「品質スコア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
Google広告を出している人なら、よく耳にするのではないかと思いますが、これは、広告運営をしているビジネスに大きな影響を及ぼすものです。
この品質スコア、どうやって評価をされているのかを知っている人は意外に少ないのではないでしょうか?
また、品質スコアについて知ってはいるけど、「どうしらたらGoogle広告の品質スコアを上げられるのかな？」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか？
そこで今回この記事では、誰もが気になる品質スコアのあれこれについて、概要などポイントを抑えて詳細にご紹介していきたいと思います。
「自分の作成した広告の評価が低くて悩んでいた」という方は、是非参考にしてみてください。
また、これから広告を出す可能性のある人や使用したいと考えている人も必見です。
Google広告の品質スコアについて詳しく知ろう！
そもそも、品質スコアとは一体なにのことを指しているのでしょうか?
品質スコアとは、広告全体の品質をGoogleが評価したもので、Google広告を運営するにあたって重要な指標の１つです。
検索連動型広告（Google広告）において、キーワードの品質を表す指標になります。
リスティング広告にとっては重要な指標であることは認識されていますが、その内容やどのような影響があるのかを正確に把握していない方もいるのではないでしょうか。
また、施策の優先順位が分からず、目的の分からないままに闇雲に対策を繰り返してしまい、品質スコアが十分に改善しないで時間の無駄になってしまうケースも少なくありません。
品質スコアは、広告を運用・管理をしていくうえでとても大切になってくるので、見直して改善点が見つかった場合には、正しく変更していきましょう。
Google広告の品質スコアは何によって決まるのか？
品質スコアは、広告が表示される度にキーワード毎に計算されるのですが、何を元に品質スコアの値が計算されるのか見ていきましょう。
- キーワードの推定クリック率
- 表示URLの過去のクリック率
- アカウントの過去のデータ（クリック率）
- リンク先ページの品質（ページの関連性、情報の透明性、操作性）
- キーワードと広告の関連性
- キーワードと検索語句（検索クエリ）の関連性
- 地域別、デバイス別、掲載サイト別の掲載結果
上記のような内容で、品質スコアの値を算出して求めることが出来ます。
Google広告の品質スコアが高いとどうなるのか？
品質スコアは、キーワード毎に自動的に決定されていて、1～10の数値で評価されるのですが、品質スコアが高い（10に近い）とどういう影響が出るのでしょうか？
品質スコアが高いと、
- 広告の掲載順位が高くなる。（同じ入札価格であったとしても）
- キーワードの実際のクリック単価が低くなる。
- First Page Bid（1ページ目の最低入札価格）が低くなる。
- 広告表示オプション（サイトリンクなど）が表示されやすくなる。
- 広告が画面に表示されやすくなる。（インプレッションシェア損失率が低くなる）
上のように、品質スコアが高いということで、いい結果に繋がります。
すなわち、品質スコアが高くなるとクリック単価が低く抑えられるため、同じ予算であっても多くのクリックを獲得することができるようになります。
また、広告の表示機会も増えるので、結果的に効果の最大化も期待することができます。
Google広告の品質スコアはどの程度が適正値なのか？
品質スコアの評価の仕組みは、全部で１０段階で行われていて、３以下は早急に対策が必要となり、４～６はまずまずで、７以上は高評価といった具合に分類されています。
高ければ高いほど良い品質スコアですが、管理している全てのキーワードで品質スコア＝10を目指すことは現実的ではありません。
もちろん、満点の１０が目標ではありますが、これはなかなか難しいので、まずは高めの７以上であることを目指すようにしましょう。
また、このスコアは、検索キーワードに対する広告の利便性が高ければ高いほど評価は高くなります。
そして、評価が高くなればなるほど、入札価格を抑えつつも広告を上位に掲載することに繋がるようにすることができるようになるのです。
