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Google広告の動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告の相違点!各使うべきタイミングについて!

Google広告を活用したマーケティング施策の中でも、ユーザー一人ひとりに合わせた広告配信が可能な「動的リマーケティング」と「動的ディスプレイ広告」は、高い成果を期待できる手法として注目されています。

 

しかし、この2つは仕組みや目的、適したタイミングが大きく異なるため、誤った使い方をしてしまうと期待した効果が得られないこともあります。

 

この記事では、【Google広告の動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告の相違点!各使うべきタイミングについて!】ということについて、それぞれの広告形式の特徴と相違点をわかりやすく解説し、どのようなタイミングで使い分けるべきかを具体的に紹介します。

 

自社の広告戦略に合わせて適切に使いこなすことで、より効率的な集客とコンバージョン獲得が可能になります。

 

参考にしていただければ幸いです。

目次
  1. Google広告の"動的リマーケティング"と"動的ディスプレイ広告"の相違点
  2. Google広告の"動的リマーケティング"と"動的ディスプレイ広告"のメリット
  3. Google広告の"動的リマーケティング"と通常の"リマーケティング"の相違点
  4. Google広告の動的ディスプレイ広告を設定する方法
  5. Google広告の動的ディスプレイ広告の要件
  6. Google広告の動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告の相違点!各使うべきタイミングについて!のまとめ

Google広告の”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”の相違点

Google 広告 動的 リマーケティング 動的 ディスプレイ 広告 相違点 各 使うべき タイミング ついて

まずこの二つを比較していく前に、結果から言いますと、“動的リマーケティング” = “動的ディスプレイ広告”となります。

 

そうなんです、同じものを指しているというわけですね。

 

コンテンツをユーザーの行動履歴をもとに内容が変わる広告のことを、動的ディスプレイ広告といいます。

 

そしてこれは、ターゲットをそのサイトに訪問したことのあるユーザーとすることから、動的リマーケティングとも呼べるわけです。

そもそもディスプレイプロダクトの動的なもの全般のことを動的ディスプレイ広告と言うわけですが、今のところこれの該当するのは動的リマーケティングしかないので、”動的リマーケティング” = “動的ディスプレイ広告”ということになります。

もちろん、これから先、これらのプロダクトに最新のものが出てきた時には、異なる呼び名になる可能性があるかも知れません。

動的リマーケティングの特徴は?

動的リマーケティングは、GDR(Google Dynamic Remarketing)とも呼ばれるパーソナライズド広告です。

 

Google広告から出稿すると、Googleディスプレイネットワーク(GDN)が提携するメディアに広告を配信し、Criteoと同様に、ユーザーの興味・関心にあわせたレコメンドバナーを訪問済みユーザーに表示します。

 

さまざまな業種にあわせたフォーマットとして、小売、旅行、不動産、求人、飛行機、ホテルや賃貸物件、教育、地域限定の商品やサービスといった業種毎に仕様が準備されているほか、カスタムのタグ・フィードを使用することでその他の業種にも対応できます。

 

また、リターゲティングのため、一定以上のリマーケティングリストは必要ですが、UU数の制限がないため、月間UU数が4万以下のサイトでも利用することができます。

 

また、動的リマーケティングでは、配信する画面に掲載するバナーをその都度生成します。

なので、あらかじめ指定した広告のレイアウトに、フィードで入稿した情報を組み合わせることで幾通りもの表示パターンの中から、最適なクリエイティブをユーザーに表示します。

動的ディスプレイ広告の特徴は?

動的ディスプレイ広告とは、広告主のサイトにおける各ユーザーの行動履歴に基づいて、広告クリエイティブを自動生成することができます。

 

そのため、動的ディスプレイ広告を導入して利用することで、広告クリエイティブを自動生成して、サイト訪問者ごとにカスタマイズされた広告を表示することができます。

たとえば、他のGoogle広告の動的リマーケティングや、Criteoのダイナミックリターゲティング広告をイメージいただくと仕組みがわかりやすいかと思います。

動的ディスプレイ広告の配信先としては、Yahoo!JAPANのトップページからスマートフォン版のタイムライン、Yahoo!ニュースやYahoo!天気、Yahoo!路線情報などの主要コンテンツなどWEB面のほか、各サービスのiOS・Androidアプリ面までをカバーしています。

 

