無駄になっている可能性が高いため、広告を変更することも視野に入れましょう。
これが、フリークエンシーの正しい使い方になります。
Facebook広告におけるフリークエンシーの管理
Facebook広告におけるフリークエンシーの管理について、一覧にして表にまとめてみました。
目的 | 最適化 | フリークエンシーキャップの最適化のベース | ご利用可能 |
リーチ | リーチ | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシー、オークション |
動画の再生数アップ | 10秒 | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシー、オークション |
2秒 | ビュー | リーチ&フリークエンシー、オークション | |
ブランドの認知度アップ | 広告想起リフト | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシー、オークション |
エンゲージメント | ページ投稿のエンゲージメント | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシー、オークション |
トラフィック | リンククリック | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシーリーチ&フリークエンシー |
アプリのインストール |
インストール |
リーチ&フリークエンシー | |
コンバージョン | コンバージョン | インプレッション数 | リーチ&フリークエンシー |
すべてのフリークエンシーキャップは、インプレッションをベースとしています。
ただし、ビューベースの2秒以上の継続的な動画再生数の最適化は除きます。
例えば、「リーチ」を目的としている場合、7日間で2インプレッションのフリークエンシーキャップの最適化を設定合うることができます。
このキャップは、1人の利用者に広告が7日間で最大2回表示されるという意味です。
一方、動画の2秒再生の最適化で、7日間で最大2回のビューを設定した場合、利用者が2秒以上の継続的な動画広告の再生(動画のどの部分でも)を2回実行するまで同じ利用者に広告が表示され続けて、2回実行すると表示は停止されます。
さらに、Facebookは、広告主がリーチ&フリークエンシーのみで「平均フリークエンシーを増やす」を選択することで平均フリークエンシーを増やせる機能の提供を開始しています。
この機能を選択すると、キャンペーンの期間中、より高い割合のターゲット層に対して広告を2回以上表示することができます。
この機能を使用することで、リーチとCPMが増減する可能性があるので、「1人あたりのフリークエンシー」チャートをよくレビューして、前後の数値を確認するようにしてください。
また、キャンペーンのターゲットフリークエンシーを設定することはできません。
広告セット間でターゲットが重複しない
複数の広告セットでターゲットの重複があると、自社の広告セット同士がオークションで競合する場合があります。
これを避けるために、パフォーマンスが最も高い広告以外はオークションから除外されるので配信されません。
ターゲットの大部分が重複している場合、オークションから除外された広告を含む広告セットの配信量は増えないので、当然コンバージョン最適化配信のために必要なデータも不足してしまいます。
そうすると、いずれ配信も抑制されてしまうので、広告セット間でのターゲットの重複は最小限に抑える必要があります。
例えば、「購入した人」と「会員登録した人」でそれぞれの類似オーディエンスを作成したとした場合、元にしているオーディエンスリストが異なるので、重複のない類似オーディエンスは作成されません。
なので、最終的に作成される類似オーディエンスに重複が発生しているか確認する必要があるでしょう。
フリークエンシーが増加しユーザーの反応が悪化した際の改善方法
実際にフリークエンシーが増加し、ユーザーの反応が悪化してしまった場合の対処法として、下記のようなものが考えられます。
- ターゲティングの変更
- 投稿・クリエイティブの追加
それぞれ、解説していきます。
ターゲティングの変更
まず、ユーザーの反応が悪化してしまった場合の対処法の1つ目としては、ターゲティングの変更です。
フリークエンシーが増加しているということは、同じユーザーに対して何度も同じ広告が表示されているということになります。
そのため、ターゲティングを変更して新規のユーザーに対して広告を配信することは、フリークエンシーを下げることにつながります。
- 新たなカスタムオーディエンスを作成する
- カスタムオーディエンスから類似オーディエンスを作成する
- 類似オーディエンス作成時に新たなサイズを選択する
- コアオーディエンス(地域・年齢・性別・興味関心など)を変更する
上記のような方法で、オーディエンスを新たに作成したり変更をすることによって、今までターゲティングをしていなかったユーザーにも広告を配信してみましょう。
ユーザーを広げることによって、扱っている商品やサービスにマッチした新たなユーザー層を発掘することができるかもしれません。
投稿・クリエイティブの追加
前述したとおり、「フリークエンシーが増加しているということは同じユーザーに同じ広告が何度も表示されているということ」になってしまっています。
その結果、新たな投稿・クリエイティブを追加することも、フリークエンシーの低下につながります。
今現在、広告が配信されているユーザーには、新たな広告が配信される可能性も高いためです。
ひとつの広告のフリークエンシーが高くなりすぎてしまわないように、複数の広告を投稿することによってユーザーの広告疲れを防いでいきましょう。
広告は、見てもらえなくなってしまったら配信をする意味がなくなってしまうので、ユーザーを不快にさせてしまわないように、いい頻度・タイミングで配信をしていきましょう。
Facebook広告のフリークエンシーキャップについて
ここでは、Facebook広告におけるフリークエンシーキャップがどのようなものなのか紹介したいと思います。
フリークエンシーキャップとは?
