皆さんは、Facebook広告の入札価格上限を知っていますか?
入札価格上限は、Facebookの入札戦略オプションの1つです。
広告オークションでの入札方法をFacebookに指示することができるのですが、実は、入札価格上限はFacebook広告の中でも知名度が低い要素なんです。
しかし、Facebook広告の入札価格上限は広告運用の大多数を占める要素になっているんです。
そこで今回この記事では、Facebook広告の入札価格上限について見ていきましょう。
初心者の方にでも分かりやすくポイントを押さえて機能などを紹介していくので、参考にしていただければ幸いです。
Facebook広告の入札価格上限で支払い料金の決定方法は?
まず、Facebook広告というのは、作成して配信したあとに最終的に支払いを行う料金の決定方法は、「合計消化金額」と、「獲得した各結果の単価」によります。
合計消化金額を「予算」、獲得した各結果の単価は「入札戦略」を設定することで、コントロールすることが出来ます。
予算とは?
予算と言うのは、広告を配信する際、そのためにFacebookに払う意思のある金額のことを言います。
アカウント全体、キャンペーン、広告セットそれぞれに値を設定することが可能です。
予算が少なすぎてしまうと、広告を表示する機会が減少してしまうし、予算が多すぎても設定したターゲット層が少なく、予算を使いきれなくなってしまいます。
なので、費用対効果などのバランスを考えて金額設定をしていく必要があります。
入札戦略とは?
入札戦略というのは、アクションに対して適正な価格で入札し、最大限の効果を獲得するためのものです。
選択した入札戦略に応じて決めた入札価格は、広告オークションによってえらばれる広告の重要な要素のひとつとなります。
Facebook広告の入札価格上限とは?
では、Facebook広告の入札価格上限について見ていきましょう。
まず、Facebook広告の入札価格上限とは、入札に上限を設ける設定のことを言います。
入札価格上限を超えずに、結果を増やすことができるというものです。
入札価格上限を使用する場合には、単価やバリューの目標に基づいて、Facebookに入札価格の調節をしてもらうのではなく、入札全体の入札価格上限を設定することになります。
ただ、入札価格を超えないように入札をするので予算自体を消化できない場合もあります。
獲得のための機械学習をうまく回すことが困難となるので、あまりお勧めされていません。
しかし、使い方によってはかなり有効的に使うことができるんです。
「最小単価」のように、予算内で獲得を最大化させるために必要な場合には、上限なく入札が上がっていってしまうと、上がった時に想定よりもはるかに高い入札が行われてしまいます。
入札価格上限は、そういったことにならないように、あらかじめ優先して入札の上限を設定しておくための設定となります。
予測コンバージョン率を充分に理解して、適切な入札価格を計算できる広告主を対象としています。最小単価で採用できる採用情報は、単価が変動しやすくなる場合があるので常に把握しておきましょう。
Facebook広告の入札価格上限以外の入札戦略は?
Facebook広告の入札戦略には、入札価格上限以外にもあります。
その他の入札戦略について見てみましょう。
最小単価
最小単価というのは、予算を最大限消化しながら、低い単価でよりたくさんの広告を表示できるようにFacebookが自動で入札管理してくれる設定のことです。
初めてFacebook広告を利用するので単価が決まっていない場合や、予算を出来るだけ多く効率的に消化したい場合に適しています。
ターゲット単価
ターゲット単価というのは、設定した単価になるように配信調整が行われる設定のことです。
ターゲット単価では、設定している単価よりも低くなる可能性がある場合でも、出来るだけ設定されている単価に近づくように調整してくれます。
指定された単価の±10%程度におさまるように調整してくれます。
平均目標達成単価上限
平均目標達成単価上限というのは、広告に設定する平均の目標獲得単価の上限を設ける設定のことです。
コンバージョン単価の上限を設定し、その上限単価の範囲内でコンバージョン数を最大化できるようにFacebookが入札価格を決めます。
コスト効率を最大限に高めたい場合などに適した戦略となっています。
目標設定が、広告に見合わないほど非現実的なものである場合、広告費が消費されなくなってしまうので注意しましょう。
Facebook広告の入札価格上限はいつ使う?
