初心者として、Facebook広告の運用を始めようというとき、最初に何をポイントにして行っていけば良いのか、どのように運用をしていけばいいのか、何に気を付けて運用をしていくべきなのかなどといったことは、すぐには分からないという人は多いのではないでしょうか。
かと言って、ネットでサイトを見てコツコツと情報収集をしながら、広告運用の為のノウハウを1から段階を追って全て積み上げていくという作業をするのも大変ですよね。
でも、調べないと何もわからないというのも事実であります。
そこで、そういった初心者の人達のために、この記事ではそれぞれそのFacebook広告を運用するためのポイントを分かりやすく7つに分けてご紹介していきます。
さらに、Facebook広告を運用するにあたって、効率よく配信をするために改善をするポイントや概要などについても、加えて解説をしていきます。
この記事でご紹介する内容は、どれもFacebook広告を運用するために基本的なものになりますが、まずは、第一歩としてこの基本的な内容を押さえていることが大事になります。
そして、基本をしっかり理解することによって、Facebook広告の運用をスムーズに行うことできるので、ぜひ参考にしていただいてFacebook広告の運用を始めていきましょう!
- Facebook広告の基礎知識
- Facebook広告の特徴
- Facebook広告の4つの配信先と掲載場所
- Facebook広告で利用することのできる主要な配信面
- Facebook広告の種類と活用方法
- Facebook広告の3つのターゲティング方法
- Facebook広告のメリット
- Facebook広告のデメリット
- Facebook広告の課金の方法
- Facebook広告の配信先となるユーザー属性
- Facebook広告のオークションの仕組みとは?
- Facebook広告初心者が初めに気を付ける7つのポイント厳選!
- Facebook広告で成果を出すコツ
- Facebook広告の成功事例
- Facebook広告を出す際の4つの注意点
- Facebook広告初心者が実施すべき3つの改善施策!
- Facebook広告に向いているビジネス・向いていないビジネス
- Facebook広告初心者が初めに気を付ける7つのポイント厳選!3つの改善施策も併せて解説!まとめ
Facebook広告の基礎知識
Facebookといえば、今や世界中の人が利用をしていて、そのアクティブユーザー数は月間23億人を超えている巨大SNSプラットフォームになります。
日本での月間ユーザー数は約2,600万人(MAU)で、それぞれ近況報告をしたり情報交換の場として情報を収集したり、またはビジネスを目的として活用をしています。
Facebook広告は、その名前の通り、主にFacebook内に表示される広告で、「フィード面」や「ストーリーズ」などに配信をするSNS広告プラットフォームになります。
表示される範囲としては、大きく分けるとタイムライン上に流れてくるものと、画面の右側のエリアに表示されるものの2種類があります。
Facebook広告の運用ポイントの紹介する前に、まずはFacebook広告について基礎的な内容の復習をしていきましょう。
Facebook広告の使用を始めようとした時に、どのような手順を踏めばいいのか…。
一般的にFacebook広告は、以下のような手順で出すことができます。
- Facebookアカウントの作成
- キャンペーンの作成
- アカウント情報の登録
- 広告セットの作成
- 広告のクリエイティブを作成
- 支払い方法を設定
一見難しそうですが、広告を出す手順を一度経験すれば、そんなに難しい作業ではありません。
Facebookの広告を始めるにあたって、Facebookアカウントとページが必ず必要になるので、まだページがない人は、新規で作成してから取り組みましょう。
広告枠
Facebook広告で、実際に広告を載せる広告枠は、以下の5種類になります。
①モバイルニュースフィード
- CVやクリックの効果が高い。
- ユーザーはモバイルの名の通り、スマホユーザーが中心。
②デスクトップニュースフィード
- PCメインの商品での効果が高い。
- 特にBtoBでの効果に期待ができる。
③右側広告
- 運用での効率アップが期待できる。
- ただし、CVの効果はあまり期待できない。
④オーディエンスネットワーク
- リマーケティングリストを貯めるのに適している。
- クリック当たりの単価は低め。
⑤インスタグラム
- 女性(主に20~30代)を狙った商品等への効果が期待できる
Facebook広告の特徴
まず、Facebook広告の特徴を押さえておきましょう。
- 精度の高いターゲティング
- 中高年層・ビジネスマンに届きやすい
- Instagramや外部アプリにも出稿できる
- 少額予算でも手軽に出稿できる運用型広告
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
精度の高いターゲティング
Facebook広告の大きな魅力として、Facebookは実名での登録になります。
なので、SNSならではの正確な情報に基づいて、ユーザーの所在地や年齢、性別や学歴、興味関⼼など細かくターゲティングをすることが可能です。
しかし、プライバシー保護によって、外部アプリへの配信などについては、ターゲティング制限の影響を受けるケースもあるので注意して下さい。
中高年層・ビジネスマンに届きやすい
各SNSごとに利用するユーザー層の違いが存在します。
YouTube・LINE・Twitter・Facebook・Instagram・TikTokなどのSNSと比べてみると、Facebookのユーザー層は、40~50代の中高年層が多くなっています。
また、実名制のSNSであることやメッセージ機能が充実しているということから、ビジネスマンが名刺交換のかわりにFacebookアカウントを交換したりして、ビジネス目的で利用する方が多い傾向にあります。
日本の男女の割合差としても、やや男性が多めの傾向になっていますが、これは、日本は男性の方が労働者が多いからという背景があります。
その一方で、若者のFacebook離れといのが起こっているので、Facebookは中高年を中心としたソーシャルメディアとされています。
Instagramや外部アプリにも出稿できる
Facebook広告は、Facebookだけでなく、同時に国内推定ユーザー数3300万人の「Instagram」やFacebookのメッセージアプリである「Messenger」、Facebookと提携しているアプリやサイトである「Audience Network」など、外部アプリにも出稿することができます。
Facebookのユーザー数が2600万人で、それを超えるInstagramにも広告の配信をすることができるのもFacebook広告の魅力です。
広告マネージャーを使って配信する場合、特に指定しなければFacebook以外の広告枠も含めて、配信面が最適化されます。
少額予算でも手軽に出稿できる運用型広告
Facebook広告は成果(クリックや広告表示など)に応じて課金される運用型広告になります。
どれぐらい予算をかけて広告を出稿したらいいのかという目安については、扱っている商品やサービスの種類や業態によって大きく異なってきます。
広告を出稿する際の予算としては、最低100円から出稿することが可能ですが、低予算ではオークションに負けてしまい広告が出稿されないこともあるので、効果はあまり期待することができません。
予算としては、最低でも1日1,000円以上、月間ではおよそ3万円を目処に運用を開始することが一つの目安となります。
また、上限予算も設定することができるので、マス広告に比べると少額な予算から手軽に始めることができます。
