メール（配信）マーケティングとは？目的や種類などを解説！

メールマーケティングとは、メールを用いて顧客とコミュニケーションをとり、最終的にコンバージョンへと導くデジタルマーケティング手法です。

近年では、SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）である「Instagram」「Facebook」「YouTube」などの普及が進み、一部ではメールマーケティングは古いという考えを持っている方もいるようです。

しかし、メールの利用者数としては、年々増加し続けていて、マーケティングにおいて大きな役割を担っています。

そこで、今回この記事では、【メール（配信）マーケティングとは？目的や種類などを解説！】ということについてご紹介していきたいと思います。

メールマーケティングとは？
メールマーケティングは本当に必要なのか？
メールマーケティングの種類
メール（配信）マーケティングとは？目的や種類などを解説！のまとめ

メールマーケティングとは？

メールマーケティングとは、文字通り「メール」を用いたデジタルマーケティングの成果向上をはかる手法の一つです。

保有するリストに対してメールを送付することで、見込み顧客へのアプローチを行ったり、反応に応じたアクションを取る一連の活動を指します。

メールマーケティング最大のメリットは、ターゲティングによって読者の興味や関心をより刺激することができるコンテンツを配信することが可能な点になります。

メールマーケティングの種類は、メール広告、メールマガジン、ステップメールなど、さまざまな手法があり、それらのメールを活用して顧客とコミュニケーションを取ったり、目的としてるアクションを取ってもらえるように促します。

効果的にアクションを促すためには、メールを配信するタイミングも重要なポイントになります。

全員に同じ内容のメールを送るのではなく、顧客ごとに応じたそれぞれの内容のメールを送ることによって、より反応してもらいやすくなります。

メールマーケティングは本当に必要なのか？

近年ではSNSがコミュニケーションツールの主流になってきているものの、SNSの利用率よりメールの利用率の方が高いという結果があるように、未だメールが主流となっています。

つまり、未だにメールは働く世代にとってもっとも身近なコミュニケーションツールということが、メールマーケティングが必要である大きな理由の1つになります。

そのほかにも、メールマーケティングの必要性について、見ていきましょう。

メールの利用者は増加し続けている

メールマーケティングが必要とされている理由の一つとしてあるのは、メールは利用率が高いことと、さらに、メールの利用者が増加し続けていることにあります。

SNSが普及している一方で、「メールは既に時代遅れのツールだ」と称される場合も少なくありませんが、意外にもメールの利用率が高く、実際にはメールを利用するユーザーは増加し続けています。

メールマーケティングの市場は大幅拡大中

メールマーケティングは、世界でも非常に有効なマーケティング手法として位置づけられています。

メールマーケティングは、広告などのマーケティング手法とは違い、比較的低コストで多くの顧客に対して施策を実行することが出来るので、費用対効果の高さもポイントの一つとなります。

SNSがコミュニケーションツールとして普及している中、メールは未だに人々にとって身近なツールで、効果的なマーケティング手法の一つです。

人工知能としてAIを活用したメール配信ツールの登場で、メールの作成はもちろん、分析や評価にかかる時間が大幅に短縮され、効率の高さからメールマーケティング市場が一気に拡大しました。

メールマーケティングは、利益や売り上げなどに大きな影響を与えていることから、今でも必須のマーケティング手法であり、今後も活躍をしていくでしょう。

顧客と継続的にコミュニケーションを取れる

メールマーケティングが必要な理由に、「顧客と継続的にコミュニケーションを取れる」という点が挙げられます。

顧客が商品やサービスを検討する際には、「興味はあるけど、慎重に他社と比較をしている、または検討している最中である」、「具体的に購入をしようかどうか、検討している」など、段階を踏んでさまざまな状況下にあります。

そこで、メールを活用して、定期的なコミュニケーションを通して顧客の現在の検討段階を見極めて、顧客に対して最適なタイミングで最適な情報を提供して、次の検討段階に進むことができるようにアプローチをしていくことが重要です。

また、継続的なコミュニケーションを取らなかったり、適切なタイミングで情報を提供することができなかった場合には、他社に流れてしまったり、検討を打ち切られてしまう可能性もあります。

