リスティング広告を運用する方にとって、検索広告のテキストだけでは、文字数の都合上、商品やサービスについて、詳細を伝えることが難しい場合がありますが、そこで、自社の商品やサービスを広告でアピールをすることができるのがGoogle広告表示オプションになります。
ただ、広告を配信する時に設定が必須にはなっていないので、実際には使用をしたことがない方もいると思います。
また、たくさんある広告表示オプションに対して、なにをどうすればよいか悩んだ経験は、ありませんか?
使い方によっては、「自分の商品やサービスに合った広告表示オプションがどれなのかが分からない」、「どのようにしたら一番効果が出るのか」、「聞いたことあるけど、具体的にどういうものか分からない」などと、迷ってしまっている方も多いと思います。
ビジネスをする上で、ただやみくもに設定すれば良いというものではなく、商材によって効果の程も変わってくるので目標を持つことも大切です。
広告表示オプションには様々な種類があるので、ベストなものを見つけたいですよね。
そこで、今回この記事では、そのような悩みを解消するために、広告表示オプションのなかのひとつである、「レビュー表示オプション」についてご紹介していきたいと思います。
レビュー表示オプションのメリットとデメリットや、コンテンツの向き不向きなどを徹底的に解説しますので、是非、今後の参考にしてみてくださいね。
Google広告の広告表示オプションとは
そもそも広告表示オプションとは、リスティング広告の下に文章や電話番号等の情報を表示してくれる機能のことで、よくある例としては、電話番号や住所、ページのリンクの表示があります。
検索広告のテキストだけでは、顧客に文字数の都合上で商品やサービスの詳細を伝えることが難しい場合があります。
そのような時に、自社の商品やサービスの最大のアピールポイントを広告で提供することができるのがGoogle広告表示オプションになります。
ただし、広告を配信する時には設定をすることが必須ではないため、利用したことがない方もいると思います。
広告として掲載することが可能なのですが、掲載するにあたって下記のようにいくつかのルールがあります。
- 個人的なレビューを使用している（出版物 / 機関のレビューではない）
- レビューテキストに会社名を繰り返し記載している
- 1年以上前のレビューを使用している
- レビューがオリジナルのソースからのものではない
- レビューのオリジナルに変更を加えている（感嘆符を追加するなど）
広告表示オプションの中でも制約が多く、上記の条件を一つでも見逃してしまうとレビューを掲載することが出来ないので注意をして調整するようにしてください。
また、商品によって若干の差はあるものの、基本的にはこの広告表示オプションを設定すれば、成果があがると言われています。
- ：サイトリンク表示オプション
- ：住所表示オプション
- ：アプリリンク表示オプション
- ：コールアウト表示オプション
- ：レビュー表示オプション
以上の５種類があり、どれを追加してもオプションごとに費用が生じることはありません。
設定をする方法には、「自動」と「手動」の2つがある
広告表示オプションを設定する際には、自分で任意のオプションを設定していく方法だけではなく、その他に、自動で設定をするという方法があります。
自動で設定をする場合は、Google側が自動で作成するというものになります。
管理画面では、「広告と広告表示オプション」タブの中の「広告表示オプション（自動）」タブから確認をすることができます。
自動作成されて実績がつくと、手動の広告表示オプションのように数値が表示され、広告がクリックされる見込みが高いと判断された場合には、自動作成表示がされます。
自動で設定をするメリットとしては、自身で設定をするとなると、時間がかかってしまい手間になりますが、その手間を省くことによって広告の改善などへ時間を費やすことができ、成果向上を見込むことができます。
しかし、自動だからと言って放置しないよう、注意をしてください。
作成する際に、ランディングページの情報を読み取って自動作成をするので、情報に誤りがないかを確認する必要があります。
また、なかには、「聞いたことあるけど、具体的ににはよく分かっていない」、「どの広告表示オプションが自社の商品やサービスに合っているか分からない」という方もいると思います。
そのような悩みを解消するために、ここから先はGoogle広告のレビューオプション広告の概要と設定方法について解説していくので、通常の広告費のみで設定可能など、仕組みを確認して理解した上で、是非設定してみましょう。
広告表示オプションのメリット
ここからは、広告表示オプションを使用した際に得られるメリットをご紹介します。
主な広告表示オプションのメリットとしては、以下のような内容になります。
- ユーザーの目に留まりやすくなる
- クリック率・コンバージョン率の向上が見込める
- 広告の画面占有率が増加する
- 掲載順位が上がりやすくなる
- 更新やカスタマイズを簡単にすることができる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
ユーザーの目に留まりやすくなる
