YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)で、オンライン広告の定番プラットフォームとして幅広い企業から利用されていて、すっかり主流となっている「レスポンシブ広告」。
YDNをメインの広告出稿先とすることで、日本有数のアクセス数を誇っているYahoo! JAPAN関連サイトや、多数の有力な提携サイトに広告を掲載することが出来るので、多くのWeb担当者が利用しています。
そんなYDNには、テキスト広告やディスプレイ広告などといったいくつかの広告タイプがありますが、最近、特に存在感を増してきているのが「レスポンシブ」です。
ですが、多くの広告主がレスポンシブ広告を取り入れている中で、「イマイチレスポンシブ広告の仕組みがよく分からない」、「どうしたら効果的に配信することができるのか」と、悩んでいるという方もいると思います。
そこで今回この記事では、「レスポンシブ」について、その概要やメリット、効果的な運用方法などについてご紹介していきたいと思います。
GDNでも、使っていたバナーってYDNでも使えたかな…という方に向けて、YDNレスポンシブ広告の入稿規定も一緒に、説明していきます。
YDNとは?
YDNは、WEBサイトやアプリの広告枠に表示される、ディスプレイ広告の一種で、「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」の略称として「YDN」と表記されます。
Yahoo!ポータルサイトをはじめとするYahoo!の運営サイト・提携サイトに表示されているもので、フォーマットは、画像・動画・テキスト形式で配信をすることが可能になります。
「マーケティング部門で自社のWeb広告の担当になった」、「春から広告代理店で働き始めた」、「異動で自社の広告運用をすることになった」など、このような状況にあるみなさんは、分からないことがたくさんありますよね。
ここから先は、YDNのレスポンシブについてより詳細に説明していきます。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の「レスポンシブ」とは?
YDNの「レスポンシブ」とは、スマートデバイスなどの普及によって多様化する広告の掲載面やユーザーのデバイスに合わせて、広告の表示内容が自動的に最適化されて配信される広告フォーマットの1種(広告タイプ)のことを指します。
広告の見た目や掲載場所はフォーマットの種類によっていろいろありますが、画像が表示されるバナー広告は、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
従来型の一般的なディスプレイ広告では、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、デバイスの種類に合わせて、広告枠で調整し、それぞれ多種類のサイズの広告画像を用意する必要がありました。
しかし、YDNのレスポンシブでは、PCやスマートフォンなどそれぞれの広告枠に合わせた広告画像を用意する必要がなく、1~2種類の画像を用意するだけで、入稿した画像とテキストを広告の表示内容が各デバイスに合わせて自動的に最適化されて配信される広告フォーマットになります。
また、広告を表示する項目やレイアウト、デザインなどは、常に個々のユーザー環境に最もマッチしたものへと自動調整される為、広告制作や運用における労力を大幅に減らすことが可能です。
利用者は年々増加傾向にあり、今では、YDN全体の50%の配信比率を占めています。
ちなみにGoogleのGDNでも、同じような「レスポンシブ広告」を利用することが可能となっています。
検索連動型広告と何が違うの?
