SNS社会の今、利用者の多くがFacebook広告、 Instagram広告、 Twitter広告、 LINE広告などを見にしたことがあるのではないでしょうか?
その中でも、世界中の企業が注目しているのがFacebook広告です。
商品やサービスを広めるために、最近では多くの企業がこぞってFacebook広告を打ち出しています。
しかし、ただ広告を掲載すればいいというわけではなく、何も考えずに載せてしまうと、全く成果が出ず、経費だけかかってしまうなんていうこともあります。
せっかくFacebook広告を出稿するのであれば、効果を発揮するために、そのパフォーマンスを測定して改善を行っていくことは必要不可欠になります。
自分にはできないからと外部発注すれば、それはそれでお金がかかってしまうので、できれば自分でやってしまいたいところですよね。
そこで、Facebook広告に「関連度スコア」という指標があることはご存知でしょうか?
これは、とても優れた機能で、広告を運用する方にとって大切な指標の1つです。
そこで今回は、Facebook広告で失敗しないために知っておきたい、関連度スコアについてご説明していきたいと思います。
知らないという方も知っている方も、この記事を参考に関連度スコアについての知見を深めてみてください。
Facebook広告の関連度スコアとは何か?
Facebook広告の関連度スコアは、配信している広告に対して、広告を見た人のいいね!や広告のクリックなどの肯定的・否定的な反応のデータをもとにターゲットユーザーとどれくらい関連度が高いかを1~10の10段階の数字で示したものになります。
その広告のクリック率や、いいね!の数などをすると広告に対しては関連度スコアが高くなり、逆に非表示にされたり悪意のある広告などと報告されたりする広告は、関連度スコアが低くなります。
逆に、ユーザー側から非表示にされてしまったり、悪意のある広告などと通報を受けてしまうような広告は、関連度スコアの評価が低くなってしまうのです。
関連度スコアは段階がわかれていて、数値が大きいほど関連度が高く、広告の評価が良いことを意味していて、10がもっとも良い評価となり、その数字が下がるにつれて評価も下がっていきます。
関連度スコア1が、評価の中でも最低の数字になります。
この関連度スコアの実際の結果をふまえて、自身の広告を再度推敲するのか、そのまま継続していくのかを判断していきます。
ちなみに、配信保証が付いているリーチやフリークエンシー購入したものなどについては、関連度スコアの影響は受けることはありません。
また、キャンペーンの目的がブランド認知の向上である場合など、アプリのインストールや商品の購入などの特定のアクションではない場合や、ユーザーへのリーチに最適化した場合も、関連度スコアの影響を受けることは少なくなります。
Facebook広告の関連度スコアの見るべき指標
関連度スコアは、広告とターゲットとの関連性を1~10の10段階でスコアリングされた指標です。
スコアの算出は、次のような要素が加味されています。
関連度スコアは、Facebook上で以下のように確認してください。
まず、広告管理ページの下にある広告マネージャーに移動し、その右上にあるパフォーマンスを開きます。
その次に、列をカスタマイズから関連度スコアにチェックをつけて実行を押すだけです!
