皆さんは、「フリークエンシー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
YouTube広告を運用する際に必要なこのフリークエンシーについて、しっかりと確認していますか?
広告を運用する際に指標となるフリークエンシー。
フリークエンシーとは、広告が表示される回数のことを指します。
広告が何度も同じユーザーに表示されたり、1つのページにいくつも表示されてしまって、かえってユーザーを不快にしてしまっている可能性もありますよね。
広告を運用していくにあたり、広告の効果を最大限発揮するためには、指標のデータをしっかりと理解していくことが大切です。
広告の効果を発揮しながら、ユーザーに不快感を与えないような広告の配信をするためにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで、今回この記事では、YouTube広告でのフリークエンシーについて概要などについて説明していきます。
初心者の方にでも分かりやすいように関連する内容について解説するので、参考にしていただければと思います。
YouTube広告でのフリークエンシーとは?
YouTube広告でのフリークエンシーとは何を意味するのかですが、定義としては、ユーザーがYouTube広告に接触した回数を示しています。
「成果を出すために最適な回数は?」「配信量を増やした方が成果があがりそう!」と、フリークエンシーという言葉は聞いたことがあっても、実際フリークエンシーのことは100%と理解できている運用担当者や経営者の方は意外にも少ないです。
WebやSNSを見ていると、同じ日に何回も同じ広告が表示されるようなことがありますが、この回数をYouTube広告でのフリークエンシーとして示しています。
例えば、スマホでYoutubeを見ていて、同じ広告がガンガン流れることってありませんか?
その際に、1日5回、同じ広告が流れたとしたらフリークエンシーは、5回ということになります。
デフォルトでは「なし」になっていますが、自由に調整をすることが可能になっています。
YouTube動画広告では表示回数・視聴回数の上限を日単位、週単位、月単位で制限することが出来、また、上限に達したユーザーに対しては、それ以上広告を配信しないように設定することが可能です。
注意点として、設定単位は、YouTube動画広告であれば、フリークエンシーキャップは、キャンペーン単位での設定となります。
広告グループや広告別では、設定をすることが不可となっているので、注意するようにしてください。
対象の配信形式については、インストリーム広告とバンパー広告のみになって、ディスカバリー広告は対象外になります。
フリークエンシーとリーチとの違いは?
よくYouTube広告でのフリークエンシーと混同されるものに、リーチという言葉があります。
Facebook広告で広告枠を購入する際には、「オークション」と「リーチ&フリークエンシー」のどちらかの方法を利用することになります。
オークションは入札額によって広告料金などが決まるもので、よく利用される方法で、一方のリーチ&フリークエンシーは、広告を表示する頻度をあらかじめ設定する方法で、決められたスケジュールに沿って広告を配信します。
フリークエンシーとリーチの違いとしては、
- YouTube広告でのフリークエンシー : 回数
- YouTube広告でのリーチ : 人数
という観点の違いがあることを認識しておきましょう。
事例としては、5000人に対して5回広告が表示された場合、
- フリークエンシー:5回
- リーチ数:5000人
となります。
つまり、広告が何回も表示されればYouTube広告でのフリークエンシーが増えていくということになります。
しかし、1人のユーザーに何度も表示されてもリーチが増えることがありません。
このように、明確な違いがあります。
それぞれの指標の意味をしっかりと理解しておくようにしましょう!
YouTube広告のフリークエンシーの新指標は?
