皆さんは、Facebook広告のレギュレーションということについて、どれくらい理解していますか?
「レギュレーション」というのは、規則や法令、制限、禁止事項という意味です。
基本的に媒体ごとに決められた使用や規定の事などを表していて、Facebook広告で言えば、広告のロゴやバナーのサイズ、データ量や文字数の制限、禁止ワードなどのことを言います。
Facebook広告のガイドラインとなるレギュレーションを理解しておくことで、コンテンツの品質が一定に保てたり、スムーズな運営を行うことが出来るようになります。
そこで今回この記事では、Facebook広告のレギュレーションについて形式から概要まで詳細に解説していきます。
Facebook広告のレギュレーションとは?
まずは、Facebook広告のレギュレーションについて見ていきましょう。
Facebook広告のレギュレーションとは、簡単に言うと「Facebook広告上のルール」のことです。
Facebook広告を運営・管理をしていくに際に、レギュレーションに則って広告運用をしていくことが最低条件となっています。
つまり、Facebook広告のレギュレーションを守らないと広告の配信が停止されてしまうこともあり得るということです。
守らなければならないルールのことを、レギュレーションというんですね。
Facebook広告のレギュレーションのガイドについて
では、Facebook広告ガイドについて見ていきましょう。
これは、Facebookが公表している、広告についてのデザインの推奨事項や技術的要件が記載してあることです。
つまり、レギュレーションとしてFacebook側から公表されていることになっている情報なので、必ず入稿する際には確認して押さえておくようにしましょう。
効果的な広告を作成する方法
まずは、効果的な広告を作成する方法です。
効果的な広告を作成するためには、様々なフォーマットや配置、目的などを使用して広告をデザインしなければいけません。
Facebook広告では、広告のフォーマットや配置について、デザインの仕様と技術的要件がガイドのメニューとして決められています。
デザインの仕様と技術的要件としては、ディメンションやファイルサイズ、文字数上限などがあります。
そこで、効果的な広告を作成するには、
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
の上記の一覧のような4つがあります。
では、それぞれについて1つ1つ見ていきましょう。
画像広告
画像広告とは、その名の通り画像を用いた広告のことです。
広告を見た人を、高品質で魅力的なビジュアルによって、リンク先のWebサイトへ誘導することができるものです。
写真は自分で撮影したものもあれば、ストック写真を使って作成することが可能です。
画像広告の仕様は、以下の通りです。
デザインの推奨事項 | ファイルタイプ | JPGまたはPNG |
アスペクト比 | 1.91:1~1:1 | |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | |
テキストの推奨事項 | メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 | |
説明 | 30文字以内 | |
技術的要件 | 最大ファイルサイズ | 30MB |
最小幅 | 600ピクセル | |
最小高さ | 600ピクセル | |
アスペクト比の比率許容誤差 | 3% |
また、その他にもパノラマ写真や360度写真も、一部の目的が使用される場合にFacebookに対応して表示されることがあります。
360度画像を撮影できるデバイスで撮影された写真の固有のメタデータに基づき、Facebookが認識して、処理をしてくれます。
画像内のテキストは、20%以内におさめることが条件となっています。
これを守らないと、テキストオーバーレイになってしまい、広告配信量が減ってしまうなどのデメリットが発生する可能性があります。テキストオーバーレイツールから確認することができます。
動画広告
次は、動画広告です。
動画広告は、自社のアピールしたい商品の特徴やブランドなどを「動きと音声」によって伝えることができる広告になっています。
作成済みの動画をアップロードすることもできますが、広告マネージャーをサポートにつけて動画を作成することも可能です。
Facebookのニュースフィードというのは、Facebookの中央に表示される、近況のアップデートや写真、動画などのリストの事を言いますが、提供される内容は常に更新されていきます。
そのニュースフィードに、動画フォーマットを使用して商品やサービス、ブランドなどを紹介することが出来るんです。
どうしても動きや音声があることで、ユーザーは惹き付けられます。
動画広告の推奨事項としては、以下の通りです。
