YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)において、出稿した際に自分で設定していない画像が表示されている広告を見たことがありますでしょうか?
実は、その機能は「画像自動付与機能」と言われるYahoo!の便利機能となっています。
普段はデフォルトで設定がされているので、あまり意識をしないでこの機能を使っている方も少なくありません。
また、「春から広告代理店で働き始めた」、「異動で自社の広告運用をすることになった」、「マーケティング部門で自社のWeb広告を担当することになった」などの、配信する側になり、混乱している方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回この記事では、YDNの画像自動付与機能について、「設定方法」や「メリット」・「デメリット」をご紹介します。
この記事を参考にして、YDNの画像自動付与機能を活用していただけたら幸いです。
- YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは
- YDNの特徴
- YDNの入稿規定
- YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の画像自動付与機能の概要
- YDNの使い方!配信面・掲載面はどこ?
- YDNで配信できる広告掲載フォーマット
- YDNの画像自動付与機能のメリット・デメリット
- YDNの画像自動付与機能の設定方法
- 設定できる項目について
- GDN(Googleディスプレイネットワーク)の画像自動付与機能
- GDNと比較したYDNの配信メリット
- YDNとGDN、どちらを使えばいい?
- 画像自動付与機能の停止方法
- YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)はYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)へ
- YDNの画像自動付与機能の概要と使い方!メリットとデメリットを徹底解説!まとめ
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは、「アプローチしたいターゲットの属性」や「過去にウェブサイトを訪れた人」などの条件を設定し、それぞれの条件に一致するインターネットユーザーが閲覧しているYahoo! JAPANや提携サイトに広告を表示することです。
また、画像を使用した視覚的な訴求も可能です、スマートフォンやタブレットへの配信の際の活用が有効です。
さらに、リスティング広告だけでは接触できない場合に、YDNを併用することで、より有効的にユーザーにリーチをすることが可能になります。
YDNの特徴
YDNの特徴として、
- Yahoo!ニュースなど数多くのサイトに掲載する
- ねらったユーザー層に絞って配信を指定する
- スマホ版のYahoo! JAPANに掲載する
- 費用・料金はクリック課金方式がメイン
上記のような4つがあるので、それぞれについて見ていきましょう。
Yahoo!ニュースなど数多くのサイトに掲載
YDNでは、Yahoo! JAPANが提供しているサービスの中で、多くのユーザー数を誇る「Yahoo!ニュース」や「ヤフオク!」などのサ―ビスに広告を掲載することが出来ます。
こういった広告の運用をしている方は、検索してWebサイトに訪れたユーザーのみが顧客だと捉えてしまいがちですが、顧客というのは、なにも検索してサイトを訪れる人だけではありません。
まだ、自社のサイトを知らないネットユーザーの他にも、一度、サイトを訪問してその後離脱したユーザーも、顧客の候補となります。
顧客を集めるコツとしては、顧客が閲覧しているコンテンツページに興味を持ってもらえるような最適な広告を配信することです。
最適な広告を配信することで、自社サイトへの集客力や成約率をグッと高めることができるのです。
このように、大手掲載パートナーサイトのコンテンツページに広告を配信することが出来るのは、広告としては最大の強みですよね。
ねらったユーザー層に絞って配信を指定
自社のサービスのターゲットユーザーが該当する「年齢」、「性別」、「地域」などに絞って、効率よく広告を出すことができます。
ユーザーを選ぶことが出来ない折込広告や新聞広告、つり革広告やポスティング、看板広告などより、確実に効率的・効果的にユーザーを獲得することが出来ます。