検索連動型広告とディスプレイ広告では、大きく以下のような違いがあります。
- 掲載されるタイミングが違う
- 目的やニーズが明確でないユーザーにアプローチできる
- 画像や動画を使った視覚的な訴求ができる
検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジンで検索をしたときに表示されますが、ディスプレイ広告は、ユーザーが他のコンテンツを見ている時に表示されるので、商品を購入するなど最終的なコンバージョンまでに広告がもたらす効果が異なってきます。
検索連動型広告(Search)は、
- すでに商品に興味を持っている
- 数ある商品の中からどれを買うか迷っている
- 購入を検討しているユーザーの購買(Action)と近くユーザーを後押しする
などの効果が大きいですが、ディスプレイ広告では、
- 商品を知らないユーザーにまずは商品を知ってもらう
- ニーズがはっきりしていないユーザーに商品を知ってもらう
- 興味(Interest )を持ってもらう
などの効果があります。
1つの商品の広告を出す場合でも、アプローチをしたいユーザーの状況や特性に合わせて検索連動型広告とディスプレイ広告を使い分けられることによって、より効果的になります。
ただし、広告主のサイトに訪問済みのユーザーに向けて広告を配信するリマーケティング・リターゲティング広告は、何かを探しはじめた後のユーザーへの配信となるので、ユーザーの購買に非常に近いところに位置しています。
ディスプレイ広告として一括りにしないで、配信されるユーザーの状況を常に気にしておくようにしましょう。
YDAレスポンシブ広告とYDAインフィード広告の違い
レスポンシブ広告に似た形式で、「インフィード広告」というワードを聞いたことがあるかもしれません。
よくある疑問として、YDAレスポンシブ広告とYDAインフィード広告の違いですが、以下のように掲載面が異なります。
- レスポンシブ広告:通常のバナー広告枠やインフィード広告枠などに配信
- インフィード広告:インフィード広告枠のみに配信
このように、レスポンシブ広告はインフィード広告枠を含めたさまざまな掲載面に表示され、配信量が多くなるので、レスポンシブ広告は表示回数を多く出しやすいといった特徴も挙げられます。
反対にインフィード広告は、基本的には記事と記事の間に自然な形で広告が差し込まれて掲載されているのが大きな特徴で、主にスマートフォンのYahoo!面、およびYahoo!と提携しているメディアになります。
YDNのレスポンシブを使うメリット
YDNのレスポンシブを使用することで、下記のようなメリットがあります。
- クリック率を高めやすいフォーマット
- インフィード広告枠にも配信できる
- 掲載面が増えて、チャンスが広がる
- ユーザーの注意を惹きやすく、広告効果の向上が見込める
- バナー制作コストの削減
それぞれについて、ご紹介していきます。
クリック率を高めやすいフォーマット
「レスポンシブ」広告は、その見た目からして、すでにメリットがあります。
レスポンシブ広告は、掲載されるWebサイトの雰囲気に合うように自然に表示されるので、ユーザーの目に違和感なく映ります。
広告であるというアピールがない分、クリック率やコンバージョン率の向上、CPA(顧客獲得単価)の引き下げといった効果を見込むこいとができます。
広告だとすぐに分かるような売り込み色の強いバナーに対する反応は、年々薄くなってきているのですが、レスポンシブ広告は違います。
レスポンシブ広告は、キャッチコピーはシンプルなフォーマットに収まっていて、画像はテキストの少ない自然な画像が基本的には推奨されています。
なので、閲覧しているコンテンツに馴染むように広告を表示することが可能となっているのです。
インフィード広告枠にも配信できる
YDNのレスポンシブのメリットとして、インフィード広告枠にも配信できるということがあります。
元々は配信されなかったのですが、2017年1月から配信されるようになり、インフィード広告は高いクリック率やコンバージョン率を良い広告効果を期待することができます。
通常のバナー枠に配信しながらインフィード広告枠にも配信できるというのは、かなりコスパが良いです。
さらに、レスポンシブ広告は通常のバナー枠にも配信されるので、総合的にはかなり効率的な広告配信を望むことができます。
掲載面が増えて、チャンスが広がる
レスポンシブ広告は、枠に合わせて入稿内容を最適化して配信されるので、YDNの中でも掲載面の選択肢が増えて、かなり幅広いユーザーに広告を見てもらえる可能性が高まります。
いろいろなサイズの掲載面に合わせて自動で掲載フォーマットを選択してくれるので、広告主は特定サイズの画像や動画とテキストを入稿すればOKです。
そのため、それぞれの掲載面に合わせたバナーを全サイズ用意する必要がありません。
そして、テキストと画像を組み合わせた形式で、配信できる掲載面に制限のあるバナー広告と違って枠による制限はほとんどなくなるので、バナー広告タイプよりクリック率が高くなるケースもあります。