デザインの推奨事項 | ファイルタイプ | MP4、MOVまたはGIF |
アスペクト比 | 4:5 | |
動画設定 | H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮 | |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | |
動画のキャプション | 任意ですが、推奨されます | |
動画音声 | 任意ですが、推奨されます | |
テキストの推奨事項 | メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 | |
説明 | 30文字以内 | |
技術要件 | 動画の長さ | 1秒~241分 |
最大ファイルサイズ | 4GB | |
最小幅 | 120ピクセル | |
最小高さ | 120ピクセル |
また、動画広告においても360度動画を使用することが出来ます。
デバイスを回転させたり、指をドラッグさせたりして上下左右や好きな方向に視点を変えて動画を楽しむことが出来るんです。
カルーセル広告
次は、カルーセル広告です。
カルーセル広告は、1つの広告で最大10個までの画像や動画を掲載することができます。
そして、それぞれに別のリンクを貼り付けることが出来ます。
広告内にクリエイティブを配置するスペースが増えるので、複数の商品を紹介することも出来ます。
また、1つの商品のメリットやデメリットを多角化して伝えることができるので、よく活用されている広告になります。
カルーセル広告の仕様は、以下の通りです。
デザインの推奨事項 | 画像のファイルタイプ | JPGまたはPNG |
動画のファイルタイプ | MP4、MOVまたはGIF | |
アスペクト比 | 1:1 | |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | |
テキストの推奨事項 | メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 | |
説明 | 20文字以内半角20文字を超えるテキストも認められますが、表示が途中で切れる可能性があります。 | |
ランディングページのURL | 必須 | |
技術要件 | カルーセルカードの数 | 2~10 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB | |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB | |
動画の長さ | 1秒~240分 | |
アスペクト比の比率許容誤差 | 3% |
コレクション広告
次は、コレクション広告です。
コレクション広告は、広告を見る人に合わせて週品カタログを自動的に変更することができます。
ダイナミックオプションを活用して、様々な方法で商品をアピールすることが可能です。
Facebookのニュースフィードでコレクション広告を使用すると、モバイル画面からであれば視覚的に自社の商品やサービスを訴求することが出来、ターゲットを認知→検討→購入とスムーズに誘導することが可能です。
また、ニュースフィードのコレクション広告にはカバー画像やカバー動画があり、その後に4点の商品画像を続けることが出来ます。
ユーザーがコレクション広告をクリックすれば、インスタントエクスペリエンスが表示されるようになります。
インスタントエクスペリエンスは、エンゲージメントを促すことが出来る、興味や購入意欲を高めるフルスクリーンのランディングページのことです。
コレクション広告の推奨事項は以下の通りです。
デザインの推奨事項 | 画像タイプ | JPGまたはPNG |
動画のファイルタイプ | MP4、MOVまたはGIF | |
アスペクト比 | 1:1 | |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | |
テキストの推奨事項 | メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 | |
ランディングページのURL | 必須 | |
技術要件 | インスタントエクスペリエンス | 必須 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB | |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
コレクション広告では、カバー画像やカバー動画が表示されますが、そこに使われるコンテンツはインスタントエクスペリエンスに表示される最初のメディアセットです。
Facebook広告のレギュレーションのポイント
では次に、Facebook広告のいレギュレーションの押さえておくべきポイントについて紹介します。
画像広告のポイント
