SNSが普及し、今や誰もがスマートフォンを持っている時代となっています。
Facebookには、月間25億人を超えるアクティブユーザーが存在していて、登録をする時にユーザーの個人情報を詳しく入力する必要があることから、広告においてターゲティング精度が高いことで注目されています。
また、キャンペーン時のみに広告を出稿することができたり、Instagramアカウントと連携をすることができたり、そのサービスや使い方はさまざまで企業のマーケティングに活用することができます。
そこで、Facebook広告で、こんなことを思ったことありませんか?
Facebookのターゲッティング広告は精度が高いと有名だし良さそう!と始めてみたのはいいものの、「なかなか効果が出ない」、「以前は上手くいってたのに急に効果が出なくなった」、「どのように改善をすれば良いのか全然わからない」など、運用を開始することができたとしても効果を継続しながらの運用はなかなか難しいですよね。
そこで、今回この記事では、そんなFacebook広告で成果を最大限に引き上げる見直しポイント厳選して紹介!していきたいと思います。
Facebook広告を改善したい!と思っている方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。
Facebook広告が他の広告より優れている理由
Facebookの類似しているサービスとしては、「Twitter」や「Instagram」などがありますが、このようなSNSに関する広告の一つで、他のSNS媒体と比べるとFacebookは実名が公開されているので、学生時代の友人や趣味仲間などと繋がりやすくなります。
また、それにプラスして、ビジネスでの繋がりも強くなる特徴があります。
Facebook広告が他の広告よりも優れている理由は、以下のようなものがあります。
- ターゲティング精度がほかの広告に比べて高い
- 他の広告と比べてクリック単価が安い
- Facebook広告はいいねやシェアができるため拡散力がある
- Instagram広告も同じクリエイティブで配信できる
Facebook広告は、年々新しい広告が増え、現在は、「認知」「検討」「コンバージョン」という3つのカテゴリーに分類される広告があり、全10種類の広告配信ができるようになっています。
「Facebook広告の導入は初めてで、効果が出るのか気になる」、「他の広告で効果が出ていないから、Facebook広告に望みを持っている」といった悩みをお持ち方は、Facebook広告の特徴をしっかり抑えて、効果のある配信をしていきましょう。
広告を配信する目的をはっきりとさせて、自社にとって最適な広告を使って配信していくことが大切です。
ここでは、それぞれ、理由の詳細を紹介していきます。
ターゲティング精度がほかの広告に比べて高い
性別・年齢・職業・住所などの個人情報での登録がマストなFacebook広告のターゲティングは、広告配信する際にそれらのデータを利用することによて、他のWebメディアの広告に比べて精度が高いメリットがあります。
ターゲティングの種類は、以下の3つのパターンがあります。
ターゲティングの種類 | 特徴 |
コアオーディエンス |
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カスタムオーディエンス |
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類似オーディエンス |
|
コアオーディエンスは、Facebookのユーザーデータで構成されていて、具体例を挙げると、年齢、性別、位置情報、興味関心、学歴、繋がりなどさまざまな項目です。
Facebookのユーザー登録は基本的に実名なのでターゲティングの精度は高いですが、コアオーディエンスはセグメントを掛け合わせることで、さらに精巧なターゲティングをすることができます。
掛け合わせ方は、
- 「どれか一方に当てはまる『OR設定』」
- 「どれにも当てはまる『AND設定』」
- 「除きたいセグメントを登録する『除外設定』」
の3種類です。
カスタムオーディエンスは、サイト流入やFacebook、Instagramのアクションを実行したユーザーをターゲットにすることができ、下記の5種類が挙げられます。
- サイト流入したユーザーのリストを作成しターゲットにする「ウェブサイトトラフィック」
- 顧客の個人情報データを活用しFacebookユーザーと照合してオーディエンスを設定する「カスタマーファイル」
- アプリ内で特定のアクションを起こしたユーザーのリストを作成する「アプリアクティビティ」
- オフラインで接触のあったユーザーのリストを作成する「オフラインアクティビティ」
- Facebookページで広告にアクションした「エンゲージメントオーディエンス」
類似オーディエンスは、ソースとなるオーディエンスからユーザーに共通する特徴を探し、その共通項が多いユーザーをターゲティングすることができ、1~10%で、数字が小さいほど共通項が多く精巧なターゲティングをすることができます。