また、Yahoo!JAPAN以外の提携サイトのページへも配信されます。

動的ディスプレイ広告の利用を開始するには、以下の3点への対応が必要です。

動的ディスプレイ広告の利用!
  1. サイトリターゲティングタグをサイト内に設置し タグから訪問ユーザーの行動履歴を取得
  2. データフィード(商品リスト)の提供
  3. 専用のキャンペーンを作成

また、キャンペーン作成には、プロモーション広告APIやバルク、キャンペーンエディターの利用はいまのところ非対応となっています。

Google広告の”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”のメリット

LINE広告 メリット デメリット

「リマーケティング」は、過去のサイト訪問者に対して広告を配信することができる広告メニューです。

 

これによって、より確度が高く有効と想定されるユーザーに絞ってアプローチをすることが可能になり、高い費用対効果を向上させるとして現在多くの企業が追加しています。

 

ここでは、動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告のメリットについてご紹介します。

動的リマーケティングのメリット

動的リマーケティングのメリットとしては、

  • ユーザーごとに最適化された広告が表示される
  • コンバージョン率の向上が期待できる
  • 広告制作の工数を削減できる
  • サイト離脱ユーザーを取り戻せる

というメリットがあります。

ユーザーごとに最適化された広告が表示される

動的リマーケティングの最大の魅力は、ユーザー一人ひとりに合わせた広告を自動で表示できる点にあります。

 

ユーザーが過去に閲覧した商品やカテゴリ、訪問履歴に応じて、広告の内容がパーソナライズされるため、「その人のために用意された広告」のような自然な印象を与えることができます。

 

たとえば、あるユーザーがECサイトでスニーカーを見ていた場合、そのスニーカーや関連商品がバナー広告に表示されるという形です。

 

このようなパーソナライズ配信は、無関係な広告を見せるよりも圧倒的にエンゲージメント率が高く、クリック率やコンバージョン率の向上に直結します。

さらに、複数の商品を見ていたユーザーには、その中で最も関心度の高い商品が自動で選ばれて表示される仕組みとなっており、行動データに基づいた広告設計が可能です。

Googleの動的広告テンプレートは、複数の画像やテキスト要素を組み合わせることができ、ユーザーの属性や閲覧履歴に応じて最適なフォーマットで表示され、これにより、個別対応を行うことなく、一人ひとりに合わせた広告が実現できるのです。

コンバージョン率の向上が期待できる

動的リマーケティングは、購入や問い合わせまであと一歩だったユーザーに再アプローチするのに非常に効果的な手法です。

 

たとえば、商品ページやカートまで進んだものの購入には至らなかったユーザーに対し、同じ商品や類似商品を含む広告を表示することで、再訪問と購入を促すことができます。

 

このような「検討中」のタイミングで広告を見せることで、ユーザーの記憶を呼び起こし、購入決定の後押しをすることができます。

 

さらに、時間が経過しても興味を持ち続けているユーザーに対して繰り返しアプローチすることで、認知の定着や信頼の醸成にもつながります。

 

動的リマーケティングは、単に広告を配信するだけでなく、その人が今何を欲しているのかを行動履歴から判断し、最適なタイミングと内容で届けることができます。

これにより、興味関心の高い層への再接触が可能となり、結果的にコンバージョン率の向上につながり、特にECサイトや不動産、旅行など、比較検討が長い業種では、こうした再アプローチが重要であり、動的リマーケティングは非常に有効な手段といえます。

広告制作の工数を削減できる

動的リマーケティングでは、Googleが提供するテンプレートとデータフィードを使って広告を自動生成できるため、個別にバナーを制作する手間が大幅に軽減されます。

 

広告主は、商品画像・価格・説明文などを含む「商品フィード」を用意するだけで、それらの情報をもとに多様なクリエイティブが自動的に作成・配信されます。

 

この自動生成機能によって、数十、数百の商品に対して一つ一つの広告を作る必要がなくなり、リソースの削減と効率化が実現します。

 

また、在庫情報や価格が変動した場合も、商品フィードを更新するだけで広告内容も自動的に反映されるため、常に最新情報を保った広告配信が可能です。

さらに、Googleのレスポンシブ広告形式を活用すれば、複数の要素を組み合わせて様々なサイズや表示面に対応できるため、媒体ごとにバナーを調整する必要もありません。

