一昔前は、新聞やテレビで行われることが主流だったマーケティングですが、今やSNSを使ってマーケティングをする時代になっています。
TwitterやInstagram、Facebookやlineといったような、若者が多くアクセスするようなSNS上で広告を打つことが、企業にとって一般的な戦略となりました。
中でもFacebookでの広告は、広告形式が多岐にわたるのでとても人気があります。
たくさん種類がある事がFacebook広告でのメリットではありますが、逆に、はじめて挑戦する人には、自分の売りたい商品にはどの形の広告が合うのか見極めるのが少し難しいかもしれません。
そこで今回この記事では、Facebookでの広告には使える形式の種類と特徴について詳しく解説していきたいと思います。
目的ごとの使い方を理解していきましょう!
Facebook広告にはどんな種類があるの?
実は2020年時点で、Facebookには11種類もの広告形式があります。
まずは、それらを全て紹介してみたいと思います。
- 画像広告
- スライドショー広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- キャンバス広告
- コレクション広告
- ページ投稿エンゲージメント広告
- いいね!広告
- リード獲得広告
- クーポン広告
- イベント参加型広告
さて、ざっと紹介してみましたが、次に1つずつ細かくみていきましょう。
画像広告
広告と言われて、まず多くの人がはじめに思い浮かべる形式は、この「画像広告」ではないでしょうか?
画像広告は、最も一般的な広告となっており、1枚の画像で商品やサービスを紹介する一般的なものとなっています。
また、画像広告は、初心者の方でも簡単に扱える画像広告として人気です。
1枚の画像を載せるだけなので、簡単にお手軽に作成することができます。
写真もしくはイラスト等の画像の中に商品の謳い文句も入力し、1枚の広告に仕上げます。
また、スライドショー広告というものもあり、画像を複数枚出す出稿方法もあります!
自分で自由にデザイン可能なので、よく考えてから完成させましょう。
ユニークトラフィックの促進において、写真のみの広告は他の広告フォーマットよりも効果が高いです。
写真広告を搭載する方法はとても簡単で、Facebookページから画像付きの記事を投稿して宣伝するだけで作成できます。
Facebook広告は、基本的に利用者のフィードに家族や友人の投稿と並んで搭載されます。
利用者の興味をひくためには、製品よりも実際にその製品を使ってメリットを得ている人の画像を表示するのがおすすめです。
テキストは多すぎると利用者の気が散ってしまい、広告を見る人が減ることがあるのでテキストは少ないほど効果が期待できます。
なので伝えたいメッセージはシンプルにしましょう。
今までなら作成した広告画像にどれくらいのテキスト量が含まれているのか、審査前に確認することができる「テキストオーバーレイツール」という機能が提供されていましたが、現在は廃止されており使用することができません。
画像は見る人の目が1つのものに向くような画像を選択します。
使用するメディアファイルのサイズに気をつけ、魅力的な写真で商品の詳細を知ってもらえるようにしましょう。
ファイルサイズについての推奨事項はFacebook広告ガイドよりご覧いただけます。
また、広告を公開する前にに必ずさまざまな画像やフォーマットを試して、実際にどのように広告が表示されるのかプレビューしてから搭載するようにした方がいいですね。
デザインの推奨事項 |
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テキストの推奨事項 |
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技術的要件 |
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動画広告
画像広告は「静止画」となりますが、動画広告はその名の通り「動画」になります。
目を引く動画を作成することができれば、認知度が一気にあがります。
動画広告の特徴としては、音声や動きで商品の特徴をより分かりやすくすることが出来ます。
動画の作成方法は何も難しいことはなく、作成済みの動画をアップロードまたは動画作成キットの使用をおすすめします。
Facebookでは、初めての動画広告の場合や大規模キャンペーンの場合でも最適な動画ソリューションが用意されています。
動画広告は、利用するのが初めてだという人でも簡単に始めることができて、手持ちにある写真や動画などから動画を作成し、オーディエンスにリーチすることができます。
動画広告では、再生数がより伸びるように、ユーザーの興味を引きつけやすい内容にしましょう。
画像よりも動画の方がユーザーの目に留まりやすいのでかなり効果的と言えるでしょう。
1秒~240分までの動画が出向可能となっています!