Facebook広告の4つの配信先と掲載場所
広告を配信する際に、配信面と掲載面に関して、Facebookのニュースフィード面に配信されるだけではありません。
Facebook広告は、下記のように4つの配信先があります。
- Messenger
- Audience Network(オーディエンスネットワーク)
このように、「Facebook」「Instagram」「Messenger」「Audience Network(オーディエンスネットワーク)」の4つの配信先があり、それぞれ目的に応じて選択をすることができます。
また、Facebook広告には、広告の目的や予算に応じて、Facebook広告のアルゴリズムがパフォーマンスの高い配信先や配信場所に、自動で配置してくれる「自動配置」という機能が備わっています。
手動で設定する場合は、広告効果を高めるためにひとつひとつテストをしていく必要があり、複数のキャンペーンや広告セットを作成する場合は、どうしても工数がかかってしまいます。
「初めて広告を出向する」「できるだけ手間をかけずに広告を出したい」という場合は、自動配置を選ぶのがおすすめです。
1. Facebook
Facebook広告といえば、PCやスマホ・タブレットなどで見る、Facebookのニュースフィード面(タイムライン)や右側の枠に配信される広告になります。
ニュースフィード面の右側の枠は、PCのみ表示されるので、PCを利用して、Facebookを閲覧するビジネスパーソンに向けた広告が多くなっていて、スマホユーザーに届けることはできません。
また、2017年に実装されたFacebookのストーリーズに配信することができ、カルーセルやスライドショーという見せ方があります。
カルーセルでは、1つの広告で10件までの画像や動画を追加することが可能で、それぞれに別のリンクをつけることができるので、複数の商品の紹介をしたり、1つの商品のさまざまなメリットを紹介したりする場合におすすめです。
スライドショーでは、動画広告よりも簡単かつ少ない費用で広告を打つことができ、容量も動画の5分の1で読み込めることろが、ユーザーにみてもらい特徴になります。
2. Messenger
Messengerは、Facebookが提供するメッセージアプリで、ブラウザ上からも利用をすることができるので、ビジネス目的として主に使われることが多いです。
最近では、新型コロナウイルスによる影響で、非対面コミュニケーション需要が高まっていることにより、オンラインミーティング「Messenger Rooms」が新たに実装されました。
Messenger広告は、チャット内に表示され、クリックすることで自社サイトやランディングページ、スマホアプリのインストール画面などに誘導することができます。
また、Messengerスレッドを開く設定にすることによって、ユーザーと直接やりとりをすることが可能になります。
また、Facebookメッセンジャーボットを組み合わせることで、自動で24時間365日、ユーザーからのお問い合わせに対応をしたり、ランディングページへの誘導ができるようになります。
3. Instagram
Facebook広告は、Instagramアプリのタイムラインやストーリーズに配信することができます。
FacebookやMessennger面はビジネス層と相性が良いですが、Instagramは若年層のユーザーが多いので、若年層向けの広告との親和性が高くなるのが特徴になります。
Instagramの日本国内の月間アクティブアカウント数は、年々伸び、今ではユーザーにとって身近なSNSとなっています。
利用ユーザーは性別の割合としては、男性が43%、女性が57%となっており、SNSプラットフォームの中でも女性ユーザーが多いのがポイントになります。
また、Instagramの広告のフォーマットも多様で、写真広告や動画広告、カルーセル広告やストーリーズ広告などがあり、目的に応じて選択をすることができます。
スマホの画面を大きく使ったビジュアルを活かして、ファッションや美容などの広告、BtoC向けの広告などと相性がよく、効果的にブランドの価値観を伝えていくことができます。
4. Audience Network
Audience Networkとは、Facebookと提携しているさまざまなスマホアプリやウェブサイトに広告を配信することができるネットワークになります。
Facebookのターゲティング機能や広告フォーマットを利用することによって、管理画面からFacebookの枠を超えたキャンペーンを実施することができます。
意図しないサイトに自社の広告が掲載されて、ブランドのイメージが低下してしまうことを防ぐために、広告が配信される可能性があるアプリやサイトを一覧にしたパブリッシャーリストを確認することができます。
ブロックしたい掲載先をリストにしてアップロードすることによって、特定媒体への配信を停止することが可能です。
さらに、広告の目的によって、バナー広告やネイティブ広告、動画リワード広告など、それに合った複数のフォーマットが用意されています。
Facebook広告で利用することのできる主要な配信面
Facebook広告で利用することのできる主要な配信面は、以下のようになります。
どのような配信面があるのか、一度、表で確認をしておきましょう。
Facebookニュースフィード、Facebookグループのフィード、Facebook Marketplace、Facebook動画フィード、Facebook右側広告枠、Facebookストーリーズ、Facebookインストリーム動画、Facebook上の検索結果、Facebookインスタント記事 | |
Instagramフィード、Instagram発見タブ、Instagramショップ、Instagramストーリーズ、Instagram IGTV、Instagramリール | |
Messenger | Messenger受信箱、Messengerストーリーズ、Messenger広告メッセージ |
Audience Network | Audience Networkのネイティブ、バナー、インタースティシャル、Audience Network動画リワード、Audience Networkインストリーム動画 |
上記の通り、Facebook広告では、Facebook以外のプラットフォームにも広告を配信することが出来ます。
Facebookのアカウントがあれば、表の一覧にある配信面に配信をすることができますが、選んだ広告目的によって利用可能な配信面が異なるので、注意が必要です。
Facebookの配信面
Facebook広告で利用することができるFacebook上の配信面は、以下の通りになります。
- Facebookニュースフィード
- Facebookグループのフィード
- Facebook Marketplace
- Facebook動画フィード
- Facebook右側広告枠
- Facebookストーリーズ
- Facebookインストリーム動画
- Facebook上の検索結果
- Facebookインスタント記事
Instagramの配信面
Instagramを配信先に含めるときは、以下のような配信面を指定することができます。
- Instagramフィード
- Instagram発見タブ
- Instagramショップ
- Instagramストーリーズ
- Instagram IGTV
- Instagramリール
Messengerの配信面
Facebookが提供するメッセージアプリ「Messenger」にもFacebook広告を配信することが可能となり、Messengerに配信する場合、以下の配信面を利用することができます。
- Messenger受信箱
- Messengerストーリーズ
- Messenger広告メッセージ
