Google広告を運用している方は、すでに経験済みかと思いますが、Google広告を掲載するのには「審査」というものがあります。
低品質な広告を掲載しないための審査になっていますが、この審査かなり厳しいことで有名です。
リスティング広告を運用するためには不可欠な要素であり、マーケティング担当者なら避けては通れません。
広告の審査落ち… 「苦労して作ったバナーが落ちた」「いけると思った広告文が審査に落ちた」「え?この表現も使えないの?」など、悩んでいる運用者は非常に多く、自分が出したい広告が掲載できないなんてなると、げんなりしてしまいますよね…。
審査落ちについて、実際のところ「基準がよくわからない」というのも事実です。
そこで今回この記事では、Google広告の審査落ちしやすい表現と事例について、分かりやすくご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
Google広告の審査とは?
まず、Google広告の「審査」といわれるものはそもそも何なのかを見ていきます。
Google広告の審査とは、リスティング広告を出稿するために行われる審査のことです。
広告を出稿する時は、何もかも言いたいことを自由に言えるわけではありません。
社会における法律を尊守するように、広告にもルールがあり、ルールに抵触すると広告を出すことが出来ないので、審査落ちとなってしまいます。
合格できない場合、広告の配信が停止されます。
ルールの要素のうち、1つでも審査に違反してしまうと、広告の出稿が行えないという仕組みになっています。
前述しましたが、ユーザーに適切な広告を配信するのが目的で、Google以外にも、Yahoo!がガイドラインを持っています。
また、画像や動画も審査の対象となり、広告に関するコンテンツは全て対象になると言って良いでしょう。
審査の対象となる広告
審査の対象となる広告については、
- 検索キーワード
- 広告文・バナー
- 動画や画像
- リンク先のページ
となっています。
審査にかかる日数・土日は休み?
Google広告の審査日数は、1営業日以内に終了するのが一般的となっています。
ただし、広告の内容によっては、長引いてそれ以上かかることもあります。
2営業日以内に通知されない場合は、サポートセンターに問い合わせましょう。
ちなみに、Yahoo!広告の審査日数は3営業日です。
また、Googleはカレンダー通りの営業になるので、土日祝は広告の審査をしてもらうことができません。
Google広告は殆どの場合1営業日内に広告審査を行うと公式発表していますが、災害や長期休暇による影響で審査時間が長くなることもあるため、余裕を持った入稿を心がけましょう。
Google広告で審査状況を確認する方法
Google広告の審査状況については、Google広告の管理画面で簡単に確認することができます。
Google広告の管理画面にログイン後、以下管理画面が最初に表示されるので、このページの「広告と広告表示オプション」をクリックします。
その後、キーワードやコンバージョンなどを確認できるページに遷移します。
そのページの広告審査の一覧にある「ステータス」の列で審査中の広告の審査状況を確認をすることができます。
審査前の段階では、「有効」と「審査中」の2種類のステータスが記載されます。
また、「審査中」は、審査が行われる前を示していて、「有効」は、審査の一部が終わっていることを示していますが、少しややこしいので注意しましょう。
そして、審査が完了して合格している場合は、ステータスの記載が「承認済み」「承認済み(制限付き)」「承認済み(地域制限付き)」の3種類のうちのどれかになります。
それぞれのステータスの意味は、以下の通りになります。
- 「承認済み」:全てのユーザーに対して問題なく広告が表示されている状態です。
- 「承認済み(制限付き)」:広告自体の審査は通過して広告掲載を行うことができている状態ですが、広告の内容に制限がかかっているため、表示される場所が制限されている状態です。ギャンブル関連や投資関連の広告に多くみられ、広告出稿者が地域に制限をかけている場合にもこちらのステータスになります。
- 「承認済み(地域制限付き)」:日本の法律ですと表示することが可能ですが、海外の場合は表現の規制に引っかかり、掲載ができない広告に指定されるステータスです。
不合格の場合は「不承認」と表示されているはずです。
審査を早めたい場合は、サポートセンターに問い合わせましょう。
Google広告の審査基準
では、次に「審査基準」について見ていきます。