フリークエンシーキャップとは、同じユーザーに表示される広告の回数の上限を設定する機能のことです。
何度も同じ広告が表示されると、ユーザーはその広告商材にマイナスな印象を持ってしまい効果が半減してしまうので、そういった事態を防ぐ目的で使用されます。
Facebook広告におけるフリークエンシーキャップの仕組み
Facebook広告のフリークエンシーキャップは、基本的にユーザーによる手動での設定をすることはできず、Facebook側の独自のアルゴリズムによって自動で調整されます。
Facebook側では、独自の配信ロジックが組まれていて、例えば、Facebookニュースフィードでは「同じ広告は2時間に1回以上表示されることはなく、Instagramのストーリーズでは一人のユーザーに対して6時間に1回以上表示される」といった仕組みとなっています。
Facebook広告におけるフリークエンシーキャップの調整方法
フリークエンシーキャップを調整する際には、まず、フリークエンシーを確認する必要があります。
また、フリークエンシーに応じて広告予算の調整やターゲットの追加・変更なども行なうようにしましょう。
フリークエンシーキャップを調整できる例外としては、次の二つになります。
- 購入タイプで「リーチ&フリークエンシー」を選択した場合
- 購入タイプで通常の「オークション」、広告の目的で「リーチ」を選択した場合
なお、これらの設定に使用するのが「リーチ&フリークエンシー」となるので、続いて「リーチ&フリークエンシー」がどのようなものなのかご紹介します。
Facebook広告におけるリーチ&フリークエンシーってなに?
では次に、Facebook広告におけるもうひとつの「フリークエンシー」である「リーチ&フリークエンシー」をみていきましょう。
リーチ&フリークエンシーは、Facebook広告の広告購入ツールの1つで、広告をどれくらいの頻度で掲載するのか、どのようなスケジュールで掲載していくのかを設定し、自動配信してくれるシステムです。
課金がクリック率や表示回数によるわけではなく、あらかじめ決められた予算で広告を掲載することができるという利点があります。
ユーザーに表示する上限回数、順番、単価、時間帯等、他にも細かな部分まで設定可能なので、広告スケジュールをしっかり組めている場合にはおすすめです。
6か月前から予約可能なので、綿密に計画を立てて、予約しておきましょう。
リーチ&フリークエンシーには、下記のような特徴があります。
- オーディエンスに基づいて固定CPM※を設定できる
- リーチにかかる費用がわかる
- オーディエンスへのフリークエンシーを指定できる
- 配信期間は最大90日間
- 6ヶ月前から配信予約が可能
最大90日間の広告キャンペーンを6ヶ月前から予約をすることができ、自動的にインプレッション課金(CPM)が選択されます。
自動算出されたCPMを入金する形式ですが、リーチ&フリークエンシーは、Facebookの定める条件をクリアしていないと利用をすることができません。
リーチ&フリークエンシーの特徴をみていきましょう。
最低出稿料金が高い
リーチ&フリークエンシーの最低出稿料金は、公式には出されていませんが、数百万円以上は想定しておきましょう。
理由としては、Facebook広告の中でも特段に優れたそのリーチ力にあります。
フリークエンシーを変更することによって、より多くのリーチを獲得することができます。
広告を見せたい順番で見せることができる
リーチ&フリークエンシーには、広告クリエイティブを任意の順番で見せることができる「アドシークエンス」という機能がついています。
アドシークエンスは、「シナリオ配信」と同じ意味を持つこの言葉で、その名の通り、1人のターゲットのフリークエンシーをコントロールして、クリエイティブを段階的に切り替える配信手法になります。
広告に接触したユーザーの興味の度合いに合わせて、クリエイティブを出し分けることによって、より効果的にユーザーを獲得することができる手法といえます。
