GDNの「プレースメントターゲット」という言葉について、ご存知ですか?
GDNとは、Googleのディスプレイネットワークのことを言いますが、(ヤフーの場合はYDNと言います)、そこで展開される広告を出す際の配信方法の1種が、今回ご紹介するプレースメントターゲットです。
プレースメントターゲットは、GDNにおいて、配信先を個別に指定をして活用することができる唯一の方法になります。
Googleが初期から提供してきたサービスで、「成果に直結させやすい」などといったメリットがある理由から、現在も主要なターゲッティング手法になっています。
そこで、今回は、Google広告を出す際に知っておきたい、プレースメントターゲットについて、その効果的な使用方法や、概要や設定方法、効果的な使い方について、ご紹介したいと思います。
是非、この記事を参考にしてみてくださいね。
Google広告のプレースメントターゲットとは?
Google広告を出す際に、広告の掲載先サイトを無作為ではなく、1つずつ自ら広告を出したい任意のウェブページや動画、アプリなど場所を指定して掲載するときに活用できるのが、このプレースメントターゲットです。
このプレースメントターゲットは、Google広告初期の頃からあるプロダクトの1つになります。
Googleディスプレイネットワーク内の特定のウェブページや動画、アプリを指定して広告掲載することができる仕組みになっているので、今でも使い勝手の良いプロダクトとして多く利用されています。
そして、少し紛らわしいですが、プレースメントターゲットには、実は2種類あり、
- 「自動プレースメント」:予め設定したキーワードやトピック等に基づいて、それに合ったサイトをAIがある程度自動で選定してくれる配信
- 「手動プレースメント」:Webページやアプリ、動画など、自分でURLやIDなどを選んで1つずつ設定し、広告配信先を1つずつしっかりと選んでいく
があります。
広告主は、広告を配信したいウェブページやアプリ、動画を任意で指定することができ、ウェブページは「URL単位」、YouTubeは特定の「動画やチャンネル」、アプリは「アプリやカテゴリ単位」で指定することが可能です。
自動プレースメントは、キーワードなどに応じて、自動的に広告配信先が決まるものですが、商品をすすめたいターゲットが明確な場合は、確実に関連性が高くて効果のあるところを選択することができる、手動プレースメントの方がおすすめだと言えるでしょう。
プレイスメントターゲットにおけるGDNとYDNの違い
プレースメントターゲットにおいての、Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)とYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の違いについて解説してきます。
プレースメントターゲットのGDNとYDNとでは、大きく分けて以下のように2つの違いがあります。
- 配信先の違い
- ターゲティング方法の違い
- フォーマットの違い
それぞれ、見ていきましょう。
GDNとYDNの配信先の違い
GDNとYDN、どちらのネットワークを使って広告を配信するかによって、変わってきます。
利用するプラットフォームは、「Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」とに分かれます。
GDN | YDA |
|
|
具体的な配信先の例として挙げると、GDNでは、YouTubeやGmailなどGoogleが提供しているサービスに広告を掲出することができます。
提携パートナーには、提携する200万以上のウェブサイトや動画、アプリなど、Googleが連携しているライブドアブログや食べログなどのパートナーサイトなどがあります。
GDNを通じて、世界中のインターネットユーザーの90%以上に広告を表示できるほどの広大なネットワークになります。
YDNでは、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋、Yahoo!JAPANが提供するサービスや、クックパッドやNAVERなどのパートナーサイト、また朝日新聞など、利用者の多いサービスがたくさんあります。
