今、多くの企業で取り入れられている「Facebook広告(フェイスブック広告)」。
世界中に多くのユーザー持っているFacebookは、日本国内では2,500万人、世界では月間27億人を超えるアクティブユーザーが存在する人気のプラットフォームであり、広告配信の効果が期待できるSNSの代表格です。
Facebookには、実名登録で個人情報が詳しく登録されているため、広告におけるターゲティングの精度が高いことが注目されています。
また、Facebook広告は広告を出稿するときのスピーディさなど、WEB広告としても定評があります。
検索結果に対応したリスティング広告しかまだ利用したことない人や、これから他の媒体、特にFacebook広告を試してみたいという人のために、今回は「Facebook広告の特徴と利用料金の目安!」について紹介させていただきます。
Facebook広告の出来ることについて、全て解説していきます!
Facebook広告とは?
まずは、Facebook広告についてご紹介します。
SNS広告の代表格になっているFacebook広告ですが、それ以外のSNS広告といえばInstagram広告、Twitter広告などがあります。
インスタグラム広告は、Facebook広告を出稿するときと同じような手順で広告を配信できるので、商材などの性質によっては、SNS広告を検討している人にとって、第一候補となる広告だと思います。
Facebook広告は、Facebookページ内以外にもFacebookのメッセージ機能として、よく使用されているMessengerやFacebookが提携しているAudience Networkなどアプリでも広告を配信できます。
更に先ほども申し上げたとおり、Facebook広告の管理画面でInstagram広告の出稿をすることもできます。
Facebook広告を使って広告配信できる掲載先について、わかりやすく表でまとめてみました。
広告配信先 | 詳細 |
友達や家族とつながり、世界で何が起きているか発見したり、自分に関連することをシェアしたり表現することができるSNSです。 | |
Messenger | Facebook利用ユーザーと連絡を取ることのできるメッセージアプリです。 |
Facebookが提供する、写真や動画メインに投稿し共有できるアプリです。日本ではFacebookよりもInstagramユーザーの方が多いです。ファッションや美容など若年層のユーザーに向けての広告と相性がいいです。 | |
Audience Network | Facebook広告のプラットフォームを利用してFacebookが提携しているモバイルアプリや携帯サイト内での広告掲載を可能にする仕組みです。
FacebookやInstagramのユーザーデータを、Facebook以外のサービス(大手ニュースメディアや有名グルメサイトなど)への配信先として利用することができます。 |
Facebook広告の種類
Facebook広告には、たくさんの広告フォーマットがあります。
- リンク広告
- 写真広告
- カルーセル広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- キャンバス広告
- ダイナミック広告
- コレクション広告
- リード獲得広告
- 近隣エリア広告
- クーポン利用広告
- アプリインストール広告
それでは、それぞれの広告の種類について、解説していきます。
リンク広告
広告のコールトゥアクションボタンをクリック(タップ)したユーザーを、自社サイトや商品ページに誘導する広告です。[購入する]ボタンや[詳しくはこちら]ボタンなどが一般的なものになります。
写真広告
写真広告は、1枚の画像付きの記事を投稿するだけで作成をすることができるシンプルな広告です。
ユーザーに分かりやすい写真を使用することで、ブランドへの注目度を向上させたり、自社の製品やサービスの認知度を高めたりできます。
どんなに優れた商品でも、知る機会がなければ購買に繋げることはできないので、ユーザーに買う・買わないの選択をしてもらう前に、商品について知ってもらうためには、広告写真が重要になります。
効果的にテキストを盛り込んで、「こんな商品があります!」というメッセージを出して、商品の認知度拡大、購買意欲の訴求して、イメージ向上をしていきましょう。
カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告につき、3~5枚の複数の画像や動画を設定することができ、それぞれに個別のリンクやコールトゥアクションボタンを表示することができる広告です。
ユーザーは、モバイルであればスワイプ、PCなら左右の矢印をクリックすることでそれぞれの画像や動画を確認することができます。
画像は、最大で10枚まで設定することができ、複数の商品を表示する場合や商品機能の説明、ストーリー性のある広告などさまざまな見せ方をすることが可能なので、他の広告フォーマットに比べてひとつの広告でより多くの情報を伝えることができます。
ユーザーの好みや欲しいものはさまざまですが、カルーセル広告でいくつかの商品やサービスを紹介することで、そのラインナップの中から自分に合ったものを見つけてもらうことができます。
また、その各画像に対して、別々のリンクを設定することが可能なので、表示された商品にすぐアクセスすることができ、各商品ページに誘導することができます。
なので、スマホアプリのインストールを促す広告にも活用でき、より良いユーザー体験を提供することができるので、スマートフォン向けに強みを持っている広告だと言えます。
動画広告
動画広告とは、その名の通り広告のクリエイティブに静止画ではなく、動画を用いた広告になります。
Web上には静止画の広告も存在しますが、見たユーザーの記憶に残りやすいのは動画広告で、テレビCMや、OOH(屋外広告)、タクシーなどの乗り物内で流れるものもありますが、スマートフォンやタブレットなど、動画視聴に対応した個人所有のデバイスがかなり普及しています。
そこで、動画を使うことによって、短い時間で多くの情報を効果的に伝えることができます。
公共スペースにおけるWi-Fiの普及や、高速で大容量の通信が可能な5Gのサービス開始など、快適にインターネットに接続できる環境が増えて、動画再生に対するハードルが下がり、「場所を問わずに動画コンテンツを楽しみやすい」環境が整ってきています。
そのような動画需要の高まりを経て、SNSをはじめとした広告配信メディアでは、「動画広告」に対応した広告メニューや機能が拡充されています。
Facebookでは、毎日1億時間も動画が再生されており、注目度の高い手段だといえるでしょう。
スライドショー広告
スライドショー広告は、動画のように動きや音、テキストを使ってストーリーを美しく伝える広告です。
異なるのはその動画の作成方法で、一般の動画広告では、事前に制作した動画を利用するのに対し、この広告では、3~7枚の程度の画像を用意するだけで、写真を次々に表示させる形式の動画を簡単に作成することができます。
つなぎ合わせることのできる動画枚数は10枚まで、それを1秒から5秒間で表示させていきます。
デスクトップまたはモバイルから数分で作成をすることができ、時間とともに展開するストーリーを伝えるのに効果的です。
また、広告作成プロセスで利用できるストック画像を使ったり、すでにある動画を使ったりして、ありものの画像を使う場合には、画像サイズを元の比率、正方形、長方形(16:9)、縦長(2:3)の4種類から設定できます。
動画広告よりもファイルサイズが小さいので、デバイスや通信速度を問わず利用することができます。
キャンバス広告
キャンバス広告とは、Facebookのモバイルアプリの中でインタラクティブなクリエイティブを出稿できる広告です。
ユーザーが広告をタップすると、キャンバス内にフルスクリーンの専用ビューワーが表示され、Facebookの豊富な広告フォーマットをふんだんに盛り込むことができ、テキスト・写真・動画・GIFアニメなどさまざまなコンテンツを組み込むことができます。
また、ユーザーがキャンバスを最後までスクロールしきると、アプリ外の公式ページやアプリのインストール画面などに遷移させることができます。
なので、最後までスクロールするほど興味を持ったユーザーなので、よりコンバージョンの見込みが高いユーザーを外部リンクに誘導することができます。
さまざまなクリエイティブを組み合わせて、まるでランディングページのような仕上がりの広告ですが、ブラウザを別で起動せずアプリ内でブランドを訴求することができるので、ユーザーのエンゲージメントを高めることができます。
非常に自由度の高い広告を利用して、商品やサービスの特徴を伝えましょう。
ダイナミック広告
ダイナミック広告とは、過去にユーザーが広告主のサイトを訪問した際に閲覧した製品をもとに、個人個人にあった関連性の高いものを自動で表示する広告です。