例えば、ある1人のユーザーのフリークエンシーに応じて、クリエイティブA → B → Cと、訴求内容を切り替えて広告を表示させることが可能になります。
最初は、初回接触向きのクリエイティブ、最後は刈り取りに向いたクリエイティブなど、広告に接触したユーザーの興味レベルに合わせてクリエイティブを出し分けしていきます。
ユーザーにより深く認知してもらえる可能性が高いので、ブランディング目的の広告と相性が良いです。
フリークエンシーの調整ができる
リーチ&フリークエンシーでは、「いつ、どの時間帯に見せるのか」「一人のユーザーに対して何回広告を見せるのか」といったフリークエンシーをコントロールすることができます。
例えば、すでに認知度の高いブランドの場合には、フリークエンシーを減らして週1〜2回にすることによて、リーチの数を伸ばすといった戦略が考えられます。
ちなみに、リーチ&フリークエンシーが適しているのは、20万人以上のターゲットにリーチしたいときや、国全体をターゲットにしたいときなど広告キャンペーンの規模が大きい場合になります。
また、リーチ&フリークエンシーの注意点として下記のような点が挙げられます。
- 条件を満たしている広告主に対して展開しているため、利用できない広告主もいる
- 予測されるリーチとインプレッションの発生数はどちらも100%保証されるものではない
リーチ&フリークエンシーを利用する場合には、上記の特徴と注意点に留意のうえ利用をするようにしましょう。
次に、リーチ&フリークエンシーを利用できる場合、どのようなケースで利用すると効果的なのかということを解説していきます。
Facebook広告でリーチ&フリークエンシーを使うときはこんな時!
リーチ&フリークエンシーを利用するためには、以下のような目的があります。
- ブランドをより多くの人に知ってもらう
- リーチ
- トラフィック
- 稿のエンゲージメント
- アプリをたくさんインストールしてもらう
- 動画の再生数をあげる
- コンバージョン
そして、このリーチ&フリークエンシーを利用するには、広告のフリークエンシーや表示順も指定することが出来ますが、20万人以上のターゲティングを行うという条件がついています。
具体的には、
- 20万人以上のターゲット層にリーチしたい
- 一部地域ではなく、国全体をターゲットにしたい
- 広告に予測可能なリーチを確保したい
- 広告が表示される頻度をコントロールしたい
- キャンペーンを前もって計画して予約したい
上記のように、比較的規模の大きい広告配信を行いたいという場合に向いているので、小規模の広告は対象外となってしまう場合もあるので、注意をしましょう。
基本的には、リーチ、ブランドの認知度アップ、動画の再生数のアップのキャンペーンなどの目的で使用することが推奨されているので、それ以外の目的で利用した際は、場合により、失敗に繋がってしまう可能性もあります。
トラフィック、アプリのインストール、コンバージョンなど場合、最適化をすることで成果を上げることが出来るのですが、リーチ&フリークエンシーを使用した場合、最適化されません。
自動配信のため、リーチ&フリークエンシーを使った場合は、あくまでもリーチ&フリークエンシーのルールで配信がなされるので、機会損失をしている可能性も否めないので、基本的にはオークションで配信する事をおすすめします。
キャンペーンの目的が「コンバージョン」、購入タイプが「オークション」になっていることを前提とします。
また、リーチ・フリークエンシー・予算といった数値に関する配信予測を立てることができ、配信手法「オークション」よりも安定した運用ができる配信手法になります。
ある程度、配信をコントロールすることによって、効率的な配信を行いたいという場合に利用することをおすすめします。
Facebook広告のフリークエンシーキャップ設定が効果を発揮するシーン
