広告を扱っていて、「キーワードターゲティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、リスティング広告業界では普通に呼ばれることが多く、広告を出すときに使うターゲティングの手法の1つで、とてもポピュラーなものです。
しかし、google広告の設定をすすめていくと、「キーワードターゲティング」という言葉は一切出てこないので、運用初心者の方にとっては作成をしようとした時、何のことだか分からないという人も少なくありません。
人によっては、「コンテンツターゲティング」と呼ぶ人もいたりして、正直ややこしく、また、YDNのサーチターゲティングとも似ているので、初心者を混乱させてしまうことが多々あります。
そこで今回は、Google広告のキーワードターゲティングとは?使える種類や活用法を徹底解説!ということでご紹介していきたいと思います。
ターゲティング方法がたくさんあってよく分からない!という方は、是非今回の記事を参考にして、少しででも理解していただけたらと思います。
Google広告のキーワードターゲティングとは?
キーワードターゲティングとは、GDN(GoogleDisprayNetwork)の設定できるターゲティング配信手法の中の一つで、入力したキーワードと関連度の高いWebサイト、アプリ、動画に広告を表示するターゲティングです。
簡単に言うと、「設定したキーワードと関連性の高いウェブサイトなどに広告を表示する」という事です。
設定したキーワードと、関連性の高いと判断されたサイトに広告を載せてくれるシステムで、Googleのディスプレイネットワークの数あるターゲティング方法の中でも、キーワードターゲティングは扱いやすいものになっています。
そもそも「キーワードターゲティング」と呼ばれているものは、Googleの管理画面上では「ディスプレイ ネットワークのキーワード」と表示されています。
つまり、「ディスプレイ ネットワークのキーワード」とは「キーワードターゲティング」と呼ばれている配信手法のことです。
元々、キーワードターゲティングには「コンテンツターゲティング」と「オーディエンスキーワード」という2つの種類がありました。
- コンテンツターゲティング:キーワードに関連するメディアに配信
- オーディエンスキーワード:キーワードに関連するメディアとユーザーに配信
ただし、オーディエンスキーワードは現在廃止されており、カスタムインテントに統一されました。
そのため、現在は「キーワードターゲティング=コンテンツターゲティング」となっています。
コンテンツターゲティング
「コンテンツターゲティング」は、指定したキーワードに関連するウェブページやアプリ、動画でのみ広告を表示することが出来ます。
なので、「オーディエンスターゲティング」よりも、広告が表示されるユーザーの数が少なくなる場合があります。
こちらの選択が成果に大きな影響を与えますので、ターゲットイメージに合わせて慎重に選択することが必要です。
オーディエンスターゲティング
「オーディエンスターゲティング」を選択すると、指定したキーワードに関心を持つ可能性が高いユーザー層に対して、指定したキーワードに関連するウェブサイトやアプリのメニュー、動画で広告を表示することが出来ます。
簡潔に言うと、「キーワードに関連するページにはもちろん表示するし、キーワードに関心を持っているユーザーならページに寄らず広告を出します」という設定になります。
ちなみに、Google社はこちらを推奨しています。
また、google広告の管理画面を見てみると、「ディスプレイネットワークのキーワード」という表記になっていて、キーワードターゲティングという言葉は除外されて載っていないので気を付けましょう。
GDNのキーワードターゲティングとYDNのサーチターゲティングの違い
キーワードターゲティングと間違えやすいものとして、YDNのサーチターゲティングが挙げられます。
同じような感じがしますが、この2つの仕組みはかなり異なります。
両者の持つ違いについて、何が違うのか、以下にまとめました。
- キーワードターゲティング:指定したキーワードに関連するメディアに配信
- サーチターゲティング:指定したキーワードを検索したユーザーに配信
以上のように、「メディア」に対するターゲティングか「ユーザー」に対するターゲティングかが両者の違いとなっています。
