Facebook広告について調べていると必ずと言っていいほど出てくる「リーチ」。
これは、インターネット広告やSNSの管理画面で見かけることが多く、Facebookに限らず、広告やマーケティングを扱う際には頻繁に出てくる言葉なので覚えておきたい用語の1つになります。
しかし、よく出てくる言葉ゆえに、その意味としては曖昧になっている部分があり、使われている場面や文脈によって差異があります。
今回この記事では、その中から、Facebook広告のリーチとインプレッションの違いとはどういったものなのか?ということ、そして、それを最大限に生かす設定方法を解説していきます!
もちろん意味だけではなく、初心者の方でも理解すうことができるように、リーチの効果を引き出す方法などについても見ていきましょう!
- Facebook広告におけるリーチの意味とは?
- Facebook広告のインプレッションとリーチの違い
- Facebook広告でリーチを上げるメリット
- Facebook広告のリーチの確認方法とは?
- 3種類のリーチがグラフで確認できるFacebookインサイト
- リーチしたユーザーはどんな人?
- リーチが上がる仕組みとは?
- インプレッションだけで判断してはいけない
- Facebook広告のリーチを広告の目的とケースについて
- Facebook広告のリーチを最大化するための設定方法
- Facebook広告のリーチが上がる仕組みとは?
- リーチを獲得するためのポイント
- Facebook広告でリーチの後の広告とは?
- その他、混同しがちな用語
- Facebook広告のリーチとインプレッションの違いは?最大限に生かす設定方法を解説!まとめ
Facebook広告におけるリーチの意味とは?
冒頭で触れたとおり、「リーチ」は広告やマーケティングで頻繁に取り扱われる言葉で、その意味は使われる場面や文脈によって差異が見られます。
リーチの意味
リーチの意味についてですが、Facebook広告においては定義はハッキリしており、「ページのコンテンツ、またはページに関するコンテンツの広告を表示したユーザー数」です。
広告を1度でも見たことのあるユーザーの数ですので、同じユーザーがその広告を何回見たとしても、リーチは「1回」としか数えられません。
どの広告媒体においても、広告を見た利用者が必ずクリックするわけではありませんが、リーチ数が上がるということは、広告を見たことで自社のビジネスに関心を示す可能性は高まり、世の中に影響を及ぼすことができるようになります。
また、リーチの範囲は自由に設定でき、自分に関連性の高い広告だと思ってくれそうな人に自動的に配信されます。
特にスマートフォンから気軽にアクセスをすることができるFacebook広告では、ユーザー数に対し、どれくらいの割合で、そのくらいの人数が広告にアクセスをしたかを計測することは、一つの指標になります。
また、以下の3種類のオーディエンス選択ツールによって、広告配信のターゲットをさらに絞り込むこもできます。
詳細ターゲット設定 | 年齢、興味・関心、地域などの条件でターゲット層を指定できます。 |
カスタムオーディエンス | オンラインまたはオフラインで、ビジネスとすでに交流を持っている人に再度リーチできます。 |
類似オーディエンス | 優良顧客と共通の興味・関心を持つ人に新たにリーチできます。 |
インプレッションの意味
リーチと似ている値として「インプレッション(impression)」というものがあります。
インプレッションは、「imp」または「imps」と略して表記されることもあるので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
また、「印象」や「刻印」といった意味の英単語で、そのインプレッションの定義は、リスティング広告やDMP広告などのインターネット広告において「ユーザーがその広告を初めて画面に表示した回数のカウント」になります。
同じユーザーがその広告を何回も見れば、すべて回数として数えられます。
TwitterやFacebookなどでは、広告以外だけでなく通常の投稿が表示された回数もインプレッションとして表現されています。
例えば、Facebookでは同じ投稿であっても別の人がシェアしたことで、スクロールアウトした広告が元の位置で再度ニュースフィードに表示されることがありますが、表示された回数に応じてインプレッションは計測されます。
広告が1日に2回、別のタイミングで利用しているアカウントの画面に表示された場合は、2インプレッションとしてカウントされます。
Facebook広告のインプレッションとリーチの違い
「インプレッション」と「リーチ」は、ともに間違われやすいワードになります。
「表示回数とユーザーは、同じ数になるんじゃないの?」と思われている方もいるかもしれませんが、具体的には違う意味合いになります。
リーチとインプレッションの違いは、簡単に言うとすると、
- リーチ … 広告を表示した人数(ユーザー数)
- インプレッション … 広告が表示された回数
となります。