ダイナミック(dynamic/動的)という名前は、ユーザーの状況にあわせて柔軟に広告クリエイティブが生成されることを意味していて、反対に、バナー広告などあらかじめ決められた形式で配信される広告クリエイティブはスタティック(static/静的)と呼ばれることがあります。
ダイナミック広告は、タグを通じてユーザーの行動データを渡しているので、トップページ、商品詳細ページ、カートページなどページの階層に合った適切なタグを設定することが重要です。
また、フィードの情報と実際の情報が異なってしまうと、ユーザーが興味を持って広告をクリックしたのに離脱してしまうなどといったことが起きてしまう可能性があるので、在庫や価格情報など変化する情報も含めて、最新の情報にしておく必要があります。
さらに、ユーザーがすぐに商品やサービスのことを認識できるように、ユーザーが見た時に分かりやすい広告クリエイティブを使用するなどフィードのチューニングを行うことで、ダイナミック広告の成果向上に繋がります。
ユーザーのニーズと広告がマッチするので、高い広告効果を期待することができます。
コレクション広告
コレクション広告とは、商品の詳細を動画や写真で確認しながら、スムーズに買い物ができる広告フォーマットです。
「メインビジュアル(画像 / 動画)」と「商品画像」を組み合わせた2部構成になっているので、商品ブランドの認知度アップからコンバージョン率の増加まで一連のサイクルをひとつの広告で可能としています。
まず、メインビジュアルを目にして商品ブランドを認知して、メインビジュアルの下にある商品画像のタップ後に表示されるフルスクリーンの商品紹介ページで個別の商品をタップして、WEBサイトに遷移しコンバージョンを促進します。
従来の広告と比較すると、広告フォーマットとショッピング体験をFacebook内で直接結びつけている点が特徴的になります。
ビジネスの目的に最適化された5つのテンプレートが用意されているので、最小限のクリエイティブで広告を作成することが可能です。
さらに、商品の表示数も飛躍的に増加しているため、さらなるモバイルを通した購買行動が期待できます。
リード獲得広告
リード獲得広告とは、ユーザーからFacebookやInstagram上でビジネスや商品への問い合わせを直接フォーム入力することを促進する広告です。
ユーザー情報の入力フォームではFacebookのプロフィール上で登録された情報が自動で入力されるため、途中で中断するユーザーも少なく、登録完了まで非常にスムーズに行うことができリードを獲得しやすくなっています。
獲得単価が約10分の1になった事例もあるほど、効率よくリードを獲得するのに非常に有効なフォーマットになります。
獲得したリードは、CRMツールと連携することができるので、リアルタイムかつ自動的に管理をすることができ、工数がかからずユーザーの期待に迅速に応えることが可能です。
リード獲得広告データを受け取るのは、その広告の広告主のみで、データにアクセスできるのはページの管理者のみでになります。
なので、それらのデータがどこに格納されるのか、誰が閲覧することができるのかなど、リスクになりえることがあるので、事前に把握しておきましょう。
近隣エリア広告
近隣エリア広告とは、店舗の近くにいるユーザーへのリーチを目的とした広告のことです。
近くにいる人たちに認知されたい、来店してくれそうな距離にいる人たちだけにイベントの告知をしたい!など、各用途に合わせて配信するのに適しています。
実際に来店した際のインセンティブや道順の表示、すぐに電話をかけられる機能などさまざまなオプションを付けることができます。
この機能を利用することで、facebookページに登録されている住所から半径1〜70kmの範囲のfacebookユーザーに広告を出すことが可能となります。
クーポン利用広告
クーポン利用広告は、リーチ対象のユーザーにクーポンを含んだ情報を広めて購入を促す広告です。
既存顧客にアクションを促すのに有効ですが、有料の宣伝オプションを使用した場合は新規顧客まで幅広い集客を見込むことができます。
通常はクーポンを作るためにデザイン決めや印刷、配布作業など多くの工程が発生しますが、割引率やテキストなど必要事項の入力や画像のアップロードのみで簡単な設定だけでクーポンを発行することができるので、はじめて使う人でも安心です。