GDNとYDNのターゲティング方法の違い
GDN、YDAともに属性や興味、リマーケティングなどターゲティングできる主な機能については、ほとんど同じになります。
利用できるターゲティングの違いについて、具体的にどのようなものがあるのか解説していきます。
GDN | YDA | |
ユーザー属性 | 年齢 | 年齢 |
性別 | 性別 | |
子供の有無 | – | |
世帯年収 | – | |
ユーザーの興味・関心 | アフィニティカテゴリ | インタレストカテゴリー |
カスタムセグメント | – | |
ユーザーが積極的に調べている情報 | 購買意向の強いセグメント | – |
ユーザーの訪問履歴やサービス・商品の利用履歴 | リマーケティング | サイトリターゲティング |
類似ユーザー | 類似拡張 | |
カスタマーマッチ | – | |
過去の検索履歴 | – | サーチターゲティング |
配信面のターゲティング | トピックターゲット | サイトカテゴリーターゲティング |
キーワードによるコンテンツターゲット | – | |
プレースメントターゲティング | プレイスメントターゲティング |
このようになります。
GDNの方が、「子供の有無」や「世帯年収」、「カスタムセグメント」などにおいて若干ターゲティング項目が多い傾向にありますが、YDAには独自のサーチターゲティングというターゲティング手法があります。
GDNとYDNに大きな違いというのはないものの、GDNはキーワードによってよりコンテンツを自由に指定することができます。
GDNとYDNのフォーマットの違い
GDN、YDAは、ともにテキストと画像や動画のフォーマットを組み合わせて広告の配信をすることが可能です。
しかし、バナーサイズの入稿規定がGDNとYDAとで下記のように異なってきます。
GDN | YDA |
300×250、200×200、250×250、336×280、160×600、300×600、728×90、240×400、250×360、580×400、300×1050、468×60、120×600、930×180、970×90、970×250、980×120、300×50、320×50、320×100 | 600×600、300×250(600×500)、728×90、468×60、160×600、300×600、320×100(640×200)、320×50(640×100) |
このように、一言でいうと、GDNの方がバナーサイズが豊富に用意されていることが分かります。
どのような場合にプレースメントターゲットは効果的なのか?
プレースメントターゲットは、
- 自身の商材との相性が良さそうな広告配信先がある場合
- ターゲットとなるユーザーが明確に想定できる場合
- コンバージョンに結びつく可能性が高い配信先などがある場合
などに使うと効果的です。
初めは、効果の出るサイトを検証するためにも、コンテンツターゲットやトピックターゲット、インタレストカテゴリなどの「自動プレースメント」の配信結果をみて、効果が出やすい属性を検証していくと良いです。
プレースメントターゲットのメリット
ここでは、プレースメントターゲットを活用するメリットについて解説します。
- 限られた予算でも効果的に配信できる
- 獲得単価を大きく引き下げられる可能性がある
- 特定のアプリ、 YouTube 動画、動画チャンネルにも配信をすることが可能
一つずつ、解説していきます。
限られた予算でも効果的に配信できる
プレースメントターゲティングを使うことによって、限られた予算でも効果的に配信をすることができるようになります。
広告配信を行う際に、自社の扱っている商品やサービスとの関連性の高い配信面を指定したり、関連のない配信面を除外することによって、関心が高い見込み顧客に広告を見てもらえる可能性が高くなります。
その結果、ユーザーがコンバージョンに達する可能性が高くなります。
