皆さんは、Google広告を運用していて、様々な戦略を取っているはずですよね。
戦略がないと、ビジネスをしていく上で競合他社との差別化ができなくなってしまい、全く自分の広告が売れないなんてことになってしまいます。
Google広告を運用していて、ポートフォリオ入札戦略を利用している方はどのぐらいいるでしょうか？
ポートフォリオ戦略は、Google広告の自動入札をより便利に、コントロールすることが出来る機能です。
自動入札を活用しているのであれば、是非、活用しましょう！
そこで、今回この記事では、戦略の中で活用すべきGoogle広告のポートフォリオ戦略について、導入するメリットやデメリットについてポイントを押さえて紹介します。
初心者の方にでもわかりやすく、使い方など、この記事で詳細に解説していくので、参考にしていただけたらと思います。
Google広告のポートフォリオ戦略とは？
まずは、Google広告のポートフォリオ戦略について見ていきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略は、目標達成のために自動化された入札戦略で、複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードをまとめて、一気に自動入札戦略を管理することができます。
ポートフォリオ戦略の入札戦略の設定や管理をすることにより、掲載結果の目標に合わせて入札単価が自動に設定されるので、1つ1つ設定変更していく必要が無くなり時間の短縮をすることができます。
目標コンバージョン単価や目標広告費用対効果、目標インプレッションシェアなどスマート自動入札戦略も含まれます。
また、Google広告のポートフォリオ戦略で管理している入札戦略のことを「ポートフォリオ」と呼びます。
ここでは、配信実績や自動入札のステータスも最適化されているかを簡単にチェックすることができます。
ポートフォリオ戦略は、もともとは「入札戦略ツール」と呼ばれていました。
つまり、ポートフォリオ入札戦略を使用することで、複数のキャンペーンをまとめて自動入札の最適化を行うことができるので手間を省くことができるということです。
Google広告のポートフォリオの自動入札とは？
Google広告のポートフォリオを利用するにおいて、「自動入札」とは一体何なのかということについて見ていきましょう。
自動入札というのは、目標時に応じた入札単価が自動的に設定され、配信を自動調節してくれる機能の事を言います。
入札単価を自動で配分されるので、余計な費用がかかることがありません。
自動入札は、過去の検索した履歴から関連するクリック数を割り出して予測してくれるので、「コンバージョン数」が重要になってきます。
同一の自動入札を適用しているキャンペーンやポートフォリオ戦略の中で、一か月に最低50件のコンバージョンが必要だと言われています。
それよりも低いと、精度が低くなってしまい、ブレ幅が多くなってしまうというわけです。
スマート自動入札のコンバージョン率を推定するために必要なのは、Googleの機械学習で得られた分のユーザーの個人情報や端末情報、属性などを考慮する必要があります。
しかし、これを人の手でやろうと思うとかなり時間がかかってしまい、大変ですよね。
ですから、その手間を省くために、自動入札というのは便利すぎる機能というわけです。
自動入札を成果の向上につなげるためには、目的に沿った自動入札を選択するようにしましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略で使用できる戦略は？
Google広告のポートフォリオ戦略の自動入札で使用できる戦略は、以下の6個です。
| 入札戦略の種類 | 目標 | 入札戦略 |
| クリック数の最大化 | サイトアクセスを増やす | 指定した予算内で最大限のクリック数を獲得できるように入札単位を自動調整する。 クリック数の最大化は、1つのキャンペーンの標準戦略、または複数のキャンペーンにまたがるポートフォリオ戦略として使用可能。 |
| 目標インプレッションシェア | 可視性を高める | 目標インプレッション シェアでは、Google 検索結果ページの最上部、上部、または任意の場所に広告が表示されるように、自動的に入札単価を自動調整する。
検索ネットワークでのみ利用することが可能。 1つのキャンペーンの標準戦略として使用することも、複数のキャンペーンにまたがるポートフォリオ戦略として使用することも可能。 |
| 目標コンバージョン単価（tCPA） | 目標コンバージョン単価でコンバージョンを増やす | 目標として指定したコンバージョン単価で、コンバージョンを最大限に獲得できるように検索、またはディスプレイの入札単価が自動的に設定される。
実際の入札単価は、コンバージョンによって目標より上下する可能性がある。 目標コンバージョン単価は、1つのキャンペーンの標準戦略、または複数のキャンペーンや広告グループにまたがるポートフォリオ戦略として使用可能。 |
| 目標広告費用対効果（tROAS） | 各コンバージョンの価値が異なる場合に、目標広告費用対効果（ROAS）を達成する | 目標広告費用対効果では、指定した目標広告費用対効果でコンバージョン値を最大化できるように、入札単価を自動調整。
一部のコンバージョンでは、実際の広告費用対効果が目標より高くなる、または低くなる可能性がある。 目標広告費用対効果は、ポートフォリオ戦略や、個々のキャンペーンの標準の入札戦略として使用可能。 |
