近年、テレビよりも見られるようになっているほど、人々の生活に根付いているYouTubeですが、テレビの視聴時間は減り、YouTubeの視聴時間が増える傾向にあります。
皆さんは、YouTube広告のビュースルーコンバージョンについてどれくらい理解していますか?
実は、YouTube広告のビュースルーコンバージョンというのはYouTube広告の中でも一番理解しづらいといわれています。
クリックされない動画広告が、どれぐらいコンバージョンに貢献できているのかを把握するのはなかなか難しいことですよね。
ビュースルーコンバージョンというのは、広告を見たユーザーが別のルートからコンバージョンした数値を示すものですが、ウェブ広告を配信する上ではとても重要な指標となっています。
そこで今回この記事では、YouTube広告のビュースルーコンバージョンについて徹底的に見ていきます。
また、ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの違いについてもあわせて見ていきましょう。
- YouTube広告概要
- YouTube広告のコンバージョンについて
- YouTube広告でコンバージョン数を最大化できるのは「TrueView アクション」
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンとは?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンとの違いは?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの計測条件は?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンの計測方法は?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョン計測期間は?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンのコツは?
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンはなぜ重要?
- YouTube広告の効果計測にはエンゲージビューコンバージョンも役立つ
- YouTube広告のビュースルーコンバージョンとは?クリックスルーコンバージョンとの違いは?まとめ
YouTube広告概要
そもそも、YouTubeがどのくらいのユーザーに使われているかご存知ですか?
YouTubeの月間のアクティブユーザーは、なんと20億人を超えていて、圧倒的な利用率を誇っています。
Twitterのユーザーが約4500万人、Facebookのユーザーが約2800万人なので、YouTubeがどれだけ巨大なメディアかということは一目瞭然です。
バナー等のCPC(クリック単価)課金がネット広告市場では当たり前となっていましたが、YouTube広告は今までのネット広告違って、視聴課金という今までにない新しい指標を定着させました。
また、あとで紹介するTrueViewでは、動画広告を30秒見た地点を「視聴」と定義しています。
つまり、TrueViewでは、30秒視聴するユーザー以外は、広告費がかからないということです。
確かに、スキップもしないで30秒間もの間に流れる広告を見たユーザーは、その動画コンテンツに何かしらの興味をもっているとも言えそうですよね。
YouTube広告のコンバージョンについて
多くのユーザーにアプローチできるYouTube広告を運用をする上で、「YouTube広告でコンバージョンがなかなか獲得できない」、「YouTube広告のコンバージョンを測定する方法が分からない」、「YouTube広告のコンバージョンを最大化する方法が知りたい」のように悩んでいる方も多いです。
まずは、YouTube広告におけるコンバージョンとはどんなものがあるのか見ていきましょう。
YouTube広告のコンバージョン
コンバージョンと言えば、ウェブサイトなどで獲得できる成果の事を言います。
コンバージョンは、購入だったり資料請求だったり、アプリのインストールだったり、その目的によって色々とあります。
YouTube広告のコンバージョン率
YouTube広告のコンバージョン率は、平均でどのぐらいなのか気になりますよね。
YouTube広告の平均コンバージョン率は、「2.06%」であるとされています。
この数値というのは、「今のYouTube、コンバージョンこんなにとれるの?」と知らない方は驚くくらいの、YouTube広告以外の媒体と比べてみると結構高い数値となっています。
YouTube広告で優れているのはCPAであり、平均CPAは「8,292円」となっています。
他の広告媒体と言われてもCPAは安価であると言えるでしょう。
YouTube広告は、コンバージョンを上げるのにも効果が高く、コスパも高い広告であると言えるということです。
平均コンバージョンとCPAの参考としては、
- Googleのリスティング広告・・・平均コンバージョン3.75%、CPA「10,543円」
- GDN・・・平均コンバージョン0.77%、CPA「10,606円」
となっています。
コンバージョン測定のメリット
YouTube広告のコンバージョンを測定するメリットについて見ていきましょう。
- 自社にはどんなマーケティングが向いているのか分かる
- 費用対効果アップ
- リマーケティング出来る
YouTube広告のコンバージョンを特定することによって、自社にはどんなマーケティングの方法が合っているのかということが分かります。
YouTube広告、SNS広告、リスティング広告など、色々な広告を配信してみたときにどの広告からの反応が一番よかったのかを把握することで、自社ではどんな広告に力を入れたらいいのかと言うことが分かるからです。
また、むやみやたらに広告を配信するよりもコンバージョンを測定することでコンバージョン単価を算出することが出来るようになるので、PDCAを上手に回すことが出来るようになり費用対効果もアップします。
そして、コンバージョンを測定するために設定したタグによってユーザーの情報を入手することが出来るのでリマーケティングが可能となります。
リマーケティングは見込み客をターゲットにすることになるので、コンバージョン獲得率が高くなる傾向にあります。
そもそもコンバージョンをチェックする目的は?
