様々なユーザーへ広告を出稿できるLINE広告。
そんなLINE広告でクーポンを配信をすることはできるのでしょうか。
LINE広告でクーポンを配信するということは、ユーザーを集客する上でとても重要になります。
企業や店舗がユーザーに配信できるLINE公式アカウントのクーポン機能や活用方法などについて知りたい！と思っている広告運用者の方も多くいるはずです。
今回は、LINE広告のクーポン配信についてご紹介します。
LINEクーポンとは？
ではまず最初に、LINEクーポンについてご紹介します。
LINEクーポンとは、LINEの公式アカウントで、アカウントを友だちとに追加してくれたユーザーに対して、企業が店舗や自社の商品、サービスを利用してもらうために配信するものです。
LINEクーポンは、トーク画面やタイムラインなどでユーザーに配信することが出来ます。
ユーザーが実際に商品を購入したり、サービスを利用したりする場合にクーポン画面を提示すれば、クーポンに記載されている割引など特典を受けることが出来ます。
今までの紙媒体のクーポンと基本的には同じ使用方法で、紙クーポンの電子版だと考えると分かりやすいでしょう。
印刷代などの費用をかけずに友だち登録者全員にクーポンを配布できるというメリットがあります。
LINEクーポンを活用することで企業や店舗にメリットがあるので、クーポンを配信する企業が増えてきています。
LINEクーポンの使い方は？
では、LINEクーポンの使い方をご紹介します。
LINEのクーポンは、LINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」から作成することが出来ます。
LINEクーポンを作成する
LINEクーポンを作成するには、
- 管理画面を開き、「ホーム」タブから→「クーポン」をクリックします。
- 画面右上にある「作成」をクリックします。
- 詳細情報を入力し、「完了」をクリックします。
詳細情報を入力し、内容を確認したい場合には管理画面右下にある「プレビュー」に反映されます。
クーポンがユーザーにどんな風に表示されるのかを確認することが出来ます。
作成画面では、次の項目について設定していきましょう。
| 項目 | 説明 |
| クーポン名 | クーポンの名称について設定。 特典内容や使用メリットが伝わりやすいような工夫をするとよい。 |
| 有効期間 | クーポンの有効期限の「開始」と「終了」の日次を設定。 終了日時を過ぎると自動でクーポンの利用は停止される。 |
| 写真 | クーピン表示画面のトップに表示させる画像をアップロードする。（サイズは10MB以下） 特典内容が分かりやすく、トーク画面で見たときに印象的な画像を設定するとよい。 |
| 利用ガイド | クーポンの利用方法や利用に関する注意点を入力する。 デフォルトで入っている利用ガイドを参考にして文面を作成するとよい。 |
| 抽選 | 抽選機能で取得者数を絞り、クーポンの価値を高めることが出来る。 ユーザーに、特典が付与される商品やサービスの認知を促進し、クーポン獲得をきっかけにLINE公式アカウントの友だち追加が期待出来る。 当選確率は1～99％の範囲内で設定することが可能。当選者の上限人数の有無の設定も可能。 |
| 公開範囲 | クーポンを配信する範囲を「全体公開」「友だちのみ」から選択することが可能。 ターゲットが新規ユーザーなら「全体公開」、既存ユーザーなら「友だちのみ」といったように公開範囲を選択する。 タイムラインシェアをすることができ、ユーザーがタイムラインでシェアすることによってより多くのユーザーに認知させることが出来る。 |
| 使用可能回数 | クーポンが使用できる回数を「1回のみ」「上限なし」から選択することが出来る。 特典内容に応じて設定していく。 |
| クーポンコード | 店舗だけでなく、サイトなどで使用できるクーポンを配信する場合には、クーポンコードを使用する。 決済画面で入力する最大16文字のコード（英数字で入力可能）をクーポン画面に表示させることが出来る。 |
| クーポンタイプ | クーポンのタイプを「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」から選択可能。 選択タイプによりクーポン名部分の色が変わる。 |
設定する項目についてはこのようになっています。
また、「公開範囲」の設定内容について詳しく見てみると、
【全体公開】
誰でもトークやタイムラインにクーポンを投稿することが出来ます。
クーポンを拡散してもらうことが出来れば、LINE公式アカウントを見てもらえる機会が増えるので、友だちを増やすチャンスも増えます。
クーポン用のURLの設定も可能で、ホームページやブログ、LINE以外のSNSなどで公開することも出来ます。
【友だちのみ】
LINE公式アカウントのクーポンを「友だちのみ」にすると、他のトークやタイムラインにはシェアすることが出来ません。
公式アカウントを登録している一部のユーザー限定でLINEクーポンを配信することで、友だち登録をしている特別感を出すことが出来ます。