| コンバージョン数の最大化 | 指定した予算内で最大限のコンバージョン数を獲得できるように入札単価を自動調整 | コンバージョン数の最大化を使用すると、予算全体を使おうとしながらキャンペーンのコンバージョン数を最大化するように入札単価を自動調整。 |
| コンバージョン値の最大化 | 予算全体を使おうとしながらコンバージョン値を増やす | 予算を過不足なく消費しつつ、最大限のコンバージョン値を得られるよう入札単価を自動調整。 |
Google広告のポートフォリオ戦略のメリットは？
では、Google広告のポートフォリオ戦略のメリットについて見ていきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略のメリットとして挙げられるのは
- 入札戦略の管理が容易になる
- 比較が効率化される
- 自動化の最適化が進みやすくなる
です。
では、1つ1つ分析して見ていきましょう。
入札戦略の管理が容易になる
入札戦略の管理が容易になるとは、一体どういうことなのでしょうか。
キャンペーン数が多い企業さんなどの既存のアカウントで、Google広告のポートフォリオ戦略を導入すべき理由です。
キャンペーンごとの入札戦略をバラバラに決めていると、管理が何かと面倒ですよね。
一つ一つ戦略を思い出し、戦略に沿った施策を行う必要があります。
そんなことをしていると、手間も時間もかかるし、管理が煩雑になってしまいます。
そういったことを避けるのが、Google広告のポートフォリオ戦略なんです。
ポートフォリオ戦略で一括管理しておくことで、ポートフォリオを変更するだけで適用範囲のキャンペーン全てに変更が反映されます。
また、Google広告のポートフォリオ戦略では目標を掲げているとそれを達成しようと自動で調整されるようになっています。
そうすると、Googleの機械学習で得られた分のユーザーの最適化に必要なデータ集めにも役立ちますよね。
結果として、機械学習を用いて目標達成するという流れになっています。
キャンペーンを導入する企業は、Google広告のポートフォリオ戦略を導入すべきであると言えます。
比較が効率化される
Google広告のポートフォリオ戦略では、目標コンバージョンの単価を変更する場合などに有効です。
例えば、「目標コンバージョン単価」の金額を変更した時の統計の比較と、「目標費用対効果」に入札戦略を変更したときの数字の変化を比較する場合において、変更する前と後のデータをキャンペーン事に取得して集計し、比較するというのがよくあるパターンではないでしょうか？
しかし、そんなことをしていると手間と時間がかかってしまいます。
変化を敏感にとらえる必要がありますので、その変化をとらえるのは手動ではなかなか難しいですよね。
そこで、Google広告のポートフォリオ戦略を利用することで、複数キャンペーンをまたいだデータを確認することが出来るようになります。
そうすることで、パフォーマンスへの影響度を効率よく、容易に比較することが出来ます。
自動化の最適化が進みやすくなる
自動化の最適化が進みやすくなるとは、どういうことなのか見ていきましょう。
通常の入札戦略を使用した場合では、キャンペーン単位で目標を達成しようと最適化が行われるため、最適化対象が広告グループ以下の要素になります。
それを、ポートフォリオ戦略を使用することで、複数のキャンペーンをまとめて目標しようと最適化が行われるので、最適化対象がキャンペーン以下の要素になります。
最適化対象の要素が増えると、分析データが増えるのでその分最適化が進みやすくなります。
Google広告のポートフォリオ戦略を活用すれば、共有予算機能を併せて使用することを推奨します。
Google広告のポートフォリオ戦略のデメリットは？
では、Google広告のポートフォリオ戦略のデメリットについて見ていきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略のデメリットとして挙げられるのは
- データの蓄積が必要
- 季節性の調整が必要
です。
では、一つ一つ見ていきましょう。
データの蓄積が必要
Google広告のポートフォリオ戦略のデメリットとしては、データの蓄積が必要だというところです。
Google広告のポートフォリオ戦略では、過去の膨大なデータをもとに、自動的に目標を達成しようと施策してくれます。
しかし、その自動的に目標達成してくれるためには過去の膨大なデータが必要となります。
ですから、データ量が不足している場合はちょっと不便かもしれません。
季節性の調整が必要
自動入札を使用する時に気を付けなければいけないのは、コンバージョン率の変化が大きいテレビの露出やセールなどです。
また、新商品がありリースされる情報などは季節性を考慮する必要があります。
自動入札というのは、過去のコンバージョン履歴をもとに入札されます。
一時的にコンバージョン率が急激に変わり、その後通常の値にまた戻ってしまったとしてもセール期間中のコンバージョンを参考にしてしまいます。
そうすると、成果が不安定になってしまいます。
そうならないようにするために、季節性の調整が重要になってくるのです。
対象期間中のコンバージョン率を手動で調整し、セール期間等を設定していきましょう。
自動入札を使うときは、季節性の調整をするよう念頭に置いておきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略の設定方法は？
