収益性の高いマーケティングツールの一つでもある「メール」は、マーケターにとって、メールマーケティングの指標を知ることはとても重要になります。
現代において、コミュニケーションツールとして活用されるのは、Facebook・Instagram・Twitter・lineなどのSNSに変わってしまい、メールは古いという印象を持つ方も多いかもしれません。
しかし、数でみるとInstagramは約13億、Facebookは約28.5億、メールユーザーの総数はというと、41.4億と、利用者の数が圧倒的に違い、未だ主流のマーケティングツールとして勢いを持っています。
今回この記事では、【メールマーケティングの特徴とは？種類や手法、重要な理由とは？】ということについてご紹介していきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
メールマーケティングは必要なのか
メールは、古いツールだと誤解されがちですが、今も重要なコミュニケーションツールとして、メールユーザー数は増え続けています。
あなたの回りでも、SNSなどのアカウントは持っていないというい人でも、メールを使っていないという人は少ないのではないでしょうか。
ある調査によると、10代を含め、99％の消費者が毎日メールをチェックしていることがわかっています。
また、メールは24時間いつでも送ることが可能ですが、SNSなどライバルが多数存在している中、配信をする時間によっては読まれることがなく、そのまま忘れ去られてしまうケースもあります。
多数存在するSNSなどのライバルに打ち勝つためには、ユーザーが余裕のある時間帯にメールを配信して、あと回しにすることなくその場で読んでもらうことが大切になります。
多くのユーザーにリーチできるという点では、メールが一番有力な手法で、商品やサービスの売上や利益などに大きな影響をもたらす重要な役割を担っています。
なので、メール、LINE、ソーシャルメディアなどの、どのコミュケーションチャンネルでユーザーは情報を取得したり閲覧したりしているのかというと、メールになるので、メールマーケティングは今も欠かすことのできないツールなのです。
メールの利用時間が最も長い
ある調査によると、10代から60代のすべての世代において、平日のインターネット利用項目の中で最も利用時間が長かったのは、「メール」であることがわかっています。
メールの平均利用時間を見ると、最も長いのがメールを読む・書くで40.8分、その次に長いのが動画投稿・共有サービスを見るの38.7分、そして、ソーシャルメディアを見る・書くが37.9分と続きます。
現代において、若い世代を中心にSNSの利用が大幅に広がっている中、いまだにメールの利用者数は多く、世代に関わらず日常的に利用されています。
メールを見るデバイス
メールを見ているデバイスについては、各年代別で違います。
メールを見るのに、パソコンで見るのではなく、男女共にスマートフォンだけで見ているという割合が圧倒的に高いです。
また、特に男性は30代まで、女性は40代までの年代が「スマートフォンだけで見ている」割合が多い状況だ。女性の場合、30代までの年代が9割スマートフォンのみで閲覧している。
メールを見る時間帯はライフスタイルで変わる
メールを見るタイミングとして、
- ビジネスマンの場合
- 一般ユーザーの場合
- 学生やシニア層の場合
ビジネスマンの場合
ビジネスマンの場合は、通勤方法にもよりますが、電車やバスの場合、移動しながらスマートフォンでメールを確認することができるので、通勤時間帯である午前8時頃が狙い目になります。
仕事前ということで、なにか便利な情報や昨日気になってそのままにしていたものなど、チェックをするので、メールが読まれやすくなります。
また、お昼ご飯を食べに休憩をする正午頃もおすすめなタイミングになります。
スマートフォンを見ながらお昼ご飯を食べたり、さっと食べてその後の時間にスマートフォンをチェックする人が多い時間帯です。
さらに、お仕事を終えて帰宅し、夕食を済ませ一息つく時間帯の「午後9時から11時」もメールの開封率が高くなります。
一般ユーザーの場合
主婦などの一般ユーザーの場合は、1日中スマートフォンを手に取れるかもしれませんが、家事や育児によって閲覧時間は限定的なものになります。
まず、朝の時間帯に送るのは避けるようにしましょう。
朝食の準備や後片付け、職場や学校などに家族を送り出し、洗濯や掃除などの家事に追われているので、それぞれがひと段落した時間帯の午前10時から午後2時が狙い目になります。
その中でも、午前11時と午後2時という時間帯は、ユーザーの反応がいいとされているので、おすすめの時間帯になります。
また、夕方になると、家族の帰宅時間になり買い物に行ったり、夕方以降は夕食の準備など家事が再び始まるので忙しい時間帯になるので、この時間帯は外した方が良いです。
そして、夕飯の片付けが終わったくらいの20時台から就寝時間までに配信をするのも効果的です。
学生やシニア層の場合
学生をターゲットとしている場合には、学校の始まる前の８時～１１時頃や、学校やアルバイトの終わる午後9時から11時頃がおすすめの時間帯になります。
学生は、スマートフォンを持ち歩く習慣がついているので、メールをチェックする頻度も高く、そこまで配信時間に強くこだわらなくても問題ありません。
しかし、あまりにも深夜帯の配信はおすすめしません。
60代以降のシニア層の場合は、仕事を退職している方も多く、朝早く起きて活動して夜は早めに就寝をする生活リズムのユーザーが多い傾向にあります。
なので、午前8時から12時という余裕のある午前中にメールを配信するのが最適です。
また、午後9時以降は寝る準備に入るなど、メール配信時間が遅い時間帯になればなるほど開封率は下がる傾向にあります。