Audience Networkの配信面
Audience Networkを配信先に含めると、Facebook高校をFacebook外部のアプリに表示することが出来ます。
Audience Networkで選べる配信面としては、以下の通りになります。
- Audience Networkのネイティブ、バナー、インタースティシャル
- Audience Network動画リワード
- Audience Networkインストリーム動画
Facebook広告の種類と活用方法
Facebook広告はフォーマットが数多く用意されており、さまざまな見せ方をすることができます。
主に、以下のような広告があるので紹介していきます。
- シングル画像広告(1枚の画像広告)
- カルーセル広告(2枚以上の画像広告)
- リンク広告
- 動画広告
- キャンバス広告
- ダイナミック広告
- コレクション広告
- リード獲得広告
- アプリインストール広告
- 近隣エリア広告
- クーポン利用広告
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
シングル画像広告(1枚の画像広告)
まず、「シングル画像広告」ですが、画像1枚を使用した広告フォーマットになります。
シングル画像広告は使い勝手が良いので、ほとんどの広告主が使用しています。
他の広告フォーマットも同様ですが、基本的に画像(動画)、テキスト、見出し、説明文をセットで設定して入稿します。
シングル画像広告の注意点としては、
- FacebookとInstagramで広告の見え方が異なるという点。
- 画像内のテキスト量が多すぎると掲載されないという点。
の2点があげられます。
設定した広告をFacebook、Instagramへ掲載する際にFacebookでは見出しと説明文が表示されますが、Instagramでは見出しと説明文は表示されないので、画像とテキストだけでも伝わる内容にまとめましょう。
また、せっかく作った画像がほとんど掲載されない!とならないように、事前に下記ツールでチェックして「OK」が出るように画像内の文字量を調整しましょう。
この際、画像内のテキスト量は20%以下を目標にしましょう。
カルーセル広告(2枚以上の画像広告)
次に、「カルーセル広告」ですが、画像2枚以上を使用した広告フォーマットになります。
BtoBであれば、サービスのメリット1、メリット2、メリット3のように並べるなど、アイディア次第でいろんな使い方をすることが可能となります。
なので、1つの広告で複数の製品を見せることができるため、ECサイトなどでよく使われています。
さらに、ダイナミック広告(データフィード系広告) のフォーマットとしても指定できます。
リンク広告
リンク広告は、文字だけの広告です。
ページのレイアウトに合わせてサイズが自動的に調整されるので、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、さまざまな媒体に対応できます。
固定サイズの中には、利用可能な広告枠が少ないものもあ、収益にマイナスの影響が出ることもありますので、固定の広告サイズを使用する際にはご注意ください。
そして、リンク広告の大きな特徴としては「2回クリックしないと収益が発生しない」ことです。
通常の広告は1度クリックしただけで広告主のページに飛んでクリック報酬が発生しますが、リンクユニット広告は1度目のクリックでは広告主のページに飛びません。
リンク広告のカテゴリは、ユーザーの興味や関心と関連性の高いものが選ばれるので、クリックした後に表示される広告には、ある意味さらに強い関心を持ってもらえる可能性があります。
動画広告
次に「動画広告」ですが、設定できる方法は、
- 通常の動画を使用して設定する方法
- 複数枚の画像をつなぎ合わせた紙芝居のような形式のスライドショー動画
などを使用して設定できる広告フォーマットになります。
動画広告=TVCMといったように認知拡大のために使用されるケースが多いですが、認知拡大だけにこだわりすぎず、コンバージョン目的で使用することも検討するようにしましょう。
キャンバス広告
キャンバス広告は、2016年の2月に正式リリースされ、本格的に運用が始まり、広告をクリックした後に表示させることができるLPのような役割をもったフォーマットになります。
キャンバス広告の特徴は、自由度の高さです。
様々なクリエイティブ要素を盛り込み誘導先のコンテンツをリッチに表記して届けることが可能です。
また、広告の誘導先であるLPを準備する場合、設計からデザイン、コーディング、ドメインやサーバー、メールアドレスの管理など、制作部分の工程が多く工数も費用もかかります。
一方でキャンバス広告は、デザインを作成し、フォーマットのガイドを参考に登録するだけでLPのような遷移先を作ることが可能です。
キャンバス広告の目的が目標ページへの誘導とした場合、ボタンのリンク先以外にコンテンツをスクリーンし終わった後に目的ページを表示することが可能です。
キャンバス広告は、世界では多くの事例は紹介されていますが、日本ではまだまだ活用されている事例が多くありません。
ダイナミック広告
ダイナミック広告とは、ユーザーのサイト閲覧状況などの行動合わせて、最適な広告クリエイティブを自動的に生成して掲載できる広告配信手法です。
オンラインでショッピングをしていて、以前見たことのある商品や自分の趣味にマッチした商品の広告が表示されたことはありませんか?
このような、ユーザー一人ひとりに最適なタイミング、最適なクリエイティブに動的に連携して表示する広告がダイナミック広告です。
ダイナミック広告を配信出来るサービスとしては、Google(GDN)、Yahoo!(YDN)、Facebook(Instagramへの配信も可能)、LINE、Twitterなどがあります。
Googleの動的ディスプレイ広告やCriteo(クリテオ)が代表的ですが、多くの広告配信プラットフォームでダイナミック広告は提供されていて、各広告配信プラットフォームがこぞってダイナミック広告を使うので、この流れで今後も活用の機会も増えていきそうですね。
コレクション広告
最後に、「コレクション広告」についてですが、コレクション広告は、複数の画像や動画を使用して設定する広告フォーマットになります。
カルーセル広告と同じで、複数製品を見せられるという特性からECで使われるケースが多いです。
また、設定条件としては、インスタントエクスペリエンス(旧名称キャンバス)と呼ばれるFacebook上でランディングページ生成することが必須になるので、少しハードルが高いといえます。
なので、慣れるまでは別の広告フォーマットを使用することおすすめします。
リード獲得広告
リード獲得広告は、FacebookやInstagram上で直接フォームを入れることができる広告です。
ユーザーが情報を直接入力していき、最後にフォームを送信するとそこで登録が完了するので、サイトに遷移せずにFacebook上で全てが完結できるため、ステップが少なくユーザーへのストレスも最小限に押さえられます。
この項目が少なければ少ないほど、ユーザーに求められる操作やページの読み込みが少ないため、離脱率や直帰率が下がりコンバージョンに繋がりやすくなります。
リード獲得広告はFacebookとInstagramのタイムライン上に掲載することができ、その用途は、問い合わせや資料の請求、メルマガの購読など様々です。
アプリインストール広告
アプリインストール広告とは、GoogleやYahoo!、アプリの検索結果やSNSのタイムラインなどに表示されるアプリインストールを目的とし、それを促す広告です。
スマートフォンのユーザー数やスマートフォンの利用時間は年々記録を更新していて、1日で閲覧するサイトやアプリは、平均いくつくらいあると思いますか?