これにより、広告運用チームの負担を大幅に軽減しつつ、幅広いターゲット層へのリーチを実現できます中小企業や少人数で広告運用を行っている場合にも、動的リマーケティングの自動化機能は非常に役立ち、限られたリソースで最大の成果を得ることが可能になります。

サイト離脱ユーザーを取り戻せる

Webサイトを訪れたものの、購入や問い合わせなどのアクションを起こさずに離脱してしまったユーザーは多く存在します。

 

動的リマーケティングは、そうした離脱ユーザーに再びアプローチできる強力な手段です。ユーザーが興味を示した商品やサービスを広告として再表示することで、「そういえばあの商品、気になっていたな」と思い出してもらうきっかけを作ることができます。

 

特にECサイトでは、カートに商品を入れたものの決済せずに離脱した「カゴ落ちユーザー」に対する広告配信が効果的です。

 

動的リマーケティングは、そのようなユーザーの購買行動を把握したうえで、再訪問を促す広告を自動的に生成・配信し、割引情報や在庫の残り数を表示することで、購買意欲をさらに高めることも可能です。

 

また、旅行や不動産などの高単価商材では、複数回の訪問や比較検討が前提となるため、リマインドとしての広告表示が非常に重要です。

一度接点を持ったユーザーに繰り返し接触できることで、最終的な意思決定のきっかけを与えることができ、このように、動的リマーケティングは「あと一歩だったユーザー」を取りこぼさず、効果的に成果へとつなげる施策として大きな価値があります。

動的ディスプレイ広告のメリット

動的ディスプレイ広告のメリットとしては、

  • 潜在顧客への効果的なアプローチが可能
  • Googleの機械学習による自動最適化
  • 膨大なディスプレイネットワークで広範囲に配信
  • 複数商品やカテゴリを自動で表示可能

広告の配信を優先させるあまり、必須なタグのみ設置していませんか?

潜在顧客への効果的なアプローチが可能

動的ディスプレイ広告は、サイトを訪れたことのない「潜在層」に対してもアプローチが可能な広告フォーマットです。

 

Googleの行動データや興味・関心情報を活用することで、特定の商品やサービスに対して関心を持つ可能性の高いユーザーに対し、自動で最適な広告が表示されます。

 

たとえば、「アウトドア用品に興味がある」「旅行を計画中」といったデータをもとに、それに関連する広告が表示される仕組みです。

 

このように、ユーザーが自ら検索行動を起こしていない段階でも、興味を予測した上で広告を届けられるため、新たな顧客との接点を生み出すのに非常に有効です。

 

検索広告やリマーケティング広告ではリーチできない“潜在ニーズ層”への接触に強みがあり、これまでリーチできなかった市場を開拓する手段としても活用されています。

また、潜在顧客は競合商品と比較する前段階にいることが多いため、動的ディスプレイ広告によって早期にアプローチできれば、ブランドの第一想起を獲得しやすくなり、その後の検討・購入へとつなげやすくなります。

Googleの機械学習による自動最適化

動的ディスプレイ広告は、Googleの機械学習によって広告の配信内容や表示方法が自動で最適化される点が大きな特徴です。

 

広告主があらかじめ用意した商品フィードやクリエイティブ素材をもとに、GoogleのAIがユーザーの行動データや関心情報を分析し、「どの商品を・どのように・誰に対して」表示すれば効果が高いかを判断してくれます。

 

この最適化はリアルタイムで行われ、ユーザーが今まさに関心を持っている可能性が高い情報を優先的に表示するため、高いエンゲージメントやクリック率が期待できます。

 

また、広告のフォーマットや表示面も自動的に調整され、配信面に応じた最適なデザイン・レイアウトで表示されるようになっています。

さらに、機械学習は配信の結果を蓄積しながら学習を続けるため、時間が経つほどに広告の精度が高まり、広告費の無駄を削減しつつ成果を最大化する運用が可能です。

手動で行うには限界のある細かなチューニングやABテストも、GoogleのAIが継続的に自動で実施してくれるため、工数をかけずに成果の出る広告運用が実現できます。

膨大なディスプレイネットワークで広範囲に配信

Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、世界中の数百万以上のウェブサイト、アプリ、YouTube動画などを含む広大な広告配信ネットワークです。

 

