Facebook広告は、ユーザーにとって魅力的な訴求をすることができるという特徴があります。
そんなFacebook広告にはさまざまな広告形式があり、広告を配信する目的の一つといえば、お客さんを獲得するために行うものですが、これはもちろん無料でできるわけではなく、お金がかかります。
広告とは、商品を売るための先行投資となります。
お金をかけるからこそ、最も効率が良くより速く集客をしたり、データの収集をすることができ、その結果、販売に繋がるのというのが大きなメリットの一つとなっています。
また、広告を自動で配信することにより、Facebook広告をスムーズに運用し、効果を最大化するFacebook広告ですが、この自動化をうまく機能させるためには、どのような仕組みで費用が発生しているのかを事前に把握して、自社にとっての最適な広告費を考えて設定をする必要があります。
実際に、Facebook広告を始めるにあたって、「どのように設定をするのか?」、「どのくらいの費用がかかるのか?」、「その広告に一体いくらかけるべきなのか?」などと、気になっている事業者も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事は、そんな企業者の方に向けて、最近話題のSNS広告のFacebookでの広告において、一番効果的に広告を打つための予算はいくらに設定すべきなのか?ということについてご紹介したいと思います。
初心者の方でも、今まさに悩んでいる広告主の方のためにも、分かりやすく2種類の課金方法から施策を考えていきましょう!
それと同時に、思った通りに広告を配信できなかったときの対処法についても詳しく解説していきます。
- Facebook広告の期間の目安
- Facebook広告の期間の設定方法
- 1日の予算のしくみ
- その他の予算
- Facebook広告の予算の目安
- Facebook広告で基本となる2種類の課金方法
- 「キャンペーン予算の最適化」によって、設定項目や場所が変わる?
- 最適化の設定方法
- 支払い方法
- Facebook広告の日予算を出すために確認すべき2つのこと
- Facebook広告の顧客獲得シミュレーションとは?
- Facebook広告を想定通りに配信できない場合は?
- Facebook広告予算を無駄しないための注意点
- Facebook広告の費用対効果を高めるコツ
- Facebook広告の日予算はいくらに設定すべき?2種類の課金方法から考える施策!まとめ
Facebook広告の期間の目安
Facebook広告の出稿を始めたばかりでまだ慣れていない時は、広告をどれぐらいの期間出稿したらいいのか、決めるのに迷ってしまうことがあるかと思います。
広告を掲載する期間が短すぎてしまうと、十分なデータを取ることができず、広告の配信が最適化されることもなく、また、掲載する機関が長すぎても予算の上限に達してしまい、強制的に停止されてしまうということもありえます。
なので、Facebook広告の掲載期間については、短すぎないで長すぎないような最適な長さに調整をする必要があります。
土日をメインとして集客をする飲食店など場合には、2日〜3日、集客をするのに曜日を問わない事業の場合には、長くても1週間の配信に設定をしましょう。
たとえば、お試しで1日だけ広告を出稿してみた場合、データを正確に集めることができず、情報不足で広告の配信が最適化されないことが多いので、掲載期間としては、最低でも2日~3日は配信するようにしましょう。
また、広告の掲載期間は、日程単位だけではなく時間単位でも設定をすることが出来るので、時間単位での設定をおすすめします。
広告は、無料で配信することができるものではなく、出稿をするためにはその分の予算が消化されるので、広告効果の低い時間帯には広告を掲載するべきではありません。
広告効果の高い時間帯や低い時間帯というのは、集客したいターゲットの層によって変わってきますが、たとえば、サラリーマンをターゲットとしている場合は、出勤時間や退勤時間などを考慮した設定をしたり、主婦層をターゲットとする場合には、日中の時間帯に絞って配信するなどの工夫が必要になります。
Facebook広告の期間の設定方法
Facebook広告の出稿期間は、以下の手順で設定をすることができます。
また、広告の掲載期間はかなり詳細に設定をすることができるので、分単位での設定をしたり、特定の曜日や時間帯に絞った配信をすることも可能です。
