月間ユーザーが億を超える市場であるYouTube。
そんなYouTubeに広告を配信できるYouTube広告という広告がありますが、このYouTube広告では、広告の目的に合わせて運用することがとても重要になってきます。
YouTube広告の広告タイプは様々で、色々な種類があります。
また、広告の目的やユーザーに伝えたいメッセージによってマッチするかしないかも大きく変わってくるんです。
広告の目的がマッチしていないと、せっかく広告を配信しても効果を最大限に発揮することが出来なくなってしまいます。
YouTube広告では、広告の目的をしっかりと理解し、それに合わせて運用していくことがとても重要です。
そこで今回は、YouTube広告を目的に合わせて運用するにはどうすればいいのかを見ていきます。
YouTube広告の特徴は?
では、YouTube広告の特徴について見ていきましょう。
リーチ数が多い
YouTube広告というのは、YouTubeの中で配信出来る動画広告のことです。
動画でユーザーにアプローチすることが出来ます。
YouTube広告は、Googleのデータを使って、Google広告内で設定して出稿することが出来る広告です。
1日のアクティブ数は、3,000万人以上であり、1日あたりに視聴される動画の数は10億以上という莫大な数のユーザーが利用していると言うことが分かります。
また、10代~20代の95%以上がYouTubeを利用しているため、マーケティングをする上で欠かせないプラットフォームになっているんです。
動画を使って商品やサービスを伝えられる
YouTube広告では、動画を使って商品のブランディングや認知度アップを期待することが出来ます。
動画でアプローチすることは、ユーザーの印象に残りやすく、最終的なコンバージョンに繋がりやすいという特徴があります。
目的に合わせた広告配信が可能
YouTube広告では、検索広告やショッピング広告などよりも、企業が広告を配信するための目標の設定が自由です。
達成したい目的によってキャンペーンを決めることが出来るし、目標に関連するおすすめの機能も多いので、目標を決めやすく、達成しやすいというのが特徴的です。
効果検証が可能
YouTube広告では、広告が何回表示されたか、再生数や再生時間、クリック数などの広告を視聴したユーザーの行動を計測することが可能です。
配信した動画が良かったのか悪かったのか、改善点などを分析することが出来ます。
広告の効果を分析するためには、「指標」を見る必要があり、「認知」「比較検討」「行動」など、広告の目的ごとによって見るべき指標が変わってきます。
費用対効果が高い
YouTube広告では、リスティング広告などとは違い、広告を視聴した時間によって費用が発生するかしないかが決まります。
広告がスキップされてしまえば、費用がかからないので興味の無いユーザーに対して費用をかける必要がないんです。
YouTube広告は10円~数10円程度でユーザーへのアプローチが可能になるので、費用対効果が高いことも特徴的です。
YouTube広告における目的は?
まず、YouTube広告で定義されている目的は3つあります。
それぞれ、
- 認知
- 比較検討
- 獲得
となっています。
YouTube広告を出稿する場合には、目的を設定していないと一体なにを目標にして広告配信しているのか分からなくなってしまいます。
目的は必ず明確にしてから広告配信を行うようにしましょう。
では、それぞれの目的の意味を見ていきましょう。
認知
認知というのは、自分のWebサイトや商品、サービスについて認知してもらいたいときに活用します。
認知の目標で活用できる広告フォーマットは次の通りです。
- バンパー広告
- マストヘッド広告
- アウトストリーム広告
- True View リーチ
広告の種類 | 特長 | 動画の長さ | 入札単価の設定方法 | 広告想起率の伸び | 認知度の伸び | 表示回数 |
バンパー広告 | スキップ不可 | 6 秒 | インプレッション単価(CPM) | 動画広告を視聴したことをユーザーが思い出せるかどうか。 | 動画広告の視聴後、そのビジネスに対するユーザーの認知度が向上したかどうか。 | 検索結果ページや Google ネットワーク内の他のサイトに広告が表示された回数。 |
マストヘッド広告 | スキップ不可 | 制限なし | 固定日割単価(固定 CPD)。レートの見積もりや空き状況の確認、キャンペーンにおける表示回数の目標など、Google 広告チームと相談。 | 検索結果ページや Google ネットワーク内の他のサイトに広告が表示された回数。 | ||
アウトストリーム広告 | スキップ不可 | 15 秒未満を推奨 | 視認範囲のインプレッション単価(vCPM)。クリックの回数ではなく、ユーザーの視認範囲に広告が表示された回数を基準に、お支払い額の上限を設定。 | 動画広告を視聴したことをユーザーが思い出せるかどうか。 | 動画広告の視聴後、そのビジネスに対するユーザーの認知度が向上したかどうか。 | 検索結果ページや Google ネットワーク内の他のサイトに広告が表示された回数。 |
