皆さんは、Facebook広告のブロード配信について理解をしていますか?
「フェイスブックで最近うまく獲得ができていない」、「どうターゲティングを設定したらいいのか分からない」と、お悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
web広告も新しいメニューやターゲティング方法が次々と出てきて、どう活用したらいいか迷いますよね。
最近、ウェブ広告を運用していくにあたって、機械学習を上手に活用していくことはとても重要になってきています。
Facebook広告と言えば、精確なターゲティングの機能で有名です。
しかし、Facebook広告では、機械学習をうまく活用することで関連するブロード配信をしていくという手法もおすすめなんです。
Facebook広告のブロード配信は、Facebook広告を運用をする上で必ず押さえておくべきものになります。
あえて細かくターゲティングをせずに配信するブロード配信という手法で、成果が出てきている案件が増えています。
そこで今回この記事では、Facebook広告のブロード配信という点について見ていきます。
ブロード配信を検討している方は、是非参考にしてみてください。
Facebook広告のブロード配信とは?
まず、Facebook広告のブロード配信というのは、「ノンターゲティング広告」とも呼ばれることがありますが、自動入札戦略などを用いた上でリマーケティングリストや類似オーディエンス、興味関心やユーザーリストを設定せず性別・年齢・地域の3つの指標をターゲットとして配信する方法と定義されることが多いです。
ちなみに、英語圏では、Broad Targeting(ブロードターゲティング)とも呼ばれます。
Facebook広告の代表例であるリマーケティングリストや類似オーディエンス、興味関心などを一切介入させない、設定させないことが特徴的です。
Facebook広告のブロード配信は、各媒体のアルゴリズム強化やデータ蓄積などが背景にあり、王道パターンを駆使して広告配信をすることが徐々に抑制されていきました。
ブロード配信が台頭してきた背景には、各媒体のアルゴリズムの強化、大量のユーザーデータの蓄積などによって、今まで行われてきた王道パターンであったターゲットを絞り込んでする広告配信という方法は、パフォーマンスを悪化させてしまう原因にもなりかねないと言われています。
そこで、ブロード配信と言う手法が台頭してきたのです。
現在、地域を所定の位置から3キロ圏内など狭い範囲での設定を行っている方におすすめです。
範囲が狭く設定されていても、興味関心を設定しないことで、対象地域の多くのユーザーにリーチすることができます。
ターゲティングを全く何もしない所謂ノンターゲティングというのは、問い合わせや顧客獲得の面で考慮した場合に、広告予算が高くなってしまうという特徴があるので、ブロード配信のほうがおすすめです。
本当に「ターゲティング」って重要なの?
本題からずれてしまわないように、そもそも「ターゲティング」についてですが、このターゲティングはとても重要です。
しかし、コペルニクスのような「発想の転換」も大切です。
webマーケティングは「ターゲティング」の話が加速しすぎていて、リスティング広告のアカウント構造「1広告グループ1キーワード」のように、セグメントを細かくすることが正義のような風潮もあったため、逆に、ポスティングチラシのように、低コストで幅広く配信した方が成果も出るのでは?と考えるようにもなりました。
詳細にターゲットを設定する目的としては、年齢や性別、ライフスタイルや趣味などから効果的なターゲットを抽出していくことです。
反対にいえば、自社のサービスや製品にマッチする人物像を想像しながら、具体的なペルソナを作り上げていくとターゲット設定がスムーズです。
できるだけ具体的に想定するペルソナに符合するターゲットを設定していきます。
適切なターゲットが設定されるかどうかが、Facebook広告で成功の鍵です。
Facebook広告のブロード配信の活用は必須!
