仕事をしていて、GDNを使うシーンとは、どのような場面でしょうか。
リスティング広告に限界を感じた時、商材の認知を増やしたい場合、更には新規顧客の獲得を加速させたい時など、ビジネスをしている以上、さまざまな場面で登場してきます。
このいずれにもマッチングする手法があります。
そこで、「コンテンツターゲット」という言葉をご存知ですか?
コンテンツターゲットは、トラフィックも多い上、基本のやり方次第では刈り取り施策にもなるので、正にバランスのいい配信機能をすることが出来ます。
なので、対策・向上するためにも人気のメニューでもあり、多くの運用者が使っていることがほとんどです。
コンテンツターゲットとは、Google広告を配信する方法の中の1つですが、中にはあまり使ったことがないという方も、意外と多いのではないでしょうか?
でも、もしかしたらそれ、とてももったいないことをしているかもしれませんよ。
そこで、今回のこの記事は、きっとあなたに役立つコンテンツターゲットの概要、サーチターゲティングとの違いや成果を上げる方法について説明していくので、少しでも参考にしていただけたらと思います。
GDNのコンテンツターゲットとは?
先ほども少し触れましたが、コンテンツターゲットというのは、特定のコンテンツを持つウェブページをターゲティングして、Google広告を配信する1つの手法のことを指します。
広告主は、どのような内容・テーマを持つサイトに対して広告を配信したいかを「キーワード単位」で完全に指定することができます。
Googleのディスプレイネットワーク上にある全てのページのデータを分析して、それに基づいた関心のあるテーマを設定します。
そして、そのテーマと、設定したキーワードが関連している場合に、広告を表示するというシステムなのです。
つまり、自分の商品と合っているキーワードを設定し、そのキーワードに関連性のあるウェブページに広告を掲載するというわけなんです。
その大きな特徴としては、とにかく料金を高くかけることなく、低コスパで大量配信をすることができるところにあります。
これは、「商品を多くの人に広めたいのが目的だけれど、それだけの予算があまりない…」という方に最適な広告方法になります。
検索広告やマーケティング広告よりもコンバーション率としてはあまり高くはないのですが、使い方によっては、そのデメリットをカバーすることができるほどの成果を得ることができる可能性があります。
例えば、システム関連のページにコンテンツターゲットを配信したいようであれば「システム」であったり、「情報」などのフレーズでキーワードを選定することで配信をすることができる可能性があります。
コンテンツターゲットは、基本的にキーワード単位での細かい設定をすることが可能なので、詳細なターゲティングを行いたい場合や、明確なユーザーイメージがある場合には関連性のあるものを配信することで非常に有効な配信手法になります。
GDNコンテンツターゲットのメリットについて
コンテンツターゲットについて大まかに理解したところで、コンテンツターゲットを活用することで得られるメリットをご紹介したいと思います。
コンテンツターゲットのメリットとしては、
- 多くのユーザーに接触をすることができる
- 配信先を選ぶ手間を削減できる
- クリック単価が低い
- コンバージョンの確率が高いコンテンツに配信することができる
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
多くのユーザーに接触をすることができる
コンテンツターゲットのメリットとしては、第一に多くの配信ボリュームを見込むことができるということです。
コンテンツターゲットは、設定したキーワードを含むサイトに広告を表示させることが出来るので、言い換えると、登録したキーワードの数やワードの種類が多いほど、トラフィックも稼げるというわけです。
また、キーワードは一つとは限らず、複数のキーワードを設定することが可能です。
複数のキーワードを設定することができるというだけでも、トラフィックを見込める利点としては、リスティング広告と比べても納得できるのではないでしょうか。
また、検索連動型広告では、配信をする量に限界があり、それおよび広告枠が少ない上に競合他社も多いため、「枠」の取り合いは避けることができません。