なぜ、YouTube広告のコンバージョンをチェックする必要があるのでしょうか?
その目的は2つあるので、ご紹介していきます。
目的その1:目的を達成したか、広告効果を確認するため
広告を出稿して、目的としていることを達成しているかの分析、また、広告の効果がどれほどでているのかを確認するために、YouTube広告レポートのチェックすることは必要です。
例えば、商品を購入した目的とした広告を出稿しているのであれば、1つの商品を購入してもらうまでにかかった広告の費用を算出する必要があります。
そこで、YouTube広告レポートを活用して、商品を購入してもらうまでの広告費用を算出していないと、最悪の場合、赤字になってしまうケースもあります。
企業としてしっかりと利益が確保できているかを判断するためにも、YouTube広告は投稿して終わりではなく、細かくチェックする必要があるということです。
目的その2:ユーザーの動きを把握するため
ユーザーがどのような広告に興味を持っているのか、どれくらいの時間広告を見ていたのかなど、ユーザーの動きを把握するのも重要です。
そのためにも、レポートの分析は必要です。
YouTube広告レポートを活用することで、広告を見ているユーザーの詳細な行動を分析することができます。
例えば、YouTube広告のレポートでは、「広告のどこで離脱したか」や「広告を見た割合」などを分析することができます。
仮に、広告を見始めてすぐに離脱してしまうユーザーが多かった場合には、「クリエイティブ冒頭のメッセージを変更する」「配信ターゲットを変更する」などのヒントを得ることができます。
YouTubeで広告を運用していくのには、効果を改善していく必要があります。
そのために、レポートの作成や分析は必須になってきます。
YouTube広告でコンバージョン数を最大化できるのは「TrueView アクション」
YouTube広告で、コンバージョン数を最大化するものに「TrueView アクション」というものがあります。
動画広告に対して、多くの方のイメージは「予算が桁違いに大きい」「認知が目的」「予算以外にもコストがかかる」など、想像しているのではないでしょうか。
確かに以前まではそうでしたが、最近では、コンバージョン獲得を目的とした広告配信でも成果が出やすくなっていて、それがYouTubeで配信をすることが可能な「TrueView アクション」というキャンペーンを用いたものです。
これは、TrueView アクション広告というもので、見出しテキストオーバレイやビデオ終了画面を含めることでリードとコンバージョンを促進する構成となっています。
TrueView アクションがコンバージョン数を最大化出来る理由としては、
- ユーザーのアクションの促進
- 費用対効果の高さ
- リマーケティングに対応
などがあります。
TrueView アクションというのは、ユーザーのアクションを促すためにコールトゥアクションを設置することが出来ます。
コールトゥアクションを設置することで、コンバージョンをより多く見込むことが出来るんです。
また、TrueView アクションは、ユーザーがクリックしたり再生したりすると課金される方式となっていますので、費用を抑えることが出来ます。
自社と既に接触したことのあるユーザーに対して広告を配信することが出来るリターゲティングにも対応しているので、コンバージョンが見込みやすいのも魅力です。
TrueViewアクションの費用は、1つ再生すると平均3~20円程度になります。
2022年初頭に動画アクションキャンペーンにアップグレードされると発表されているので、今後、その中に含まれることになるTrueViewアクションを理解しておくことは、動画広告を始める上で必要不可欠になります。
TrueView アクションキャンペーンの設定
実際の広告管理画面に沿って、入稿手順を説明します。
- キャンペーン作成画面に遷移しキャンペーン設定
- キャンペーンタイプは「動画」を選択
- キャンペーン名に任意の名前を入力
- 地域と言語の項目でビジネスやターゲットに合わせて設定
- 広告グループの設定
- 広告グループの種類を選択
- 広告の作成
- 検索するか URL を貼り付けて動画を指定
- 最終ページ URL や見出しを入力(用意したバナーがある場合はアップロード)
- 「キャンペーンの作成」を押し、入稿完了
まず、キャンペーン作成画面に遷移しキャンペーン設定から進めていきます。
キャンペーンの目標では、「販売促進」を選択することをおすすめしていて、「販売促進」にすることで、コンバージョン獲得に特化したターゲティングや入札戦略が可能となります。
次に、キャンペーンタイプは「動画」を選択すると、サブタイプは自動的に「コンバージョンの促進」になります。
次に、キャンペーン名に任意の名前を入力して、入札戦略は「コンバージョンの最大化」の選択をおすすめします。
