YouTube上に広告を出稿できるYouTube広告。
動画広告のプラットフォームとして、人気の高いものとなっています。
YouTubeは誰でも動画を投稿することが出来るのでコンテンツも多く、全世界で見てみても膨大の数のユーザーがいます。
ユーザーが多く、テレビ広告よりも効果が高いとして、多くの企業がYouTube広告を利用し始めています。
でも、いざ始めてみようと思うと、YouTube広告のメリットやデメリット、効果があるのかなど色々と気になることがありますよね。
YouTube広告には効果があるのでしょうか。
また、YouTube広告のメリット・デメリットをご紹介します。
YouTube広告とは？
まずは、YouTube広告とは何なのかについて見ていきましょう。
YouTubeというのは、「TrueView」という広告があります。
動画が流れる前や途中、YouTubeのページ上に表示される広告などがあります。
広告の種類、YouTube広告の仕組みや効果などについても見ていきましょう。
動画広告
YouTubeは、動画共有サービスのことです。
2006年にGoogleに買収されているので、Googleと連動したサービスを活用することが出来ます。
YouTubeは、パソコン、スマホ、タブレットなど色々なデバイスでどこからでも視聴することができて、テレビ広告などと比べると費用も抑えられるし、ターゲティングをすることで効率的なリーチが出来るようになります。
期待出来る効果
YouTube広告は、狙ったユーザーにリーチしやすいのが特徴です。
動画広告なので印象的な表現を取り入れることも可能で、色々なアプローチをすることが出来ます。
認知拡大、コンバージョンの獲得など、目的に合わせて広告を配信していきましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告は、YouTubeの広告で一番イメージしやすい広告です。
動画を視聴する前後や途中で広告が流れて、5秒経過するとスキップすることが出来る広告のことです。
冒頭の5秒は必ず表示されるようになっています。
また、15秒未満のスキップ出来ない広告を流すことも可能です。
- 冒頭の5秒は必ず表示。
- スキップ出来ない設定も可能。
- 30秒以上視聴もしくはリンクをクリックすると料金が発生する。
- スキップされると費用は発生しない。
バンパー広告
バンパー広告というのは、最長6秒の短い動画を動画の前後や途中で流す広告のことです。
スキップすることが出来ない広告で、1000回表示されるごとに費用が発生するようになっています。
ブランドの認知度アップなどをしたい場合におすすめです。
ディスカバリー広告
ディスカバリー広告というのは、動画のサムネイルやテキストで表示される広告です。
ユーザーがクリックすると広告が再生されるようになっています。
クリックし、広告を視聴した場合に費用が発生するようになっています。
ユーザーが自分でクリックする広告なので、コンバージョンに至る可能性の高い広告です。
予算設定が可能
YouTube広告では、広告の予算を設定することが出来ます。
だいたい1,000円から始めることが多く、低予算から始められるのも魅力的です。
広告運用を始めたばかりの人でも、気軽に始めることが出来ます。
課金方式
YouTube広告を配信したい場合には、出稿方式によって課金形態が色々あります。
課金する金額はオークション方式で決まり、動画広告の種類によって課金方式が決まります。
再生数やクリック数、広告の一定回数の表示など発生条件が異なります。
YouTube広告のメリットは？
では、YouTube広告のメリット・デメリットをご紹介します。
まずメリットから見ていきましょう。
費用対効果が高い
まず、YouTube広告は費用対効果が高いことで知られています。
色々な広告がありますが、YouTube広告はダントツで費用対効果が高いです。
YouTube広告は、視聴されないと広告費が課金されません。
余分な費用をかけずに、広告に興味を持ってくれたユーザーにのみ広告を見てもらうことが出来ます。
現状、YouTube市場はどんどん伸びてきており広告の需要も高まっています。
結果、文字媒体よりも動画媒体の広告の費用対効果が期待されます。
ターゲット層を絞ることができる
YouTube広告には、セグメント機能が搭載されています。
この機能を駆使すれば、様々なターゲット層に分けてYouTube広告の配信を行うことができます。