また、キーワード応答メッセージを活用することで、個別でクーポンをプレゼントすることも可能です。
【友だちのみ（シェア可能）】
友だちのみ（シェア可能）を選択すると、クーポンを受け取った人が、トークやタイムラインにシェアすることが出来ます。
LINEユーザーの直接的な口コミでクーポンを拡散させたい場合に効果的です。
「友だちにもクーポンをシェアしたい！」と思ってもらえるようなクーポンを配信することで、公式ラインの友だち登録者数が増える可能性が高まります。
クーポン用のURLは利用することが出来ません。
このようにして使い分けましょう。
現在の友だちの満足度を向上させたいのであれば、「友だちのみ」を選択するとよいでしょう。
配信データの分析をする
LINEクーポンの配信データを分析することが出来ます。
- 管理画面を開き、「分析」タブ→「クーポン」をクリックします。
- 配信データを分析したいLINEクーポンをクリックし、開封ユーザー数や使用ユーザーなどの数値を確認します。
- 経路
- 開封ユーザー
- ページビュー
- 獲得ユーザー
- 使用ユーザー
これらの数が、表になって表示されます。
| 経路 | クーポンを開かれた経路がわかります。 ただしこの機能は万能ではなく、経路不明と表示されることも多いです。 |
| 開封ユーザー | クーポンを表示した人数がわかります。 開封ユーザーの数を配信メッセージ数で割れば、開封率がわかります。 クーポンの反応率を調べたいときは、この開封数をチェックしましょう。 |
| ページビュー | クーポンが表示された回数を表示します。ページビュー＝ユーザー数ではありません。 たとえば1人のユーザーが3回クーポンを見ると、ページビューは3と表示されます。ページビュー数は開封ユーザー数とは異なるので注意が必要です。 |
| 獲得ユーザー | クーポンを実際に獲得した人数がわかります。 クーポンを開いた人が多いにもかかわらず、獲得数が少ないのであれば、クーポンの内容がユーザーにとって有益ではないということになります。 そのときはクーポン内容を見直しましょう。 |
| 使用ユーザー | クーポンを実際に使用した人数のことです。 クーポンの獲得ユーザーが多いにもかかわらず使用人数が少ないのであれば、何かしらの理由で使えない事情が考えられます。 使用条件を見直すなど対策を取る必要があります。 |
配信データの分析をすることで、クーポンの内容と分析数値を照合し検証してユーザーニーズを把握することが出来ます。
配信データを分析して、より利用されやすいクーポンを作成していきましょう。
効率的にLINEクーポンを配信するには？
では、効率的にLINEクーポンを配信するにはどうすればいいのでしょうか。
通常のメッセージ配信
まずは、LINE公式アカウントの通常のメッセージ配信でLINEクーポンを配信しましょう。
トーク画面では、
- LINEクーポン名
- 設定した画像
- 有効期限
が表示されるようになっており、ユーザーは「今すぐ確認」をタップすることでクーポンの詳細情報を確認することができます。
LINE公式アカウントでは1度のメッセージでフキダシを3つ送信することが出来ます。
通常のメッセージとクーポンに加え、クーポン内容を説明するメッセージを付けると分かりやすいでしょう。
あいさつメッセージ
LINE公式アカウントでは、友だち追加の際に、あいさつメッセージを配信することができます。
あいさつメッセージは自動的に配信することが出来ます。
あいさつメッセージと一緒にLINEクーポンを配信することができるので、その後の利用を促進することが可能です。
リッチメッセージ
リッチメッセージでは、テキストと画像を組み合わせてLINEクーポンを配信することができます。
テキストと画像を組み合わせて視覚的にクーポンを訴求することを「リッチメッセージ」と言います。
レイアウトでメッセージを分割して、エリアごとに異なるLINEクーポンを配信することも可能です。
クーポン利用を促進する画像を挿入したり、特典内容を説明するページのURLを埋め込んだりすると効果的です。
リッチメニュー
リッチメニューは、トーク画面下部のキーボードエリアへ固定表示させることができます。
こちらも、レイアウトで分割することが可能で、ユーザーの目につきやすい部分へLINEクーポンを配信することが可能です。
有効期限の近いクーポンを目立つように大きく表示させたり、利用を促進するようなビジュアルを並べたりすると効果的です。
アンケートのお礼
LINE公式アカウントには、「リサーチ」というアンケート機能があります。
アンケートに回答してくれたユーザーに対してお礼メッセージと一緒にクーポンを配信することも出来ます。
「どんなクーポンがあるといいか」などというアンケートを実施することでユーザーの声を反映させ、特典内容を改善させることも出来ます。
タイムラインやSNSでシェア
LINE公式アカウントと友だちになっていないユーザーへ拡散するためには、LINEのタイムラインやSNSでシェアをすると効果的です。