動画キャンペーン以外の入札戦略と同様の機能ですが、これは予算内で最大限のコンバージョン獲得ができるよう入札戦略が自動的に調整されるものになります。
1日の予算については既に決まっている場合も多いと思いますが、約5倍から10倍の目標コンバージョン単価の金額以上になる設定を推奨しています。
日予算だけでなく、キャンペーンの合計予算でも設定することができ、配信期間の通算予算を設定することもできるもので、終了日設定も必須となります。
ネットワークは、自動的に「YouTube 検索結果」「YouTube 動画」が選択されて、あとで変更をすることはできません。
デフォルト設定では「ディスプレイネットワークの動画パートナー」が選択されていますが、こちらはチェックを外すことも可能です。
次に、地域と言語は、ビジネスやターゲットに合わせて、コンテンツの除外にある「広告枠のタイプ」では、ブランドやキャンペーンのメッセージに不適切なコンテンツのグループを除外し、動画広告が表示されるコンテンツに制限をかけることができます。
どのオプションを選択したとしても、Googleでは議論を呼ぶ可能性が高いコンテンツに広告が表示されないよう、自動的に特定のコンテンツを除外していると明記されています。
なので、基本的にはデフォルトの標準広告枠のままで問題はありません。
広告表示オプションでは、サイトリンク表示オプションのみ設定可能で、設定できる数としては2つ以上で、4つ以上が推奨とされています。
ユーザーに広告をクリックさせる機会を最大限に与えることが重要となるため、広告表示オプションは必ず設定しましょう。
広告グループの設定では、まず、種類を選択します。
選択できる種類としては、
- 「標準」
- 「レスポンシブ」
があり、今回はスキップ可能なインストリーム広告を作成する「標準」を選択します。
一方、「レスポンシブ」は広告を1つ作成して、スキップ可能なインストリームや TrueViewディスカバリーなど複数の広告フォーマットで表示することができます。
広告グループ名は、任意の名前を入力して、ユーザーやコンテンツはターゲティング設定となる部分なので、ビジネスやターゲットに合わせて設定していきます。
ここまできたら、あとは広告の作成で須賀、動画はYouTubeにアップロードされているものを指定するため、検索をするか、URLを貼り付けて動画を指定します。
動画を選択したら、最終ページURLや見出しを入力していきます。
入力した内容を確認したい場合には、右上にプレビューが表示されるので実際の表示イメージを確認することができます。
その他に、設定できる項目は以下の通りです。
- 最終ページ URL
- 行動を促すフレーズ
- 広告見出し
- 長い広告見出し
- 説明文
- 広告の URL オプション
- コンパニオンバナー
- 広告名
最後に、「キャンペーンの作成」をクリックして、入稿は完了になります。
入稿が完了したら、配信が開始しますが、ここで配信をして終わりではありません。
検索広告やディスプレイ広告などと同様に、広告のパフォーマンスの動きをチェックをして、目標通りの配信になっていない場合には改善をして、常に最適化をおこなっていきましょう。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンとは?
YouTube広告のビュースルーコンバージョンというのは、広告を視聴したけれども、クリックしなかったユーザーを対象としています。
そして後日、別のルートからコンバージョンに至った数のことを言います。
動画広告を取り扱う上では、切っても切り離せないのがビュースルーコンバージョンです。
つまり、自分が出稿している広告とは別のところからコンバージョンに至ったユーザーを調査することが可能だというわけです。
動画①で掲載されていた広告を見たユーザーが、後日ウェブサイトの広告を経由して広告をクリックしてコンバージョンに至った場合、動画①のビュースルーコンバージョンは1とカウントされます。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンを測定することで、自分で出稿した広告の効果を調べることが出来るので、マーケティング対策においては非常に人気があります。
特に、YouTube広告のような動画広告のビュースルーコンバージョンというのは、動画広告の最後のインプレッションがサイト上でのコンバージョンに繋がった場合に計測されます。
注意しなければならないのが、インプレッションは動画広告の「視聴」ではありません。
「視聴」にカウントする場合には、
- 動画の再生時間30秒以上
- 最後まで再生された場合には、広告の一部がクリックされる
この場合に計測され、その回数は「コンバージョン列」に計上されることとなります。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンとの違いは?