また、無関係な配信面を除外することによって、コンバージョンに達するだけではなく、無駄なコストを抑えることも可能になります。
利益を向上するなどの戦略として、実績のあるサイトや動画チャンネルに集中的に広告費を投入するのも効果的です。
獲得単価を大きく引き下げられる可能性がある
プレースメントターゲットは、配信先を別に入札単価を調整することができるのが特徴になります。
ディスプレイネットワークでの配信実績がある場合は、「効果の高いメディア」が具体的データとして蓄積されているので、効果測定の結果に従って、コンバージョンが見込めるサイトに絞って配信をすることで、効果的な運用につながります。
全体の獲得単価に対して、手動プレースメントではかなり低い獲得単価でのコンバージョン獲得が可能となっていることが分かるかと思います。
特定のアプリ、 YouTube 動画、動画チャンネルにも配信をすることが可能
プレースターゲットは、配信先を個別に設定をすることができる機能です。
プレースメントと言えば、特定のWebサイトへの広告配信をイメージする方が多いかと思いますが、実際には自社の商品・サービスに関心を持っていそうな人が訪れそうなWebサイトやそれ以外にも、特定のアプリや、特定のYouTube動画、動画チャンネルに配信することが可能です。
また、配信先を自由に選ぶことができるので、自社へのコンバージョンにつながりやすいサイトやアプリを任意で選んでアクセスを狙えるのも強みとしてあげられます。
Webサイトは、既に狙っている競合も多く存在することもあり得ますが、アプリ、YouTubeの動画に関しては設定しているアカウントはまだまだ少なく、数円~数十円で配信できるケースも珍しくありません。
そのため、プレースメントを指定することで、関連性の高いユーザー層に配信先を絞って広告を届けることができます。
その結果、広告費の総額が同じ場合でも、狙った場所に配信をすることができるので、無駄なコストを削除しつつ、効率よく売上アップを目指すことができます。
プレースメントターゲットのデメリット
プレースメントターゲットを活用するデメリットについて解説します。
- 広告の配信が停止されることがある
- 配信量が少なくなる
- 新規の顧客層を発掘できなくなる
一つずつ、見ていきましょう。
広告の配信が停止されることがある
広告の配信が停止される理由としては、広告の審査に落ちてしまうこと以外でも、サーバー管理ミスなどでサイト自体が表示できなくなったりする場合あります。
そのような場合、突然広告が配信できなくなる場合があります。
広告の配信が停止してしまっては、せっかく作成をしても意味がありません。
なので、効率のよいプレースメントを見つけたとしても、いつ配信できなくなるかわからないということを頭において、1つだけの配信面に固執するのではなく、他の配信面もリスク分散を考慮して、複数のプレースメントを見つけることをおすすめします。
配信量が少なくなる
広告の配信先を絞り込み、効率化することができるのはプレースメントターゲットのメリットですが、逆に絞りすぎてしまうと広告の表示回数が減ってしまうという恐れがあります。
また、選んだサイト以外に向けて配信をしようとしても、配信はされないので、新規顧客へのリーチをしたい場合には難しくなるので、その点に注意をする必要があります。
例えば、潜在顧客を把握できていないことから、単純に広告を目にする人が減少してしまう場合があります。
さらに、流行や季節などによって、選択するメディアのジャンルによっては一時的にインプレッションが上がることもあります。
ですが、必ずコンバージョンに繋がるかと言ったらコンバージョンにつながらないこともあり、機会損失は定量化しにくいので長期間気づかないこともあるので、効果検証はしっかりと行うことが必要になります。
特に認知度のアップが目的である場合やブランディングなどインプレッション数を重視している場合には致命的になるので、広告配信先が足りているのかを確認しつつ、プレースメントを選ぶようにしましょう。
新規の顧客層を発掘できなくなる