特に、
- 地域
- 年齢
- 好み
- キーワード
- 時間帯
- 曜日
などに細かく分けることができるので効果的な運用ができるようになっています。
Webサイトへの誘導ができる
YouTube広告には、コールトゥアクションボタンといって、Webサイトへ誘導させることができる機能が搭載されています。
このボタンを搭載することによって、視聴者の導線を作ることができたり商品購入へつなげることも可能になります。
テレビ広告などにはない機能で、ダイレクトに誘導できるところが魅力的です。
ユーザーを追跡できる
YouTube広告は、Google Adwordsと連携を取っています。
そのため、YouTube広告に訪れたユーザーを追跡することができるようになっています。
興味関心を示してくれたユーザーの動向を確認することは非常に大切です。
リマーケティングにも活用できる面もあります。
YouTubeには数多くのアクティブユーザーがいる
YouTubeには5,000万人もユーザーがいるといわれています。
これはかなりの規模で、TVを超える勢いです。
しかも、Google幹部が発言した内容として「YouTube広告はTVCMよりも80%効果的」というものも話題になりました。
これは、欧州8か国56の事例から出たデータに基づく結果なので、YouTube広告がいかに偉大かがわかるでしょう。
Googleは、「若年層へリーチするには、テレビ広告の予算の24％をYouTube広告にシフトすべきである」と言っています。
YouTube広告とテレビ広告を競合させたいわけではなく、広告主はどこに広告予算をかけるべきなのかということを言っています。
今後もユーザーは増え続け、テレビ広告よりもYouTube広告のほうが見られる可能性は高くなっていくはずです。
コスト削減になる
YouTube広告では、動画が一定時間視聴される、もしくは企業サイトへ移行する場合のみ広告料が発生します。
課金システムとしては、広告側が有利になっているということになります。
余計な広告料を支払わなくても済むというメリットがあります。
スキップされるまで見てもらえる
YouTube広告というのは、5秒後にスキップすることが出来るので、5秒間は必ず広告を視聴しなくてはならないようになっています。
つまり、5秒間で情報を伝えきることができれば、費用をかけずに効果を充分に発揮することが出来るということになります。
YouTube広告のデメリットは？
では、YouTube広告のデメリットも見ていきましょう。
動画をスキップされる
YouTube広告は、基本的に煙たがられる存在です。
自分の見たい動画があるのに、動画再生の前後や途中で広告が流れたら鬱陶しいと思いますよね。
ですから、広告が5秒スキップができるようになっていれば、YouTube広告は飛ばされてしまうでしょう。
最初の5秒間でユーザーの興味関心を惹けるようなものでないと、それ以降再生はされないでしょう。
イメージダウンになる
YouTube広告には、動画のクオリティが求められます。
万が一、クオリティの低い広告動画を配信してしまうとブランドイメージの損傷にもつながりかねません。
また、ターゲティングがうまくいっていないと、YouTube広告によりユーザーが嫌悪感を抱くことさえあります。
ストレスを与えてしまう可能性も
YouTube広告は、自分の見たいコンテンツの再生前後や途中で強制的に広告が配信されます。
目当てのコンテンツを邪魔されてまで広告を見せられることになるので、ユーザーにストレスを与えてしまう可能性があります。
広告を配信することで、「逆にこの商品は絶対に買わない！」と思われてしまう可能性もあるんです。
動画制作に費用が掛かる
YouTube広告を運用するためには、動画を制作する必要があります。
そして、動画制作をするためのお金がかかります。
動画クリエイティブを制作するためには、企画、撮影、編集など多くの行程を経る必要があります。
静止画クリエイティブと比べると、動画を制作する時間や費用がかかります。
自分で制作できれば費用は抑えられるのですが、外部にお任せするとなれば費用がかさむでしょう。
プロの業者なんかを利用すると、もっと費用がかさむことが想定されます。
審査に時間がかかる
広告配信をするためには、GoogleアドワーズやYouTubeによって審査が行われます。