一方、コンテンツターゲットであれば、そのような心配は無用で、「Webサイト」や「アプリ」の数は無限にあるので、検索する数に限界がなく、配信ボリュームを稼ぎやすいからです。
さらに加えて、オーディエンスターゲティングにまで機能を拡張させることで、更に多くのトラフィックを見込めることができます。
まとめると、コンテンツターゲットでは、広告を表示するページのトピック(コンテンツの内容)を既存のカテゴリの中から選択して配信することで、大量の潜在層へアプローチすることができます。
配信先を選ぶ手間を削減できる
配信先を選定するにあたって、その選定にかかる手間を削減できるという点は、コンテンツターゲティングの大きなメリット一つになります。
広告を配信して成果を得ようとするには、クリエイティブを作成するのはもちろん、それだけでなく、広告を掲載場所にも留意する必要があります。
とりあえずどこにでも配信をするという形では、本当に狙っているターゲット層がいるのか、狙っている地域は適当かなど、該当しないところに配信をしたところで効果を発揮することが難しくなります。
せっかくの広告も、配信先一つでその効果を無駄にしてしまう可能性があるので、配信先というのはとても大切になってきます。
そこで、コンテンツターゲティングを導入することによって、宣伝したい商品やサービスにあった配信先を自動で選んでくれます。
なので、その空いた時間を有効に活用して他の重要な作業に集中することも可能です。
時間は有限なので、有効な使い方をしていきましょう。
クリック単価が低い
2つ目のメリットとしては、クリック単価を抑えやすいという点もメリットです。
コンテンツターゲットで潜在層に接触できるのは先述した通りですが、「潜在層に対して広告を届けても、コンバージョンをすることは難しいのでは?」と、これは、実際にその通りです。
なので、他社競合と1つの掲載面を獲得するために単価が上昇するという入札競争を避けやすく、その結果、クリック単価を抑えやすいということになります。
また、関連度の高いサイトに配信をすることによって、無駄なクリックを減らすことができるので、予算が少ないという場合でも効率的なコンバージョン獲得や認知度向上を期待することができます。
クリック単価が下がれば、同時にCPAまで下がるので、CV率の低さを違った側面(クリック単価)でカバーするため、CPAが担保される、ということになります。
リスティング広告だとクリック単価が高く、CPAが合わない時は攻め方を変えて、コンテンツターゲットで入札を下げることで、活路を見いだしていきましょう。
コンバージョンの確率が高いコンテンツに配信をすることができる
ディスプレイ配信面は数多くありますが、その中で、ここだけに出したいという配信先を絞ることによって、関連性の低いサイトに配信をするよりコンバージョンの確率が高くなります。
そのため、より効果的なサイトへの誘導をすることができます。
配信先を絞るには、ターゲットとなるユーザーが調べそうなキーワードを検索して、検索結果の記事を1つ1つ設定することが確かではありますが、かなりの工数を要するので膨大な時間が必要になります。
なので、そこでコンテンツターゲットを使用することによって、これらの手間を省くことができ、時間をショートカットすることができます。
コンテンツターゲティングのデメリット
コンテンツターゲティングのデメリットは、以下の内容になります。
- 意図していない配信先にも配信される
- ユーザーにとって不快な場合がある
- 配信先の精査を定期的に行なう必要がある
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
意図していない配信先にも配信される
コンテンツに関連するキーワードを元にして記事を発掘し、高い精度で関連した広告を配信してくれるというのがコンテンツターゲットの仕組みになるので、配信面を訪れたすべてのユーザーが配信の対象になります。
なので、全く商品やサービスに興味がない人や、ただサイトの記事を見たいだけの人も広告を閲覧し、広告をクリックする可能性があります。
その結果、興味や関心がないクリックになるので、その後の獲得にがつながりにくいです。
