リスティング広告やディスプレイ広告など広告運用の業務を日々していく上で、毎日の業務としての実績やその数値をレポートにしていくことはとても大切な作業です。
特に、広告の運用代行を行っているような場合には、今後の施策も含めて取引先に向けてしっかりとしたレポートを作成する必要があります。
しかし、「膨大なレポート作成のせいで、毎日残業をしている」「担当変更時の引き継ぎの方法が難しい」「広告の運用者によってレポートの仕方にバラツキがある」など、こんな課題で悩んでいませんか？
こんな課題のある方に、ぜひ見ていた頂きたいです。
今回、この記事では、このような“レポーティング”作業の際に役立つレポート作成の為のツールサービスのポイントや、手動で作成する際のレポートのひな型の概要や例をいくつか紹介していきます。
もちろん、それぞれの関連ツールで作られるレポートがどのようなものになるのかも詳細に解説していきますので、一緒に見ていきましょう！
リスティング広告レポート作成の自動化のメリット
リスティング広告やディスプレイ広告などの配信結果のレポート業務は、ツールを利用することによって、自動化することができます。
そして、広告運用のレポート作成の自動化するには様々なメリットがあります。
- 残業時間の短縮・残業代の削減
- 生産性の向上に伴う売上アップ
- レポート内容のクオリティアップ
- 業務やサービスの標準化
- 手作業だからこそ発生する、人的ミスを防止
残業が発生しやすく、休日や業務時間外の対応もあり、特に月初はレポート作成業務が集中してしまうことがありその状況は深刻です。
広告運用自動化ツールを利用することで、通常の手作業1案件あたり数時間はかかるレポート作業が、たった数秒から30秒で自動作成することができます。
なので、連日のレポート作成業務で残業が不要になり、そのため、営業する社員の残業代が減ることで、利益の減少を防ぐことにつながります。
また、手作業で広告レポートを作成する場合、ミスがないレポートを毎回作成するのは効率が悪く困難で、ミスが積み重なってしまうことで、広告主はクライアントからの信頼も失いかねません。
中には、広告レポートをきっかけに「サービスの品質が低い」とクライアントから評価を受け、運営会社との契約の早期終了にもつながることもあります。
そこで、広告レポートを自動化することによって、手作業ではありがちの入力ミスも一切起こることはありません。
広告レポートを手動作成から自動作成に切り替えることは、ビジネスをする上で大きな意味があります。
リスティング広告レポートを手動で作るときのひな型
ここでは、レポートを手動で作る際に使えるひな型として、下記の3つをご紹介します。
- 日別レポート
- キーワードレポート
- 検索クエリレポート
１つずつ分析して見ていきましょう。
日別レポートのひな型
日別レポートのひな型は、過去に配信されていた期間の成果や費用等の数値を日毎にまとめて、パッと見でも何か分かるように作成します。
日毎の表と対応させたグラフ等を入れてデザインしていくと、より分かりやすいレポートになるでしょう。
キーワード別レポートのひな型
キーワード別レポートのひな型は、配信している期間の成果や費用等の数値を、コンバージョンが発生したキーワード別に分かるように作成します。
キーワード毎に、成果が上がっているか下がっているかが分かりやすくなっているのが特徴となっています。
つまり、キーワード毎の成果を把握することができるレポートです。
検索クエリ別レポートのひな型
検索クエリ別レポートのひな型は、配信している期間の成果や費用等の数値を、検索された語句別に表し、パッと見でも分かるよう作成します。
検索に使った語句が分かり、さらには、その語句が人気でどれが成果に繋がっているのが分かりやすくなっています。
これによって、必要ない語句を把握して制限したり、新しい最新の語句の提案を行う事ができるようになります。
リスティング広告レポートを作成するためのツール
ここでは、レポートを作成するためのツールを、また、そのツールで作成されるレポートとともに紹介していきます。
リスポ（LiSPO）
LiSPOは、レポートを作成することを専門としたツールで、開発したのはリスティング広告を専門とする代理店です。
LiSPOには、以下のような4つの特色があります。
- GoogleとYahoo!を合算したレポートの作成
- レポート作成が完了したお知らせを自動でメールで送信
- レポートカラーが自由自在（カラーピッカー）
- CSV読込みで簡単にレポートを作成できる
実際にLiSPOで作成されたレポート画面を以下に紹介します。
自動メール送信機能で作成完了をお知らせ
あらかじめ登録しておいたメールアドレス宛に、数分後にメールが自動送信されます。
作成されたレポートを添付して送信されるのではなく、ダウンロードURL付きのメールが送信されるので読み込み時間も短縮されます。