- 既存の広告セットを編集、もしくは新たに広告セットを作成する
- 広告セットでスクロールし、「予算と掲載期間」セクションに移動する
- 「予算と掲載期間」のドロップダウンから「通算予算」を選択する
- 「その他のオプション」を選択し、「広告スケジュール」の編集を選択する
- 「スケジュールを設定して広告を配信」を選択する
- 広告セットを掲載する期間を選択する
- 「次へ」をクリックすることで広告セットの掲載期間の設定が完了する
また、一度設定した期間の設定を再度変更したい場合には、以下の流れで再設定が可能です。
- 広告マネージャーを開く
- 「広告セット」を選択する
- 掲載期間を変更したい広告セットの横のボックスにチェックを入れる
- 「編集」を選択する
- 「予算と掲載期間」セクションでスケジュールを変更する
ここでは、「広告の掲載を開始、停止する日を指定する」「広告を特定の曜日に掲載されるよう指定する」「終了日を延長することで完了した広告の掲載を続ける」ことがそれぞれ可能です。
それぞれの場面を想定して、適切な期間を設定していきましょう。
1日の予算のしくみ
Facebook広告では、広告に対して支払う費用のことを「予算」と呼びます。
広告を配信する際に大事なポイントの一つとなるのが、この予算ですが、どんなにパフォーマンスがよくても予算の配分が上手くいかずに成果を伸ばしきれなかった、というのは広告運用者であれば経験したことがある人のほうが多いのではないでしょうか?
この予算は、広告ごとに広告を作成する時点で設定をしますが、いつでも編集をすることが可能です。
1日の予算を設定すると、1日あたりの平均消化金額を指定したことになります。
Facebook広告の予算設定には、大きく分けて2つあります。
- 通算予算
- 1日の予算
という2種類の期間があります。
1日の予算
1日の予算は、名前の通り「広告掲載期間中に、広告に1日に平均どのくらいの金額を使うか、1日あたりの平均額」を指定して設定するものです。
また、キャンペーン予算の最適化を利用してキャンペーン全体に対して設定をするか、個々の広告セットに対して設定できます。
設定されている1日の予算は、平均の金額で、たとえば、1日500円を5日間にわたって設定した場合、合計最大2500円が課金されることになります。
つまり、最適化対象について、1日の予算にほぼ相当する結果を毎日得ることを目指すということです。
1日の予算は、GoogleやYahoo!でもよく使われていて、GoogleやYahoo!だと、設定日予算よりも大幅にブレることがありドキッとする場面も多いです。
ですが、Facebook広告ではほぼブレることなく設定した日予算で運用してくれます。
しかし、別の日よりも多くの成果を期待できる日があるかもしれません。
通算予算
通算予算では、「指定の広告の掲載期間を通して広告にかける総額を上限いくらまで使うか」ということを指定して、合計予算を設定します。
ターゲット範囲が少ない場合などは、指定した期間内で金額を使えないこともありますが、基本的には上限の金額に近い投下ができるため、配信期間が決まっている案件では重宝しています。
Facebook広告は、少ない予算でも配信できることがメリットなので、たとえば、ある一定期間のうちで3000円を設定すると、最大で3000円しか費用が発生しないというように、損失を出さないためにも、無理のない価格からはじめてみることをおすすめします。
実際の広告費は、業界やサービス、または具体的なプロモーションの内容によっても予算に差が出てきます。
たとえば、広告配信の目的が資料の請求や商品購入などのコンバージョンなのか、認知度の拡大なのかによって予算が異なるということを覚えておきましょう。
「通算予算」を選択している場合は、広告スケジュールの設定が可能となります。
- 常に広告を配信
- スケジュールを設定して広告を配信
から1つ選ぶことができます。
スケジュールの詳細を設定する場合は、キャンペーンではなく広告セットにて詳細な設定を行います。
その他の予算
Facebook広告には、「予算」と言われるものが1日の予算と通算予算の他にも「キャンペーン予算」、「広告セット予算」というものがあります。
それぞれの違いと特徴について、ご紹介していきます。
キャンペーン予算
キャンペーン予算は、キャンペーン全体で予算を設定する場合の予算で、最適な広告効果が得られるような広告セットに対して、予算がリアルタイムで継続的に配信される設定方法になります。