リーチは、広告を表示した人数であらわされるので、1人の人が2回同じ広告を見た場合には、カウントされる数としては1人のみになります。
ですが、それに対して、インプレッションは広告を見た回数になるので、1人の人が3回見た場合のカウントとしては、3回と数えます。
事例としては、「ポスター」を想像すると分かりやすいのですが、A駅のホームで「◯◯株式会社」のポスターを見たあと、用事を終えてまたA駅のホームに戻ってきたとします。
この時、広告が見られた数は2回となりますが、見た人はあなた1人になります。
このように、リーチとインプレッションは必ずしも同じ数字になるわけではありません。
ですので、例えば、1人のユーザーがその広告を5回繰り返し見たとすると、それぞれの回数は、
- リーチ → 1回
- インプレッション → 5回
となるわけです。
例えば、1ページに3つの広告が掲載されているページを同じユーザーが2回に渡って見た場合、PV2・インプレッション6・リーチ1となります。
また、TwitterやFacebookなどでは、広告以外だけでなく通常の投稿が表示された回数もインプレッションとして表現されています。
インプレッションとエンゲージメントの違い
TwitterやFacebookなどのSNSで公開する上で、関連してもう一つ意識したいのが「インプレッション」と「エンゲージメント」の違いです。
エンゲージメントとは、投稿に対してユーザーが起こしたアクションの総数を指していて、その内容はSNSによって以下のように異なります。
- Facebook・・・いいね!、シェア、コメントなど
- Twitter・・・リツイート、いいね、URL、ハッシュタグ、ユーザー名などのクリックなど
ファンの数に対して1投稿あたり得たエンゲージメントの割合を「エンゲージメント率」といい、Facebookではこのエンゲージメント率が投稿のインプレッションに影響すると言われています。
「インプレッション」と「エンゲージメント」はともに、SNS運営の中では基本的な指標なので、それぞれの意味を確認して、投稿内容の正しい評価が行えるようにしましょう。
Facebook広告でリーチを上げるメリット
Facebook広告でリーチを上げることによって、下記のようなメリットを得ることができます。
- ブランドの認知度をアップすることができる
- ブランドイメージを変更したい際に効果を発揮する
(より多くの人に刷新したブランドイメージを届けられる) - 広告が表示されるユーザーの数を増やすことができる
これは、Facebook広告に限ったことではありませんが、広告を配信するときは、まず多くの人に見てもらうということが大切になってきます。
そこで、リーチを上げることによって、より多くの人の目に触れることになるので、自社の商品やサービスを知ってもらいたい方や、広告の配信を始めたばかりの場合には、リーチ数を意識して配信してみましょう。
Facebook広告のリーチの確認方法とは?
広告のパフォーマンスをチェックするには、それぞれのリーチについて、確認をする必要があります。
投稿の宣伝のリーチを確認する方法は、
- 広告マネージャから確認をする
- Facebookページの「インサイト」から確認をする
それぞれ上記のような方法があるので、一つずつ見ていきましょう。
広告マネージャから確認する
まず、リーチを確認する方法として、Facebook広告マネージャから確認をすることができます。
デフォルトで表示されている「列:パフォーマンス」からも確認をすることができますが、下記の項目を選択することで、確認をすることができます。
- 配信
- パフォーマンスとクリック数
- オフラインコンバージョン
- ターゲットとクリエイティブ
上記のような項目のように、「列:パフォーマンス」をクリックすると表示されるプルダウンから選択をすることが可能で、プルダウン下部にある「列をカスタマイズ…」からリーチを表示することもできます。
さらに、下記の手順で、管理画面にリーチを表示させることが可能です。
- 左メニューから「パフォーマンス」を選択します
- 中央に表示される「リーチ」にチェックを入れます
- 右下の「実行」を押し、管理画面に戻ります
上記のような手順で、右下の「実行」を押して、管理画面に戻ることによってリーチ数を確認することができるようになります。
モバイルサイトとPCによって、確認の方法が異なる
さらに、モバイルサイトとPCによって、確認の方法が異なって来るので、確認をするようにしておきましょう。
- 投稿ごとのリーチの表示―モバイルサイトで表示させる場合
- 投稿・全体リーチの表示手順―PCサイトで表示させる場合
- 広告・リーチの表示手順―広告マネージャアプリで表示させる場合
それぞれ一つずつ、見ていきましょう。
投稿ごとのリーチの表示―モバイルサイトで表示させる場合
モバイルサイトで表示させる場合の手順としては、
- 管理しているページを表示します
- 「ページ」「アクティビティ」「インサイト」と3つのタブがページ上部に表示されるので、インサイトを押します
- ページをスクロール、「投稿」を表示させます
- 投稿の右側に上段にリーチが数値で表示されます
