GDNのターゲティングの一つの「キーワードターゲティング」、リスティング広告業界という仕事においては普通に呼ぶことが多いです。
ですが、正直ややこしく感じることはありませんか?
運用初心者の方にとっては、YDNのサーチターゲティングとも似ていたりして、混乱する方や、何のことだか分からないという人も少なくありません。
何故なら、Googleの管理画面のトップページには「キーワードターゲティング」なんて言葉は一言もありませんし、キーワードを指定してターゲティングする配信手法(ターゲティング方法)は一つではないから尚更悩みます。
そこでこの記事では、今回Google広告のGDNキーワードターゲティングとはどういったものなのかという概要から設定から活用方法について解説していきます!
「キーワードターゲティング」と呼ばれているものの設定、活用法までを徹底的にご紹介していくので、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
- Google広告のGDNキーワードターゲティングとは?
- Google広告ディスプレイネットワークのキーワード(=キーワードターゲティング)の2つの種類
- Google広告ディスプレイネットワークのキーワードの設定方法
- Google広告ディスプレイネットワークのキーワードの活用方法
- 成果を出すための3つのキーワード選定方法
- Google広告のGDNキーワードターゲティングを効果的に使う3つのコツ
- 目標に応じて高度なターゲティング方法を組み合わせる
- GDNのキーワードターゲティングとYDNのサーチターゲティングの違い
- ユーザーの傾向をモニタリングで知ることも大切
- Google広告のGDNキーワードターゲティングとは?設定から活用方法を解説!まとめ
Google広告のGDNキーワードターゲティングとは?
キーワードターゲティングとは、GDN(GoogleDisprayNetwork)の配信手法(ターゲティング方法)の一つで、入力したキーワードと関連度の高いWebサイト、アプリ、動画に広告を表示するターゲティングです。
- 「GDNのターゲティングの種類を知りたい」
- 「どのターゲティング設定を使えばよいのか分からない」
- 「効果の出るターゲティング設定が知りたい」
という方も多くいるのではないでしょうか。
内容としては何も難しいことはなく、簡単に言うと、「設定したキーワードと関連性の高いウェブサイトなどに広告を表示する」という事です。
キーワードターゲティングは、YDAのサーチターゲティングと混乱しやすいので注意をする必要があります。
YDNのサーチターゲティングは、指定したキーワードを検索したユーザーに配信するのに対して、GDNのキーワードターゲティングは、指定したキーワードに関連するメディアに配信するという点で異なります。
つまり、キーワードターゲティングは、ユーザーではなくメディアを指定するターゲティング手法となります。
Googleのディスプレイネットワークには、いくつもターゲティング方法がありますが、キーワードターゲティングは、ターゲティング手法の中でもイメージしやすく、設定も作成する方法も簡単です。
そもそも「キーワードターゲティング」と呼ばれているものは、Googleの管理画面上では「ディスプレイ ネットワークのキーワード」と表示されています。
つまり、「ディスプレイ ネットワークのキーワード」とは「キーワードターゲティング」と呼ばれている配信手法のことです。
しかし、注意点として実は、2種類の配信手法に大別されます。
Google広告ディスプレイネットワークのキーワード(=キーワードターゲティング)の2つの種類
キーワードターゲティング、つまりディスプレイ ネットワークのキーワードには、下記の2種類を利用することができます。
- 人(オーディエンス)ターゲティング(キーワードに関連するメディアとユーザーに配)
- 面(コンテンツ)ターゲティング(キーワードに関連するメディアに配信)
メニューごとに、リーチできるユーザーを獲得できる数や、モチベーションが異なります。
それぞれについて、ポイントを押さえて詳しく見ていきましょう。
オーディエンスターゲティング
「オーディエンスターゲティング」とは、指定したキーワードに関心を持つ可能性が高いユーザーに対しておよび指定したキーワードに関連するウェブページやアプリ、動画で広告を表示することが出来るようになります。
