Googleのアプリキャンペーンを使うと、簡単な設定だけで複数のサイトでユーザに宣伝することが可能になります。
とは言っても、広告掲載の経験がないと「広告の掲載先はどこだろう?」「掲載できる広告のフォーマットは?」と、広告を管理する画面を操作するのにどうすればいいのかわからなくて、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
もちろん、集客のスキルが必要になってきてしまうので、どうしても自分でできない部分も発生してくると思います。
ただ、集客の知識が無くてもアプリの有料ユーザーを集客できるツールがあります。
それが、「ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)」です。
ユニバーサルアプリキャンペーンは、さまざまなディスプレイネットワークに広告を表示しアプリを宣伝することが可能になっています。
しかも、キャンペーン内容は自動化されるという優れもので、インターネットユーザーの90%以上にリーチできると言われるほど、アプリ広告において実施不可欠な存在です。
そこで今回この記事では、そんなユニバーサルアプリキャンペーンの仕組みや使い方、概要などを解説していきます。
分かりやすく説明していくので、参考にして頂けたら幸いです。
Google広告のユニバーサルアプリキャンペーンとは?
ユニバーサルアプリキャンペーンを使う前に、「ユニバーサルアプリキャンペーンとは一体何なのか?」ということを知っておきましょう。
ユニバーサルアプリキャンペーン( UAC : Universal App Campaigns )とは、お客様が指定した広告文の候補とアセットを使って広告が自動的に作成され、宣伝することができます。
入札単価調整、広告アセットの出し分け、ターゲティングなどを全て自動的に行います。
いくつかの短い広告文候補や動画や画像を入力し、目標インストール単価(tCPI)を設定するだけで、これらの広告を、複数のフォーマットorネットワークで掲載することができます。
その広告を決める要因となるものがいくつかあります。
それは、
- 数行の広告文
- 開始入札単価
- 開始入札予算
- ターゲット層の言語と地域
- 横向き用の画像、縦向きの画像、横向きの動画
上記のような一覧が必要となります。
また、オプションとしてHTML5アセットを使用することが可能になっています。
もちろん、Googleは学習機能があるので、様々な関連するアセットの組み合わせがテストされ、成果の高い広告のみが高い頻度で掲載されるようになります。
また、ユニバーサルアプリキャンペーンは他のGoogle広告キャンペーンとは異なり、個々の広告を広告主が自分で作成する必要がありません。
通常のアプリインストールキャンペーンと異なり、ターゲティングを定める必要も広告クリエイティブを作成する必要もなく、入札単価の調整も不要で、クリエイティブ、入札単価の調整、ターゲティングと、Googleの機械学習のシステムを活用し広告運用に関するほぼすべてを自動化しています。
これが強いところで、今や、アプリプロモーションには欠かせないコンテンツ機能です。
Google広告アプリキャンペーンのアカウント構造
アプリキャンペーンは、各キャンペーンの下に広告グループが、その下に広告アセット(テキスト、静止画、動画、HTML5)が紐づきます。
キャンペーンでは、「日予算」や「目標コンバージョン単価」、「配信言語」、「配信地域の設定」などをすることが可能です。
広告グループは、各広告グループにつきテキストとして、広告見出し最大5本、説明文最大5本、静止画は最大20本、動画は最大20本を入稿することができます。
また、広告グループはそれぞれ停止を開始をすることができますが、各広告グループ内にある広告アセットを個別で停止や開始をすることはできません。
削除や追加をすることは可能です。
Google広告のキャンペーンの推奨設定、運用のコツ
ここでは、キャンペーン、広告グループ、クリエイティブの3つの項目に分けて、それぞれ運用のコツについてご紹介します。
日予算
日予算は、最低でも1日50インストールを獲得することができるように設定をするようにしましょう。
Googleの学習を促進させる最も優れたデータは、インストールしたユーザーデータになるので、このデータが増えれば増えるほど広告効果は改善していきます。
その最低限の数字というのが、1日50インストールになります。
目標コンバージョン単価(目標インストール単価)
できるのであれば、目安としては目標CPIの1.2倍程度の単価を設定して、学習を早期に促進することがおすすめです。
設定単価が低すぎるとインストールが貯まらないことで学習が進まず、いつまでも効果改善されないので、学習が進み次第、目安ですが7~14日後に-10%、さらにその7~14日後に-10%といったように、徐々に目標コンバージョン単価を抑制していきましょう。
でないと、一気に大幅な変更をすることは機械学習を阻害し、効果の悪化に繋がる可能性が高いです。
入札変更度合いの目安は、一度に±20%以内で、入札変更の頻度の目安は2週間に1度程度で、多くても1週間に1度です。
ちなみに、iOSの入札単価はAndroidに比べ+20%程度で設定するのがおすすめです。
iOSは、Google Playが無いなど、Androidに比べ配信在庫が少なく、単価が高くなる傾向にあるためです。
ポイントとしては、50インストール/day獲得できる日予算を設定することと、最初は目標CPIの1.2倍程度の単価を設定して、入札の変更は少しずつ行うことです。
広告グループの推奨設定、運用のコツ