画像広告はどんな時に利用するのが効果が高いのかというと、次の通りです。
- ユーザーをウェブサイトに誘導したい場合。
- 広告を手短に作成する場合。
- 製品の認知度を高めたい場合。
写真だけの広告というのは、Facebookのアカウントのページから画像を付けて記事を投稿し、宣伝するだけでいいので簡単に作成をすることが出来ます。
また、実物を使って製品を宣伝している場合には、フィードで目立たせることによって人目を惹き付けるような、リードするような効果があります。
また、画像広告では、以下のようなポイントを押さえておくとより効果を期待することが出来ます。
- 製品を使用している人を見せる。
- テキストは少ないほうがいい。
- 焦点を一つに絞る。
- ビジュアルの一貫性を維持する。
- 高画質の画像を使う。
- 色々なビジュアルを試してみる。
Facebookでは、ユーザーのフィードに、ユーザーの知り合いや家族などの投稿と同じように表示されます。
その中に広告が表示されても違和感のないように、製品を全面のセンターに押し出すよりも、製品を使っていてどんなメリットがあるのかを採用情報として示している画像を表示することが効果的です。
また、テキストはより少ないほうが効果的です。
テキストが多すぎる広告は、見るユーザーが減ってしまう可能性があります。
一つの画像に色々な要素を盛りだくさんに入れようとするのはやめましょう。
また、画像のテーマは筋の通っている一貫性を持たせることもポイントです。
見た感じのビジュアルにまとまりがあれば、まず、広告が目につきやすくなります。
色々な画像やフォーマットを何回も試してみて、そのたびにプレビューを行ってから広告を掲載するようにしましょう。
動画広告のポイント
SNSにたくさんの種類があるように、動画広告にも色々な特徴を持った動画広告があります。
Facebook広告では、動画広告は使用したことがないという方でも、簡単に始めることが出来るのでおすすめです。
まずは、動画広告を配信することが出来る場所です。
場所 | 説明 |
インストリーム | インストリームは、ユーザーが視聴する動画内で広告が再生されるものです。 |
ストーリーズ | ユーザーのストーリーズが表示される場所に同じようにストーリーズとして広告を表示することが出来ます。 |
フィード | ユーザーがアイデアとインスピレーションをシェアする場所で、ユーザーにリーチすることが出来ます。 |
初めてで少し不安な状態で動画広告を使用する場合にオススメなのは、次の3つの動画広告です。
- スライドショー
- ストーリーズ
- 投稿を宣伝する
おすすめポイントとしては、次の通りです。
スライドショー | スライドショーでは、写真とテキストを使用して、魅力のあるストーリーを動画で表現することが出来ます。 自分が持っている写真や、無料のストック動画を使用することが出来ます。 |
ストーリーズ | 広告マネージャにテンプレートがあるので、それを使用すれば、既にある動画を簡単にストーリーズ広告にすることが出来ます。 |
投稿を宣伝する | 投稿を宣伝すると言う機能があります。 この機能を使うことで、ビジネスページに既に存在している動画を広告に変換することが可能となります。 そうすることで、より大規模なオーディエンスにリーチすることが可能です。 |
それぞれポイントごとに動画広告を使用する場所があるので、どこが適格なのかを見極めていきましょう。
カルーセル広告のポイント
カルーセル広告では、1つの広告で何枚もの画像や動画を使ってそれぞれの見出しや説明、コールトゥアクションも一緒に表示することが出来ます。
モバイルではスワイプ、パソコンでは矢印をクリックすることで、カルーセルの表示を変えていくことが出来ます。
カルーセル広告のポイントをしっかりと押さえて、より多くのユーザーに効果的にリーチし、コンバージョン率をどんどん上げていきましょう。
1つのカルーセル広告には、最大で10枚のカードを使用することが出来ます。
カルーセル広告のポイントとしては、以下の通りです。
- まとまりのある画像や動画を使用する。
- バラエティのあるリンクを提示する。
- 顧客にリーチする。
- パフォーマンスが一番高いカードを最初に表示する。
- 適切なランディングページと組み合わせる。
- 規模の大きい商品セットを使用する。
上記の一覧のように、画像や動画にどこかまとまりがないと、訪れたユーザーを惹き付けることが出来ません。
雰囲気がよく似ている画像や動画を使用するようにしましょう。
また、いくつかの商品やサービスを一度に宣伝したい場合には、わかりやすいように商品リンクを用意しておきましょう。
カルーセル広告で宣伝できるのは、外部リンク、Facebookページ、Facebookイベント、Facebookクーポンです。
ここで、商品画像を使用するのもポイントです。
商品画像は、ライフスタイルに合った商品画像を用意するようにしましょう。