広告セット全体で予算の配分をすることができるので、個別に管理をする必要がありません。
なので、キャンペーンの設定を簡略化することができます。
始めたばかりでFacebook広告に慣れていないという場合には、広告セット予算ではなくキャンペーン予算で全体的に管理をすることをおすすめします。
広告セット予算
Facebook広告の「広告セット」は、ターゲティングをはじめとする配信方法の設定を行う階層になります。
Facebook広告の配信先ユーザーや配信スケジュールなどは、広告セットの設定内容にもとづいて決定され、設定項目としては、ターゲット層となるオーディエンスの指定や予算などが代表的です。
広告セット予算は、広告セット内での配信をより細かくコントロールできる予算の設定方法で、キャンペーン期間の通算広告費や1日の広告費、入札価格の上限などを決めることができます。
広告セット毎に個別に予算を設定することができるので、最適化の目的や入札戦略などを複数組み合わせて配信をしている場合や、広告セットのオーディエンスのサイズに幅がある場合などにおすすめの予算になります。
Facebook広告の運用にある程度慣れてきたら、キャンペーン予算から広告セット予算に挑戦してみるのもいいでしょう。
Facebook広告の予算の目安
Facebook広告において、どれぐらい予算をかけて広告を出稿するのがいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
予算の目安については、扱っている商品やサービスの種類や業態によって大きく異なりますが、広告を出稿する際の予算としては、最低100円から出稿をすることが可能なのですが、低予算で出稿すると、その分、効果としては期待をすることはできないでしょう。
なので、最低でもだいたい1日1000円以上、月間ではおよそ3万円を目処に広告の運用を開始してみることが一つの目安といえます。
しかし、商品の単価が高い場合には、他社競合の広告にかける予算も高い場合が多いので、低予算である場合には、オークションに負けてしまい広告が出稿されないといったことが起きてしまう可能性がります。
もし、他社競合がいる場合には、1日1,000円に設定するのではなく、1万円〜運用を開始することをおすすめします。
さらに、広告の競争が激しいサービスの場合には、広告の予算が吊り上がる可能性があります。
上限予算の設定をすることはできますが、たとえば、上限を下げて出稿をしたとしてもオークションで落札することができずに、広告が掲載されなければ何の意味もなく、広告の品質や関連度が低い広告では、広告費が高くなってしまう可能性があります。
広告予算は、広告の期間や課金方式、キャンペーン(広告の目的)、広告フォーマット、広告の配置などによって適切な金額というのが変わってきます。
なので、その場合には、まず月額50,000円程度の広告予算を用意し、クリック単価は100円を目安に設定をしてみて、広告を配信してから効果の検証をして、その改善を図っていくことをおすすめします。
課金方式としては、ブランドの認知を優先するのか、コンバージョンを目的とした広告なのかによって、インプレッション課金の方がいい場合と、クリック課金の方がいい場合があるので、明確に判断をすることができます。
目的に合わせた予算管理を
キャンペーン予算の最適化を利用することによって、広告のパフォーマンスにあわせてキャンペーン全体の予算管理を効率化することができます。
しかし、予算の管理をFacebookのアルゴリズムに任せてしまうことに少し不安がある、という場合には、一度、テストしてみることをおすすめします。
また、広告セット単位で明確に予算をコントロールしたいという場合には、キャンペーン予算の最適化を用いてしまうと思い通りの予算配分をすることが難しくなってしまいます。
なので、すべての場合にキャンペーン予算の最適化を用いるのではなく、あくまで目的に合わせた予算の管理をする方法を選択するのが大切になります。
それぞれのオーディエンスサイズに合わせた予算配分をして、フリークエンシーを確認しながら予算の調整を進めることで、安定した広告の配信を行うことができます。
月3万円以内のケース
月3万円の予算の場合、1日あたりの予算は1,000円程度になります。