Google広告では、掲載順位毎に品質スコアの基準となるクリック率が異なるため、単純に掲載順位を上げれば良いわけではないが、1つの目安として平均値を目指してみましょう。
つまり、この改善で広告にまつわるほとんどの悩みや問題が解決できるともいえるでしょう。
評価は、その広告のこれまでの実績を集計して決定されます。
もしも、インプレッション数やクリック数が極端に少ない場合には、正しい評価をすること自体が不能となり空表示となります。
「広告を出したのになかなか表示されずに悩んでいる」、「広告費が予定よりも多くかかってしまって困っている」という方は、是非品質スコアの改善に着手してみてください。
Google広告の品質スコアの確認方法
品質スコアを何故改善しなければならないのかがわかったところで、まずは、現在の品質スコアの確認をする必要があります。
ここでは、実際にどのように品質スコアを確認するのかを説明していきましょう。
品質スコアは、ステータス列で閲覧することができ、品質スコアの中でも更に細かく４点に分類してそれぞれの数値を確認することができます。
では、その品質スコアの確認手順についてみていきましょう。
まず、表の右上にある表示アイコンから「表示項目を変更」を選択します。
その次に「品質スコア」をクリックし、確認したい４種類の項目を選択して掲載結果データの表に追加していきます。
また、現在だけでなく、過去の品質スコアも閲覧可能です。
過去の品質スコアを閲覧する際は、日単位で分割表示をし、見たい項目を選択して結果データの表に追加すれば確認することができます。
ちなみに、品質スコアを分類して表示される４点の項目について、それぞれの内容について詳しくご紹介していくと、下記の通りになります。
１：品質スコア
品質スコアは、基本的数値です。
広告と検索キーワードとランディングページが、どれほど関連しているかを示しています。
この数値が上がれば上がるほど広告費を低く抑えることができ、なおかつ広告の掲載順位を高くすることができるようになります。
なので、是非７以上の数値を目指していきましょう。
２：ランディングページの利便性
広告を実際にクリックしたユーザーにとって、そのランディングページがどの程度関連性があるかを示す数値です。
ランディングページは、自社のサービスを知らないユーザーに対して見てもらうページなので「何を知りたがっているのか」「コンテンツは最適な量あるか」といったことを読み解く必要があります。
しかし、作業に慣れてくるにつれて「初心者の分からないことが分からない」ということに陥ってしまい、意外と当たり前のことが抜けやすくなってしまいます。
売り上げにも関わる重要な項目なので、盲点になりやすいランディングページを確認してみましょう。
３：広告の関連性
検索キーワードと広告テキストがどれくらい関連しているのかを示す数値です。
この点数が低いと、広告が一般的すぎる、もしくは具体的すぎて、検索結果にうまく対応できていないという疑いがあります。
ご自身でも経験があると思いますが、検索したキーワードがタイトルに入っているリンクがあると、なぜかクリックしてみたくなるものです。
- タイトルにキーワードを入れると15%クリック率アップ
- タイトルと説明文にキーワードを入れると68%クリック率アップ
このように、上記のデータが示しているように、タイトルと説明文の両方にキーワードを入れると効果的です。
また、タイトル・説明文ともにキーワードが入っていない、説明文にしかキーワードが入っていない場合については、広告文を見直す必要があります。
４：推定クリック率
広告が画面に表示されたときに、キーワードの過去のクリックと表示回数と、現在のクリックと表示回数を参考に未来のクリック率を予想した数値です。
平たくいえば、ユーザーにクリックしたいと思わせる広告文かどうかということです。
中でも推定クリック率は品質スコアの最も重要な要素のひとつですが、これは、過去の広告のクリック率を基にしているので、新規で広告を出す際には適応されません。
クリックしたいと思わせる広告の訴求例としては、
- 価格や数字訴求
- 限定訴求
が挙げられます。
具体的な対策例としては、価格を挿入（ただし高額の場合、効果的ではない）したり、「リピート97%」など具体的な数値を入れるのが効果的です。
また、「期間」限定や「初回」限定を入れる（●●限定に日本人は弱い）のも、有効です。
Google広告の品質スコアはどうやって向上させるのか?