広告を打つ際、どの広告媒体で宣伝を行うかということは、非常に重要な選択といえます。
YDNのターゲティングは、
- 「サーチターゲティング」
- 「インタレストマッチ」
の2種類があります。
サーチターゲティングは、広告主が設定したキーワードを過去に検索したユーザーに、広告が表示されるので、たとえば、「夏休み」とキーワードを設定して出稿した場合、この広告は、以前「夏休み」と検索したことがあるユーザーに対して表示されます。
インタレストマッチは、ユーザーがサイトを閲覧した履歴を元にして、広告が表示されるので、ユーザーがどんなサイトを見てきたかで表示する広告を判別します。
ターゲットを絞って広告を配信できるというのは、無駄がなく、まさに効率的ですね。
ユーザーの好みや興味に合った、適切な広告を配信することが可能です。
スマホ版のYahoo! JAPANに掲載
スマートフォン版のYahoo! JAPANトップやYahoo!JAPANのアプリ、Yahoo!ニュースなど、時系列に記事が並んでいるYahoo!関連のページに特化して広告を掲載することができます。
Yahoo!関連のアプリに、画像や動画、テキストの広告が記事の中に表示されることにより、リアルタイムでの広告の配信になるので、ユーザーをより誘導しやすくなります。
これを「インフィード広告」と言って、広告が記事の一部として自然に溶けこんでいるので、パソコン版よりもいかにも広告という感じがしません。
なので、広告を敬遠しているユーザーから反応をもらえる可能性が高まります。
費用・料金はクリック課金方式がメイン
YDNの広告費は、広告が配信されてユーザーが広告をクリックしたタイミングで、クリック料金として費用が発生する「クリック課金型」の広告という仕組みが基本になっています。
その予算は、事前に入金するシステム(チャージ型)で、日ごとに広告費の上限を自由に設定をすることが可能となっているので、設定した予算以上の金額は発生することがありません。
広告がクリックされたら、その分の費用がチャージ金額から引かれていく仕組みです。
そのため、ただ広告が配信されただけでは広告費がかからないので、無駄な費用が発生しにくい広告と言えます。
広告料金は、1日の上限額を設定することでができ、成果が出た分だけ料金がかかってきます。
1日の上限予算を低く設定してしまうと、予算オーバーを制御するためのストッパーにもなりますが、ビジネス成功の加速を抑える「ブレーキ」になってしまう可能性があるので、目標をしっかりと定め、それに合わせた予算の設定が重要です。
残高がなくなると広告がストップしてしまうので、通常はクレジットカードからの自動入金が使用されます。
また、動画を使用した広告の場合は、クリック課金ではなく、動画視聴課金と呼ばれる仕組みになっているので、動画が再生されて10秒経過した地点、10秒未満の動画であれば最後まで再生された場合に広告費が発生します。
YDNの入稿規定
ここからはYDNの入稿規定として、バナーのサイズおよび審査ポリシーについて解説していきます。
バナー(画像)サイズ
YDNでは、通常のバナー広告およびレスポンシブ広告で配信することができるバナーサイズは、以下の10種類となっています。
【バナー広告】 | 【レスポンシブ広告】 |
|
|
上記のようなサイズになります。
また、2倍サイズも可能です。
審査落ちについて(クリエイティブ・アフィリエイトサイト)
YDNは入稿すると、Yahoo!広告で決められた審査ポリシーに反していないかどうかの審査が行われます。
審査にかかる時間は24時間ほどになります。
個人的には、Google広告よりもYahoo!広告のほうが審査落ちしやすいイメージがありますので、審査の内容について気になる方は、先にYahoo!広告の審査基準を読んでおくようにしましょう。
特に、よく審査落ちしやすい内容としては、以下の3つです。
- 画像の外側に枠線が付いていない。 ⇒ どこまでが広告が分からないため。
- 画像内にロゴや広告主の名前がない。 ⇒ 誰が広告出稿しているか分からないため。
- No.1や最上級訴求のバナー画像。 ⇒ 1年以内に第三者による調査データである明記がLP内にされている必要がある。
上記のような内容は、審査に引っかかってしまう可能性が高いので、注意が必要です。
広告を作成する段階で、気を付けながら確認しながら、すすめていきましょう。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)の画像自動付与機能の概要