なので、CPMが100円の場合、1日10,000回の広告を表示することができるので、十分にデータもそろうので、ユーザーの傾向も十分に分析をすることができます。
たとえば、2つの広告を用意して、ユーザーの反応がより大きい広告のデザインやキャッチコピーを次回も採用するといった判断をすることができます。
しかし、ユーザーからどのような広告が好まれるのかがわからないような段階では、まずは傾向を知るために3万円程度から始めることをおすすめします。
月10万円以内のケース
月10万円の予算の場合には、1日あたりの予算は3,000円程度になります。
CPMが100円なら、1日30,000回ほど広告を表示することができます。
月3万円の予算で広告を運用するよりも、より多くのユーザーへ認知してもらいたいときには有効になります。
しかし、広告を配信して表示回数をただ増やして、どんどん増やすだけ費用対効果が高くなるというわけではありません。
月3万円でも、ユーザーの傾向を分析するという点においては十分なので、10万円の予算を投じることで何を得たいのかという目標や目的を明確化することをおすすめします。
広告費用全体として、月10万円の予算を投じることが可能である場合、3万円をFacebook広告の掲載料金にあて、70,000円をより優れたデザインやキャッチコピーの作成にあてるなどといった選択肢もあります。
月10万円以上のケース
月10万円以上の予算の場合、CPMが100円を超える、高単価なジャンルやキャンペーンを選択した広告掲載にも、積極的に取り組むことができるようになります。
CPMの場合、認知目的や検討目的のキャンペーンよりも、直接的な利益につながりやすいコンバージョンの単価が高めになります。
1クリックあたりの広告料金(CPC)については、化粧品や健康食品のカタログ購入、自社ビジネスのリード獲得のジャンルの単価が高い傾向にあります。
しかし、10万円以上の予算を掲載料金のみにあてるのは、費用対効果の側面でみると戦術の通り、得策とはいえないので、10万円以上の予算を使うのであれば、広告のデザインやキャッチコピーの作成、広告の運用のプロである代理店に相談するのがおすすめです。
Facebook広告で基本となる2種類の課金方法
予算の設定と併せて、課金方式も設定します。
キャンペーン(広告の目的)の種類によって、選べる課金方法が異なります。
まずは、基本的な料金体系からご紹介します。
Facebook広告の課金方法には、「CPM」「CPC」「CPV」の3種類がありますが、今回は、その中でもCPM課金とCPC課金の特徴やメリットについて説明します。
Facebookでの広告の課金方法は以下の2つ。
- CPM課金(インプレッション課金)
- CPC課金(クリック課金)
となります。
インプレッション課金…1000回表示されるごとに料金が発生
クリック課金…1クリックされるごとに料金が発生
CPM課金(シーピーエム)
インプレッション課金は、CPMともいい「Cost Per Mille」の略語のことで、広告が1000回表示されるごとに料金が発生するインプレッション単価です。
CPMは、次の式で計算します。
CPM=広告表示にかかるコスト÷表示回数×1,000
たとえば、広告表示に500円かけて、5,000回表示された場合のCPMは、100円(税込)で、Facebook広告のCPMの相場は、100~500円と幅広く、広告を掲載するジャンルによって差があります。
広告のクリック回数は関係なく、1000回の表示があったときに課金されるので、クリック課金よりもコストパフォーマンスが良いのが、インプレッション課金になります。
また、クリックなどユーザーのアクションと関連した方式ではないため、一定の料金に設定できるのも魅力の一つです。
コストパフォーマンスの良いインプレッション課金は、商品やサービスの認知向上やブランディングを目的とした広告を多くの人に見てもらいたい場合におすすめです。
ユーザーの推定アクションを問わず、表示回数が最大限になるように掲載されるので、商品やサービス、企業のことを認知させたいときに適しています。
CPC課金(シーピーシー)
クリック課金は、CPCともいい「Cost Per Click 」の略語のことですが、ユーザーが広告をクリックすると料金が発生する課金の方式で、次の式で計算します。
CPC=広告表示にかかるコスト÷ユーザーのクリック回数
この課金方法は、実際にユーザーが広告をクリックしない限りは料金が発生しません。