配信先として、アプリ枠への配信の削除などをして、ある程度の削除をすることはできますが、初めての場合には、まずは低い入札額で配信をすることをおすすめします。
ユーザーにとって不快な場合がある
ターゲティング広告は、繰り返し特定のユーザーに対して配信されることになるので、ユーザー側からすると、「しつこい」などと不快に思ったり不信感を持たれる場合があります。
また、間違った情報をもとにして配信をしてしまい、事実ととは異なる情報をユーザーに配信してしまうと、不快な広告が表示されるという問題が起こる可能性もあります。
広告を配信する際には、費用がかかります。
いろんな目的ではありますが、認知や商品の購入など、せっかく費用をかけて配信をしているのに、ユーザーを遠ざけてしまうような結果になるのであれば、広告を配信する意味がありありません。
配信先の精査を定期的に行なう必要がある
獲得に繋がりやすいユーザーに対しては、優先的に入札の強化がされて配信されてしまうので、コンテンツターゲットのみでは獲得に繋がりにくいユーザーに対して配信されやすい傾向が多くなります。
また、ターゲティング広告は、配信方法が膨大にあるので、配信する媒体によってはターゲティングが可能なユーザー層が異なる場合もあり、キーワードに関するコンテンツの訪問者数が多ければ多いほど配信量は多くなり、逆に少なければ配信量も少なくなります。
実際に広告を運用しようとする際に、知識や実力が伴っていない場合、せっかくの販売効果のある広告で合っても配信先によって期待できる集客方法を逃してしまうことにつながり、ビジネスチャンスをも失ってしまいます。
広告は配信して終わりではなく、その後の精査が必要になります。
例えば、コンバージョンの出ているものに関しては、プレースメントのキャンペーンにし、コンバージョンは出ていてもCPAの高い配信先である場合には入札単価の調整をします。
また、コンバージョンに繋がることなく費用だけが掛かってしまっている面に関しては除外をするなどと言ったように定期的に精査をしていく必要があります。
コンテンツターゲットと混同しやすい存在
コンテンツターゲットと似ているものに、さまざまなものが存在します。
- コンテンツターゲットとサーチターゲティングの違い
- コンテンツターゲティングとプレースメントターゲティングとの違い
- コンテンツターゲティングとオーディエンスターゲティングの違い
それぞれ、解説していきます。
コンテンツターゲットとサーチターゲティングの違い
コンテンツターゲットと似ているものに、サーチターゲティングというものがあります。
サーチターゲティングとは、ヤフーディスプレイアドネットワークの一種であり、広告の表示形式ですが、コンテンツターゲットと同じように、設定したキーワードをを使って広告の配信先を決めるものです。
その元となるものが、一見ほとんど同じに見えますが、サーチターゲティングは、設定したキーワードを過去に調べたことがあるユーザーを広告ターゲットとして配信をするため、コンテンツターゲットとは若干異なります。
サーチターゲティングが、その「キーワードを検索した人に広告を出す」のに対し、コンテンツターゲットは、「キーワードに関連したサイトに広告を載せる」というイメージです。
コンテンツターゲティングとプレースメントターゲティングとの違い
混同しやすいコンテンツターゲティングとプレースメントターゲティングとの違いについて解説していきます。
コンテンツターゲティングは前述しましたが、コンテンツターゲットやトピックターゲットなど、広告の配信先を、設定したキーワードやカテゴリーに合わせて自動でGoogleが「広告面」を選定してくれる手法になります。
それに対してプレイスメントターゲティングは、配信先を自身が手動でURL単位で「広告面」を指定して決定することができるターゲティング手法になります。
指定したドメイン以外には配信されないので、広告主は、あらかじめコンバージョンしやすいURLを把握しておくか、掲載する広告のターゲットユーザーが検索しそうなサイトや動画などを選定し、そのサイトや動画のURLを指定する必要があります。
また、過去の実績などを参考にしてコンバージョンが見込めるサイトやアプリを指定して配信を行っていきます。