その時の内容・意向に応じて、使い分けるようにしましょう。
Google広告キーワードターゲティングの種類について
実は、キーワードターゲティングには種類があります。
1つ目は、オーディエンスターゲティング、もう1つはコンテンツターゲティングです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
オーディエンスターゲティングの詳細
オーディエンスターゲティングとは、webページの「広告枠」に対して出稿するのではなく、サイトへの訪問履歴や商品の購入履歴などユーザーのデータに基づき「人」に対して配信する方法です。
また、このユーザーの情報をオーディエンスデータといい、googleが推奨しているのは、こちらの方法になります。
オーディエンスデータは、Cookie(クッキー)を利用してサイトでの閲覧・行動履歴など膨大な量の情報を取得したものですが、個人を特定できる情報は含まれていません。
このデータと自社で保有する顧客の情報(性別、年齢、エリアなど)と組み合わせることで、指定したキーワードに、感心を持つであろうと思われるユーザーが閲覧しているページやアプリ等に広告を表示するので、精度の高いユーザーに広告を配信することが可能です。
ユーザーそのものをターゲティングの対象としているため、そのユーザーがどんなページを見ていようと広告に触れさせることが可能です。
コンテンツターゲティングの詳細
コンテンツターゲットとは、特定のコンテンツを持つウェブページをターゲティングして広告を表示するシステムです。
近い言葉として、コンテンツマッチ、コンテキストマッチなどがあります。
広告主は、どのようなテーマを持つサイトに対して広告を配信したいかを「キーワード単位」で細かい設定をすることが可能なので、詳細なターゲティングを行いたい場合や、明確なユーザーイメージがある場合には、非常に有効な配信手法です。
また、コンテンツターゲットは、ページ自身に広告をつけているため、そのページが開かれなければ広告は表示させず、結果として、オーディエンスターゲティングよりも配信量が減る可能性が高いです。
さらに、そのページは、どのような人が見るのか、という見極めも重要になります。
ツイートや検索に基づくターゲティング
キーワードターゲティングでは、Twitterで最近ツイートされたり検索されたりした言葉やフレーズに基づいて、利用者をターゲティングすることができます。
また、マーケティング機能によって、オーディエンスとあなたのビジネスの関連性が最も高いタイミングでリーチできます。
Twitterでは、次の2種類のキーワードターゲティングが用意されています。
検索
Twitterで検索された言葉は、利用者が最近もっとも強い興味を持った事柄を表しています。
キーワードターゲティングでは、たとえば、あなたのビジネスに関連することを検索した利用者にツイートを届けることができます。
なので、あなたのビジネスに関係のあるブランドやカルチャーイベント、周期的な地域の行事や業界イベントなどのタイミングで使うと特に効果的です。
たとえば、ランニングシューズを製造している会社は、マラソンに関連するツイートを検索した利用者をターゲティングすることができます。
そのためには、一般的なキーワード(マラソン、トレーニング、ランニングなど)だけでなく、イベントをテーマにしたキーワード(ボストンマラソン、ロンドンマラソン、パタゴニア国際マラソンなど)も指定します。
タイムライン
ツイートは、利用者の「いま」、つまり利用者が今、ログインしたその時に考えていること、感情、ニーズ、時間など、利用者の状況を明確に表しています。
タイムラインのキーワードターゲティングでは、利用者がツイートした事に基づいて、利用者の状況に応じたツイートを届けることができます。
たとえば、旅行会社は、「夏の旅行を計画中」、「ビーチでバケーション」、「旅のヒント」のような言葉をターゲティングしてガイドすることによって、旅行の計画について最近ツイートした利用者にリーチできます。
デフォルトでは、広告キャンペーンは検索とタイムラインの両方に表示されるので、どちらか一方のアカウントにしたい場合は、どちらにツイートを表示するかを選ぶこともできます。
Google広告キーワードターゲティングの設定方法