Facebookは、パーソナルな情報を詳細に登録しているので、広告のターゲティング精度が高くなり、その結果、クリック率(CTR)が上がり、クリック単価(CPC)が下がるので、結果的に、獲得単価(CPA)も低くなるというメリットがあります。
高いターゲティング精度でありながらも、単価を下げられるということは、Facebook広告の大きな特徴といえます。
また、さまざまなアプリケーションと連携することが可能となっています。
アプリケーションによっては、FacebookのIDでログインすることが可能です。
今までの手法では、ブラウザごとにCookieが保存され、ユーザーの消費行動をトラッキングしていて、デバイスやブラウザが変わるとトラッキングをすることはできせんでしたが、さまざまなアプリケーションにFacebookのIDでログインすることで、ユーザー一人ひとりの情報がFacebookのID情報に蓄積されるようになっています。
その結果、ユーザーの興味関心を把握することができ、より正確なターゲティングをすることが可能になります。
他の広告と比べてクリック単価が安い
Facebook広告は、別のWebマーケティングや広告よりも、クリック単価が安く、費用対効果に優れています。
リスティング広告であれば、CPC(クリック単価)が200円以上になっていることもありますが、Facebook広告の場合には、数10円〜100円程度から始めることができます。
また、ターゲティングの仕方によっては単価が変わるので、費用対効果は抜群です。
Facebook広告はいいねやシェアができるため拡散力がある
Facebook広告は、拡散する力が強いので、幅広くアピールすることができるのが特徴で、さらに、費用対効果にも優れているのがポイントになります。
今ではすっかり定着している機能で、「いいね」など評価やシェア、フォローなどは、コンバージョンや認知を意識した広告クリエイティブでも可能なため、それらのアクションが起きると拡散力が期待できます。
Facebook広告では「広告の目的」が【認知度】【検討機会】【コンバージョン(購入)】の3つのステップに分かれているので、それぞれのユーザーに的確な広告配信をすることが可能です。
他の広告の場合、「いいね」やシェアなどの機能がなければ、拡散させることは難しくなり、そして、その分コストがかかってしまうというリスクもあります。
広く拡散させるためには、Facebook広告をしっかり作りこむことも意識しておきましょう。
Instagram広告も同じクリエイティブで配信できる
Instagramは、Facebookとアカウントを紐づけることによって、同じクリエイティブでInstagramに広告配信できるので、費用対効果にも優れています。
月間アクティブユーザーは、Instagramで10億人、Facebookで27.4億人となっており、計37億人以上にリーチをすることができるからこそ、高い広告効果を期待することができます。
また、アカウントを紐づけることでクリエイティブを新規で作る必要もないので、オーディエンス設定をそのまま使うこともでき、運用コストを抑えながら広告を出稿できます。
このように、2つのSNSに対して、同じクリエイティブで広告配信できることはFacebook広告の大きな強みです。
さらに、広告の配信期間や配信するタイミングを広告主が自由に選ぶことができるので、広告の停止や再開を簡単に行うことができます。
その結果、特定の商品の売り出し広告やキャンペーンなどにも適応をすることが可能になり、さまざまな目的に応じて自由に選択することができます。
Facebook広告の関連度スコアを上げよう!
関連度スコアとは
Facebook広告には、広告ごとにランクが設定されています。
「関連度スコア」といって、広告とそのターゲット層であるユーザーとの関連度を10段階の評価で示したものです。
広告が見られた回数であるインプレッションが500回以上になると表示されます。(場合によっては、500回未満でも表示されることもあるようです。)
つまり、この評価が高ければ高いほど、ターゲット層であるユーザーの関心が高いといえ、結果的にそれはパフォーマンスの良い広告となるわけです。
「関連度スコア」が高い ⇒ ターゲット層であるユーザーからの関心度が高い ⇒ パフォーマンスの良い広告
さらに、「関連度スコア」が高い広告ほど、他の広告よりもターゲット層であるユーザーに優先的に配信されやすくなります。
つまり、ユーザーと関連性の高い広告が表示されやすい仕組みになっているので、その結果として、リーチ当たりの広告費の削減につながる可能性があります。
とはいえ、影響する要素はそれ以外にもあるので、必ずしも「関連度スコアが高い広告」=「優先的に配信される」というわけではありません。
関連度スコアの要素
では、この関連度スコアはどのような要素によって決まるのでしょうか?