では、Facebook広告の入札価格上限の適した用途について見ていきます。
まず、Facebook広告の入札価格上限はオークションの入札価格をコントロールしたいときに使います。
ただ、入札価格は結果単価と大きく異なる場合もあるので要注意となります。
例えば、ブログの記事に1クリック100円で誘導したいと言った場合において、設定を入れると広告結果は必ず1クリック100円以内におさまります。
広告設定がうまくマッチした場合には、目標獲得単価は安くなる傾向にありますが、あまりにも非現実的な設定だと、違い過ぎて広告がうまく消化されなくなってしまうので注意しましょう。
例えば、新規顧客の獲得を強く望んでいるけれど、予算が設定されていない場合、新規顧客獲得にリーチをかける費用が、会社の利益より低いのであれば、広告の掲載を続けたほうがいいと判断した場合。
新規顧客に期待できるバリューを把握しているので、コンバージョン獲得のためには、その金額を超えずに入札したいですよね。
入札価格上限を設定すれば、入札に会社の利益以下の上限を設定することで、希望通りの入札戦略を設定することが出来るので検討しましょう。
Facebook広告の入札価格上限のデメリットは?
では、Facebook広告の入札価格上限のデメリットについて見ていきます。
獲得単価の平均が低くなりがち
Facebook広告の入札価格上限は、入札の上限設定をするものです。
ですから、獲得単価の平均は上限設定単価より低くなりやすいんです。
例を挙げてみると、平均クリック単価が20円としましょう。
これは平均です。
しかし、Facebook広告の入札価格上限でクリックの上限を30円と設定すると、1クリックに対して30円を超えて入札されないようになります。
すると、クリックはすべて30円以下になってくるんです。
つまり、31円以上のクリックがはじかれてしまうんです。
レポート表示がされない
また、Facebook広告の入札価格上限には結果が表示されません。
何もレポートが無いということなんですね。
ですから、Facebook広告の入札価格上限の分析が厳しくなってきます。
予算全てを使い切ることができない場合がある
また、Facebook広告の入札価格上限を設定していることで、予算全体を消費することができなくなることがあります。
これは、入札価格を超えないように入札をするためです。
Facebook広告の入札価格上限の最適な使い方は?
では、Facebook広告の入札価格上限の最適な使い方について見ていきましょう。
入札価格上限の最適な使い方
Facebook広告の入札価格上限の最適な使い方、はFacebookが公表しています。
それは
- 内部入札やLTVモデルを使用している
- Facebookがオークションで入札できる金額をコントロールしたい
場合です。
この場合においては、Facebook広告の入札価格上限が適していると言えます。
入札価格上限の注意点
入札価格上限を設定するときの注意点は以下の通りです。
- 入札価格上限では、レポートに表示される顧客獲得単価はコントロールされず、入札価格を頻繁に変更する必要があります。
- 入札価格上限を使用すると、予測コンバージョン率および限界費用に基づいて入札価格を計算できます。
入札価格上限と平均目標達成単価上限をうまく使い分ける
入札戦略において、入札価格上限と平均目標お達成単価上限はどうやって使い分けたらいいのか悩んでしまうことも多いですよね。
平均目標達成単価上限は、レポートに表示される結果の単価を反映してくれます。
そして、機械学習を利用して、必要な価格まで入札し、上限を超えない範囲内で結果を最大化するという仕組みになっています。
一方、入札価格上限は、目的のアクションに対して支払う金額を反映しますが、最終的に支払う実際の単価は反映されません。
入札価格上限は、オークション全体で入札する最大金額の設定であり、レポートに表示されるCPAなどには上限を設けないのです。
入札価格上限は、指定した金額以上の入札は行わないので、平均目標達成単価上限より、CPCやCPAは下がる傾向にあります。
機会を逃し、結果の数を制限してしまう入札手法でもあるということです。
Facebook広告の入札価格上限とは?概要と使うタイミングについて解説!まとめ
今回は、Facebook広告の入札価格上限について説明をしてきました。
Facebook広告の入札価格上限は、機会ロスを生み、結果を逃してしまいがちなビジネスの戦略でもありますので、あまりお勧めされない方法です。
しかし、使い方によってはインストールした結果、最大限の効果を発揮することもあります。
Facebook広告の入札価格上限を駆使して成功している人は、まだ見かけないので先駆者となれる可能性がありますよ!
入札戦略をうまく使って、効率を高くしてFacebook広告の運用をしていきましょう!
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