Facebook広告のフリークエンシーキャップ設定が効果を発揮するシーンとしては、以下のようなものがあります。
- コンバージョン獲得を目的とする広告
- 高価な商品や購入サイクルの長い商品
それぞれについて、解説していきます。
コンバージョン獲得を目的とする広告
サービスの申込みであったり、商品の購入などをコンバージョンとする広告は、フリークエンシーキャップの設定をすることをおすすめします。
広告は、たった一度だけ配信をしても十分なコンバージョンを獲得することができないので、繰り返し広告の配信を行う必要がありますが、配信回数が多すぎてしまうと、ユーザーは不快感とともにコンバージョンから遠ざかってしまいます。
コンバージョンから遠ざかってしまうだけではなく、その商品や販売している会社に対してのイメージまで悪化してしまうリスクがあります。
そこで、フリークエンシーキャップを設定することで、ユーザーに嫌悪感を与えない範囲で、コンバージョン獲得を目指す広告の配信頻度を保つことができます。
高価な商品や購入サイクルの長い商品
商品そのものが高価な場合、あるいは定期的に購入をするような商品、また、購入サイクルが長い商品の場合なども、フリークエンシーキャップの設定をすることをおすすめします。
まず、高価な商品については、ユーザーが購入をするかしないか決断をするまでに時間がかかってしまうので、あまり頻繁に広告を配信してしまうと、ユーザーにしつこいと受け取られてしまう可能性があります。
また、購入サイクルが長い商品についても、次の購入のタイミングまでに何度も広告が表示されることによって、同じようにしつこく感じられてしまい、不快感を与えてしまう可能性があります。
配信頻度が多すぎてもユーザーに不快感を与えてしまう可能性があり、少なすぎても広告の効果を発揮することが出来ないので、いい塩梅での配信をしていく必要があります。
特性を理解したうえで、うまく、フリークエンシーキャップを活用していきましょう。
Facebook広告のフリークエンシーキャップを設定する3つのメリット
Facebook広告のフリークエンシーキャップを設定するメリットについて、解説していきます。
フリークエンシーキャップを設定することによって、以下のようなメリットがあることを理解した上で、フリークエンシーキャップを設定するかどうかの判断をしてみてください。
- 無駄なコストを削減できる
- ユーザーに嫌悪感を与えずに済む
- コンバージョンを最大化するための最適な広告配信頻度を保てる
それぞれについて、解説していきます。
無駄なコストを削減できる
フリークエンシーキャップを設定することによって、無駄なコストの削減につながります。
具体的にコスト削減となるのは、広告のクリックによる課金や、インプレッション課金などのコストになります。
何も考えずとりあえずで広告を何度も配信し続けてしまうと、コンバージョンにつながらないにもかかわらず、クリックやインプレッションによって広告費が発生してしまいます。
このような場合、フリークエンシーキャップを設定することで、広告の配信回数を制限することができるので、無駄なコストをカットすることが可能になります。
ユーザーに嫌悪感を与えずに済む
フリークエンシーキャップを設定することにとって、ユーザーに不快感を与えることを防ぐことができます。
スマートフォンやパソコンでインターネットを利用しているときに、同じ広告ばかり表示されると、まるでストーカーでもされているかのように、ユーザーは嫌悪感を感じてしまうことがあります。
なので、それを防ぐためにフリークエンシーキャップを設定して、広告の配信頻度が高くなりすぎないように調整をする必要があります。
コンバージョンを最大化するための最適な広告配信頻度を保てる
フリークエンシーキャップを利用することで、コンバージョンを最大化するための最適な広告配信頻度を保つことができます。