2016年以降、Yahoo!はレスポンシブをYDNにおける主力フォーマットとして採用しているので、YDNにおいてレスポンシブは一番多くの掲載面が割り当てられています。
その分、獲得の可能性がある掲載先にも配信できるので、その結果、成果にも繋がりやすくなります。
これまでのディスプレイ広告とテキスト広告だけではなく、レスポンシブでの配信も行えば、掲載先が増えるにしたがって、コンバージョン数の増加も期待することができます。
その結果、広告が掲載されるチャンスが一気に広がるのです。
ユーザーの注意を惹きやすく、広告効果の向上が見込める
レスポンシブでの広告は、広告の掲載面に合わせて最適化されるので、ユーザーの注意を惹きやすく、高い広告効果の向上を見込むことができます。
実際に、Yahoo! JAPANの調査でも、YDNテキスト広告と比べてYDNレスポンシブ広告は高い効果が出ています。
YDNのレスポンシブは、掲載されるページや広告スペース、コンテンツに最も馴染むように表示が調整されているので、レスポンシブ広告はユーザー側の目から見て違和感が少なく、自然な形で広告のメッセージを伝えることが出来るのです。
レスポンシブの利用は、広告効果を改善する為の、最も簡単で効果的な手段のひとつだと言えるので、「バナー広告やテキスト広告より絶対おすすめ」とは、一概には言えませんが、試してみる価値は高いと思います。
バナー制作コストの削減
バナーの制作を外注している場合、当然制作費がかかり、また、社内で制作を行っている場合は、作業者の工数を割くことになります。
これらのバナー制作コストの負担が最小限にするのが理想ですが、レスポンシブであればバナー制作コストを削減することが可能です。
これまでのバナー広告は、無数にある広告枠の大きさに合わせてバナーをたくさん作成しなければ広告を表示することができませんでした。
表示回数が多いとされる一般的なサイズ5種類前後でリサイズする広告主が多い印象ですが、複数のデザインで成果検証を行う場合などは特に製作コストがかかってしまいます。
しかし、レスポンシブ広告は画像2種類+テキストがあれば全ての広告枠を網羅できるため、負担の原因となる多数のリサイズは必要なくなります。
つまり、レスポンシブ広告の配信をしない場合は、表示回数の期待値が半数以下まで下がってしまうとも言えます。
そうならない為にも、入稿できる画像サイズは2つあるので、表示機会の損失を無くすためにもどちらも入稿するようにしましょう。
YDNレスポンシブ広告のデメリット
なにごとも、メリットばかりではありません。
しっかりとデメリットを把握しておくことで、どんな状況においても対応することが出来ます。
- 視覚的インパクトのある訴求には不向き
- 訴求の効果検証を行うことができない
- クリック単価が高い傾向にある
それぞれについて、ご紹介していきます。
視覚的インパクトのある訴求には不向き
YDNレスポンシブ広告の唯一のデメリットとしては、視覚的インパクトのある訴求には向いていないということです。
レスポンシブ広告はコンテンツに馴染みやすい一方で、バナー広告のような「色やデザインを使った印象的な訴求」はあまり得意ではありません。
なので、視覚的なインパクトを用いて商品・ブランドの認知を広げたい場合は、バナー広告を使う方が向いていることがあります。
また、レスポンシブ広告とインフィード広告単体を比較した際、少しコンバージョン率が落ちる可能性があります。
なので、インフィード広告が目的の場合については、インフィード広告専用のキャンペーンを作成した方がベターかもしれません。
訴求の効果検証を行うことができない
故国を配信してどの広告の効果が良かったかなどの、広告の訴求の効果検証を行うことができません。
また、特定のバナーの配信量を調整することができないので、いかにパフォーマンスを最大にすることができるのかがカギになってきます。
訴求の効果検証をすることが出来ないということは、効果を一番に求める手法を取っていきましょう。
まず、レスポンシブ広告(1200×628、300×300)と、比較的配信ボリュームの多い300×250の3サイズを配信することができれば、最低限パフォーマンスは出すことができるでしょう。
もちろん、他のパターンで配信検証をすることが可能であるならばそれがベストですが、バナーの完成を待ち続けてその結果、広告の配信が遅れてしまっては意味がありません。
広告は、「とにかく早く配信したい!」「配信してアクセスを集めたい!」という場合には、上記3サイズのバナーを用意することをおすすめします。
クリック単価が高い傾向にある
Yahoo! JAPANのタイムライン上には、世界中から膨大なアクセスが集まるので、競合もこの広告枠を狙っています。
つまり、入札が集中するという訳です。
その結果、クリック単価が高騰してしまい、パフォーマンスが悪いとCPAが悪化することになります。
インフィード広告はCV率が高いので問題ない、と考える運用者がいますが、これは間違っていて、あくまでCV率が高いのは「広告」「LP」が噛み合った場合となります。
なので、数をこなすことによって、こういった事実に気付くことができます。
YDNのレスポンシブの効果な運用方法は?