2020年のアップデートで、YouTube広告のような動画キャンペーン向けに2つの指標が追加されました。
これによって、ユーザー単位のフリークエンシー状況がより詳細に把握できるようになりました。
- 頻度の分布
- 平均表示頻度(ユーザーあたり 7 日間または 30 日間)
この2つの指標について、見ていきましょう。
頻度の分布
頻度の分布というのは、1人のユーザーが指定した期間内に動画広告を見た最小回数を表しています。
「1+」「2+」「3+」「4+」「5+」「10+」の6つの階級に分けられます。
今までは、フリークエンシーの平均値だけ見ると充分な数値を表しているのに、実際にはごく一部のユーザーへの表示回数だけだったということも少なくありませんでした。
頻度の分布を見ることで、より正確な施策を練ることが出来るようになります。
- ユーザーは重複分を考慮する必要がある
- 表示できるのは31日以下の期間のみ
- 表示できるのはキャンペーン単位のみ
平均表示頻度(ユーザーあたり7日間または30日間)
平均表示頻度というのは、「指定期間内の特定の日を含む過去直近7日間(または30日間)」における1ユーザーあたりのインプレッション平均発生頻度の日次推移を確認するための指標のことです。
平均表示頻度(ユーザーあたり)との違いは、期間です。
直近の7日間と、過去30日間の平均頻度では、結果が大きく変わってくることがあります。
期間を長くとることで、より正確な数値を出すことが出来ます。
- 表示できるのはキャンペーン単位のみ
- グラフ内の日別数値は30日以内のみ表示可能
指標の確認方法
では、これら2つの指標はどのようにして確認していくのか見ていきましょう。
表とグラフの2種類の表示方法があります。
- Google広告にログインし、「動画キャンペーン」をクリックします。
- 表示項目から「リーチの指標」を選択します。
- 「インプレッションの平均発生頻度(ユーザーあたり7日間)」と「頻度の分布」が表示されます。
- 数値部分にマウスオーバーすると、グラフや折れ線グラフを見ることが出来ます。
「平均表示頻度(ユーザーあたり30日間)」はデフォルトで表示されないので、「表示変更の変更」からチェックを入れていきましょう。
YouTube広告でのフリークエンシーの最適な回数は?
では、YouTube広告でフリークエンシーの最適な回数というのはあるのでしょうか?
それは、一体何回ぐらいになるのでしょうか?
多すぎても少なくても、ダメな点を考えると、最適な広告のフリークエンシ―を決めるのは大変難しいので、ケースバイケースというしかありません。
実は、YouTube広告でのフリークエンシーには、商材やユーザーの興味関心の度合いによって上下します。
例えば、YouTube広告でのフリークエンシーが過度に多い場合には、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性が大きいですよね。
逆に、YouTube広告でのフリークエンシーが少ない場合には、広告の配信量が足りていないということが分かります。
だいたいの目安で「フリークエンシーは何回」というのは、正直、判断をするのが難しく、偏った考えで決めてしまうのはリスクがあります。
フリークエンシーの最適な回数は業種によっても異なるので、一概には言えませんが、広告マーケティングの世界には「セブンヒッツ理論」というものがあります。
セブンヒッツ理論とは、
- 人はCMに3回触れることで、商品を認知する確率が高まる
- 人はCMに7回触れることで、商品を購入する確率が高まる
というものです。
また、ザイオンス効果でも10回以上見せても好感度はさほど上がらないという点も踏まえると、
- 同じターゲットに同じ広告は10回まで
- 10回以上流す場合は別の動画広告を出す
などで設定するのが良いかなと思います。
せっかく興味関心のあるユーザーに広告を配信することが出来るのに、表示回数が少なすぎてしまっては獲得見込みの高いユーザーを取りこぼしてしまうことにもなりかねません。
このように、最適なYouTube広告でのフリークエンシーの回数は決まっていないのです。
なので、最適なフリークエンシーの回数を決めるということは、とても難しいことだと言うことが分かりますね。
フリークエンシーの適切な設定
フリークエンシーを設定する際には、ただ、表示する回数を多くすれば良いというものではありません。
あまり、同じ広告が頻繁に表示されすぎてしまうと、広告の内容やその性質によっては、ユーザーに不快なイメージを与えてしまう場合もあります。
また、逆に、ターゲット対象のユーザーへ表示する広告についても表示する回数が少なすぎる場合には、ユーザーの目に留まることがなく、興味を持ってもらえるはずのものも見逃されてしまう可能性があります。