また、送信先メールアドレスは複数登録が可能で、いつでも変更できます。
LISPOでCSVファイルを読み込み、「作成」ボタンをクリックした後はログアウトして他の作業に専念することが出来、ファイル形式はExcelの圧縮ファイルになります。
ユニークCVと総CVの切り替え表示が可能
コンバージョンの種類は、ユニークコンバージョン数と総コンバージョン数のどちらかを選択することが出来ます。
レポートを作成するクライアント様ごとに設定することができ、いつでも変更することが可能です。
選択したコンバージョンデータを元に、CV数はもちろんのこと、CPAやCVRも自動計算してレポート出力します。
オリジナルロゴの登録が可能
オリジナルの会社ロゴなどは、お申込み時に送付いただき弊社で登録いたします。
その後レポート作成した際には、レポートの表紙の部分と各レポートの右上に自動で配置されます。
レポート出力後に修正することも可能です。
Yahoo!とGoogleの合算レポート出力が可能
媒体別のまとめレポート・デバイス別のまとめレポートの他、Yahoo!とGoogleのそれぞれのデータを合算した数値をレポート出力することができます。
これにより、リスティング広告全体として、捉えることができ、「月次」でまとめたデータを見ることができ、レポートが出力されたあとにコメントを付け足すこともできますし、前年のデータとの比較することもできます。
また、「日次推移」は日次でまとめたデータを見ることができ、「曜日推移」は、クリック数等の項目毎に円グラフにまとめたデータを見ることができます。
これにより、リスティング広告全体として、時間・日・月・曜日ごとのパフォーマンスを確認いただけます。
フィー込み表示切り替えが％課金も固定課金も対応
広告代理店向けに、フィー込み表示をクライアント様ごと設定することが出来ます。
「費用系項目に月間フィーを加算する」を選択すると、％課金でも固定課金でも自由に料金の設定が可能で、また、この選択はいつでも変更することが可能です。
また、「売り上げに対する比率でフィーを加算する」で20％と入力すれば、出力されるレポートの消費金額だけでなく、CPCやCPAなど費用に関するデータがすべて自動修正されます。
「固定金額でフィーを加算する」で5万円と入力すれば、消費金額に5万円を加算した状態で計算されます。
メンテナンス履歴
行った施策の履歴と、その成果をグラフとして分かりやすく見ることができます。
このレポートを作る際には、LiSPOの画面からの入力をする必要がありますが、レポートの編集はレポートを作成したあとにも行うことができます。
キャンペーン別・都道府県別
名前の通り、キャンペーン別にデータを見ることができ、並び替えも自分の好きなようにすることができます。
キャンペーン別は、表示できる件数としては1000件まで可能となっています。
さらに、クリック率や表示回数などのデータを、地図上で都道府県別に分かりやすく見ることができ、ランキングも項目毎に1位～3位まで見ることができます。
デバイス別・キーワード別・広告文別
デバイス別（タブレット、PC、スマートフォン等）のデータ・各項目のランキングも見ることができ、アイコンで表されます。
また、キーワード毎にまとめたデータを見ることができ、キャンペーンの並び替えは好きなようにできますが、表示できる件数は1000件まで可能となっていて、その場合の出力は、Google・Yahoo!別になります。
さらに、広告文毎にまとめたデータを見ることができるので、説明文が同じだったりタイトルが同じものについては値を合算させることもできます。
この場合の出力の型は、Google・Yahoo!・YDN別になります。
イメージ広告別・URL別
YDNでのバナー広告や、Googleでのイメージ広告毎にまとめたデータを見ることができます。（キャプチャーで表示）
YDNでは、バナー登録をLiSPO画面から別に行う必要がありますが、GoogleのバナーはLiSPOにより自動で配置されます。
また、配信先のURL毎にまとめたデータを見ることができるので、成約数がトップのURLについては、自動でそのページのキャプチャーが表示されます。
リスケット（Lisket）
Lisketは、リスティング広告を運用するための総合的なツールです。
レポート画面が直観的に分かりやすくなっているため、多くのユーザーが利用しています。
また、レポート作成はもちろんのこと、キーワードのシミュレーションが行えたり、CSVを入稿用に作ることができるといった様々な機能があります。
Lisketには、以下のような3つの特色があります。
- InstagramやFacebookにも対応している
- 効率化を図るツールとしてリスティング広告の運用に必要なものが多い
- 契約がツール毎に独立して行える
競合他社のキーワード・広告を数秒で抽出！