キーワードターゲティングを実施すると、検索するユーザーに対して強いリーチすることができます。
なので、まずはキーワードターゲティング、すなわち、ディスプレイネットワークのキーワード設定を実際に行ってみましょう。
設定方法は下記のような手順で行っていきます。
まず、キーワードの空欄に、設定したい広告グループを開いた状態で「キーワード」を入力し、青い「+」ボタンをクリックします。
複数入力し、次にディスプレイネットワークの「キーワード追加」をクリックして、必要事項を入力していきます。
キーワードは1行につき1キーワードですが、キーワードに悩んだときは、ページ内に「関連キーワード検索」というものがあるので活用し、実際に、それを選択するときは、キーワードをクリックすることで選択となります。
自分では思いつかないようなキーワードを発見することがあるので、是非この機能リストは使ってみましょう。
また、必要な方は、ここにURLや商品、サービスを入力してキーワード候補を探して、「コンテンツターゲティングのみ」にチェックを入れます。
入力したいキーワードを全て入力が終わったら「保存」をクリックして登録完成です。
特定のキーワードのマッチタイプをターゲットにする
「フレーズ一致」や「完全一致」など検索結果を絞り込むことによって、広告を表示する対象を管理することができます。
また、「部分一致」で幅広い検索結果に広告を表示して、多くのオーディエンスにリーチすることもできます。
除外キーワードを設定すると、ユーザーが特定の語句で検索した場合、あなたの広告を表示しないようにできて、公告グループで設定することが可能です。
また、広告マネージャでマッチタイプを追加する場合は、以下の表の「キーワードの例」のように角かっこや引用符を使用してマッチタイプを示します。
一括エディタを使用する場合には、このような括弧と引用符は必要ありません。
広告審査プロセス
キャンペーンを開始する際には、「広告ガイドライン」が遵守されていることを Pinterest で審査します。
キャンペーン審査プロセスには、最大24時間ほどかかる場合があります。
また、キャンペーンのターゲット設定がPinterestの広告ガイドラインに違反している場合、広告マネージャに通知を送信し、広告の再審査を受けるために変更が必要な点をお知らせします。
承認されると、広告の配信が開始されるので、承認されるように変更してください。
キーワードターゲティングを効果的に使う3つのコツ
ここでは、キーワードターゲティングを効果的に活用するコツをご紹介します。
キーワードターゲティングを効果的に使うコツとしては、大きく分けて次の3つがあります。
- 他のターゲティングと組み合わせる
- URLや商品、サービスからもキーワードを探す
- 実際に掲載された媒体を確認・精査する
それぞれ、一つずつ順番に解説していきますね。
1. 他のターゲティングと組み合わせる
キーワードターゲティングは単体で活用するのではなく、リマーケティングやインテントなど他のターゲティングと組み合わせて利用しましょう。
また、キーワードターゲティングは配信先を指定するターゲティングで、配信する人の属性を指定するターゲティングではありません。
なので、人のターゲティングと組み合わせることで、人×配信面を指定する高精度のターゲティングが完成します。
2. URLや商品、サービスからもキーワードを探す
キーワードターゲティングを設定する際、商品やURLを入力することでおすすめキーワードを洗い出してくれます。
この方法を活用することで、自分では浮かばなかったキーワードが見つかるかもしれません。
さらに、各おすすめキーワードの関連性も数字で表示してくれるので、関連度の高いキーワードを探すこともできます。
特に「配信先を広げたいけど、キーワードが浮かばない」「キーワードがマンネリ化している」などといった場合には、ぜひ試してみてください。
3. 実際に掲載された媒体を確認・精査する
キーワードターゲティングは、「配信を始めたらそれで完了!」ではありません。
実際に掲載された媒体を確認し、不要な媒体は精査するようにしましょう。
ターゲティングしているとはいえ、どうしても意図していないサイトに配信されることがあるので、精査や調整を繰り返し、効果を安定させていく必要があります。