動的ディスプレイ広告はこのGDNを活用し、あらゆる配信面に対して広告を届けることができるため、非常に広い範囲のユーザーにリーチ可能です。

 

このネットワークを通じて、ユーザーが普段閲覧するニュースサイト、ブログ、レシピサイト、旅行サイトなど、日常生活のあらゆる場面に自然に広告が表示されます。

 

広告主は特定のサイトを指定することもできますが、多くの場合、Googleの自動配信機能によって、最も効果の高い面を選んで広告が表示されます。

また、モバイルアプリやYouTube動画の再生中に表示される広告フォーマットにも対応しているため、PC・スマートフォン・タブレットといったあらゆるデバイスにまたがって広くアプローチが可能です。

多様な配信先に対応しながらも、自動で最適化された広告が配信されるため、広告主は一元管理のもとで手間をかけずに大規模リーチを実現できます。

複数商品やカテゴリを自動で表示可能

動的ディスプレイ広告は、あらかじめ登録した商品フィードをもとに、複数の商品やカテゴリを自動で広告に組み込んで表示することができます。

 

ユーザーが興味を持ちそうな商品を複数ピックアップし、1つのバナー内でカルーセル形式やグリッド形式で見せることができるため、商品ラインナップの魅力を一度に伝えることが可能です。

 

たとえば、アパレルECサイトであれば、ユーザーが過去に見たTシャツに加えて、関連するボトムスやシューズも合わせて表示することで、コーディネート提案のような広告に仕上げることができます。

 

これにより、ユーザーは複数の商品を比較しながら閲覧することができ、サイト訪問や購入につながる確率が高まります。

 

また、新商品の訴求や在庫処分の促進など、特定のカテゴリの商品群を一括で表示したいときにも便利です。

商品フィードの更新に応じて自動的に広告内容も切り替わるため、常に最新の商品情報でユーザーにアプローチできます。

広告運用者が個別にバナーを作成・差し替える手間を省きながら、見栄えの良い広告が展開できるのは、動的ディスプレイ広告ならではの強みです。

Google広告の”動的リマーケティング”と通常の”リマーケティング”の相違点

Google 広告 動的 リマーケティング 動的 ディスプレイ 広告 相違点 各 使うべき タイミング ついて

それぞれ「リマーケティング」と「動的リマーケティング」がどのように広告を配信しているかということについて説明していくので、見ていきましょう。

 

まとめてみると、以下のようになります。

リマーケティング

リマーケティングとは、そのサイトに以前訪問したユーザーに対して配信されます。

なので、その他のユーザーに比べて確度の高いユーザーと言えます。

 

ユーザーは検索キーワードによって悩みや欲求を具現化し、そのポイントを多く抑えているサイトを訪問します。

 

実店舗で考えると、気になってお店に入った行ったお客さんのイメージです。

 

ただ、お店に入れば物を絶対に買うかと言えば残念ながらそうではなく、「価格が高い、思っていたものと違った」、「手続きが面倒に感じた」といった様々な要因で店舗から離れてしまいます。

 

ただ、1度興味をもったことには違いありません。

 

リマーケティング広告は、そのようなユーザーへCookieを付与し、テキストや画像、動画を用いて再アプローチが行える広告となっています。

また、自社サイトへの訪問だけでなく「カートまで来たユーザー」「購入後一定期間を経たユーザー」という条件を設定して配信することも可能となっています。

動的リマーケティング

動的リマーケティングとは、ユーザーの過去の行動を基に閲覧経験がある、もしくは、それと関連性の高い商品やサービスを含む広告クリエイティブを媒体サイドが自動で判断して配信します。

 

これにより、ユーザーごとに最適にカスタマイズされた広告を簡単に配信することが可能になりました。

 

結果として、動的リマーケティングでは、ユーザーごとに、関心を引きやすい訴求ができるためCTRの改善が見込まれます。

 

また、確度の高いユーザーを呼びこむことができるため、CVR・CPAの改善が見込まれます。

 

言いかえると、動的リマーケティングとは、リマーケティングをさらに詳細に分けて行える配信となります。

したがって、サービスや商品がひとつの場合には、リマーケティング、サービスや商品が複数の場合は動的リマーケティングというように、それぞれで使い分けることによってより成果アップへと繋げる可能性を上げることができます。