クーポン画面から右側の「…」をクリックし、「シェア」をクリックすればシェアすることが出来ます。
自動応答キーワード
キーワードに反応してクーポンを配信することも出来ます。
イベント参加者限定でキーワードを伝えておき、そのキーワードをLINEのトーク画面で投稿するとクーポンが送付されるというものです。
購入完了時
例えば、ECサイトなどで購入が完了した後の画面やサンクスページなどが表示されるタイミングで「LINEの友だちになるとクーポンがもらえる」などと言った形でクーポンを送付すると効果的です。
購入完了後は、再度購入に繋げることが出来る絶好のタイミングです。
LINEに誘導し、限定クーポンを送付することで再度商品の購入を検討してもらうなど期待することが出来ます。
LINEクーポンのメリットは？
では、LINEクーポンのメリットをご紹介します。
ユーザーとの関係性を構築することができる
LINE公式アカウントで定期的にクーポンを配信することで、ユーザーとの関係性を深めることも出来ます。
「この公式アカウントと友だちになっていると、定期的にクーポンをもらうことが出来る」という認識を持ってもらい、お得で役に立つアカウントだと思ってもらうことが重要です。
持続性のある集客効果を期待することが出来ます。
ユーザーの行動を喚起できる
LINEには8,100万人以上のアクティブユーザーがいます。
LINEの公式アカウントは、LINEユーザーの多くにアプローチすることが出来ます。
LINEのユーザーへLINEクーポンを配信することで、行動を喚起することが可能になります。
中でも、
- 商品
- サービス
これらの割引などにおいては効果が見込まれるでしょう。
割引などのお得な特典が受けられるクーポンは、約4割のユーザーが利用しているというデータもあり、大きな訴求力があると言えるでしょう。
ターゲットリーチが増える
LINE広告を運用するうえで、企業や店舗の公式アカウントをブロックされないということは非常に重要です。
どれだけ多くの友だち数を増やすかの施策もしなければなりません。
そこでLINEクーポンを使うことで、ブロックされる可能性を下げることができます。
ブロックしていない「ターゲットリーチ」を増やすことによって、ユーザーとよりコミュニケーションを増やすことが出来ます。
友だち限定クーポンを発行し、LINE公式アカウントの友だち追加を促し、自社の商品やサービスの購入に繋げていくことが出来ます。
定期的にクーポンを配信すれば、「公式アカウントを友だち追加しておくとお得な特典が受けられる」と印象付けることが出来るので、ブロックを防止することが出来ます。
クーポンを配信していくことで、ユーザーと長期的につながっておくことが可能になります。
データ分析が可能
LINEクーポンは紙ではなく電子媒体で送付されます。
ですから、開封率などデータ分析が可能になります。
管理画面の「分析」メニューでは、
- メッセージの開封率
- クーポンを使用した人数
- 年代
- 性別
- 居住地
などの属性を分析することができます。
LINEクーポンの効果的な配信タイミングは？
LINEクーポンの配信はいつでも可能ですが、クーポンを配信する効果的なタイミングがありますので見ていきましょう。
友だち追加
LINEの公式アカウントを友だち追加する時にクーポンを配信すると効果的です。
「このアカウントと友だちになるとクーポンがもらえる」というメリットを提示することで友だち追加してもらいやすくなります。
まずはこのタイミングでのクーポン配信を試してみましょう。
定期配信
クーポンが欲しくて公式アカウントを友だちに追加したけど、その後の配信に魅力がなければブロックされてしまうかもしれません。
ブロックされないようにするためには、定期的にクーポンを配信するのが効果的です。
クーポン目当てで友だち追加し、定期的にクーポンが配信されることが分かっていれば、ブロックを避けることが出来るでしょう。
定期的にクーポンを配信することで、友だちでいるメリットを感じてもらうようにしましょう。
定期的なクーポン配信は実店舗への送客にも効果的です。
新商品発売時やイベント時
新商品発売時やイベント時に合わせてクーポンを配信することも効果的です。
「新商品を試してみたい」「イベントやキャンペーンが気になる」というユーザーを集客することが出来ます。
LINE広告でクーポンの配信停止方法は？
作成したクーポンというのは、有効期限が切れてしまうと自動的に使用停止になります。
しかし、有効期限内にクーポンの配信を停止しないといけなくなった場合にはどうしたらいいのでしょうか？
クーポンを使用不可にする
クーポンの配信を停止するには、クーポンを使用不可にしましょう。
- クーポン一覧画面の右側「…」をクリックし、「削除」を選択します。
これで作成したクーポンは削除されました。
クーポンを入手できないようにする
ユーザーがすでに取得してしまっているクーポンを削除することは出来ません。