Facebook広告では、ブロード配信を活用するという施策は必須であると言われています。
最近、Facebook広告を配信しているという方は最近多くなっているようですね。
そこで、ブロード配信を活用することが必須なその理由について見ていきましょう。
他の媒体よりも精度が高い
ノンターゲティングやFacebook広告のブロード配信というのは、Facebook広告だけでなく、Google広告やYahoo!広告、その他のSNS広告には共通の概念となっています。
しかし、Facebookというのは、アカウントを登録するときに年齢と性別を登録する必要性があります。
ですから、Facebook広告のブロード配信では、他の媒体よりも精度が高くなることが予想されています。
そのため、Facebook広告のブロード配信は活用すべきだと言われているんです。
Facebook広告の機械学習というのは、どんどん発達してきているので、運用側でオーディエンスを設定しなくても、高いパフォーマンスを発揮してくれるんです。
場合によっては、オーディエンスを設定したときよりも高いパフォーマンスを出す傾向もあります。
しかし、ブロード配信でしっかりと成果を出そうと思ったら、よりクオリティの高いクリエイティブを準備する必要があります。
オーディエンスターゲティングの精度低下の可能性
また、Facebook広告には様々なオーディエンスターゲティングの方法がありますが、今後これらのオーディエンスターゲティングというのは、精度が下がる可能性があると言われています。
- 興味関心オーディエンス
- リターゲティング
- 類似オーディエンス
興味関心オーディエンスは、興味がありそうなユーザーに対して広告配信を行うことです。
リターゲティングというのは、一度サイトに訪れたユーザーに広告配信を行うことです。
類似オーディエンスは、特定の行動をとったユーザーと同じような行動を取るユーザーに対してアプローチできるオーディエンスのことです。
これらのオーディエンスターゲティング方法というのは、ユーザーのプライバシーを守る、ユーザーの情報の抽出を防ぐという方向性をappleが示したことによって、今までよりもターゲティングの精度が低くなると予想されています。
ですから、興味関心ターゲティングなどを利用しなくても効果の出るブロード配信というのは、今とても注目されているんです。
Facebook広告はブロード配信に向いている理由は?
ウェブ広告と言うと、Google広告やYahoo!広告、その他SNS広告など色々な広告がありますが、Facebook広告は一番ブロード配信をするのに向いていると言えるでしょう。
その理由について、見ていきましょう。
リーチできるユーザー数が多い
ブロード配信は、年齢、性別、地域の3つしかターゲティングしないので、とにかくより多くのユーザーにリーチする必要があります。
媒体のもつアクティブユーザーの数というのがとても重要になってきます。
Facebook広告というのは、Facebookだけでなく、傘下であるInstagramや、メッセンジャー、オーディエンスネットワークのユーザーも含まれることになります。
ですから、より幅広いユーザーに広告配信をすることが可能です。
ユーザーデータが豊富
ブロード配信を行うには、パフォーマンスのよし悪しを学習することがポイントとなります。
学習データの材料となるユーザーデータが豊富であるということは、Facebookの強みとなります。
Facebookでは、他の媒体よりもより多くのユーザーデータを保有しています。
- 興味関心
- 広告主とビジネス
- 基本データ
- 広告設定
などがあります。
基本データは、家族関係、経歴などですが、このようなデータを設定するのは、Facebook独自の設定になります。
また、興味関心については、FacebookだけでなくInstagramの情報も合算されることになります。
情報量としては、Facebookが一番多いと言えるのではないでしょうか。
また、広告主とビジネスでは、具体的なウェブサイトやアプリなどの情報が含まれています。
Facebookと連携しているアプリなどの情報も含まれているので、ターゲティングに役立てられます。
広告設定では、Facebook社が提供するファミリーアプリやパートナー製品で行われたアクティビティ情報が含まれています。
自身のアカウントにどのようなデータが蓄積されているのかは、「Facebookのプライバシー」→「Facebook広告管理」→「広告表示」から確認することが出来ます。
ログインは必須
FacebookやInstagramというのは、ユーザーログインが必須になります。
ですから、必然的にユーザー情報を取り扱うことになります。
GoogleやYahoo!では、ログインしなくても使えるサービスがたくさんありますので、ユーザー情報を活用できない場合も多いです。
必然的にユーザー情報を活用することのできるFacebook広告は、ブロード配信の精度が高くなると言うことです。
Facebook広告のブロード配信のメリット
ではまず、Facebook広告のブロード配信のメリットについて見ていきましょう。
リーチを最大化することができる
まずは、リーチの面ですが、リーチを最大化することが出来ます。
Facebook広告では、年齢、性別、地域の3つの指標からしか絞り込みをしていきません。
ですから、今までアプローチができていなかった層へ広告を配信することができます。
そのため、今まで想定していなかったユーザー層を取りこぼすことが無く拾うことができ、潜在層へもアプローチが可能というメリットがあるんです。
リマーケティングにおいて、自社サイトに訪問したユーザーにしか表示されていなかった広告が、興味関心などのターゲティングを設定しないことによって取りこぼしなく広告が表示されるようになるということです。
ターゲティングを絞って配信しているとアプローチすることができなかったユーザーにも、広告を配信することが出来ます。
クリック単価が低い
次は、クリック単価が低いことが挙げられます。
Facebook広告のブロード配信は、クリック単価として2~30円を推移しています。
通常であれば、ターゲットを緩めれば緩めるほどクリック単価は下がっていきますよね。
それと同様で、Facebook広告のブロード配信も、年齢や性別、地域など、ターゲットを絞らなければ絞らないほど、クリック単価が低くなっていくんです。
インプレッション方式だと50~100円になる場合がほとんどですが、Facebook広告のブロード配信はそれの半分以下になります。
反対に、ターゲティングを絞れば絞るほど、クリック単価は高騰します。
Facebook広告のブロード配信のデメリットは?