しかし、長ければ長いほどいい広告になるというわけではなく、程よい長さの中に自分の訴えたいことを分かりやすく詰め込むことがポイントです。
カルーセル広告
カルーセル広告、キャンバス広告、コレクション広告は「画像広告」と「動画広告」をより有効的に活用できる広告形式になっており、広告の可能性を広げてくれます。
カルーセル広告は、1つの広告枠の中にいくつもの画像もしくは動画を貼っておくことが可能な広告です。
1つの枠内で様々な見た目の広告を表示することができるので、見ている人に興味を持たせやすいものになります。
複数の画像を1つの広告枠に表示させることもできますし、リンク先も複数つけることが可能です。
カルーセル広告は、Facebookページまたは広告マネージャから作成します。
カルーセル広告では、1つの広告に対して最大で10件の画像や写真を表示することができます。
そして、それぞれに別のリンクを付けることができます。
例えば、商品を3つカルーセル広告にセットしたとします。
その3つそれぞれのページにリンク先を設定することができるので、もっと詳細を知りたいユーザーを適切なページへと誘導させることも可能です。
ユーザーは、矢印ボタンを押したり横にスライド(スマホではスワイプ)してさまざなクリエイティブを見ることができるようになります。
カルーセル広告では、動画や画像を表示する枠のことを「カルーセルカード」と呼びます。
Facebookでは、以下8箇所の配信面があります。
・Facebookフィード
・Facebook右側広告枠
・Facebookインスタント記事
・Facebook Marketplace
・Facebookストーリーズ
・Facebook上の検索結果
・Audience Network
・Messenger受信箱
Facebookのカルーセル広告の特徴はFacebookアプリの他、messengerや Facebook広告と提携しているメディアサイトにも配信できるということです。
また、自動的に効果の良い画像や動画を最初に表示してくれる機能もあります。
カルーセル広告で、ユーザーに横にスライドする動作を起こしてもらうには、最初のカルーセルカードで興味を沸かせる必要があります。
Facebookシステムでは、この要望を満たすための機能があります。
ちなみに、カルーセル広告の活用法には、あえて自動最適化機能をオフにする場合もあります。
カルーセル広告では、商品ページにアクセスした人をターゲットとして設定するには、その商品画像を使用、滞在顧客をターゲットにする場合はライフスタイルをイメージできるような画像を使用します。
しかし、あまりにガチャガチャしすぎていると、鬱陶しいという印象も持たせてしまうので、注意が必要です。
キャンバス広告
キャンバス広告は画面1面を広告にすることができるもので、スマホやタブレットに特化した広告と言えます。
キャンバス広告は海外でもよく利用されており、最近では日本でも徐々に使用されています。
キャンバス広告はモバイル専用の広告で、Androidとiosに対応しています。
Facebookを利用する若者のほとんどは、スマホからのアクセスなので、効果が出やすい広告出稿方法となっています。
通常広告の誘導先を用意する場合、設計やデザイン、サーバーの管理など作成や導入するまでの工程が多く費用もかかります。
ですが、キャンバス広告ではフォーマットに沿って登録するだけなので工程が少なく、テキストや写真、動画やカルーセル形式の画像も組み込めてクリエイティブの種類が豊富なのです。
キャンバス広告にはメリットがたくさんあります。
まず、自由度が高いのでよりクリエイティブな表現ができるということが大きなメリットといえるでしょう。
キャンバス広告での目的を目標ページへの誘導とします。
ボタンのリンク先以外にコンテンツをスクリーンした後に目的であるページを表示することができます。
ニュースフィード上でキャンバス広告をタップすれば、全画面表示に切り替わります。
そして、ユーザーに向けて画像や動画、テキストを美しく効果的にブランドや製品の魅力をつたえることができます。
大きな画面に載せることで印象を強く持たせることが可能です。
コレクション広告
コレクション広告は新しいタイプの広告で、商品の情報をショッピングサイトのミニ版ように見せることができるものです。
簡単なサイトのように、自身の商品を紹介できるイメージですね。
Facebook上で、1つの投稿分くらいのスペースで広告を出稿できます。
Facebookから画面を移らずして、ユーザーの知りたい情報を簡単に見てもらうことができるため、商品に興味を持った人に情報が伝わりやすくなっており、その分購入に繋がりやすくなります。
ページ投稿エンゲージメント広告
ページ投稿エンゲージメント広告は、Facebook上に投稿をしたことを、さまざまなユーザーに告知できる広告になります。