簡潔にどういう設定かと言うと、「キーワードに関連するページにはもちろん表示するし、キーワードに関心を持っているユーザーならページに寄らず広告を出します」ということになります。
関心を持っているユーザーだからこそ、強い購買意欲があるので、その意向に沿ったアプローチをすることが大切になります。
ちなみに、Google社はオーディエンスターゲティングを推奨しています。
GDNのターゲティングの種類と活用方法について、ここからは紹介していきます。
まずは、人のターゲティングについてですが、下記の4つがあります。
- カスタマーマッチ(Customer Match)
- リマーケティング(Remarketing)
- 類似ユーザーターゲティング(Similar User)
- インタレストカテゴリマッチ(Interest Category Match)
- デモグラフィックターゲティング(demographic targeting)
カスタマーマッチ(Customer Match)とは
カスタマーマッチとは、狙った特定のユーザーに広告を配信できるターゲティング機能です。
広告主が顧客のメーリングリストをAdWordsにアップロードして、このメールアドレスがGoogleアカウントのメールアドレスに紐づけます。
つまり、メールアドレスが判明している「既存顧客向け」のターゲティング広告(配信先が限定的)です。
メールリストの保存期間は180日間です。
リマーケティング(Remarketing)とは
リマーケティングとは、自社サイトやブログに訪問したユーザーに対して、条件指定をして広告配信できるターゲティング機能です。
これは、最も費用対効果が高いと言われています。
特定のURLを指定してリターゲティングの精度を高める工夫をすることも出来ます。
例えば、サイト全体ではなく特定のURLを指定することで、そのページを閲覧したユーザーでリマーケティングリストが作成されるので、閲覧ページ別にバナーを出し分けることなどができます。
また、リマーケティングタグを利用することで、配信除外リストを作成することもできます。
例えば、会員制サイトにおいて新規会員を獲得するための広告出稿を行っている場合、ログイン後にページの訪問者でリストを作成します。
これを配信除外リストとして、他のターゲティングと組み合わせて広告配信を行うと、ログイン後ページに訪問したことがあるユーザー(既存会員)には広告配信されません。
このように無駄クリック抑制手段として、キャンペーン全体の費用対効果を改善する目的で使用することもできます。
類似ユーザーターゲティング(Similar User)とは
類似ユーザーターゲティングとは、自社サイトへ訪問したユーザー(リマーケティングで作成したCookieリスト)や、既存顧客(カスタマーマッチで作成したメールリスト)とWeb上の行動が類似するユーザーに広告配信できるターゲティング機能です。
ターゲットが限定的で配信ボリュームが少なくなりがちな、「リマーケティング」と「カスタマーマッチ」の配信対象を拡張するターゲティングで、類似ユーザーリストでは、元となるリマーケティングリストに載っているユーザーが自動的に除外されます。
カスタマーマッチは、既存顧客向けのターゲティングですが、これの類似ユーザーターゲティングでは、対象者を“Web上の行動が類似するユーザー”に拡張します。
なので、配信の対象が“既存顧客と似た特徴を持つ新しいユーザー”になるので、カスタマーマッチとは用途が異なります。
このターゲティング方法については、Googleより先にFacebookが導入しています。
インタレストカテゴリマッチ(Interest Category Match)とは
インタレストカテゴリマッチとは、Googleがカテゴライズした「ユーザーの興味」を指定して広告配信を行うターゲティング機能です。
インタレストカテゴリマッチは、訪問履歴からユーザーをターゲティングするので、ユーザーがどのサイトに訪問しているか、どのコラムに興味を持つのかに関わらず、ターゲティングしているユーザーに広告を表示することが可能です。
参考になる資料としては、インテレストカテゴリの一覧として2,000以上あります。
インタレストカテゴリマッチにはいくつか種類があります。
- アフィニティカテゴリ
- カスタムアフィニティカテゴリ
- 購入意向の強いユーザー(ROI)
「アフィニティカテゴリ」は、ユーザーが訪問したページの種類やアクセス頻度、滞在した時間などから、「旅行好き」「ペット愛好家」「高級ブランド愛好者」「Twitter好き」などのアフィニティ(好み)カテゴリを関連付けたものです。
