DSP広告

DSP広告とは?課金方法やおすすめのサービス5社を比較して紹介!

Web広告を利用している方なら、「広告費をできるだけ抑えつつ、自社サイトへの訪問数・閲覧数は拡大させたい」と考えるのではないでしょうか。

 

しかし、このようにお考えている反面、広告枠を提供する媒体側としては、「できるだけ高く広告枠を売りたい」と、広告主の思惑とは正反対のことを考えています。

 

どちらの考えもビジネスから見れば正しいですが、真逆となっているので苦しいところですが、そこで活躍するのが、これら双方の意見を汲んで、ちょうど良いバランスで広告費が決まる「DSP広告」と呼ばれるサービスです。

 

DSP広告について、知っていますか?

 

DSP広告は、簡単に言えば、広告主(広告配信を希望する側)・広告枠を提供する側、両者の意見を踏まえ、ちょうど良いバランスで広告費を決めることができるサービスです。

 

まずはDSP広告のメカニズムや課金方法などをご紹介し、国内で主になっているDSP広告サービス5社を比較します。

DSP広告とは?

DSP広告とは、「Demand Side Platform(デマンド サイド プラットフォーム)」の略称で、Demand Sideは広告主側のことを指し、広告主側のプラットフォームを通じて配信される広告(動かすための土台となる環境)のことで、インターネット広告において広告主の効果の最大化を目的としたツールになります。

 

配信される広告は、広告枠ごとに毎回オークションによって決定されます。

 

DSPは、広告を配信するターゲットを絞り込み、リアルタイムで広告枠の入札が行われているのが特徴で、これにより、広告主側の利益の最大化を図ることができます。

 

広告主は、ターゲットや予算の設定をして、広告クリエイティブの入稿をすることによって、DSPがなるべく低い出稿金額でより高い売上を上げるために最適な広告配信を一元管理して行ってくれるので、DSPは広告主側の収益を最大化するためのプラットフォームと言えます。

 

広告出稿のコストと、費用対効果を高めたいと考えている広告主に向いているサービスです。

SSPとは?

DSPと切っても切り離せない関係にあるのが、「SSP」です。

 

DSPに対し、広告枠を提供している側のプラットフォームをSSP(Supply Side Platform)と言います。

 

メディアは、広告枠や値段、出稿希望条件などを設定することによって、SSPがそれらに合致した最も高い掲載費を支払うことができる広告を自動で配信するので、メディア側の収益を最大化するプラットフォームと言えます。

 

なるべく高く広告枠を買ってもらいたいと、考える媒体社のためのサービスになります。

反対の関係性にある、需要側のDSP、供給側のSSPをセットで使用することで、この2つのサービスの間には、広告の発注側と受注側の対の関係性が生まれ、両者に広告費用対効果を生み出すことが可能となります。

DSPとSSPの間では、RTB(Real Time Bidding)という入札のオークションが瞬時に行われています。

RTBとは?

RTBとは、「Real Time Bidding(リアルタイムビッディング)」の略で、日本語では「リアルタイム入札」と言い換えられます。

 

RTBとは、広告のリアルタイム取引を実現する仕組みのことを指し、簡単に言うと「広告の取引をよりスピーディーにできる技術」になります。

 

1インプレッション(広告表示)ごとのオークション形式によって、広告のリアルタイム取引を実現するので、最高額の入札単価を提示した買い手の広告が表示されます。

 

例えば、自社の他に3社が広告掲載を狙っていたと過程した場合に、自社が120円で入札し、他社Aが100円、他社Bが90円、他社Cが50円としていれば、最も入札価格が高い自社の広告が配信されます。

 

リアルタイムになるので、入札結果は素早く確認することが可能で、タイムラグなどもなく配信が行われます。

DSPでは、広告主が配信したいクリエイティブ・ターゲット条件・入札額・期間・予算などを設定しますが、その条件に従って、ユーザが広告枠のあるWebサイトを訪れるたびに、RTBの技術を利用した広告配信が行われます。

広告主は、自動化された技術によって、その時の最適な価格で広告を配信することが可能になります。

 

DMPとは?