決めているのは、「肯定的な反応」と「否定的な反応」の2種類の要素です。
「肯定的な反応」とは、
- 広告がクリックされる
- いいね!される
- 動画が再生される
などの好意的なユーザーからのアクションのことを指します。
一方、「否定的な反応」とは、
- 広告が非表示にされる
- 悪意がある、不適切として報告される
といった文字通り否定的なユーザーからの反応のことになります。
そして、関連度スコアはこの「肯定的な反応」が増えるほど上昇し、逆に「否定的な反応」が増えるほど下降します。
言い換えるとすれば、下記のようになります。
- 広告がクリックされたり、いいね!されたり、動画が再生される ⇒ 関連度スコアが上昇する
- 広告が非表示にされたり、悪意がある・不適切として報告される ⇒ 関連度スコアが下降する
この要素を踏まえて、まずは関連度スコアを上げることから始めていきましょう!
Facebook広告の効果を測定する方法
Facebook広告の効果を測定する方法は、主に以下の4つあります。
- Facebookピクセル
- A/Bテスト
- ブランドアンケート
- ホールドアウトテスト
それぞれについて、詳細に紹介していきます。
Facebookピクセル
Facebookピクセルを利用することによって、Facebook広告の効果を測定することができます。
Facebookピクセルは、ウェブサイト用のjavascriptコードを埋め込むことで、さまざまな施策に応用することができます。
Facebookピクセルの主な3つの機能は、下記のようになります。
- コンバージョン計測(Facebook広告から遷移したサイト上)
- リターケティング(Facebook広告経由でサイトに訪れたユーザーへ)
- カスタム・類似オーディエンスの設定
- ホールドアウトテスト
Facebook広告経由でECサイトを訪れたユーザーがアクションを行った際に、Facebookピクセルを通じて行動履歴が蓄積されるようになります。
こうしたFacebookピクセルの作成方法は、以下の手順を踏んで行います。
- 広告マネージャの左上のクリックし、イベントマネージャを選択します。
- イベントマネージャを開いたら「データソースをリンク」を選択します。
- リンクするデータソースを選びます。
- ウェブイベントを選択する画面で「Facebookピクセル」を選択します。
- Facebookピクセルを入力したら「ピクセルコードのインストール方法を選択」の画面でインストール方法を選択します。
- コードをFacebookピクセルを導入したいサイトのheadの間に貼り付けてリンク完了です。
このような手順で作成をすることができます。
今回ご紹介して手順は、一般的なインストール方法である「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択しています。
Facebookピクセルは、こんな方におすすめです。
- コンバージョンを計測したい人
- Facebook広告経由でウェブサイトに訪れたユーザーへのリターゲティングしたい人
- カスタムオーディエンスをしたい人向け
A/Bテスト
Facebook広告では、A/Bテストも行うことができます。
A/Bテストとは、ひとつだけ広告の変数を変更して、いくつか他条件を揃えたキャンペーンを作って、ランダムに振り分けたターゲット層にそれぞれ配信することで、その結果を比べられる機能です。
テスト可能な変数については、以下の5つがあります。
テスト可能な変数 | 詳細 |
クリエイティブ | 異なったテキスト、画像、クリエイティブの種類を比べられる |
オーディエンス | 異なったオーディエンス、あるいはユーザー層に広告がリーチした時、どれぐらい効果的なのかを比較できる |
配信の最適化 | キャンペーン予算の最適化が「オン」のキャンペーンと、「オン」ではないキャンペーンを比べ、パフォーマンスへの影響を測定できる |
配置 | オーディエンスにリーチするときの配置の種類を比較できる |
商品セット | 異なる商品セットを比べられる |
こうしたA/Bテストの効果測定は、Facebook広告の新しいキャンペーンを作成時に選択する項目があるので、「A/Bテストをオン」にすることによって利用することができます。
また、初めてA/Bテストを行う際は、複数の変数ではなく、単一の変数を使用するようにしましょう。
Facebook広告のA/Bテストは、こんな方にオススメです。
- 数字の出る効果的な広告を素早く見つけたい人