ここでは、好意的または否定的な意見両方にチェックをいれることも可能なので、より詳細を知りたい人は、ここにもチェックを入れておきましょう。
ちなみに、この関連度スコアは、広告が500回以上閲覧されていないと判定不能となるので、その目標が達成されてから見るようにしましょう。
関連度スコアの重要性
Facebook広告でキャンペーンを競合より有利に展開をしていくためには、関連度スコアをうまく活用することは、非常に大切になってきます。
関連度スコアの重要性としては、
- リーチあたりのコストを削減をすることができる
- 好意的な意見や否定的な意見も併せて選択をする
- クリエイティブの比較テストをキャンペーン実施前にすることができる
- 実施中のキャンペーンを定期的に最適化
それぞれについて、見ていきましょう。
リーチあたりのコストを削減をすることができる
Facebookの広告配信システムは、ユーザーに興味や関心を持ってもらえそうな広告を、関心を持ってくれそうなユーザーに配信をするように設計されています。
なので、関連度スコアが高い広告というのは、そのFacebookのシステムによって配信されやすくなり、配信コストが下がります。
ただ、Facebookの広告配信システムの判断基準は、関連度だけではありません。
入札金額やCTRなども影響しているので、関連度が高いからといって、その広告が必ずしも優先的に配信をされるというわけではありません。
ただ、関連度スコアが高いほうが、より効率的に広告が配信されるという傾向にあることは間違いないです。
好意的な意見や否定的な意見も併せて選択をする
広告に対して、ポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報も合わせてどのくらい集まっているのかを確認することは重要なことになります。
そこで、関連度スコアだけでなく、好意的な意見や否定的な意見も併せて選択するようにしましょう。
広告に対しての好意的な意見とは、広告を見たユーザーが、投稿のページへのいいね!やリーチをしたり、リンクのクリックコメントなど、望ましいアクションをすることにあります。
そして、そのアクションが広告の目的の達成に貢献した回数に基づいて計算されます。
広告に対しての否定的な意見とは、ユーザーが非表示にしたり、スパム報告やいいね!を外すなどのアクションを起こしたユーザーの数に基づくスコアになります。
時間が経つとともに、もともと広告に好意的に反応していたユーザーであっても、広告への反応が少なくなっていくことがあります。
そこで、「2週間に1回、広告を差し替えるようにする」など、頻度を決める必要まではありませんが、表示回数が少し減ってきた、広告の関連度スコアが落ちてきた、フリークエンシーが高まってきたなどの場合には、改善を検討することもおすすめします。
クリエイティブの比較テストをキャンペーン実施前にすることができる
関連度のスコアは、管理画面から広告を選択して、画像やコピー、オーディエンスの組み合わせを変えて列をカスタマイズすることによって変化します。
どの広告媒体でも同じことが言えますが、ユーザーの興味・関心を喚起し、アクションを促すには、ユーザーの目に触れる部分が重要になります。
いかにユーザーの目を引くようなバナー画像を作成することができるかどうかで成果が変わってくるので、多めに作成をして、どのバナー画像が適切なのか検証し続けましょう。
関連度スコアの高さを参考にして、最も効果的な組み合わせを探すことが重要です。
実施中のキャンペーンを定期的に最適化
広告キャンペーンを開始したら、関連度スコアを定期的にチェックをするようにしましょう。
ユーザーにとって興味がない広告が配信されてしまうと、ユーザーは、おのずとFacebookから離れていってしまう可能性が高くなり、だんだんスコアが落ち込んでいってしまいます。
そのような場合は、ユーザーの満足度を向上させるためにも、クリエイティブの差し替えをしたり、ターゲットの変更を検討し、ターゲットとのマッチ度合いを重視してみましょう。
また、広告とターゲットのマッチ度が高くても、ユーザーに受け入れられていないという場合には、関連度スコアが下がり広告の配信量が減ってしまうので、広告がユーザーに受け入れられているかどうかの確認を好意的な意見の項目でしておきましょう。
関連度スコア高かった広告でも、フリークエンシーが高まり、同じユーザーに何度もアプローチをすることによって、その関連度は低くなってきます。
Facebook広告の関連度スコアの目安
では、その関連度スコアは、どのような目安とされているのでしょうか?