コンテンツターゲティングとプレイスメントターゲティングの二つの大きな違いとしては、キーワードで広告面をGoogleが自動で指定するのに対して、広告面を手動で選定をして指定をするのかという違いがあります。
コンテンツターゲティングとプレースメントターゲティングのどちらか一方を行うのではなく、双方をうまく活用することによってディスプレイ広告の効果を最大限に発揮することができます。
また、プレースメントターゲティングはある程度の精査が必要になるので、SNSで話題に上がっているアプリや、上位表示されているサイトなど、多方面をリサーチをしたうえで媒体を選択することをおすすめします。
コンテンツターゲティングとオーディエンスターゲティングの違い
混同しやすいコンテンツターゲティングとオーディエンスターゲティングとの違いについて解説していきます。
コンテンツターゲティングは、前述にある通りですが、オーディエンスターゲティングでは、商品購入履歴やサイト訪問履歴などのユーザーデータから個人の属性、行動履歴を分析して、ユーザー自体にターゲティングを設定して広告を配信します。
特定のユーザーに絞って広告を配信するので、個人のユーザーデータを手に入れる必要があります。
オーディエンスターゲティングの項目は主に8項目あり、ユーザー属性グループでは、対象者の性別や年齢、子供の有無や世帯の収入などの情報を設定します。
コンテンツターゲティングとデバイスターゲティングの違い
デバイスターゲティングとは、広告の配信先となるデバイスの端末やOS、キャリアなどを絞り込んで広告を配信する手法になります。
BtoB広告の配信のように、ユーザーが使用しているデバイスを特定して、それに沿った広告を配信する仕組みになっています。
使われるシーンとしては、企業向けの商品やサービスが検索されたり検討される場合になります。
そのほとんどの場合で、メインで使用されるのはPCになるので、スマートフォンは使用されにくいので、PCデバイスに絞って広告の配信をすることをおすすめします。
コンテンツターゲティングとジオターゲティングの違い
ジオターゲティングとは、IPアドレスやGPSから得られる位置情報に基づいて、特定の場所にいる人、またはこれから行く可能性の高い人をターゲティングする手法です。
ユーザーのデバイスや店舗に設置されたビーコンのGPS情報を元にして、近隣エリアに関連した広告を配信する仕組みになっています。
ジオターゲティングの事例では、リスティング広告で「ランチ おすすめ」などの検索で使用される事例が挙げられます。
例えば、東京 渋谷にいるのであれば、渋谷のお店、東京 銀座にいれば銀座のお店などといったように、GPSなどの位置情報を活用して自分の位置情報に基づいて近隣のお店の情報などの広告を配信します。
このように「場所」に対しての広告の配信をするのが、ジオターゲティングになります。
GDNコンテンツターゲットの設定方法
では、次に、実際に設定をしていきましょう。
コンテンツターゲットを効果的に使うには、商品ごとに組み合わせて広告グループを作っていく方法がおすすめです。
その商品をおすすめしたい人は、どんなサイトを見るのかを想像して、関連性の高いキーワード設定を行います。
たとえば、楽器店の広告でコンテンツターゲットを設定する場合、
- 広告グループ「ピアノ」→キーワード「ピアノ 電子」「ピアノ 楽譜」「ピアノ 初心者」
- 広告グループ「ギター」→キーワード「ギター エレキ」「ギター アコースティック」「ギター 初心者」
のように、1つ1つの商品でグループを作成し、キーワードも考えていくのです。
ちなみに、一般的に化粧品の販売はコンテンツターゲットが向いていると言われています。
化粧品を買う人は、化粧品から派生して、その他の美容項目を調べる傾向が強く、様々なサイトからアプローチをすることが可能となります。
原則として、GDNは運用方法やチューニングの考え方が検索連動型広告とは異なるため、別のキャンペーンとして管理するべきです。
GDNのキャンペーンを作成
以下の手順で、新規にGDNのキャンペーンを作成します。
まず始めに、「キャンペーン」タブから「+新しいキャンペーンを作成」を選択します。
新しいキャンペーンを作成画面に移動したら、キャンペーンで達成したい目標を選択します。