それを月間の期間で見た時、挙げられるアプリは膨大な数になります。
そんなアプリなどを見る際に、スマートフォンやタブレット端末を利用している時に表示され、広告をタップするとアプリストアなどインストールを促すページに遷移します。
アプリインストール広告は、アプリダウンロード広告とも呼ばれます。
近隣エリア広告
近隣エリア広告とは、リアル店舗に集客させるために開発された広告で、利用者の現在地情報を元に店舗の近くにいる人々に向けてリーチすることができます。
「近くにいる人たちに認知されたい」「来店してくれそうな距離にいる人たちだけにイベントの告知をしたい!」「タイムセールの告知をしたい」など、販売の用途を選び、メッセージを配信することができます。
なので、「顧客が見ない場所に広告を配信してしまう」「近所にいない人に広告を出してしまう」ということを防げることが最大のメリットです。
近隣エリア広告は、ユーザーがそのリーチエリア内でFacebookを開けば広告が配信されるので、より便利に広告を利用できるようになり見込みの高いアクセスも増えて売上にアップを実現できます。
クーポン利用広告
クーポン利用広告は、ユーザーに割引などの特別サービスを提供することができます。
クーポンの有効期限や、広告の表示させるターゲット、提供する数などは広告主が決定し、自社のFacebookページのフォロワーに配布するのは無料となります。
また、狙ったターゲット層(新規顧客)にだけ、クーポンを配布することも可能なので、無駄が少なく、有効期限が近づいたことを、ユーザーに知らせることもできます。
Facebookクーポンを活用することで、ファン(フォロワー)との関係性強化やリピート購入・利用、また、新規顧客を獲得できる、などの効果を得られ、売り上げ拡大につなげることができます。
ご覧のように、Facebook広告には数多くの種類があります。
どれもさまざまなシーンで役立つもので推奨できるものばかりですが、特徴が違い、弊社ではどれが良いのかをその中から選び、他社をリードしていきましょう。
Facebook広告の3つのターゲティング方法
Facebook広告を効率よく運用をするためには、ある程度ターゲットを絞って配信をすることが重要になってきます。
誰に配信をしたらいいのか迷ってしまいますが、Facebook広告のターゲティング方法は、下記のように大きく3つに分かれています。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
1. コアオーディエンス
コアオーディエンスは、ユーザーがプロフィールに登録している情報やFacebookページ、アプリ上での行動などに基づいて、オーディエンスを作成します。
年齢や性別、地域といった基本的な情報はもちろん、「旅行が好き」「子供がいるユーザー」「「(過去6ヶ月以内に)転職した人」などユーザーを細かくセグメントし、ピンポイントにターゲティングできます。
利用者データ | 年齢・性別・学歴・役職・言語などの情報に基づいてターゲティング |
位置情報 | 広告を配信したい国や地域を細かく設定 |
興味・関心 | 広告をリーチしたい人の興味や関心に沿ってターゲティング |
行動 | 過去の購入履歴やデバイスの利用状況に基づいてターゲティング |
つながり | 既にFacebookアカウントをフォローしている人やいいねをした人にターゲティング(逆にこれらを除いたターゲティングも可能) |
例としては、
- 25~45歳女性 / 新潟県内のユーザー / 旅行好き / 犬に興味のある
- 40〜50歳の男性 / 渋谷区 30km圏内 / 山登り好き / お酒が好き
- 30歳代の男性 /大阪府 半径20Km内在住のユーザー / 経営に興味がある / 英語に興味あり
- 20歳の女性 / 福岡県在住のユーザー / コスメ好き / Facebookページへいいねしたユーザー
などがあります。
2. カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、自社サイトやWebサイト、アプリのアクセスログや顧客リストなどに基づいて関心の高いユーザーへリーチをすることができます。
1つの広告アカウントで、最大500種類のカスタムオーディエンスを作成することが可能です。
既に、自社の商材やサービスの顧客になっているユーザーや興味や関心を抱いているユーザーに対して、広告を配信することができるので、通常のオーディエンス配信に比べても費用対効果が高まる傾向にあります。
連絡先リスト | CRM(顧客管理システム)やメールアドレスリスト、電話番号リストなどからオーディエンスを作成。 |
サイトのビジター | 自社Webサイトや、サイト内で特定のアクションを実行したユーザーを対象にオーディエンスを作成。広告マネージャからFacebookピクセルコードを生成し、サイトに埋め込む必要があります。 |
アプリの利用者 | 既にアプリをインストールをしたユーザーを対象にオーディエンスを作成。Facebook SDKを実装して、トラッキングする必要があります。 |
例としては、商品詳細ページを閲覧したユーザーなどになります。
ただし、サイトへのトラフィックや顧客データが少ない場合には、リーチをすることができるユーザーが少なくなってしまうので、注意をする必要があります。
3. 類似オーディエンス
類似オーディエンスは、カスタムオーディエンス(ソースオーディエンス)をもとに、既存のユーザーやサイト訪問者など、よく似た傾向を持つユーザーへリーチをすることができます。
既存顧客と類似度が高いので、新規顧客の開拓に大きく貢献をします。
オーディエンスサイズを類似度1〜10%まで設定をすることが可能で、サイズが小さいほど既存顧客との類似度が高くなります。ただしその分、リーチができる人数が少なくなってしまうので、注意をする必要があります。
例としては、Webサイトを訪問したユーザーの類似のようになります。
また、類似オーディエンスは、ソースオーディエンスが100人以上ないと作成をすることができないので、より精度を高めていくためには、1,000〜50,000人のソース量が必要になります。
Facebook広告のメリット
Facebook広告には非常に細かくターゲットを絞って、情報を提供して使えるというような特徴があります。
また、ビジネスユーザーも含めた広い範囲の人にアプローチすることもできます。
そのメリットとして以下のようなものがあります。
- アプローチできる人の範囲が広い
- ターゲティング精度が高い
- 興味関心によるターゲティングができる
- 少額から広告配信を開始できる
- 様々な種類から広告フォーマットを選べる
- 低予算から始めることができる
順に詳細について説明していきます。
メリット1.アプローチできる人の範囲が広い
Facebookは、他のSNSと比較をしても、検索するアクティブユーザーが多いので、その分アプローチをすることができる範囲が広くなり、その中に自分の広告を届けたい層が含まれている可能性も高くなります。
30代の男性に向けて商品を売りたい場合、Instagramではそのような層の利用者は決して多くはありませんが、Facebookには利用者が多い傾向があります。
ユーザーが多く、アプローチできる範囲が広いということは、アクセスが多くなり顧客の獲得に繋がる大きなメリットといえます。
メリット2.ターゲティング精度が高い
Facebook広告は、ターゲティング精度が非常に高いのが特徴です。
ユーザー情報からは、主に下記の項目でターゲティングをすることが可能です。
- 年齢
- 地域
- 性別
- デバイス
- 職業、役職、業界などのビジネス情報
- 交際ステータス、子どもの有無 など…
Facebookではアカウントを作成する際に、本名や実際の年齢、居住地を入力して登録する事が必要があるためです。
Twitterの場合だと、年齢や性別を偽ったりして楽しんでいるユーザーも多くいるので、そのようなユーザーにもターゲティングが適用されてしまいますが、Facebookは実名での登録制になっているのでそのようなことを防ぐことができます。