では次に、Facebook広告のブロード配信のデメリットについて見ていきましょう。
クリック率が低い
ブロード配信のデメリットしては、投稿した時のクリック率の低さが挙げられるでしょう。
Google広告であれば、クリック利率は大きく関係することはありませんが、Facebook広告のブロード配信になると話が変わります。
Facebook広告というのは、ページのインプレッション課金方式の広告です。
インプレッション課金方式の広告設定を行った際は、クリック率と連動してクリック単価も高騰するので注意が必要です。
興味・関心でターゲットを絞っていないので、クリック率は下がる傾向にあります。
多くのユーザーへ広告配信することが出来ますが、クリックしてくれるユーザーを中心に表示回数に対して低くなってしまいます。
クリック率が悪くなると、連動してクリック単価が高くなる可能性もあるので要注意です。
また、リマーケティングに比べてFacebook広告のブロード配信は30~40%程クリック率が低下しています。
クリック率が低下しすぎると、キャンペーンのパフォーマンスも悪化してしまうので注意しましょう。
コンバージョン率が低い
次は、コンバージョン面です。
ブロード配信を行うと、精確度の高いユーザーに絞り込んでいるわけではないので、クリック率と同様にコンバージョン率が下がることが予想されます。
リマーケティングと比較しても、Facebook広告のブロード配信はコンバージョン率が4分の1くらいになってしまっています。
連動してコンバージョン単価も下がってしまうので、注意が必要ですね。
しかし、コンバージョン率はあくまでも一つの目安として考えましょう。
ブロード配信の場合には、コンバージョン数や、コンバージョン単価を重視することのようが重要です。
Facebook広告のブロード配信が向いているのは?
では、Facebook広告のブロード配信が向いている商品やサービスなどについて見ていきましょう。
ブロード配信がオススメと言っても、何でもかんでもブロード配信にすればいいというものではありません。
Facebook広告のブロード配信が向いているのは、
- 成果が特に出るのは誰でもサービスのターゲットになりうるもの
- to C
- To B の場合は商圏が特殊であること
- ターゲットの総人口が多い
- 成果が出るターゲティングや興味関心
- コンバージョンハードルが低いこと
です。
成果が特に出るのは誰でもサービスのターゲットになりうるもの
ブロード配信は、誰でも顧客となり得る可能性が高い商材の方が成果が出やすい傾向にあります。
特に、全人口の相当数がターゲティングすることができる環境で、ターゲットとなり得るものであれば最高です。
例えば、スマホや PC などの電子端末、飲料など「一般的に誰でもどこでも買うことができ手にすることができるもの」であれば最高です。
逆に、少しマニアックなものや嗜好性の強いものであるのであれば、検索広告で狙って配信した方がスケールする見込みも高くなります。
ブロード配信はあくまでも潜在顧客を拾うための広告施策となっています。
なので、元々買う見込みがゼロのユーザーに対して、コンバージョンに転換させることができるような施策ではないということを注意しておきましょう。
to C案件
ブロード配信は、toBよりもtoC案件に向いています。
To B で成果が出ない訳ではないのですが、To Cの方が人口の相当数がターゲットとなる場合は成果に繋がりやすいです。
企業向けのtoB案件や、ニッチなサービス、商材よりも、より多くの人に需要があるtoCサービス、商材のほうが向いているでしょう。
To B の場合は商圏が特殊であること
前述した通り「 To B でも成果が出ない訳ではない」と述べたとおりで、実際に To Bでもブロード配信を行い良い成果が出ることはあります。
ただし、商圏が非常に限定的であるといった条件が付いている場合です。
例えば、産業機器などでトヨタの子会社、孫会社をターゲットに広告配信をしている事例であれば、愛知・名古屋のトヨタ工場を中心に半径ターゲティングでアプローチする手法が有効な可能性があります。
そのように、エリアを細かく絞り込める場合には、有効な可能性があります。
ウェビナーの集客広告などであれば、東京都の中央区でデバイスは PC に限定して日中に配信するなども効果的でしょう。
ターゲットの総人口が多い
Facebook広告のブロード配信は、3つの種類のターゲティングしか行わないので、ほぼ全てのユーザーにリーチすることが出来るということになります。
ということは、ターゲットの総人口が多いということになります。
生活に必要な商品や、ほとんどの人がターゲットになりえるものであれば、コンバージョンを増やせる可能性が高いということです。
成果が出るターゲティングや興味関心
Facebook広告のブロード配信は、年齢、性別、地域の3つしか設定しなくても、配信を開始したらアルゴリズムが機械学習を行ってくれるので、最適化されていきます。
興味関心などのターゲティングによってパフォーマンスは変わりますが、機械学習の進みや市商品やサービスであれば、成果が出しやすくなります。
逆に、興味関心などでターゲティングしにくいような商品やサービスの場合には、ブロード配信を行ってもあまりコンバージョン数の増加には繋がりませんし、コンバージョン単価も高くなってしまう可能性があります。
コンバージョンハードルが低いこと
コンバージョンハードルが「成約」の場合、直接コンバージョン獲得をブロード配信で狙ってとっていくのは、正直難しいでしょう。
例えば、資料請求やホワイトペーパーのダウンロードなどであれば、潜在顧客層でも前向きに検討し、もしかしたら「動く」という可能性があります。
ですが、その可能性はないに等しいでしょう。
Facebook広告のブロード配信を有効活用する方法は?