メールは、直接訪問をしなくても、定期的に顧客との接点をもつことができるとても便利なツールなので、メールマーケティングを活用しない手はないです。

メールマーケティングの種類

一口にメールマーケティングといっても、さまざまな種類があります。

ここでは、メールマーケティングの種類を整理してご紹介いたします。

メール広告
メールマガジン
ステップメール
セグメント（ターゲティング）メール
休眠発掘メール

それぞれ、1つずつ見ていきましょう。

メール広告

メール広告とは、電子メールの形で送信される広告の種類で、メールマガジンの一部（ヘッダやフッタなど）に掲載されるタイプと、メール一通が丸ごと広告の二タイプがあります。

また、それぞれ、表示形式がテキストのみのタイプとHTML形式のタイプがあります。

ターゲット層に合った送信先に直接アプローチすることで可能で、入稿から配信までの期間が短い反面、スパムメールとみなされて閲覧してもらえない恐れがあったり、受信する側の環境によってはHTMLの画像や動画がうまく表示されない可能性があります。

メールマガジン

メールマガジンは、よく「メルマガ」と略した言葉で使われますが、見込み顧客や潜在顧客対して、自社のメールマガジンを配信し、メールで定期的に情報を配信する手法になります。

欧米ではメールマガジンではなく「Email newsletter（Eメールニュースレター）」と一般的に呼ばれています。

メールマガジンは、一斉に同一コンテンツを登録ユーザーへメールが配信されるので、メールマガジンを導入するときには、まず、どのような目的で配信をするのかはっきりさせましょう。

販売促進
イベントなどの告知
リピーターのフォロー
ファンの育成
ブランディング

このように、メールマガジンを配信するときには、ユーザーと価値観を共有し、そこに向かうために必要な情報を届けるようにしましょう。

どのユーザーにとっても有益になる、新製品情報やキャンペーン情報、お知らせなど、情報を厳選して、掲載する必要があります。

メルマガから直接のお問い合わせや集客、コンバージョンにつなげるのはなかなか難しいので、エンゲージメントの強化を目的とした運用をすることをおすすめします。

ユーザーとの良好な関係が築かれることは、ブランディングにつながっていきます。

ステップメール

ステップメールは、ユーザーが資料請求や商品を購入するなどのアクションをした日を起点とし、あらかじめ準備をしておいた複数のメールを設定したスケジュール通りに自動で配信をする手法になります。

たとえば、自社サイトに掲載しておいた資料をダウンロードしてくれたユーザーに向けて、さらなるアクションを促すために、まず、「ダウンロードのお礼メール」を配信します。

そして、「自社製品の導入事例」を配信し、「お得なキャンペーンのご案内」などといった流れで段階的にユーザーの関心の度合いを高めていき、最終的にはお問い合わせや購入などにつなげていきます。

最近では、ツールの利用によって事前に設定したシナリオに沿って自動的にステップメールを配信することも可能となっています。

セグメント（ターゲティング）メール

ターゲティングメールとは、アドレス情報を持つリード（見込客）を条件ごとにセグメント分けし、ある程度セグメントを絞った上でそれぞれのセグメントに必要とされる情報を配信するメールのことです。

見込み顧客の属性には、

性別
年齢
居住地・事務所の所在地
所属部署
役職
業種

といったものがあります。

セグメントの方法としては、ユーザーの所属している企業の業種や形態や、会社の規模やユーザーの性別や年齢層といった、属性と条件とを組み合わせるものがあります。

配信する順番を決めておけば、ステップメールとも組み合わせることができ、配信ユーザーを絞って的確な情報を届けることができることから、メールの開封率やクリック率は高い傾向にあります。

休眠顧客発掘メール

休眠顧客発掘メールとは、眠っている顧客との関係を再び活性化させる取り組みになるので、「休眠顧客を発掘する」などと表現されます。

以前は、商談などを行っていたものの、一定期間、動きのない休眠顧客や休眠リードに対し、アクションを促すメールを届けるのが休眠顧客発掘メールになります。

休眠顧客に対しては、休眠顧客と適切な距離感で関係性を再度構築したい場合には、休眠顧客発掘メールが有効で、定期的にメールを送信したり、電話などで連絡をするなど、適切なフォローを続けることによって、新たな契約につながるといういケースも少なくありません。

送信しているメールに対して反応がないから休眠しているということなので、それまでとは違ったタイトルにしてみたり、内容を意識してコンテンツを作成するようにしましょう。

休眠顧客発掘メールを送信して、何かしらのアクションがあった場合、その後はステップメールやセグメントメールを送信して、問い合わせなどにつなげていくので、工数やコストをかけずに手軽に取り組むことができます。