- 広告に変更を加えたときにその効果を測定したい人
ブランドアンケート
Facebook広告の機能として、ブランドアンケートも利用することが可能です。
ブランドアンケートとは、Facebook広告を見ていないユーザーも含めて、ブランドの認知度やブランドパーセプション、ブランド想起におけるインクリメンタル効果を計測できる機能になります。
ブランドアンケートテストを設定する際は、以下の手順で進めましょう。
- 広告マネージャから「テスト」を選択
- 「ブランドアンケート」で「スタート」を選択
- 「アカウント」もしくは「キャンペーン」を選択
- 利用する地域・業界を選択
- テストの開始日と終了日を設定
- テストの名前を入力
- アンケートで使用する言語を選択
- 質問を最大3問で作る
- 「テスト詳細を確認」をクリック
- 「テストを作成」をクリック
テスト機能は、基本的には無料で利用することができるのですが、ブランドアンケートの場合には、$15,000が最小予算として設定されていることも認識しておきましょう。
Facebook広告のブランドアンケートは、こんな方におすすめです。
- 広告がどのくらい顧客の関心を引いたのかを計測したい人
- ターゲットにアンケートを実施したい人
ホールドアウトテスト
コンバージョンや認知度の増加分を測定することができるホールドアウトテストも、Facebook広告で活用することができます。
ホールドアウトテストは、広告がクリックされなくてもビジネスへの貢献度を把握することができるので、クリック以外の効果を測定することが可能です。
こうしたホールドアウトテストの設定方法は以下の通りです。
- 広告マネージャから「テスト」を選択
- ホールドアウトテストの「スタート」を選択
- テストの対象と期間を選択
- テスト名を入力
- アカウント全体か、キャンペーンを選択
- 計測するコンバージョンイベントを選択
- 「テスト詳細を確認」を選択
- 「テストを作成」を選択
テストする期間は、最低でも1週間以上は必要になります。
また、テスト結果が90%以上である場合には、信頼できる統計データとなるので、ひとつの目安としましょう。
ホールドアウトテストは、こんな方におすすめです。
- 広告がどれだけの効果を発揮しているのか確認したい場合
Facebook広告の画像内のテキスト量を管理しよう!
Facebook広告の画像を扱う際には、画像内のテキストの量に注意をする必要があります。
- 画像内テキスト量の推奨値
- 画像内テキスト量を確認する
それぞれ、見ていきましょう。
画像内テキスト量の推奨値
Facebook広告の画像を扱うときに注意すべき点として、画像内のテキスト量があります。
Facebook広告のバナーの推奨は、20%以内に収めることが理想的とされています。
以前は20%をオーバーすると広告が配信されないというルールがありましたが、今は全く配信されなくなるわけではありません。
ただし、オーバーしてしまうと、リーチが減ってしまったり、テキスト量が少ない画像よりも広告費がかさむ場合があります。
画像内テキスト量を確認する
テキスト量がオーバーしているかは、広告マネージャで確認することができます。
下記の図のように、広告マネージャ内の広告画面で”配信”列を確認していきます。
そこに「画像内のテキスト過多」というメッセージが出ていた場合、広告配信に影響が出てしまっている可能性があります。
メッセージが出ていなくても、テキスト量が多いほど広告配信には影響を与えている可能性が出てきます。
推奨である20%を上限として、画像のテキスト量は出切るかぎり抑えるようにしましょう。
なお、画像のテキスト量のチェックは、「テキストオーバーレイツール」というツールで行うことが出来ます。
Facebook広告の効果を最大限に活かした成功事例
Facebook広告を利用することによって、実際にコンバージョンや売上を増加させた事例があります。
ここでは、Facebook広告の機能によって、大きな成果をおさめた事例3つをご紹介します。
- Facebook広告でターゲティング機能をフル活用しCVが7倍以上増加した事例
- Facebook広告で新たな顧客層の開拓ができ、商品購入数を前年から66%増やした事例
- FacebookとInstagramの広告を活用し、コンバージョンを45%増加させた事例
こうした成功事例を参考にして、Facebook広告を正しく活用していきましょう。
Facebook広告でターゲティング機能をフル活用しCVが7倍以上増加した事例