ユーザーに見逃されてしまわないためにも、ターゲットや配信する広告の内容によって、適したフリークエンシーの設定は異なってきます。
フリークエンシーは、ターゲットや広告の訴求内容次第で、最適なフリークエンシーも変化します。
なので、出稿時期や表示する期間によっても異なる場合があので、一つの広告に一度フリークエンシーを設定しておけばそれで良いとは限りません。
また、最適なフリークエンシーはタイミングによっても変わるので、広告を運用しながらのレポートや分析、さらにテストによる効果測定の実施が継続的に必要になります。
YouTube広告でのフリークエンシーをテストすることが近道
YouTube広告でのフリークエンシーの最適な回数を割り出すためには、フリークエンシーをテストして、数値を割り出すことで判断が可能となります。
何となくでフリークエンシーの回数を決めてしまうのは、かなりリスクが高いと言えます。
ですから、「〇回以降、CVが出ていない」「〇回以降CPAが高くなっている」というしっかりとテストを行うことで、数値として出しておくほうが自社の商品やサービスのフリークエンシーは何回が最適かなど、確実なデータとして割り出して判断をすることが出来るからです。
ある程度条件を同じにすることでテストを行い、想定の回数と実際に表示された回数との間に生じたズレも考慮しながら平均をとり、数値化していきましょう。
こうすることで、最適なフリークエンシーの回数を把握することが出来ます。
また、実際自分で考えている想定回数よりも多かったケースや、逆に少なかったケースもあるので、何回見せてもCVするケースもあるので、その点を明確化するためにもテストがすることが重要です。
YouTube広告でのフリークエンシーの設定方法は?
では、YouTube広告でのフリークエンシーを設定していきましょう。
フリークエンシーキャップとは
フリークエンシーキャップとは、ユーザーが特定の広告に接触する機会を調整する機能です。
ユーザーに対して同じ広告が表示される回数を決めていくには、「フリークエンシーキャップ」という機能を使用します。
このフリークエンシーキャップの機能を設定して応用していくことで、同じ広告が必要以上に表示されないようにすることが出来、広告の無駄な配信やクリックを抑えることが出来ます。
例えば、キャンペーンで1週間に10回と設定しておくと、そのキャンペーンでは1人のユーザーに対して広告表示が1週間で10回に達した時点でそれ以降そのユーザーい広告の配信はされなくなってしまいます。
フリークエンシーキャップは、
- 個々の広告申し込み情報
- 広告掲載オーダー内のすべての広告申し込み情報
- キャンペーン内のすべての広告掲載オーダー
これらに設定することが可能となります。
フリークエンシーキャップの設定は、デフォルトでは「なし」になっています。
YouTube広告では、
- 表示回数
- 視聴回数
の上限を設定することが可能で、日単位、週単位、月単位で制限することが出来ます。
フリークエンシーキャップの仕組み
では、フリークエンシーキャップの仕組みを見ていきましょう。
フリークエンシーキャップでは、
- 階層
- 回数
- 期間
について設定することが出来ます。
階層 | どの階層を基準とするのか。 キャンペーン・広告グループ・広告から選択可能。 |
回数 | 1ユーザーあたりの広告表示回数上限を指定。 1~1,000,000回の範囲で選択可能。 |
期間 | 期間を指定。 日単位、週単位、月単位から選択可能。 |
YouTube広告では、階層はキャンペーン以外選択することが出来ません。
例えば、キャンペーンAに2つのグループがあって、その中にさらにそれぞれ2つの広告が登録されているとします。
この場合、計4つの広告が登録されていることになります。
各広告の配信回数に関係なく、ユーザーに対してキャンペーン合計の配信回数が5回になったら、この月にキャンペーンAの広告は、ユーザーに表示されなくなります。
他のキャンペーンの広告は、表示される可能性があります。
YouTube広告では、「インプレッション数(表示回数)」と「視聴数」それぞれに対してフリークエンシーキャップの設定が可能です。
インプレッション数 | インプレッションの発生頻度に上限を設定する。 Googleディスプレイネットワークの動画パートナーに広告が表示されるたびにカウントされます。 |
視聴数 | 視聴の発生頻度に上限を設定する。 ユーザーが動画広告を30秒間、もしくは最後まで視聴した時点。 もしくは、広告に対してユーザーがアクションを起こした時点。 いずれか早いほうでカウントされます。 |
判断材料はCookie(クッキー)
フリークエンシーキャップは、同一ユーザーへの広告の上限数を設定するものですが、同一ユーザーであるかどうかはどのようにして判断するのでしょうか?