YDNにおいて、レスポンシブで広告を掲載するとどのような効果があるのでしょうか?
具体的な効果について、説明していきます。
レスポンシブの具体的な効果としては、しっかりデータとして明確に証明されています。
- ターゲティングと組み合わせる
- 広告内容とランディングページに一貫性をもたせる
- 広告配信先の精査を行う
- 配信後もPDCAサイクルを強化する
それぞれについて、ご紹介していきます。
ターゲティングと組み合わせる
レスポンシブ広告は、あくまでも広告フォーマットのひとつになるので、サーチターゲティングやリターゲティングなど、さまざまなターゲティングと組み合わせることをおすすめします。
YDNのターゲティング方法には、実に多くの種類があります。
インタレストマッチを使う場合であったり、モバイル(従来型携帯端末)への配信をする場合、一部制限がありますが、その他のPCやタブレット、スマートフォンへの配信をする場合は、全てのターゲティング方法を組み合わせることができます。
いろんなターゲティングと組み合わせることによって、より広告の効果を発揮してくれるので、見込み客に的確なアプローチをすることができるようになります。
ただし、配信するデバイスによっては、利用できるターゲティングと利用することができないターゲティングとがあり、それぞれ異なるので、ターゲティング方法によっては組み合わせることのできないパターンがあるということに、注意をする必要があります。
一般的には、モチベーションの高いターゲティング方法を元にして、ターゲティング方法の優先順位を考えていくことをおすすめします。
また、定期的に配信サイトをレポートで確認して、効果の良いサイトをピックアップして、ターゲティングを追加していくことを繰り返すことが非常に大切になります。
広告内容とランディングページに一貫性をもたせる
広告の内容と、ランディングページ(LP)の内容に一貫性がないと、せっかく興味をもってクリックしてくれたユーザーが早期に離脱してしまうことになります。
たとえば、「早く紹介/最短2週間で内定」を売りにした人材紹介会社で、紹介までの早さを強調したLPになっていますが、広告文では、「現在よりも給与アップ」を強調する内容を出稿していたとします。
すると、求職者は「高給与 求人」で検索して、給与アップを売りにした広告を見た場合クリックはしますが、その先のLPが紹介までの早さを強調したLPになっていると、「思っていたのとズレている」、「私が求めている内容のものではない」と、登録に至らないどころかページから離脱してしまいます。
特に、ファーストビューで関連性があるかはとても重要になります。
また、広告を見て多くのユーザーが広告をクリックしたとしても、クリックした先が思っていたページとは違った場合、まず、コンバージョンには至りません。
さらに、広告はLPの一貫性が必要になる例でしたが、キーワードの場合は、広告の一貫性も必要になるので、キーワードと広告とLPの一貫性が大事で、これがどこかでずれてしまうと途中でユーザーは離脱してしまい、目標到達ができなくなってしまいます。
GDNでは、さまざまな画像を最大15枚まで登録することはできますが、LPとの兼ね合いも考えながら決めるようにしましょう。
広告配信先の精査を行う
広告の配信結果を見て、無駄な配信先があった場合には除外するようにしましょう。
そこで、プレースメントターゲット(プレイスメントターゲティング)という機能を使って、ディスプレイ広告の配信先の制御をすることができます。
プレースメントターゲットを使用することで、商材との関連性が高いウェブサイトや動画を指定することによって、最初から商材との関連性が高い配信面に興味があるユーザーに絞ることができます。
また、購入をする確率が高いユーザーに一度に当てることができるので、購入意欲が高い人には、さらに購入意欲をかき立てることができ、購入する確率が低い人には動機付けになります。
関連のない配信面がある場合には、的確に除外することでユーザーがコンバージョンに達する可能性が高まり、また、無関係な配信面は除外することで、無駄なコストを抑えることも可能です。
クリック数が多いにもかかわらずコンバージョンが取れていない配信先があれば、除外設定をすることで、効果がある配信先にしっかり投資できます。
配信後もPDCAサイクルを強化する