オーガニック食品・食材などを販売している「Oisix(オイシックス)」は、詳細なターゲティング設定によって、コンバージョン7倍、サイト訪問者数1.7倍という成果をあげました。
Oisix(オイシックス)が抱えていた課題としては、有機野菜や自然食品、オーガニックフーズなどをオンラインで販売していますが、これを、
- どのようにして顧客に認知させるか
- どうしたら「おためしセット」を購入してもらえるのか
- どのように広告を活用するか
という課題がありました。
そこでOisix(オイシックス)が行った施策は、Facebook広告の「コアオーディエンス」機能を使用して、ターゲットを「30代~50代の主婦層」に設定し、年齢や性別、利用者の興味関心、「いいね」などのアクションでもターゲティングを実施し、キャンペーンを展開しました。
広告クリエイティブは、箱にたくさんの食材を盛り食材の種類をわかりやすく魅力的に紹介して、そこに価格を表示し、お得感を演出しました。
施策に対する効果・結果
ターゲットを絞った広告配信をすることによって、狙った「30代~50代の主婦層」に広告を見てもらうことができ、以下のような結果を得ました。
- Facebook広告の接触者と非接触者で比べた場合、おためしセットの販売件数が7.6倍にアップ
- Facebook広告の接触者と非接触者で比べた場合、ランディングページへの新規訪問者数1.7倍
- 前年同期比、継続利用によって、おためしセット購入から定期会員の転換率1.6倍
このように、購入率をアップさせただけではなく、新規会員の増加にも成功した事例です。
Oisix(オイシックス)が成功した理由は、ターゲティング機能を活用し、興味のあるユーザーや購買意欲の高いユーザーに絞って、ターゲットに合わせて分かりやすさを追求したクリエイティブを配信したところになります。
Facebook広告で新たな顧客層の開拓ができ、商品購入数を前年から66%増やした事例
オンラインで多肉植物を販売している「Succulents Box」は、Facebookを活用することで、前年比で購入数を66%もアップさせました。
Succulents Boxが抱えていた課題としては、販売チャンネルを増やし、売上をアップさせることで、自社サイトやサードパーティだけではなく、他のチャンネルを作り、潜在顧客へのリーチを増加させたいという目標がありました。
そこで、Succulents Boxが行った施策としては、Facebook広告を始める前では、多肉植物を購入する25~34歳の女性がメイン顧客でしたが、ページインサイトにより55~64歳の女性層が増えていることから、ターゲティングの設定を調整しました。
施策に対する効果・結果
広告を配信することにより、ターゲットの年齢層に幅があることを確認できたので、ターゲティング設定を変更した結果、購入数の対前月平均伸び率が66%も上昇しました。
広告を配信したことによる効果はもちろん、SNSで目を引くような高画質の画像や思わずシェアしたくなるようなストーリーを紹介したことによって、シェアや「いいね!」、コメントを促し、アクションを起こしたユーザーの友達のフィードにも表示され、商品の売れ行きが増加しました。
Facebook広告を使うことで、ターゲットを20〜30代だけでなく55歳~64歳まで顧客層を増やせたことが、売り上げ増加につながったと考えられます。
また、広告がシェアされることで潜在的に興味のあるユーザーの友達にまで広告を見せられたくさんのリーチを獲得したことで、新たな顧客層の開拓につながりました。
FacebookとInstagramの広告を活用し、コンバージョンを45%増加させた事例
健康食品ブランドである「京都やまちや」は、Facebook広告を活用し、ユーザーが広告を見たときの売上が45%も増加した成功事例があります。
京都やまちやが抱えていた課題としては、日本ほどの知名度はなかった香港での商品販売を検討していて、オンライン売上の増加だけではなく、興味・関心のある顧客にリーチするための方法を探していました。
そこで、京都やまちやが行った施策は、モバイル向けにデザインした写真広告だけではなく、動画広告も活用したキャンペーンを展開し、ターゲットとして25~60歳まで幅広く設定し、FacebookやInstagramで展開するために広告の「自動配置」を利用しました。
また、サイト訪問者と過去に商品を購入した人に対して、再度広告を配信するリターゲティングも行いました。
施策に対する効果・結果