広告グループは、完全実装された新しい機能となっています。
まだ、最近の機能なので、確実に「これがいい!」といったような手法はまだ見つかっていませんが、現時点で有効とされる考え方についてご紹介します。
広告グループの本数
広告グループは、1キャンペーン当たり2~3本を目安にスタートするのがおすすめです。
広告グループを増やすことで、入稿できるアセットが増えます。
アセットを増やすほど、学習の種が増えてより広告効果が改善しやすい傾向にあります。
効果が上がるその一方で、過度に増やすとインストールが分散してアセットごとの学習が進みづらいデメリットもあるため、2~3本程度の並走がベストと考えられます。
広告グループの分け方
広告グループの分け方として、アセットの訴求軸別に広告グループを分けるのがおすすめです。
また、広告グループ内の訴求の方向性は統一しましょう。
クリエイティブPDCAの回し方
最大本数を入稿したら、Googleのアルゴリズムに任せて配信を最適化していくのが基本ですが、十分なデータが貯まってくると、アセット別に「掲載結果」が出てきます。
これは、アセットごとのCTRやCVR、その他シグナル等をもとに決定される評価で、「低」、「良」、「最良」の三つの種類の結果があります。
ここで「低」のものを「最良」に似たものに差し替えることで、各アセットのレベルの底上げをしていくことが可能になります。
ポイントとしては、1広告グループに可能な限り多くのアセットを入稿して、動画の勝ち軸を見つけることが重要です。そして、掲載結果に基づいてクリエイティブの精査を行いましょう。
Google広告ユニバーサルアプリキャンペーンの掲載先
では、ユニバーサルアプリキャンペーンの掲載先について見ていきましょう。
ユニバーサルアプリキャンペーンの掲載先としてあるのは、
- Google 検索
- Google Play
- YouTube
- Google ディスプレイ ネットワーク
- AdMob
- Google 検索の Discover
- Google の検索パートナー
- アプリ広告をホストするサイト運営者
になっています。
このように、多様な配信面があるので、アプリをインストールする見込みの高いユーザーや関連性の高い場所へ向けて自動的にAndroidやiOS のアプリを宣伝することができます。
上記の掲載先すべてに掲載することができれば、アプリの認知度を広めることが可能になっています。
Google広告ユニバーサルアプリキャンペーンの最適化
では、掲載先が決まったところで、次はユニバーサルアプリキャンペーンの最適化について考えます。
アプリキャンペーンでは、マーケティング目標の達成に向けた最適化戦略として、次の3種類方法が用意されています。
- インストール促進を重視
- アプリ内ユーザー行動の価値を重視
- アプリ内ユーザー行動の促進を重視
です。
全て自動的に行う際に、機械学習を使用して数百万ものシグナルをリアルタイムで分析することによって、人の手で細かくチューニングするよりも効率的です。
また、その結果、成果に繋がりやすい運用が可能になっています。
では、3つの最適化戦略を1つ1つ見ていきましょう。
インストールの促進を重視
アプリの新規ユーザーを最大限に獲得できるように、入札単価とターゲティングが調整されます。
入札単価には、アプリインストール1回あたりにお支払いいただける費用の平均額を設定する必要があります。
Google広告リニューアル版の詳細オプションでは、アプリのインストール後に特定の行動を取る見込みの高いユーザーだけをターゲットに設定することができます。
アプリ内ユーザー行動の「価値」を重視
アプリ内ユーザー行動の価値を重視するキャンペーンでは、今後大きな価値を生むと見込まれるユーザーにターゲットを絞って、広告が表示されます。
入札単価として設定する額は、広告費用 1 円で獲得したい平均コンバージョン値が目安になっています。
例を挙げると、計測期間に広告費用 1 円につきアプリ内購入 0.5 円の獲得を目標としたい場合は、目標広告費用対効果を 50% に設定します。
これで、運用が自動化されて行きます。
アプリ内ユーザー行動の「促進」を重視
価値の高いユーザーにリーチすることがお客様の目標であり、重要なアプリ内ユーザー行動をコンバージョン イベントとしてトラッキングしている場合に有効です。
指定した特定のアプリ内ユーザー行動を達成する見込みが特に高いユーザーに絞って、広告を表示することが可能になっています。
Google広告のアプリ事前登録キャンペーンを作成する
では、Google Playなどでリリースする前に事前登録キャンペーンを作成することができます。
これにより、ユーザーの関心をひくことができたり、また、関心度を図ることができるようになっています。
手順はとても簡単です。
まず、「Google広告」へログインします。
左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
そして、プラスボタンをクリックして、[新しいキャンペーンを作成] を選択します。
[アプリのプロモーション] をクリックし、キャンペーン タイプの [アプリ] をクリックします。
キャンペーンサブタイプの [アプリの事前登録(Android のみ)] をクリックします。
そこで、アプリ名、パッケージ名、またはパブリッシャーを検索して、アプリが事前登録の対象かどうかを確認し、[続行] をクリックします。
[キャンペーン名] 欄にキャンペーン名を入力します。
キャンペーンの地域と言語の設定を選択します。
キャンペーンは、アプリが事前登録できる国のみで表示されます。