Google広告の審査には、いくつか基準がありますが、合格のポイントを押さえて、スムーズに広告を出稿しましょう。
ここを抑えることで、ある程度の対策が可能になります。
基準としては、
- キーワード
- 広告
- リンク先のWebサイト
- ポリシー違反となる内容
です。
では、1つ1つ見ていきましょう。
キーワード
キーワードは、広告文との関連性が重視されます。
広告内容との関連性が低いキーワードだと、審査を通過することは難しいでしょう。
なので、審査の前は、広告文とキーワードの関連性をよく確認するようにしてください。
広告
Google広告には、入稿規定が設定されているので、この規定に違反しれしまうと合格することはできません。
また、この入稿規定にはいろいろあるので、適宜チェックするようにしてください。
リンク先のWebサイト
リンク先のWebサイトは、キーワードと相互に関連しているため、ガイドラインに違反していないか厳しくチェックされます。
なので、内容がしっかりガイドラインに沿っているかを、審査の前に確認するようにしましょう。
ポリシー違反となる内容
ポリシー違反となる可能性がある事項は、
- 主体者情報
- 薬事法違反
- アクセス制限やURLのミス
です。
主体者情報として、Webサイト責任者の名称や住所、電話番号を明記しないようにして、さらに、テキスト表記が基本で、画像は認識されないので避けるようにましょう。
また、化粧品や健康食品の効果効能を過大に宣伝すると薬事法違反になってしまうので注意が必要です。
Google広告で審査落ちとなる事例
では、次にGoogle広告の審査落ちとなる事例をご紹介して行きます。
主な審査落ちの代表例としては、
- 広告の誇大表現
- 薬機法違反
- リンク先ページによる不承認
- リンク先サイトに主体者表記がない
- 記号、句読点の利用
です。
では、1つ1つ見ていきましょう
広告の誇大表現
誇大表現とは、ユーザーの誤解を招くような過度な表現を用いて商品やサービスを事実よりよく見せようとする表現のことです。
例を挙げると投資系のサービスで「必ず稼げます!」など、ユーザーに与える表現をすることが、「広告不承認」となる可能性が高くなります。
また、「最高!」「No1!」といった最上級表現というものも注意をする必要があります。
最上級を表す言葉には、
- 数値により優位性を示す
- トップを表す言葉
- 初を表す言葉
- 1つしかないことを示す言葉
です。
根拠のない表現の具体的な例としては、
- 絶対
- ナンバー1
- 簡単
- 大人気
- 最大
- 最小
- 元祖
- 世界初
- 唯一
- 独占
もちろん、根拠のある商品については、上記のような表現を使うことが認められることもありますが、過剰表現の根拠を明確にすることが難しいのも事実です。
広告を出す際には何気なく利用したり、良い印象を与えたいときに使いたい表現ではありますが、詳細な根拠がない場合にこの表現を使うと、審査落ちになる可能性があります。
なので、無駄な時間や労力を費やさないためにも、過剰表現についてはなるべく避けるようにしましょう。
薬機法違反
薬事法という法律に基づいて、広告の表現が違反していないかが審査される場合で、広告の不承認で1番多い理由と言っても過言ではありません。
薬機法とは、正式名称を「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」といいます。
製造・表示・販売・流通・広告などについて定めた法律です。
法律なので、Googleだけに限らず全ての広告業者がこの薬事法の表現を元に広告出稿の可否を判断しています。
特に、最近は薬事法に違反しているネット広告も多いため、審査が厳しくなってきているといわれています。
薬事法に違反する可能性のある表現には、
- 絶対に痩せる薬
- がんには、この薬が効く
- 肝臓が気になる人におすすめのハーブ
- 歯の再石灰化を促進する働きもあります
- 体の疲れ、心の疲れ、色々な疲れ、疲れた体に
- あなたの理想のバストに確実に近づけます
のようなものがあります。
医薬品、医療機器のほか、医薬部外品、化粧品、健康食品などで活用されていて、主に化粧品等の人体に関わる商材、サービスに対してのものとなります。
また、効果の保証や体験表現は基本的には使用NGです。
他にも、画像に関しては、ビフォー・アフターのようなのクリエイティブは利用することができません。
この薬機法に関しては、第66~68条に定められていて、テキストの表現だけでなく、画像や動画についても適用される審査基準となります。