「画像自動付与機能」(自動画像表示オプション)とは、見ての通り漢字がたくさん並んでいて少し難しいような感じがしますが、大丈夫です。
画像自動付与機能とは、テキスト広告を設定した際に、名前にある通り文字(テキスト)だけの広告であるため手軽に始めることができ、このテキスト広告を配信している方も多いと思います。
その時、このテキスト広告にYahoo!が自動的に関連する画像を付与して広告を配信する機能のことを画像付与機能(自動画像表示オプション)と言います。
画像自動付与機能では、テキスト広告の広告文や掲載サイトの情報などの内容を読み取って、掲載面に合わせて最適な画像が選定されます。
情報に基づいて判断をして表示をするので、自分で画像の用意をする必要がなくなります。
そして、その1つのテキスト広告のデザインが掲載面ごとに最適化されるので、広告効果の向上を期待することが出来ます。
また、表示される画像に関しては、YDNアカウントに入稿している画像から選ばれるのではなく、Yahoo! JAPANが素材会社から購入した画像から選ばれます。
注意点としては、自分で画像を指定したり、表示させる画像を追加したりすることは出来ません。
また、GDNの画像付与機能(自動画像表示オプション)はデフォルトでオンに設定されているため、特に設定する必要はありません。
YDNの使い方!配信面・掲載面はどこ?
YDNの掲載面は、ヤフー株式会社が運営しているサービスやヤフー株式会社と提携している企業のページが対象になっています。
具体的には、Yahoo!トップ・Yahoo!ニュース・Yahoo!メール・Yahoo!地図・ヤフオク!などのヤフー社が展開しているサービスから、NAVERまとめや食べログ、価格コムなど提携しているサイトに広告を配信することができます。
また、利用ユーザー数の多いYahoo!アプリ内にも広告掲載枠がありますので、スマホ中心のサービスでもしっかりと訴求することができます。
YDNで配信できる広告掲載フォーマット
YDNで広告掲載する際に、いくつかのフォーマットがあります。
それぞれのフォーマットについて、ここでそれぞれを解説していきます。
テキスト広告
テキスト広告とは、その名前の通りで、テキスト(文字)だけで作成されている広告となっています。
基本的なテキスト広告の構成要素は、以下の通りです。
- タイトル(見出し)
- 表示URL
- 説明文
- リンク先URL
がセットで表示されます。
テキスト広告の代表的なアドネットワークは、「Googleディスプレイネットワーク(GDN)」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」の2つですが、構成要素は共通しています。
他の広告と比べても、さまざまな広告枠のサイズに配信することができるので、配信量が多く低CPCで広告配信できるフォーマットとも言えます。
また、テキスト広告は、作成をするのが簡単で、デザイン費含めても費用が安いので、いくつものパターンも簡単に作成することができます。
また、文章表現で端的にターゲットに訴求でき、広告だと気付かずにクリックされることが多いので、一般的にバナー広告よりもクリック率が高いです。
作成が簡単で費用が安い他に、「広告だと気付かずにクリックされることが多い」という大きな魅力があり、さらに、テキスト広告はネイティブアドに該当する場合もある自然な広告となっています。
しかし、あまりにも目立たないため、気付かれないことがあったり、画像による視覚的訴求ができないので、その分、短い文章を熟考する必要があります。
バナー(画像)広告
バナー広告とは、画像を使って広告を表示させることができます。
ディスプレイ広告といえば、この広告種類と考える方も多いでしょう。
ビジュアルを見せることで訴求する広告なので、商品訴求をする場合は、イメージを見たままに直接的に伝えることができます。
なので、衣料品やグルメなどのビジュアルは、文章で伝える広告よりもバナー広告で訴求するのに向いているといえます。
画像のサイズに関しては、YDNの場合Googleと違ってサイズは多くありません。
また、自社の商品やサービスのターゲットを絞り込むことができていれば、顧客の属性や興味関心をセグメントしたうえで広告を配信することができます。
また、ターゲットを把握できていない場合でも、運用結果の良いセグメントから、自社のユーザー像を改めて知ることができます。
購入に至らなかったとしても、多くのユーザーに広告を見せることができるのでブランドや商品、サービスの認知を高めることにも繋がります。
レスポンシブ広告(テンプレート)
