Google広告に「フリークエンシー」という指標があることは、ご存じでしょうか?
フリークエンシーとは、広告運用には欠かせない言葉で運用経過中に必ずと言っていいほど登場します。
ただ、フリークエンシーという言葉の意味を深くまで理解しておかないとデータ解析に支障をきたすことが多々起きてしまいます。
また、「こんなものだろう」と曖昧な広告運用では必ず失敗します。
しっかりとデータに基づいた広告運用が必要になってきますが、それに欠かせないのがフリークエンシーです。
では、フリークエンシーとは一体何なのか。
また、フリークエンシーの確認方法や数値目安、有効な使い方や概要などをこの記事では徹底解説します。
Google広告における「フリークエンシー」とは?
まずは、「フリークエンシー」って何?という部分です。
フリークエンシーとは、Web広告におけるユーザーが広告に接触した回数のことです。
ユーザー目線で見ると、ディスプレイに「関連する同じ広告が1日に何度も表示される」という方も多いと思いますが、その広告が表示された回数のことを、フリークエンシーといいます。
Google広告のフリークエンシーとリーチの違い
ここで「フリークエンシー」によく似た意味合いで使われるのが、「リーチ」という言葉です。
フリークエンシーとリーチは、いまだによく混合されて使われがちなのでその違いを説明します。
フリークエンシーとリーチの違いを理解するポイントの一覧としては、
- フリークエンシー:回数
- リーチ:人数
という観点で見ると、違いがわかりやすくなります。
つまり、フリークエンシーは各ユーザーに何回広告が配信されたのかを示す回数のことで、リーチは、広告が何人のユーザーに配信されたのかを示す回数ということになります。
よく似たニュアンスですが、全く別物なのでしっかりと指標の意味を理解して、広告運用に活用していきましょう!
Google広告におけるフリークエンシーの適切な回数は?
では、フリークエンシーの適切な回数について解説します。
どんな数値にも適切数値というものがあるように、フリークエンシーも適切な回数があります。
一体、フリークエンシーの最適な回数は何回になるのでしょうか?
結論から述べてしまうと、フリークエンシーの適正回数はケースによって異なります。
例を挙げて説明しますね。
フリークエンシーが過度に多い場合
例えば、フリークエンシーが異常に多い場合を想像してください。
youTubeで自分の見たい内容と全く関係のない広告が表示されると、不快感を抱きますよね。
車の動画を見たいのに、アイドルの宣伝広告とかが流れると「なんだこれ?」となってしまいます。
つまり、配信する商材やサービスがユーザーの興味と合致していないと、ユーザーに不快感を与えてしまう結果になってしまいます。
フリークエンシーが異常に低い場合
では、逆にフリークエンシーが異常に低い場合を考えてください。
低い場合は、ユーザーの興味と合致しない場合の不快度を下げることができます。
しかし、興味が合致しているユーザーへのアプローチ力が圧倒的に下がってしまいますよね。
獲得見込みが高いユーザーをみすみす取りこぼしてしまっているということです。
つまり、商材やサービス内容によって最適なフリークエンシーの回数が変わっていき判断が難しいものです。
では、何となくでフリークエンシーを決めてしまうというのは大きなリスクがあります。
効果が見込めないのに時間を費やしてしまうものほど、もったいないものはありませんからね。
最適なフリークエンシーはケースによって異なる
フリークエンシーは、多いほうと少ないほうのどちらのほうがよいのでしょうか。
結論から言ってしまうと、これはそれぞれのケースによって異なります。
例えば、Web広告以外の集客方法を持たずに、他の商材やサービスの認知獲得を目的とする場合、フリークエンシーを高く設定したビジネスの方が効果が出ることがあります。
フリークエンシーをテストすることが重要
最適なフリークエンシーの決め方として、テストを行って数値を出したうえで判断することが重要です。
というのも、偏った考えでフリークエンシーの回数を目安で決めてしまうと、ケースごとのフリークエンシーが最適かどうかの判断がつきにくいのです。
これはリスクがありすぎるので、事前に数値として出るテストをしておくことが大切なのです。
例えば、特定の配信回数以降のCV数やCPAの数値などを週で分析し、効果を数値で出すことによって、自社の広告の最適なフリークエンシーを判断することができます。
また、実際にテストして割り出した回数と、あらかじめ想定していた回数との間にずれが生じる場合があるので、数値化することで明確に最適なフリークエンシーを判断することができます。
最適なフリークエンシーを数値化できないのであれば、テストを行って数値結果を出したうえで判断検証するというのがベストです。
条件を色々変えてみて、結局自社では、フリークエンシーは何回が最適だという結論に至ります。
Google広告でフリークエンシーが高まった場合はどうする?
それでは、もしフリークエンシーが高くなりすぎて広告の効果が低くなってしまった場合は、どう対処すればよいのでしょうか?