行った施策の結果、2019年9月の12日間で、次のような成果をあげました。
- ユーザーが広告を見たときの売上が45%アップ
- カートへの追加増加率2.8%アップ
- 「カートに追加」の平均コスト低減率2.5倍
課題であった「オンライン売上の増加」に成功した、ということです。
FacebookとInstagram同時に広告を出稿したことが、成功の要因と考えられ、さらに、ターゲットに合わせた「自動配置」も効果的に働いた結果になります。
Facebook広告のメリット
ここでは、Facebook広告の代表的なメリットとして、ご紹介します。
- ターゲティング精度が高い
- 各購買ステップのユーザーにアプローチができる
- 広告フォーマットが豊富
- 低価格からの配信が可能
それぞれについて、見ていきましょう。
ターゲティング精度が高い
Facebookは、、ユーザーが性別・年齢・職業・住所などの自身の細かいプロフィールを設定することができます。
なので、広告配信する際には、それらのデータを利用し、他の媒体に比べてより精度の高いターゲティングが可能になっています。
さらに、アプリケーションによっては、FacebookのIDでログインすることが可能なので、さまざまなアプリケーションと連携することで、ユーザーの情報がFacebookのID情報に蓄積されるようになっています。
各購買ステップのユーザーにアプローチができる
Facebook広告では、「広告の目的」が下記の3つのステップに分かれています。
- 認知度
- 検討機会
- コンバージョン(購入)
これによって、それぞれのユーザーに的確な広告配信をすることが可能です。
また、3つの目的の中でもユーザーにどのような行動をしてもらうかによって、細かく細分化されています。
【認知】 | ユーザーに商品やサービスを知ってもらうために、動画広告やテキスト広告を用います。また、ユーザーを次の【検討】のステップに進すめることや、コンバージョンに繋げることを目標とします。 |
【検討】 | ページの「いいね!」の数を増加させたり、ユーザーの電話番号やアドレスを取得しアプローチするために、タイムラインに投稿を表示させる広告やリード獲得広告などを活用して商品やサービスへの関心を高めます。 |
【コンバージョン(購入)】 | カルーセル広告やスライドショー広告を用いて複数の商品を比較検討させ、より多くのコンバージョンに至るよう広告配信をします。 |
広告フォーマットが豊富
Facebook広告は、配信できる広告の形式が豊富にあります。
なので、各購買ステップや広告配信の目的によって、11種類の広告形式から最適な広告を選択することができます。
Facebook広告は、利用する目的によって、広告の種類を使い分けなければ効果を出することが出来ません。
しっかりと目的にあったFacebook広告のフォーマットを得ることができれば、コンバージョンを50%以上向上させるといった具体的な成果も目指すことができます。
また、画像や動画を使い分けることによって、より効果的に広告を配信することが可能になります。
低価格からの配信が可能
Facebook広告の配信にかかる最低出稿金額は、100円で、広告のクリック1回分の広告料金の相場は100円前後です。
広告主の予算が限られていて、限定的に配信を行う場合などに適しています。
また、複数の広告の比較検証を行う媒体としても利用できます。
低い料金から始められるFacebook広告ですが、設定した予算があまりにも少なすぎてしまうと、競合の広告にオークションで負けてしまったり、広告表示回数やクリック数が少なくなってしまうので、費用対効果を測ることも困難です。
そのような状況を回避するためにも、会社のジャンルや目的にもよりますが、広告を掲載できる可能性を高め、費用対効果も測れる予算の目安は1日1,000円、「月間3万円以上」がひとつの目安としておすすめです。
Facebook広告のデメリット
どのような優秀なSNS媒体でも、デメリットというのは必ず存在します。
ここでは、Facebook広告のデメリットをご紹介します。
- 仕様変更が多い
- リーチが広げにくい
- 成果の持続時間が短い
それぞれについて、見ていきましょう。
仕様変更が多い
Facebook広告は仕様変更が多く、その度に操作画面のレイアウトなどが変わってしまうことがあります。
そのため、仕様の変更に合わせて画像配置や設定など、柔軟に対応をして変えていく必要があります。