ブランディングの形成や情報の拡散用に使うことができます。
いいね!広告
「いいね!広告」は、「いいね」を増やすための広告になります。
広告は、基本的にいいねを押してくれたユーザーに届くので、いいね広告でいいねを増やして、広告を見てくれる人を増やすことは効果的です。
ページ投稿エンゲージメント広告と同等にブランディングの形成や情報の拡散用に使うことができます。
リード広告
「リード広告」は、リード獲得広告とクーポン広告目的がはっきりしている人におすすめの広告となっています。
リード広告は顧客情報が入手しやすいメリットがあるので、新しい顧客を獲得したい時に使います。
広告に興味を持ったFacebookユーザーがその広告をクリックすると、DM送信等を促すために、連絡先を入力できるようになります。
もともとFacebook上にはそのユーザーの個人情報が登録されているため、ユーザーは許可のチェックさえ入れれば、自動的に個人情報を企業側へ渡すことが可能となります。
手軽に自社商品に興味を持つ人の情報が手に入るので、新規開拓を目指す人におすすめの広告となっています。
同じような目的で、いいね広告も、商品に興味を持った人に対象を絞って、新たな広告をうつ際に役立つ広告となっています。
クーポン広告について
クーポンは、Facebookで顧客にシェアできる割引のことを言います。
利用者にオンラインと実店舗の両方でのショッピングを促すことができます。
クーポンをつけて購入につなげやすくする形式の広告となります。
【割引】という購買意欲を引き出す特典をつけて広告を出稿するのが、「クーポン広告」です。
販売促進が目的の場合、大いに効果がある方法です。
新規顧客にも、リピーターにも響く広告となっています。
イベント参加型広告
「イベント参加型広告」は、その名の通り、イベントを作成時しユーザーが自分のFacebookカレンダーに追加できるようにする広告手法です。
広告を見た人を招待するというかたちでイベントに参加してもらい、知名度をあげることができる広告になります。
ユーザーに刺さるイベントの広告を作成するために意識しておくべきポイントとしては、
- 独自の内容をわかりやすく盛り込む
- ひと目で内容やメリットが理解できるわかりやすさ
- 参加や申し込みをしやすい環境を整える
- イベントの反響を分析して次回につなげる
広告を作成する際には、広告に興味をもってもらえるかどうかが重要になってくるので、まずは、独自の内容をわかりやすく盛り込むようにしましょう。
また、Webサイトや検索エンジンをよく利用するユーザーは、1日に何度もWeb広告を目にしているので、多くの広告が表示されるなかで自社イベントの広告に興味をもってもらうためには、ひと目で内容やメリットが理解することができるわかりやすさが必要になります。
文字数ばかりがだらだらと多くなってしまわないように、アピールしたいポイントを整理して、わかりやすい簡潔な広告の制作を心がけるようにしましょう。
Web広告を見た際に、イベントの内容に興味があっても参加や申し込みをためらう要因があると、離れてしまうことがあるので、イベントに興味を持ってくれた人を逃さないようにするためには、参加や申し込みをしやすい環境を整えることも大切になります。
さらに、参加するメリットがわかりやすいイベント広告は、ユーザーの目を引いて集客につながるので、参加するメリットがある場合にはそれを最大限生かして、広告に提示するようにしましょう。
その結果、イベントへの参加の動機づけにもなるので、広告に盛り込むべきアピールポイントとなります。
カレンダーとしてリマインダを受け取ることができ、「いいね!」を勧めればイベント情報の拡散も可能です。
小コミュニティができますので、一気にセールスをかけたい場合は、一度イベント参加型広告で出稿して集客することもできます。
より多くの集客を目指すには、効果があった施策と、逆にあまり効果がなかった施策や反響がなかった施策の内容を分析することによって、何をすれば集客につながるのかが見えくるので、分析をして次回につなげることも重要です。
広告が表示された回数や広告をクリックされた回数、さらに広告から申し込みにつながった件数など、多くのデータを取得することができるので、次回のターゲット設定をする際や広告内容の検討などに役立ていきましょう。
Facebook広告の掲載面の種類
前述でも少し出てきましたが、ここではFacebook広告の掲載面について、詳しく見ていきます。
Facebook広告を検討されている方のなかに、「Facebook広告はどこに表示されるの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