広告を何度も配信することによってユーザーに不快感を与えてしまうなど、デメリットを気にして広告の配信頻度を落としすぎてしまうと、コンバージョン数の最大化から遠のいてしまう可能性があります。
コンバージョンを獲得するためにも、フリークエンシーキャップを設定して、有効に活用することによって広告の効果を最大限に発揮することができます。
Facebook広告のフリークエンシーキャップ設定手順
ここからは、フリークエンシーキャップの設定手順について、解説をしていきます。
すでにご紹介した方法でフリークエンシーを確認して、配信頻度が気になるという場合には、以下の手順でフリークエンシーキャップを設定してみましょう。
- キャンペーンを作成
- キャンペーンの目的を選択
- キャンペーン詳細を決める
- 最適化と配信
- フリークエンシーキャップの設定
まず、キャンペーンを作成して、キャンペーンの目的を決めたら、キャンペーンの詳細を決めていきます。
「最適化と配信」の下に「オプションを表示」と表示されるので、そちらをクリックすると、メニューが開いてフリークエンシーキャップの設定が出てきます。
フリークエンシーキャップは、何日間の間に何件広告を表示するかを設定していきます。
ここで設定した内容が、作成した広告に反映されることになります。
Facebook広告のフリークエンシーキャップを効果的に設定するポイント
ここでは、Facebook広告のフリークエンシーキャップを効果的に設定するポイントについて解説をしていきます。
ただ何となく設定をしても、十分な効果を得ることはできないので、以下のようなポイントを参考にして設定をしていく事をおすすめします。
- 広告の内容に適切な設定をする
- 運用しながら最適な数値を見つける
- 定期的にクリエイティブ変更を行う
それぞれについて、解説していきます。
広告の内容に適切な設定をする
フリークエンシーキャップを設定する際には、広告の内容に対して適切な設定をするようにしましょう。
広告の内容というのは、広告の運用目的のことになります。
たとえば、商品を販売することを目的とする広告であれば、商品の金額や購入サイクルなども考えた上で、一定の広告配信頻度に抑えることが適切と考えられます。
一方で、あまり認知されていないような商品のブランディングを行うような場合には、商品を販売することよりも、まずは広告の配信回数を増やして、より多くのユーザーに商品を知ってもらう必要があります。
それぞれ、商品を購入してもらうことが目的なのか、ユーザーに認知をしてもらうことが目的なのかによって違ってくるので、広告を配信する目的を明確にして、それにあった適切な設定をするようにしましょう。
運用しながら最適な数値を見つける
Facebook広告のフリークエンシーキャップの最適な数値は、断定をするような数値はないので、広告を運用しながらその都度見つけるようにしましょう。
また、どの程度の広告配信回数が最適なのかというのは、扱っている商品や広告の目的、ターゲットとしているユーザーなど、さまざまな要因によって異なってきます。
なので、配信回数は何回を推奨するといった数字として事前に決めることはできません。
広告を実際に運用しながら、フリークエンシーキャップを調整していき、その商品に合った、広告の目的に合った、ユーザーに合った最適な回数を見つけていきましょう。
定期的にクリエイティブ変更を行う
フリークエンシーキャップを活用するシーンでは、広告クリエイティブを定期的に変更することも重要になります。
同じバナーばかりになってしまうと、ユーザーは広告そのものを見飽きてしまいます。
中には、何回も表示されることによって不快感を覚えてしまうユーザーもいるかもしれません。
このような状況を回避するために、フリークエンシーキャップを設定することも必要になりますが、クリエイティブを定期的にリニューアルすることも効果的です。
Facebook広告初心者の方には各種設定、運用を代理店に依頼するのもおすすめ!