同一ユーザーかどうかの判断をする場合は、Cookie(クッキー)を使用しています。
Cookie(クッキー)とは、Webサイトの閲覧時にWebサーバからの支持によって、閲覧履歴の記録としてIDが発行され、それらがブラウザに保存されます。
もう一度、そのサイトに訪問する際に、そのCookie(クッキー)の情報をWebサーバに送信して、Webサーバ側でその情報を照合していきます。
そして、その固有のブラウザからのアクセスであることを識別していきますが、この通信で取り扱う情報はアクセスに関するもののみなので、ユーザーの行動そのものや、ユーザー自身の個人的なデータなどは保存されません。
Googleでは、サードパーティーを使用するのが一般的ですが、使用できない場合には、ファーストパーティーCookie(クッキー)を使用します。
フリークエンシーキャップの設定方法
では、フリークエンシーキャップを設定していきましょう。
- 広告申し込み情報、または広告掲載オーダーを開き、「詳細」タブをクリックします。
- 「フリークエンシーキャップ」までスクロールします。
- 「露出数」「期間」を設定します。
- 「保存」をクリックします
キャンペーンレベルでフリークエンシーキャップを設定したい場合には、キャンペーンの「設定」で設定していきましょう。
「フリークエンシーキャップ」での設定の詳細は、次の通りです。
露出数 | 1人のユーザーに1つの広告を表示できる最大回数を設定できます。 |
期間 | フリークエンシーキャップの期間を設定することが出来ます。(1日や2週間など) また、ディスプレイ&ビデオ360では、「全期間」というのは3か月を意味しています。 |
YouTube広告では、フリークエンシーキャップはキャンペーン単位で設定することになります。
広告グループや広告別では設定することが出来ません。
また、インストリーム広告とバンパー広告のみになり、ディスカバリー広告は対象外です。
フリークエンシーキャップの確認方法
では、フリークエンシーキャップの確認方法について見ていきましょう。
- Google広告の確認画面から、キャンペーン単位の「表示項目の変更」をクリックします。
- 表示項目「リーチの指標」で「平均表示頻度」にチェックを入れます。
- 「適用」をクリックします。
これで、フリークエンシー数を確認することが出来ます。
機会損失に注意
フリークエンシーが多すぎるとユーザーにマイナスなイメージを与えてしまう可能性もありますが、フリークエンシーの多いユーザーから一定のコンバージョンが獲得できるということも確かです。
フリークエンシーキャップを設定して広告の表示回数を減らすことで、機会損失が発生してしまうことにも繋がります。
自社にとってコンバージョンこそ重要だと考えている場合には、フリークエンシーキャップを設定してしまうとかえってマイナスになってしまう可能性もあります。
たくさんのクリエイティブを作成し、頻繁に広告を入れ替えることが出来ればフリークエンシーキャップを設定しなくても、ユーザーの印象を悪くすることなく広告を配信することが出来ますが、それもなかなか難しいという企業も多いと思います。
それでもフリークエンシーキャップを設定する必要があると考える場合には、フリークエンシーレポートをしっかりと確認した上で、設定内容を決めるようにしましょう。
機会損失とのバランスを考えることが、ポイントとなってきます。
フリークエンシーの最適回数は?