モバイル表示をすることができる情報は限られていますので、より詳しい数値はPC版のインサイトでの確認をすることをおすすめします。
投稿・全体リーチの表示手順―PCサイトで表示させる場合
PCサイトで表示させる場合としては、
- ページを表示します
- ページ左側のメニューからインサイトを選んで押します
- さらに左側のメニューから投稿を選んで押します
- グラフの下に投稿の一覧が表示され、中列左にリーチが数値で表示されます
- さらに、左側のメニューのリーチボタンを押すと、全体のリーチ数がグラフで表示されます
Facebook広告のリーチの確認は、広告マネージャから行います。
広告も、PCの広告マネージャと、モバイルアプリの広告マネージャから確認をすることができます。
広告・リーチの表示手順―広告マネージャアプリで表示させる場合
広告マネージャアプリで表示させる手順としては、
- ホーム画面をスクロールした最下部「キャンペーン画面」にキャンペーンおよび広告一覧が表示されます
- パフォーマンスをチェックしたい広告をタップで指定、リーチが数字で表示されます
広告・リーチの表示手順ーPCサイトで表示させる場合
PCサイトで表示させる手順は、
- 広告マネージャにアクセスします
- キャンペーン・広告セット・広告のタブが表示されるので、リーチを確認したいタブをクリック。広告の一覧が、画面中央クリエイティブレポートに表示されます
- デフォルトの設定では、右から3列目にリーチが数値で表示されます
- デフォルト以外の設定になっている際は、画面右上の「列」ボタンをクリックします
- 一番上の「パフォーマンス」ボタンをクリックすると、【3】と同様にリーチが表示されます
上記のような手順で、PCサイトに表示させることができます。
リーチを確認する方法としては、このように広告マネージャから確認をする方法と、Facebookページの「インサイト」から確認をする方法があります。
3種類のリーチがグラフで確認できるFacebookインサイト
Facebookは、インサイトで各種の広告の効果測定をすることができます。
リーチに関しても、種類ごとにグラフで確認をすることが可能です。
- オーガニックリーチ:ページ内のコンテンツを一度でも見たてくれた人の人数
- 口コミリーチ:口コミ・友達のページから、コンテンツを見に来た人の人数
- 有料リーチ:有料ページを見た人の人数
それぞれ、一つずつ詳しく見ていきましょう。
オーガニックリーチ
オーガニックリーチとは、Facebookページのコンテンツを一度でも見てくれた人の合計人数になります。
もともとFacebookページをフォローしてくれているユーザーが、自身のフィードに流れてきたFacebookページの投稿を確認したユーザー数と、やFacebookページにアクセスして投稿を見たというユーザー数がオーガニックリーチの対象になります。
このFacebookページにアクセスして投稿を見てくれた場合というのには、Facebookページをフォローしてくれている人もフォローしていない人も含まれます。
単純に、Facebookページの投稿を見てくれたユーザー全員の数と覚えていきましょう。
口コミリーチ
口コミリーチとは、Facebookページの投稿にいいね!やシェアをしたユーザーを介すことによって、コンテンツを見た時のユーザー数になります。
口コミが増えれば増えるほど、Facebookページ自体のいいね!数が増えることも期待することができます。
Facebookでは、Facebookページの投稿や友達の投稿にいいね!をしたり、シェアしたりした場合、自分の公開設定に応じて「〇〇さんがリンクをシェアしました」といったように投稿が公開されます。
口コミリーチは、この「〇〇さんがリンクをシェアしました」といったような投稿が見られた人数のことです。
有料リーチ
有料リーチとは、Facebookページにリンクしている広告を見たユーザー数になります。
スポンサー記事やFacebook広告を出稿できるサービスとしてページポストアドなどがありますが、Facebook広告経由でFacebookページの投稿を閲覧したユーザー数が該当します。
広告をクリックしたかどうかは関係なく、単純に広告を見たユーザーの人数を指します。
また、有料リーチでは、リーチしたユーザーの属性なども確認をすることができるので、Facebook広告が、どれだけのターゲットユーザーに届いているかをチェックするようにしましょう。
リーチしたユーザーはどんな人?
リーチしたユーザーが、どのような属性を持つのかに関するデータも、確認をすることが可能になります。
リーチをするだけではなく、リーチした人の年代や性別など、大まかなリーチ情報については、Facebookインサイトの「概要」で確認をすることが出来ます。
例えば、「口コミリーチ」の場合には、口コミをした投稿者と何らかのつながりを持っている人、というように絞り込むことが可能です。
また、さらに詳しい情報について知りたいという場合には、企業側の情報と合わせて、年代や性別、職業などの属性レベルまで、リーチした人の様子をインサイトで見えるようにすることもできます。
リーチが上がる仕組みとは?
