皆さんは、Facebook広告を運用していくうちに「ターゲティングは大事だ」と言うことをうすうす理解していると思います。
Facebookは、日本国内だけでも利用者数はかなり多く、実名登録なので、Facebook広告ではターゲティングの精度の高さがポイントとなってくるはずです。
広告を掲載していく上で、どのうおうなユーザーにアプローチしていくのかを見極めるのも広告効果の分かれ目の一つと言えるでしょう。
そこで、キーワードでターゲティングができれば役に立つと思いますよね。
Facebook広告でキーワードでターゲティングができれば、かなり効率化もなされ、ユーザーの質も上がってくるはずです。
この記事では、Facebook広告でキーワードターゲティングができるのかどうかを見ていきましょう。
- Facebook広告におけるターゲティング配信の特徴
- Facebook広告でキーワードターゲティングできる?
- Facebook広告のターゲティングをする上で知っておきたいアカウント構造は?
- Facebook広告のターゲティング方法の種類は?
- Facebook広告のターゲティング方法のコアオーディエンスとは?
- Facebook広告のターゲティング方法のカスタムオーディエンスとは?
- Facebook広告のターゲティング方法の類似オーディエンスとは?
- Facebook広告のターゲティングでコアオーディエンスの掛け合わせパターンとは?
- Facebook広告でターゲティングでオーディエンスは「保存済み」にしておくことが重要
- Facebook広告でキーワードターゲティングはできる?広告運用初級編!まとめ
Facebook広告におけるターゲティング配信の特徴
Facebook広告では、「ユーザー情報」「興味・関心」「ページとの繋がり」「端末情報」などを利用したターゲティング配信をすることが可能です。
また、ユーザーが登録している情報だけでなく、Facebook上でのユーザーの動きを詳細な興味を基にして解析をして、とても細かいターゲティングを行うことができます。
特にFacebookでは、基本的にユーザーは実名登録を行っていて、クッキーベースでのターゲティング配信とは精度が異なります。
アクティブに活動している人も多いため、精度の高いターゲティングが可能となっていて、さらに、属性や嗜好性などいろいろな切り口でマーケティングを行うこともできます。
Facebook広告でキーワードターゲティングできる?
結論から言うと、Facebook広告ではキーワードターゲティングはすることが出来ません。
Facebook広告でキーワードターゲティングは出来ないので、他のターゲティング方法を試す必要があるんです。
将来的にFacebook広告でキーワードターゲティングができるようになるかもしれませんが、現状はできないんですね。
ちょっと残念ですが、キーワードターゲティングに代わるターゲティングを見ていきましょう。
Facebook広告のターゲティングをする上で知っておきたいアカウント構造は?
Facebook広告というのは、アカウントの中にキャンペーン。
キャンペーンの中に広告セット。
広告セットの中にオーディエンスがある。
という構造になっています。
アカウント | |||
キャンペーン | |||
広告セット | |||
オーディエンス |
1つの広告セットに対して設定できるオーディエンスは1つとなっています。
Facebook広告を作成するにあたり、まずは広告ターゲットとなるオーディエンスを作成する必要があります。
そして、その次にキャンペーンや広告セットを作成するようにしていきましょう。
Facebook広告のターゲティング方法の種類は?
では、Facebook広告のターゲティング方法について見ていきましょう。
Facebook広告には大きく分けて3つのターゲティング方法があります。
それは、
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
の3つとなっています。
基本的に、Facebook広告でターゲティングをする場合は、この3つにかかっていると言えるでしょう。
では、この3つのターゲティングについてさらに深堀をしていきましょう。
Facebook広告のターゲティング方法のコアオーディエンスとは?