Google広告の動的ディスプレイ広告を設定する方法

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ここからは、動的ディスプレイ広告を設定する方法を見ていきます。

動的ディスプレイ広告を設定する方法!
  1. “キャンペーン”の中にある”ディスプレイネットワーク”をクリックして新たなキャンペーンを作成します。
  2. “マーケティング目標”をクリック して、”ウェブサイトで購入”を選択して、その後、”キャンペーンを選択”をクリックします。
  3. 任意の”キャンペーン名”を入力 → “地域”を選択 → “言語”を選択 → “予算”の設定をそれぞれします。
  4. “動的広告の設定”の中にある”動的広告を使用”をクリックします。
  5. 最適な業種を選択し、完了です。

②の「マーケティング目標」を選択し、「ウェブサイトで購入」を選択します。

 

そして、その後「キャンペーンを選択」を選択する場合のウェブサイトでの購入の箇所は、それぞれのCV目的に応じて選択をします。

 

また、この動的マーケティングは、今のところリマーケティングユーザーだけをターゲットとしているので、それ以外のユーザーへの配信を行えないプロダクトだということが分かります。

 

そして、現在の動的広告は、リマケユーザーのみを対象にした広告プロダクトで、その他のユーザーに向けた配信はすることが出来ません。

表示される広告は、それぞれのユーザーがお客様のサイトで閲覧したことのある商品やサービスに応じて変わります。

動的リマーケティングを使うべきタイミング

動的リマーケティングは、すでに自社のWebサイトを訪れたユーザーに対して、過去の閲覧履歴や行動履歴をもとにパーソナライズされた広告を表示する仕組みです。

 

この手法は、ユーザーの関心が高まったタイミングを逃さず再アプローチできるため、「離脱ユーザーの再獲得」「検討中ユーザーへの購入促進」に非常に効果的です。

 

たとえば、ECサイトで商品ページやカート画面まで到達したにもかかわらず、購入に至らなかったユーザーがいる場合、その人に対して「その商品」や「関連商品」を広告として表示することで、記憶を呼び起こし、購買行動へとつなげることができます。

 

こうした“検討フェーズ”にいるユーザーは購買意欲が比較的高く、再訪問させるだけでコンバージョンにつながる可能性が高いため、費用対効果に優れた広告施策といえます。特に効果を発揮するのは、次のようなケースです。

  • カートに商品を入れて離脱した「カゴ落ちユーザー」への追客
  • 特定カテゴリを閲覧したユーザーに対する関連商品の提案
  • サービスページを見たが問い合わせをしなかった見込み客への再訴求
  • 不動産や旅行、金融商品など「比較検討が長い」商材への継続的なリマインド

また、動的リマーケティングは一人ひとりのユーザーに最適な商品やサービスを自動で選定して配信するため、工数が少なくても高い広告効果が期待できます。

訪問データがある程度蓄積された中〜下層ファネルにおいて、リーチ効率とコンバージョン効率を同時に高めたいタイミングで導入すべき広告手法です。

動的ディスプレイ広告を使うべきタイミング

動的ディスプレイ広告は、ユーザーの検索履歴や興味・関心データをもとに「まだ自社サイトに訪れていない潜在層」へアプローチできる広告です。

 

つまり、動的リマーケティングとは異なり、今後自社商品やサービスに興味を持ちそうな人をGoogleの機械学習で予測し、自動で広告を表示する形式となっています。

 

この手法が最も効果を発揮するのは、新規顧客の獲得フェーズ、すなわちファネルの上部(認知・興味段階)です。

 

まだブランドや商品を知らないユーザーに対して、自動で最適化された広告が表示されるため、「知らなかったけど、これは気になる」といった第一想起を得ることができます。

 

次のようなケースでの活用がおすすめです。

  • 新商品のローンチ時に広く潜在顧客へアピールしたいとき
  • 季節キャンペーンやセール情報を新規層に届けたいとき
  • サイトのアクセス数が少なく、リマーケティング対象が十分にいないとき
  • ECサイトの商品数が多く、幅広いユーザー層に訴求したいとき

動的ディスプレイ広告では、商品フィードとGoogleの機械学習が連動し、ユーザーの行動パターンに合わせた最適な商品やカテゴリを表示します。

 

そのため、広告主が直接ユーザーを定義しなくても、「今興味を持ちそうな人」に自動でリーチすることが可能になります。

 