見込みの高い広告配信面を設定することができる反面、ターゲットを絞り込みすぎてしまうことによって、新規開拓に繋がらなくなってしまう可能性があります。
知っている商品やサービスに対しては、どこからでも情報を入手してより知ることが出来ますが、広く認知されていない商品やサービスなどは、まず知ってもらうことから始まります。
そして、実際に広告を配信してみないと本当に興味や関心を持ってくれているユーザーや、効果が出やすい配信先なのかどうかというのはわかりません。
広告の配信データが少ない状態で、配信先を変に絞りすぎてしまうと、ユーザーに広告を見てもらう機会自体を制限することにもなってしまいます。
なので、本当に興味を持ってくれるユーザーでさえも逃してしまう可能性がでてきます。
そのようにならないためにも、初めの段階では、配信面を絞りすぎてしまわないように、まずは広く広告を配信してみて、その広告の効果を見ながら徐々に配信範囲を狭めていく手法をおすすめします。
Google広告のプレースメントターゲットの設定方法
では、実際に、どうやって設定をするのか、ご説明していきましょう。
コンテンツターゲットやリマーケティングと同様に、プレースメントターゲットは運用方法やチューニングが検索連動型広告とは異なります。
なので、キャンペーンは専用に作成します。
1:キャンペーンを新規作成
新規にGoogleディスプレイネットワーク(以下、GDN)関連のキャンペーンを作る場合は、以下の手順です。
まず、Google広告のアカウントにログインします。
広告管理の画面の左メニューで、キャンペーンのタブから「キャンペーン」を選択→「新しいキャンペーンを作成」の順に選んでいきます。
2:キャンペーン名を入力する
次に、キャンペーンで達成したい目標の選択では「目標を指定せずにキャンペーンを作成」を選びます。
3:ディスプレイを選択
次にキャンペーンタイプは「ディスプレイ」を選択します。
キャンペーンのサブタイプは、「標準のディスプレイキャンペーン」を選択します。
チェックをしたのちに「続行」を選択します。
4:広告グループの作成
次に、
- キャンペーン名
- 地域
- 言語
- 入札単価
- 予算
といったような、必要項目を入力しましょう。
設定後、コンテンツの選択のところで、コンテンツで「+コンテンツターゲット」をクリック、「+プレースメント」に設定していきましょう。
ちなみに、広告グループ名は配信サイトのURLやサイト名、関連するテーマを外してしまうと管理しにくいので、関連付けておきましょう。
基本は、配信先のプレースメント毎に広告グループを分けるのが良いですが、「ブログ関連」「ニュース関連」「ガジェット系サイト」といった具合に、配信先が分かるように詳細にグルーピングにすると、レポーティングがしやすくなります。
5:自分で配信先を決めよう
次に、プレースメントを編集する画面が表示されたら、引き続き以下を設定していきます。
「広告を表示するウェブサイト、動画、アプリ」を選択しましょう。
検索窓に指定して配信したいサイトの名前またはURL、もしくはサービスに関連するキーワードを入力して検索します。
いくつかプレースメント候補の件数がウェブサイト、動画、アプリなどのカテゴリごとに出てくるので、自分で決めたウェブサイトのURLを選択します。
6:最後に
ここまで出来たら、指定したい対象のプレースメントにチェックを入れます。
ここで、選択した全てのプレースメントが表示されるので、選択に漏れがないか、または誤ったプレースメントを選択していないかをしっかり確認して、「完了」ボタンを押して保存します。
あとは、掲載する広告を作るだけになります!
ここが一番の腕の見せ所となりますが、これさえできれば設定は完了となります。
注意点としては、ターゲットの拡張の設定で、スライダーを右に動かしてリーチを拡大すると、ここで指定した配信面だけではなく追加で成果が見込めそうな配信面にも広告が掲載される可能性があります。
プレースメントターゲットで特定の配信先のみを指定するのであれば、オフを選択するようにしましょう。
Google広告プレースメントターゲットの配信先はどうやって決めるの?