関連度スコアは、
- 9~10で「とても高い、広告の評価をしっかり得ている」
- 6~8で「やや高い、広告として評価を得やすい状態」
- 3~5で「やや低い、改善を要するが成果が出る可能性あり」
- 1~2で「低い、不適切広告のため至急改善」
という目安になっていて、最大を10で表します。
この数値は、高いだけよしとされていますが、スコアが6あたりでも広告として十分機能している場合もあるので、目安としていきましょう。
- 推定の好意的な意見(クリック率):リンククリック、シェアや「いいね!」、広告の目的の達成など、ターゲットからの好意的アクションの見込み
- 推定の否定的な意見:「広告を非表示」、「報告する」といった、ターゲットからの否定的アクションの見込み
ただし、1つの指標で図られているため、仮にスコアが低く改善が必要となった場合でも、どの要素が広告のパフォーマンスに影響を与えているかは把握することが困難でもありました。
アップデートされたことにより従来、不明瞭だった指標部分を細分化することにより、どの要素を改善していくべきかが把握しやすくなります。
1~2になってしまった場合は問答無用で広告の変更が必要とされています。
至急新しい広告を検討しましょう。
また、関連度スコアだけに振り回されるのではなく、インプレッションやクリック数などとあわせて判断をするようにして、あくまでも「参考値の1つ」として利用をするようにしましょう。
Facebook広告の関連度診断の3つの要素
Facebook広告の関連度診断の3つの要素として提供されるのは、以下の3つの指標になります。
指標名 | 概要 |
品質ランキング | 同じオーディエンスに対して競合している広告と比較した、広告の品質の評価 |
エンゲージメント率ランキング | 同じオーディエンスに対して競合している広告と比較した、予想エンゲージメント率 |
コンバージョン率ランキング | 最適化目標が同じで同じオーディエンスに対して競合している広告と比較した、予想コンバージョン率 |
3つの要素から広告の関連度が測定され、「広告関連度診断」という指標として新たに提供がなされます。
それぞれの指標について解説していきます。
品質ランキング
品質ランキングとは、オーディエンスが同じ場合の他社の広告と比較した際の完成品質を表しています。
広告の品質は、さまざまな要因で測定されていて、ユーザーからのリアクション(いいね!、クリック)や、広告を見たユーザーや非表示にしたユーザーからのフィードバック、低品質だとみなされる広告の特徴(意図的な情報の隠蔽や感情を煽るような表現、エンゲーメントベイトなど)が判断材料とされています。
他の広告と品質を比べた際に、どのように感じるのか、低品質とみなされる広告の特徴などから判断していきます。
低品質とみなされる広告の特徴としては、広告画像の文字が占める割合が大きい場合や、情報を隠したり、悪質なエンゲージメント・リーチ稼ぎなどがあります。
品質ランキングの個々の指標は、以下の5パターンで分かりやすく示されます。
- 平均より上(上位55%)
- 平均(35%〜55%)
- 平均より下(広告の下位35%)
- 平均より下(広告の下位20%)
- 平均より下(広告の下位10%)
この上記の5パターンは、後に説明する「エンゲージメント率ランキング」「コンバージョン率ランキング」でも同様になります。
これらの品質ランキングは、ダイナミッククリエイティブでは利用することができず、測定できる期間としては、過去35日間のみになるので、その点には注意が必要です。
品質ランキングが平均以下(下位35%)だった場合は、広告の感性品質はオーディエンスが同じ場合の他の広告の中で下位35%に属すると判断することができます。
それぞれの指標の評価によって、推奨される改善方法も違い、各指標をそれぞれを別に確認するよりも、総合的に指標を見て活用することで、ユーザーに対する気づきを得ることができ、その結果、広告パフォーマンスの改善に役立てられます。
コンバージョン率ランキング
コンバージョンとは、商品購入や会員登録、資料請求などのユーザーが起こすアクションのことをいいます。
コンバージョン率ランキングでは、広告を見たユーザーがコンバージョンに至る可能性を図る予測コンバージョン率を確認することができ、ターゲットオーディエンスおよび最適化の目的が同じ場合の広告と比較したときの予想コンバーション率を表しています。
予測コンバージョン率は、広告を見たオーディエンスが最適化の目的を達成してくれる可能性を算出します。
取り扱っている商品やサービスによっては、同じ広告オークションの競合広告よりも、その性質上、単純な比較が難しく、コンバージョン率が低くなるというケースもあります。
高額な商品の購入やサービスの申し込みをする前に、長い時間をかけて十分な検討をする必要がある商品については、安価な商品や十分な検討を必要としない商品よりもコンバージョン率ランキングが低くなりやすいので、その点には注意をする必要があります。
住宅物件などの購入を検討する場合、少なくとも考える時間が必要になりますよね。
コンバージョン率ランキングの結果が低い場合でも、広告のパフォーマンスに問題がないケースもあります。