早ければ1営業日で審査が完了するのが一般的ですが、場合によっては数日など時間がかかることもあります。
また、広告が不承認となってしまうこともあり、再審査ともなると余計に時間がかかります。
不承認にならないように、広告ポリシーを事前に確認しておくことが大事です。
効果改善のノウハウが必須
YouTube広告を運用していくにあたり、広告の効果測定を行って、動画クリエイティブや配信設定を変えるなどの改善をしていく必要がありますが、そのためのノウハウが必要になってきます。
広告初心者ではそのノウハウが備わっていない場合上手に広告配信をしていくことが出来ない可能性もあります。
YouTube広告には効果がある？
YouTube広告には、本当に効果があるのか気になりますよね。
YouTube広告を出稿すると得られる効果はどんなものがあるのか見ていきましょう。
認知度アップに繋げることができる
YouTubeは、視聴しているユーザーが莫大な数です。
ユーザーの年齢層なども幅広く、今まで自社の商品やサービスを知らなかった人にも広告を見せることが出来ます。
YouTubeを視聴しているユーザーは、10～20代がメインとなっています。
| 年齢層 | 利用率 |
| 10代男性 | 95.0% |
| 10代女性 | 95.8% |
| 20代男性 | 96.2% |
| 20代女性 | 94.5% |
これは、TesTee Labの調査結果によるものです。
10代ではYouTubeを毎日利用しているユーザーというのは52～70％もいるということで、かなりの人気がうかがえます。
テレビを視聴しない年齢層のユーザーにも情報を届けることが出来るので、認知度アップに期待が出来るんです。
潜在顧客にリーチすることができる
YouTube広告では、まだ自社の商品やサービスのことを知らなかった完全なる潜在層へリーチ出来る可能性があります。
世界規模で見てもYouTubeのユーザーは20億人いると言われていますので、YouTube広告でたくさにる潜在層へリーチし、新規顧客獲得を目指すことが出来ます。
購買意欲の促進ができる
YouTube広告は、認知度をアップさせる広告と比較し、ユーザーの購買意欲を促進させやすい広告配信が可能です。
動画クリエイティブに、コールトゥアクションボタンを設置することが出来るからです。
動画広告の最後や途中で、商品のサイトやLPへ誘導するようなコールトゥアクションボタンを設置すると、広告を見て興味を持ったユーザーが「もっと詳しく知りたい！」と思い、それをクリックする可能性が高まります。
YouTubeは、色々なデバイス、色々なタイミングで視聴するユーザーがいるので、新たに認知をしたユーザーからさらに興味関心のあるユーザーを誘導し、コンバージョンの促進に繋げることが出来ます。
YouTube広告の効果を高めるためには？
では、YouTube広告の効果を高めるためにはどうしたらいいのでしょうか？
YouTube広告の効果的な運用方法について見ていきましょう。
動画クリエイティブに力を入れる
YouTube広告というのは、動画のクオリティがとても重要なものとなっています。
クリエイティブ戦略はとても大事で、広告のターゲット層がどんな媒体を使っているのか、媒体やユーザーの視聴環境なども考えて制作する必要があります。
音声がなくてもわかりやすい動画にしたり、字幕をつけたりなど工夫をしていくようにしましょう。
動画が長くなりすぎないようにする
YouTube広告は、短い動画から長い動画まで配信することが出来ます。
しかし、広告の時間が長すぎてもユーザーは最後まで見てくれる可能性はかなり低いです。
動画広告に飽きられてしまいます。
商品の魅力や、伝えたいメッセージを最低限伝えるようにして、動画広告は長くても3分ぐらいにおさめておくのがおすすめです。
モバイルファーストにする
今では、1人1台モバイル端末を持っている時代です。
パソコンは持っていなくても、モバイル端末なら持っていると言う人も多いはずです。
動画を制作する場合には、スマートフォンなどのモバイルデバイスで見ているユーザーを優先的に考慮して制作するようにしましょう。
サイバーエージェントの調査では、スマートフォン向けの動画広告が、市場全体の需要の89％を占めているという結果が出ています。
ユーザーはモバイル端末で動画を視聴していると想定して動画を制作していくようにしましょう。
YouTube広告の費用対効果を高めるには？