広告は1度配信して終わりとはならず、配信後は定期的に分析を行って、その都度PDCAサイクルを回すようにしましょう。
少ない設定で多くのテストを行うことができるレスポンシブ広告では、PDCAサイクルを早く回すことができます。
機械学習を取り入れた配信が行われている場合、アセットレポートをしっかり分析することで、成果の高い内容(ユーザーに求められている内容)がはっきりと見えてきます。
「配信しているユーザー属性や配信先は適切なのか」、「広告費や作業時間のコストを軽減するにはどうすればいいのか」、など効果検証を行い改善して、それらの知見を踏まえて、広告プロモーションを見直すことによって、全体の広告効果が高まっていきます。
PDCAは、
- 「計画(PLAN)」
- 「実行(DO)」
- 「評価(CHECK)」
- 「改善(ACTION)」
の4つの総称になり、広告を配信した後に、結果を分析し、その後に効果があってもなくてもその有無にかかわらず問題点や改善点、今後の施策を考える必要があります。
たとえば、バナー画像をプロのデザイナーに作成してもらう場合、提案をしてから各サイズの作成、そして配信を開始するまでに数日はかかってしまいますが、レスポンシブ広告では、広告文テキストなどの各要素を管理画面から調整するだけです。
また、画像に広告見出しが組み合わされることや、20%ルールのことを考えると、画像に関しては、そこまで凝ったデザインを作成する必要はありません。
フリー素材でもいいので見つけて、横長とスクエアにリサイズをするだけでも成果を期待することができるので、そこで成果が出た画像をプロのデザイナーがさらに作りこむことによって、さらに高い効果を期待することができます。
Yahoo! JAPANの統計による調査によれば、レスポンシブは従来型のテキスト広告と比較すると、クリック率が約1.2倍、CVR(コンバージョン率)は約2.5倍、そしてCPAは、約-30%になるとの数字が出ています。
さらに、同じくYahoo! JAPANの統計による調査によれば、通常のディスプレイ広告(スマートフォン)と比べて、レスポンシブはクリックユニークブラウザー数が約2倍、CVRが約1.2倍になるという結果になっています。
どういうことかというと、YDNのレスポンシブは、広告パフォーマンスの向上という面でも、新規ユーザーの獲得という面でも、非常に効果的なフォーマットなのです。
幅広く広告を出せるというのは、新規のユーザーの獲得につながるので、宣伝効果としてもとても高いです。
YDNのレスポンシブの入稿規定
最後に、YDNのレスポンシブの入稿規定について、重要なポイントを紹介するので確認しておきましょう。
テキストに含めることができない記号や注意すべき表現法方法など、細かな規定がるので、「審査に通らない!」「間違っている箇所が分からない」という方は、誤った表記などをしていないか今一度しっかりを確認をしてみましょう。
YDNレスポンシブ広告の入稿規定:テキスト
YDNのレスポンシブ広告では、下記の8つの入稿項目があります。
- 画像
- タイトル(20文字以内)
- 説明文(90文字以内)
- 主体者表記(20文字以内)
- 表示URL(29文字以内)
- リンク先URL
- ボタン
- ロゴ(任意なのでなくても可)
テキスト文字については、全角と半角問わず1文字としてカウントします。
ちなみに、Facebook広告のように「画像内の20%以上テキストが占めてはいけない」という20%ルールはありません。
詳しい文字数の規定は、以下の表の通りです。
タイトル | 半角・全角問わず15 文字以内 |
リンク先URL | 1024文字以内 |
説明文 | 以下のどちらか選択可能
|
表示URL | 半角29文字以内※日本語不可 |
ボタン | プルダウンで選択 |
主体者表記 | 20文字以内 |
タイトルは20文字以内、説明文は90文字以内と文字数が決まっています。
しかし、掲載面やデバイスによっては省略される場合もあるので、注意をするようにしてください。
アプリキャンペーンについては、
アプリ名 | 20文字以内 |
アプリID/ パッケージ名 | OSでiOSを選択した場合はアプリIDを、Androidを選択した場合はパッケージ名を入力してください。 |
また、ボタン部分の17種類のテキストは以下となります。