実際、広告を配信しようと思いターゲティングをする際に年代や性別を設定することは多いと思いますが、完全にターゲットを絞って最適化することは広告をより有効的に用いることにつながります。
メリット3.興味関心によるターゲティングができる
ユーザーが、自分で追加して設定する項目以外でもターゲティングを行うことが可能です。
Facebookは、ユーザーのFacebook上での行動を自動的に分析する機能があります。
正しく分析を行い、その人の興味関心をターゲットに着目して、広告を配信することが出来るので「関連していない」ような失敗をすることが少なくなります。
Facebookに登録しているユーザー情報やWebサイトでのダウンロードなどの行動履歴等からFacebookが独自に制作したセグメントを使用するのです。
前述で伝えたターゲッティングと、この興味関心によるターゲット絞りによってかなり質の高いターゲティング配信を行うことが出来ます。
メリット4.少額から広告配信を開始できる
広告をだすにはお金がかかりそうなイメージがありますが、Facebook広告では最低100円から始められます。
もちろん広告として効果を出すためには、一定の費用を用意する必要はあります。
それでも、出稿最低費用が安いということは、広告を打つリスクも少ないため、広告を試してみたいという方におすすめです。
100円から始められるという手軽さはFacebook広告の魅力の機能の一つです。
メリット5.様々な種類から広告フォーマットを選べる
Facebook広告には、様々な機能もありますが、種類が豊富にあります。
その種類については前述で説明していますが、動画広告やリンク広告など様々なものの中から選ぶことができます。
利用者の目的に合わせて、最も効果的なものを選ぶことができるのは魅力的です。
メリット6.低予算から始めることができる
Facebook広告は、インプレッション課金(CPM課金)または、クリック課金(CPC課金)のような料金形態になっているので、最低でも数百円からの手軽に始めることができます。
1日1,000円・月間3万円という予算でも、ピンポイントに絞り込んだターゲット層にのみ配信をすることができるので、費用対効果の高い広告を作成することができます。
Facebook広告のメリットをみてみると、広告の運用に関して知識がなくても、低予算から費用対効果の高い広告を配信することができる魅力的な媒体であるということが分かります。
Facebook広告のデメリット
何事においてもメリットばかりではありません。
そこで、Facebook広告のデメリットについてもみていきましょう。
Facebook広告には、デメリットとして致命的なものはありませんが、どのようなデメリットがあるのかを先に知っておくことで、何かしら対応をすることが出来るので、把握しておきましょう。
Facebook広告には、デメリットとしては、
- Facebookユーザーにしか届かない
- Facebook広告の仕様変更が多い
また、デメリットを知ることで、自分のやろうとしているビジネスにFacebook広告が合っているかどうかの判断材料にもなります。
デメリット1.Facebookユーザーにしか届かない
Facebook広告は、基本的にはFacebookの画面に表示されるものなので、当然、Facebookを利用しているユーザーにしか届くことはありません。
なので、いくら広告を配信しても、「Facebookを利用していない」という方の目に触れることはありません。
なので、他のGoogle広告などと比べると配信をすることができるターゲットは限定されてしまいます。
また、Facebookのユーザー層は40代以降が過半数を超えているとなると、若年層をターゲットとしているビジネスには、Facebook広告は不向きだと言えます。
その場合には、Facebook広告よりもTwitter広告やLINE広告などの方が向いているのでおすすめします。
デメリット2.Facebook広告の仕様変更が多い
Facebook広告は、仕様変更が多くあるので、その都度仕様に合わせた広告を出稿する必要があるので、その点がデメリットになります。
代理店などに広告の運用を任せている場合には使用の変更に対しても対応をしてもらうことができますが、自社で運用をしている場合には、仕様変更がされる都度、Facebookの公式ヘルプなどを確認しながら運用していく必要があります。
デメリットについて紹介をしましたが、Facebook広告にはデメリットをゆうに超える大きなメリットがあります。
メリットを考えると、デメリットは微々たるものではあるので、念のため、広告を運用していくうえでは頭の片隅に置いておきましょう。
Facebook広告の課金の方法
Facebook広告の費用については、広告主が自ら設定をすることができます。
キャンペーンや広告セットごとに、1日の上限予算を設定したり、掲載期間内での上限予算を設定することによって、予算の払いすぎなどを防いで無駄をなくすことができます。
以下の2つが、Facebook広告での課金の方法になります。
- クリック課金(CPC)
- インプレッション課金(CPM)
それぞれ、課金方法について見ていきましょう。
①クリック課金(CPC課金)
このCPC課金の方法で費用が発生するのは、広告が1回クリックされた場合になります。
広告がクリックされる → 費用が発生
ユーザーが広告に反応する毎に費用が発生するので、リスティング広告同様無駄がないように見えますが、次に紹介するCPM課金と比較するとFacebook広告においてはそうでもないことが分かります。
②インプレッション課金(CPM課金)
このインプレッション課金で費用が発生するのは、1000回広告が表示された場合になります。
1000回広告が表示される → 費用が発生します
リスティング広告のイメージとは異なり、基本的にはFacebook広告ではこちらの方が成果が良くなる傾向があります。
インプレッション課金の方が成果が出やすい理由は、課金の方法に合わせて配信形式が最適化されることにあります。
つまり、「課金の方法 = 配信形式」であり、
- CPM課金 → インプレッション型配信
- CPC課金 → クリック型配信
となるわけです。
そのため、クリック型配信を選ぶと、
クリック型配信を選ぶ → よく広告をクリックするユーザーに配信される → その広告に興味がなくてもクリックされる → 無駄な広告費が発生
となる傾向にあるため、広告を初めて出稿する際などは「全くクリックされなかったけれども、広告費が発生してしまった」ということになってしまうので、インプレッション課金の方が成果が出やすいということになるのです。
Facebook広告の配信先となるユーザー属性
広告はただ発信すれば良いというものではなく、「誰に何を発信するのか?」という視点を持つことが大切です。
Facebook広告では基本的に、購買意欲があまり高くないユーザーを前提に考えていく必要があります。
そこで、Facebook広告ではユーザーのプロフィール情報をもとにして、ターゲットを絞り込んだアプローチができます。
また、年齢・性別・地域・学歴などの情報から、広告の内容を伝えたいユーザーを見極められるため、効率的なアピールをすることが可能です。
対象ユーザー(ターゲット)を絞って設定することももちろん可能ではありますが、潜在層であることを考えると、購買意欲は低いのです。
なので、Facebook広告では、これらの層のユーザーへのアプローチの仕方や、どういった方法で購入を促すのかといったことを考えていくことがベースとなるのです。
競合相手との優位点や、商品・サービスの良いところをアピールしていくことはもちろん大事ですが、それよりも前に、ユーザーの購買意欲はあまり高くはないのだということは大前提としておく必要があるのです。
Facebook広告のオークションの仕組みとは?