設定をすることが出来たところで、ここで問題となってくるのは、効果的な使い方をするための配信先です。
ここで大事になって来るのは、「自分で決めるという配信先ってどうやって決めたらいいの?」という選び方ではないでしょうか。
配信先と扱っている商品やサービスの相性次第では、その売り上げは大きく変わってくるため、ここでの配信先の選択は非常に重要と言えます。
ここでは、配信先を決める方法についてご紹介していきます。
- 過去の実績を参考に配信先を選定する
- 狙っているターゲット層がよく見ているであろうメディアを選定する
- オーガニック検索上位を確認し選定する
- プレースメントの編集画面で検索して配信先を選定する
- エンドユーザーに聞き配信先を選定する
- まめに検索してイチから探して配信先を選定する
上記のような手法があるので、ポイントを理解しておきましょう。
過去の実績を参考に配信先を選定する
プレースメントターゲットをいきなり始めるよりも、コンテンツターゲットやトピックターゲットなどの自動プレースメント関連の配信レポートを参考に、効果がありそうな配信先の傾向を掴むことでリスクを抑えてチャレンジができます。
しかし、この過去の配信実績から効果の出ている配信先を選定する方法は、誰でもできるわけではなく、これまでに自動プレースメントの使用経験がある場合のみ有効となります。
その時自動で選ばれたサイトの中から、その実績を見てみて、改めて配信先を選び直すという方法です。
数あるサイトの中から効果の高かったサイトを見つける方法は、とても簡単です。
「ディスプレイネットワーク」をクリックし、その次に「プレースメント」を確認してみましょう。
そこで、そのページの実績を確認することが可能となっています。
実績を持つページを選別し、広告先に選択することで効率よく広告を載せていくことができます。
狙っているターゲット層がよく見ているであろうメディアを選定する
アピールしたい商品やサービスのターゲット層に広告を見てもらいたいので、まずは、そのターゲット層がよく見ていそうなメディアを選びましょう。
ターゲット層が絞られるメディアを選定できれば、効果的な配信先を発見できる可能性が期待できます。
狙っているターゲット層がよく見ているであろうメディアを探す方法としては、
- コンバージョン実績があった、またはコンバージョンにつながりそうな検索語句で検索した時にオーガニックの検索結果で上位表示されるメディアを探す
- 「○○といったらこのメディア」とターゲット層のユーザーで第一想起されるメディアを探す
- ターゲット層のユーザーがTwitterやInstagramなどのSNSでシェアをしているメディアを探す
- WEBメディアの特性が記載されている媒体資料から探す
などがあります。
これら上記以外にも、ターゲット層が見ているであろうメディアを探す方法はいくつかあります。
オーガニック検索上位を確認し設定する
オーガニック検索とは、「自然検索」と呼ばれ、ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンから検索をした際に、表示される検索結果のうち広告と書いてある広告枠を含まない検索結果のことになります。
検索エンジン側で自動的にサイトを評価して、ランキングをつけて、その評価の高い順番に表示されます。
リスティング広告を配信していて、過去にコンバージョンが発生している場合、検索キーワードにおいて、YouTube内での検索やGoogle検索を行って、上位に掲載される動画やWebサイトをピックアップし、広告の配信先として指定をする方法もあります。
リスティング広告の出稿実績がない場合は、コンバージョンが発生した検索語句が少ないと思います。商材と関連性の高いキーワードをもとに、関連キーワード取得ツールなどを使用し、検索ボリュームが多いサジェストを参考にしながら、見当をつけるのもいいでしょう。
プレースメントの編集画面で検索して配信先を選定する
配信先の選定をする際に、以前は「ディスプレイキャンペーンプランナー」を使っていたという方は多いのではないでしょうか。
GDNにおけるターゲット設定の候補や見積もりを確認することができる「ディスプレイ キャンペーン プランナー」は、配信先候補の選定にはとても使い勝手の良いツールで重宝されました。
しかし、惜しくもGoogle広告のリニューアル版で廃止となってしまいました。
ですが、独立したツールとしてなくなっただけで、完全に無くなったのではなく、一部の機能はそのままターゲット設定に取り込まれています。
ターゲット設定にディスプレイキャンペーンプランナーの機能を組み込むことで、プレースメントの編集画面で検索から選定、保存まで完結することができるので、以前より便利な仕様となっています。
プレースメントの編集画面の検索機能を使って配信先を探すことによって、思わぬ新しい配信先が見つかることもあるので、ぜひ使ってみてください。
エンドユーザーに聞き配信先を選定する
エンドユーザーとは、その商品やサービスを実際に使う人のことを言いますが、そのエンドユーザーと話す機会がある場合には、直接聞いてみるという方法もあります。
普段どのようなアプリをつかっているのか、どのようなメディアを使用しているのか、どのようなYouTubeチャンネルを見ているのかなどを、聞き出してみるのも有効です。
また、エンドユーザーは企業においては、それが個人であるとは限らず、IT業界においては、パソコン・スマホ・タブレットなどでソフトやアプリを利用する人がエンドユーザーにあたります。
食品メーカーにおいては、実際にその食品を購入して利用する人がエンドユーザーになるので、食品を卸すスーパーやコンビニなどではないので間違わないようにしましょう。
不動産の業界においては、賃貸マンションや物件のオーナーさんではなく、実際に利用する人がエンドユーザーになるので、それぞれの分野のエンドユーザーに聞いて情報を収集してみましょう。
まめに検索してイチから探して配信先を選定する
これは、かなりアナログな方法になります。
とにかく徹底して配信先を探すので、まず、膨大なデータを見るという点でかなり時間がかかります。
なので、あまりおすすめはしませんが、時間がある時にチャレンジをしてみると、新たな発見があるかもしれません。
Google広告のプレースメントターゲットを上手く使うには?