広告表示オプションは、商品やサービスの内容だけではなく、価格が明記されるので、ユーザーの目に留まりやすくなります。
リスティング広告を見ているユーザーというのは、顕在層が多くいるので、そもそも購買意欲が高く、とくに顕在層の中でも商品やサービスを知ったうえで、価格を知りたくて検索をしているユーザーもいます。
価格を提示することで、ユーザーが広告を見る可能性が高くなるので、クリック率の向上を期待することができます。
クリック率・コンバージョン率の向上が見込める
商品やサービスの情報の充実、広告表示の面積が増えることによって、クリック率の向上が見込めます。
このクリック率の向上は、広告が表示される回数が増えるこいとで、おのずと比例してクリック数もあがる仕組みになっています。
広告の表示回数を増やすには、キャンペーン予算（日額）を増額したり、入札価格調整機能の見直しをしたり、入札価格の調整をしたり、広告の品質スコアをあげるなどの改善も効果的です。
また、具体的な情報を掲載することで、より広告の内容に関心が高いユーザーが集まりやすくなるため、一般的なコンバージョンとして、Webサイトやアプリを訪れたユーザーが「資料請求」や「無料・会員登録」、「商品購入」などのコンバージョン率の向上にもつながります。
コンバージョンを増加させることで、売上の増加だけではなく、機会損失を低減させるという観点においても、コンバージョンの向上は有意義なものとなります。
広告の画面占有率が増加する
広告の見出しや説明文の下にテキストや画像などで情報が付加されて表示されるので、検索結果が表示されたとき、通常の広告よりも表示面積が大きくなり、画面占有率が高くなり、広告の視認性が向上します。
価格表示オプションは、他の広告表示オプションと比べると表示面積が大きく、よりユーザーの目を引くことが可能になります。
見出しや価格、説明文などの情報を多く掲載することによって、ユーザーに訴求しやすくなり、表示面積が増えることで広告が目立つので目に留まりやすくなり、ユーザーがクリック率の向上を期待することができます。
クリック率の向上を期待することができる以外にも、直接コンバージョンにつながる可能性も高くなるので、その結果、商品やサービスを購入するユーザーが増加し、売上の向上につながります。
掲載順位が上がりやすくなる
Googleリスティング広告には、広告ランクという概念があり、世界中のWebサイトや検索ユーザーのデータを収集した内容を、200以上の要素に照らし合わせて、これが高いほど掲載順位も上位になりやすくなる仕組みです。
日々のユーザーデータの蓄積によって、「高品質なコンテンツ」と評価されたものが、検索結果の上位に表示されます。
広告ランクの算出には広告表示オプションの見込み効果も加味されるため、広告内容に最適な表示オプションの設定をおこなうことで、間接的に掲載順位の向上に役立ちます。
更新やカスタマイズを簡単にすることができる
商品やサービスの訴求ポイントをいつでも簡単に変更をすることができるという点も、大きなメリットです。
広告を用いて、ユーザーの心に商品やサービスを買ってもらうためにアプローチをして、購入してもらえるよう訴えかける必要があります。
訴求ポイントとしては、他にはない独自の訴求をしたり、その商品やサービスを利用することによって得られる未来を伝えたり、ターゲットを絞ってアプローチをすることが効果的になります。
変更をする際には、複雑な操作をする必要がないので、作業や業務への負担が少なく、また、価格表示オプションの内容を変更しても、これまでの広告パフォーマンスのデータは消えることありません。
変更をする前と変更をした後のパフォーマンスを比較することができるので、検証テストをすることが可能です。
そして、その検証を繰り返すことによって、広告を運用するノウハウを蓄積することができ、コンバージョン率やクリック率の向上を高めることができます。
広告表示オプションのデメリット
一方、メリットだけではなく、デメリットも存在します。
デメリットとしては、以下の点に注意をしておきましょう。
- 余分に課金が発生する可能性がある
- 離脱する可能性がある
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
余分に課金が発生する可能性がある
広告表示オプションを利用する際のデメリットの一つ目としては、余分に課金が発生する可能性があるということです。
広告オプションによっては、クリックをすることができる箇所が増えるものもあります。
そのため、ユーザーがオプションをクリックした後に広告表示オプションを再度クリックするなどのユーザーアクションが発生した場合、課金が２回発生してしまいます。
課金が２回発生してしまうようなケースは意外にあり、たとえば、旅行をしようと旅行のことについてユーザーが検索をしている時に、最初に見出しを見てクリックし、新規タブを開いて、一通りサイトを見た後に、また広告に戻ってきて、広告表示オプションに記載してあるプロモーションを見て、また興味を持ってクリックをするということがあるからです。
ちなみに、3回目以降のクリックをされたとしても、課金は発生しません。
課金が２回発生してしまうということで、2重に課金されるというとネガティブに感じてしまうかもしれませんが、2パターンの訴求ができたと考えれば、それほどのデメリットとは言えないかもしれません。