まず、コアオーディエンスです。
コアオーディエンスとはいったい何なのでしょうか。
コアオーディエンスというのは、利用者が掲載しているプロフィールやその情報、プラットフォーム上でのアクションなどに基づいて摘出するオーディエンスのことです。
利用者のデータや場所、年齢、性別など基本的な属性から、学歴、職歴、興味関心や行動などが影響しています。
また、デバイスやアプリ利用状況などの行動も設定することが可能となります。
コアオーディエンスでは、「基本設定」と「詳細ターゲット設定」の2つの詳細設定が可能です。
コアオーディエンスは、選択肢の一番多いオーディエンスとなります。
Facebookに登録しているユーザーの情報やウェブの行動履歴などからFacebookが独自に作成したセグメントを使用しますので、実名登録だからこそ出来る精度の高いターゲティングが可能となります。
基本設定
基本設定としては、「地域」「年齢」「性別」「言語」の4つのターゲティングがあります。
地域 | 国・都道府県・市町村・郵便番号・地図上で半径1km~80kmの円でも指定することができます。
国内だけでなく、「全世界」や「地域名」などでも絞り込みをすることが出来ます。 ユーザーの指定も 基本的には、その地域のユーザーをターゲットとするために、「この地域に住んでいる人」を選択するようにしましょう。 |
---|---|
年齢 | 13~65歳の範囲で1歳刻みで絞り込みの設定をすることが出来ます。
12歳以下は選択できません。 65歳以上は「65+」と、ひとまとまりになります。 支払い能力のある18歳以上を設定しておくのがいいでしょう。 |
性別 | 「すべて」「男性」「女性」から絞り込みができます。
女性限定・男性限定などの商品でない限り、「すべて」を選択するといいでしょう。 |
言語 | 特定の言語を使用するユーザーを絞り込みすることが出来ます。
日本語、英語など言語を指定しましょう。 プロフィール欄に言語を設定していないと、広告配信の対象になりませんが、プロフィールで言語を設定しているユーザーは結構少ない印象です。 言語でのターゲティングはしなくてもいい設定となります。 |
つながり | Facebookページに「いいね!」した人・あなたのアプリを使用した人・イベントに回答した人などから絞り込みをすることが出来ます。
Facebookページにいいねしているユーザーは、ブランドを認知している可能性が高いため、広告効果が高く出る可能性がありますので設定しておきましょう。 |
詳細ターゲット設定
基本設定で、地域や年齢などの基本的な属性を設定しましたが、どのオーディエンスにも言えることなので、ターゲットが広すぎるということになってしまいます。
ですから、詳細ターゲット設定でオーディエンスを絞り込むことが出来ます。
詳細ターゲット設定は、「利用者層」「趣味・関心」「行動」「その他のカテゴリ」から選択することが出来ます。
利用者層 | 利用者層は、学歴・ライフイベント・雇用などユーザーの属性や生活の詳細に基づいてリーチします。 ※一部のデータは米国でのみ利用可能なものです。例)出身校・在籍期間・結婚・就職・転職・業界・役職・ファイナンス・住宅・ライフスタイル・ライフイベント・政治・交際 |
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趣味・関心 | 趣味・関心は、スポーツ・レジャー・ファッション・趣味などのユーザーの興味関心についての項目があります。
「いいね!」したページなどからも特定のターゲット層にリーチすることが出来ます。 ユーザーの興味に合わせて広告が配信されるので、一番コンバージョンに繋がりやすいです。 例)スポーツ・アウトドア・テクノロジー・ビジネス・業界・フィットネス・ウェルネス・レジャー施設・家族・交際関係・買い物・ファッション・趣味・アクティビティ・レジャー |
行動 | 行動は、購入行動や目的、ユーザーの使うデバイスの利用状況や旅行など、ユーザーの行動によるターゲティングを行います。 ※一部の行動データは米国をターゲットとした場合にのみ使用可能です。例)アメリカンフットボール・モバイル機器ユーザー/機器の使用期間・旅行・多文化・消費者の分類・記念日・購入行動・購買行動 |
詳細ターゲティングは、数が最も多いオーディエンスとなります。
注意しなければいけないのがオーディエンスのボリュームです。
ボリュームが少なすぎても使えないし、ボリュームが多すぎても効果が薄くなってしまう可能性があります。
Facebook広告のターゲティング方法のカスタムオーディエンスとは?