YouTube広告のビュースルーコンバージョンと混同されがちなのが、「クリックスルーコンバージョン」です。
クリックスルーコンバージョンとは、YouTube広告のビュースルーコンバージョンと違い広告を介しません。
クリックスルーコンバージョンは、
- ユーザーが広告をクリックしてから直接インストールに至った場合
- ユーザーが広告をクリックして、直接インストールに至らなかったが、一定期間内にストアを訪れてインストールに至った場合
の2種類があります。
ビュースルーコンバージョンは、広告を見たユーザーがある一定期間内にストアへ訪れて、インストールした場合、広告の成果となります。
ここで出てくる「一定期間内」という言葉についてですが、これはアトリビューション期間と言って、クリックスルーでもビュースルーでも、このアトリビューション期間内にユーザーがインストールに至った場合、それは広告の成果とみなされます。
つまり、広告経由ではなく、ほかの動画やサイトからコンバージョンに至ったケースのことを指しています。
そのため、2つの指標の違いとしては、広告が表示されているときに実際にクリックされているかどうかというところです。
たとえて言うのであれば、ビュースルーの場合、
SDK社:A社の場合、ユーザーがなんとなく広告を見て、24時間以内にCVに至れば、それは広告の成果としてSDK上に計上されます。
しかし、24時間を超えてしまってからCVに至った場合には、それは広告経由ではなくなり、自然流入としてSDK上に計上されることになります。
クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしてCVしたユーザーを広告の成果とします。
SDK社:A社でユーザーが広告をクリックしたものの、CVに至らなかったが、3日間以内にストアを訪れて、そこでCVに至った場合には、それは広告の成果となります。
これは、SDKのクリックアトリビューション期間が7日なので、7日以内にCVに至ったので広告の成果として説明することができます。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの計測条件は?
動画広告においてコンバージョンを計測するときの計測条件はどんなものがあるのでしょうか?
例えば、ユーザーは動画を1秒しか再生しなかったのに、コンバージョンに至ったとしても動画広告の成果と言えるのかどうかというところは、疑問ですよね。
動画をたった1秒見ただけで、その広告を理解したとは到底思えません。
ですから、ただ単純に動画を1秒でも流せばビュースルーコンバージョンに計測されるのかと言われれば、そういうわけではないのです。
YouTube広告では、動画広告は2秒以上表示された場合にビュースルーコンバージョンを適用するとしています。
ビュースルーコンバージョンの適用のタイミングをしっかり把握することで、広告の効果を正しく計測していきましょう。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンの計測方法は?
では、YouTube広告のビュースルーコンバージョンの計測を実際にやってみましょう。
手順は、
- Google広告の画面右上にあるツールアイコンをクリックします。
- 「測定」「コンバージョン」の順に選択します。
- 編集するコンバージョンアクションをクリックします。
- 「設定」から「設定を編集」をクリックし、「計測期間」をクリックします。
- 「ビュースルーコンバージョン計測期間」を設定し、「完了」をクリックします。
これで、YouTube広告のビュースルーコンバージョンの計測がスタートします。
最長で30日間の期間を設けることが可能なので、自由に期間を設けてください。
YouTube広告のビュースルーコンバージョン計測期間は?
では、YouTube広告のビュースルーコンバージョンの計測期間について見ていきましょう。
ビュースルーコンバージョンの計測期間というのは、広告が表示されてからどのぐらい後までビュースルーコンバージョンを記録するのか、その日数のことです。
ビュースルーコンバージョンというのは、広告が表示されたときにはコンバージョンに至らなかったものの、その後何らかのルートでコンバージョンに至った場合に発生するものだということは説明してきました。
ビュースルーコンバージョンの計測期間は、例えば30日を指定すると、広告が表示されてから30日以内に発生したビュースルーコンバージョンがトラッキングされるという仕組みになっています。
この期間は、短くするとコンバージョンが記録される数が少なくなります。
ビュースルーコンバージョンの計測期間は、コンバージョンアクションを作成、変更する時に設定することが出来ます。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンのコツは?