ただし、通常よりも一人のユーザーあたりの費用がかかりやすいということには、注意をしましょう。
離脱する可能性がある
広告表示オプションはクリックしたけど、広告本体にはクリックをしなかったという場合に、商品のLPを見ないで離脱してしまう可能性があります。
また、広告表示オプションによって、いきなりフォームページに飛ばして、LP以外のページに飛ばしてしまうと、商品やサービスの訴求力が落ちてしまい、離脱してしまう可能性があります。
その場合は、いきなりLP以外のフォームページに飛ばしてしまうのではなく、LP内に遷移させたり、遷移先が増えない「コールアウト表示オプション」や、「構造化スニペット表示オプション」などを利用することをおすすめします。
「LPを見ないで離脱してしまう可能性がある」と聞くと、どうしてもネガティブに感じてしまうかもしれませんが、広告表示オプションによって別の訴求をすることができていると捉えれば、それほどデメリットではないかもしれません。
GoogleとYahoo! の広告表示オプションの違い
広告表示オプションには、GoogleとYahoo!に同様に存在していますが、様々な種類とオプションがあり、設定できるものが異なるので覚えておきましょう。
それぞれGoogleとYahoo!の両方において設定できるオプションとその名称は、下記の通りです。
| Yahoo! | |
| サイトリンク表示オプション | クイックリンク表示オプション |
| 電話番号表示表示オプション | 電話番号オプション |
| コールアウト表示オプション | テキスト補足オプション |
| 構造化スニペット表示オプション | カテゴリ補足オプション電話番号表示表示オプション |
| アプリリンク表示オプション | – |
| レビュー表示オプション | – |
| 住所表示オプション | – |
Googleのほうが種類が豊富で、Yahoo!の広告表示オプションはGoogleのものに使用用途や仕様が似ているのが特徴です。
Yahoo!広告での表示は、クリックリンクオプションが適用されていますが、Google広告と特に見栄えは変わらずに表示されます。
Google広告のレビューオプション広告とは？
レビュー表示オプションとは、その商品の評価を広告の一部として公開掲載することができるものです。
これを表示しておくことにより、よりアクセスをしてもらいやすくなります。
しかし、以下のような場合には掲載できなくなることがあります。
- ：個人的なレビューを使う
- ：レビューテキストに会社名を何度も使う
- ：１年以上前のレビューである
- ：オリジナルのレビューではない
- ：内容を変更したレビュー
以上の５点の条件にどれかひとつでも当てはまると、掲載できなくなってしまうので、開始する前に確認をしましょう。
比較的厳しい条件がついているので、レビュー表示オプションを使いたい人は、これらの条件にひっかからないように気を付けましょう。
レビュー表示オプションは、ネットショッピングができるものや、飲食店や美容院等の、口コミが重要な集客要因となりやすいものの広告に向いています。
もちろんそれ以外の広告としても有効ですが、特にこの２つの広告を検討中の人は、是非レビュー表示オプションを取り入れてみてください。
レビューオプション広告が生み出す効果とは？
このレビューオプション広告を設定することによって、どのような効果があるのでしょうか？
効果として、以下の項目をご紹介していきたいと思います。
- クリック率上昇
- エンゲージメント向上
- 顕在層の購入
- ユーザーのモチベーションアップ
などといった効果を期待することができます。
この機能を使用すると、まずは、広告を検索してもらい、クリックをしてもらえるように誘導することで、クリック率向上を見込めることが魅力の一つです。
また、オプション機能を使うことによって、広告の表示回数が増えて視認性の範囲が高まリます。
その結果、表示回数の増加と共にクリック数の増加や、視認性アップによるクリック率上昇が見込めます。
例えば、取り扱っているブランドの商材が何か有名な賞を取ったり、テレビで紹介されたりして、肯定的なレビューが増えた場合に、広告を見たユーザーはそのレビューの評価に対して評価されているという安心感が発生し、その先まで詳しく見てくれる可能性が高くなります。
普段からレビューを参考にしてお店を決めている人も少なくありませんので、そういった場合、かなりの成果を上げることも出来ます。
また、組み合わせて表示して、レビューが増えれば増えるほど、コンバージョンが急増します。
また、口コミを見てユーザーは安心をして購入をしてくれるので、口コミというのはとても重要になってきます。
Google広告レビューオプションのメリットとデメリットを知っておこう
どんなものにでも、「メリット」と「デメリット」はつきものです。
そこで、レビューオプション広告のそれぞれメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
まずは、レビューオプション広告のメリットから見ていきましょう。
レビューオプション広告のメリット
まずは、レビューオプション広告のメリットを見ていきたいと思います。