「カスタムアフィニティカテゴリ」は、アフィニティカテゴリよりも具体的なターゲットが指定することができます。
「サイトや関心事」という欄に、ターゲットとするユーザーが興味・関心のありそうな「キーワード」「URL」を自由に入力することでターゲティングでき、これらは、10個以上は推奨です。
「購入意向の強いユーザー(ROI)」は、ECサイト、購入レビューサイト、商品比較サイト、インタビュー情報などの閲覧情報をもとに、商品の購入を検討しているようなユーザーをリスト化したものです。
デモグラフィックターゲティング(demographic targeting)
デモグラフィックターゲティングとは、ユーザーの性別や年齢といった属性に関する情報に応じてリーチする対象を限定して広告を配信するものです。
具体的に使用するユーザー属性としては、性別(男性・女性・不明)や年齢(18-24歳から35-44歳・65歳以上・不明)などの7つのカテゴリーになります。
また、ユーザーの検索履歴やアクセスしたウエブサイトなどの検索ユーザーの行動を把握し、活用しているので、対象ユーザーの属性情報を識別することができます。
デモグラフィックターゲティングを利用する際には、コンバージョンを見込めるユーザー層を選別して配信することが出来るので、あらかじめ商品やサービスなどのターゲットを明確にしておくことが重要になります。
そして、必要以上にただ配信をするのではなく、興味をもつユーザーを対象に広告を配信することによってユーザーの数を抑制しながら、コンバージョンアップにつなげることが可能になります。
その結果、無駄なコストをかけることなく、見合ったリターンを期待することができます。
コンテンツターゲティング
「コンテンツターゲティング」は、指定したキーワードに関連するウェブページやアプリなど、動画でのみ広告を表示することが出来ます。
- キーワードターゲティング
- プレースメントターゲティング
- トピックターゲティング
もちろん、上述した「オーディエンスターゲティング」よりも、広告が表示されるユーザーの数が少なくなる場合があります。
こちらの選択が成果に大きな影響を与えますので、ターゲットイメージに合わせて慎重に選択することが必要です。
キーワードターゲティング
キーワードを設定することで、そのキーワードに関連するウェブページやサイトアプリに広告が配信されます。
「ターゲットとするキーワードの編集」に、商品やサービスに関するキーワードを入力しますが、このとき右側に類似サイトや自身サイトのURLやサービスなどを入力することで、入力したものに関連するキーワードが関連性とともにいくつか表示されます。
例えば、キーワードとして「スキンケア」を設定した場合は、スキンケア商品やコスメなどを扱ったサイトに表示されやすくなるように、指定したキーワードと関連性の高い配信面に広告の配信を行うことで、よりニーズにあった配信を行うことが可能になります。
また、ネガティブなキーワードに関連した配信面を対象外にすることによって、ブランドを傷つけるなどのリスクを軽減することができます。
注意をする点としては、配信キーワードをあまりにも絞り込み過ぎてしまうと配信量が減少してしまい、機会損失が発生する可能性があるので気を付けましょう。
プレースメントターゲティング
広告を出したい任意のウェブページや動画、サイトやアプリを指定して配信する方法です。
ウェブページは「URL単位」、YouTubeは特定の「動画やチャンネル単位」、アプリは「アプリやカテゴリ単位」でそれぞれ指定をすることが可能です。
一度、広告を配信してから、成果の良い配信面にだけ配信をしたり、その反対に成果の悪い配信面を除外して配信をしたりと、見込みの低い配信先を減らすことができます。
なので、「ターゲットとなるユーザーが明確に想定できる場合」や、「自身の商材やサービスとの相性が良さそうな配信先がある場合」、「コンバージョンに結びつく可能性が高い特定のユーザーがいる場合」などに使うと効果的です。
効果がありそうな配信先の傾向を掴むことでリスクを抑えることができるので、配信レポートなどを参考にして、成果の悪い配信面は、除外対象としてまとめておいたり、 類似商材を配信するときにあらかじめ除外しておくことをおすすめします。
キーワードを入力した場合は、関連しているウェブサイトやアプリが表示されるだけでなく、設定した場合の1週間あたりの表示回数も把握することができます。
トピックターゲティング