また、GDN(Googleディスプレイネットワーク)を通じて、ニュースサイト、ブログ、アプリ、YouTubeなど幅広い配信面に表示されるため、初めての接点を生み出すチャネルとして非常に有効です。

 

見込み客の母数を増やし、次の段階でリマーケティングを活用する「広告ファネル戦略」の起点として、動的ディスプレイ広告は導入すべきタイミングを持つ強力な武器となります。

Google広告の動的ディスプレイ広告の要件

Google 広告 動的 リマーケティング 動的 ディスプレイ 広告 相違点 各 使うべき タイミング ついて

動的ディスプレイ広告は、自分が制御するフィードで、お客様に対してカスタマイズされたコンテンツを表示します。

 

なので、広告にはフィードで更新した「新商品」や「新しいサービス」、「プロモーション」などが表示されます。

 

そこで、動的ディスプレイ広告には、標準のGoogle広告のポリシーと以下のような要件が適用されます。

 

それぞれご紹介していくので見ていきましょう。

フィードにおける画像のフォーマット

まずは、フィードにおける画像のフォーマットですが、下記のようなケースは許可されません。

フィードにおける画像のフォーマット!
  • サポートされていない形式のフィード画像

許可されている画像形式としては、「PNG」、「JPG」、「JPEG」、または「GIF」のみとなっています。

 

このポリシー要件に合うように画像を変換できない場合は、ポリシーに準拠している別の画像をアップロードするようにしてください。

画像はRGBカラーコードで保存して、ICCプロファイルを添付することをおすすめします。

フィード イメージのファイルサイズ

フィード イメージのファイルサイズについてですが、次のようなケースは許可されません。

フィード イメージのファイルサイズ!
  • 11.4 MB を超えているフィード画像
  • 600 万ピクセルを超えているフィード画像

不承認となった広告や広告表示オプションは、確認して修正するようにしてください。

 

また、ポリシー要件に合うように、画像のサイズは 300×300 ピクセル(72 dpi)にすることをおすすめします。

利用できないフィードの画像

利用できないフィードの画像としては、次のようなケースは許可されないので注意しましょう。

利用できないフィードの画像!
  • フィードの画像が欠落している、権限によりブロックされている、またはアクセス不能である
  • ウェブサイトの SSL 証明書が原因で画像を取得できない

上記のように、フィードの画像が欠落している場合や権限によりブロックされている場合は、確認して見直すようにしましょう。

許可されない住所形式

許可されない住所形式としては、次のようなケースがあるので注意をするようにしましょう。

許可されない住所形式!
  • 正しくない形式の住所

そのままですが、正しくない形式の住所である場合は、許可されません。

関連するポリシーと不承認となる一般的なケース

関連するポリシーと不承認となる一般的なケースとしては、動的ディスプレイ広告との関連性が高いです。

 

ここからのGoogle広告ポリシーは、特に動的ディスプレイ広告との関連性が高く、不承認の原因となることが多いものです。

 

注意する必要があるので、詳しくみていきましょう。

アダルト コンテンツ

Google広告では、「アダルトコンテンツ」に関する広告には厳しいポリシーが設けられています。

 

性的に露骨な表現や画像、成人向けサービスを含むコンテンツは、広告の掲載先やターゲティングに強い制限がかかる場合があります。

 

具体的には、ポルノ、アダルトグッズ、性的パフォーマンスを含むコンテンツなどが該当し、これらは多くの国や地域で配信不可、もしくは制限付きでの掲載となります。

 

また、コンテンツ自体はアダルトでなくとも、過度に肌の露出がある画像や挑発的な表現が含まれている場合にも、審査で「アダルト扱い」とされ、広告が不承認になることがあります。

特にファッション・美容・健康ジャンルでは、画像選定に注意が必要です。Googleはユーザー体験とブランドの信頼性を重視しており、公共の場で不快感を与える可能性のあるクリエイティブは原則NGとしています。

アダルトに分類されるかどうかは、文言・画像・リンク先すべての要素を総合的に判断されるため、広告を作成する際は「一般的な社会通念に照らして問題がないか」を基準に見直すことが重要です。

関連性が不明確

Google広告では、広告文とリンク先ページの内容が明確に一致していることが求められます。

 