つまり、一概にコンバージョン率ランキングを参考にするのではなく、あなたが広告によって広めたい商品やサービスの属性によっても影響されるということを理解した上で、指標を活用していく必要があります。
また、コンバージョン率ランキングは、エンゲージメント率ランキングと同じように、ダイナミッククリエイティブや広告想起リフト、インプレッションやリーチ、カスタムコンバージョンまたはバリューの最適化を目的として利用をすることはできません。
この指標で確認できる情報としては、他の指標と同じで過去35日分のみとなっています。
エンゲージメント率ランキング
エンゲージメント率ランキングとは、オーディエンスが同じだった場合の他社の広告と比較した際の期待エンゲージメント率を表しています。
エンゲージメント率は、広告を見たユーザーのクリックや反応、コメントやシェアまたは拡散する確率から算出されます。
ただし、エンゲージメントベイトを行うことでは、広告のパフォーマンスは向上しないので、その点には注意をする必要があります。
エンゲージメント率ランキングでは、ダイナミッククリエイティブや広告想起リフト、インプレッションやリーチ、カスタムコンバージョンまたはバリューの最適化を目的とした利用はできず、こちらも、過去35日間の情報のみを確認することが出来ます。
コンバージョン率ランキングは、ターゲット層と最適化の目的が同様の広告と比較した場合の予想コンバージョン率の評価が分かります。
例えば、あなたの広告の品質ランキングが「平均以下(下位35%)」だった場合、少なくとも同じ広告全体のうち65%はあなたの広告よりも品質が高いということになります。
なお、平均は35~55%となり、低品質とみなされる広告として判断されます。
ちなみにこちらの指標は、関連度スコアと同じように、500インプレッション以上の広告で確認できるようになります。
また、Facebook広告の関連度の診断は、カスタム列プリセットに手動で追加する必要があります。
なお、正確性を確保するために、広告関連度診断はインプレッションが500未満の広告では利用できないので注意するようにしましょう。
Facebook広告の関連度を上げるとどうなるの?
Facebook広告の関連度スコアを活用することによって、広告キャンペーンをより低コストかつ効果的に運用をすることができるようになります。
関連度スコアが上がることによって「具体的にどのようなことがおこるのか?」「なぜそうなるのか?」など、具体的に説明していきましょう。
関連度スコアが上がることによって、下記のようなことができるようになります。
- 少ないコストで多くの顧客をつかむ
- クリエイティブのABテストがやりやすくなる
- 広告の内容をしっかり改善
それぞれについて見ていきましょう。
少ないコストで多くの顧客をつかむ
まずは、少ないコストで多くの顧客をつかめることにあります。
入札の価格や広告の最適化の方法に関係なく、関連度スコアが高ければ高いほど配信価格が低くなります。
配信価格が低くなることによって、いままでリーチできていなかったターゲットにも配信をすることができるようになり、どんどんチャンスが増えていきます。
関連度スコアが高い広告は実用性があり、優良広告として多く掲載してもらえる傾向にあるので、その分多くの人に見てもらうことができます。
広告の無駄うちを減らし、最低限の費用で多くの顧客に配信してもらえるようになれば、Facebook広告で成功と言えるでしょう。
クリエイティブのABテストがやりやすくなる
複数の広告を用意して同じターゲットに向けて複数の広告を配信する、あるいは1つの広告をさまざまなターゲットに対して配信する、そのなかで関連度スコアの高い広告を抽出していきます。
どのパターンの広告がどんなターゲット層に響くのか、どういったメッセージや内容が刺さりやすいのかなどなど、関連度スコアを見ながらテストを進めていきますが、その結果、広告の勝ちパターンだけでなく、ターゲットの絞りこみも行うことが容易になります。
むやみに配信をするのではなく、関連度スコアをみながら作業を進めていきましょう。
広告の内容をしっかり改善
関連度スコアを上げることによって、広告の内容をしっかり改善することができます。
広告の設計を改善するというのは、なかなか難しいものです。
そこで、この関連度スコアを見て結果を知ることによって、自分の広告は今の状態がベストなのかどうなのかを常に模索するようになります。
関連度スコアを見ていくと、スコアが下がってくる場合があります。
スコアが下がってしまったということは、ターゲットとのマッチングがうまくいかなくなりつつあるという兆しになるので、新しい広告に替えたりターゲットを変更したりして効率的に運用していきます。
常に良い結果を出すためには、新たな変化を求めて適切な編集をして対策をしていくことはとても大切なことになります。
CVやインプレッション数だけでは判断しがたいものでも、関連スコアも一緒に判断材料として結果を分析していけば、広告の改善点はおのずと見えてきます。
いろいろな方法を試して、あなたのベストの広告を作って公開していきましょう。