品質スコアを確認してみた結果、あまりよくない数値が出ていた場合は、広告の構成を直していく必要があります。
ではどこを直していけばよいのでしょうか?それには、以下の３つの方法が有効であると言われています。
- ：ターゲティングを絞っていく
- ：ランディングページの見直し
- ：広告文の見直し
では、それぞれ３つについて詳しくみていきましょう。
１：ターゲティングを絞っていく
広告のターゲットを絞ることによって、より限られたユーザーに確実に広告を届けるようにしていきます。
年齢や性別等の基本的な情報以外にも、細かな情報を入力して記載することによって、ユーザーごとに的を絞るようにしましょう。
そうすることによってクリック率が向上するため、結果として品質スコアが改善されることが期待できます。
しかし、求めるあまりに的を絞りすぎて書いてしまうと、広告の配信量が減ってしまうという事態に陥ってしまうので、そうならないように注意しましょう。
２：ランディングページの見直し
ランディングページとは、広告をクリックした先のページのことを指します。
これを、検索キーワードとマッチしたものにする必要があるということです。
品質スコアを確認した際に、「ランディングページの利便性」の項目が低くなっている場合には、是非、先にページの見直しを検討しましょう。
Googleアナリティクスというツールを使えば、ユーザーがそのページにどれくらいの時間滞在していたか、逆にすぐ帰ってしまっている人はどれくらいの割合でいるのか等を調べることができます。
これらの数値を確認したうえで、ランディングページの改善点はどこにあるのかを考えていきましょう。
分かりやすくするための対策としては、
- 「どのようなサービスなのか？」を明確にする（自社の強みは何か）
- ファーストビューでユーザーの心をつかむ
- スマホ最適化を図る
- 検索キーワードとランディングページの関連性を高める
- 他社にはないコンテンツを提供する（写真も重要）
- サイトの信頼性やサービスの透明性を図る
- お客様の声や事例コンテンツの充実化をする
- FAQの充実化をする
子このように一覧を見て分かるように、ランディングページを見直すことは、コンバージョン率に直接つながる部分でもあるので、結果として品質スコアの改善だけでなく、様々な効果をもたらしてくれます。
コンテンツを充実させたり、思い切って中身のクリエイティブに変革をしてみると結果が上がることもあるかもしれません。
ランディングページを見直すのはなかなか大変な作業にはなりますが、ここは手を抜かず、しっかり行っていきましょう。
３：広告文の見直し
広告内のテキストを作り直してみましょう。
広告文には文字数の縛りがあるため、限られた中で改善を行う必要があります。
この改善により、品質スコア内の「広告との関連性」の部分の評価を高めることができるようになります。
また、アクセスに繋がるような検索キーワードを意識して、それに一致するような、合うようなテキストを入れていきましょう。
現在のスコアのランクが悪い場合には、思い切って今までとは完全に違う切り口から文章を作っていってみてください。
また、広告文は何度でも修正をすることが可能なので、直しては掲載してスコアを確認するといったように、何度かテストを行って有益なものにするのもアリです。
広告文は、ユーザーに最初にアプローチをする時のものなので、ユーザーを取り込むための第一歩としてとても重要な項目となるので、競合に負けじと妥協せずしっかり作っていきましょう。
以上の３点を見直すことができれば、品質スコアはトップを目指してあがっていくことが予想されます。
修正をしたらまたスコアを確認をしてみる、ということを繰り返してよい数値が出るまでこつこつと頑張っていきましょう。
Google広告の品質スコアとは?確認の仕方と改善の方法！のまとめ
Google広告の品質スコアと確認の仕方、改善の方法について詳しく解説してきました。
リスティング広告の効果を上げるうえで、品質スコア次第で広告の掲載順位が変わってくるということもあり、品質スコアの改善をすることはビジネスをするにおいて、広告運営においてとても重要なものです。
効率よく活用するために、改善をするための対策についてですが、ご紹介した通り非常にたくさんあります。
一度作り上げた広告を作り直すということは、なかなか難しいところではありますが、ただ闇雲に対策を繰り返すだけでは効果は見込めません。
品質スコアの改善以外の効果改善施策を行う時間までなくなってしまうので、品質スコアをしっかりチェックしたうえで、改善すべき部分をしっかり理解して改善していきましょう。
また、品質スコアを上げるためには、「どうすれば検索ユーザーにもっと喜んでもらえるだろうか？」というユーザーファーストの視点を持つことが重要です。
品質スコアの向上は、必ずあなたによい結果をもたらしてくれます。
是非、これを機に、チャレンジしていってくださいね。
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