広告タイトルや説明文が示している内容と、実際のランディングページの情報に関連性がない場合、広告は「関連性が不明確」として不承認になることがあります。

 

たとえば、「ダイエットサプリ」と広告で謳っておきながら、リンク先が美容サロンの紹介ページだった場合、ユーザーに誤解を与えるとしてポリシー違反とされます。

 

この関連性の問題は、クリック率や品質スコアの低下にも直結するため、広告効果の面でも悪影響があり、特に、キーワードとの関連性も審査対象となっており、たとえば「格安旅行」というキーワードで広告を出しているのに、リンク先が高級ホテル専門のサイトだった場合なども、不一致と判断される可能性があります。

 

Googleは広告主に対し「正確でわかりやすい情報提供」を求めています。

 

ユーザーにとって分かりやすく、一貫性のある広告設計を心がけることが、審査通過だけでなく、成果を高めるうえでも不可欠です。

商標

Google広告では、他社の登録商標を無断で広告文やリンク先に使用することは禁止されています。

 

商標にはブランド名・商品名・企業名などが含まれ、特に第三者が権利を持つ有名ブランドを広告内に含めた場合、商標保護の観点から広告が表示制限を受けたり、不承認になる可能性があります。

 

たとえば「iPhone」や「NIKE」といった商標を、自社と関係のない企業が使用することは明確なポリシー違反に該当します。

 

ただし、商標を使用することが許されるケースもあり、たとえば正規の再販業者や認定パートナーとして登録されている企業であれば、一定の条件下で使用可能な場合もあります。

 

また、「商標名に関する比較やレビュー」のように、情報提供や評論を目的とした場合に限り、ポリシー違反とならないこともあります。

重要なのは、「自社がその商標を使う権利があるかどうか」を事前に確認することで、違反すると、広告が不承認になるだけでなく、アカウント自体が停止されるリスクもあるため、十分な注意が必要です。

特に代理店が運用を代行している場合は、クライアントからの商標使用許諾の確認も忘れずに行いましょう。

Google広告の動的リマーケティングと動的ディスプレイ広告の相違点!各使うべきタイミングについて!のまとめ

Google 広告 動的 リマーケティング 動的 ディスプレイ 広告 相違点 各 使うべき タイミング ついて

ここまで、”動的リマーケティング”と”動的ディスプレイ広告”は今のところ同じものであったり、”リマーケティング”と”動的リマーケティング”の相違点や使い分けについてご紹介しました。

 

また、動的ディスプレイ広告を設定するための方法についても見てきました。

Google広告における「動的リマーケティング」と「動的ディスプレイ広告」は、どちらもパーソナライズされた広告を自動で生成・配信できる点で共通していますが、対象ユーザーや活用目的に明確な違いがあります。

 

動的リマーケティングは、すでに自社サイトを訪れたユーザーを対象に、過去の閲覧履歴に基づいた広告を表示する手法です。

 

一方、動的ディスプレイ広告は、まだ自社サイトを訪れていないユーザーに対して、GoogleのAIが関心を予測して自動で広告を表示する仕組みとなっています。

 

この違いから、使うべきタイミングも変わってきます。動的リマーケティングは、見込み顧客がすでに何らかのアクションを起こしている段階(中〜下層ファネル)で有効です。

 

カートに商品を入れて離脱したユーザーや、サービスページを見たがコンバージョンしなかったユーザーに対して、再訪問を促す手段として活用されます。

 

パーソナライズの精度が高いため、コンバージョン率を効率よく向上させることができます。

 

一方、動的ディスプレイ広告は、認知拡大や新規顧客の獲得を目的とする段階(上層ファネル)で力を発揮します。

 

まだ接点のない潜在顧客に対して、自動的に最適化された商品やサービスを提示できるため、新たなユーザー層の開拓に非常に適しています。

 

商品フィードを活用して複数の商品を見せることができ、GDNを通じて広範囲にリーチ可能な点も魅力で、両者はそれぞれのフェーズにおいて役割が異なるため、広告戦略としては段階的に使い分けることが理想的です。

 

まずは動的ディスプレイ広告で認知層を拡大し、その後、サイト訪問者に対して動的リマーケティングで再アプローチを図ることで、広告効果を最大化することができます。

 

目的やターゲットに応じて2つの広告手法をうまく使い分けることが、成果を高める鍵となります。

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