Facebook広告の配信面には、日頃からFacebookを利用している方にとっても、あまり馴染みのない掲載場所も多くあります。
Facebook広告の掲載面は、大きく分けて下記4種類に分類できます。
- Messenger
- Audience Network
それぞれについて詳細を解説していきます。
より、細分化をすると、
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Messenger |
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その他 |
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上記の表のとおり、Facebook広告には細かく見ると、21種類の配置があることが分かりますが、数の媒体が混在して表示されているため、配信設定をしている際に混乱する方も多いので、ここでは4つに絞って解説していきます。
Facebookニュースフィード
Facebookニュースフィードとは、PC・スマホのブラウザ、およびFacebookアプリを開いたときに、自分自身や友達が投稿した近況や写真、それに対するコメントなどがTOPに表示される画面で、その人の投稿ページでいわゆるタイムラインのことになります。
Facebookのなかでも最も閲覧される配信面になるので、幅広い目的で活用をすることができます。
関連性の高い情報が優先的に表示される「ハイライト」や、時系列で表示する「最新情報」など、特定の情報を絞り込んで表示することもできます。
Facebookニュースフィードに表示される投稿は、友達や家族をはじめ、あなたが関心を持っている人、場所、物事とのつながりを保てるよう考慮されています。
また、Facebookフィードの上部に表示される投稿は、Facebookでのつながりとアクティビティの影響を受けています。
Facebook Marketplace
「Facebook Marketplace(フェイスブック マーケットプレイス)」とは、Facebookが提供する個人売買を行うことが出来るサービスで、FacebookアプリでMarketplaceを閲覧しているユーザー、もしくはMarketplaceのホームページに掲載される広告で、ローカルコミュニティ内において誰でも気軽に個人間で売買をすることができる場所です。
Facebook Marketplaceを利用するにあたって、登録をしたりダウンロードをする必要がなく、簡単にすることができ、Facebook内で行われるフリーマーケットを想像していただければ、分かりやすいかと思います。
取り扱い商品については、服やテレビ、不動産とあらゆるものがあり、個人や企業など関係なく売買をすることができ、詐欺や嫌がらせなどの行為やトラブルが発生した場合への対応もFacebookに報告をすることが出来ます。
現時点で利用できる国は、以下の通りで、また、利用できるのは18歳以上となっています。
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ベリーズ、ブルガリア、カナダ、チリ、コスタリカ、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エクアドル、エストニア、ドミニカ共和国、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パナマ、パラグアイ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、シンガポール、スロベニア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ
現在、日本語版のFacebookアプリではリリースされていないので、日本人向けの広告配信では利用することはまずないでしょう。
Facebook動画フィード
Facebook動画フィードとは、Facebookの機能「Watch」、Facebookニュースフィードに流れてくる動画コンテンツを開いた際に表示される「動画フィード」の閲覧ユーザーへ配信される広告です。
動画再生をすることができる環境にて、動画を表示したり配信をすることができます。
ユーザーが投稿した動画と動画の間に表示されるので、動画広告による認知効果やコンバージョン獲得効果に優れています。
Facebookの右側広告枠
Facebookの右側広告枠とは、Facebookをパソコンのブラウザで開いた際、Facebook広告を出稿することができるパソコンのデスクトップ専用の配信面で、右側のカラムに表示される広告です。
通常、このタイプの広告は右側広告枠という名称で、Facebookの各ページの右側の枠に配信されますが、場合によってはサイトの画面右側以外の場所に配信・表示されるケースもあります。