True View リーチ | スキップ可能 | 制限なし(15 秒を推奨) | インプレッション単価(CPM) | 動画広告を視聴したことをユーザーが思い出せるかどうか。 | 動画広告の視聴後、そのビジネスに対するユーザーの認知度が向上したかどうか。 | 検索結果ページや Google ネットワーク内の他のサイトに広告が表示された回数。 |
バンパー広告では、6秒間の動画広告でリーチや効果を高めることが出来ます。
マストヘッド広告は、YouTubeのトップページの一番目立つ場所に掲載される広告です。
アウトストリーム広告は、ウェブサイトやモバイルアプリ向けの動画広告で、ユーザーが画面を見ているタイミングで広告を表示することが出来る広告です。
TrueView リーチは、出来る限り効率的により多くのユーザーにリーチすることが可能です。
比較検討
比較検討では、他社と自社のサービスを比較検討してもらいたいときに活用します。
購入をどうしようか迷っているユーザーにリーチし、メッセージが一番響きやすいタイミングを逃さずに捉えるための広告です。
比較検討に活用できる広告フォーマットは次の通りです。
- TrueView インストリーム
- TrueView ディスカバリー
広告の種類 | 特長 | 動画の長さ | 入札単価の設定方法 | 比較検討の伸び | 好感度の伸び | 購入意向の伸び | 視聴回数 |
TrueView インストリーム | スキップ可能 | 制限なし | 広告視聴単価(CPV)。動画の視聴または操作(例: Call-to-Action オーバーレイ、カード、コンパニオン バナーなどのクリック)の件数に応じて価格が決定される。 | 広告によって自社の商品等の購入を検討してもらえたかどうか。 | 動画広告の視聴後、ユーザーがブランドやそのメッセージに対してより好感的になったかどうか。 | 動画広告の視聴後、ユーザーが対象の商品を購入しようとしているかどうか。 | ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴した回数、または動画に対して何らかの操作を行った回数。 |
TrueView ディスカバリー | スキップ可能 | 制限なし | ユーザーが動画広告のサムネイルか見出しをクリックして再生を開始したときに、料金が発生。 | 表示回数 は、Google の広告ネットワーク(Google.com、YouTube、その他のサイト運営者様のウェブサイトやアプリなど)に広告が掲載されるたびにカウントされます。どの程度頻繁に広告が表示されているかを知る目安になる。 | 広告によって自社の商品等の購入を検討してもらえたかどうか。 | 動画広告の視聴後、ユーザーがブランドやそのメッセージに対してより 好感的になったかどうか。 | 動画広告の視聴後、ユーザーが対象の商品を購入しようとしているかどうか。 |
TrueView インストリームでは、YouTubeやウェブサイト、アプリで動画の前後や途中に広告を配信することでブランドや商品を印象付けることが出来ます。
TrueView ディスカバリーでは、興味関心のあるユーザーに見つけてもらうことが出来るように、YouTubeの検索画面の関連動画の横や、モバイルのYouTubeのトップページに広告を表示することが出来ます。
獲得
獲得の目的では、自社のユーザー数を獲得する際に活用します。
ユーザーが意思決定する瞬間を捉えてユーザーにアプローチし、効果的で測定可能なユーザーのアクションを促すことが出来ます。
獲得の目的で活用できる広告フォーマットは次の通りです。
- TrueView アクション
広告の種類 | 特長 | 動画の長さ | 入札単価の設定方法 | 購入意向の伸び | 実店舗への来店 | ウェブサイト コンバージョン |
TrueView アクション | スキップ可能 | 任意 | 目標コンバージョン単価(目標 CPA): 指定した目標の範囲内で最大限のコンバージョン数を獲得できるよう、入札単価が自動的に設定される。 コンバージョン数の最大化: 予算を過不足なく消化しつつ最大限のコンバージョン数が得られるよう、入札単価が自動設定される。 |
動画広告の視聴後、ユーザーが対象の商品を購入しようとしているかどうか。 | コンバージョン トラッキングの一種。広告のクリックやプレッションが、実店舗への来店促進にどの程度寄与したか確認できます。 一定の要件 を満たしている場合にのみ利用可能。 | ユーザーが広告と接触し(動画広告を視聴するなど)、その後対象のウェブサイトで、事前に定義した有益なアクション(商品のオンライン購y入など)を完了した回数。 |
TrueView アクションでは、動画広告を最適化することで、自社のビジネスにとって重要なユーザーのオンラインでのアクションを促すことが出来ます。
コールトゥアクションを設置することが出来ます。
コールトゥアクションというのは、
- 詳しくはこちら
- 購入する
- 予約する
- 申し込む
- 登録する
- ダウンロードする
などのボタンのことです。
コールトゥアクションを設置するためには、キャンペーンの目的を「見込み顧客の獲得」か「ウェブサイトのトラフィック」と選択しましょう。
YouTube広告の目的を決めるには?
