皆さんは、Google広告のビュースルーコンバージョンについて知っていますでしょうか？
気になった広告があっても、今は見る時間がない！というときなど、必ず広告をクリックすると言うわけではありませんよね。
しかし、クリックしなかった広告であったとしても、「気になって後から調べてみた」という人も多いのではないでしょうか？
そういった関連する広告がコンバージョンにどれくらい貢献しているかを見る指標が、ビュースルーコンバージョンです。
表面上でわかりづらいものなので、なかなか理解しづらいですよね。
そこで今回この記事では、Google広告のビュースルーコンバージョンについて詳しく見ていきましょう。
初心者の方に向けてわかりやすいように、使い方や仕組み、概要など手順を追ってご紹介していきますので参考にしていただければと思います。
- Google広告のビュースルーコンバージョンとは？
- Google広告のビュースルーコンバージョンとクリックコンバージョンとの違いは？
- Google広告のビュースルーコンバージョンは何故重要なのか？
- Google広告のビュースルーコンバージョンはどうカウントされる？
- Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間は？
- Google広告のビュースルーコンバージョンの設定方法は？
- Google広告のビュースルーコンバージョンの確認方法は？
- Google広告のビュースルーコンバージョン計測の注意点
- Google広告のビュースルーコンバージョンの活用方法は？
- Google広告のビュースルーコンバージョンとは？測定方法から測定期間の決め方を解説！まとめ
Google広告のビュースルーコンバージョンとは？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンについて見ていきましょう。
コンバージョンとは
まずは、コンバージョンとは何かについて説明していきます。
コンバージョン（Conversion）というのは、「ウェブサイトなどで獲得できる最終的な成果」という意味で使われています。
「CV」と略して表記されることもあります。
下記のような成果が、コンバージョンと言われているものの例になります。
- 商品購入
- 会員登録
- 資料請求
- お問い合わせ
- 見積もり依頼
- アプリインストール
- 試供品・無料体験版の申込み
- イベントへの参加申し込み
- 採用の申込み
この一覧のように、ウェブマーケティングにおいて、コンバージョンを獲得し、最大化するということはとても重要な役割になります。
コンバージョンを獲得するためには、ウェブサイトをページを訪問するユーザーがどのようにサイトを遷移するかを考えたり、コンテンツの使用を最適化することが求められます。
ウェブサイトで、実現するべきコンバージョンは何なのかという目的をしっかりと定めてからウェブマーケティングをすることが重要になります。
ビュースルーコンバージョンとは
Google広告のビュースルーコンバージョンとは、バナー広告は目に入っているのですがタップはせず、後々有料広告以外でコンバージョンに至った場合に貢献度としてカウントされることです。
つまりは、あなたが有料で配信している広告ではなく、別にある他の無料広告から流入してくる数をカウントすることになっています。
ビュースルーコンバージョンは、ユーザーのパソコンやスマートフォンに保存されるCookie（クッキー）によって計測されます。
ディスプレイ広告や、動画広告などの間接的な効果を把握する際に参考することが出来ます。
さらには、Google広告のビュースルーコンバージョンは、検索広告の測定の対象外になっているので検索広告とバナーでは大きく異なります。
また、検索広告からタイトルなどが表示されそれが記憶に残っている場合がありますよね。
そういった事象を過去Facebookが判断できていませんでしたが、Google広告のビュースルーコンバージョンが誕生したことにより、より詳細な流入経路がわかるようになりました。
ですから、バナー広告を見たけれどもコンバージョンに至らなかったケースでも、Google広告のビュースルーコンバージョンを見れば対処法がわかるようになっています。
ビュースルーコンバージョンはクリックされなかった広告に関する指標ですが、これとは対照的に、クリックされた広告に関するクリックスルーコンバージョンという指標があります。
Google広告のビュースルーコンバージョンとクリックコンバージョンとの違いは？
Google広告のビュースルーコンバージョンは、クリックされなかった広告に関する指標のことを言いますが、「クリックスルーコンバージョン」という指標もあります。
Google広告のクリックスルーコンバージョンというのは、広告をクリックしたユーザーが、その後にコンバージョンに達成することを言います。
ビュースルーコンバージョンは、クリックしなかったユーザーなので、ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、クリックするかしないかというところで変わってきます。
この点が、違いとしては分かりやすいポイントですね。
Google広告のビュースルーコンバージョンは何故重要なのか？
掲載されている広告をクリックするという動作には、「動機」や「きっかけ」という内容が必要になりますよね。
そういったものがなければ、いくら広告が表示されていたとしてもクリックされることはありません。
また、広告をクリックするタイミングというのは、広告を見たときの瞬間とは限りませんよね。