- もっとみる
- 詳しくはこちら
- お申込はこちら
- ご購入はこちら
- ご予約はこちら
- ご登録はこちら
- 今すぐチェック
- 今すぐ申込む
- 今すぐ購入
- 今すぐ予約
- 今すぐ登録
- 資料請求
- お問い合わせ
- 体験する
- 物件を見る
- ダウンロード
- インストール
また、使用可能な記号を一覧にすると、以下の通りになります。
種別 | 記号 |
スペース | 半角スペース※全角スペースは不可 |
括弧 | ( ) [ ] 「」 『』 { } <> ≪≫ (全角) ( ) (半角)※【】は不可 |
引用符 | ‘ ’ ` ´ (全角) “ ” (全角)”(半角) |
句読点 | 。 、 (全角) |
中点 | ・ (全角) |
カンマ | , (全角) , (半角) |
ピリオド | . (全角) . (半角) |
アンダーバー | _ (全角) |
波形 | ~ (全角) |
パーセント | % (全角)%(半角) |
アンパサンド | & (全角)&(半角) |
コロン・セミコロン | : ; (全角) : ; (半角) |
三点リーダー | … (全角) |
ハイフン | ‐ (全角) |
計算記号 | + - ± × ÷ = ≦ ≧ ≠ ∞ (全角) – +(半角) |
スラッシュ | / \ (全角) /(半角) |
疑問符・感嘆符 | ? ! (全角) ? ! (半角) |
矢印 | ⇒ ⇔ → ← ↑ ↓ (全角) |
その他 | ¥ $ * # ♪ @ 〃 〆 ※ 〒 ♯(全角) @ #(半角) |
ギリシャ文字 キリル文字 |
ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ (全角) αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω (全角) АБВГДЕЁЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯ (全角) абвгдеёжзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюя (全角) |
句読点、中点、カンマ、ピリオドについて使用数の制限は設けていません。
また、タイトルと説明文あわせて同じ記号は2回までしか使えず、「!」と「?」は同じ記号として扱われるので注意してください。
その他の規定や文字・記号の使用例については、Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ「文字、記号を使用する際のルール」を参考にしましょう。
使用可能な記号及び表現については、
句読点と記号 | 広告見出しでの感嘆符(!)の使用、句読点または記号の繰り返し、本来の意味や目的とは異なる方法で使用している記号、数字、文字(例:「@ home」のように「at」の意味で用いる「@」)、上付き文字の標準外の用法での使用、標準的でない記号や文字(例: アスタリスク(*))の使用、箇条書きや省略記号の使用、数字や記号や句読点を人目を引くため過剰に使用すること(例: 花 87、花 HANA、花!!!、*花*束*、は。な。た。ば。) |
無効な文字やサポートされていない文字 | 絵文字、半角カタカナ |
大文字アルファベットの使用方法 | アルファベットの大文字を不適切な方法や本来の用途と異なる方法で使用している広告 |
重複表現 | 名前、語句、フレーズの標準外、過剰、または不必要な繰り返し |
スペースに関する許可されない用法 | 必要なスペースの省略や余分なスペースの追加、スペースな過剰な使用や、強調目的での使用 |
広告文に記載された電話番号 | 広告文での電話番号の直接記載 |
広告配信までの準備時間を短くするためにも、それぞれの入稿規定は厳守するようにしましょう。
また、特にNGな表記や表現については、慣れていないとつい使用してしまいがちなので注意が必要になるので、しっかりおさえておきましょう。
あまり意識する必要はありませんが、念のため、テキストの禁止事項も確認しておきましょう。
- ユーザーが不快に感じる文字を使った広告
- 意味不明な文字の羅列、装飾的な使用など、文意が不明確な広告
- 顔文字を使用した広告
- 機種依存文字の使用