次は、カスタムオーディエンスについて見ていきましょう。
カスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスは、自社の顧客データやウェブサイトへリーチしたユーザーなどへ、プライバシーを厳守しつつリーチをかけることができるオーディエンスの事です。
作成できるカスタムオーディエンスのタイプは大きく分けて4つあります。
- ウェブサイトカスタムオーディエンス
- アプリアクティビティカスタムオーディエンス
- 顧客リストのカスタムオーディエンス
- エンゲージメントカスタムオーディエンス
既存顧客やウェブサイトへの訪問者、動画閲覧ユーザーやアプリの利用者などが影響しています。
自社が持っている顧客情報、具体的には顧客のメールアドレス・電話番号・FacebookのIDいずれか一つのリストをFacebookへアップロードすることで、その顧客のFacebookフィード上に広告を表示させ、アプローチすることができます
カスタムオーディエンスは、Facebookが広告媒体として優れていることを表す指標にもなっていると言えるでしょう。
アクションは、Facebookページの投稿に対するリアクションやウェブサイトでの商品購入、アプリダウンロードや店舗への訪問など。
1つの広告アカウントのカスタムオーディエンスの作成は最大500種類です。
ビジター(訪問者)が過去にウェブサイトで閲覧したアイテムのターゲット広告を表示することも可能となります。
また、Facebookピクセルを利用することで、
- 特定のWebサイトやページを閲覧した/していない人
- 特定のWebサイトでCVした/していない人
- 特定のアプリを利用した/していない人
- 特定のアプリ内で特定の行動をとった/とっていない人
という、詳細な行動でターゲティングを行うことも可能です。
顧客情報を持っているため、自社商品やサービスを利用したことがある、興味があるなどといったユーザーに対して働きかけることが出来ます。
リターゲティングやリピーターの獲得に役立てることが出来ます。
指定したユーザーデータは除外することも可能です。
カスタムオーディエンスの作成方法
カスタムオーディエンスには4つの種類があると説明しましたが、代表的な「カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス」の設定方法について見ていきましょう。
- 広告配信プランを決める。
- 顧客データをリスト化する。
自社が持っているユーザー情報を入力していきましょう。
ファイルを保存する際は、必ずCSVファイルまたはTXTファイルに変更しておきましょう。 - リストをFacebookに追加するために、広告アカウントからオーディエンスに移動する。
- オーディエンスをクリックする。
- オーディエンスを作成からカスタムオーディエンスをクリックする。
- カスタマーリストを選択して該当するファイルを選択する。
- オーディエンス名をつけてリストをアップロードする。
- カスタマーリストのマッピングを確認する。
- カスタマーリストをアップロードする。
リストが追加され、使えるようになったらアップロードして作成すれば、カスタマーリストの情報がハッシュ化され、オーディエンスを利用することが出来るようになります。
Facebook広告のターゲティング方法の類似オーディエンスとは?
次は、類似オーディエンスについて見ていきましょう。
類似オーディエンスとは
類似オーディエンスは、カスタムオーディエンス、またはFacebookページのファンをシードにしてオンライン上で行動が類似している人から作成されるオーディエンスになります。
カスタムオーディエンスなどに似ているユーザーへリーチできるオーディエンスということになります。
なんと類似率を決めることができるので、結構なふり幅まで対応しているのが類似オーディエンスです。
自社の顧客情報リストをFacebookにアップロードしたり、Facebookピクセルを使用して行動ターゲティングを行ったりしてFacebookがユーザー情報から共通の特徴を探し出してくれるんです。
そして、同じような特徴を持つ別のユーザーに広告を配信してくれます。
類似オーディエンスを作成することで、既存の優良顧客と似たような傾向を把握することが出来るので、ビジネスに関心を示す可能性が高い人にリーチを広げることも可能です。
優良顧客の新規開拓に向いています。
カスタムオーディエンスと似ていますが、カスタムオーディエンスはリピーターを育成するのに対し、類似オーディエンスは新規顧客の開拓を期待することが出来るというわけです。
類似オーディエンスの作成方法
類似オーディエンスの作成方法について見ていきましょう。
類似オーディエンスを作成する前に、作成元となるページやピクセルの管理者であることを確認しておきましょう。
- 「オーディエンス」に移動する。
(類似オーディエンスは、広告マネージャでの広告作成時に作成することも可能) - 「オーディエンスの作成」のドロップダウンを選択肢、「類似オーディエンス」を選択する。
- ソースを選択する。
(ソースには、カスタムオーディエンスを使用することが可能) - 類似する人々を見つけたい国(複数可)を選択する。
- スライドを使用し、希望するオーディエンスサイズを選択する。
- 「オーディエンス作成」を選択する。
設定完了後、オーディエンスが作成されるまで6~24時間程度かかる場合があります。
オーディエンスは3~7日毎に更新されます。
オーディエンスが更新されるのを待たなくても、類似オーディエンスを使用することは出来ます。
Facebook広告のターゲティングでコアオーディエンスの掛け合わせパターンとは?