何度も同じ広告を見かけるたびにだんだん気になってきて、「広告を見てみようかな…」という気になったり、「広告をクリックするのは怖いから、自分で調べてみよう」と思う人もいるかもしれません。
単純に広告がクリックされて、コンバージョンに達成した数をカウントしていただけでは、広告の効果を正確に測定することは難しいと言えます。
ビュースルーコンバージョンは、そういった広告にどれだけ間接的な効果が出ているのかをしっかりと把握するために重要となる指標なのです。
広告の効果は、CV数やCPAというような媒体それぞれの効果だけで判断するのではなく、広告配信全体の結果に基づいて判断することが重要となります。
他の媒体のコンバージョン獲得にどれだけ影響を与えているのかも、明確にすることが可能となります。
Google広告のビュースルーコンバージョンはどうカウントされる？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンはどうやってカウントを行っているのでしょうか。
Google広告のビュースルーコンバージョンのカウント方法について見ていきましょう。
ビュースルーコンバージョンの定義を指しているのは、広告を配信するプラットフォームによって異なってくるということです。
Google 広告、Yahoo!広告、Facebook広告、Twitter広告について、ビュースルーコンバージョンの計測条件と確認方法がそれぞれ違ってくるということになります。
| 媒体 | 広告が表示されたと判断される条件 | 計測期間 |
|---|---|---|
| Google広告 | ・広告面積の50％以上がディスプレイ広告では1秒以上
・動画広告では2秒以上表示された場合 |
デフォルト1日間 最大30日間まで選択可能 |
| Yahoo!広告 ディスプレイ広告 | 広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合 | 1日間 |
| Facebook広告 | 1%でも表示された場合 | ビューとクリックそれぞれ1,7,28日間が選択が可能（※）。デフォルトでは1日間 |
| Twitter広告 | 1pixelでも表示された場合 | 1,2,3,5,7,14,20,60,90日間から選択が可能。デフォルトでは1日間 |
どの媒体がどのタイミングでビュースルーコンバージョンを適用するのかということが、媒体によって変わってきます。
媒体ごとの目標に合わせて設定されているビュースルーコンバージョンの適用タイミングをしっかりと理解しておくことで、正しい判断基準で、効果を計測することが可能となります。
例えば、Facebook広告でバナーを目にして、ほかの経路で訪れてコンバージョンに至ったとします。
その場合には、最後に目にしたバナー広告に対して、Google広告のビュースルーコンバージョンを取得して計測されるようになっています。
ただ、例外として、Google広告経由でコンバージョンに至った場合は、Google広告のビュースルーコンバージョンにカウントはされません。
Google以外でコンバージョンに至った場合のみ、Google広告のビュースルーコンバージョンが計測されるようになっているということになります。
Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間は？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間について見ていきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間というのは、広告が表示されてから、どのぐらいたってからビュースルーコンバージョンまで記録するかを指定した日数の事です。
ビュースルーコンバージョンは、広告が表示されて、ユーザーがその広告をクリックしなかったものの、後になってからコンバージョンに至った場合に発生するものであることを覚えておきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間は、自分で決めることができますが、デフォルトでは1日になっています。
しかし、その日数をしっかりと考えた上でGoogle広告のビュースルーコンバージョンを決める必要があります。
ビュースルーコンバージョンの計測期間は、コンバージョンアクションの作成時、または変更するときに設定することが出来ます。
ビュースルーコンバージョンの計測期間を、コンバージョンアクションで30日間と選択した場合、広告が表示されてから30日以内に発生したビュースルーコンバージョンがトラッキングされることとなります。
ビュースルーコンバージョンの計測期間を長くすればするほど、ユーザーが広告とは違う接点を持ってしまう率が高くなります。
そうすると、コンバージョンが広告の効果なのかどうか分からなくなってしまうということが起きてしまいます。
計測期間は、1日間や3日間など、短い期間を設定するのがオススメです。
しかし、検討期間の長い商材であったり、データが少なくて判断できないという場合には、計測期間を長くしてみることも検討しましょう。
また、トラッキングしているコンバージョンの種類によっても異なるので、色々と検討して追加することが必要となってきます。
例えば、不動産や自動車など、即決できないような商材を取り扱っている場合には、想定する期間を長めに設定しておくといいでしょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンの設定方法は？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンの設定方法を見ていきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンのGoogle広告での設定方法は、以下の手順の通りです。