レスポンシブ広告は、「画像」・「テキスト」・「ロゴ」を組み合わせて配信することができる広告となっています。
レスポンシブ広告は、様々な広告枠のサイズに自動的にリサイズして配信することができるため、比較的にバナー広告よりも配信量が多くなりやすいのが特徴です。
YDNの画像自動付与機能のメリット・デメリット
YDNの画像自動付与機能には、下記のような、「メリット」、「デメリット」があります。
メリット | デメリット |
|
|
YDNの画像自動付与機能のメリット
YDNの画像自動付与機能のメリットとしては、
- 画像を作成しなくても、画像付きの広告を配信することが出来る
- CTR、CVRの改善が期待出来る
という2つのことがあげられます。
画像を制作、設定する手間が省けるので、労力をかけずに画像付きの広告を配信することが出来ます。
バナーがない広告主でも画像付きの広告を配信することができ、認知向上やクリック率の上昇に期待ができる。
また、画像を付与することで、ユーザーの目を惹きやすく、クリック率の改善が期待出来ます。
そうすることで、競合のテキスト広告との差別化をすることができます。
YDNの画像自動付与機能のデメリット
YDNの画像自動付与機能のデメリットとしては、
- 画像が自分で選択出来ない
- 実際にどんな画像が配信されているか、管理画面上で確認することが出来ない
テキスト広告の内容を読み取り、媒体が関連すると推測される画像が選定され表示されるので、商品とかけ離れた画像が表示されることはないので、基本的には問題はありません。
媒体側が画像を選定する中で、広告イメージを極端に悪化させるような画像を選ぶインセンティブはありませんが、自身のイメージと違う画像が表示されてしまうこともあります。
また、どんな画像で実際に表示されるか事前に確認することも、画像ごとの効果を検証することも出来ません。
全ての広告配信に対して画像が自動で付与されるわけではないので、効果の測定をすることも難しいです。
なので、「このバナーで出したい」、「うちのブランドイメージはこの色なのに」といったようなクライアントには、この画像付与機能は少々向かないかもです。
意図しない画像が広告配信されることで、ブランディングに影響は出る可能性も考えられるため、ブランドイメージを大事にしている広告主様には向かない機能となります。
YDNの画像自動付与機能の設定方法
YDNの「画像自動付与機能」は、広告グループ単位で設定をすることが出来ます。
広告掲載方式が「ターゲティング」または「インタレストマッチ」のキャンペーン内の広告グループで設定が出来、配下のテキスト広告に対して、機能が適用されます。
デフォルトでは、画像自動付与機能は「設定する」に選択されているので、「設定しない」を選ばない限り自動的に画像自動付与されます。
ただし、テキスト広告を配信した際に必ず付与されるわけではないのでご注意ください。
YDNのアカウントとその配下のキャンペーン・広告グループ・広告で設定できる項目は、各階層で異なります。
設定できる項目について
【各階層の設定可能項目一覧】
設定項目 | アカウント | キャンペーン | 広告グループ | 広告 |
掲載期間 | 〇 | 〇 | × | × |
予算設定 | 〇(月額) | 〇(日額) | × | × |
広告掲載方式の指定 | × | 〇 | × | × |
入札価格 | × | × | 〇 | 〇 |
デバイス選択 | × | × | 〇 | × |
ターゲティング | × | × | 〇 | × |
フリークエンシーキャップ | × | 〇 | × | × |
コピー機能 | × | × | 〇 | 〇 |
コンバージョン最適化 | × | 〇 | × | × |
画像自動付与 | × | × | 〇 | × |
このように、各階層によって可能な項目が違ってきます。
ただし、こちらは正規代理店のみとなっていて、広告の個別入札価格を設定した場合、広告の入札価格が適用されます。
テキスト広告に対して、「画像自動付与を設定する」にすることで機能が適用され、関連する画像を自動で付与して配信することができます。
ただし、全てのテキスト広告に対して画像が付与される訳ではないので、注意してください。
また、既に配信中の広告グループに対しても、「設定しない」にすることで、テキストのみの形式で配信することも可能です。
設定を変更する場合は、表示項目の「画像自動付与」にカーソルを合わせて、「設定する」「設定しない」の項目が表示されるので、こちらで変更することが出来ます。
画像自動付与機能で付与される画像はどんなもの?