たとえば、ホーム画面では、画面右上に「広告」と書かれた広告用のスペースが用意されているので、右側広告枠を配信先に含めるこのもできます。
Facebookの右側広告枠では、画像広告とカルーセル広告の2つのフォーマットを利用することが可能です。
クリック率はどちらかといえば低い傾向にありますが、ブラウザをスクロールしても追尾される形式になるので、ユーザーに商品やサービスを印象付けたいケースにおいて効果的です。
Facebookストーリーズ
Facebookストーリーズとは、2017年にローンチされた機能で、Facebookに投稿されたストーリーズとストーリーズの間に配信される広告で、気軽に投稿をすることができ、24時間で投稿内容が自動的に消える仕組みになっている配信面です。
全画面での配信が可能であり、訴求力の高い広告配信が可能です。
Facebookストーリーズで投稿可能な動画の再生時間は長くて15秒までなので、撮影や加工をするのにあまり時間がかかることがなく、写真や動画をつなげて配信をしたり、ダイレクトメッセージで返信をすることができることなどが主な特徴になります。
また、Facebookストーリーズ単体での配置は設定をすることができないので、最低でもFacebookフィード、もしくはInstagramストーリーズのいずれかを組み合わせる必要があります。
時間がかからないので、誰でも思いついたときにすぐに撮影をして、手軽に加工をして投稿することができます。
また、投稿をしたストーリーズを誰が閲覧したのかということを確認することができ、残しておきたい場合には保存をすることも可能です。
Instagramアカウントと連携することで、InstagramストーリーズをFacebookに同時に投稿をすることも可能です。
Facebookインストリーム動画
Facebookインストリーム動画とは、Facebook動画フィードと同じく、Facebookの記事内の動画再生の途中や前後に流れる動画のことで、Facebook WatchやFacebookの動画コンテンツ視聴ユーザーへ配信される広告です。
ただし、Facebook動画フィードと異なる点としては、ユーザーが動画コンテンツを視聴している際に広告が差し込まれる形で広告が表示されるというところです。
知名度の高いパブリッシャーや、デジタルメインのクリエイターによる動画をFacebookで視聴しているユーザーに対して動画広告を配信することができます。
また、承認された一部のゲームパートナーやエンターテイメントパートナー、スポーツパートナーによるFacebookライブストリーミングにも広告を表示することができます。
デスクトップ・モバイルデバイスでメインの動画コンテンツを60秒視聴した後にのみ表示されます。
インストリーム動画の配置では、長さが15秒以下の動画広告が再生されるので、15秒を超える場合には、最初の15秒分が表示された後にオプションとして[続きを見る]が表示されるので、ユーザーはこれをタップすることによって動画の続きを見ることができます。
インストリーム動画の配置で動画フォーマットを使用することによって、商品やサービス、ブランドを新しい方法で紹介することができます。
動画になっている分、動きや音声を加えることによって見る人をすばやく引きつけ、その商品ならではの特徴やブランドストーリーを伝えてみましょう。
Facebookの検索結果
Facebook個人アカウントの検索結果画面の横に広告が配信されます。
検索した場合に関連投稿などが表示されますが、その中に広告が入り、モバイルアプリのみ対応しています。
また、検索結果には、打ち込んだキーワードに関連する投稿やグループが表示されますが、この中に広告が紛れて表示されます。
ユーザーに固有のFacebookの検索結果は、Facebookでのアクティビティに基づいて以下のようなものになります。
- 友達がシェアしたものなど、利用者がFacebookで閲覧できるコンテンツ
- 友達の投稿
- 利用者がタグ付けされたスポットや、それらに似たスポット
- 「いいね!」しているもの(フォローしているページや、プロフィールで紹介している趣味・関心など)
- 参加しているグループ
- 「いいね!」または「興味あり」を押したイベント
- 過去の検索内容
- ニュースフィードで反応したことのあるコンテンツ
Facebook検索結果は、下記のようなFacebookコミュニティのようなアクティビティに基づいています。
- 特定の検索ワードに一致するコンテンツの人気度
- 投稿されたコンテンツの新しさ
投稿のシェア範囲に含まれていると、友達ではない人の投稿が結果に表示されることがあるので注意をするようにしましょう。
Facebookインスタント記事