広告の品質は相対評価となっているので、他社との競合の調査は欠かせません。
Lisketは、最近の検索ウィンドウにキーワードや競合のURL、広告文で使用されているキーワードの一部などを入力するだけで、 競合のキーワードデータ、広告文の一覧が抽出できる機能です。
また、単純にキーワードを掛け合わせるだけの機能ではなく、掛け合わせてできたキーワードに地域キーワードを簡単に追加することができます。
さらに、作成したキーワードを広告グループ分けし、インポート用のCSVファイルを自動生成することもできます。
構想通りのインポートデータを瞬時に生成！
Lisketは、キャンペーン・広告グループ・広告文・キーワードのインポート用データを瞬時に生成することができます。
戦略的なアカウント設計では、キャンペーン・広告グループが大量になり、構築には膨大な時間がかかりますが、その構築作業を劇的に軽減することができます。
また、Yahoo!リスティング広告スポンサードサーチver.3にも完全対応で、AdWords用CSVからYahoo!用CSVに変換することはもちろん、その逆もできるリスティング広告のCSV相互変換機能です
データを元にクエリデータを追加
精度の高いキーワード・除外キーワードを追加していくには、検索クエリレポートの活用は必須となってきます。
検索クエリレポートを元にして、クエリの追加・除外を簡単に登録することができます。
高品質でスマートなレポートを誰でも簡単作成
手間のかかるリスティング広告のレポートを、簡単操作で一瞬にして作成することができ、Yahoo!リスティング広告とGoogle AdWords両方に対応しています。
また、サイトのソースを解析し、内部SEOをアドバイスしてくれます。
サイト内部への配慮は、リスティング広告のキーワードや広告文との連動性にも影響し、また、検索順位もサーバが毎日自動でチェックして記録してくれます。
アトム（ATOM）
100種類以上の組合せを持つ豊富なレポートのテンプレートがあるのが「ATOM」です。
ATOMを導入して連携することで、作業の時間を大幅に削減でき、より付加価値の高い業務に時間を割けるようになり、一言でいうと「業務効率化」をすることが出来ます。
累計3,000社以上のリスティング広告の運用をしている当社（ソウルドアウト）でも、多くの運用者が毎日「ATOM」にログインし、レポート作成や進捗管理に活用しています。
導入されている会社も数多く、また、その約90%以上が継続されているそうです。
実際にATOMを導入した企業では、レポート作成業務にかけていた時間が7割減少したり、毎日2時間かけていたデータ集計業務がゼロになっていて強力なサポートを得ています。
ATOMには、以下のような3つの特色があります。
- 自社オリジナルレポートを、提携レポートから作成できる
- 広告運用に役立つツールとして電話計測機能や自動入札機能等もある
- Twitter、Instagram、Facebook等にも対応している
オリジナルレポートを簡単に作成
「ATOM」では、レポートテンプレートの豊富さが魅力で、それらをカスタムすることができます。
また、Excelの関数を組み替えるだけで、誰でも簡単にオリジナルのレポートを登録することが出来るので、自社オリジナルのレポートテンプレートも使用可能です。
レポートは、Twitter広告などのディスプレイ広告のバーナー画像レポートもデジタル化して集計でき、画像ごとに数値化をすることもできるので、今後の対策も考えやすいです。
さらに、レポートごとに宛先を変更することもできるので、担当者やクライアントに直接メールでレポートを送ることができます。
実際に、ATOMで作成されたレポート画面の一部を以下に紹介します。
ダッシュボード
『ATOM』で提供される機能を集約した画面です。
タスクやアラート、広告運用額の進捗を確認することができます。
進捗管理機能
「クライアント」、「アカウント」、「キャンペーン単位」で異なる媒体の日次進捗を、一覧で確認する機能です。
日々の進捗チェックのために、媒体管理画面にログインする手間を削減します。
媒体管理画面で取得できる数値以外にも、代理店手数料を含めた利用金額や月末着地予想など進捗管理に欠かせない指標も自動計算されます。
また、この指数は自由に設定することができるので、差別化や目標や計画を立てる際にとても便利です。
さらに、これらのレポートは各関係者に共有できるので、数値をクライアントとともに共有することで、よりデータに信憑性が増します。
指標のレイアウトや一覧に含めるアカウントなどを自由にカスタマイズすることができます。
レポート機能
Excelファイル形式のレポートを出力する機能です。
レポートフォーマットを自由にカスタマイズできるので、現在利用しているレポートも出力することができます。