プレースメントのターゲティングが配信面そのものを指定するのに対し、配信面のカテゴリを指定して配信するのが「トピック」になります。
広告を出したい商材やサービスに関連するトピックを1つ以上選択をすることで、関連性の高いWebサイトに広告を掲載することが可能になります。
また、それぞれ個々のプレースメントやキーワードターゲットと組み合わせて使用することもできます。
例えば、ペット用フードの場合、GDNのトピックとして「ペット、動物」を選択すると、ペットや動物に関連したコンテンツを含むWebサイトへ広告を配信することが可能です。
また、「ペット、動物」のトピックでは、「ペット」「ペット用品、サービス」「野生動物」などといった、更に細分化をすることが可能なサブトピック項目を設定することもできます。
トピックは、大きいトピックだけでも26種類あるので、広告を出稿したいサービスや商材に合わせてトピックを選択するようにしてみてください。
トピックターゲットをプレースメントやキーワードのターゲティングと組み合わせることで、より詳細なターゲット設定を行うことができます。
デバイス端末のターゲティング:番外編①
番外編①として、デバイス毎のターゲティングも可能です。
以下の種類に分けて設定ができます。
- パソコン
- モバイル
- タブレット
- テレビ画面
デバイス毎にキャンぺーンを分けるのではなく、同じキャンペーンでデバイス毎に入札単価を調整するなどで設定することをおすすめします。
Googleは、機械学習で自動的に成果のよいデバイスに寄せて広告を配信してくれる機能があります。
設定例としては、モバイルゲームの広告は、
- モバイル → 配信
- その他 → 配信停止
のようになります。
地域:番外編②
番外編②としてご紹介するのは、地域です。
関連する地域のみをターゲットとしたり、地域毎に強弱をつけて広告を配信することも可能です。
以下の方法で指定できます。
- 国名
- 地域名
- 特定の地点を中心とした一定範囲
特に、地域密着型や店舗型のビジネスは、お店の周辺地域の方がコンバージョンの確率も高いので、入札を高くし配信を強化するなどの調整をおすすめします。
設定をして事例としては、銀座にあるステーキ店の広告の場合、
- 都内23区 → 通常配信。
- 銀座半径10km以内 → 入札を高くし、配信強化。
- 都内23区以外、東京郊外 → 入札を低くし、配信を弱める。
と、変更をすることも可能です。
それぞれの特徴を踏まえた上で、適したターゲティングをカスタム設定することが重要になります。
Google広告ディスプレイネットワークのキーワードの設定方法
ディスプレイ ネットワークのキーワード設定方法は、下記のような手順で行っていきます。
①ターゲティングしたいキーワードを入力していく
「キーワードを入力してください」と書いてある下の箱に、ターゲティングしたいキーワードを入力していきます。
「キーワードを追加」をクリック設定したい広告グループを開いた状態で [キーワード]を選択し、青い[+]ボタンをクリックします。
②「キーワードに追加」をクリック
いくつか入力したら、[ディスプレイネットワークのキーワードを追加]をクリックしましょう。
実際にキーワードが選択され、推定表示回数なども概算ではありますが表示されます。
それぞれ、必要事項を入力していきます。
- キーワードを入力します。(1行につき1キーワード)
- 必要な方はここにURLや商品、サービスを入力してキーワード候補を探します。
- [コンテンツターゲティングのみ]にチェックを入れます。
- すべて入力が終わったら[保存]をクリックします。
キーワードをもっと増やしたい(ターゲットをもっと増やしたい)けど、どのキーワードを入力するか悩む…そんな時は『関連キーワードを検索』を活用してみましょう。
キーワードをいくつか入力した上でこのボタンをクリックすると、既存のキーワード候補が表示されます。
キーワード候補の右側の箱「>>」をクリックすると、キーワードに追加され登録されます。
この方法では、思い浮かばなかった穴場ともいえる最近のキーワードを発見することが出来ることもありますので、設定をする際には一度チェックをしてみてください。
以上で、キーワードターゲティングの設定は完了になります。
Google広告ディスプレイネットワークのキーワードの活用方法
ここでは、キーワードターゲティングでのキーワードの選定方法から配信後の活用方法について説明していきます。