この画像自動付与機能で付与される画像について、どのような画像が付与されるのか、気になりますよね。
画像自動付与機能で付与される画像については、Yahoo!のヘルプで「付与される画像はYahoo! JAPANが素材会社から購入した画像を利用します。」とあります。
Yahoo! JAPANの中で選択した画像になるわけですが、実際にどんな画像が付与されたのかということを確認したいことろですが、現在の画像自動付与機能の仕様では確認することができません。
Yahoo!のヘルプで画像のサンプルが表示されているので、そこでだいたいどのような画像があるのかということを確認することができます。
ですが、実際にどんな画像が使われるかわからないというのは、なかなかのリスクがあります。
バナー広告でも、使用する画像の素材一つでパフォーマンスは大きく変わってくるので、どのような画像が付与されているのかが分からない状態で、どんなパフォーマンスが出るかは予想しづらくなり、導入するには少々勇気が入ります。
しかし、配信ボリュームを増やることができるという部分にメリットを感じられる場合には、画像自動付与機能の導入を検討してもいいかもしれません。
画像自動付与を有効にするかどうか判断するポイント
画像自動付与を有効にするのかどうかは、
- ブランディングを厳密に行うかどうか
- 効果測定を厳密に行うかどうか
上記のような2点が、画像自動付与を有効にするかどうかの判断をするポイントとなります。
上記2点を重視しない広告主の場合は、画像自動付与を有効にすることでクリック率や認知の向上を期待することができます。
なので、積極的に活用することをおすすめします。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)の画像自動付与機能
Yahoo!広告のYDNは、現在多くの企業に利用されていて、中にはYDNと一緒にGDNを併用しているケースもあると思います。
アドネットワークの代表的なものには、YDNの他にGDN(Googleディスプレイネットワーク)というものもあります。
GDNは「Google ディスプレイネットワーク(Google Display Network)」を略称したもので、Googleが運営するディスプレイ広告です。
ただし、これからYDNとGDNを利用する担当者にとっては、「YDNとYDAって何が違うの?」「GDNと混同してよくわからない」などといった悩みを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、GDNにもYDNと同様に、「画像自動付与機能」があり、概要やメリットは、YDNの画像自動付与機能と同じですが、YDNと異なる点が2つあります。
配信先の違い
GDNとYDN、どちらのネットワークを使って広告を配信するかによって、利用するプラットフォームは、
- 「Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)」
- 「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」
の2つに分かれます。
まず、GDNとYDNを始めるには、それぞれのアカウントを登録しなければいけません。
GDNの場合は、Googleアカウントが必要ですが、すでにGmailなどを利用している人も多いかと思うのでその場合はそのまま利用をすることが可能です。
このアカウントをGoogleアドワーズに登録すれば、GDNの利用を開始できます。
一方、YDNの場合は、Yahoo!JAPANビジネスIDが必要となります。
Googleと同じくYahooのアドレスを持っている人も多いかと思いますが、これは個人のYahooメールアドレスとは違うので、まだアカウントを持っていない人は新しく登録する必要があります。
具体的な配信先の例として、GDNであればライブドアブログや食べログなどのパートナーサイトのほか、YouTubeやGmailなどGoogle運営サイトが提供するサービスに広告を掲載することができます。