プレースメントターゲットでは、広告を掲載するサイトを厳選し、より効率よく宣伝をするかというものですが、あまりに厳選しすぎてしまうと、配信量が減りすぎてしまいます。
その結果、それはそれで満足のいく結果を得られなくなってしまいます。
そこで、プレースメントターゲット配信先の指定に加え、他のターゲティング方法を組み合わせて行うことで本来のポテンシャルを発揮します。
ユーザー属性との組み合わせ
プレースメントターゲットとユーザー属性を組み合わせることで、指定したプレースメント先の広告配信先でどのようなユーザーに広告を表示するかを指定することができます。
ユーザー属性は、年齢や性別、化粧品など商品やサービスのターゲットユーザーの属性などが絞られている場合にはとても効果的になります。
また、キーワードターゲティングを掛け合わせて、さらに配信先を絞り込むことが出来るので、効率的にもおすすめです。
キーワードターゲティングとの組み合わせ
プレースメントターゲットとキーワードターゲティングと組み合わせることで、指定したプレースメントの中でも、キーワードとの関連性の高い広告掲載の対象ユーザーを絞り込んで配信をすることが可能になります。
例えば、さまざまなカテゴリーのページがあるまとめサイトなどの場合は、サイトを配信先プレースメントとして設定してしまうとターゲットユーザーとの関連性が低いページも配信対象に含まれてしまう可能性があります。
しかし、プレースメントの中でもキーワードを設定することで、関連性の高いページに絞った広告配信をすることができるようになり、余分な配信を抑えることができます。
ユーザーの分類ではなくても、「教育」や「美容」などのキーワードを入れて検索をした結果を組み合わせてもよいかもしれません。
多少の絞り込みを入れることで、無駄のない程よい数の広告を配信することができるようになるのです。
Google広告のプレースメントターゲットの注意点
Google広告のプレースメントターゲットの注意点について、把握しておきましょう。
- 広告が突然停止する可能性がある
- 事前に配信量の推測がしづらい
- これまでの入札単価よりも高めの入札を行わないと配信されない
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
広告が突然停止する可能性がある
管理しているサイトがクローズしてしまったり、何かしらの一時的なエラーが発生してしまった場合など、サイトやサイトの管理者側の問題で指定した配信面に広告が出せなくなる可能性があります。
手動プレースメントで特定のサイトやアプリ、動画に広告配信が出来なくなった場合、下記の理由が考えられます。
- 一時的なエラーの発生
- 配信面を管理しているサイトがクローズ
- プレースメント(配信面)の撤去
- Web サイト、アプリなどのサーバートラブル(404などの放置)
- 特定の広告主に対する広告停止措置(サイト管理者によるもの)
- Web サイトの削除、特定のアプリ機能停止、動画の削除
このような理由で、突然広告の配信をすることができなくなってしう可能性があります。
なので、プレースメントターゲティングを行う際は、運用調整だけでは対応しきれない場面を想定して、獲得効率が良いプレースメントを発見したとしても、1サイトに依存をするのではなく、他のターゲティングと掛け合わせて色々と柔軟な配信先を探すことをおすすめします。
また、このように突然停止してしまう予想外の場合に備えて、リスクヘッジとして複数の配信面を指定しておきましょう。
事前に配信量の推測がしづらい
サイトごとの広告の配信量については把握することができますが、実際にどれくらい広告が配信されるのかということは、事前に把握することは難しい状況にあります。