目標を指定すると、その目標の達成に役立つおすすめのキャンペーン設定が次のステップで表示されます。
目標の設定はアプリや動画キャンペーン以外の場合、いつでも設定を変更することが可能ですが、目標を設定することで一部の機能が制限されるため、あらゆる設定と機能を活用したい場合は「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択してミスをしないようにしておきましょう。
そして、キャンペーンタイプは「ディスプレイ」を選択します。
キャンペーンのサブタイプで「標準のディスプレイ キャンペーン」を選択し、[続行]ボタンを押して、その後、キャンペーン予算など、必要事項を入力したら広告グループの作成に進みます。
広告グループの作成に移ったら、広告グループ名を入力し、「+コンテンツターゲット」を選択して下さい。
「年齢」や「性別」といったデモグラフィックターゲティングなどの組み合わせは、必要に応じて行うようにしましょう。
ターゲットとするキーワードの編集画面が表示されますので、ターゲットとしたいコンテンツのテーマを表すキーワード部分を入力していきます。
例えば、「母の日」に関連したコンテンツに広告を表示させたい場合は、「母の日」と「母の日を主軸として一致させた「掛け合わせのキーワード」を入力します。
次に、キーワードの入力欄の下にある[キーワードの設定]は、「コンテンツターゲティングのみ」を選択します。
また、一部のアカウントでは、アップデートの仕様上「オーディエンス」を選択できない仕様(カスタムインテントへ移行のため)となっていますが、その場合は、チェックを入れても入れなくても「全てコンテンツターゲティングのみ」の設定となります。
「ターゲットの拡張」設定は、ここで指定したキーワードでターゲティングした配信面だけではなく、追加で成果が見込めそうな配信面にもリーチを広げることができますが、まずは一番左のオフの状態にしておきましょう。
ここまで設定が完了したら、広告(テキストまたはイメージ)を追加すれば、コンテンツターゲット配信の準備がすべて整います。
コンテンツターゲティングを設定する際の注意点
コンテンツターゲティングを設定する際に、いくつか注意をする点があります。
- キーワードの選び方
- キーワードの組み合わせ方
- ターゲットの見極め方
コンテンツターゲティングを設定して、その機能を十分に発揮するためには、注意点には十分に気を付けましょう。
一つずつ、見ていきましょう。
キーワードの選び方
コンテンツターゲティングで選ぶキーワードは、しっかりと考えてから選ぶようにしましょう。
まず、コンテンツターゲティングのキーワードとして設定するのには、
- 適しているキーワード
- 適していないキーワード
の2つの両極端のキーワードがあります。
設定に適しているキーワードとしては、ビックワードと言われるような検索ボリュームが大きいキーワードいなります。
もともとたくさん検索されている母数の多いビックワードは、つまりサイトの母数も多くなります。
そもそも、キーワードに関連しているサイトにのみコンテンツでの広告は配信されないので、母数が多いということはターゲティングに適していると考えられます。
それと反対に、検索ボリュームが少ないスモールワードと言われるキーワードについては、そもそも検索されないということはサイトの母数自体も少なくなるので、配信される場所自体も少なり、その結果、コンバージョンを狙う以前の問題で、ユーザーに見てもらえることすら難しい状況になります。
なので、コンテンツターゲティングを利用する際は、検索ボリュームが少ないスモールワードを選択するのではなく、なるべく検索ボリュームが大きいビックワードを選択することをおすすめします。
また、キーワードに関連のあるサイトに向けて配信をするコンテンツターゲティングだけではなく、「オーディエンスターゲティング」というニーズに合わせてユーザーを追って広告を配信するものもあるので、選択するキーワードによっては使い分けをする必要もあります。
キーワードの組み合わせ方
コンテンツターゲティングは、キーワードは個々の選び方だけではなく、組み合わせ方も重要です。
設定したキーワードに関連のあるサイトにしか配信されないので、配信先は多くありません。そのため、よりキーワードに対してマッチしている広告が配信されます。