また、広告の評価は、関連度スコアのみで判断されるものではないので、その他のインプレッションやクリック数などとあわせて考える必要があります。
関連度スコアの確認方法
関連度スコアを確認するには、Facebook広告管理画面の広告レポートもしくは、広告セットから確認することができます。
ただし、デフォルトではみられない仕様になっているので、500インプレッション獲得後に確認をするようにしてください。
関連度スコアを確認するには、下記のような手順になります。
- 「広告マネージャ」ーの画面を開く
- キャンペーン名からスコアを確認したい広告をクリックする
- 「列をカスタマイズ」を選択する
- クリック後に遷移した画面内で「品質ランキング」「エンゲージメント率ランキング」「コンバージョン率ランキング」の3つが表示されるので、それぞれにチェックを入れ「実行」をクリックする
この画面で「広告セット」のちょうど下あたりに「パフォーマンス」があるので、そちらをクリックします。
列をカスタマイズをクリックすると画面が移動します。
関連度スコアにチェックを入れます。(この際、ここではいろいろな情報が見られますが、好意的な意見、否定的な意見にもチェックも対象に入れて、より付加的な情報を得るとより参考になります。)
設定が終わったら「実行」をクリックして、広告の詳細画面にもどって関連度スコアが表示されていれば設定は完了となります。
関連度スコアの見方
ここでは、関連度スコアに応じた広告主のリアクションを解説します。
関連度スコア7以上がいわゆる「良い」という状態で、特に9と10ならそのまま何もせず掲載し続けても問題ありません。
しかし、関連度スコアが7,8である場合は、それより下位にならないように継続して注視しましょう。
さらに、関連度スコアが3~6の場合はターゲットか広告のどちらかに問題がある可能性が高いので、様子をみながらクリエイティブのテストやターゲットの組み合わせを考えましょう。
関連度スコアが1,2の場合、ターゲットもまるでかみ合ってないし、広告自体がダメな可能性があるので、まずは手段として広告を停止し原因を究明しましょう。
1つ、注意点としては、関連度スコアは広告の運用をしやすくするものではありますが、ビジネスをする上での広告の良し悪しを判断する指標として使わないようにしましょう。
Facebookを見ている人に対してアプローチするためのコストを抑える場合や、あるいは広告や広告を見てもらう人々を選ぶ際に、その判断が正しいものかどうかガイドする場合には有効になります。
関連度スコアが下がったからと言っても、まったく焦る必要はありません。
ここで焦ってしまって慌てて広告を止めたり、ターゲットを強烈に絞り込んだり、クリエイティブに凝り過ぎて誰が見てもわからないようなものを示してしまうのは間違っています。
冷静に判断をするようにしましょう。
Facebook広告の関連スコアを上げるには?
関連度スコアの内容は、見て確認をするだけではなく、しっかりと運用に活用することが大切です。
関連度スコアを上げるためにすべきことは、以下の5つがあります。
- ターゲット設定を細かくする
- 広告画像やテキストを再度見直す
- 広告は定期的にリニューアルする
- ランキングをあげることを目的にしない
- ABテストをしてみる
活用する上で大切なポイントを、それぞれ順番にみていきましょう。
ターゲット設定を細かくする
まずは、ターゲット設定を細かくすることです。
Facebook広告では、配信するターゲット層を自分で設定することができます。
ターゲットの設定は広くすればするほど、どうしても広告との関連度が低い人もターゲットに入ってきてしまい、その分関連度スコアが下がってしまいます。
それを避けるためには、地域や年齢、趣味、行動といったセグメントで細かく絞り込んで、広告との関連性の高い人など、ターゲットの設定を具体的に行うようにして、広告に興味・関心のあるユーザーに対してのい広告の配信をしていきましょう。
中心にターゲットに据えて、より詳細にしていけば、関連度を高めることができます。
性別や年齢等の基本情報のみではなく、Facebookならではの情報である、趣味や関心事についてもターゲットを絞ることによって、広告に対する反応が改善されるだけではなく、品質ランキングとエンゲージメント率ランキングの改善も見込めます。
自身の商品をよく分析し、どういったターゲット層におすすめすべきなのかをよく把握しておくことが必要です。
さらに、クリエイティブやターゲット設定の理想を個別に検討をするだけではなく、それらの組み合わせとしての最適化を模索することが大切になります。
特定のオーディエンスに響くクリエイティブが他のオーディエンスにも響くとは限らないので、Facebookの配信システムを利用した上でターゲットを広めに設定し、最適なオーディエンスにリーチするという手法も効果的な場合が多いのでおすすめです。
広告画像やテキストを再度見直す
次に、広告に使用している画像やテキストを再度見直してみましょう。
広告については、とにかく分かりやすさが最重要視されます。
出稿しているその広告は、どこか見づらい部分があったり、何が言いたいのかわかりづらい表現をしてしまったりしていませんか?