レビューオプション広告のメリットとしては、「広告の大きさ(面積)が増えること」と、「(レビューの評価が高い場合のみ)信頼が上がる」ことです。
また、レビューを表示したことでクリック率が向上する効果が期待できます。
クリック率が向上した場合、
- 品質スコアの改善（クリック率が向上する為）
- 広告ランクの向上（広告表示オプションを設定するだけで広告ランクに影響があります）
というようなメリットも期待することができます。
これによってさらにクリック率があがって、広告ランクも上がる可能性が高いです。
クリック率が向上することによって、さらに良いことが連鎖して起きるのでぜひ活用したいですね。
レビューオプション広告のデメリット
つぎに、レビューオプション広告のデメリットです。
デメリットについては、「ルールが多い」という点と、「レビューの評価が低ければ意味がない」ということです。
それほどまでに複雑なことがないので、これと言ってデメリットとしては大きなリスクはありません。
また、ここであげたデメリットは、努力を重ねれば解消できる部分になるので、気にすることはないかと思います。
Google広告のレビューオプション広告を使う方法
では、実際にレビューオプション広告を作成して配信してみましょう。
設定方法などは複雑なことが多かったりして懸念しがちですが、レビューオプション広告の設定方法は難しいような複雑なことはありません。
なので、安心してください。
それでは、レビューオプション広告の設定の手順を順に説明していきます。
まずは、「広告表示オプションタブ」を選択します。
そして表示メニューから「レビュー表示オプション」を選んでください。
次に「+広告表示オプション」→「+新しいレビュー」の順にクリックし、編集画面に基本となる必要な情報を入力して保存します。
言い換えは、テキストカスタマイズする際に選択しておきましょう。
言い換えを選択した場合は、レビューソースページで明確に参照できる情報のデータを基準にするのを忘れずにしましょう！
レビューオプション広告を非表示にする設定
広告主の状況によっては、販売者評価表示オプションを表示したくない場合もあるかと思います。
その場合は、レビューオプション広告を非表示にするプログラムを設定をすることが出来ます。
こちらも必要な時に対応することが出来るように覚えておきましょう。
その設定の手順としては、「広告と広告表示オプション」→「広告表示オプション(自動)」と選択して、右上の「詳細設定」を選択します。
「特定の広告表示オプション(自動)をオフにする」にチェックを付けて、オフにする広告表示オプションのプルダウンの中から「販売者評価」を選択します。
そこで理由を選んで、「TURN OFF」で非表示設定をすることが可能となっています。
販売者評価表示オプションとは
販売者評価の広告表示オプションとは、Google広告において広告主またはサービスが、ユーザーから高い評価を受けていることをアピールできる自動の広告表示オプションです。
表示される形式としては、検索ネットワークのキャンペーンで星を用いて表された5段階の評価と、受け取った評価の数が表示される他、条件を満たせば評価の理由などのデータ情報も表示されます。
販売者評価の広告表示オプションが表示される条件としては、次のいずれかの条件を満たす場合にのみ、その国で表示されます。
- Googleカスタマーレビューやサードパーティのレビューパートナーを通じて、過去12ヶ月以内にその国の口コミを100回以上受信した場合
- Googleまたはそのパートナー、あるいはその両方がお客様のサイトの調査を完了した場合
- Google 消費者アンケートによるお客様のサイトの評価が完了した場合
また、次の条件を満たす必要があります。
- テキスト広告の評価が平均および複合で星3.5個以上(現在、Googleでは平均評価が星3.5個以上に満たない場合でも販売者表示オプションを表示させることができます。)
- 広告の表示されるURLのドメインが、Google社が評価を付けたドメインと一致する
また、各国でユーザーから提供された口コミは、その国でのビジネス評価にのみ反映せれるようになります。
根拠となっているフィードバックと、広告で宣伝されている内容との関連性が低い場合は、販売者表示オプションが表示されないことがあります。
Google広告のレビューオプション広告とは？設定方法からメリットとデメリットまで解説！まとめ
今回は、Google広告の表示オプションの中でも「レビューオプション広告」の設定方法からメリットとデメリットまでを解説してきました。
レビュー表示オプションを使うことによって、文だけでは伝えきれない関連する情報を補足することが出来るので、よりユーザーの信頼を得ることができ、質の高い客層のグループを得ることができるようになります。
お客様が検索をした際に、まず目にする画面で視覚的にその関連性のあるサービスの良し悪しを動画でユーザーに伝えることができます。
また、広告主にとってもネイティブ広告のように「広告っぽくない」自然な形でターゲットに広く訴求することが可能となります。
設定もとても簡単なので、これを機に、是非使ってみてくださいね。
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