Facebook広告のリーチは、いくつか上げるためのコツがあります。
- キャンペーンの設定
- 広告に「リーチ目的」の設定をする
- Facebook動画広告などのコンテンツを充実させる
それぞれについて、解説していきます。
キャンペーンの設定
Facebook広告のリーチを上げる中でも、最も有効な方法とは、「キャンペーンの設定」になります。
キャンペーンでは、下記のようなことを設定することによって、自動で広告を上限まで表示するなど、リーチをより効率的に伸ばすことが可能になります。
- キャンペーン名
- ターゲットとなる層の設定
- 広告の表示の頻度
ターゲットとなる層の設定をすることによって、無駄なくリーチをすることができるようになります。
広告に「リーチ目的」の設定をする
Facebook広告を作成する際に「リーチ目的」を設定することによって、広告のリーチを自動で伸ばすことが可能になります。
リーチ目的の広告の場合でも、ターゲティングや表示頻度などの設定をすることができます。
また、ターゲティングは、大まかな年齢や性別だけでなく、好みや趣味、行動など、細かく設定できるので、より確実にターゲットを絞って配信をすることが出来るのが特徴になります。
Facebook動画広告などのコンテンツを充実させる
コンテンツを充実させることも、リーチを上げるための大事な要素になります。
ニュースフィードの仕組みから、下記のような表示順位をあげるコンテンツを意識してみましょう。
- 投稿のタイプ:動画はリーチが上がりやすいコンテンツです。
- 投稿日時:投稿から時間がたっていないコンテンツほど上がります。
- 投稿への反応:反応が多ければ多いほどリーチが上がります。
リーチを上げて露出を高めたい場合には、動画をあげる回数を増やして、頻回に動画をアップするという施策が一つの有効な手段になります。
また、動画広告は、ニュースフィードに加えてWatchでも表示されるので、一人でも多くのユーザーに見てもらいたいという目的である場合に合っています。
インプレッションだけで判断してはいけない
インプレッションが広告やSNS投稿の表示回数ということがわかったところで、広告やSNS投稿のインプレッションは、高ければ高いほど良いという訳ではありません。
例えば広告の場合、インプレッションの高さは関心を持ってもらう認知拡大の基準にはなりますが、ターゲットに検索されてそこからクリックを獲得しなければ、必ずしも効果がある広告とは言い切れません。
特に、インプレッション課金型の広告を出稿している場合、無駄に予算だけが消化されることもあります。
なので、SNS投稿であっても、多くの人のアクセスがあって見られているだけでシェアやコメントがつかなければ、訴求したいことがフォロワーに届いているのか判断できないこともあるでしょう。
このように、インプレッションの数値が高いからといって、手放しに喜ばず、インプレッションがひとつの重要な指標であることに間違いありませんが、他の指標と見比べながら対策をして成果を判断していく必要があるでしょう。
インプレッションは表示回数
インプレッションは、インターネット広告においては「広告の表示回数」、TwitterやFacebookでは「投稿の表示回数」を示します。
1ページごとの閲覧数を表すPVや閲覧したユーザー数を示すリーチとは、見ている数値が異なるので注意しましょう。
また、特徴としてTwitterではツイートへの反応を合計した数値であるエンゲージメントと、ツイートの表示回数を表示の計測は異なるので、インプレッションはビジネスをする上で基本的な指標の1つです。
Facebook広告のリーチを広告の目的とケースについて
Facebookの広告では目的を選ぶことができ、コンバージョン等の目的を設定すれば、それぞれの効果が最大となるよう最適化されます。
同じようにリーチを目的に設定することができますが、どのような場合にリーチを目的に選べば良いのでしょうか?