薬事法では、「疾病に効く」と暗に表現することが禁止されているので、直接病気が治るという表現を使用していない広告でも、その広告を見た人が疾病に効果があると誤解してしまう表現を使用することはできません。
また、薬事法関連の知識がない場合は、無意識のうちに「疾病に効く」と暗に表現してしまっていることもあるので、広告を出す際には、過去に薬事法に違反して処分を受けた表現を確認してみるといいでしょう。
リンク先ページによる不承認
広告のリンク先に設定しているページが原因で、広告が不承認となるケースもあります。
広告文とリンク先のサイトの内容が大きく異なる場合、Google広告の出稿が認められないことがあります。
また、広告を見た人が誤解してしまうような表現は、たとえ悪意がなくても、審査に落ちてしまうので、複数の意味として解釈ができる、いわゆる「ダブルミーニング」になっていないかを確認しましょう。
同じ「こうしょう」という言葉でも、”交渉”と”口承”では全く意味が違うので、リンク先の内容ともズレが出てくる可能性があります。
なので、このようなダブルミーニングの広告は避けた方が無難です。
審査の前に、ガイドラインに沿った内容になっているかを確認しましょう。
Google広告では、ページの中でも、
- 機能していないリンク先
- クロールできないリンク
などを細かく見られます。
リンク先サイトに主体者表記がない
Google広告では、リンク先サイトに「主体者表記」を行うことが義務付けられています。
主体者表記とは、広告主の名前や住所、電話番号を表記することです。
Google広告では、名前、住所、電話番号の全てを記載することが条件になっていますが、法人で広告を出す場合は、主体者の住所や電話番号については会社のもので大丈夫です。
そのため、一つでも間違っている場合や記載のない場合は、審査に通らないので注意しましょう。
記号、句読点の利用
Google広告では、『』や【】などの括弧記号を、広告の見出し内で語句を強調させる目的として使用している場面も多く見られます。
また、同じ種別の記号を連続で使用するのは、規定違反になります。
例えば、広告文に「激安!!!」「お探しですか???」などの表記をしていませんか?
また、「顔文字」などの本来の目的で使用されていない記号も違反の対象になります。
しかし、Yahoo!検索広告では使用できません。
このように、媒体では使えてもある媒体では使えないなんてことがあるので、事前に使える記号や句読点を抑えておきましょう。
Google広告で審査落ちになった場合の対処法
世の中に100%完璧なことがないように、「広告やLPもこれなら100%大丈夫」と言い切れるものは存在しません。
そこで大事なのは、万が一広告が審査不承認となった際、焦ることなくその後にどう対処するかということがポイントになってきます。
では、審査落ちになってしまった時の対処法は、どうしたらいいのでしょうか。
管理画面に不承認理由の記載はあるものの、具体的に広告のどの言葉が抵触したのかやLPのどの部分が抵触したのか、までは管理画面では確認ができない場合もあります。
まず、Google広告の審査に落ちた場合は、理由を把握し、内容を修正するようにします。
それぞれの具体的な対処法としては、
- 理由を確認する
- 再提出する
- 媒体によりページを分ける
- 何をしてもダメな場合
です。
では、1つ1つ見ていきましょう
理由を確認する
理由を確認する方法は、Google広告管理画面から見ることができます。
まず、広告管理画面の左側にあるサイドメニューから「広告と広告表示オプション」をクリックします。
次に、広告の掲載結果の画面に移ったら「フィルタを追加」をクリックします。
フィルタを追加で開いたプルダウンの中から「不承認の広告」を選択します。
ステータス欄の「不承認」にカーソルを合わせると不承認の理由を確認できます。
「ポリシーを確認」をクリックすると、不承認理由に該当するGoogleポリシーのヘルプページが開かれ、不承認の理由の詳細を確認することができます。
これで、不承認になってしまった理由を確認することができます。
ただ、これだけでは原因がよくわからないという方が多いと思います。
管理画面では原因の特定が困難な場合は、不承認となった理由は各媒体のサポート窓口担当まで届いているので、各媒体のGoogleサポート窓口や電話やチャットで詳細の確認を問い合わせをすることが可能です。
原因を特定することができたら、修正作業に移りましょう。
専門家のアドバイスを取り入れて、不承認の理由を正確に把握してください。