- 文頭・文末のスペース(Tabスペース含む)
YDNレスポンシブ広告の入稿規定:画像
中でも特に注意しておきたいポイントとしては、画像についてです。
画像のファイル容量規定については以下の通りです。
用途 | サイズ | ファイル容量 |
広告用画像(必須) | 1200×628 | 3MBまで |
300×300 | 150KBまで | |
ロゴ(省略可) | 180×180 | 150KBまで |
300×300サイズと、ロゴ画像は容量150kbまでしか入稿できませんので注意しましょう。
ちなみに、Facebook広告のように「画像内の20%以上テキストが占めてはいけない」という20%ルールはありません。
また、ロゴは任意となっているのでなくても問題ありません。
ロゴを入れる場合のサイズは「180px×180px」と決まっていて、透過背景や画像の枠線、角丸は不可となっています。
入稿した画像は、レイアウトを最適化するために、自動的にトリミングや縮小される場合があります 。
画像表示シミュレーターでどの範囲が表示されるかの確認ができます。
意図しないところでトリミングされてしまうことを防ぐためにも、上記の確認プラス、画像内の文字を極力省きタイトルで補足したり、重要な要素は中央に寄せるといった対策を公式ラーニングポータルでも推奨しています。
上記が、レスポンシブ広告の入稿規定となります。
ディスプレイ広告や動画広告の場合ももちろん規定がありますので、詳しくはYahoo!プロモーション広告のヘルプを確認しましょう。
※動画広告は一部の広告主、代理店だけが使える機能です。キャンペーン作成時に動画広告を選ぶことができれば利用可能です。
YDNレスポンシブ広告の入稿方法と入稿既定
YDNレスポンシブ広告は、標準キャンペーンで広告掲載方式が「ターゲティング」であれば入稿することができます。
その上で、ここではYDNレスポンシブ広告の入稿方法について、解説していきます。
- 入稿したい広告グループを選択し、[+広告作成]をクリックします
- 入力画面が開かれるので、広告名を入力(ご自身が管理しやすい名前でOK)し、掲載フォーマットを[テンプレート]に変更します。
- 画像サイズを[300×300]か[1200×628]のどちらか選びます
- 設定する画像を選択します。画像がなければ[画像を新規追加する]から追加します
- 画像の選択が終わったら、必要な情報を入力して、ロゴを設定するかどうか選びます
- すべて入力が終わったら[保存]をクリック
以上の手順で、YDNレスポンシブ広告の入稿は完了です。
手順②で、画像の登録およびテキストの選択画面が現れたら、先に画像からドラック&ドロップで追加登録をします。
画像の選択が終わったら、必要な情報を入力して、広告を追加を選択してから、作成をしていきます。
静止画の入稿既定
静止画の入稿既定は、下記の通りになります。
画像
サイズ | 300 × 300pixelもしくは1200 x 628pixel(両方入稿がおすすめ) |
形式 | JPEG、PNG、GIF 89a |
容量 | 3MBまで(150KB以上は自動圧縮) |
テキスト
タイトル | 20文字以内 |
説明文 | 90文字以内 |
リンク先URL | 1024文字以内 |
表示URL | 29文字以内 |
ボタン | プルダウンで選択 |
主体者表記 | 20文字以内 |
文字については、全角と半角問わず1文字としてカウントをします。
また、Facebook広告のように「画像内の20%以上テキストが占めてはいけない」という20%ルールはありません。
動画の入稿既定
動画も出稿することができるレスポンシブ広告になるので、動画の入稿既定についても見ていきましょう。
また、動画のテキストは静止画と同じなので、前述のテキストを参考にしてください。
動画
サイズ | 16:9もしくは1:1(両方入稿がおすすめ) |
形式 | MP4、MOV |
容量 | 最大200MB |
動画コーデック | H.264、H.265 |
再生時間 | 最小5秒~最大60秒 |
入稿既定に注意して、作成していきましょう。
YDNレスポンシブ広告を効果的に使う3つのコツ
最後になりますが、YDNのレスポンシブ広告を効果的に使う3つのコツをご紹介したいと思います。