どのユーザーにも共通している点としては、深夜の時間帯は、メールの開封率が一気に減るだけではなく、クレームにつながる可能性があるので注意する必要があります。
メールマーケティング施策の種類・手法
メールマーケティングのメリットを享受するためには、目的に合わせて施策を使い分ける必要があります。
- メルマガ（メールマガジン）
- ステップメール
- シナリオメール
- セグメントメール（ターゲティングメール）
- リターゲティングメール
- 休眠顧客発掘メール
「メルマガ（メールマガジン）」は、購読登録を行った顧客に対し、一斉に同じメールを送信する施策で、自社商材やキャンペーンに関する情報を提供し、リードナーチャリングを行うことが主目的です。
「ステップメール」は、資料請求や購買など、顧客がアクションした日を起点に、あらかじめに設定したスケジュールに沿ってメールを自動配信する施策になります。
「シナリオメール」は、顧客が起こすアクションに対応して、適切なメールを自動配信する施策で、メール開封やクリックの有無など、顧客の行動パターンに応じたメールを配信します。
「セグメントメール（ターゲティングメール）」は、見込み顧客を「属性」に応じて分類して、適切なメールを配信する施策で、顧客が登録をする際に、年齢・性別・職業・趣味などの情報を収集して、顧客のニーズに合ったメールを配信することができます。
「リターゲティングメール」は、Web上での顧客のアクションまで追跡して、それに対応するメールを配信する施策で、能動的なアクションを起こした顧客に対して、適切な提案をすることができます。
「休眠顧客発掘メール」は、過去に商談を行ったものの、成約に結びつかなかった見込み顧客にアプローチする施策で、新規のユーザーと比較しても、低コストで関係を構築しやすいことが魅力です。
メールマーケティングが重要な理由
現代のマーケティング活動において、なぜ、メールマーケティングが重要なのでしょうか。
メールマーケティングが重要な理由として、以下のようにな3つが挙げられます。
- 主要なコミュニケーション手段として、メールの利用者が増加している
- 顧客と継続的に接点を維持し続けられる
- 購買意欲の高い見込み顧客を抽出できるため
主要なコミュニケーション手段として、メールの利用者が増加している
SNSなど気軽に連絡を取り合えるサービスが普及し、時にはメールは時代遅れのツールとされがちですが、メールは主要なコミュニケーション手段として、現代でも利用されています。
実際に、現代でメールを利用しているユーザーは増加し続けており、メールアドレスを所有している人は全ての年代を総合して79.0%にものぼり、10代を含め、99％の消費者が毎日メールをチェックしています。
ビジネスにおいても、社内コミュニケーションではチャットツールの利用率が高まりつつありますが、社外との連絡では今でもeメールの利用率が高いです。そのため、eメールを活用したメールマーケティングを行うことは、顧客獲得や関係構築の点で有用です。
顧客と継続的に接点を維持し続けられる
顧客を購入してもらったり、リピート購買をしてもらえるためには、顧客との接点を維持し続ける必要があります。
顧客接点を維持することで、ブランドの認知拡大やブランド力の向上、信頼関係の構築やファン化、売上アップにつながります。
接点としては、店舗や顧客先などで行う接客や営業、商品陳列や情報提供、雑誌など紙媒体のメディアや広告、チラシのポスティングなどが顧客との接点になります。
オンラインでの顧客接点としては、ホームページやSNS、テレビやインターネット広告、メールで行うやりとりなどになります。
顧客接点を持ち続けることによって、顧客の要望や変化も理解することができるので、顧客が必要としている情報を最適なタイミングで対応をすることができます。
購買意欲の高い見込み顧客を抽出できるため
マーケティングをするうえで効率化が必要不可欠ではありますが、やみくもにアプローチをするのではなく、購買意欲の高い層を狙うのが効率的に成約を獲得することができます。
メールマーケティングを利用することによって、どの顧客がどのような状態なのか、何かしらのアクションを起こすか悩んでいるいるのか、見込み確度の高い顧客を抽出していく事が鍵になります。
購買意欲の高い見込み顧客は、購買意欲がある状態なので、そこを一押しして刺激することによって購入に至りやすくなります。
商品やサービスを認知していない潜在顧客に、いきなりおすすめしても購入につながらないケースが多いですが、効率よく購入につなげることが可能です。
メールマーケティングの特徴とは？種類や手法、重要な理由とは？のまとめ
今回、この記事では、【メールマーケティングの特徴とは？種類や手法、重要な理由とは？】ということについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
現代において、Facebook・Instagram・Twitter・lineなどのSNSとしてさまざまなツールが活用されていて、メールは古いツールだという印象を持つ方もいるかもしれません。
ですが、メールユーザー数は増え続けていて、今も重要なコミュニケーションツールとして存在しています。
メールは配信して開封されなければ意味がありません。
仕事や授業、家事や育児で忙しい時間帯にメールを配信しては開封率は下がってしまうので、通勤時間やお昼ご飯を食べるタイミングなど、メールを受信するユーザーの状況を把握して、効率よく配信していきましょう。
また、見込み顧客と接点を維持して、効率よく購入につなげることができるように、必要としているタイミングで必要としている情報をしっかりと配信をしていきましょう。
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