では、YouTube広告のビュースルーコンバージョンを活用する際のコツをご紹介します。
ユーザーの記憶に残るようにする
YouTube広告のビュースルーコンバージョンというのは、クイックスルーコンバージョンとは違って、コンバージョンに至るまで時間がかかります。
そのため、見てくれたユーザーの記憶に残るような広告を配信しなくては、広告をクリックされる可能性が低くなってしまうということです。
例えば、
- キャッチコピーを工夫して魅力的にする
- 動画にインパクト性を持たせる
- 魅力的なクリエイティブを作成する
など、こういった工夫をすることで、ユーザーの印象に残りやすい広告になります。
印象に残すことができれば、広告を見たときは特に何とも思わなくても、後からふと思い出して興味を持ってもらえる確率が高くなります。
自分と重ねてみると納得する部分もあるかと思いますが、広告を見たときには何の気もなく、購入意欲もない場合でも、あとに「あ、そういえば…」と思い出したときに、頭のどこかに広告を思い出すなんてこともあります。
なので、ユーザーの印象に残りやすいような、興味を持ってもらえるようなインパクトのある広告にすることは重要になってきます。
また、広告にはさまざまな指標があって、それぞれ測定条件も異なります。
ビュースルーコンバージョンと組み合わせて測定する場合には、事前に条件を確認しておくことも大切です。
コンバージョンの評価期間は長めにする
ビュースルーコンバージョンの測定期間を長くとって評価することで、YouTube広告の効果を最大限に評価することが可能になります。
コンバージョンの計測期間を長くすることで、後追いコンバージョンがどのぐらい発生するのかということを把握することが出来るようになります。
ビュースルーコンバージョンの効果を知るためには、より長い期間で評価することが必要なんです。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンはなぜ重要?
人がなにか行動を起こすときには、「動機」や「きっかけ」が必要になります。
広告をクリックするという動作は、たった指先ひとつで簡単にできることですが、「動機」や「きっかけ」がなければクリックされることはありません。
さらに、その「動機」や「きっかけ」が生まれるタイミングは、なにも広告を見た瞬間とは限りません。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンというのは、広告の「間接効果」を測定することが出来るようになる指標のことを言います。
ビュースルーコンバージョンを重視することによって、広告効果が正しく評価できるようになるだけではなく、広告の間接効果を考慮しながら広告配信が行えるようになります。
ユーザーにブランドや商品、サービスを認知してもらうためには、狙っているキーワードで検索をしたり、サイトに訪問してもらったりする必要があります。
ビュースルーコンバージョンというのは、狙ったキーワードで検索してもらうことや、認知や興味関心を高めるという広告の目的を達成するために、KPIとして活用することが効果的であると考えられています。
広告のコンバージョン率が低くても、広告としての効果はあると言えるのです。
また、他の媒体を利用してCV獲得にどれほどの影響を与えているのかも、明確にすることができます。
例えば、SNSで洋服ブランドの広告バナーを出したとします。
ある顧客はこのバナーを目にしたとしても、その時はクリックをしませんが、数日後に、新しいが洋服が欲しいと思って、ふとあの時広告で見た洋服を思い出して、公式サイトから購入するとします。
無事に購入に至ったわけですが、広告がクリックされた訳ではないので、コンバージョン数やコンバージョン率のみを見ると、一見、広告には効果がなかったと思うかもしれません。
しかしこれは、間接的にコンバージョンにつながっているので、広告のコンバージョン率が低いとしても、広告の効果があるということになります。
広告を何度も見ているうちに興味が出てくることもあれば、後に「広告で見かけた製品について調べてみよう」と思い立つこともあります。
単純に広告がクリックされてコンバージョンに至った数だけのカウントでは、正確な広告効果を知ることは不可能と言えます。
ユーザーは、広告を見て購入に至るという広告の間接効果は、とても重要です。
YouTube広告の効果計測にはエンゲージビューコンバージョンも役立つ
YouTube広告のビュースルーコンバージョンは、クリックされない広告がどれだけコンバージョンに貢献出来ているのかを判断する指標として役立ちますが、もうひとつ「エンゲージビューコンバージョン」もYouTube広告のコンバージョンの測定の改善をするのに役立ちます。
エンゲージビューコンバージョンについて、見ていきましょう。
エンゲージビューコンバージョン
エンゲージビューコンバージョンというのは、広告が表示されたけれどもクリックせず、5秒後にスキップすることの出来る広告を10秒以上見た後にコンバージョンに至った数値です。
Googleの調査によると、スキップが出来るにも関わらず広告を見続けることを選択したユーザーがコンバージョンに至っているという事が分かりました。