YDNであれば、クックパッドやNAVERなどのパートナーサイトのほか、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋などYahoo!JAPANが提供するサービスなどがあります。
ニュースサイトなど、普段使っているサイトによってもユーザー層が異なり、広告クリエイティブや商材、サービスによっても配信先との相性もあります。
それぞれのネットワークでどこに広告が配信されるか、まずは代表的なものを掴んでおきましょう。
広告のフォーマットの違い
GDN、YDNで掲載可能な広告フォーマットは、いずれもテキスト、画像、動画と利用することができる素材の種類こそ同じですが、画像のサイズやテキストの文字数など仕様には違いがあります。
掲載可能なバナーサイズも両者で違いがあり、写真などの画像のサイズは、GDNは20種類、YDNは6種類でかなりの差があり、GDNの方がバリエーション豊富となっています。
とはいえ、使いやすいサイズのバナーはどちらも対応をしているので、サイズがなくて困ってしまうということはありません。
YDNでは、前述のとおり、管理画面上で設定を変更することが出来ますが、GDNでは、管理画面上で設定の変更をすることが出来ません。
デフォルトでは、YDN同様に「設定する」になっており、機能を停止するためには、フォームから機能を無効にする申請を送る必要があります。
また、申請が承認され、実際に画像自動付与機能が停止されるまでに、通常1週間程度のタイムラグがあります。
GDNと比較したYDNの配信メリット
YDNを配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、YDNで配信をするメリットを解説していきます。
主婦をターゲットとした商材にマッチしやすい
GoogleとYahoo!を利用しているユーザーは、異なるとよく言われます。
YDNとGDNのターゲティングの方法については、
- YDN:ユーザーのサイト閲覧履歴
- GDN:広告主が設定したキーワード
などを元に、それぞれターゲティングを行います。
YDNは、ユーザーがサイトを閲覧した履歴を元にターゲティングをして、GDNは、広告主が設定したキーワードなどを元にしてターゲティングをするので、違いがあります。
ですが、その中でもYahoo!サービスに配信をすることができるYDNは、これまでの経験上からしても女性ユーザーをターゲットにしやすいと言えます。
女性ユーザーの中でも特にターゲットにしやすいのは主婦層で、Yahoo!アプリをインストールされている率が高かったり、Yahoo!アプリを利用している率が高いことから、主婦層をターゲットとした商材についてはYDNのほうが相性が良いとされています。
もし、Google広告を配信してみたけど「あまり効果が出ていない」、「あまり効果を実感することができない」ということであれば、一度Yahoo!広告を試してみることをおすすめします。
クリック単価がGoogleよりも安い
GDNでは、扱っているサービスや業種、商材などにもよりますが、クリック単価が低くくても10円以上は必要になることが多いです。
ですが、YDNではターゲティングを気にしないのであれば、2~3円くらいでも広告を配信することができます。
なので、ターゲティングは気にしないし、とにかく安くサイトのPVを伸ばしたいという場合には、YDN広告はおすすめです。
ただし、広告に画像を使いたいとなると、広告の単価を上げないと広告配信が出にくくなるので、どうしても安く配信したい場合には、テキスト広告で配信をするようにしましょう。
リスティング広告の補完ができる
YDNを活用することで、リスティング広告では配信をすることができなかった、もしくはクリックしなかったユーザーをターゲットにすることができます。
YDNには、サーチターゲティングと呼ばれるターゲティング手法を活用することができるので、Yahoo!検索で特定のキーワードを検索したユーザーをターゲットとして広告を配信することができます。
なので、リスティング広告の補完的な役割としてのメリットもあります。
YDNとGDN、どちらを使えばいい?