それは、「認知度を上げたい場合」です。
広告が見られた回数ではなく、広告を見たユーザーの数がリーチですから、「リーチ」=「認知された数」と言いかえることもできるわけです。
新商品を皆に知ってもらいたい!ブランドの認知度をもっと上げたい!といった場合、つまり認知度を上げたい場合には、リーチを目的に選ぶとより広告の効果が期待できるでしょう。
Facebook広告のリーチを最大化するための設定方法
ここでは、リーチが最大となるよう目的に設定する方法を、簡単に10ステップで紹介します。
- Facebook広告の管理画面から、広告作成ページを表示します。
- 目的にて”リーチ”をクリックします
- 広告キャンペーン名を入力します。入力し終わったら”次へ”をクリックします。
- 設定(入札方法、予算やターゲティング等)をそれぞれ行います。
- “予算と掲載期間”の”詳細オプションを表示”を選択します。
- “広告配信の最適化対象”が表示されましたら、その中から”リーチ”を選択します。
- “フリークエンシー上限”にて、同じユーザーへの広告を表示する回数の上限を頻度で設定します。
(”○日間に○インプレッションまで”という形式で設定) - ひととおりの設定終了後に”次へ”を選択し、クリエイティブの設定へ遷移します。
- クリエイティブ(画像やリンク等)の入力やアップロードを行います。
(”カルーセル広告”、”スライドショー広告”、”キャンバス広告”、”動画広告”、”画像広告”から広告タイプを選びます。) - “注文を確定する”を選択して終了します。
これで、設定は終了になります。
ここまで10ステップあるので、少し複雑そうに見えるかも知れませんが、それぞれのステップは比較的簡単になるので、上記を参考にひとつひとつ確実に操作をしてみてください。
Facebook広告のリーチが上がる仕組みとは?
Facebookのリーチは、ユーザーによってその割合が異なり、低いユーザーもいれば、高いユーザーもいます。
そのリーチ数を左右する主要因となるのが、「エッジランク」と呼ばれるアルゴリズムです。
このエッジランクは、Facebook特有の機能で、どの投稿を優先して表示させるかを決めるものです。
実は、このエッジランクには、
- Affinity(親密度)
- Weight(重み)
- Time(時間)
という、優先度が上がる仕組みが3つ存在します。
Affinity(親密度)
Affinityは、Facebookページとユーザーの関係性の指標になります。
普段ユーザーとどの程度コミュニケーションをとっているかで判断されるので、他のユーザーとのコミュニケーション頻度が多ければ多いほど、Affinityが強いと判断されます。
「コミュニケーション」の定義としては詳しくは公開されていませんが、Affinityを上げるユーザーの行動として、Facebookページへの訪問やページの閲覧、ページ閲覧が高頻度やコメント、いいね! タグ付け、シェアやメッセージのやり取り、プロフィールページの閲覧頻度などの投稿へのリアクションによって測られます。
正式には定義づけされているわけではありませんが、少なくともコミュニケーションが重要になると考えられています。
また、企業のFacebookページでは、ユーザーがFacebookページに訪問をしてくれることによって「プロフィールページの閲覧」として捉えられりようになっています。
Weight(重み)
Weightとは、その投稿が得た反響の度合いに対する重要度の指標です。
ユーザーのリアクションとして、いいね!の数、コメント数、シェア数などの数量的な評価と、これらの中でも序列があり、シェア>コメント>いいね!の順にエッジランクに評価され重要度が決まります。
また、ユーザーが行ったリアクションの数だけではなく、単なるテキストの投稿よりも、写真や動画を含んだ投稿の方が高く評価されると言われています。
また、投稿の種類も、動画投稿>画像投稿>テキスト投稿の順に評価に影響するとされていて、親密度の低いユーザーには通常では表示されないような投稿でも、重みによって表示されることがあります。
Time(時間)
Timeとは、その投稿の時間的な新鮮度の指標になります。
一般的に、投稿されてからユーザーがFacebookを開くまでのタイムラグが少ない新しい投稿ほど表示される確率が高くなり、古い投稿のものほど表示される確率が低くなる傾向にあるので、Facebookページの投稿がどれだけ新しいかが大切です。
また、Timeは投稿の新しさだけでなく、リアクションが行われてからの時間経過も関係します。
少し古い投稿であっても、ユーザーからのリアクションによっては、「いま話題になっている」と評価され、その結果「この情報は新鮮である」と評価されるケースもあります。
なので、投稿をした時期や投稿されてからの時間の経過だけではなく、ユーザーに何かしらのリアクションされやすい投稿というものが評価されます。
いいね!やコメントがついてからの時間が新しければ新しいほど、表示される確率が高くなり、古いものほど表示される確率が低くなります。
リーチを獲得するためのポイント