Facebook広告では、広告内の画像や動画内に文字が多すぎると低品質だと判断され、広告が掲載されにくくなることがあるので、まず、広告の改善をする際には、広告内のコンテンツに文字が多すぎないかどうかを確認するようにしましょう。
画像に対して文字が多すぎず適切に配置されている方が、より多くの人にリーチすることができる可能性が高くなるとされています。
たとえば、「簿記が簡単に取れる!」という広告があったとします。
しかし、簿記をよく知らない人にとっては、この広告はなんの広告なのか分からないまま、広告を見てもらえずに終わってしまいます。
そこで、「就職に役立つ資格が取れる!」としたら、就職に役に立つ仕事なら見てみたいかも、と思って広告をクリックしてくれる人が増えるかもしれませんよね。
このように、ユーザーがメリットを感じやすい、分かりやすい広告の作成を目指すべきなのです。
間違っても、炎上商法のように、不適切広告でポイントを稼いでいる事態にはならないようにしてくださいね。
また、広告はテキストだけのものよりも、画像や動画を組み合わせたクリエイティブのほうが目につきやすく、また印象的で期待を抱きます。
テキストコピーは具体的な方が良く、シンプルに、かつ宣伝に関連したメッセージを書きましょう。
情報を故意に隠蔽しない
また、広告のコンテンツ内に表示するべき情報を隠し、リンク先に遷移して初めて情報を見ることができるといった広告は避けるようにしましょう。
情報を隠すことも低品質な広告と判断されてしまい、広告の掲載回数が減ってしまいます。
また、近年では広告内でユーザーが不利益を被る可能性がある情報を意図的に隠して、ランディングページ内で小さく表記するのみとした広告の手法がメディアによって取り沙汰されることがあります。
情報を意図的に隠すといった広告が増えているのが現状ですが、これは、消費者を騙すことに繋がるので、消費者庁の指導が入る事態に発展するケースもあります。
広告の品質という観点だけでなく、情報の隠蔽には気をつける必要があります。
大げさな誇張表現を使わない
広告内において、商品やサービスについて誇張するような表現を使うことは避けるようにしましょう。
誇張することによって、ユーザーの「いいね!」や「コメントを稼ぐ目的」としてスパム的な広告だと判断されてしまう可能性があります。
また、最近では薬機法や景品表示法などの規制も厳しくなっているので、過度な誇張表現をすることで、広告の出稿の停止を命じられるケースもあります。
ユーザーの気持ちになって、ユーザーファーストで広告を作成するように心がけていきましょう。
広告は定期的にリニューアルする
次に、広告は定期的にリニューアルすべし、ということです。
新鮮さが1番大切なのは、なにも食べ物だけに限ったことではなく、情報についても新鮮さが必要になります。
どんなにいい広告でも、いつもいつも同じ広告を配信していると、「またこの広告か」「何度も見ている」とユーザーに思われてしまいます。
広告も同じで、いくらターゲットとの関連性が高いからと言って、ブランド力のあるいい広告でも、同じものを何度も何度も見せられてはどうしても飽きが来てしまいます。
テレビCMが、同じ商品のCMを何パターンも作って工夫しているのと同じで、Facebook広告についても、定期的に内容のリニューアルを図るべきです。
飽きられてしまったら広告が表示されなくなってしまう可能性もあり関連度が下がってしまうので、そうならないように広告は新しい物を用意しておきましょう。
「見たことのない広告だ」「変わったな」、とユーザーに思ってもらって常に向上させる気持ちで、ユーザーに興味を持ってもらうことが大切なのです。
ランキングをあげることを目的にしない
関連度スコアの結果をみて、3つの指標のランキングを高めることを目的にしてしまいがちですが、本当に大切なのはその先にある目的の最適化です。
いくらランキングが低くても、目的達成のパフォーマンスが高い場合や、その逆でランキングが平均以上であっても目標があまり達成されていないというケースもあります。