「ディスプレイ ネットワークのキーワード」は、下記のようなターゲティング手法と併用をすることが可能です。
- リマーケティングリストと類似
- カスタムアフィニティカテゴリ
- プレースメント
- トピック
もちろん、「ユーザー属性」を絞り込むことも出来ます。
これらのターゲティングと組み合わせて、より詳細なターゲット選定をすることによって、ディスプレイ広告のターゲティング精度は更に向上します。
イメージするターゲット層に合わせて、配信先を調整してみてください。
成果を出すための3つのキーワード選定方法
ここでは、実際にキーワードターゲティングを使う際のキーワードの選び方をご紹介したいと思います。
キーワード選定方法は、次の3つの方法が効果的です。
- 商品のジャンルから選ぶ
- ユーザーの悩みから選ぶ
- ターゲットユーザーの好みそうなサイトから選ぶ
それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
1. 商品のジャンルから選ぶ
まずは、商品のジャンルから目的にあったキーワードを連想していく方法になります。
商材に関連するキーワードを網羅することによって、商材に関連する面に広く配信されるので、初期の設定としては、商材に関連するキーワードを広く設定することがおすすめです。
例えば、美容液の商材を例にあげるのであれば、
- 美容液
- コスメ
- スキンケア
など、好きな美容液に関連するジャンルのキーワードを選んでいきます。
シンプルな方法ではありますが、配信ボリュームを広く取りながらも商品と相性が良いメディアに配信することができます。
ただし、その分、競合他社も多くなるので、その分クリック単価も高くなってしまう可能性があります。
2. ユーザーの悩みから選ぶ
次に、ユーザーの悩みからキーワードを連想していく方法になります。
ユーザーが好みそうなメディアやキーワードから広げる場合には、直接的に商品と関係がないサイトのためユーザーの確度としては低くなってしまう可能性もありますが、安価なクリック単価で広く広告を配信することができます。
例えば、美容液の商材を例にあげるのであれば、
- 乾燥肌
- シミ 美容液
- 毛穴 黒ずみ
などのように、悩みを持っているユーザーが検索して閲覧をしそうなキーワードを選んでいきます。
また、ユーザーの悩みというのは性別や年齢によっても変わってくるので、ユーザー層をしっかり見極めるようにしましょう。
キーワードターゲティングは、配信するメディアを指定するターゲティング方法ですが、ターゲットユーザーを意識したキーワード選定も非常に重要です。
何を売るかと誰に売るかという2つの側面からアプローチを理解した上で、その商材に適したキーワード選びをするようにしていきましょう。
また、これには配信ボリュームはあまり期待することはできませんが、比較的高いコンバージョン率を期待することができます。
3. ターゲットユーザーの好みそうなサイトから選ぶ
最後に、ターゲットユーザーの好みそうなサイトを想像する方法になります。
例えば、20代後半に向けた美容液の商材を例にあげるのであれば、
- ライフスタイル
- 恋愛
- 転職
などといった、ターゲットユーザーが集まりそうなメディアやキーワードを指定していきます。
ターゲットのタイプによって、ユーザーが好きそうなものを参考に、何を売るかと誰に売るかという2つの側面からアプローチを理解した上で、商材に適したキーワード制作していきましょう。
こちらも、直接的に商品と関係がないサイトになるので、コンバージョン率は低い可能性がありますが、安価なクリック単価で広く広告を配信することができます。
Google広告のGDNキーワードターゲティングを効果的に使う3つのコツ
キーワード選定方法の次は、キーワードターゲティングを効果的に活用するコツをご紹介します。
カテゴリやキーワードがあっていても、効果的に活用をすることができなければ意味がないですよね。
そこで、キーワードターゲティングを効果的に使うコツとしては、次の3つになります。
- 他のターゲティングと組み合わせる
- URLや商品、サービスからもキーワードを探す
- 実際に掲載された媒体を確認・精査する
それぞれ順番に解説していきます。
1. 他のターゲティングと組み合わせる
まず、キーワードターゲティングは単体で活用するのではなく、リマーケティングやインテントなど他のターゲティングと組み合わせて活用をするようにしましょう。
キーワードターゲティングは、配信先を指定するターゲティングとなっています。