リーチを伸ばそうとして、ただやみくもに運用をしても、リーチした先にいるユーザーがその商品やサービスに興味や関心が薄い層である場合、成果としては思っている以上に低い結果となってしまいます。
しっかりとポイントを押さえて運用をすることによって、より理想に近い結果を出すことができ、理想としては、リーチだけではなく、エンゲージメントも一緒に拡大していくことです。
エンゲージメントも視野に入れた施策としては、投稿して終わりではなく、投稿を見たユーザーの反応を検証しながら投稿の改善や修正をしてブラッシュアップすることです。
投稿の主なブラッシュアップの観点としては、以下の点があります。
- 投稿に画像や動画を添付する
- ユーザーがシェア・コメントしたくなるコンテンツを作る
- ユーザーの反応のいい時間帯を探る
- 投稿の回数、頻度を見直す
- ハッシュタグはシンプルにする
- ライブ配信をする
- クーポンを配信する
- Facebook広告を出稿する
- 他の企業や団体、インフルエンサーとタイアップを組む
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
投稿に画像や動画を添付する
テキストだけの投稿よりもユーザーの目に留まりやすいですし、エッジランクの「重み」の評価付けも期待できます。
ユーザーがシェア・コメントしたくなるコンテンツを作る
ユーザーと良好な関係を築いていく上で、どのようなコンテンツがユーザーにとって役に立つのか、何に対してユーザーはついリアクションしたくなるのかを検証しましょう。
Facebookは、コミュニティや友達関係を第一に考えているので、ただユーザーの反応を促すだけではなく、ユーザーがコメントをしたくなるような、また、シェアをしたいと思うようなコンテンツを作ることが大切です。
ユーザーがつい、リアクションをしたくなるような投稿とは、その商品やサービスにあるストーリーにあります。
商品やサービスの特徴や特典ではなく、「なぜこの商品を作ったのか」、「なぜこのサービスが良いのか」など、それぞれにあるストーリーにユーザーは興味を持ち、共感をしてそののち購入まで至るのです。
興味や関心をもったユーザーは、「自分もそれを実際に体験をしてみたい」という欲望からリアクションが増え、エッジランクの「親密度」の評価も上がっていきます。
ユーザーの反応のいい時間帯を探る
リーチが多くなる時間帯というのは、ユーザーが投稿を見てくれているので、それだけリアクションを得られやすくなります。
なので、インサイトの「投稿」>「ファンがオンラインの時間帯」(ファン=Facebookページに「いいね!」をしてくれたユーザー)も参考にしながらリーチが多くなるような時間帯を見定めて、そこを狙って投稿をすることによって、スムーズにリーチを増やすことができます。
また、アカウントやターゲット層によって、ユーザーの反応が良い時間帯というのは異なります。
最初は分からないので、まずは、一日に1〜3回程度を投稿してみて、その中で一番ユーザーの反応が良い時間帯を探ってみて、その時間に投稿をするようにしてみましょう。
ユーザーの反応が1番多い時間帯に投稿をすることによって、ユーザーのアクション数が増えて、Facebookのアルゴリズムの「親密度」に影響します。
ユーザーの反応を得ることによって、リーチが伸びやすくなります。
投稿の回数、頻度を見直す
ユーザーにたくさん見てもらいたいという気持ちから、投稿頻度を大幅に上げればいいというわけではありません。
たくさん配信をすることによって、ユーザーの目に触れる機会は増えるかもしれませんが、それと同時に何度も見ることによって飽きられてしまい、リアクションを得ることが出来なくなってしまうことも考えられます。
Facebookページにとっての最適解を見つけて、適切に投稿をするようにしましょう。
ハッシュタグはシンプルにする
ハッシュタグと聞くとツイッターやインスタグラムのイメージが強いかもしれませんが、実はFacebookでも利用することができ、大きな効果を発揮しています。
ハッシュタグを使うことによって、ユーザーは自ら興味のあるコンテンツを簡単に探し出すことができます。
ハッシュタグは、たくさん使えばいいという訳ではなく、ひとつの投稿にハッシュタグを使いすぎるとユーザーにスパムのようなイメージを与えてしまいます。
その結果、オーガニックリーチを下げることにもつながってしまいます。
Facebookでもハッシュタグを使うと、Facebookの検索やタイムラインの表示で上位になりやすい傾向があるので、使うことをおすすめします。
また、Facebookのハッシュタグ文化はインスタグラムほど強くはないので、ハッシュタグを利用する場合には1~2つで十分です。
ライブ配信をする
Facebookが好んでいるフォーマットのひとつにあるのが、動画コンテンツやライブ配信です。
Facebookは、ライブ配信を開始した際に、フォロワーにその通知が届く仕組みになっているので、クリックしてもらいやすい傾向にあり、必然的に高いオーガニックリーチを獲得することができます。
また、さらに多くの人に見てもらうように、ライブ配信をする中で見ているユーザーに対してシェアをお願いすることもできます。
この動画コンテンツやライブ配信をする際に忘れてはならないのが、継続することにあります。