また、過去に作ったクーポンの再配布もすることができるので、似たようなキャンペーンを定期的に行う場合には、毎回の作業時間を削減することができます。
そして、クーポンの期限が自動でリマインドされる機能もあるので、高い集客率を期待できます。
発行したクーポンの利用場所は店頭、オンラインもしくはその両方を選ぶことができるので、幅広いビジネスで利用することが可能です。
アプリインストール広告
アプリインストール広告は、スマートフォンアプリのインストールを促進する広告で、その役割から、「アプリダウンロード広告」とも呼ばれています。
スマートフォンやタブレット向けの、アプリの宣伝によく用いられる手法になります。
この広告にリンクを付けることで、スマートフォンやタブレット端末の利用時に、WebサイトやSNS、アプリの操作画面内に表示されることが多いので、広告をクリックするとApp StoreやGoogle Play、Kindle Fireストアへユーザーを直接移行させ、インストールを促すことができます。
アプリインストールの広告フォーマットを用意している広告媒体は、数多くあるので、適切なターゲットにうまくアプリの魅力を伝えられるように設定しましょう。
また、アプリをインストールしていないユーザーにしか表示されないため、新規ユーザーを効率良く獲得することができます。
Facebook広告の広告フォーマット / 形式
広告の種類は、InstagramやFacebookMessengerも含めてさまざまあります。
目的によって、選べる広告の種類は限られているので、しっかり理解しておきましょう。
写真もしくは動画+テキスト
写真(イラストも可)もしくは、動画とテキストを組み合わせた投稿は、ウェブサイトへの誘導や商品・サービスの認知度を高めたいときに用いると効果的です。
とくに、ウェブサイトへの誘導を促す場合は、一連の静止画広告を配信するほうがより効果的です。
また、動画付きの投稿の場合は、写真を使用するよりもリアルな商品であったり、そのようなサービスなのかという魅力を伝えることができます。
さらに、動画を用いることでブランド認知度向上に繋がり、時間差で2度同じ動画広告を配信することで、プロジェクトの理解度や共感度があがったとの事例もあります。
ストーリ-
ストーリーズ形式の広告は、ユーザーにアクションを促すことができるので、ウェブサイトへの訪問、店舗への訪問を促すことができます。
フルスクリーンで表示されるので、ユーザーの印象に残りやすく、ストーリー形式の広告を見た半数以上の人がわかりやすい広告、新商品の紹介を求めていることがわかります。
企業がストーリー形式の広告を用いる場合は、この2点をおさえてクリエイティブの作成をおこなうことが重要です。
ユーザーが一度興味をなくしてしまうと目に留めてくれなくなってしまい、非表示にもされてしまうので、それを回避するためにも、訴求内容も長さもコンパクトにすることによって、ユーザーが広告内容を最後まですべてを見てくれる可能性が高まります。
また、ユーザーがストーリーズを見る場所として、自宅以外に外出先で見ることも考えられるので、音声付きの動画の方が広告への関心度を高められるという事実もありますが、音声を聴けない状況でも印象に残るような動画広告を作ることも大切になってきます。
広告ポリシーに違反しない程度にテキストを入れて、ストーリーにユーザーを惹きつけましょう。
Messenger
Messengerでは、FacebookMessengerのアプリのチャットタブもしくは、Messenger 上部のストーリー部分に表示され、広告をタップすると指定のサイトへの誘導やユーザーとのメッセージスレッドを作成することも可能です。
グループチャットなどもすることが可能で、機能面ではLINEと大差なく、世界では、利用者が13億人を超えていて、LINEよりもMessengeが主流となっています。
複数のデバイスからアクセスをすることが可能という点がとても便利で、ビジネス上で使用する人も多いです。
Messengerは、配信の目的を「メッセージ」にすることによって、Messengerで返信してくれる見込が高い人達に最適化されます。
そして、企業とMessengerでやりとりを良くしている人に配信されるので、コンバージョンに繋がりやすくなります。
カルーセル
複数の商品や1つの商品のさまざまな側面を紹介したいときに役に立つのが、カルーセル広告です。
1つの広告で、最小2枚から最大10件の画像や動画を追加することができ、それぞれに別のリンクを付けることが可能です。