どうしてもランキングの数値にのみ固執をしてしまいがちですが、その数値だけを過信するのではなく、実際の成果もしっかりとみて、ランキングの向上だけを目的としないで、本来、目的としている目標に向かって広告を最適化していきましょう。
ABテストをしてみる
最後に、ABテストをしてみるということです。
ユーザーが興味を持っているクリエイティブを見つけるためには、このABテストをすることは欠かすことはできません。
ABテストとは、年齢や性別、クリエイティブなど、テストしたい内容を現行のものと変更したバージョンを並行して配信することによって、どのように広告のパフォーマンスが変化するのかを比較することができる機能です。
テストする内容としては、画像、テキスト、ターゲット層などを1つずつ変えてみて、それでスコアがどのように変化をしたのかを見ていくのです。
地道な作業になりますが、これらを総合した結果がよりよい広告作りに大いに役立ちます。
何度もテストを繰り返し、関連度スコアをしっかり上げていってくださいね。
実用的でない指標を廃止
Facebook広告では、非常に多くの指標を測定することができますが、中には利用がされていない指標もあり、Facebookはこの数年間、多くなりすぎてしまった広告指標の定期的な見直しがなされています。
その見直しによって、2019年4月には以下の利用されていない広告指標を廃止して、より実用的なものに置き換えられています。
変更される項目 | 変更後の項目 | 詳細 |
保存したクーポン 保存済みクーポンの単価 |
投稿の保存 | クーポンに限らず保存された投稿数の確認が可能 |
メッセージ返信 メッセージ返信の単価 |
Messengerでの新しいつながり メッセージスレッドの開始 |
利用者との新しいコミュニケーションチャネルを正確に計測が可能 |
モバイルアプリでの購入ROAS | 購入ROAS | 「購入ROAS」に統合 |
ウェブサイト購入ROAS | 購入ROAS | 「購入ROAS」に統合 |
関連度スコア |
|
細分し広告関連度診断へ置き換え |
例えば、広告を何人が保存したかが分かる「保存した投稿」は、クーポン広告の効果測定に使用し、「保存したクーポン」は廃止になりました。
Facebook広告の関連度スコアを上げる4つの施策!成果を数倍に引き上げるには?まとめ
今回は、Facebook広告の関連度スコアを上げる4つの施策を紹介してきました。
Facebook広告を運用していく中で、失敗をしないようにするためには、関連度スコアを指標として使って、素早くクリエイティブを変更してターゲティングを変更していくことが重要になります。
成果を数倍に引き上げるには、
- ターゲット設定を細かくする
- 広告画像やテキストを再度見直す
- 広告は定期的にリニューアルする
- ABテストをしてみる
これらの施策が必要になってきます。
また、関連度スコアは、広告作りのための大きなポイントであることがお分かりいただけましたでしょうか。
関連度スコアが見えるようになったことで、最適な画像、コピー、オーディエンスの組み合わせをテストすることができ、より早く効果的な広告パターンを見つけることが可能になります。
少しでも早い改善をして、高速でテストを行って最適化していくということは、その後の効果を大きく変える重要なことになります。
あくまでビジネスの成果という目的を達成するために改善すべきポイントの判断に用いる指標のひとつになるので、1日1日運用をしていく中で、時には数字に気を配りながら活用をするようにしてみましょう。
Facebook広告は、様々な機能があり、全てを把握するのはなかなか大変ですが、より多くの人に商品を知ってもらうために、しっかり勉強して、広告を配信していきましょう!
この記事が少しでも参考になれば、幸いです。
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