YouTube広告の「目的」の種類について見てきましたが、次はYouTube広告の目的の決め方について見ていきましょう。
「認知」「比較検討」「獲得」の3つの目的の中から、あなたが運用するYouTube広告に合った目的を選ぶ必要があります。
目的はどのようにして決めて行ったらいいのでしょうか。
ユーザー行動プロセスを考える
まず、ユーザーがWebサイト上で商品をどうやって購入しているのかを考えてみましょう。
一般的なプロセスとしては、
- 認知
- 比較検討
- 獲得
の順番になるはずでしょう。
ユーザーはまず初めてYouTube広告を見て、自社の商品やサービスのことを「認知」します。
そして、興味関心を持ってもらえればそこから商品を購入するかどうか「比較検討」をします。
そして気に入れば、「購入」をするという順番になります。
この中で、一番力を入れたいのはどの目的でしょうか。
それを明確化することが出来れば、YouTube広告の目的がおのずと決まってくるはずです。
- 商品の認知がしたい・・・認知
- 自社のブランディングをしたい・・・認知
- 資料請求してもらいたい・・・比較検討
- 問い合わせをしてもらいたい・・・比較検討
- アプリのインストールをしてほしい・・・獲得
- 商品を購入して欲しい・・・獲得
これらを参考にして、自社の広告出稿の目的を決めて行きましょう。
YouTube広告を配信するには?
ではYouTube広告の目的が決まれば、後は配信するだけです。
YouTube広告を配信する手順は、
- Google広告へログイン
- ページメニューから「キャンペーン」→「新しいキャンペーンを作成」→「動画」をクリック
- キャンペーンの名前を決める
- 「入札戦略「」で入札戦略を決める
- 「予算と日付」を設定する
- 「ネットワーク」で表示する場所を決める
- 言語と地域なども同時に決める
でOKです。
これでYouTube広告を配信することができました。
YouTube広告の訴求内容は?
YouTube広告の目的が明確化しても、それに伴うYouTube広告を配信できていないと意味がありません。
目的にそったYouTube広告を配信するためには、訴求内容を理解する必要があります。
例えば、「アプリをダウンロードしてもらう」ということが最終目標の場合、その目的別に広告の訴求内容を合わせる必要があるということです。
認知
目的が「認知」の場合には、まずは自社の商品を知ってもらうことが大事です。
つまり、
- インパクトのある訴求
- 商品を前面に押し出した訴求
が求められるでしょう。
この商品は一体なんなんだろう?
どんなアプリなんだろう?
と興味を持ってもらえるようにする必要があるんです。
認知の場合には、商品の細かい特徴や口コミなどは効果があまり見込めません。
比較検討
目的が「比較検討」の場合は、ユーザーが知りたいことを配信する必要があります。
つまり、
- どんな会社が制作しているのか
- 他社と比べてどう違うのか
をYouTube広告で配信することが重要です。
比較検討の段階までいっているユーザーというのは、既に自社の商品やサービスなどに興味があるということです。
どんな商品があるのか?
他社との違いは?