Facebook広告は、広告主とユーザーの双方に対して、最大の価値がある広告が表示されるオークションを採用しています。
入札価格が高ければ高いほど、ユーザーに表示される傾向が高くなりまが、必ずしも入札価格だけで判断されるというわけではありません。
Facebookの広告オークションでは、「入札価格」「推定アクション率」「広告品質」の3つを総合的に判断した上で、ユーザーへの表示を行っていきます。
- 入札価格:広告主がその広告に対して設定した入札価格(目標達成のために支払う用意がある金額)
- 推定アクション率:広告を見たユーザーがアクション(いいね、シェアなど)を起こす見込みや広告経由でコンバージョンに至る可能性
- 広告品質:広告を見たユーザーの肯定的・否定的なフィードバッグや低品質と見なされる広告の特徴から判断
このように、推定アクション率と広告品質から、広告の関連度が決まります。
この関連度が高ければ高いほど、ユーザーに優先的に表示されるので、広告の費用対効果が高まります。
入札価格をいくら高く設定をしたとしても、ユーザーが興味・関心をもってくれるような魅力的な広告でない限り、ユーザーはスルーしてしまい、ユーザーの目に触れる回数としては減ってしまいます。
広告を出稿する際に重要なポイントとしては、ユーザーのアクションを促すか、否定的な印象を与えないかという視点になります。
Facebook広告初心者が初めに気を付ける7つのポイント厳選!
基礎的な内容の復習が終わったところで、ここから本題のFacebook広告を運用するためのポイントを7つに絞って紹介していきます。
- キャンペーンを使い分ける
- 広告セットとキャンペーンの目的を同じにする
- 複数のオーディエンスを作る
- 同じようなオーディエンスは作らない
- バナーに注力する
- 広告のパターンを使い分ける
- カスタムオーディエンスを利用する
成果を出していくのに必須とも言えるポイントですので、しっかりと押さえておきましょう。
①キャンペーンを使い分ける
Facebook広告では、キャンペーンをハッキリとした目的で使い分けることが効果に繋がります。
その目的としては、コンバージョンやウェブサイトクリック等をなんとなく使用してしまいがちですが、”購入してもらいたい” “ユーザーを集めたい” “認知してもらいたい”といったようなユーザーに「どのような行動をとってもらいたいのか」を考えて目的を決めていけば、広告の効果を格段に上げることができるのです。
複数の目的があるようなときは、複数のキャンペーンを1つのアカウントで展開していくのもよくある方法です。
②広告セットとキャンペーンの目的を同じにする
キャンペーンだけではなく、広告セットでも目的を設けることができます。
初期設定のままというケースの方も多く見られますし、それでも特に問題はありませんが、
広告セットの目的とキャンペーンの目的を同じにするという方法もあります。
(キャンペーンがCV目的 → 広告セットもコンバージョン目的を選択)
広告の効果がいまいち上がらない場合や、運用に慣れてきたといったときには、キャンペーン目的に加えて広告セットでも目的を変更してみるというのも方法のひとつになります。
③複数のオーディエンスを作る
オーディエンス(広告配信のターゲット)の細かい設定は広告セットで行うことができるので、オーディエンスを複数作り、広告を配信するようにしていきましょう。
・複数のオーディエンスを作る(予算に関わらず少なくとも2~3パターン)
↓
・作成した複数のオーディエンスに一斉に配信する
↓
・より効果の高いオーディエンスを見つけられる
↓
・効果が現れるまでの時間を短くすることができる
この複数のオーディエンスからより効果の高いオーディエンスを探し当てていく方法は、Facebook広告においては、ターゲットを絞り工夫していく方法よりも早く成果を上げることができるでしょう。
④同じようなオーディエンスは作らない
同一アカウントで複数のオーディエンスを作るときに、似たようなターゲットを設定すると同一アカウント内で競合してしまう為、成果が低くなってしまいます。
したがって、複数のオーディエンスを作るときには、できるだけ同じようなターゲットにはしないことが重要になります。
⑤バナーに注力する
Facebook広告は、以下の順にユーザーに注目されやすくなります。
(注目されやすい) → バナー → 広告文 → Facebookページ → タイトル → (注目されにくい)
つまり、一番注目されるバナーの質に大きく左右されるわけです。
たとえ広告文等の他の部分がいくら良くても、バナーの質が低ければ見てもらうことすらできず、クリック率に大きな差が出てきます。
バナーの質の差によりクリック率が数倍近く変わることも稀ではないのです。
したがって、バナーに出来るだけ注力することが重要となります。
⑥広告のパターンを使い分ける
Facebook広告では、以下の5つのパターンを選択できます。
- キャンバス
- 動画
- スライドショー
- カルーセル
- バナー
この中から目的に合わせたパターンを選択していきます。
例としては、以下のようなものが考えられます。
- 商品のイメージを強くアピールしたい → カルーセル
- イメージや認知度をアップしたい → 動画
- 複数の商品を紹介したい → キャンパス
これらのように広告の目的とパターンの特徴を考慮して、配信を行っていきましょう。
⑦カスタムオーディエンスを利用する
Facebook広告で最も効果を狙えるのは、カスタムオーディエンスを利用した配信です。
特に効果を狙えるのは、類似リストを利用した配信です。
その中でも、顧客情報の既存リストを使用することができる場合は、それを使った配信を行うのは必須と言えるほど効果を得られるでしょう。
Facebook広告で成果を出すコツ
Facebook広告で成果を出すコツについて、お伝えします!