Facebookインスタント記事は、Facebookモバイルに最適化されたフォーマットで、Facebookインスタント記事を使うと、パブリッシャーは、Facebookモバイルアプリ内で読み込み速度の速い独自のWebサイト向けに作成したインタラクティブな記事を今までより早く読み込んでFacebookのアプリに配信をすることができます。
Facebookのモバイルアプリで写真やビデオを素早く読み込むのと同じ技術を使うことによって、通常の読み込み時間よりも早く読み込むことができます。
そしてFacebook広告の配置「Facebookインスタント記事」では、この記事の出版元(パブリッシャー)が同記事内で広告を配信できる、という機能になります。
Facebookでの表示の仕方としては通常と変わらないので、インスタント記事をFacebookに投稿することで、通常の記事と同様に記事へのリンクがシェアされて、Facebookで閲覧可能な読者にはインスタント記事として表示されます。
Facebookインスタント記事で実際に見られたCPMは、前年と比べると10%ほど上昇しています。
このことから分かるように需要が急増していますが、その理由としては、広告支出が増えることの多い年末であることに加えて、選挙関連の政治広告支出が多かったことなどがあり、今後、さらにインスタント記事を利用する企業が増えると予想されます。
Facebook広告を利用してできること
Facebook広告を利用して求人を出すという手段も有効的です。
Facebook広告に求人を搭載する場合には、募集する職種、地域、年齢層、性別など採用情報を明確にして、ターゲットを設定する必要があります。
Facebookは、30代や40代のビジネス層が比較的多く利用しているので、営業や経理、人事などの採用情報を載せるのに最適の場だといえます。
しかし、その逆を言えば、Facebookで採用を募集する場合に、アルバイトやパートなどの求人の搭載にはあまり向いていないかと思います。
20~30代の若い世代を狙って求人広告を掲載するのであれば、「Twitter」や「LINE」での広告が最適となってきます。
このように、Facebook広告をいまく活用することによって、さまざまことが可能となります。
また、Facebookでは、過去に投稿した写真やデータをダウンロードし、データのバックアップとして利用することができるので、ダウンロードしたいデータがあってストレージが足りなかったり特定のデータだけをダウンロードしたい場合などに、ダウンロードしやすい仕様となっているので、こちらも必要であれば活用するようにしましょう。
Facebook広告ガイドでは、それぞれのフォーマットと配置についてデザイン要素と技術的要件が記載されているので、ディメンションやファイルサイズ、文字数上限を確認することができます。
また、Facebookニュースフィードは、近況アップデート、写真、動画などのリストのことをいいFacebookホームページの中央に表示され、この内容は常に更新されるので、広告主からの最新情報と投稿が表示されるようになっています。
広告の最終目的としては、ユーザーが商品を購入してくれることや会員登録をしてくれるといった主に商品の販売になります。
広告がどれだけコンバージョンに繋がったのか効果測定や分析をすることで、必要なものや足りなかったもの、改善をすることによって次に繋がります。
Facebookでは、広告主様にさまざま表現手段を提供することができるように、日々、可能性を追求しています。
広告を配信する際に、「どのパターンを選べば効果がいいのか」、「正直、どこをどのように改善をしたらいいのか分からない」と、悩んでいる人も多くいるでしょう。
そんな困ってしまた時には、A/Bテスト機能を使うことによって、同じタイミングで複数の広告パターンを配信することができて、その成果を比較することができるのでおすすめです。
また、成功事例なども参考にすることによって、今後の広告配信に役立てていくようにしましょう。
Facebook上には、意外にもたくさんの種類の広告がありますが、一般的に使うのは「画像広告」と「動画広告」の二つで、他にも魅力的な広告種類が多くあるので、いろいろ試してみる価値はあります。
どのような種類が合って、どの配信方法が合っているのかなど、自社の商品を当てはめて考えていきましょう。
Faceboook広告の事例
最後に、Facebook広告の弊社事例をいくつか紹介します。
京都やまちや
京都やまちやは、国内外展開する健康食品ブランドです。
Facebook広告を使用する目的としては、香港での知名度を上げることと、オンラインでの売り上げを伸ばすことです。
Facebook広告の種類としては、写真広告、動画広告、ストーリーズ広告で、掲載場所はFacebookニュースフィード、Instagramストーリーズになります。