「詳しくはこちら」や「予約する」、「ダウンロード」などのボタンを設定することによって、ユーザーがそれをクリックするとランディングページに遷移するので、どの画像が表示されてもユーザーに行動を促すことが可能です。
また、画像や動画を複数枚設定することができるということは、画像1枚の時に比べて、ユーザーへ訴求できる情報量が増えるので、ユーザーはその商品やサービスを利用するイメージが湧きやすくなります。
複数の画像や動画、URLなどを設定できる形式になっていて、選択肢や同じ商品でも異なる魅力的なポイントを紹介することができるので、通常よりもクリック率(CTR)が高まる傾向にあります。
広告の画像や動画をスワイプすることで、別の画像や動画を表示させることができ、画像や動画にあったページにユーザーを遷移させることで、よりコンバージョンに繋がりやすい導線を作ることができます。
スライドショー
スライドショー広告では、動画広告よりも簡単に、動画のような動き、音、音楽、テキストを使ってスライドをつなぎ合わせて、かつ少ない費用で商品やサービスのストーリーを伝えることができます。
つなぎ合わせることのできる動画枚数は10枚までで、動画広告のおよそ1/5の容量になるので、読み込みスピードが早く、それを1秒から5秒間で表示させていくので、接続環境が悪い場合でも比較的スムーズに表示されます。
文字や画像を組み合わせ説明することができるので、複雑な商品を説明する時や、利点を紹介する時に最適です。
ありものの画像を使う場合、スライドショー広告では画像サイズを元の比率、正方形、長方形(16:9)、縦長(2:3)の4種類から設定することができるので、リサイズする必要もなく素材をすぐに使うことが可能です。
コレクション
コレクション広告は、先ほど紹介したカルーセル広告と似ていて、商品の詳細情報を伝えることに優れています。
メインの大きい画像または動画1つと、小さい複数枚の画像が一緒に表示される形の広告で、広告をタップすると、モバイルデバイスで広告をタップするとフルスクリーンで表示されるのが特徴です。
フルスクリーンで商品名や価格などを表示することができるので、より詳しく商品の訴求をすることができます。
また、複数の画像を表示することができる広告なので、主に複数種類の商品を取り扱うEC サイトの宣伝や、複数画像を使用してさまざまな機能やデザインを訴求できる商品の宣伝に向いています。
動画と複数枚の画像を組み合わせて表示することによって、商品の使用イメージなども一緒に訴求することができ、Facebook広告アカウント内に商品のデータを登録して管理できる「カタログ」を使用することで、複数商品のデータを一括で管理して広告配信に使用することができます。
カタログで管理する商品データは、商品の名前や説明、価格などの情報を登録する必要があるので、商品数が多いとそのぶん商品データの作成に時間がかかってしまうことがあります。
プレアブル
プレアブル広告は、アプリインストールを促す広告で、ダウンロードなしでスマホアプリのデモプレイをユーザーに体験してもらう広告形態になっています。
最後には、App StoreまたはGoogle Playストアへ誘導する CTA(Call To Action)を設置することができます。
閲覧するだけの広告と違って、広告内でユーザーに実際のアプリを体験してもらうことが可能なので、アプリの広告効果を高める新たなフォーマットとして海外で広く活用されています。
動画広告の要素に加えて、ユーザーがアプリを実際に体験できるのでより効果的にアプリの世界観や楽しさを伝えることができ、インストール後のアプリ継続率や課金率が高い傾向にあります。
実際にアプリをダウンロードする前に、ゲームの内容やプレイしたくなる要素をみせることができるので、アプリインストールの回数を伸ばしたい時に利用すべき広告になります。
インスタントエクスペリエンス
インスタントエクスペリエンスは、モバイルデバイスで広告をタップすることでフルスクリーン表示される広告フォーマットのことです。
ブランドや商品、サービスを視覚的に訴求することができるので、よりリアリティのある情報を届けることができます。
通常、広告をクリックするとそのままサイトに遷移しますが、一旦遷移する前に、アプリ内に画像や動画を配置したページが表示されることによって、多くの情報をユーザーに伝えることができます。