コアオーディエンスですが、コアオーディエンスには掛け合わせパターンが存在します。
コアオーディエンスの掛け合わせパターンには、
- OR設定
- AND設定
- 除外
の3つがあります。
それぞれの設定を使いこなすことができれば最高なので1つ1つ見ていきます。
OR設定
ではまず、OR設定から見ていきましょう。
OR設定というのは、「AもしくはBの条件に当てはまるユーザーをターゲットにする設定」になります。
名前の通り「or」なので複数の条件を決めることが出来ます。
複数の興味関心などを、まとめてターゲットとして広告配信したい場合は、OR設定をしていきましょう。
例えば、
基本設定:福岡県、20代、女性
詳細ターゲット:美容、ダイエット、健康
と設定した場合には、
- 福岡に住んでいて美容に興味のある20代の女性
- 福岡に住んでいてダイエットに興味のある20代女性
- 福岡に住んでいて健康に興味のある20代女性
これのどれかに当てはまるユーザーに広告が配信されることになります。
福岡に住んでいて美容とダイエットと健康に興味がある20代女性に広告が配信されるわけではないので注意が必要です。
AND設定
次は、AND設定です。
AND設定というのは、「AとBの両方の条件に当てはまるユーザー」にリーチすることができます。
先ほどの「OR設定」とは違い、かなり絞り込んでで設定することができるのでお勧めです。
上記の例でいうと、「美容とダイエットと健康に興味がある20代の女性」をターゲットにすることが出来ます。
除外設定
次は、除外設定です。
除外設定は、「特定の条件に当てはまらないユーザー」をターゲットにする設定です。
特定の条件に属するユーザーを徐外してターゲティングを行いたい場合もあると思います。
一定の条件に当てはまらないようなユーザーをターゲットにしたい場合は、除外設定をしていきましょう。
上記の例でいうと、「美容やダイエットには興味があるけど、健康に関心のあるユーザーは除く」というターゲティングをすることが出来るというわけです。
除外するのに気を付けないといけないのは、絞り込んだターゲットが広がっていたり、ターゲティングが狭まってしまうという事態が発生することです。
そうならないように注意しながら設定をしていきましょう。
Facebook広告でターゲティングでオーディエンスは「保存済み」にしておくことが重要
では、これらの手順を踏んで作成したカスタムオーディエンスや類似オーディエンスを保存するにはどうすればいいのでしょうか。
いちいち一から作り直すのは面倒なので、この方法は覚えておきましょう。
実は、作成したオーディエンスは別の機会にも使えるので任意の名前を付けて保存することが可能です。
自身のPCに保存することで1から作り直す手間が省けます。
オーディエンスは、「保存済みのオーディエンス」にしてから広告配信に使用するようにしましょう。
「保存済みのオーディエンス」には、複数のカスタムオーディエンス、類似オーディエンスを設定することが出来ます。
広告配信に使うオーディエンスを保存しておけば、広告ターゲットを変更するときにいちいち広告セットを編集しなくてもよくなるので便利ですよね。
Facebook広告でキーワードターゲティングはできる?広告運用初級編!まとめ
Facebook広告のキーワードターゲティングについて見てきました。
Facebook広告では、キーワードターゲティングはできないということが分かりましたね。
キーワードターゲティングは、将来的にもしかしたら出てくるようなかもしれませんので、気長に待つようにしましょう。
しかし、Facebook広告では、3つのターゲティングの種類があります。
その中でも、類似オーディエンスは精度が高く、かなり強力なオーディエンスであると言えるでしょう。
類似オーディエンスは、データのボリュームが増えれば増えるほど、拡張の精度が上がり、獲得コンバージョンも増えていきます。
ターゲティングはまずは“広く”設定することをおすすめしています。
Facebook広告の精度の高いターゲティングを利用すれば、効率の良い広告配信が可能となります。
使ったことのない人は、是非試してみて下さいね。
ターゲティングのコツを理解して、Facebok広告を活用していきましょう!
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