なので、久しぶりにFacebook広告を利用する場合などには、広告の配信スケジュールに余裕を持って取り組むようにしましょう。
リーチが広げにくい
Facebook広告の配信対象となるのは、主にFacebookユーザーやInstagramユーザーに限った配信される広告になります。
Audience NetworkによってFacebookと連携するHPやアプリに広告を表示することはできますが、他のGoogle広告、Yahoo広告やアドネットワークなどに比べると、配信することができるターゲットが限定されています。
なので、その分リーチも広げにくいです。
Facebook広告は、低価格なので様々な検証するための広告プラットフォームとしても適しているので、Facebook広告で検証を重ね、他の媒体で活用するという方法が適しています。
成果の持続時間が短い
Facebook広告では、高い成果を上げた広告が長続きしにくいという事があります。
その理由としては、「SNSユーザー特有の飽きの早さ」という傾向が強いためです。
投稿が少なすぎたり、同じ内容だったりすると、ユーザーが飽きてしまうので、飽きられないようにするためにも、定期的に内容に工夫をして、長期的にパフォーマンスを上げるには、Facebook広告で利用できる機能をはじめ、どういった仕様なのかをきちんと理解して活用するようにしましょう。
また、効果を得るためのデータは少しずつ収集していく必要があるので、少し時間がかかってしまうということも念頭に置いて、その上で、集まったデータをもとに分析や新たなクリエイティブ作成をおこないます。
定期的な広告の改善などをしながら、適切な箇所に適切な広告を出稿することができるよう戦略を練ることが大切になってきます。
Facebook広告の継続出稿を見直そう!
Facebook広告は、配信したらそれで終わりではありません。
- 同じ広告を使い続けていませんか?
- 定期的な見直し
それぞれ、見ていきましょう。
同じ広告を使い続けていませんか?
同じ広告をずっと使い続けている、そんなことはないでしょうか?
配信当初に成果が出た広告というのはどうしても長い期間が使い続けてしまいたくなります。
しかし、配信し続けているうちに急激に成果が落ち込んでいくことがあります。
これは、ずっと同じ広告が配信されているとユーザーの飽きを招きやすくなり、その結果、関連度スコアが急に低下していくからです。
長い期間同じ広告を配信する ⇒ ユーザーが飽きてしまう ⇒ 関連度スコアが低下する ⇒ 成果の悪化
定期的な見直し
このような成果の悪化を招かないようにするためには、広告の定期的な見直しが必要です。
定期的に広告の成果を検証し、成果の低い広告は新しい広告に差し替えてください。
成果が落ち込んだ時にすぐに対応できるよう、常に幾つかの画像を用意しておくと更に良いでしょう。
Facebook広告で成果を最大限に引き上げる見直しポイント厳選!効果を薄い場合はまずこれをしよう!まとめ
いくつかの「見直し」ポイントをご紹介しましたが、改善することができる内容はありましたでしょうか?
- 「関連度スコア」といって、広告とそのターゲット層であるユーザーとの関連度を10段階の評価で示したもの
- 「肯定的な反応」と「否定的な反応」の2種類の要素
- Facebook広告のバナーの推奨は、20%以内に収めることが理想的
- 長い期間同じ広告を配信しない
Facebook広告は、ターゲティングの精度がとても高いので、それゆえ、予算の少ない中小企業であっても効果の出しやすい広告となっています。
また、機械学習の能力もどんどん成長をしているので、ターゲティングは細かい設定をしないでも、自動で最適化されていくというメリットもあります。
Facebook広告の配信をしていて、効果が上がらないということは、原因が必ずどこかあるので、まずは基本的な指標を確認し、他には今回解説した低迷してしまっている原因がないかどうかもチェックするようにしてみてください。
Facebook配信では、今回ここでご紹介した指標の他にも、効果を上げるポイントが数多くあります。
例えば、関連度スコアが低くてもその配信目的を達成することができている広告もありますし、画像のテキスト量が多くても配信されている場合もあります。
今回ご紹介した指標だけにとらわれず、「より効果を上げるために」「獲得数アップするには」と言った、それぞれの目的やその時の状況に合わせた改善方法を模索し、実行してみてください。
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