フリークエンシーの最適な回数の目安は、結論から言うとありません。
広告の属性や種類によって変わるので、最適な回数というのは正直わかりません。
目安を指標とするのは、自社で運営している広告のアトリビューション機能を使って分析をすることで、ある程度目安を付けることが出来るということです。
アトリビューションとは、サイトでコンバージョンを獲得することができたときに、ユーザーがそれまでにどんな広告を何回見たかなどの回数などの指標を調査できる機能です。
アトリビューション機能をうまく活用して、フリークエンシーの最適な回数の目安を出してみましょう。
同一ユーザーへの広告表示回数は、ビューアブルインプレッション数をもとにカウントします。
ビューアブルフリークエンシーでは、広告がユーザーの視認範囲に表示(50%以上の範囲が1秒以上連続して表示)されたら1回とカウントします。
フリークエンシーキャップを設定するメリット
フリークエンシーキャップを設定するメリットとしては、
- 広告表示過多により、広告への印象が悪くなることを防止
- 広告表示を減らして無駄なコストを抑えることが出来る
ということがあります。
ユーザーに不快な思いをさせてしまうと、離れてしまう可能性があるので、適切な回数の広告を配信することが出来るのは良い点です。
また、見込み客にならないユーザーに対しては、広告を表示する回数を減らして費用を抑えることが出来ます。
配信している広告に多少なりとも興味を示しているユーザーは、あまり気にならないかもしれませんが、全く興味・関係のないユーザーに対して同じ広告を配信してしまうと、不快感を感じさせてしまう可能性があります。
この状態が続いてしまうと、ブランドのイメージとしても悪くなってしまい、成約につながらない無駄クリックが発生してしまう可能性があります。
YouTube広告のフリークエンシーキャップの注意点
では、フリークエンシーキャップを設定するときの注意点について見ていきましょう。
リーチへの影響
フリークエンシーキャップを設定し、その値を低くすればするほど、広告申し込み情報で入札できるインプレッション数は減少します。
同時配信の広告
フリークエンシーキャップに達していない場合、1人のユーザーに同じページで複数の広告を配信することが出来ます。
その場合には、購入された個々のインプレッションがフリークエンシーキャップのカウント対象となります。
広告掲載オーダーのフリークエンシーキャップに制限される
広告掲載オーダーのフリークエンシーキャップが設定されている場合、その広告申し込み情報によって最終的に広告を表示できる回数が、広告掲載オーダーのフリークエンシーキャップに制限されてしまう可能性があります。
過度な広告はユーザーイメージが悪くなる
配信している広告に対して、多少なりとも興味を示しているユーザーはあまり気にならないかもしれませんが、全く興味がないユーザーや関係のないユーザーに対して同じ広告を配信してしまうと、不快感を感じさせてしまう可能性があります。
この状態が続いてしまうと、自社のブランドのイメージが悪くなってしまうかもしれません。
また、成約につながらない無駄なクリックが発生してしまう可能性があるので、同じ広告を配信し続けるのはおすすめしません。
YouTube広告でのフリークエンシーが高まりすぎた場合は?