施策としては、25~60歳までの幅広いターゲットに対して、自社の健康食品の特徴を訴求する写真広告と動画広告を配信し、また、ウェブサイト訪問者と商品購入者を対象にリターゲティング広告を配信、リーチの拡大を図るために販売戦略の変更などの施策が行われました。
その結果、利用者が広告コンテンツを見た際の売上が45%増加して、カートへの追加が2.8倍に増加しました。
成功の要因としては、複数の媒体で最適化した広告を配信できる「自動配置機能」を利用したことと、オンラインとオフラインでの販売戦略を横断した一貫性のあるキャンペーンを行ったことです。
リノベ不動産
リノベ不動産は、中古住宅の購入から豊富な選択肢のあるリノベーションまでを一気通貫で行ってくれる不動産会社です。
Facebook広告を使用する目的としては、「中古リノベーション」をターゲットユーザーに認知させ、関心のある潜在顧客にリーチすることです。
Facebook広告の種類は、写真広告、動画広告で、Facebook広告の掲載場所は、Facebookニュースフィードになります。
施策としては、「物件購入からリノベーションまでワンストップで対応」と「自分らしい理想の住まいを実現するフルカスタマイズ」という競合との差別化部分を訴求するクリエイティブで、実際に手掛けたリノベーション住宅のビジュアルを活かす広告セットを作成しました。
その結果、顧客獲得単価を50%削減することに成功し、広告利用前と比較すると問い合わせ件数が85%向上しました。
成功の要因としては、「キャンペーン予算の最適化」機能を利用することによって、元々配信していた広告アセットの最適化を行ったことと、実際に手掛けたリノベーション住宅を広告クリエイティブに使用して、魅力を視覚的に訴えかけたことです。
ワールド・ファミリー株式会社
ワールド・ファミリー株式会社は、ディズニーの英語教材など、幼児向け英語教材を提供する企業です。
Facebook広告を使用する目的としては、新規顧客の獲得とブランド認知率の向上になります。
Facebook広告の種類は、写真広告、動画広告で、掲載場所としては、Facebookニュースフィードになります。
施策は、ターゲット層である25~44歳の女性向けに、当選者がもらえる景品や教材の動画を写真・動画広告としてキャンペーンを作成し、また、キャンペーンに興味を示したユーザーにディズニー英語システムについてより知ってもらうために、キャンペーンページを作成して応募を促しました。
その結果、ウェブサイトでの商品購入率が2.4倍に増加し、ウェブサイトへの訪問率が19%向上しました。
成功の要因としては、Facebookマーケティングパートナー「デジタルガレージ」を利用したことと、当選者に商品がもらえるキャンペーンを行うことによって、ユーザーの興味・関心を引いたことです。
また、最近では、Twitterでもよく見かけるようになったプレゼント企画ですが、ユーザーにキャンペーンに参加するメリットを感じてもらいやすくなるので、多くの企業が活用しています。
アントレ
アントレは、日本の独立・開業支援を行うプラットフォームで、独立・開業希望者を募集しているフランチャイズ、代理店、業務委託の情報を提供するほか、業界情報誌の発行や日本各地でのキャリアイベント開催も行っています。
Facebook広告を使用する目的としては、広告によってリードを獲得することと、イベント参加者を増やすためです。
Facebook広告の種類としては、Messenger誘導広告で、Facebook広告の掲載場所は、Facebookニュースフィード、Instagramフィード、Messengerになります。
施策としては、1日セミナー「アントレアカデミー」の集客キャンペーンとしてMessenger誘導広告を利用することによって、ユーザーが広告内の[メッセージを送信]をクリックするとMessengerが開き、チャットボットによる対応でイベントの情報やアントレアカデミーの詳細が送信されます。
そして、参加したいと思って送信したユーザーには、イベントの申し込みフォームが送信されるようになっているキャンペーンです。
その結果、顧客獲得単価を70%削減することができ、CVRが2.3倍に増加しました。
そして、オンライン広告を利用した過去のキャンペーンとの比較しても、イベント参加フォームを送信するユーザーが53%も増加しました。
成功の要因としては、自動配置機能を利用したことと、Messengerへとユーザーを誘導することによって、双方向でのコミュニケーションを図ったことです。
広告をタップしたユーザーは、Messengerへと誘導されて、そこからはChat botによるイベントの紹介やアントレアカデミーの情報などが送られてきて、最終的にはイベントへの登録に至ります。