なので、広告に興味がないユーザーに対して、コストをかけることなく運用することができるので、費用対効果が高い運用をすることが可能です。
また、クリック課金は費用対効果が良いので、商品を販売したり、サービスの申込みを獲得するための広告運用に向いています。
また、クリックという具体的なアクションを伴うことから、ユーザーの動きを分析することができ、費用対効果を明らかにしやすいことも利点です。
クリック課金の単価は入札の形式で、費用は少額で出稿できると思われがちですが、ほとんどのユーザーは、サイトをクリックしたとしても購入には繋がらないケースが多いです。
興味すらなく、間違えてアクセスしてしまったという人も多いということですね。
そこで、興味のない人の1クリックにお金を払うよりも、できるだけ多くの人に広告を配信した方が結果的に少ない費用で客を呼び込むことができる可能性が高いのです。
また、競合よりも入札の金額が安いと広告が表示されない場合もありますので、そこは注意が必要です。
Facebook広告のCPCの相場は100円前後ですが、ジャンルによって異なるので、300円近いCPCになることもあります。
また、11種類のキャンペーンのうち、CPCを選択できるのはトラフィック、アプリのインストール、カタログ販売の3種類だけになり、トラフィックはサイトやアプリにアクセスすることを目的としています。
トラフィックのCPCは、アプリのインストールやカタログ販売と比べて低価格になりやすいというメリットがありますが、直接的な収入にはつながりづらいので、広告料金を抑えることだけを目的にトラフィックを選択するのはおすすめできません。
どちらかを選択するのですが、Facebook広告は、インプレッション課金が一般的となります。
Facebookその他課金方法
その他にも、目的によって下記の課金対象が選択できるパターンもあります。
- 広告経由でアプリがインストールされるごとに課金される
- Facebookのページにいいね!が押されるごとに課金される
- 動画の再生が合計10秒以上動画再生された場合に課金される
- 投稿へのいいね!やコメント・メッセージやシェアごとがあれば課金される
目的に合わせて、それぞれ課金方法を設定してみましょう。
「キャンペーン予算の最適化」によって、設定項目や場所が変わる?
Facebook広告の予算の設定方法で、キャンペーンを作成する時に「キャンペーン予算の最適化」のON・OFFが選択することができます。
キャンペーン予算の最適化とは、キャンペーンの各広告セットへのキャンペーン予算の配分を最適化する手段です。
基本的にFacebook広告では、媒体に任せて最適化を行っていく方がパフォーマンスが良くなっていくので、最適化をONにして予算設定を行うことが推奨されています。
この設定を変更することで、予算の設定項目場所が変わったり、そもそもで選択できる項目が変更になったりします。
「キャンペーン予算の最適化」をONにした場合
「キャンペーン予算の最適化」をONにした場合は、キャンペーン単位で、「通算予算」か「1日の予算」のどちらかを選びます。
予算の最適化をONにしている場合にのみ、広告セット上で表示されるのが、「この広告セットに最小・最大消化金額を追加」という項目で、こちらも広告セットに表示されます。
お客様によっては、
- 「この地域には◯◯円、あの地域には△△円で配信したい」
- 「Facebookは厚めに配信、Instagramは薄く配信する感じで」
などといった、利用する側のご要望があるかと思いますが、そんな際は、エリア別・プラットフォーム別に広告セットを作成して、広告セットに上限予算を配置するようにしましょう。
そうすることで、厚く配信したい広告セット、薄く配信したい広告セット、というようにそれぞれ配信ボリュームに最小から最大まで強弱をつけることができます。
「キャンペーン予算の最適化」をOFFにした場合
予算の最適化をOFFにしている場合は、広告セットの単位で「通算予算」「1日の予算」を設定することができます。
予算の最適化をONにしている時と、予算の設定するコンポーネントが異なります。
広告のスケジュールについても、広告セットにて「スケジュールを設定して広告を配信」を選択することで、スケジュールの設定項目が追加されます。
また、予算の最適化をOFFにしている場合には、広告セットに最小・最大消化金額を追加することができませんが、「通算予算」か「1日の予算」を選択する項目が広告セットに存在しているので、実質同じように広告セットごとに強弱をつけることはできます。