では、Facebook広告のブロード配信を有効活用するためには、どのようにしたらいいのでしょうか?
Facebook広告のブロード配信のコツについて、見ていきましょう。
予算設定はしっかりと
Facebook広告では、機械学習をしっかり活用することが重要になってきます。
機械学習がしっかりと機能するために、情報のリストを確保することが必須です。
とにかく、情報が必要になってくるので、
広告セット単位で、1週間に50件のコンバージョンが発生するような予算設定をしていきましょう。
成果の指標の計測
機械学習で重要なポイントは、コンバージョンのデータです。
成果指標をしっかりと計測することによって、成果地点でパフォーマンスを最大化できるように配信が最適化されていくからです。
入札価格の設定
Facebook広告では、入札価格を設定する必要があります。
もう、すでにFacebook広告を配信しているのであれば、入札価格の設定は、他のターゲティングと同じ設定金額でOKです。
Facebook広告を初めて配信する場合であれば、他の広告の媒体のコンバージョン単価や、自分が希望するコンバージョン単価を設定するようにしましょう。
作成して配信をしてみてから少し様子を見て、広告が表示されないようであれば、入札価格をちょっとずつ引き上げていくようにしましょう。
絞り込みはしない
Facebook広告のブロード配信では、年齢、性別、地域の3つのみを設定します。
原則、すべてに配信されるように設定し、絶対にコンバージョンしないものだけを配信対象から除外していくようにしましょう。
ブロード配信において、効率の良いところに絞り込みをして配信することはNGです。
絞り込みをしてしまうことで、せっかく機械学習で最適化をしてくれるのに、それを阻害してしまうことになります。
配信先は限定しない
Facebook広告は、Facebookだけでなく、Instagram、メッセンジャー、オーディエンスネットワークなど4つの配信先に同時に広告を配信することが可能です。
各プラットフォームごとに、広告セットで分けて配信するというやり方ではなく、自動配置にしてまとめて配信するようにしましょう。
配信先を限定しないことで、取りこぼしなく広告配信をすることが可能になります。
また、デバイスも限定しないようにしましょう。
広告配信をしたら設定を変えない
広告の配信を開始したら、学習機能が働きます。
手を加えてしまうと、せっかくの学習機能がリセットされてしまいます。
ですから、コンバージョンに繋がらない、予算消化が早い、コンバージョン単価が高いなど、気になるところがたくさん出てくるかもしれませんが、2,3日は設定をいじらずに見守るようにしましょう。
Facebook広告のブロード配信とは?有効活用する方法をご紹介!まとめ
今回は、Facebook広告のブロード配信について解説してきました。
Facebook広告では、一部ターゲティングの精度が下がる可能性があるとも言われています。
Facebook広告の強みであるターゲティングの精度が下がると言われると、かなり深刻な問題のように思えます。
しかし、Facebook広告は、Facebookの強みである制度の高いデータの保有があります。
それらのデータを利用することで、ブロード配信でも精度の高いターゲティングが可能になると言えるでしょう。
また、ブロード配信では、クリック単価を抑えて、より多くのユーザーにアプローチすることも可能です。
細かいターゲティング設定だけでなく、Facebookの機械学習を活用することで、ブロード配信もどんどん有効活用していくことが重要となってくるはずです。
広告を運用していて、獲得件数が落ち込んだ時は、「ブロード配信」を検討してください。
Facebook広告のブロード配信は必ず抑えて押さえておくべき配信方法なので、しっかりと理解しておくようにしましょう!
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