なので、配信する人の属性を指定するターゲティングではありません。
また、キーワードターゲティングは、年齢などのセグメント設定と組み合わせることで、意図しないユーザーに配信することを抑えたり、ターゲティングが広くなりすぎたりすることを防ぐこともできるので、初期の設定では他のターゲティング設定と組み合わせて配信することをおすすめします。
そこで、人のターゲティングと組み合わせることで、人×配信面を指定する高精度のターゲティングが完成します。
2. URLや商品、サービスからもキーワードを探す
キーワードターゲティングを設定する際には、商品やURLを入力することでおすすめキーワードを洗い出してくれます。
商品やURLを入力することでおすすめキーワードを出してくれることで、自分では浮かばなかったキーワードが見つかることがあるかもしれません。
なかなか自分では見落としてしまっているキーワードって、意外とあるものです。
さらに、それぞれのおすすめキーワードの関連性もわかりやすく数字で表示してくれるので、関連度の高いキーワードを探すことも可能になります。
特に、「配信先を広げたいけど、効果的なキーワードが浮かばない」といった場合には、ぜひ活用して試してみてください。
3. 実際に掲載された媒体を確認・精査する
最後に、キーワードターゲティングは「配信を始めたらそれで完了」というわけではありません。
配信を始めたら、意図していない媒体に配信されていたり、成果が伴わない配信先がある場合が考えられるので、まずは、どのような媒体に広告が掲載されているのかを確認する必要があります。
ターゲティングしているとはいえ、どうしても意図していないサイトに配信されてしまうことがあるので、実際に掲載された媒体を確認し、不要な媒体は除外の設定をして精査をすることによって配信対象外にすることができます。
なので、このように精査や調整を繰り返し行うことで、効果を安定させていく必要があります。
目標に応じて高度なターゲティング方法を組み合わせる
前述でも少し触れましたが、ここでさらに詳しく紹介したいと思います。
ターゲティングの組み合わせとしては、
- 直接取引キャンペーン
- ブランディング キャンペーン
それぞれ、見ていきましょう。
直接取引キャンペーン
商品の販売と特定のオーディエンスへのリーチが目標の場合は、「ターゲティング」 に設定した広告グループに、ターゲティング方法をいくつか追加して対策することをおすすめします。
その結果、選択したターゲティング方法と一致するユーザーにのみ広告が表示されます。
その組み合わせは、次のようなものが考えられます。
ターゲティング方法 | 「ターゲット設定」(デフォルト設定) | 「モニタリング」 | 広告が表示される条件 |
キーワード + プレースメント | キーワード + プレースメント | 選択なし | キーワードとプレースメントの両方が一致 |
ユーザー属性 + 年齢 | ユーザー属性 + 年齢 | 選択なし | ユーザー属性と年齢の両方が一致 |
キーワード + トピック | キーワード + トピック | 選択なし | キーワードとトピックの両方が一致 |
リマーケティング + 性別 | リマーケティング + 性別 | 選択なし | リマーケティングと性別の両方が一致 |
トピック + ユーザー属性 | トピック + ユーザー属性 | 選択なし | トピックと購買意向の強いユーザー層の両方が一致 |
ブランディング キャンペーン
通常は、あまり多くのターゲティング方法を広告グループに追加はしません。
ですが、「できるだけ多くのアカウントユーザーにアピールすること」が目的の場合は、複数のターゲティング方法を追加するために、そのうちの 1 つに入札価格を設定します。
そうすることで、広告の掲載先が大幅に制限されなくなります。
組み合わせとしては、次のような選択肢が考えられます。
ターゲティング方法 | 「ターゲット設定」(デフォルト設定) | 「モニタリング」 | 意味 |
年齢 + 性別 + アフィニティ カテゴリ | 年齢 + 性別 + アフィニティ カテゴリ | 選択なし | 年齢、性別、アフィニティ カテゴリのすべてが一致した場合にのみ広告が表示されます。 |
アフィニティ カテゴリ + 年齢* | アフィニティ カテゴリ | 年齢 | アフィニティ カテゴリが一致した場合に広告が表示されます。アフィニティ カテゴリと年齢が一致する場合は、これら両方がレポートに表示されます。適用される入札単価は、入札単価設定によって異なります。 |