[予算] セクションに 1 日の平均予算を入力します。
[入札単価] セクションに、事前登録の目標単価を入力します。
これには、ユーザーによるアプリの事前登録 1 回あたりにお支払いいただける費用の平均額を設定します。
[保存して次へ] をクリックして、[広告グループ名] 欄に広告グループ名を入力します。
これで、アプリ事前登録キャンペーンは完了です。
また、広告アセットにアプリキャンペーンの広告文の候補や画像、動画などを追加することができます。
ただ、追加できるアセットには限りがあり、
- 最大 5 つの広告見出しの候補(少なくとも 2 つ必要)
- 最大 5 つの説明文候補
- 最大 20 枚の画像
- 最大 20 本の動画
となっています。
これ以上は設定できないので注意するようにしましょう。
Google広告アプリキャンペーンの作成
次に、アプリキャンペーンの作成について見ていきます。
この作業は骨が折れそうになりますが、必ず設定しておきましょう。
まず、「Google広告」にログインします。
左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
プラスボタン をクリックし、[新しいキャンペーンを作成] を選択します。
キャンペーン目標には、 [アプリのプロモーション] を選択します。
「キャンペーンのサブタイプ」には、[アプリのインストール] か [アプリのエンゲージメント] を選択します。
「アプリのプラットフォーム」を選択します。
検索フィールドにアプリ名や、パッケージ名、パブリッシャーを入力し、表示されるリストからアプリを選択します。
選択をしたら、[続行] をクリックして、[キャンペーン名] 欄にキャンペーンの名前を入力します。
ここで必要に応じて、地域と言語のターゲット設定を変更し、1 日の平均予算を設定します。
[キャンペーンの最適化] で、どのようなユーザー行動を重視してキャンペーンを最適化するかを選択します。
「目標入札単価」を設定し、キャンペーンの開始日と終了日を選択します。
次に、キャンペーンに動画広告のみを使用するかどうかを選択します。
[保存して次へ] をクリックし、広告グループ名を入力します。
[広告アセット] で、広告見出しの候補を 2 個以上、説明文の候補を 1 個以上追加します。
これで設定は完了です。
このアプリキャンペーンの作成の設定は大変ではありますが、設定をしないと、アプリキャンペーンが実行されないので必ず設定しておきましょう。
Google広告アプリキャンペーンの2つのメリット
Google広告のアプリキャンペーンのメリットとして、以下2つがあげられます。
Google広告のアプリキャンペーンのメリットは、
- 運用が自動化されているので、手間がかからない
- 設定が簡単なので、配信までのハードルがそこまで高くない
1つずつご紹介していきたいと思います。
運用が自動化されているので、手間がかからない
1つ目のメリットとしては、自動化されているので手間がかからないということです。
アプリキャンペーンは、広告の設定をしてしまえば、登録した広告文と動画や画像、HTML5などの素材をGoogleが組み合わせて配信します。
また、一つ設定をしてしまえば複数のサイトに配信されるのもメリットです。
その分時間が出来るので、他に時間を回すことが出来ますね。
設定が簡単なので、配信までのハードルがそこまで高くない
二つ目のメリットとしては、設定が簡単だということです。
設定にてこずることがないので、配信するまでのハードルがそこまで高くありません。
特に、登録可能な動画や画像、HTML5が手元にある場合は、設定するだけで配信することができるので配信までのハードルが高くないです。
何ごともやってみないと分からないので、一度試しに利用してみることをおすすめします。
Google広告のユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)とは?使い方と効果を最大化させるポイントについて解説!のまとめ
Google広告のユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)について、理解できたでしょうか。
また、大事な使い方と効果を最大化させるポイントについても解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
どの広告も同じではありますが、広告の向こう側には必ず「人」がいます。
どういうユーザーが、いつどのような時、どのようなシーンでこのアプリを必要としているのか、常に「誰に何を売っているのか」を考えることが必須ですね!
ただ、アプリを配信しただけでは、ユーザーはアプリストアからアプリをインストールしてくれることは少ないです。
まずは、ユーザーの関心をひくことが大事なので、ユニバーサルアプリキャンペーンは必須ツールとなります。
「誰に(ターゲティング)」「どうやって(広告クリエイティブ・入札単価)」見せるか、という部分はユニバーサルアプリキャンペーンによって完全に自動化されるので、上手に運用していくためには、誰に「何を」見せるかが重要です。
まずは、基本設定をしっかりとして、さらに運用のコツを踏まえていれば、主にアプリキャンペーンで効率的な運用ができると思います。
「アプリのインストール数が伸び悩んでいる」「アプリのリリース直後からダウンロード数をのばしたい」そういった方は一度試してみることをおすすめします。
ユニバーサルアプリキャンペーンの使い方をマスターしておきましょう!
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