また、パフォーマンスの低いカルーセルカードは入れ替えたり削除したりすることで、パフォーマンスの一番高いカードを最初に表示されるようにすることをおすすめします。
さらに、取り扱っている商品がたくさんある場合には、カルーセルカードをクリックした人が商品ページに遷移できるようにしておきましょう。
カタログ商品をセットしている場合などには、規模の大きいセットを選択するようにしましょう。
在庫切れや却下などの可能性の少ない商品です。
アイテム数が1つになってしまうと、カルーセル広告は画像広告に変更、または掲載が停止されてしまうので、管理をしておかないと危険なので注意が必要です。
コレクション広告のポイント
コレクション広告には、インスタントエクスペリエンスが含まれているので、ユーザーがスマホから商品やサービスを簡単に発見できます。
また、購入まで出来るよになっています。
ユーザーが広告をタップすることで、フルスクリーンのエクスペリエンスが表示されます。
コレクション広告のポイントは、以下の通りです。
- 注目を集められるカバー写真、カバー動画にする。
- 商品がダイナミックに選択できる。
- 色々な商品を紹介する。
- 50点以上もの大規模な商品をセットする。
- 商品が写っている場所を示すようにする。
- 商品が掲載されているリンク先へ誘導する。
- 広告にURLを追加する。
目を引くような画像や動画を使用することで、広告に興味を持ってもらうことが出来ます。
そうすると、広告をクリックしてもらえる可能性が高まります。
また、「ニュースフィードに掲載する商品」のセクションで「ダイナミックに選択」という機能を使うことで、広告として表示される2~4枚の商品をFacebookが選択できるようにできます。
人気順や購入の可能性の高い順に並ぶようになっています。
ダイナミックに選択を使用しない場合でも、カバー画像やカバー動画の下に表示される商品をユーザーに見つけてもらいやすくすることが出来ます。
また、50点以上の商品セットを含めることで、表示される広告のバリエーションが増えます。
コレクション広告とカタログを組み合わせるには、最低4点の商品が必要です。
商品セットの数が多ければ多いほど、Facebookがが関連の高い商品を表示してくれるようになります。
また、商品名や商品IDを入力することで、ユーザーが商品を見つけやすくなるので、より購入に近づけることが出来るようになります。
おすすめなのは、URLパラメーターを広告に追加することです。
コレクション広告を見た人が、広告トラフィックの発生場所を特定することが出来るからです。
Facebook広告のレギュレーションを守らないとどうなる?
Facebook広告のレギュレーションを色々と見てきましたが、推奨事項を守らないとどうなってしまうのでしょうか?
例えば、推奨される画像サイズを守らないと、画質が荒くなってしまったり、画像が途中で途切れてしまったりします。
テキストも途中で切れてしまうことになります。
テキストを表示させることで一番のポイントとなるのは、左側にテキストを書くことです。
しかし、思った通りのクリエイティブを配信したいのであれば、推奨事項は守るようにしていきましょう。
Facebook広告のレギュレーションについて!押さえておくべきレギュレーションをご紹介!まとめ
今回は、Facebook広告のレギュレーションについて見ていきました。
Facebookというのは、世界的にもユーザーが多く、さらにはFacebook社はInstagramも運営しているので、合わせるとユーザーはかなりの数になります。
低予算でも、個人でも広告配信が簡単に出来るので人気の広告となっています。
Facebook広告のレギュレーションをみていくと、Facebookが何故このような広告フォーマットを推奨しているのかが読み取ることが出来るはずです。
どんなことをすればユーザーファーストになるのか、リーチできていなかったユーザー層と接点を作っていくためにはどのようにしていったらいいなど、広告配信の根本の考え方がレギュレーションには含まれているのです。
Facebookのレギュレーションをしっかり守ることで、効果的な広告を配信することが出来るようになっています。
Facebook広告のレギュレーションは、守るべきルールとなっているので、必ず遵守しましょう。
レギュレーションを遵守しないと、広告配信が停止されてしまうことにもなりかねません。
そんなことになったら、もったいないですよね。
各広告や配置で推奨されている動画や画像のアスペクト比を守ること、画像や動画内のテキスト量は出来るだけ減らすなど、基本的なことから守っていくようにしましょう。
また、Facebook広告のレギュレーションは変更になる可能性があるので常に目を光らせておきましょう!
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