DMPとは、Data Management Platform(データ・マネジメント・プラットフォーム)の略です。

 

インターネット上に蓄積された様々な情報データを管理するためのプラットフォームです。

 

「年齢、性別、居住地、家族構成、職業」といった人口統計学的なデータや、「価値観、ライフスタイル、趣味」といった心理学的なデータ)を、ユーザー個人を特定出来ないかたちで収集・管理・活用するためのツールです。

幅広く広告を出したいときや、Google広告などでは分割できない層に出稿したい場合に活用可能であるのが、このDMPサービスです。

DSP広告では、各DSPが持つオリジナルのDMPを利用してインプレッションのあったユーザーの属性を分析し、広告主側の出稿条件と照合させます。

アドネットワークとの違い

よく、DSPと間違われやすいとされている「アドネットワーク」との違いについて説明していきます。

 

よく勘違いされやすいのですが、大前提として、アドネットワークは「ネットワーク」であり、DSPは「ツール」であるという違いがあるので、DSPはあくまでツールになるので、広告枠を持っていません。

 

また、アドネットワークでは広告枠が「面」で確保をすることができる一方で、DSPでは広告枠が「人」で確保をすることができるという違いがあります。

 

まず、アドネットワークとは、ウェブサイトやブログ、SNSなど複数のメディアの広告枠を一元で束ねて管理している広告配信管理システムになります。

複数の広告枠を管理している1つの箱をイメージしていただけると、分かりやすいかと思います。

これによって、広告配信の際に、広告配信を一元管理しながら、各ネットワークを横断し配信するDSPとは異なり、アドネットワークでは、ネットワークに加盟しているメディアに一括して配信できるので手間がかからないようになり、また、ネットワークを限定して配信を行うことが可能になります。

 

また、それまでメディアごとにばらばらであった課金形態が統一されているので、広告運用の管理負担が減りました。

DSP広告の基本的な仕組み

複数のDSPがあることを前提とし、それぞれに利用企業(広告主)が複数繋がっています。

 

広告枠のついたページをユーザーが訪問することにより、ユーザー属性等の情報が媒体側のSSPに通知されます(各DSPは提携している複数媒体のSSPと接続しています)。

 

次に、ユーザー属性情報をSSPが各DSPに送ると同時に、入札要請を行います。

 

SSPから受け取ったユーザー属性情報と、広告主側の出稿条件(ターゲット属性)を、入札要請を受けたDSPが照らし合わせ、条件の適した広告主の間で入札を行います。

 

入札結果はDSPごとに集計され、SSPへ送られます。

 

実際に広告が配信される際には、SSPからのリクエストに応じてどのような広告をいくらで入札するかを決定して、入札の言葉通りオークション制となるので、最も高額な値段を提示した広告主の広告をDSPの入札結果全ての中から選定(落札)し、広告を配信する権利を得て掲載をします。

以上の一連の流れをRTB(Real Time Bidding)といいます。

これらが、自動的かつ瞬時(だいたい0.1秒以内くらいの時間で、記載の処理が行われるのがDSP広告です。

多くのDSPでは、セカンドプライスオークション制度を導入しているので、実際に必要とされる入札額は、2番目の額+1円のケースが多くなっています。

DSP広告のメリット

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DSP広告のメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。

 

実際に活用する前には、メリットとデメリットも把握しておくことは大切になるので、まずは、メリットから見ていきましょう。

 

DSP広告のメリットとしては、

  • ターゲットを絞り配信をすることが可能
  • ユーザー重視である
  • 類似ユーザーに配信をすることが可能
  • 広告効果の最適化

それぞれについて、一つずつ解説していきます。

メリット①ターゲットを絞り配信をすることが可能

DSP広告では、広告を掲載するサイト側からユーザーの情報が通知されるので、ターゲットを絞った上で広告を配信することができます。

 

ユーザーの「性別・年代・嗜好性・行動履歴」などのCookie情報をもとに、興味関心の高いユーザーにターゲットを絞り、広告配信が可能となります。

 