YouTube広告は、費用対効果の高い広告ですが、費用対効果を高めるにはどうしたらいいのでしょうか？
費用対効果を高めるポイントを見ていきましょう。
最初の5秒でメッセージを盛り込む
YouTube広告は、5秒間は広告をスキップすることが出来ません。
5秒以内に伝えたいメッセージを盛り込むことが出来れば、ユーザーに情報のポイントを理解してもらうことを期待することが出来ます。
5秒すぎるとスキップされてしまう可能性があるので、スキップされない動画を作ることも重要です。
5秒以内にインパクトを与えて、商品やサービスの詳細を分かりやすく伝えることで、広告を継続視聴してもらえる可能性も高まります。
没入感を与える動画を作る
ユーザーが広告を見て、「自分も使ってみたい」「まるで自分のことのようだ」と思ってくれる動画を制作出来れば広告効果は高まります。
ユーザーがサービスや商品を身近に感じることが出来るので、「実際に使ってみたい！」と思ってもらえるからです。
没入感を高めるための動画のポイントは、モバイルの画面でもユーザーが目にした時に分かりやすいことが重要です。
目的に応じた広告フォーマットの選択
YouTube広告の効果を高めるには、その広告の表示時間、表示場所、再生タイミング、課金システムなどに見合った広告フォーマットを選ぶようにすることです。
広告フォーマットの選択を誤ると、費用が無駄にかかってしまったり、広告を配信したいターゲット層に広告を配信出来なくなってしまったりして、費用対効果が低くなってしまいます。
トレンドをキャッチする
YouTube広告においても、トレンドをキャッチしていくことはとても重要です。
成果に繋がりやすいクリエイティブのトレンドというのも、日々変化しているからです。
今はどんな動画広告が求められているのかをしっかりとキャッチして動画制作をしていきましょう。
適切なターゲティングをする
YouTube広告を配信するためには、適切なターゲティングは必須です。
自社の商品やサービスに全く興味のないようなユーザーに広告を配信しても、全く意味がありません。
ただただ印象を悪くしてしまうだけの結果になってしまいます。
ターゲット設定は確実に行って、広告配信のミスマッチをなくしていきましょう。
YouTube広告を出稿する手順
では、YouTube広告を出稿する手順を見ていきましょう。
まず、広告動画を作成してYouTubeにアップロードしておきましょう。
YouTubeの動画広告は、Google広告から作成していきます。
- Google広告にログインし、広告の目的を選択します。
- 広告の目的とキャンペーンタイプを選択します。
・販売
・見込み顧客の獲得
・ウェブサイトのトラフィック
・商品やブランドの比較検討
・ブランド認知度とリーチ
・アプリのプロモーション - 予算を使う目的を選択します。
・広告を見てもらう
・広告をクリックしてもらう
・サイトでコンバージョンを達成してもらう - 「キャンペーンの合計予算額」か、「1日の予算」のどちらかを入力し、広告を公開する期間を指定します。
- 配信するターゲットを決めます。
- 広告として配信するYouTubeの動画を指定します。
・広告フォーマット
・見出し
・広告名 - 「キャンペーンに進む」ボタンをクリックして完了です。
Google広告の管理画面で確認することが出来ます。
広告を配信するには、Googleの審査が必要になります。
スケジュールをしっかり組んで広告を作成しましょう。
YouTube広告のメリット・デメリットを大公開！本当に効果があるの？まとめ
今回は、YouTube広告のメリット・デメリットを見ていきました。
YouTube広告には、様々なメリットやデメリットがありますが、効果としてはかなり高いと言っていいでしょう。
ユーザーもかなり多いので、テレビ広告と比べても潜在顧客へのリーチが可能だったり、費用も安く広告を配信出来るなど広告を運用していくにはいいことが多いです。
動画制作は自信がないという人も多いかもしれませんが、予算の設定が可能なので自分の出来る範囲から徐々に広告を配信していくのもアリでしょう。
YouTube広告は、効果を実感している企業も多く、是非とも使っていきたい広告です。
YouTube広告は、広告界隈では非常に効率的な運用ができる広告になっています。
是非一度、YouTube広告にチャレンジをしてみましょう！
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