さらに、こちらもキャンペーン単位で「キャンペーンの上限予算」を設定すると一安心です。
最適化の設定方法
キャンペーン単位の予算設定ですが、なんとボタン1つで簡単に設定することができます。
①新しくキャンペーンを作成する場合
新しくキャンペーンを作成する際は、まず、「キャンペーン作成」→「キャンペーンの目的」を選択します。
そして、キャンペーン名を入力した後、キャンペーン予算の最適化をオンにします。
②既存のキャンペーンで設定を変更する場合
既存のキャンペーンで設定を変更する場合は、「変更したいキャンペーン」を選択して、「編集」を選択します。
そして、編集画面のキャンペーン予算の最適化をオンにします。
設定する手順は、たったこれだけです。
これだけの作業だけなので、まだ導入していないキャンペーンは今すぐ設定を検討することをおすすめします。
新規キャンペーンでも既存キャンペーンでも、獲得数の最大化が見込めるので設定しない手はありません。
注意する点としては、キャンペーン単位で日予算の設定を行うと、後から広告セット単位での日予算設定に変更できなくなってしまうので、その点は注意が必要です。(ですが広告セット単位での日予算設定は再三述べているようにデメリットの方が大きいため特に心配は不要です。)
2020年には、キャンペーン単位で予算の最適化を行うプロセスがデフォルト化したため、自動的に予算配分が最適化されます。
初めのうちは、キャンペーン予算の最適化の設定をオンにし、Facebookに自動で広告予算を分配してもらうことをおすすめします。
ある程度、最適化の設定で広告を運用することができ、ノウハウが分かってきた段階で、最適化設定を参考にして、自分でその都度予算を決めることによって最適化をより図っていくことができます。
スケジュール設定について
スケジュールを設定すると、
- 「ターゲット層の時間帯を使用」
- 「この広告セットの時間帯(日本時間)を使用」
と選択できる項目があります。
この2つは、基本日本国内での配信であればどちらでも問題ありません。
予算の配分については、時間単位で配分されます。
- 通算予算1,000円
- 初日のスケジュール設定:1時間
- 2日目のスケジュール設定:9時間
以上の条件の場合、消費される金額は初日に100円、2日目に900円となります。
また、「継続的な配信をしたいけど、スケジュール設定が必要」という場合には、
- 「通算予算」で設定したキャンペーンをコピペして日付を1ヶ月ごとに更新したキャンペーンを作成する
- 次月予算が確定し次第、終了日と通算予算を更新する
といった根気が必要になります。
Facebook広告は、パフォーマンスの良いものに寄せてくれる傾向が強いので、お問い合わせの受付時間が限られているなどの理由がない場合は、スケジュール設定をしないで配信しても良いと考えられます。
支払い方法
Facebook広告の支払い方法は、広告アカウントが対応する国や通貨に違いがあります。
日本では、
- クレジットカード
- クレジット機能付きのデビットカード
- PayPal
- 手動決済(オンライン銀行振込)
で、支払いをすることができます。
使用できるクレジットカード、クレジット機能付きデビットカードのブランドは、
- 「American Express」
- 「JCB」
- 「Mastercard」
- 「Visa」
を利用することが可能です。
また、オンライン決済システム「PayPal」やオンライン銀行振込も対応しています。
ただし、オンライン銀行振込は、最初にFacebook広告アカウントを設定するときのみ選択が可能です。
つまり、最初にアカウント設定をするとき、クレジットカード、デビットカード、もしくはPaypalを支払い方法として選択してしまうと、オンライン銀行振込は利用できなくなります。
その点には注意して、支払い方法を選びましょう。
また、設定するには2つの条件を満たす必要があり、一つ目は、広告アカウントの国が日本に、通貨が日本円(JPY)に設定されていることと、二つ目に、最初にFacebook広告アカウントを設定する際に手動決済を選択した場合にのみ設定をすることができます。
また、選択した支払い方法で広告費の支払いが上手くいかなかった場合には、広告の掲載が停止されてしまう可能性があるので、もしもトラブルが起きてしまった場合は、すぐに銀行や決済プロバイダーに問い合わせをして確認しましょう。