- 予算・ターゲティングを絞りすぎない
- 配信面ごとに適切なクリエイティブサイズを用意する
- 動画クリエイティブを活用する
- 配信結果を定期的に確認する
一つずつ、見ていきましょう。
予算・ターゲティングを絞りすぎない
Facebook広告に限ったことではありませんが、運用型広告の場合、「機械学習による最適化」が主流となっているので、配信することができるデータが少ないと機械学習によっては、広告成果につながらないというケースがあります。
広告の運用を始めたときのターゲティングというのは、あくまで予想に基づくものになるので、まずは、広告を配信してみて、その後のデータを見ながら、徐々に適切なターゲットに絞っていくようにしましょう。
たとえば、ターゲティングでは、オーディエンス設定で右上に「推定オーディエンスサイズ」が表示されるので、赤は「狭い」、緑は「適切」、黄色は「広範囲」 という目安を見て、緑色の適切ゾーンになるようにターゲティングを工夫しましょう。
配信面ごとに適切なクリエイティブサイズを用意する
Facebook広告のクリエイティブは、配信面ごとに適切なクリエイティブサイズを用意することが重要になります。
Facebook広告では、さまざまなアスペクト比で表示をすることができますが、画像・動画ともに必ず用意するべきサイズとしては、「1:1(スクエア)」と「9:16(縦長)」の2サイズになります。
代表的な配信面は、フィードは、1:1(スクエア)サイズで、画像・動画ともに1,080px以上の用意をおすすめします。
また、ストーリーズは、9:16(縦長)サイズで画像・動画ともに1,920px以上の用意をおすすめします。
特に、正方形は画面内の大半を網羅しているので占有率が上がりやすくなり、その結果、ユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。
動画クリエイティブを活用する
動画クリエイティブは、静止画と比較しても動いているという点でユーザーの目に留まりやすくなります。
また、画像やテキストと違って、短い時間で多くの情報を伝えることができます。
しかし、広告用のクリエイティブの場合には、通常の動画とは違って、冒頭3秒で目を引くクリエイティブかどうかがポイントになるので、魅力的な動画の作成をしましょう。
配信結果を定期的に確認する
Facebook広告は、機械学習によって自動的に最適化されますが、広告の配信結果は、定期的に確認することをおすすめします。
確認するポイントとしては、広告の成果として配信面やターゲット別にどのように異なるかということについて分析をしましょう。
簡単な確認方法としては、キャンペーンをクリックして左側のチャートをクリックすることで、ユーザー別、またはプラットフォーム別の成果を確認することができるので、より詳しい分析については専門的な知識が必要となりますが、簡単な確認においては定期的に行うことをおすすめします。
Facebook広告の成功事例
ここからは、実際にFacebook広告で、成果を挙げた事例について解説していきます。
幼児向け教材サイトでコンバージョン率が倍増
幼児向けの英語教材「ディズニー英語システム」を提供しているワールド・ファミリー株式会社は、新規顧客を獲得をするために、動画だけではなく、動画と文章を組み合わせたFacebook広告を出稿しました。
その動画の内容は、手元に届いた英語教材を開封する楽しげな動画内容となっていて、その実際の様子を見せることで、新規顧客にワクワク感を届ける広告クリエイティブとなっています。
商品に興味を示す可能性の高いユーザーに対して、類似オーディエンスを利用して広告の配信を行った結果、ウェブサイトのコンバージョンは2.4倍となり、訪問増加率としては19%と高い成果を上げることができました。
共感を得るというところが、この数字に繋がったのではないかと思います。
結婚相談所のサービスのコンバージョン数を約10倍に
結婚相談所のサービスを運営するA社では、リード獲得を目的として、会員登録前の資料請求や面談予約を獲得するために、Facebook広告の配信を開始しました。
Facebook広告を配信する以前は、ターゲットごとに細かくキャンペーンや広告セットを分けていましたが、手動で入札ということもあり、パフォーマンスが合わないという問題がありました。
そこで、Facebookの機械学習フレンドリーなターゲットとクリエイティブに、切り替えて展開をしました。
さらに、資料請求を行なった既存の顧客ユーザーリストから、カスタムオーディエンスを作成し、類似オーディエンス機能を使って配信をした結果、コンバージョン数が約10倍に増加し、CPAを従来の90%に抑えることに成功しました。
膨大な量の情報を手動で運用するというのには、限界があります。
動画広告を活用しブランドの魅力を訴求。前月比500%の売上を実現
雑貨や文具製品の企画・販売を行うB社では、自社ブランドの認知度アップとオンラインでの売上向上を目指して、Facebook広告の配信を開始しました。
認知度アップのためには、まず広告を打つというのは得策です。
FacebookとInstagramにおいて、まず、製品の魅力を効果的に伝えるために、動画広告を活用したキャンペーンを実施し、デザインや質感といったことにこだわって、目に留まるような工夫をし、ファンの獲得を促進しました。
リンクのクリック単価については、従来実施していた写真広告よりも32%削減しました。
また、カスタムオーディエンスと類似オーディエンスを活用することによって、国内在住の24~55歳の女性、そして過去30日以内に購入履歴のあるユーザー、そして該当ユーザーに類似するオーディエンスをターゲットに設定することによって、その結果、オンラインでの売上を、前月比の5倍にすることができました。
Facebook広告を出す際の4つの注意点
Facebook広告はターゲット精度が非常に高い機能を持つので、運用時には注意すべきことがいくつかあります。
注意事項を守らないで広告を出稿すると、適切なユーザーにリーチできなかったり、広告の表示がされないかもしれません。
なので、
- 広告画像内のテキストの占有率が適切か
- 広告ポリシーに違反していないか
- 適切なセグメントの設定が行われているか
- 間違えて個人アカウントで運用していないか
の、4つの点について、以下で詳しく紹介します。
(1)広告画像内のテキストの占有率が適切か
Facebook広告では、広告画像内のテキスト量が多すぎると、広告のリーチが限られたり、広告が配信されない可能性があります。
また、画像内テキストとは広告画像やクリエティブ内にある画像のことを指し、広告本文は含みません。
現在の広告システムでは、広告画像内のテキスト量によって広告のリーチが異なる設定になっていて、画像内のテキストが多いと判断された場合は、最悪広告が配信されない可能性もあります。
(2)広告ポリシーに違反していないか
Facebook広告には広告ポリシーが存在していて、このポリシーに反してしまうと広告審査に通らず、広告が配信されません。