スキップ出来る広告であるにも関わらず、広告を10秒視聴するということは、そのユーザーにとって表示された広告は興味関心のあるものであったということになりますので、コンバージョンに繋がりやすいんですね。
エンゲージビューコンバージョンは、条件を満たすと適用されます。
その条件としては、
- コンバージョントラッキングを使用している
- TrueView アクション キャンペーン、動画アクション キャンペーン、ローカル キャンペーン、アプリ キャンペーン
- スキップ可能なインストリーム広告、TrueView ディスカバリー広告
これらの動画キャンペーンで適用されることになります。
また、エンゲージビューコンバージョンの計測期間は、以下の通りになります。
- TrueView アクションキャンペーン、動画アクション キャンペーン・・・3日
- アプリキャンペーンのアプリ インストール広告・・・2日
- アプリエンゲージメントキャンペーン・・・1日
そして、クリック数の場合の計測対象は、7日間になります。
YouTubeを見ているユーザーというのは、動画を見ているときに広告が表示されたとしても、動画を見続ける可能性のほうが高いです。
動画が見たくてYouTubeを見ているわけですから、当然であるとも言えます。
また、YouTubeを見ているユーザーの70%がYouTubeで見た商品を購入したとしています。
動画広告において、エンゲージ指標というのは視聴であるということが分かりますね。
エンゲージビューコンバージョンを採用したことによって、動画広告のパフォーマンスをこれ以上に期待することが出来るようになるのではないでしょうか。
エンゲージメントを向上させるための3つのヒント
エンゲージメントを向上させる3つのヒントは、
- サイトの読み込みを高速化する
- レイアウトを整理する
- サイト導線の改善
エンゲージメントを向上させるためには、どのようなアクションをするといいのか、ヒントとして3つ紹介します。
1.サイトの読み込みを高速化する
エンゲージメントを向上させるためには、Webサイトの読み込み速度の高速化を実施しましょう。
読み込み速度がたった1秒低下しただけでも、ユーザーのエンゲージメントとコンバージョンに悪影響を与えてしまう可能性があります。
「行動」→「サイトの速度」→「ページ速度」の手順で、自社のWebサイトの読み込み速度の確認をすることが可能です。
もし、平均よりも遅い場合には、読み込み速度の高速化を実施してみましょう。
2.レイアウトを整理する
エンゲージメントを向上させるには、レイアウトの整理をしてみましょう。
レイアウトが複雑になっていると、バウンス率が高くなってしまう可能性があるります。
なので、レイアウトが多すぎる場合には、よりシンプルでわかりやすいデザインに切り替えてみましょう。
また、メニューは中央に配置して、誰でも簡単に理解することができるようにして、さらに、コンテンツが見やすいように十分な空白を使用してみたり、読みやすいフォントとテキストサイズを常に使用するようにしましょう。
インパクトが出るように、できるだけメニューを目立たせて、広告を見た視聴者がナビゲーションの決定を下すために十分な画像を提供することで、エンゲージメントが向上します。
3.サイト導線の改善
エンゲージメントを向上させるには、サイトの導線を改善してみましょう。
Webサイトの導線が複雑で難しすぎると、ユーザーが困惑してバウンス率が上昇し、ユーザーエンゲージメントが急落してしまう可能性があります。
導線の理想としては、わかりやすいシンプルなナビゲーションメニューを提供して、ページとブログの投稿カテゴリをうまく利用し、情報を簡潔に整理して、常にアクセスをすることができるようにしておくことです。
さらに、改善をするとすれば、サイト内の検索も含めて、ユーザーがいつでも必要なものをすぐに見つけられるようにする見やすくしておく必要があります。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンとは?クリックスルーコンバージョンとの違いは?まとめ
今回は、YouTube広告のビュースルーコンバージョンについて見ていきました。
YouTube広告のビュースルーコンバージョンは、広告が表示されたけれどもその場では広告をクリックせずに、別ルートからコンバージョンに至った数値のことを指しているということが分かりました。
ビュースルーコンバージョンは、広告に対する直接的なアクションではないのでなかなか広告の効果を判断することが難しい指標となっています。
しかし、ビュースルーコンバージョンをしっかりと活用することで、広告全体のパフォーマンスを確認することが出来ます。
マーケティングをする上で重要なコンバージョンですが、それぞれのマーケティング課題に応じて、適切なコンバージョンを設定していくことが大切です。
また、ここまでご紹介したコンバージョンを増加させる施策は、ほんの一部になります。
目標としているコンバージョンを達成するために、分析をして改善をするという作業を繰り返しながら、さまざまなマーケティング施策を打っていきましょう。
まだまだ、YouTube広告のビュースルーコンバージョンを活用しきっているユーザーは少ないはずですので、今のうちに活用しておきましょう!
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