また、ユーザー情報を元にしてセグメントをかけることも可能で、成約が見込めるユーザーにのみ広告を配信することができるので、無駄がありません。

ユーザー情報を活用することで、潜在的に興味を持っているユーザーに対するアプローチをすることもできます。

メリット②ユーザー重視である

従来のディスプレイ広告の特徴といえば、特定の「広告枠」に広告を掲載していましたが、DSPの場合は、枠に出すことを目的としているわけではありません。

 

枠ではなく、特定のユーザーに向けて広告を配信することを目的としています。

 

特定ユーザーとして選定する基準となるのは、年齢・性別・地域などのデモグラ情報に加え、WEB上での検索履歴や閲覧サイトのカテゴリなど、ユーザーのアクションすべてが該当します。

 

その中で、条件に合った「ユーザー」へ広告を配信することができます。

メリット③類似ユーザーに配信をすることが可能

DSPのなかには、ユーザーの過去の製品の購入履歴や資料請求などの行動履歴を分析することで、これまで成約したユーザーと、類似しているインプレッションしたユーザーをターゲットとして設定をして、広告配信が可能となる「類似ユーザー機能」がついているものもあります。

 

この機能を活用すれば、インプレッションしたユーザーと類似した属性・興味関心を持つユーザーをターゲットとして設定することができるので、狙ったターゲット像を核としながら出稿の幅を広げることが可能になります。

 

そのような類似ユーザーに対するアプローチをすることも可能になるので、類似ユーザーは成約率が高いことから、費用対効果の向上につながります。

この類似ユーザー機能を活用することによって、狙ったターゲット像を核としながら出稿の幅を広げることが可能です。

メリット④広告効果の最適化

DSP広告は、これまで手作業で行っていた入札単価や広告配信の調整を、DSP、SSPそれぞれが持つユーザーの行動履歴などの膨大なデータをもとに、自動的に一瞬で広告の最適化と費用対効果を上げる仕組みとなっています。

 

通常のディスプレイ広告で「最適化」を行うためには、クリエイティブのABテストなどでPDCAを見つけていく必要がありますが、結局、工数も時間も無限にかかってしまいます。

 

しかし、DSP広告を利用するだけで、その最適化を一瞬でシステムが判断し、広告効果が最適化されるので、広告運用の負担を減らすことができ、常にユーザーにとって最適なクリエイティブを配信することができます。

 

広告配信のための入札や調整すべてを手作業で行うと、時間もコストもかかってしまいます。

ですが、DSPならターゲットユーザーに最適だと判断された広告が一瞬で自動的に配信されるので、広告運用の負担を大幅に軽減することができます。

次に、デメリットについて見ていきましょう。

DSP広告のデメリット

DSPを利用する際には、デメリットがあることも忘れてはいけません。

ここからは、DSP広告のデメリットについて、見ていきましょう。

 

DSP広告のデメリットとしては、

  • 初期費用と最低利用金額が高額
  • 各サービスの独自性を理解し比較検討する手間
  • 不明瞭な広告の配信先

それぞれについて、一つずつ解説していきます。

デメリット①初期費用と最低利用金額が高額

代理店に依頼する場合でも初期費用がかからずに始めることのできるSNS広告などのWeb広告があるなか、DSP広告にはほとんどの場合でDSPサービスに支払う初期費用がかかります。

 

また、「最低契約期間」が設けられているサービスもあります。

デメリット②各サービスの独自性を理解し比較検討する手間

DSP広告のサービスは、数多く存在しています。

 

GoogleディスプレイネットワークやYahoo!ディスプレイ広告など、ほかの広告配信サービスでは、入札単価の調整などをするときに、手作業が必要になるケースが多いです。

 

各サービスが提携している配信先や、ユーザー情報の根拠となるデータや選定に利用している解決に至るまでの道筋なども異なるため、自社に最適なサービスを選ぶためには、多くのサービスを比較検討する必要があります。

 

それに比べて、DSP広告では、半自動で入札単価の調整を行うことができるので、広告配信にかかる工数が減り、その浮いた時間分をほかの仕事にあてることができます。

DSP広告サービスによって、連携しているメディアが異なるので、その結果、自社で同じターゲット設定を行ったとしても、効果に差が生じてしまう場合もあります。

デメリット③不明瞭な広告の配信先

利用するDSP広告サービスによって、掲載先が示されているものと示されていないものがあります。

 