しかし、多くのキーワードを広告に設定し、組み合わせてしまうと、関連性が低いとみなされ、配信されない可能性があります。キーワードを多くすれば多くのサイトに配信されるわけではなく、適切なキーワードを設定することで適当なサイトへ配信されると考えましょう。
ただ、コンテンツターゲティング自体はキーワードに関連したサイトへしか広告配信しないため、キーワードが少なすぎるのもよくありません。キーワードの適切な数は検索ボリュームによって異なるため、実際に試しつつ適切な数を見つけていくことになります。
ターゲットの見極め方
コンテンツターゲティングでは、キーワードには興味があっても、実際にどういったサービス、商品を利用することが望ましいかを理解していないユーザーが多いので、「潜在層」のユーザーへ広告が配信されるケースが多々あります。
そこで、ユーザーの悩みからキーワードを広げることによって、ユーザーがその悩みを解決しようとするために配信する広告の商品やサービスに興味を持つ可能性が高くなります。
例えば、体型に対しての悩みや健康に対して悩みを持ってるユーザーが閲覧しそうなメディアやキーワードを選定することによって、確度の高いユーザーへの広告の配信をすることができます。
コンテンツターゲティングを利用すればすぐにコンバージョンを獲得できるというわけではないので、即効性を期待することなく、商品やサービスをまずは知ってもらうということを目的としてコンテンツターゲティングを利用してみましょう。
また、顕在層へアプローチをすることが全くできないわけではありませんが、第一歩として潜在層への認知をして、そののちにリマーケティングをしていくという方法がおすすめです。
GDNコンテンツターゲットの配信先を確認する
コンテンツターゲットの配信先は、広告グループ単位でレポートとして確認をすることが可能です。
当該のキャンペーン、広告グループを選択し、「プレースメント」タブから「広告が表示」タブを選択することで、配信先別のレポートが確認できます。
さらに、チェックボタンを入れて「詳細を表示」を選択することで、ドメインよりも深いURL単位で確認することができます。
配信先を確認していく中で、成果が伴わなかったり意図しないような配信先サイトは除外を設定することで配信対象外とすることができます。
除外を行いたいドメインまたはURLにチェックを入れて「編集▼」→「広告グループから除外」または「キャンペーンから除外」、を選択して設定を行います。
コンテンツターゲットの成功事例
論より証拠ということで、ここでは成功事例について紹介します。
成功事例のシチュエーションは、
- 商材は「居酒屋」
- CV地点は「予約送客」
元々はリスティング、リマーケティングの2軸で攻めていて、パフォーマンスは上々といったところです。
しかし、問題点として、成果に繋がるキーワードが限れていたことです。
なので、平均して毎月一定のCV数は稼げていたものの、頭打ち状態だったので、発想を変えて推奨されているパフォーマンスの良いキーワードをコンテンツターゲットで横展開をすることにしました。
まず、居酒屋関連のWebサイト版に広告を表示させました。
また、外食系のWebサイトだけに的を絞りたかったので、オーディエンスターゲティングは使用しませんでした。
配信した結果としては、以下です。
- コンテンツターゲットをきっかけに「認知」が増え、後にリマーゲティングで刈り取る流れを構築。(リマーケティングのCV数が増加)
- 相性のいい外食系サイトに広告を届けることで、CPAを担保しつつ、CV数が底上げされた。
いかがでしょうか。
特に視点を変えただけで、難しい施策を実施したわけではありませんが、コンテンツターゲットで別の角度から攻めることで、お客様の意向に沿った配信をして購入に結び付き、成果の伸び悩みを打破することができます。
今回は、結果が出やすいジャンルを紹介しましたが、商材によっては、コンサルティングをして広告運用をするのに工夫を凝らす必要があります。
GDNコンテンツターゲットおすすめのオプション
コンテンツターゲットを使う上で同時に理解しておきたいのが、「オーディエンスターゲティング」です。