支払いが失敗してしまう可能性としては、クレジットカードの利用可能額超えや利用期間切れなどがありますが、対応方法が分からない場合には、Facebookの問い合わせフォームを利用しましょう。
支払いの請求額の確認は、「広告マネージャ」の「支払い管理のセクション」で、行うことができます。
また、「支払い設定」から新しい支払い方法を追加して残高を支払う方法があるので、事前にチェックしておくと安心です。
未払い残高の支払いが完了すれば、掲載が停止されていた広告が再開します。
課金タイミング
Facebook広告では、広告で予算を消化した後の決済のタイミングとして、「自動決済」と「手動決済」の2種類があります。
自動決済は、一定の予算を消化した際に自動で決済されるもので、毎月の請求日にまとめて請求され、手動決済では、アカウントにあらかじめ入金していた残高から、最大1日1回広告費用が差し引かれます。
また、決済のタイミングは自由に選べるというわけではなく、クレジットカードかPayPalの場合は自動決済、オンライン銀行振込の場合は手動決済となります。
支払い方法 | 決済 | 特徴 | 決済のタイミング |
|
自動決済 | 一定の予算を消化した際に自動で決済 | 毎月の請求日 |
オンライン銀行振込 | 手動決済 | アカウントにあらかじめ入金していた残高から決済 | 最大1日1回 |
Facebook広告の日予算を出すために確認すべき2つのこと
予算を出すために確認すべきことは、以下の2つです。
- 広告を出す期間にどれくらいの顧客獲得を見込んでいるのか
- 1件あたりの客単価見込み
この2つがとても大事になってくるので、目標を明確に出しておくようにしましょう。
なんとなくの感覚値でやってしまうと、無駄な予算を消化してしまうことになってしまうので、まずは明確にしていくのが重要になります。
新規事業の場合は、目標を出すのが難しいことがあるかもしれませんが、Facebook広告を出す前に予算に合わせた顧客獲得シミュレーションをすることもできるので、それを参考に目標を出していきましょう。
Facebook広告の顧客獲得シミュレーションとは?
Facebook広告のメリットの1つに、顧客獲得シミュレーションというのがあります。
この顧客獲得シミュレーションとは何かというと、Facebookのサイト上で、
- 広告の配信目的
- ターゲット層
- 日予算
という情報を入力するだけで、その予算で獲得できる客数を推定して出してくれます。
ターゲット層は、住まいや性別、年齢、趣味などを細かく入力することが可能となっています。
あくまでも推定して出したものなので、変動をすることはもちろんありますが、何も分からないよりは確実に参考になるデータです。
その結果を見て、あまりにもよくない結果だと思うようであれば、予算やターゲット層を変更して再考するようにしていきましょう。
Facebook広告を想定通りに配信できない場合は?
実際に広告を出稿してみて、思うような成果がでなかったりターゲティングができていない場合は、今一度シミュレーションをしてみましょう。
広告セットから、さらに具体的な推定数値を確認することも可能です。
また、推定値のグラフを出すこともできるので、グラフをよく見て、1件にかかる費用が多すぎないかなどを確認します。
その結果によっては、ターゲットの見直しをしたり、セグメントの見直しを図ることが大切になります。
無駄に広告を打ち続けることは、絶対に避けたいところですよね。
なので、広告を出したあとも放置するのではなく、しっかりと広告の動向を見守っていくようにしましょう。
Facebook広告予算を無駄しないための注意点
広告予算を決めても、運用方法によっては予算を無駄にしてしまう可能性も出てきてしまいます。
そうならないためにも、ここではせっかくの予算を無駄にしないための注意点をご説明します。
目標が不明確
広告を出稿する際は、必ず目標の設定を詳細に決めるようにしましょう。
その目標は細かく、例えば、「いくらの予算を使って、いつまでに、何件コンバージョンを獲得する」といったように、詳細な目標を設定するようにしましょう。
この目標が決まっていないと、予算の調整が難しくなり、失敗をする原因にもなります。
これを決めていくには、「10万円の広告費を掛けて結局何件のコンバージョンがあったのか?」のように、結果を把握しておく必要があります。