広告ポリシーには、以下のようのものがあります。
- 違法な商品やサービス
- 差別的な行為
- 第三者の権利の侵害
- 誤解を招くコンテンツや虚偽のコンテンツ
この他にも、Facebook広告で禁止されている内容として複数のポリシーが存在します。
なので、広告を作成したら確認するようにしましょう。
(3)適切なセグメントの設定が行われているか
適切なセグメントの設定ができていないと、Facebook広告の効果を最大限に発揮することができません。
Facebook広告は、 ユーザーの性別や年齢、学歴や職種、属性・地域などを細かく設定して、ターゲットを絞って配信が可能です。
このターゲットが適切に設定されていないと、想定とは異なるユーザーに広告が配信される恐れがあり、これでは目標を到達することが難しくなってしまいます。
目標を到達するためにも、広告費用を無駄にしないためにも、商品を訴求するべきセグメントは日々適切なものへと設定する必要があります。
また、広告配信後は成果を確認をして、インプレッション数・CV数などに応じて、セグメントが適切であるか判断し調整するようにしましょう。
(4)間違えて個人アカウントで運用していないか
最近では、Facebookの個人アカウントを持っている方がほとんどだと思います。
そこで、個人アカウントで広告を投稿してしまうようなミスをしないように注意しましょう。
個人アカウントを持っているからこそ、間違って個人アカウント名で広告を配信してしまうことも多くなっています。
なので、個人でもビジネスアカウントを作成している人は、 広告作成前に、広告作成メニューの「アイデンティティ」が個人アカウントになっていないか確認するようにしましょう。
そこで企業用の広告アカウントが選択されていれば大丈夫ですので、安心して広告作成に取り掛かりましょう。
Facebook広告初心者が実施すべき3つの改善施策!
広告を運用していると、あまり効果が得られないときも出てきます。
そのようなときの改善するための3つのポイントをこれからご紹介します。
- データの確認と分析
- ターゲットを固定しない
- 設定の変更は2週間が目安
それぞれ、見ていきましょう。
①データの確認と分析
以下のようなデータを見ることができます。
- 対象ユーザーの年齢や性別
- クリック率
- CPA
- デバイス上の成果や時間帯 …など
これらのデータをしっかりと確認して、何が効果的で、何が成果を下げてしまっているのかを分析し、その結果を広告に反映していくことが大切です。
②ターゲットを固定しない
前述の広告を運用するためのポイントでも出てきましたが、Facebook広告では、
効果の高いターゲットを見つけていくことが重要になります。
以前は成果が得られていたのに、最近は効果が薄くなり、バナー、広告セットやキャンペーンの目的等を変えてみたけどそれでも上手くいかないといったこともよくあります。
そのようなときには、そのターゲットにこだわらず、効果の高いターゲットを見つけるための設定変更をドンドンと行っていきましょう。
③設定の変更は2週間が目安
Facebook広告では、古い広告と判断されると配信量が減少していき、その目安は同じ設定で2週間程になります。
効果の高いものであれば4週間程度大丈夫な場合もありますが、そうでない場合には1~2週間程度で影響が出てきます。
効果が得られなくなってきたときには、まずこの2週間の目安が過ぎてないかを確認するようにしてみましょう。
Facebook広告に向いているビジネス・向いていないビジネス
Facebook広告はどんなビジネスにも向いているわけではなく、中には向いていないビジネスも存在します。
Facebook広告が向いているビジネス | Facebook広告が向いていないビジネス |
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Facebook広告が向いているビジネス
Facebook広告は、実名登録でによって細かくターゲット層を指定して配信をすることができます。
自社の商品やサービス、ビジネスに興味を持ってくれそうなターゲットに対して、ピンポイントに広告を表示することができるので、基本的には多方面のあらゆる業種に向いている広告媒体といえます。
あえて、Facebook広告が向いているビジネスの特徴を挙げるとするならば、商品やサービスの価格が高額すぎないことです。
また、ターゲットとする層が狭すぎないことです。
Facebook広告が向いていないビジネス
Facebook広告が向いているビジネスに対して、Facebook広告が向いていないビジネスには、どのような特徴があるのでしょうか。
①高額な商品やサービス
広告の効果が出にくいとされるのは、高額な商品やサービスを売りたい目的でのFacebook広告出稿になります。
Facebookユーザーは、そもそも友達などコミュニケーションを取るためのツールとしてFacebookを利用しているので、何か問題があってそれを解決するためにログインをしているわけではありません。
ユーザーが商品やサービスを検討するということは、そのことについて考えたり悩んだり、興味があって検索をします。
なので、高額な商品やサービスを売りたいという場合には、Googleキーワード広告のように「髪質改善 サラサラ」「脱毛 痛くない」など、持っている悩みの解決方法を探しているユーザーに広告を出した方がコンバージョンにつながりやすくなります。
また、どうしても高額の商品やサービスをFacebook広告で宣伝をしたいという場合には、お試しをすることができる試供品やワンコインなどとして、ハードルを少し低設定をすることで、Facebookユーザーにも情報を届けやすくなります。
②ターゲットがニッチすぎる
あまりにもターゲットが狭すぎる商品やサービスは、広告を配信することができる母体自体が極端に少なくなってしまいます
その結果、広告の効果としては出にくいといえます。
ターゲットを絞らなければならない場合には、最初は想定しているターゲットより少し幅を広げて配信を行ってみて、効果に応じてターゲットを狭めていくことをおすすめします。
Facebook広告初心者が初めに気を付ける7つのポイント厳選!3つの改善施策も併せて解説!まとめ
ここまで、Facebook広告の運用すためのポイントと改善するためのポイントや機能についてご紹介してきました。
Facebook広告の設定手順は、開始から公開まで少し複雑なところもありますが、決めることが分かって慣れてしまえばそこまで難しい作業ではありません。
今回の運用するためのポイントと改善するためのポイントは、どれも基礎的な内容として外せない重要な考え方です。
このFacebook広告は人気でとても便利なので、基礎を理解さえして設置すれば、関心の高いターゲットへ精度の高い広告を出稿することが可能になります。
ぜひこの機会に、Facebook広告を理解して活かして、自分独自のノウハウを作り上げていきましょう!
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