また、「月次」、「週次」、「日次」の定期出力にも対応していて、必要なタイミングで自動的にレポートを作成することができます。
また、バナー画像付きのレポートの作成や、作成されたレポートをメールで自動送信することも可能です。
レポートフォーマットを自由にカスタマイズできるので、現在利用しているレポートも出力することができます。
自動入札機能
自動入札機能は、Google AdWords、Google ディスプレイネットワーク、Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）に対応していて、テクノロジーによる自動運用を実現します。
また、広告効果の高い媒体に自動的に広告費を振り分ける「予算アロケーション」にも対応しています。
アラート機能
各種アラートを設定する機能です。
予算超過や進捗遅延、突発的な指標変化に対する各種アラートを設定することができます。
例えば、インプレッションが0だった場合にアラートが届くようにしておくことで、意図せぬ広告配信を止めることができます。
事前にレポートのアラートを付けることで、社員が多い企業でもミスを減らすことも可能なので、アラート機能をうまく使うことで、チェック工数の削減や起こりかねないミスの発生を事前に防止することができます。
タスク機能
タスク機能は、広告運用に関わるタスクを「管理」・「可視化」することができる機能です。
タスクには、コメントと変更ログを残すことができるので、ステータスの管理をすることも可能です。
ドキュメント機能
ドキュメント機能は、ドキュメントを「管理」、「共有」する機能です。
企画書や顧客レビュー資料など、社内で共有しているドキュメントを一元して管理することが可能となっています。
電話計測機能
電話計測機能は、リスティング広告をはじめとした運用型広告に最適化された電話による広告効果測定サービスです。
電話計測機能は、通話料以外の費用が発生しないので、リスティング広告のキーワードごとの効果測定を安価に行うことができます。
また、計測されたコール回数や通話時間はATOMのレポートで出力することができます。
これにより、今まで計測できていなかった電話による広告の効果を手軽に計測でき、効果検証に役立てることが可能となります。
見解のブレが少ないレポート作成をしよう
人の物事の受け取り方は千差万別で、説明した人すべてに全く同じ見解を持ってもらうことはとても難しいことかもしれません。
しかし、手動ではなく自動作成でレポートを作成することによって、ある程度誰が見ても理解しやすく、見た人の解釈が大きく違ってくるなるようなレポートにはならないでしょう。
また、上司に「成果は出ているのに正確な情報が伝わらずちゃんと評価してもらえなかった」といった事になってはお互い不幸になってしまいます。
とはいえ、そんな事態を避けるためにも、ある程度どんな立場の人が見ても記載している内容が正確に、かつ、メディアの見解が大きくブレてしまわないようなレポート作成をするように心がけましょう。
リスティング広告のレポートのひな型を紹介！管理に便利な役立つツールも併せて紹介！まとめ
ここまでレポートを作るときに役立つひな型や、ツールやそのレポートの紹介を見てきましたが、いかがでしたでしょうか？
レポート作成は、企業にとってとても重要な作業の１つです。
手作業によってミスが起こり、その修正にかかっていた無駄な時間を便利なツールをうまくリンクさせて、それらを一挙に解決することが出来ます。
ここで紹介したレポートはまだ一部で、まだたくさんの種類のレポートがあります。
ひな型を元に相談をしながら様々な加工や工夫を重ねて、分かりやすく使い勝手の良いレポートを作ることもできますし、よりお手軽に作成したい場合にはツールを使用して色々な種類のレポートを出力することもできます。
広告運用のレポート作成業務に悩んでいる企業や、手作業のためレポートにミスが多かった企業にぜひ活用していただき、サービスや商品等に適したレポートを作り、より伝わりやすいレポーティングに繋げていきましょう！
さらに、レポート作成に費やして来た有効な時間を本来あてるべき業務にあて、売上の向上や新規ユーザーの獲得のための営業活動につとめていきましょう。
なぜ、広告未経験の新入社員でも、CPA：947円でROAS：5,479％を出せたのか？ 『メールやLINE登録CPAを下げる厳選フレーズ集100選』はもう受け取りましたか？ ・1人社長から誰もがテレビCMで見たことがあるような企業、国会議員、同業の広告代理店や集客コンサルタントまでサポート この中で得られた知見を元に、広告のサポートをする中で使っている厳選フレーズをまとめました。 実際、これを使って、 ・広告費：￥77,688 という圧倒的な結果をたたき出しています。 メールやLINE登録CPAを下げたいのであれば、下記ボタンをクリックして詳細を確認してください。 |