ポイントとしては、コンテンツターゲットで接触するユーザーに加え、キーワードの属性に「興味があるユーザー」にまで、配信対象を広げることができる点です。
コンテンツターゲットは「面」のみをターゲティングしますが、それに対してオーディエンスターゲティングは、キーワードを設定する画面で、「面+人」でターゲットを定めるので、オーディエンスターゲティングを選択することが可能になります。
これは、広告表示先を、設定したキーワードに関連があるサイトだけでなく、そのキーワードに感心がありそうなユーザーも選択してくれる機能です。
これにより、特定したサイトのみならず、より多くのトラフィックを見込め、キーワードに関連がありそうなユーザーにも広告を見てもらうことができるようになり、更なる広告量の拡大が図れ、強いビジネスチャンスが最大に増えるわけです。
必ずしも、オーディエンスターゲティングを使うのが正解というわけではありません。
まずは、ユーザーのモチベーションとリーチのファネルに合わせて、各種ターゲティングを把握するようにしましょう。
なので、どちらを選ぶかは状況によって異なってくるので、つまり「運用者の判断が問われる部分である」、と認識してください。
GDNコンテンツターゲットの成果を上げる方法
GDNを使う場面では、コンテンツターゲットが活用されることは非常に多いです。
ということはつまり、自社だけでなく、競合も使用している、と考えるべきです。
なので、運用に工夫が求められることになるので、うまく扱えば一気にCVまで繋げられるというのが利点ですね。
そこで、やり方は多くあるものの、ここでは以下に絞って紹介します。
- キーワード選定を適切に行う。
- 不要なプレースメントを除外する。
- 自動入札と組み合わせる。
それぞれ見ていきましょう。
キーワード選定を適切に行う
キーワード選定には、しっかりと力点を置きましょう。
商材とマッチするワードを選ぶことで、相性の良い配信面をターゲティングすることができます。
競合名をキーワードとして設定した場合、効果としては実は成約を見込めやすいのです。
なぜなら、指名ワードを含むページは、アフィリエイトサイト、口コミサイトといったメディアである場合が多く、検討ユーザーが閲覧しているからです。
「指名ワード」とは、商材名、ブランドを表すワードのことです。
ここで理解しておきたいのは、適切なページに広告を届ければ、質のいいユーザーに接触でき、一気にCVまで持っていけるという事実です。
コンテンツターゲットが刈り取り施策としても、機能するのはこのメカニズムが働く所以です。
なので、キーワードを選んで、検討層にアプローチできる「面」に広告を出すことを意識して、パフォーマンスが変わることを認識してください。
不要なプレースメントを除外する
コンテンツターゲットの効果を上げるのに、忘れてはならないのがプレースメントの除外です。
「プレースメントの除外」とは、配信実績のある「出稿先」への広告掲載を停止することです。
なぜ除外をする必要があるのかというと、それは無駄な配信先にも広告が届くからです。
例えば、英会話スクールの集客で考えてみた場合、まずはコンテンツターゲットで「英会話」のキーワードを設定します。
しかし、韓国語学校のサイトに「英会話」の文字が含まれていれば、広告が表示されてしまいます。
この場合に、CVは起きるかというと、言うまでもなく成約には至りません。
つまり、コンテンツターゲットの仕組み上、キーワード選定を適切に行っても、不要な配信面での広告表示は避けれません。
なので、除外作業が大切になってくるのです。
このプロセスを通すことで、CPAの高騰を防げるわけです。
では相性の悪いサイトをどのように判断するのかということですが、その答えは簡単で、CPAを基準に考えてみてください。
英会話スクールの集客なら、日本語や韓国語のサイトとは相性が悪く、必然的にCPAは高騰するので除外をする、ということです。
プレースメントを定期的に精査することは、案にパフォーマンスを担保することに他なりません。
GDNコンテンツターゲットを使う際によくある質問集
コンテンツターゲットでよくある質問について、以下にまとめました。
Q1:複数広告が配信されるユニットにテキスト広告が 1、2 個しか表示されなかったりすることがあるのは何故ですか?