なので、どのサイトに配信されるかという広告の配信先が事前にはわからない場合があることが挙げられます。

 

例えば、Google広告などからの広告配信の場合、どこの掲載先からコンバージョンが発生したのかを確認することができますが、DSPの場合は、サービスによって配信先の情報が公開されていないこともあります。

 

配信先が不明である場合には、次の施策に活かすことが難しくなってしまうので、DSP広告サービスを選ぶ際には、注意が必要になります。

示されていないサービスを利用した場合、いつ、どの媒体で広告掲載がされたのか不明な状態で利用を続けることになります。

DSPの運用方法

DSPの運用は、まず、広告配信の目的・ゴールは何なのかということを明確にすることが必要です。

 

明確なゴールとしては、資料のダウンロード、キャンペーンの告知などがありますが、最終的な目的・ゴールを設定するだけではなく、コンバージョンに至るまでの重要なアクションを設定しておきましょう。

 

重要なアクションとして、マイクロコンバージョンを設定してくことで、効率的に精度を高めることが出来ます。

 

また、DSPの運用には「誰にどのような広告をいつ見せるか」という設計が必要で、以下のような影響度の高い順に進めると、より高い効果が期待されると言われています。

  • ターゲティング
  • 配信面(メディア)
  • バナークリエイティブ・LP(ランディングページ)
  • フリークエンシー設定
  • 時間帯・曜日配信などの設定

このように、影響度の高い順に進めていきましょう。

また、DSP広告は、「自動型」と「運用型」に分かれます。

 

両者の特徴が組み合わされたDSP広告もあるので、どの型式が合っているのかを考えた上で選択をするようにしましょう。

自動型

「自動型」は、独自のアルゴリズムを使用して広告の運用する仕組みになります。

 

最初の設定さえ済ませておけば、特に何もすることなく1件あたりの広告費が自動的に最適化されます。

なので、運用をするための手間がかからない分、時間とコストに余裕が出来るので、「時間もコストも節約をしたい」という企業に向いています。

自動型は、人手が不要になるので、低コストでの運用をすることが可能ですが、自由に配信をコントロールすることはできません。

運用型

自動型に対して「運用型」は、社内の広告担当者がユーザー属性に関するデータを確認しながら手動で運用する仕組みになります。

 

手が入ることによって、その時の状況に合わせて運用方針を変更したり、イレギュラーなことが起きた場合にも、さまざまな条件に応じてその場ですぐに柔軟に対応をすることができます。

 

運用型の場合は、WEB広告の運用が得意な人が社内にいる場合や、手動で確実にターゲット層にアプローチをしたい場合におすすめです。

DSP広告の入札方法について

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広告の掲載権は、オークション形式で決まることが、DSP広告の特徴です。

RTB(Real Time Bidding)

RTBとは、Real Time Bidding(リアル・タイム・ビディング)の略称になります。

広告表示に対して、一瞬で入札が行われることがRTBによる入札の特徴です。

 

このRTBという仕組みで、DSP広告における入札は行われます。

入札は、基本的な仕組みでご紹介したような流れで行われ、広告掲載がされます。

 

広告枠のあるページをユーザーが訪問する毎に入札が行われます。

※広告の表示から掲載までにかかる時間は0.1秒以内だといわれています。

 

つまり、入札金額を高く出した場合でもシステムデータ処理が遅ければ、オークションで勝つことができず、広告を配信が不可能になります。

 

このため、データ処理能力の高いDSPを選定する必要があります。

DSP広告の課金方法について

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CPM課金

CPMとは、Cost Per Milleの略称で、1,000回表示あたりの広告費のことを指します。

 

表示回数が最大になるように配信されるので、多くのユーザーに広告を見てもらえる可能性が高くなり、ユーザーのアクションに影響されないので、料金設定がしやすいです。

 

DSP広告では、主流となっている課金方法で、「コスト÷表示回数×1,000」の計算式で求められます。

 