毎日ライブ配信をすることで、ページのエンゲージメントが飛躍的に向上するだけではなく、多くの新規ユーザーを獲得することも可能です。
クーポンを配信する
今現在、多くのSNSが存在していて、さらに数多くのアカウントがある中で、おすすめしている商品やサービスを投稿しているアカウントを見てもらうのは、なかなか難しいです。
数多くあるアカウントの中から見てもらうためには、それ相当のメリットがないと、継続して投稿を見てもらうことはできません。
そこで活躍するのが、クーポンや割引券になります。
クーポンや割引券があると、つい惹かれてしまいますよね。
そこで、Facebookの投稿を見てくれたユーザーに対して、限定クーポンや限定割引券などを発行して、新規ユーザーを獲得したり、リピーターの獲得に繫げていきましょう。
クーポンや割引券自体は、Facebookビジネスページから直接無料で作成をすることができます。
Facebook広告を出稿する
Facebook広告は、実名登録によって高いターゲティング精度をもって広告を展開することができます。
オーガニックリーチが伸びないという時ときは、有料リーチとしてFacebook広告も利用することをおすすめします。
Facebook広告は、性別や年齢の他にも、ユーザーのライフスタイルに合わせたり、趣味や関心、行動などで詳細なターゲティングをすることができるので、より自社のターゲット層に絞ったリーチをすることが可能になります。
また、フォローをしていないユーザーにもリーチをすることができたり、企業の投稿がリーチしにくくなっているという現状から、オーガニックだけではユーザーに届けにくい商品やサービスの情報を、ターゲット層にリーチさせることができるメリットがあります。
他の企業や団体、インフルエンサーとタイアップを組む
他の企業や団体、インフルエンサーとタイアップを組むことによって、それぞれお互いのフォロワーに投稿を見てもらえるというメリットがあります。
色々なユーザーに投稿を見てもらえるようにするために、Facebookのアルゴリズムだけに頼ることなく、自分たちで努力をして作っていく事が大事になってきます。
そこで、よりフォローしてもらえるようにするために、ターゲット層が似ている他の企業とタイアップを組むことによって、フォローしてもらいやすくなります。
ターゲット層が似ているということで、ユーザーの目に触れる機会が多くなるので、それだけチャンスが増えることになります。
Facebook広告でリーチの後の広告とは?
リーチを目的としてFacebook広告を配信をして、多くにユーザーにリーチをした後、その後はどのような広告を配信をしていけば良いのでしょうか。
- ユーザーの心理状態に合わせる
- ユーザーの行動心理を把握する
- ユーザーに目線になる
ここで、一つずつ解説をしていきます。
ユーザーの心理状態に合わせる
Facebook広告を配信する場合には、ユーザーがどのような心理状態に置かれているのかを考えて、それに合わせて広告を配信する事が重要になります。
広告を配信する目的が商品を購入して欲しいということであれば、ユーザーに対して誘導をするので、おのずとゴールまでの行動が決まっていきます。
商品についてアピールをして、まずユーザー知ってもらって、コンバージョンに至るまで導線を張り巡らせ、順序良くスムーズに分かりやすく誘導していきましょう。
説明文に誤字があったり、分かりにくいボタンを設置したり、ユーザーを困らせてしまうようなことがあると、ユーザーは不安になってしまうので、ユーザーの行動心理にすべて合わせてPR方法を変えていく必要があります。
ユーザーの行動心理を把握する
ユーザーの行動心理を把握するためには、AISCEAS(アイシーズ・アイセアス)というものを指標にしましょう。
知る | 興味 | 情報取集 | 比較する | 検討する | 購入する | 共有する |
A | I | S | C | E | A | S |
Attention(注意) | IInterest(興味) | Search (検索) | Comparison(比較) | Examination(検討) | Action (行動) | Share (共有) |
AISCEAS(アイシーズ・アイセアス)とは、インターネットにおけるユーザーの購買心理プロセスを表したものになります。
リーチの後のユーザーの行動というのは、興味を持ってさらに自分で商品を調べてみたり、他の商品を比較をしてみたり、購入した後の未来を想像してみたりと、それぞれユーザーによってさまざまな行動をとります。
なので、リーチの後に再度広告を出稿するというのであれば、その行動心理を把握して、それに合わせてPRをすることによってよりスムーズに目的を達成することが可能になります。
ユーザーに目線になる
Facebook広告に限ったことではありませんが、広告で成果を出すために必要なものとして、いかにユーザー目線になって広告を出稿することが出来るのか、また、ユーザーの共感を得ることができるかで決まってきます。
例えば、リーチの後のユーザーの行動として、興味を持ったからより知りたい場合や、他の商品と比較をしている場合など、いろんな行動をとります。