などの情報をユーザーに伝えられるような広告の訴求内容にすると効果的です。
獲得
目的が「獲得」の場合は、ユーザーの購入時不安を取り除くことが大事です。
つまり、
- 商品を使いこなせるのか不安
- 何日で自宅に配送してくれるのか不安
などを取り除くようなYouTube広告を配信しましょう。
ユーザーは最終的に商品やサービスを購入したり、アプリをインストールしたりする際には、
ちゃんと使いこなせるのか?
ちゃんと届くんだろうか?どのぐらいで?
送料は無料?
など色々と不安なことが出てくるはずです。
そういった不安がなくなれば、獲得に結び付けることが出来るでしょう。
YouTube広告の目的に合わせてどんなクリエイティブが効果的?
YouTube広告の目的は「認知」「比較検討」「獲得」があると言うことが分かりましたが、それぞれ目的に合わせてどんな動画クリエイティブが効果的なのでしょうか?
見ていきましょう。
目的 | 認知 | 検討 | 獲得 |
動画の種類 | 実写 | キャラクターアニメーション |
モーショングラフィックス |
制作 | 役者をアサインして撮影・政策 | キャラクターイラスを作成、動きをつける | 静止画像からスライドショーを制作 |
特徴 | 情緒的な表現などが可能 | サービス内容などをわかりやすく表現することが可能 | 低価格。 制作スピードが早い |
認知をしてもらうためには、ユーザーにとってイメージしやすくなければいけません。
イメージしやすいと言うと、実写による動画広告が効果的です。
クオリティの高い動画で世界観を伝えるようにしましょう。
また、比較検討では、どんな商品なのかを伝えることが重要です。
商品の細かい説明をするには、アニメーションが分かりやすく効果的です。
獲得の目的の場合には、サイトやチラシなどの静止画像を使ってスライドショーのような動画を制作すると効果的です。
制作価格も安く、比較的簡単に作れるので制作スピードも速く、検証がしやすいです。
YouTube広告の目的の設定方法は?
では、YouTube広告の設定方法について見ていきましょう。
YouTubeに動画をアップロードする
広告用の動画をYouTubeにアップロードします。
YouTube動画広告を作成する
Google広告にログインし、YouTube動画広告を作成しましょう。
「キャンペーン」のタブをクリックし、「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。
そこから、「新しいキャンペーンを作成」を選択します。
目標を選択する
ここで、達成したい目標を決めて行きます。
自社の目的に合った目標を選択します。
スキップ可能なインストリーム広告の場合には「販売」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「商品やブランドの比較検討」「ブランド認知度とリーチ」「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」の中から、達成した目標を選択します。
予算を設定する
入札戦略を決めて行きます。
- 広告を見てもらうこと
- 広告をクリックしてもらうこと
- コンバージョンを達成すること
の中から設定していきます。
「キャンペーンの合計予算額」「1日の予算」のどちらかを選択し、予算を入れます。
キャンペーン開始日と終了日を設定します。
ターゲットを決める
性別、年齢、地域など、ターゲットを決めることで効果的な広告配信が可能です。
広告を配信したいターゲットを絞って設定していきましょう。
広告グループを作成する
広告を配信するグループを設定していきます。
性別、年齢、子どもの有無、世帯収入や、興味関心、キーワード、トピック、プレースメントなどを指定していきます。
動画広告の作成
キャンペーンの設定や広告グループの作成が終わったら、広告として配信するYouTube動画を指定します。
検索からキーワードや動画のURLを入力しましょう。
広告をクリックしたユーザーがどのページに遷移するのか、ユーザーを誘導するようなフレーズや見出し、広告名などを入力していきましょう。
「キャンペーンの作成」をクリックすれば広告は完成です。
YouTube広告の目的とは?合わせて運用するにはどうすればいいのか?まとめ
今回は、YouTube広告の目的を見ていきました。
YouTube広告には3つの目的があり、それぞれの用途に沿った訴求をしなければなりません。
せっかく広告を配信するのですから、しっかりと目的を決めてそれにあった広告フォーマットを選択しなければ広告を配信しても無駄になってしまう可能性もあります。
YouTube広告を運用していく上で重要なのは、自社の目的にあった広告フォーマットを使用し、ユーザーの心理状態に合わせた訴求をすることです。
自分が配信したいYouTube広告は、どの目的か決まりましたか?
効果的な広告配信をしていきましょう!
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