結論からいいますと、予算が許す限り両方の媒体に出稿することをオススメします。
媒体によっては配信されるサイトが異なるので、できるかぎり多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうためには、YDN・GDNともに押さえておきたいところです。
ですが、ご予算の都合やリソースの問題もあると思うので、まずはターゲットとなるユーザーが普段どんなサイトを訪れていそうかを考えてみるのがおすすめです。
また、それらのユーザーへアプローチするターゲティング方法が用意されているのかどうか、サイトへ広告を配信できるのはどの媒体かなど、出稿プランを検討してみましょう。
画像自動付与機能の停止方法
広告というのは、一番始めにユーザーの目に触れるものになります。
そこで、入稿していない広告・意図していない広告が出ていたら、イメージを害されていないかと不安になるかと思います。
この画像自動付与機能は、停止の申請(=オプトアウト)をすることができます。
オプトアウトとは、個人情報の第三者提供に関し、個人データの第三者への提供を本人の求めに応じて停止することになりますが、YDNでは、管理画面やエディター上の設定で、画像自動付与機能の設定を取り消すことが可能です。
管理画面での設定の場合
該当の「広告グループ」の設定情報から、「画像自動付与」になっているところを「配信しない」に変更します。
これで、画像自動付与機能の設定を取り消すことができます。
YDNエディターで設定の場合
管理画面での設定と同じように、該当の広告グループの設定から、「画像自動付与」になっているところを「配信しない」に変更します。
これだけで、画像自動付与機能の設定を取り消すことができます。
画像自動付与機能は使いたいけど、ブランドイメージを守りたい、とのご意向がある場合、オプトアウトの申請をすることができます。
もちろん、画像自動付与機能は、設定することにメリットもありますが、場合によっては必要がない場合もあるので、相談をして設定の方法を考えてみましょう。
画像自動付与機能のヘルプの内容を見る限り、自動付与される画像もまったく関係のないものばかりではなさそうですが、やはり自分の目で確認をすることができないのが不安になるもの分かります。
画像自動付与機能を取り消すことはできるので、本当に設定を取り消すかどうかは、相談して要検討をしたうえで決めてください。
YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)はYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)へ
Yahoo!およびYahoo!アドネットワークへの広告出稿メニューとして使用されてきたYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)(以下YDN)は、サービス終了することが発表されています。
YDNは、順次YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)へ移行しています。
従来、Yahoo!プレミアム広告およびYahoo!プロモーション広告は、スポンサードサーチ、YDNと個別に提供されていた広告出稿メニューですが、今後は、Yahoo!広告として統合されたプラットフォーム上で提供されます。
YDAでは、Yahoo! JAPANとYahoo!の提携パートナーサイト上で、さまざまなユーザーセグメントに向けてより効率的・効果的なディスプレイ広告を配信することができます。
また、移行をするにあたって広告管理ツールを刷新します。
今あるものから、新しい管理画面が設けられ、あらかじめ設定されている6種類の目的から選択することができるので、簡単に広告を設定することができます。
YDAは、YDNと比較してみると、コンバージョン関連の指標が改善するので、広告としての効率が向上するとされています。
YDNの画像自動付与機能の概要と使い方!メリットとデメリットを徹底解説!まとめ
YDNの画像自動付与機能の概要や使い方、そのほかにもメリットやデメリットなどについて、徹底的に解説をしてきました。
この記事の大事な部分をまとめてみると、
- YDNの画像自動付与機能のメリットは、画像を作成しなくても、画像付きの広告を配信することが出来、CTR、CVRの改善が期待出来る
- YDNの画像自動付与機能のデメリットは、画像が自分で選択出来ず、実際にどんな画像が配信されているか、管理画面上で確認することが出来ない
- 「画像自動付与機能」は、広告グループ単位で設定をすることが出来
- YDNは管理画面上で設定を変更することが出来る
- GDNは管理画面上で設定の変更をすることが出来ない
- できるかぎり多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらう
このような感じになります。
YDNの「画像自動付与機能」は、広告効果の向上のための機能であり、労力をかけることなく、クリック率やコンバージョン率の改善が期待出来ます。
なので、基本的にはデフォルトのままで「設定する」で問題ないかと思います。
ただし、ブランディングに影響が出てしまう可能性もあるので、広告を配信する商材やサービスによって、機能を活用するかどうかを考えていきましょう。
これまで、なにも知らずに「画像自動付与機能」を使っていた方も中にはいるかと思いますが、これを機に画像自動付与機能について知ったうえで設定を見直してみてください。
無駄なく、効率的で効果的な広告を配信していきましょう。
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