これが確認できるのは、Facebookのツール「ピクセル」です。
ピクセルで出来る事は、下記の通りです。
- コンバージョン計測
- リマーケティング設定
- 広告の最適化をし、効果的にコンバージョン獲得しやすいよう広告を配信してくれる
この機会に是非、利用しましょう。
スマホで広告マネージャーを利用しない
Facebook広告は、誰でも簡単に広告を出せるのが特徴で、スマホアプリからも広告を出稿する事ができます。
スマホのアプリだと下記機能が利用できません。
- 年齢、性別、配置などクリック単価、クリック率がわからない
- ピクセルを使用した類似オーディエンス、カスタムオーディエンスの設定
のように、制限があります。
このように、スマホの広告マネージャーだと制限されている機能があるので、費用対効果が悪くなる可能性があります。
なので、必ずFacebook広告を出稿する際は、PCから行いましょう。
キャンペーンが一個だけ
Facebook広告配信をする場合は、いくつかのキャンペーンを作成するようにしておきましょう。
ここで一番ダメな事例としては、18歳以上の男女全てに広告を配信すると言った様な、広すぎるターゲティングです。
これだと広告配信のターゲットが広すぎて、コンバージョンが見込めません。
できれば、1キャンペーンあたり配信数が10万人以下になるような設定をしましょう。
そこで、年齢や性別などで区分し、それぞれの広告を配信し、コンバージョン率が高いターゲティングを模索していかないと広告費を無駄にしてしまう事になります。
1日の予算が少なすぎる
Facebook広告の日予算を設定する際の注意点としては、1日の予算が少なすぎてしまうと、広告運用の効率も悪くなってしまうことです。
なので、広告の予算に余裕があるのであれば、1日1万円くらいを目安に広告費をかけて、さまざまなテストを行なってみることをおすすめします。
Facebook広告の費用対効果を高めるコツ
Facebook広告の費用対効果を高めていくためのコツとしては、その都度、予算に応じたパフォーマンスを分析して、最適化のために調整を行なっていくことです。
広告は、出稿する前にシミュレーションをして、どの程度のユーザーにリーチをすることができるのかを確かめる必要があります。
だいたいのコンバージョンの目安などを想定することはできますが、いざ広告を出稿してみたら思っていたのとは違う結果になり、思い通りにいかないということはよくあることです。
その際に、毎日、広告の出稿時間後に広告マネージャを確認して、パフォーマンスを確認するようにしましょう。
同じ予算であったとしても、配信をする時間帯や配信をするターゲットの属性によって、リーチ数やコンバージョン数に差が出ているという場合もあります。
なので、最も効果の高い設定に予算を多めに配分をするなどをして調整をしていくことで、だんだんと効果を高めていく事が可能になります。
なにも、最初から費用対効果の最適化をすることができるということはないので、日々、広告を配信したらその都度パフォーマンスの確認をして、それに合った予算の調整を行なっていき、少しずつ広告効果を高めていくようにしましょう。
何事も最初から上手くいくことはあまりないので、毎日のデータを見ながら細かい調整をしていきましょう。
Facebook広告の日予算はいくらに設定すべき?2種類の課金方法から考える施策!まとめ
- 課金方法はインプレッション課金とクリック課金の二つ
- 出稿前に広告を出す期間にどれくらいの顧客獲得を見込んでいるのか、1件あたりの客単価見込みは確認しておく
- 広告の配信目的、ターゲット層、日予算はシミュレーションできる
広告を打つにあたって適切な予算を立てるためには、まずは、自分の商品をどのようにして売りたいのか、そしてそのためにはどうしたらいいのかということをしっかりと計画を立てることが必要不可欠になります。
そして、シミュレーションを行ってみて、その予算での予想や相場を確認して、何度か再考を重ねた上で広告を出稿するようにした方が良いでしょう。
あくまでもシミュレーションはシミュレーションなので、同じような状況で実際に確認できるような事案があれば、それも考慮して考えていけるのがベストです。
市場調査や情報収集も常に行うようにして、予算に反映させていくことも成功への近道となるでしょう。
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