フリークエンシーが高まってしまうと、広告のパフォーマンスが落ちてしまっている状態なので、これは改善する必要がありますよね。
その場合の対応策の一つとして、バナーや広告文などのクリエイティブを変更して、同じ広告を何度も表示させることを減らすことです。
ずっと同じ広告内容だと、新規性がなくユーザーに飽きられてしまうので、新規のページや広告やバナー、レスポンシブ公告に変更して掲載してみてください。
これで、多少なりとも改善はされるようになります。
そうすることで、ユーザーへの不快感を和らげるといった対応もすることが出来ます。
しかし、フリークエンシーが上がるたびに新しいクリエイティブを用意するのは大変ですよね。
そんな時は、各媒体である「フリークエンシーキャップ」の設定することが非常に重要になってきます。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップとは、同一ユーザーへの広告表示回数に制限をかける機能となります。
回数を設定することによって、設定した回数以上の同一ユーザーに広告が表示されなくなります。
なので、あらかじめテストして数値化した最適なフリークエンシー回数をフリークエンシーキャップで設定すれば、広告の無駄打ちを減らし、コストの削減という点について役立ちます。
また、CPAの調整が図れる部分もフリークエンシーキャップの便利なメリットです。
設定をすることでユーザーへのアプローチ回数を制限して、無駄な広告の料金を削減して、CPAの調整も図ることができるので、非常に便利な機能となっています。
では、フリークエンシーキャップの設定方法について説明します。
フリークエンシーキャップの設定方法
Googleの場合は、キャンペーン単位の「設定」でフリークエンシーキャップを指定すれば設定はそれでOKです。
YDNの場合は、キャンペーン単位で設定情報に遷移し設定をするだけでOKです。
しかし、Facebookにはフリークエンシーキャップの機能が搭載されていません。
なので、フリークエンシーの状況を見ながらクリエイティブを適宜変更して対策する必要があります。
フリークエンシーキャップの設定は各媒体ごとに異なりますが、詳細に制限を設定できる場合も多いです。
例えば、制限を設定できる場合としては、
- 「~回まで表示」のような回数制限
- 「1か月に〇回」「1週間に〇回」「一日に〇回」などの期間制限
- 「クリエイティブごと」「1つの商材に関する広告のいずれか」などの広告に関する制限
などが代表的なものになります。
フリークエンシーキャップを活用したフリークエンシーのカウントの制限は、1人のユーザーに対する回数の制限となりますが、制限値の設定が低ければ低いほどいいという事でもありません。
ユーザーに視聴してもらった際に印象を残すためには、ある程度の回数を届けつつ、かつ無駄は配信をしないように調整し、最適化をはかりつつフリークエンシーの数値を見極めることが大切です。
フリークエンシーキャップの適切な回数は?
では、数値を変更するといわれてもどの数値が適正なのか迷ってしまいますよね。
しかし、こちらもフリークエンシーと同様ケースによって違います。
ただ、算出する方法としてはいくつかあります。
Google広告を利用する場合ユーザーの行動経路を確認することができる「アトリビューション」という機能が搭載されています。
このアトリビューションを使用して、フリークエンシーキャップの数値を最適なものに設定することが可能です。
まずは、Google広告で「運用ツール」から「アトリビューション」をクリックしてください
このアトリビューションでは「コンバージョンに要した広告の表示回数」を見ることができます。
ここで、コンバージョン当たりの広告表示回数の平均が3回だとします。
ということは、少なくとも3回以上で設定しておくとコンバージョンを減らさずに済むということです。
3回ジャストだと少し余裕に欠けてしまうので、目標としては5~6回がおすすめの回数になってきます。
ただ、このようにアトリビューションのデータを参照してフリークエンシーキャップの設定を行うには、事前にコンバージョンを計測するための設定を作成しておく必要があります。
事前の準備が整ってから、しっかりと分析を開始してください。
Google広告でのフリークエンシーの確認方法
では、フリークエンシーを実際に数値として確認する方法をご紹介します。
フリークエンシーを確認できる媒体として、「google広告」、「YDN」、「Facebook」を例に挙げますね。
では、1つ1つフリークエンシーの確認方法を見ていきましょう。
Google広告
Google広告では、管理画面のキャンペーン単位で「設定」項目の中の「フリークエンシーキャップ」にて、制限をかけられます。
なので、リーチの指標に平均表示頻度という項目にチェックを入れてください。
そして、「視認範囲のインプレッション数に上限を適用する」を選択し、表示回数、頻度(期間)、階層(広告)を設定することができます。
そうすることで、ユーザーもしくはCookieあたりのフリークエンシーを確認することが可能です。
YDN
YDNの場合は簡単で、Google広告と同様に管理画面のキャンペーン単位で設定情報に遷移し、レポート機能中に「フリークエンシーレポート」という項目があるので、詳細設定にて設定を行うことができます。
ここで、お客様の広告接触頻度ごとのフリークエンシーの表示回数、頻度(期間)、階層(広告)を確認することが可能です。
Facebookは、広告マネージャーを開き列のカスタマイズからフリークエンシーにチェックを入れます。
これで、フリークエンシーの数値を確認することができます。
Google広告における「フリークエンシー」とは?確認方法と数値目安を徹底解説!まとめ
今回は、Google広告における「フリークエンシー」の確認方法と数値目安についての解説をしてきました。
フリークエンシーは、「リーチ」とよく混同される言葉なんですが、全く意味合いは異なってきます。
しっかりと認識しておくべきところですね。
また、フリークエンシーには全広告主に最適な回数というのは数値化ができません。
テストを繰り返して、自社だけのフリークエンシーの回数を導き出すということが大切です。
広告運用中にフリークエンシーの異常な下落や高騰があった場合は、それ相応の対処法というのがあります。
放っておくと無駄に広告費を使ってしまうなんて可能性がありますので、フリークエンシーテストで基本となる最適な表示回数を把握して、フリークエンシーキャップで適切な回数に設定し、広告の効果の有効に発揮して最大化を図ってみてはいかがでしょうか。
この際、使える便利なコンテンツなどの機能は、フルに活用していきましょう。
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