例えば、10万円の広告費をかけ広告表示回数が20万回だった場合、CPMは「10万円÷20万回×1,000」で500円となります。

CPM課金は、広告表示が1,000回されるごとに課金される仕組みとなっています。

広告主にとっては、クリック率が高い場合にお得になる課金方式で、ターゲットにブランドとして認知させ、自社のポジションを明確化するブランディング目的の広告出稿に向いているといえます。

 

DSP広告におけるCPMの相場価格は、一般的に100~500円前後といわれています。

CPC課金

CPCとは、Cost Per Clickの略称で、1クリックあたりの広告費を指します。

ユーザーが広告をクリックするごとに、そのクリック数に応じてCPC課金がなされます。

 

CPCは、「コスト÷クリック数」の計算式で求めます。

 

例えば、10万円の広告費用をかけ得られたクリック数が500回だった場合、CPCは、「10万円÷500回」で200円になります。

広告主にとっては、クリック率が低い場合にお得になる課金方式です。

広告が配信されても、ユーザーにクリックをされなければ費用が発生することはないので、商品・サービス販売目的の広告出稿や、物販などコンバーションが明確な場合に向いています。

 

GTS(表示時間単位の課金)という課金方式も存在しますが、DSP広告におけるCPCの相場価格は一般的に50~100円前後といわれています。

インストール課金

また、特別な課金方法として、インストール課金というのがあります。

 

インストール課金は、スマートフォンなどのアプリの利用促進を目的としている、アプリ広告独自の課金方法になります。

 

ユーザーが広告を通じて、アプリをインストールした段階、もしくはアプリを起動した段階で課金されます。

DSP広告おすすめのサービス5社を比較して紹介!

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2020年5月現在、国内だけでも20社を越えて存在するDSP広告サービス

そのなかでも主要となる5つのサービスをご紹介します。

ADMATRIX DSP(アドマトリックス)

株式会社フルスピードが提供するDSP広告サービス、「ADMATRIX DSP」。

 

国内最大規模のIPアドレスデータベースとの連携、国内最大級の在庫保有数、月間2,000億にも及ぶWeb広告の表示を誇ります。

 

このため、中顕在層や潜在層の獲得に役立ち、幅広い層を対象とすることが可能です。

それに加え、特有のIPアドレスをもとにしたカテゴリ設定も得意としています。

東洋経済のランキングから「賞与の多いトップ200社」「残業が少ないトップ200社」といったもの、BtoBではピンポイントの企業へ広告を配信したり、BtoCでは、医療従事者といった指定をしたりすることなども可能となります。

MicroAd BLADE(ブレード)

株式会社マイクロアドが提供する国産DSP広告サービス、「MicroAd BLADE」。

 

国内最大規模(導入ユーザー実績数は1万社以上)の売上配分、国内最大級の在庫規模、月間700億にも及ぶWeb広告の表示を誇ります。

 

行動履歴・属性データはWebサイトに訪れた重複のないユーザー数(UB)約4億を保持しています。

CPA最適化への評価が高いことが特徴で、kanter、goldspotなど周辺領域との連携が充実しています。

中顕在層の獲得に役立ち、また、媒体向けのSSPの提供も行っています。

Criteo(クリテオ)

世界中に広告を配信しているCRITEO社(日本ではCriteo株式会社)が提供するDSP広告サービス、「Criteo」。

 

アルゴリズム型 x CPC課金で、Yahoo!Japanと連携しているのでYahoo!に広告掲載をすることができます。

 

Googleに次ぐ世界2位の投稿閲覧者数を誇るアドネットワーク(複数の広告媒体を収集し、広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組み)であり、国内利用者の92%以上が投稿を閲覧することができるといわれています。

 

ユーザーごとに最も適した広告リンク付き画像を配信するダイナミックリターゲティング( Webサイトの商品やサービスの詳細ページを訪れたことのあるユーザーに対して、その訪問履歴をもとに再度の訪問と購入を促すために、その商品やサービスに関する広告を自動に生成して表示するリターゲティング手法で、アプリ内配信にも対応しています。