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使う3つのコツとしては、
- 様々なターゲティングと組み合わせる
- 記事広告と組み合わせる
- 画像とテキストの検証を何度も行う
この3つについて、詳しく説明していきます。
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツその1. 様々なターゲティングと組み合わせる
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツの1つ目として、様々なターゲティングと組み合わせることです。
レスポンシブは、あくまで一つの広告フォーマットとなっています。
なので、単体で使うよりも、様々なターゲティングと組み合わせることでさらに効果を発揮します。
特に、キーワードを軸にターゲティングするYDNの配信手法「サーチターゲティング」や「リターゲティング」がおすすめです。
このようにターゲティングと組み合わせることで、アプローチの場面を増やすことが出来るので、ぜひ試してみてください。
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツその2. 記事広告と組み合わせる
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツの2つ目として、記事広告と組み合わせるというのがあります。
インフィード枠に配信できるYDNレスポンシブ広告は、記事広告との相性も抜群といえます。
なので、YDN経由での記事の完読率は他の媒体と比べても高く、その結果、効果も安定しやすい傾向にあるので、特にECなどの場合はぜひ検討してみてください。
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツその3. 画像とテキストの検証を何度も行う
YDNのレスポンシブ広告を効果的に使うコツの3つ目としては、画像とテキストの検証やPDCAを何度も行うことです。
画像とテキストの検証やPDCAを何度も行うことが、成功へのカギとなってきます。
PDCAとは、
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
の頭文字を取ったものです。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法です。
PDCAをしっかりと摂り入れて、「効果の良い広告がなぜ良いかを分析して、また新しい広告を作る」という流れで進めていくのがおすすめです。
YDNのレスポンシブとは?メリットや効果的な運用方法を紹介!まとめ
ここまで、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の「レスポンシブ」の概要やメリットなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
YDNのレスポンシブ広告とは、掲載面に合わせて入稿した画像とテキストを最適化して配信する広告でした。
YDNレスポンシブ広告のメリットとして、次の3つを紹介しました。
- クリック率を高めやすいフォーマット
- インフィード広告枠にも配信できる
- 掲載面が増えて、チャンスが広がる
- ユーザーの注意を惹きやすく、広告効果の向上が見込める
- バナー制作コストの削減
一方で、「視覚的インパクトのある訴求には不向き」、「クリック単価が高い傾向にある」というデメリットもありました。
YDNレスポンシブ広告を効果的に使うコツは、以下の3つでした。
- 様々なターゲティングと組み合わせる
- 記事広告と組み合わせる
- 画像とテキストの検証を何度も行う
先述の通り、レスポンシブは、たくさんの画像サイズを準備することなく、さまざまなデバイス・掲載面への広告配信を可能にする、現在のYDNにおける主力の広告タイプとなっています。
他のどのフォーマットよりも、圧倒的に掲載面の選択肢が広がっています。
今まで、テキスト広告やディスプレイ広告でしか広告を出したことがなかったという方は、ぜひこれを機に、「レスポンシブ」を利用して広告を出稿をしてみましょう!
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