そこで、ユーザーに広告を配信するのであれば、その時にユーザーの気持ちになってどのような広告が必要なのかを考えます。
ユーザー目線になることで、今何が必要なのか、どのような情報を欲しているのかを分析して、ユーザーの心を掴むような広告を配信していきましょう。
興味を持っているユーザーへのアプローチ
もし、全然知らない会社の商品をFacebook広告でリーチして、興味を持ったとしたら、その後どのような行動をとりますか。
他にどのような商品があるのだろう、他にはどんな機能があるのだろう、どのように使ったらいいのだろうと、思って検索したりして調べる方がほとんどだと思います。
なので、ブランドストーリーであったり、商品の使い方の動画広告であったりを出すというアプローチが有効です。
商品を検討している場合のアプローチ
商品を知って、興味をもって、さらに商品の購入を検討しているというユーザーに対して、どのような情報が必要になるでしょうか。
自分でも使えるだろうか、他の商品とどこが違う?、この商品で大丈夫かな、と不安になるのがユーザーの一般的な心理状態になります。
そのような心理状態にあるユーザーに対して、商品の実際に使っている人の口コミなどは、とても安心材料になります。
実際に使っているリアルな感想というのは、とても貴重な意見で、メリットもデメリットも悩んでいる人によってとても刺さります。
口コミを広告にすることによってアプローチをすることによって、悩んでいるユーザーを一押しすることができ、行動を促すことができるかもしれません。
その他、混同しがちな用語
リーチとインプレッションについては、よく意味合いが似ていることから曖昧なまま使われていることが多くあります。
しかし、混同しがちな用語でも厳密には違うので、ここまで解説してきた用語以外にも混同しがちなものがあるので、ここでご紹介したいと思います。
PV
PVとは、「ページビュー」または「ピーブイ」と言われますが、ユーザーがページを表示した総回数のことを指します。
広告ではなくページの表示回数をカウントするので、ページ上に広告が掲載されていてもいなくても、1回のページ表示でPVは1カウントされます。
そのため、インプレッションやリーチと必ずしも同じ数値になるとは限りません。
例えば、1ページに3つの広告が掲載されているページを1回見た場合、PVは1になりますが、広告は3回表示されているので、インプレッション数としては3になります。
「見られた数」ということで、インプレッションもPVも似ていることから混同してしまいがちですが、厳密には違うので気を付けましょう。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、SNSにおいてよく使用され、関心・愛着・親近感といった意味の言葉になり、広告または投稿に対して、ユーザーが起こしたアクションの総数を指しています。
カウントされるアクションの内容としては、SNSによって下記のように異なります。
- Facebook:いいね!、シェア、コメント、クリックなど
- Twitter :リツイート、いいね、クリック、リプライ、フォローなど
例えば、「いいね!」が1万個ついて、コメントが3,000ついたなど、「いいね!」やシェア、クリック、コメントなどを数字でカウントすることができます。
エンゲージメントは、広告が表示された後のユーザーからの能動的なアクションを表すという点でインプレッションとは異なります。
また、ファンの数に対して1投稿あたり得たエンゲージメントの割合を「エンゲージメント率」といい、Facebookではこのエンゲージメント率が投稿のインプレッションに影響すると言われています。
SNS運営の中では基本的な指標となるインプレッションとエンゲージメントですが、それぞれの意味をしっかりと理解して、投稿している内容を正しく評価でいるようにしましょう。
Facebook広告のリーチとインプレッションの違いは?最大限に生かす設定方法を解説!まとめ
今回は、Facebook広告での「リーチ」について、その概要や最大となるよう設定する方法などを解説してきました。
Facebookでは、投稿をして、その投稿を1回以上閲覧したユーザー数が「リーチ」としてカウントされます。
微妙なニュアンスの違いで分かりにくい広告の指標ですが、Facebookに限らず多くの場面で使用されているため、意味が曖昧だけど何となくで済ませてきたという方も再確認できたのではないでしょうか。
広告の目的についても、きちんと理解すると何を目的に最適化させたいのかをハッキリさせビジネスに生かしていくことができ、効果をより引き出せます。
また、より効果を発揮するためには、Facebookのアルゴリズム(エッジランク)を念頭に置きながら、商品やサービスに興味や関心を持っているユーザー層に投稿をリーチすることができるように、投稿の内容や投稿をするタイミングなどをその都度ブラッシュアップしていきましょう。
今回の「リーチ」は、商品やブランドなどの認知度を上げたいのであればとても有効な目的ですので、データの意味をきちんと理解して、データを是非利用してみてください。
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