A:テキスト広告が 1、2 個しか表示されないのには、広告表示のたびに、より収益性の高い広告タイプが優先されるためです。
Q2:検索連動型広告とディスプレイネットワークの広告文は同じものでも良いですか?
A:検索連動型広告とディスプレイネットワークの広告文は同じものでも良いかということですが、それぞれ役割が異なるので、異なる広告文で訴求するべきです。
如何のアカウントに”自分事化””リーチ”をすることが出来るかが重要となってきます。
大事なのは「発想の転換」
コンテンツターゲットで起こりがちなのが、検索連動型広告のキャンペーンをAdWords Editorでコピーして、そのままコンテンツターゲット用に利用する手法です。
これらの手法がうまくいくことはないでしょう。
その理由は2つあります。
- 「検索をしているユーザーとサイトを閲覧しているユーザーは異なるから」
- 「競合がひしめき合っているから」
の2つになります。
一言で言うのであれば、「ユーザーがなぜその行動(検索 or 閲覧)を行っているのか、といったコンテキストを理解し、適材適所の設定をすべき」ということです。
しかし、この手法でうまくいくケースというのは、「たまたま」である場合と、「有名なブランド」である場合のみになります。
化粧水を売りたいのであれば、化粧水に関連するサイトを閲覧しているユーザーに向けて広告配信をすることは、決して悪いことではありません。
そのユーザーが何が好きなのか、どんな資料からその化粧水にたどり着いたのか、最近ではTwitterなど各SNSを使って、住んでいる地域・時間に関係なくウェブサイトなどから情報を得ることができる世界になっています。
ただし、そもそも低い入札単価で配信されない状況が生まれてしまっては、コンテンツターゲットをスケールさせることは難しいので注意してください。
そこで必要になってくるのが、「発想の転換」です。
30代前半女性をターゲットとした場合、新しい化粧水の販売をする場合は、芸能人関連のブログ、習い事などへの記述のあるサイトなど、分かりやすいカテゴリへの配信をおススメします。
ここで大事になってくるのが、「何を売るのか?」という発想も大事ですが、重要なのは、「誰に売るのか?」という、まさにガイドする側の発想の転換です。
クリック単価が下がって、コンバージョン率も下がるとなると、一見悪化するように感じられますが、数字の調整によっては良い配信に変わることもあります。
この数字の調整こそが、コンテンツターゲットの醍醐味でもあるので、しっかりサポートしていきましょう。
【Google広告】GDNのコンテンツターゲットとは?サーチターゲティングとの違いと成果を上げる方法を解説!まとめ
今回は、【Google広告】GDNのコンテンツターゲットとはどのようなものなのか?というところと、サーチターゲティングとの違いと成果を上げる方法を解説付きでご紹介してきました。
コンテンツターゲットを設定することによって、多くの広告を低価格で配信することができるようになります。
すぐに結果が出なくても、そこで諦めてしまうことなく、どこに問題があるのか、その原因を追及して解決をしながら、また、必要に応じて更新をしながら配信を継続してみましょう。
ディスプレイネットワークと呼ばれるものの中には、数多くのプロダクトが存在していますが、軸になる考え方はコンテンツターゲットになります。
なので、コンテンツターゲットを理解せずしてほかの配信を本質的に理解することは不可能なので、コンテンツターゲットの基礎をしっかりと理解しておくことが必要不可欠です。
また、コンテンツターゲットにおいて最も大事な思考としては、「何を売るのか?」より「誰に売るのか?」という発想の転換です。
売り上げだけでなく、リマケが増えたりなどの結果が必ずついてくるはずですよ!
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