- まずGoogle広告にログインし画面右上のツールアイコンをクリック。
- 次に「測定」→「コンバージョン」でコンバージョンアクションを選択し「名前」→「設定」→「設定の編集」をクリックしましょう。
- これで「計測期間」を決め「完了」をクリックしましょう。
これで、Google広告のビュースルーコンバージョンの設定が完了しました。
この広告の表示から、Google広告のビュースルーコンバージョンを記録する計測期間を変える必要がありますね。
ここを自分なりの日数に変更しましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンの確認方法は？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンの確認方法について見ていきましょう。
- まず、Google広告にログインし「キャンペーン」→「表示項目」→「表示項目を変更」→「コンバージョン」。
- これで確認したい指標を選択しGoogle広告のビュースルーコンバージョンを選択します。
- これで「適用」しましょう。
これで、Google広告のビュースルーコンバージョンの確認方法が完了です。
Google広告では、画面内に50％以上が1秒以上表示されたときにインプレッションとみなされます。
インプレッションをベースとして、ビュースルーコンバージョンが算出されるということを覚えておきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョン計測の注意点
Google広告のビュースルーコンバージョンは、広告の間接的な効果を計測するものですが、しっかりと正確に測れるというわけではありません。
ビュースルーコンバージョンの効果測定の結果は、変わることがあります。
同じ広告を複数のサイトで何回も見たので、気になってクリックしてしまったという場合には、ビュースルーコンバージョンの他に、クリックスルーコンバージョンも計測されてしまうのです。
そういった場合であっても、クリックスルーコンバージョンであると多く計測されてしまうので、クリックをする行動の「きっかけ」となった広告は評価されなくなってしまうのです。
また、広告をクリックするのではなく、あとから自分で調べて検索してコンバージョンに達した場合なども、「ビュースルーコンバージョン1件」「自然流出1件」とカウントされてしまうことがあります。
「ビュースルーコンバージョン1件」「自然流出1件」とカウントされてしまうと、重複カウントになってしまい、正確な数値を導き出すことが出来ません。
ビュースルーコンバージョンは、計測の方法によっては、評価が分かれてしまう可能性があるのです。
このような重複するカウントは、管理ツールを導入することで防ぐことができます。
また、タグの正確な効果測定のためには、ツールの導入が欠かせません。
重複カウントは、管理ツールを導入することで防ぐことが可能です。
正確な測定結果を出すためには、ツールを導入は必須です。
Google広告のビュースルーコンバージョンの活用方法は？
では、Google広告のビュースルーコンバージョンをどうやって活用すればいいのでしょうか？
ここでは、活用方法について見ていきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンは、コンバージョンに至るまで結構な期間がかかります。
ですから、ユーザーの記憶に訴求するような広告配信をすることが大切です。
自分の商品のブランディングには、広告を印象的にしてみたり、魅力的な文字にしてみたり..することを検討しましょう。
このように、ユーザーの記憶に残りやすいようなキャッチコピーを残すのもいいですね。
さらには、Google広告のビュースルーコンバージョンはラストクリックには貢献できていないのですが、認知としては貢献できています。
Google広告のビュースルーコンバージョンの配信ボリュームを増大させれば、コンバージョンの増加が見込まれるということになりますね。
広告には色々な指標があり、それぞれ計測条件が異なっています。
ビュースルーコンバージョンと組み合わせて測定するなら、事前に条件は確認しておきましょう。
Google広告のビュースルーコンバージョンとは？測定方法から測定期間の決め方を解説！まとめ
Google広告のビュースルーコンバージョンについて理解ができましたでしょうか？
実は、Google広告のビュースルーコンバージョンはまだあまり認知されていないものとなっています。
ビュースルーコンバージョンは、広告に対する直接的なアクションではないので、分かりにくいというのが実際のところです。
しかし、ビュースルーコンバージョンを計測することによって、媒体によるそれぞれの成果だけでなく、広告全体の効果を測ることが出来ます。
ビュースルーコンバージョンの配信ボリュームを増やせば、コンバージョンの増加が見込めるとも言われているほど重要な指標であると言われています。
広告効果を正しく判断するためには、必要な機能であるということですね！
企業さんもあまり導入できていないので、Google広告のビュースルーコンバージョンを今のうちに導入してしまいましょう！
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