では、YouTube広告でのフリークエンシーが高まりすぎた場合はどうすればいいのでしょうか。
フリークエンシーが高くなりすぎてしまうということは、広告のパフォーマンスが落ちてしまっていて、広告の効果が低くなっているということを表しています。
そのため、即座にYouTube広告でのフリークエンシーの高騰を改善する必要があります。
クリエイティブを変更する
まず、1つ目の対策としては、バナーや広告文を変更する方法です。
このようにクリエイティブを変更することで、同じ広告を何度も表示されることを防ぐことができます。
同じ広告文やバナーが過度に表示されるとユーザーに不快感を与えるため、成果が下がってきてしまうので、ある程度フリークエンシーが高まったら、新しい広告やバナー、レスポンシブ広告に変更してみてください。
クリエイティブを変更することによって、YouTube広告でのフリークエンシーの高騰を抑えることができます。
フリークエンシーキャップを活用する
2つ目の対策は、フリークエンシーキャップを活用することです。
フリークエンシーキャップを活用すれば、同一ユーザーへの広告配信を抑えることができます。
特定の顧客に対して、非常に高い頻度で広告配信を行うことが可能ですが、一方でこれを「付きまとわれている」と不快に感じてしまう顧客も少なくはありません。
一定のフリークエンシーを超えた時点で、ほぼユーザーはコンバージョンが発生しなくなっています。
顧客が出稿主の商品やサービスに接触しないで、それらに興味や関心がないケースも往々にして考えられるので、早めに見切るという勇気も必要になります。
フリークエンシーキャップで同一ユーザーへの広告表示回数を設定すれば、YouTube広告でのフリークエンシーの高騰を抑えることができます。
YouTube広告のフリークエンシーはアトリビュージョンの活用も有効
YouTube広告広告のフリークエンシーキャップを設定する参考として、アトリビュージョン機能を活用することも有効的です。
Googleアドワーズにログインして設定を開くと、検索アトリビュージョンという項目があるのでクリックしてみましょう。
すると、さまざまな指標が表示されるようになっています。
そこで注目する項目として、「コンバージョンあたりの広告の表示回数」を確認してみます。
これは、コンバージョンに達成するまでに、ユーザーが何回同じ広告を何回見ているかという数字を表しています。
コンバージョンに至るまでに何回同じ広告を見たか回数を把握することで、この数字を目安いにフリークエンシーキャップを設定するといいでしょう。
平均の表示回数が3.65回であった場合、最低でも4回は広告を同じユーザーに配信すると、コンバージョンが1件獲得できるという考え方ができます。
アトリビュージョンの数だけをまともに設定すると機会損失のおそれがあるので、平均の表示回数の+2ぐらいの設定がオススメです。
また、アトリビューション機能を使うには、事前にコンバージョンを計測できるような環境に整えておく必要があります。
テストを繰り返すことが重要
前述のように、アトリビューション機能を使うことで、フリークエンシーの目安となる数字を決定することが出来ます。
ただ、この数字については、ずっとこの同じ数字で推移していくわけではありません。
例えば、広告を出している競合の他社が参入してきたり、広告の鮮度が落ちてしまったり、その時のトレンドなどによっても推移する数字はがらりと変わってしまいます。
なので、その都度検証をしてそれを繰り返したり、仮設を立ててみたり、そのタイミングにあった数字を反映させてテストを繰り返すことが重要になってきます。
ブラッシュアップする大事な指標
1ユーザーに対しどのくらい広告が表示されるか確認できる「フリークエンシー」と、広告表示回数を制限できる「フリークエンシーキャップ」があります。
せっかく広告を出しているのに、ユーザーに不快感を与えていたら逆効果になってしまいます。
フリークエンシーを適切に設定をすることで、広告主の信頼性や品格などの保護につながるだけでなく、ユーザーへのストレスの軽減にもなります。
設定をする際には、自社サービスがよく売れている広告の表示回数や平均値を把握して、その数字からあまり推定して、回数を設定するようにしましょう。
YouTube広告で使えるフリークエンシーをご紹介!ユーザーフレンドな広告運用をしよう!まとめ
今回は、YouTube広告でのフリークエンシーについて見ていきました。
YouTube広告でフリークエンシーが多いことは、広告の成果をアップさせることに繋がると思われがちですが、広告の表示回数が多すぎると、逆にマイナスイメージを持たれてしまう可能性もあります。
最近は、ユーザーも広告が表示されることになれてきているので、同じ広告をしつこく配信することによってSNS上で叩かれて炎上してしまうといった事例もあるくらいです。
なので、ふさわしいユーザーに向けて適切な広告を配信して、自社のブランドのイメージを損なわないように管理していきましょう。
フリークエンシーを調整したい時には、フリークエンシーキャップを活用することが効果的です。
フリークエンシーを把握せず、何の対策もしていないと、せっかく広告を配信しても効果が低くなってしまう可能性があります。
広告配信に求められるユーザーフレンドリーな広告を目指して、YouTube広告でのフリークエンシーを参考にしましょう。
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