 

サイト外で利用者の好みにあった物品やサービスを推薦するレコメンド機能も搭載しており、中顕在層の獲得に役立ちます。

ただし、月間内に、Webサイトに訪れた重複のないユーザー数(UU)が4万以上という導入条件があります。

cinarra(シナラ)

Cinarra Systems Japan 株式会社が提供するDSP広告サービス、「cinarra」。

ソフトバンクの匿名データによるWiFi行動形態からターゲットを絞っています。

2018年3月には、Yahoo! JAPANの広告運用支援制度において、来店測定の領域で「効果測定 推奨パートナー」に認定されており、オフラインの来店計測に特化しています。

「媒体を横断した来店貢献の可視化・評価」という、既に存在する来店計測では困難であったことを可能にしている部分が特徴で、さらにアプリ内配信にも対応しています。

FreakOut(フリークアウト)

DSPを専業とする株式会社フリークアウト・ホールディングスが提供するDSP広告サービス、「FreakOut」。

 

国内最大級の広告枠在庫(2,500億にも及ぶWeb広告表示)を保持しているため、多数のユーザーに広告配信が可能です。

 

直接成果に繋がった広告だけではなく、成果に至るまでの全ての接触履歴を解析して貢献度を測る取り組み分析やドメインマッチ、利用者の好みにあった物品やサービスを推薦するリンク付きの画像配信など、豊富な機能を揃えており、GoogleAnalyticsとも連携しています。

DSP広告でサービスを選定するコツは?

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幾多のDSPサービスの中から5つのみ取り上げましたが、それでもサービスごとの特徴が多種多様にあります。

 

自社にとって広告効果の高いサービスを選び出すためには、いくつか注意する点もあります。

配信デバイスを確認

PCのみ・スマホのみなど、DSP広告サービスによっては対応しているデバイスが異なる場合があります。

 

なので、まずは、出稿したいデバイスにサービス側が対応しているかどうかの、各DSPサービスの配信デバイスの確認が必須となります。

 

また、どのデバイスで配信をするのかを決める際には、自社の商材やターゲットに適しているか見極めることがポイントで、普段からWebサイトがどんなデバイスからアクセスされているか、また、問い合わせや購入が多いのはどんなデバイスなのかチェックしておくことをおすすめします。

 

出稿希望広告の消費者が、購入希望となる訴えかけやクリエイティブ面においてPCとスマホのいずれかを得意とした傾向にあるのかを軸に、ユーザーの閲覧状況等を思索し、配信デバイスを検討するようにしましょう。

連携先のSSPを確認

DSPごとに、連携しているSSPはさまざまです。

 

連携しているSSPが異なれば、広告の掲載先のサイトも異なる媒体となるので、たとえば、女性向けのメディアに女性をターゲットとして掲載をすることができたとしても、男性向けのメディアには連携を取っておらず、対応することができないなどのDSPも存在します。

 

連携先のSSPによっては、そのDSPサービスではターゲット層に投稿閲覧を促すことができない、という場合もあるので、各DSPサービスの配信先確認も必須となってきます。

なので、DSPを選定するときは、広告を掲載できる媒体がターゲットとかみ合っているかどうか確認しましょう。特定のメディアに出稿したい場合、そのメディアに対応しているかも確認する必要があります。

また、特定メディアへの出稿を希望するケースでも、そのメディアが含有されているかを確認しましょう。

ターゲティング条件を確認

DSPによって、ターゲティングの範囲を細かく絞り込める場合と、だいたいの大まかにしか絞り込めない場合とがそれぞれあります。

 

なので、ユーザーの属性や購入履歴などの行動を把握して、あらかじめどの程度までターゲットを絞るのかを決めた上で、絞り込みをすることが可能なサービスを選ぶようにしましょう。

 

セゾンDSPは、クレディセゾンの2700万人のクレジットカード会員、1500万人のネット会員のデータを活用した広告運用サービスです。

 

クレジットカード会社ならではの信頼性の高い属性データや、購買傾向などをセグメント化し、より正確で細かなターゲティングをしたうえで広告配信が行えます。」」

 