しかし、クーポンの配信を設定しているメッセージや、タイムライン投稿を削除すれば、新規にクーポンを入手できなくなります。
もしクーポンを削除する場合には、クーポンを停止する理由などの事前説明やお詫びは必要です。
事前の対策をとっておかないと、突然クーポンを削除するということはユーザーから悪印象を持たれてしまう可能性があります。
LINEクーポンがトーク画面に表示されない場合は？
「クーポンが配信されたはずだけど、トーク画面に表示されない」
このようなときはどのように表示させたらいいのかについて手順を見ていきましょう。
- まず、LINEの「ホーム」をタップします。
- 画面上部の「友だち」をタップします。
- 「公式アカウント」をタップします。
- クーポンを表示させたいアカウントをタップします。
- 「クーポン」または「投稿」をタップします。
- 希望しているクーポンを探します。
この手順によってクーポンを表示させることが出来るようになります。
LINEクーポンを作成したらショップカードを作るのもおすすめ
LINE公式アカウントでクーポンを作成したら、次はショップカードを作成しておくのもおすすめです。
クーポンというのは、初回来店を促すのに効果的ですが、リピート効果はあまりありません。
せっかく新規顧客獲得を達成したものの、一度だけしか来店しないともったいないです。
そこで、ショップカードを利用することで継続して来店してもらうきっかけを作ることが出来ます。
LINEのショップカードは、LINEアプリでポイント管理をすることも出来るのでとても便利です。
新規顧客からリピーターに繋げるために、ショップカードは是非設定しておくことをおすすめします。
LINEクーポンを利用した成功例は？
ではここで、LINEクーポンを利用して成功した例をご紹介します。
キッズフル：利用料金を半額にするLINEクーポンの配信で成功！
子供の遊び場を提供しているキッズフルでは、1日の利用料金が半額になるLINEクーポンを配信しました。
これにより、平日の来店数が1.5倍に。
もともと子供をターゲットとしていましたが、併設されているカフェの売上貢献にもなりました。
ステラタウン：隙間時間を有効活用したLINEクーポンで成功！
約110の専門店や飲食店があるステラモールでは、来場者の隙間時間を狙ったLINEクーポンを配信しました。
内容は、午前と午後で開催されるキッズショーの間にランチが無料になるというもの。
条件は「大人と一緒に食事をする」ことで、親子連れを多く取り込むことに成功しています。
カラオケの鉄人：リサーチ機能を活用したLINEクーポンで成功！
カラオケルームを提供しているカラオケの鉄人では、リサーチ機能を使ったLINEクーポンを配信しました。
ユーザーに対して欲しいLINEクーポンのアンケートを実施し、その意見に沿ったLINEクーポンを配信しました。
結果、天候が悪化した日に利用できるLINEクーポンになりゲリラクーポンとしてユーザーを引き込むことに成功しています。
LINEクーポンという機能もある
LINE広告では、LINEやLINEの関連サービスを対象に、「LINEクーポン」というクーポンサービスの広告配信もあります。
LINEクーポンは2018年よりサービスを開始し、LINE広告の配信面であり、登録ユーザー数2,800万人を超えています。
LINEクーポンに広告配信を行うことで、お得な情報を入手することが出来るということで40～50代の女性ユーザーにアプローチをすることが出来ます。
LINEクーポンは、
- 飲食店
- コンビニ
- スーパー
- ドラッグストア
など約50,000店舗で画面を見せるだけで利用することが出来ます。
ユーザー層は7割が女性を占めており、6割が40～50代を占めています。
さらに、月間利用者が5,200万人を突破したLINE ウォレットやLINEクーポンの公式アカウントがサービスの導線となっています。
LINE広告でクーポンを配信するには？クーポンの種類もご紹介！まとめ
今回は、LINEクーポンについてご紹介しました。
LINE公式アカウントでは、誰でも無料で使用することのできるクーポン配信をすることが出来るという事が分かりました。
LINEクーポンには抽選機能があったり、配信するユーザーを限定することが出来たりと色々な機能が備わっています。
店舗やオンラインへの送客、LINEの友だち増加にも役立ちます。
LINEクーポンは配信して成功している例がかなりあるので、SNS上でも喜びの声が溢れています。
LINEの公式アカウントを友だち登録するだけで特別にクーポンがもらえるのであれば、気軽に登録してみようと考えるユーザーは多いでしょう。
しかし、登録したはいいけれど、ユーザーにとってメリットがないと感じられてしまうと「ブロック」されてしまう可能性があります。
ブロックされないようにするために、定期的にLINEでクーポンを配信したり、クーポン内容を魅力的なものにしていく必要があるでしょう。
皆さんも、LINEクーポンを利用してユーザーの引き込みに成功させましょう！