Facebook広告を運用するのが初めてという方は、フリークエンシーだけに限らず、各種設定や広告運用などを、代理店に依頼するのもおすすめです。
Facebook広告の運用やフリークエンシーの活用には、一定のリソースや知識が必要となります。
知識がないままに進めることはできないし、間違って設定してしまっては広告を配信したとしても効果を得ることが出来ないかもしれません。
確実に設定をして運用をするためにも、確かな知識がある代理店に依頼をすることはとても有効な手段だといえます。
Facebook広告の設定・運用代行を代理店に依頼する3つのメリット
Facebook広告の設定や運用代行を代理店に依頼するメリットには、以下のようなものがあります。
- 運用リソースを負担せずに済む
- 最適な配信設定による効果の最大化が可能
- 他のWEB広告運用やサポートも受けられる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
運用リソースを負担せずに済む
Facebook広告の運用や、フリークエンシーの設定などを行うには、一定のリソースが必要になります。
自社で行うことももちろん可能ではありますが、Facebook広告の運用にリソースを使いすぎてしまうと、時間がかかってしまい、本来やらなければならない業務に手が回らなくなってしまうという可能性も考えられます。
特に、Facebook広告を初めて運用するという初心者の方にとっては、設定をする方法や運用をする方法でわからない部分を調べながら進めることになるので、通常よりもさらにリソースが必要になることが想定されます。
リソース面に余裕がなくなってしまう、わからないことがあって不安があるといった場合は、無理をしないで代理店を利用することをおすすめします。
最適な配信設定による効果の最大化が可能
すぐにでもFacebook広告の効果を最大化したいというのであれば、まずは、代理店の運用代行を利用してみましょう。
Facebook広告の運用をはじめるのは誰でも出来て、簡単なことではありますが、フリークエンシーやその他の機能を使いこなし、最適なFacebook広告の運用を行うには、経験や専門的な知識が必要となります。
経験や知識がないような状態では、Facebook広告の効果を最大化できるまでに多くの時間を要することとなります。
なので、まずは代理店の運用代行を利用して、徐々にFacebook広告の運用に関する知識を身につけて、自社運用に切り替えるといった流れがおすすめで
何も知らない状態でいきなり設定をして運用をするというのは、時間も労力もかかってしまうので、効率よくすすめていくためは、代理店があるということも覚えておきましょう。
他のWEB広告運用やサポートも受けられる
Facebook広告の運用代行をしている代理店は、ほかのWEB広告運用やマーケティング支援なども行っています。
経験豊富な代理店からは、幅広いサポートを受けることが可能になります。
自社の商品を販売して売上を最大化させるためには、Facebook広告以外にも複数のWEB広告を運用したり、マーケティング戦略について根本的に改善する必要が出てくるかもしれません。
そのようなシーンでも、代理店は心強いパートナーになってくれます。
Facebook広告における「フリークエンシー」とは?確認方法と数値目安を徹底解説!まとめ
今回は、Facebook広告における「フリークエンシー」とはどのような指標なのか?
確認方法と数値目安とその他概要について、徹底的に解説してきました。
Facebook広告において、同じ「フリークエンシー」というワードでも、この2つの意味は大きく異なるということがお分かりいただけましたでしょうか?
これを知っていると知らないのとでは、TwitterなどにSNS広告、リスティング広告を出す際に大きく差が出ます。
フリークエンシーを利用することによって、適切な回数・適切なタイミングで広告を配信することは、広告のさらなる成果アップにつながります。
フリークエンシーを意識した広告の配信を行って、成果向上を目指していきましょう。
また、2つのフリークエンシーを上手く活用して、無駄のない広告配信を目指してくださいね。
今回の記事が、少しでも参考になって、今後お役に立てることを願っています。
なぜ、CPA:¥6,286円 → ¥396に改善できたのか?『メール・LINE登録CPAを下げるためのFacebook・Instagram広告の必須設定チェックリスト&マニュアル15選』はもう受け取りましたか? ・1人社長から誰もがテレビCMで見たことがあるような企業、国会議員、同業の広告代理店や集客コンサルタントまでサポート この中で得られた知見を元に、広告のサポートをする中で実際に使っているMeta広告の必須設定をまとめました。 実際、これを使って、 CPA:¥6,286円 → ¥396 という改善を実現しています。 メールやLINE登録CPAを下げたいのであれば、下記ボタンをクリックして詳細を確認してください。 |