上記のように、キーワードターゲティングを効果的に使う3つのコツをしっかり押さえることによって、より詳細なターゲティングを行うことができます。
しかし、あまり絞り込みすぎてしまうと、広告の配信量が減ってしまうため、自分の求める配信量をしっかり決めてから、ターゲティング方法を選んでいきましょう。
Google広告で成果を出すための3つのキーワード選定方法
ここでは、実際にキーワードターゲティングを使う際のキーワードの選び方をお伝えします。
先に結論から言うと、キーワード選定方法は次の3つの方法が効果的です。
- 商品のジャンルから選ぶ
- ユーザーの悩みから選ぶ
- ターゲットユーザーの好みそうなサイトから選ぶ
それぞれポイントを押さえて、順番に見ていきましょう。
1. 商品のジャンルから選ぶ
まずは、商品のジャンルからキーワードを連想していく方法です。
例えば、事例を上げて解説してみると、例えば、美容液の商材であれば、
- 美容液
- コスメ
- スキンケア
など、関連するジャンルのキーワードを選んでいきくという、とてもシンプルな方法ですが、配信ボリュームを広く取りながらも商品と相性が良いメディアに配信できます。
ただ、その分競合も多いのでクリック単価も高い可能性があります。
2. ユーザーの悩みから選ぶ
ユーザーの悩みから、キーワードを連想していく方法です。
例えば、こちらも美容液の商材であれば、
- 乾燥肌
- シミ 美容液
- 毛穴 黒ずみ
このように、悩みのあるユーザーが閲覧しそうなキーワードを選んでいきます。
個々で好き嫌いがあったり、購入を検討するまでの流れも、ユーザー層によってかなり選び方が違ってきます。
なので、購買に繋がるような特徴をおさえておきましょう。
配信ボリュームとしてはあまり期待をすることはできませんが、比較的高いコンバージョン率が期待できます。
3. ターゲットユーザーの好みそうなサイトから選ぶ
そして、ターゲットユーザーの好みそうなサイトを想像する方法です。
例えば、20代後半向けの美容液の商材であれば、
- 恋愛
- 転職
- ライフスタイル
など、ターゲットユーザーが好きで集まりそうな「メディア」や「ブログ」、「キーワード」や「カテゴリ」などを書いて指定していきます。
コンバージョン率は低い可能性がありますが、競合他社も少ないためクリック単価を抑えられる傾向にあります。
ビジネスや商材により、ユーザーの検討期間は異なります。
コンバージョンユーザーが初回訪問からどれくらいの期間でコンバージョンしているかの日数もGoogleアナリティクスであれば分析が可能です。
Google広告のキーワードターゲティングの活用方法
Google広告のキーワードターゲティングは、下記のようなターゲティング手法と併用することが可能です。
その一覧にしてみると、
- リマーケティングリストと類似
- カスタムアフィニティカテゴリ
- プレースメント
- トピック
もちろん「ユーザー属性」を絞り込むことも出来ます。
また、これらのターゲティングと組み合わせて、より詳細なターゲット層を選定して獲得することによって、ディスプレイ広告のターゲティング精度は、クリエイティブに更に向上します。
ターゲットとする層をイメージして、それに合わせて、配信先を調整してみてください。
Google広告のキーワードターゲティングとは?使える種類や活用法を徹底解説!のまとめ
Google広告のキーワードターゲティングとは?使える種類や活用法を徹底解説!ということについてまとめてみました。
キーワードターゲティングとは、google広告を出すうえでとても重要なものであることがお分かりいただけたでしょうか?
ターゲティングは、広告を配信するうえで最も大切な作業といっても過言ではありません。
配信後は結果をしっかりと検証し、ターゲティング方法が合っていたのかどうかを検証します。
もし、思っていた成果が無ければ、ターゲティング方法について理解した上で、適切に手法を選び取りながら、改めてターゲティングを考えてみましょう。
イメージしているリアルなターゲットに配信することが出来れば、運用で良い成果を上げることが出来るのではないでしょうか。
より、成果の出る広告を出せるように、目標をもっていろいろな方法を試してみてくださいね。
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