性別、年齢などの基本部分は同等であっても、「天気、地域、年収、職種、病状」といったそのユーザーに入札するかどうかを決定する細かいターゲティング条件は、各DSPサービスによって相違します。

 

自社の出稿希望をどこまで詳細指定するかという部分も含め、社内でターゲティング条件を決めておき、それと対応するDSPサービスを選定しましょう。

配信目的を確認

たとえば、ブランドを消費者に認知されることなのか、販売目的なのか?販売だとしても主な集客媒体はECなのか?それとも店舗(O2O)なのか?といったことを考慮し、広告配信の目的を再度見極め、調和したDSPサービスを選びましょう。

そのジャンルを得意とするDSPサービスを選ぶことが最もだと言えます。

DSP広告の運用の注意点

DSP広告の運用時の注意点として、ターゲティングの重複が挙げられます。

 

複数のDSP広告を利用することによって、多くのターゲットユーザーにアプローチをすることができると考えてしまいますが、自社の広告同士で入札し合ってしまい、無駄なコストが発生してしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

また、DSP広告はいくら自動で最適化をすることができるとは言っても、配信して終わりではなく、定期的な効果の検証をしたり、その都度改善をすることは必須になります。

 

広告の配信をした結果から、配信先や広告内容を調整するなどすることで、より効果的なDSP広告の運用が実現することができます。

DSP広告はいつ始めてもいい?

LINE広告 コンバージョン 計測方法

DSP広告は、「GDNやYDNで成果を出してから始めた方がよい」と思われている方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

 

実際、DSP広告を運用している方で、「GDNでは全然うまくいかなかったけど、DSPではうまくいった」という事例も多くあります。

 

GDNやYDNなどとは、そもそもターゲティング方法が異なるので、「GDNがうまくいったからDSPをやろう」、「YDNでうまくいかなかったからDSPもやめよう」という考え方はやめましょう。

また、DSPごとに特徴が異なっていて、商材やサービスとの相性もあるので、さまざまな種類があるので、それぞれDSPを試してみて、相性の良いものを選別していく方が効率的です。

DSP広告の今後の可能性

DSP広告は、

  • 広告主
  • サイト運営者
  • ユーザー

にとって、有益なものとなります。

 

広告主にしてみると、「商品を購入してくれそうな人に対して広告を配信したい」、サイト運営者にすると、「収益を上げられるような広告を配信したい」、ユーザーにしてみると、「自分にとって必要な広告だけを見たい」と、それぞれ三者にとって有益なものになります。

 

さらに、DSP広告にだけではなく、人の手で行っていたことがどんどん自動化されてきていて、すでに自動化が主流になってきている流れも踏まえると、DSP広告はこれから先も拡大していく可能性は高いと考えられます。

 

日々、自動化の技術も進歩しているので、数か月後、さらに数年後、どんどん進化した広告となっていることも間違いないですね。

DSP広告とは?課金方法やおすすめのサービス5社を比較して紹介!まとめ

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まとめ
  • DSP広告とは広告出稿のコストと効果を高めたい広告主のためのサービス
  • メリットとデメリットがある
  • 入札方式はRTB
  • 課金方法にはCPM課金とCPC課金がある
  • 5つの国内主要サービスがある

DSP広告についての基礎知識や簡単な情報などを、仕組みからサービス選定のコツまで、並べて解説してきました。

 

「DSP広告は、なんだか難しそう」と感じていた方も、実際にDSP広告の役割や仕組みを知った今では、意外とシンプルで難しいものではないと感じていただいているのではないでしょうか。

 

消費者のニーズは、常にさまざまで多様化しますが、それに対応するため、それぞれのユーザーに適したアプローチをすることが必要な今、DSP広告は非常に有効的な手段だと言えます。

 

また、活用する内容の選択によっては、手間のかかる作業せあっても時間を割くことなく、成果を出すための広告運用に専念することができるようになります。

 

広告運用や効果の改善を図りたいとお考えの方、DSP広告出稿をご検討の企業様は、ターゲットや出稿目的を改めて確認し、最も適したサービスを選定してください。

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