では、Google広告のポートフォリオ戦略の設定方法について見ていきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略の設定方法は2つあります。
- 共有ライブラリでポートフォリオ作成
- キャンペーンの設定画面から作成
があります。
では、1つ1つ見ていきましょう。
共有ライブラリでポートフォリオを作成
共有ライブラリでポートフォリオを作成する設定方法です。
- アカウントの右上にあるツールアイコンをクリック
- 共有ライブラリのポートフォリオ入札戦略を選択
- ＋を押して入札戦略を選択
- 入札戦略毎に詳細設定を行
- キャンペーンなどを選択
- 保存を押して設定完了
まず、Google広告のアカウントにログインし、「全てのキャンペーン」→「ツールと設定」→「入札戦略」→「+」で管理画面に移行します。
展開されたところから、任意の入札戦略をクリックし名前などを設定します。
設定するキャンペーンの決定や、目標値などを設定したら「保存」のボタンをクリックします。
これで、Google広告のポートフォリオ戦略の作成が完了しました。
キャンペーンの設定画面から作成
次は、キャンペーンの設定画面から作成する方法です。
- 編集するキャンペーンをクリック
- 設定をクリックし、単価設定を選択
- ポートフォリオ戦略を使用するを選択
- 保存で設定完了
まず、Google広告にログインし、ディスプレイから「編集するキャンペーン」→画面左側から「設定」→「入札単価」でプルダウンを開きます。
次に、タグから「ポートフォリオ戦略を使用する」→「新しいポートフォリオ戦略を作成する」→「保存」でクリックしましょう。
新しいポートフォリオ戦略を作成するのか、既にあるポートフォリオ戦略を使用するのかを選択することが出来ます。
- 新しいポートフォリオ戦略を作成する場合→新しい入札戦略の設定を入力し、名前を入力。
- 既存のポートフォリオ戦略を作成する場合→表示されるリストから戦略を選択。
これで、Google広告のポートフォリオ戦略が完了しました。
新しいポートフォリオ戦略を作成するのか、既にあるポートフォリオ戦略を使用するのか、相談して決めていきましょう。
Google広告のポートフォリオ戦略の上限入札単価や下限入札単価の設定
もし、上限入札単価や下限入札単価の設定をしたい場合には可能です。
「入札単価の上限」「入札単価の下限」から設定します。
ディスプレイネットワークのキャンペーンは対象外となるので注意しましょう。
ポートフォリオ戦略は、入札価格の自動調整をすることがメリットです。
上限や下限を完全に設定すると、かえって効果が得られなくなる可能性があるので、オススメは出来ません。
Google広告のポートフォリオ戦略のレポートを確認する方法
ポートフォリオ自動入札のパフォーマンスを確認したい時には、ポートフォリオ入札戦略レポートを確認します。
入札戦略ごとに、指標の数値やデータを確認することが可能です。
ポートフォリオ入札戦略レポートの確認
- キャンペーン一覧から、表示項目を選択
- 表示項目の変更を選択
- おすすめ表示項目から入札戦略タイプにチェックを入れる
- 適用をクリックし先程の画面に戻る
- 画面に入札戦略タイプが現れる
- 自動入札を利用している場合は入札戦略タイプが青文字で表示される
- クリックする
このような方法で、入札戦略レポートを見ることが出来ます。
共有ライブラリの入札戦略から確認する方法
ポートフォリオ入札戦略は、共有ライブラリの入札戦略からも確認することが可能です。
- 管理画面の右上にあるツールと設定をクリック
- 共有ライブラリから入札戦略をクリック
- おすすめ表示項目から入札戦略タイプにチェックを入れる
- 適用をクリックし先程の画面に戻る
- 入札戦略レポートを確認したいポートフォリオ入札戦略を選択
こうすることで、ポートフォリオ戦略レポートを見ることが出来ます。
Google広告のポートフォリオ戦略を運用するとどうなる？
では、Google広告のポートフォリオ戦略を運用するとどうなるのでしょうか。
今や、数々の企業がGoogle広告のポートフォリオ戦略を導入しています。
導入してから、ポリシーを守って運営している企業さんの成果は、なかなかに盛り上がっているようです。
さらには、実際に導入していた企業からは、
- すべてのキャンペーンでクリック単価が大きく下がった
- クリック率の高いキャンペーンの費用対効果が高くなった
など、しっかりと成果が出ているという反応が多く見られます。
結果的に、効率化が図れたということが分かりますね。
Google広告のポートフォリオ戦略とは？導入するメリットとデメリット！まとめ
Google広告のポートフォリオ戦略について紹介してきましたが、理解ができましたでしょうか？
同じような入札戦略を、複数のキャンペーンで利用している場合には、Google広告のポートフォリオ戦略を利用することで、効率よく管理をすることが出来るようになりますよね。
ですが、Google広告のポートフォリオ戦略には、メリットとデメリットがあります。
しかし、Google広告のポートフォリオ戦略には、デメリットをかき消すぐらいのメリットがあると言えるでしょう。
さらには、Google広告のポートフォリオ戦略を導入した企業からは、多くの歓喜の声があふれているので、導入して損はなさそうです。
入札戦略の管理や運営にお悩みの場合には、是非、Google広告のポートフォリオ戦略を取り入れて、成果を上げてくださいね！
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