キーワード + プレースメント | キーワード | プレースメント | キーワードが一致した場合に広告が表示されます。キーワードとプレースメントが一致した場合は、両方がレポートに表示されます。適用される入札単価は、入札単価設定によって異なります。 |
キーワード + 性別* | キーワード | 性別 | キーワードが一致した場合に広告が表示されます。キーワードと性別が一致した場合は、両方がレポートに表示されます。適用される入札単価は、入札単価設定によって異なります。 |
トピック + アフィニティ カテゴリ + プレースメント | トピック + アフィニティ カテゴリ | プレースメント | トピックとアフィニティ カテゴリが両方とも一致した場合に広告が表示されます。トピック、アフィニティ カテゴリ、プレースメントが一致した場合は、これらすべてがレポートに表示されます。適用される入札単価は、入札単価設定によって異なります。 |
これらの組み合わせは、特定のユーザー層に広告が表示される可能性を高めながらも、ターゲットをそうしたユーザー層に限定したくない場合に効果的です。
GDNのキーワードターゲティングとYDNのサーチターゲティングの違い
キーワードターゲティングと間違えやすいものとして、YDNのサーチターゲティングが挙げられます。
ですが、この2つの仕組みはかなり異なります。両者の違いを以下にまとめました。
- キーワードターゲティング:指定したキーワードに関連するメディアに配信
- サーチターゲティング:指定したキーワードを検索したユーザーに配信
上記のように、「メディア」に対するターゲティングか「ユーザー」に対するターゲティングかが両者の違いです。
ユーザーの傾向をモニタリングで知ることも大切
Google広告には、「モニタリング」という機能があります。
モニタリングとは、その名の通り、ユーザーの属性を「モニタリング」することができる機能なのですが、指定をしたターゲット広告を絞ることなくそれぞれの属性のデータを確認することができます。
「ターゲティング」は、指定したターゲットに「絞って」広告を配信しますが、 ターゲットとして絞り込んでいいのか判断をするのが難しい場合や、どのような属性のユーザーが訪問をしているのかを把握しておきたいという場合に、役に立つ機能になります。
モニタリングの設定をして使用をしても、広告グループのリーチやキャンペーンは影響を受けることがないので、配信されるユーザーや広告が表示される場所などは変わりません。
広告の掲載結果をモニタリングすることができるのは、選択したプレースメント、トピック、またはオーディエンスでキャンペーン実施中のものになります。
広告の掲載結果のデータを基にして、ターゲティングを指定して配信をしたり、入札単価の調整を行ったり変更や改善をすることができます。
実際に広告の配信をしながら、その都度ユーザーのデータを確認することができるので、モニタリング機能は設定をしておくことをおすすめします。
Google広告のGDNキーワードターゲティングとは?設定から活用方法を解説!まとめ
- キーワードターゲティングとは、入力したキーワードと関連度の高いWebサイト、アプリ、動画に広告を表示するターゲティング
- 「コンテンツターゲティング」と「オーディエンスキーワード」がある
管理画面上では、『キーワードターゲティング』という名称のターゲティング方法はありません。
しかし、呼び名に惑わされることなく、Google広告のシステムを良く理解した上で、イメージしているリアルなターゲットに配信することが出来れば、成果を改善することが出来ます。
また、配信方法として、キーワードターゲティングはキーワードターゲティングだけの単体で活用をするのではなく、他のターゲティングと組み合わせることによって、より効果的に配信をすることができるようになります。
この他のターゲティング手法についても理解した上で、適切に手法を選び取ることが出来るようになれば、さらに、ディスプレイネットワークの運用で良い成果を上げることが出来るのではないでしょうか。
キーワードターゲティングを行う上では、ユーザーの心理を考えることが重要です。
なので、まだ試したことのない方は、ユーザー心理を追求し、コンバージョン率の高い配信面に広告を配信して、キーワードターゲティングを検討してみてくださいね。
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