広告では伝えきれない情報についても、Messengerを活用することによって、ユーザーに伝えることが可能なり、また、Messengerではユーザーとコミュニケーションをとることが可能になるので、より多くのインサイトを引き出せる可能性も高くなります。
マインドバレー
マインドバレーは、マレーシアで設立されたオンラインの学習などの教育関連プログラムを提供するIT企業です。
Facebook広告を使用する目的としては、教育に関心のある世界中のコミュニティと繋がり、リードを生成すること
Facebook広告の種類は、facebookピクセル、類似オーディエンス、カスタムオーディエンスで、Facebook掲載場所は、Facebook、Instagram、Audience Networkです。
施策としては、動画広告とオーディエンス機能を利用して、自社のイベントやオンラインコースに興味のあるユーザーにリーチをして、過去に開催されたMindvalleyのイベントの映像、世界的な講演者による講演、教育コンテンツ関連のイベントを使用した動画広告を配信しました。
その結果、いずれも以前のキャンペーンと比較すると、リードが60%増加して、平均購入額が21%も向上し、そして、広告費の回収率が38%増加しました。
成功の要因としては、顧客の持つ「価値観」を基準にして、カスタムオーディエンスと類似オーディエンスを作成したことです。
マインドバレーの持つ理念やビジョンに共感してくれるユーザーに対して広告を届けることによって、そのユーザーたちの囲い込みを狙うためだと思われます。
そして、動画広告で過去のイベント映像、世界的に有名な講演者による講演を使用することによってクオリティが高くいものになり、サービスのイメージがつきやすいようなクリエイティブを作成したことです。
メルセデスベンツ
メルセデスベンツは、ドイツに本社をおく世界を代表する自動車会社です。
Facebook広告を使用する目的としては、「サーティファイドカー」と呼ばれる、メルセデス独自の基準をクリアした認定中古車の問合せを増加させるためです。
Facebook広告の種類は、自動車インベントリー広告、ダイナミック広告で、Facebook広告の掲載場所は、facebookニュースフィードになります。
施策としては、自社の認定中古車の閲覧データをもとにしてターゲティングをすることによって、「自動車インベントリー広告」で類似商品をおすすめしました。
そして、Facebookマーケティングパートナーであるトーチライト社のサービスを利用することで、フィード制作から広告配信へのリードタイム短縮、広告運用までを一貫で行った結果、CTRが25%増加し、問合せ数は16%も増加しました。
また、コンバージョン率は3倍になり、どの結果も広告導入以前との比較すると、増加しました。
成功の要因としては、自動車購入検討層に向けてアプローチするために、「自動車インベントリー広告」を活用したことになります。
自動車インベントリー広告とは、車の情報(モデル、年式、カラーなど)が入ったカタログをアップロードすることで、広告ターゲットの関心の高い情報を在庫や価格情報を含めてリアルタイムで生成することができる広告です。
ユーザーの閲覧データを元にして、類似種をレコメンドする機能や、エリア情報を加味して店舗に近いユーザーに広告を配信できる機能が特徴です。
Facebook広告で使える形式の種類と特徴について!目的ごとの使い方を解説!まとめ
広告の種類は11種類!
- 画像広告
- スライドショー広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- キャンバス広告
- コレクション広告
- ページ投稿エンゲージメント広告
- いいね!広告
- リード獲得広告
- クーポン広告
- イベント参加型広告
今回この記事では、Facebook広告での使える形式について紹介しました。
Facebookにはさまざまな種類の広告があり、さまざまなターゲティングや広告フォーマットがあります。
なので、それに合ったプロモーションの仕方もたくさんあるので、配置、目的を使用して広告をデザインしたり、最適な組み合わせを見つける必要があります。
そして、これらを活用してブランドを見つけてもらえるようにすれば、ビジネスのゴールとしている目標の達成を目指すことができるはずです。
出稿方法を絞りすぎて広告を継続して出稿していては、せっかくのチャンスを無駄にしてしまう可能性もあります。
うまくいけば幅広いユーザーにリーチができ、大きな成果に期待できる広告なので、自分は広告に何を求めているのかということをよく考えて、しっかりと作りこんでから広告を出してみてくださいね。
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