Google 広告の問い合わせ先
Google 広告の問い合わせ先 | |
電話 | 0120-590-092 |
対応時間 | 月曜 – 木曜:9:30 – 18:00、金曜:9:30 – 16:00 ※祝日を除く |
フォーム |
|
再提出する
不承認の理由を確認した後は、再提出しましょう。
ポリシー違反した箇所を修正したら、再審査の申請を行いましょう。
申請の方法はとても簡単で、「広告と広告表示オプション」ページから違反箇所を修正編集し、保存ボタンを押してください。
保存後は自動で再審査が申請されて、修正前の広告が削除されます。
また、再審査の対象となるのは、新しく作成したキャンペーンのみになります。
媒体によりページを分ける
サイトの場合は、例えばGoogleは無事に審査が通っているのに、Yahoo!だと落ち続けてしまうという事もしばしばあります。
その場合は、Yahoo!用にドメインを設けて、リンク先を別個にするというのも1つの手です。
この場合、Yahoo!用に修正した内容を、わざわざGoogleの審査に通っているページにまで適用する必要はないので、柔軟に対応して広告出稿を目指しましょう。
何をしてもダメな場合
何度も何度も努力をして修正を繰り返しても、広告の不承認地獄からなかなか抜け出せない場合もあります。
下手をすれば1週間、2週間…1ヶ月丸っと審査落ちの対応に追われてしまったなんて場合もあります。
そんな時は、リスティング広告があくまでもWeb広告という集客手段の1つでしかない事を思い出してみましょう。
商材によっては、急成長中のAmazon広告へ進出してみたり、DSP広告を使ったりすることも考えられます。
幅の広い視点から売上拡大に注力することが何よりも大切なので、目先の問題にばかり気を取られないように、アンテナを張って改善していきましょう。
Google広告の優先審査について
優先審査についてですが、広告の審査を開始してから1営業日以上経過してもどうしても広告の審査が終わらない場合は優先審査を申請することもできます。
しかし、テキストフォーマット以外の広告については、処理に時間がかかっているためサポート対象外となっております。
優先審査を申請する場合、連絡先名、メールアドレス、Google広告アカウントIDや問題の概要を入力して申請を行います。
ここでの注意点としては、複数のGoogle広告アカウントを管理している場合は、Google 広告のクライアント センター(MCC)アカウントのお客様IDを入力しないで、個々のアカウントのお客様IDを選択するようにしてください。
優先審査を申請をした後に、審査が完了すると、Googleサポートの方から連絡が来るので、待ちましょう。
Google広告で審査落ちしやすい表現と事例を紹介!最上級表現は使い方要注意!のまとめ
Google広告のために、色々と推敲したとしても掲載できなければ意味がありませんよね。
審査が遅いときや短納期で広告配信する際は広告の審査状況を確認し配信開始までの準備をおこなっていきましょう。
Web上に広告を出稿する以上は、広告の承認作業が必ず発生します。
管理するアカウントが多いほど、不承認の理由を調べたり対応をするので手一杯になってしまうかもしれませんが、掲載前にはGoogleのポリシーに違反していないのかなどをチェックするようにしましょう。
また、Google広告の審査対象は、
- キーワード
- 広告文、バナー
- 画像、動画
- 広告のリンク先
になっています。
上記の4つを推敲し広告として適した内容なのか、法律を違反していないかなどをしっかりと確認をするようにしましょう。
また、大事なのは広告の不承認を出さずに、広告の機会損失をなくすことなので、アカウントへの日々の管理は非常に重要になってきます。
後は、申請をして審査通過を待つだけです。
広告の不承認が発生した場合は、いち早くでも修正作業に取り掛かりましょう。
しかし、どうしても審査が間に合わないこともあります。
その場合はクライアント様にしっかり事情を説明した上、広告配信ができるよう対応を進めていくのが大切ですね。
広告を見せたいユーザーにとってより良いリスティング広告になるだけではなく、自分たち広告主にとっても掲載メリットが大きいという点は忘れずに、決められた範囲内で最高の広告出稿ができるよう趣向を凝らしていきましょう。
審査が通過することができたら、ガンガン広告を打って収益を伸ばしていきましょう!
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