自動プレースメントの場合は、トピックやキーワードの関連性のあるプレースメントが自動で選択されるので、ある程度であれば把握をすることができますが、手動プレースメントの場合には、広告を配信するまではどれくらい配信されるのかがわかりません。
なので、入札単価の設定は低くしておくことをおすすめします。
また、外部ツール(SimilarWeb)などを使って、事前にWebサイトのPVやアプリのユーザー数を調査することはできますが、正確な数字ではなくあくまでも参考程度のものになります。
YouTubeであれば、事前に過去の再生数の伸び方や評価などからどのぐらい見られる可能性があるかの予想をすることは可能ですが、競合も狙って手動プレースメントで配信をする可能性も考えられます。
なので、広告を実際に配信してみるまで、どのぐらい配信されるかというのは、正直分かりにくいので、まずは安全策として入札価格は低めに設定をしておいて、実際に配信をして様子を見て変更や改善をしていく必要があります。
これまでの入札単価よりも高めの入札を行わないと配信されない
注意点としては、自動プレースメントからプレースメントターゲットへ配信を移行した場合、これまでの入札単価よりも高めの入札を行わないと配信されない場合があります。
この配信されないという場合、自社・競合他社ともに広告配信面を指定するために、その枠を買い付けるという為に競合他社と広告枠を買い取る競い合いが起こります。
その際、競合と競り合えば競り合うほど、入札価格が高騰する傾向にあるので、費用が想定以上にかかる可能性があります。
なので、ある程度の余裕を持って入札を行うことが重要になってきます。
設定後、インプレッションが出ないなどの状況が続く場合は、まずはインプレッションを確保できるまで入札を上げるなどの対応が必要になってきます。
Google広告のプレースメントターゲットとは?設定方法と配信先について詳しく解説!まとめ
今回は、Google広告のプレースメントターゲットとはどのようなものなのか?設定方法と配信先などについて解説してきました。
プレースメントターゲットを使うことで、配信したい場所を絞り込んで広告を出稿することができるので、ターゲットに確実に広告を届けることができるようになります。
その結果、広告費を抑えつつも、販売促進を促すことができます。
まずは、コンバージョンを継続的に獲得できる配信先を早々に見つけて、競合他社にその優れた広告配信先を渡さないつもりで張り付くことが成功への鍵でになります。
配信先の例としては、広告媒体としてWebサイト、アプリ、YouTubeなどの指定をすることです。
ターゲットを絞って広告を配信することによって、「何を売るのか?」よりも、「誰に売るのか?」を意識して関連性を持たせながら、詳細に仮説を立てて配信先を選定していくことが重要になります。
これを機に、あなたの商品の広告も、掲載先を自ら選んでいくという選択をしてみてくださいね。
なぜ、広告未経験の新入社員でも、CPA:947円でROAS:5,479%を出せたのか?『メールやLINE登録CPAを下げる厳選フレーズ集100選』はもう受け取りましたか? ・1人社長から誰もがテレビCMで見たことがあるような企業、国会議員、同業の広告代理店や集客コンサルタントまでサポート この中で得られた知見を元に、広告のサポートをする中で使っている厳選フレーズをまとめました。 実際、これを使って、 ・広告費:¥77,688 という圧倒的な結果をたたき出しています。 メールやLINE登録CPAを下げたいのであれば、下記ボタンをクリックして詳細を確認してください。 |