画像や動画、テキストなどが組み合わさって表示されるので、他の広告では表現できない形式の広告を配信することができ、そのテンプレートも用意されているので、そのテンプレートにしたがって設定をすれば簡単に作成をすることが可能です。
インスタントエクスペリエンスは、モバイルデバイスに特化した広告フォーマットなので、モバイルにしか配信することはできず、リーチ数や広告の表示回数が通常の広告よりも減少する可能性があります。
Facebook広告のターゲティング
Facebook広告の種類にはさまざまなものがあるので、利用する種類にもよりますが、主なターゲティング項目は以下の6つです。
これらの項目を詳細に設定することで、自社にあったターゲットユーザーに的確にアプローチをすることができます。
- 地域
- 人口統計データ
- 趣味・関心
- 行動
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
一つ一つ、みていきましょう。
地域
エリアとユーザーがどのように関わっているかの設定をする際は、エリアに「いる人」「住んでいる人」「いた人」「旅行中の人」に分けたターゲティングをすることが可能です。
その地域には、大きく分けて2つのターゲット設定があります。
1.国、地域、市区町村のターゲット設定
地域別に設定をすることができるのはもちろん、その地域にいる方の状態に合わせてターゲティングすることが可能で、以下4つのようなパターンがあります。
市区町村を指定した場合は、半径が自動的に設定されるので、必要に応じて「半径内の市区町村」で半径(1~80Km)を調整する必要があります。
地域内の全員
Facebookプロフィール上で選択地域が「居住地」に登録されている方や、各種位置情報をFacebookが収集している中で、その地域に関係しそうな方になります。
住んでいる人、(仕事やプライベートの用事などで)いたことのある人、旅行中の人など、いずれかの条件を満たしたすべてのユーザーが該当します。
Facebook広告では、この設定が初期設定となっているので、ある一定の期間に特定の地域内にいる人々に配信をするイベント告知などに便利な設定です。
地域内に住む人
Facebookプロフィール上で選択地域が「居住地」に登録されている方や、各種位置情報をFacebookが収集している中で、選択地域で居住していると判断された方になります。
飲食店の経営など、リピーター獲得を目的としたものではなく、指定したエリアに住んでいる人だけにリーチしたい場合に有効です。
なので、特定の店舗で定期的に行われるセールなど、店舗周辺の住民に対して宣伝を行いたい場合に適しています。
最近この場所にいる人
GPSやIPアドレスなどの各種位置情報をFacebookが収集している中で、最新の位置情報が最近特定の地域にいたユーザーを対象に広告が配信されます。
この場合、選択地域に住んでいる人や、直近で選択地域に来た場合も含まれるので、例えば、勤務先に通勤するビジネスパーソンや、プライベートで行くお店などがその地域にある人などになります。
なので、音楽フェスやスポーツの試合など、あるエリア内のユーザーに対してそのエリアで行われるイベントや行事を宣伝したい場合に適しています。
ただし、旅行者や遠方から出張してきた人なども含まれるので、このエリア指定を選択する際には注意が必要です。
地域内を旅行中の人
各種位置情報をFacebookが収集している中で、選択地域内で旅行中と判断された方や、選択地域とその方の自宅から200km以上離れている方になります。
レンタカーや観光ツアーなど、旅行者向きのビジネスやサービスを宣伝する場合に効果的で、地域の選択については、以下項目で入力可能です。
- 国
- 地方
- 都道府県
- 市区町村
- 選挙区
- 郵便番号
その他、ある地点からの半径によるターゲット設定をすることも可能です。
日本のエリア対応については、まだまだ不十分な面があったり、指定したエリアにいるユーザーの母数が少ないがために広告表示がされないことがあるので、活用する場合には注意しましょう。
2.ビジネスの所在地によるターゲット設定
ビジネスの所在地の近くにある方々をターゲットとして設定することが可能です。
ビジネスマネージャより「ビジネスの所在地」を追加して、半径によるターゲット設定にて、そのエリアにいる人にアプローチをすることができます。
人口統計データ
プロフィールでユーザーが登録・公開している情報に基づいて、指定した層にアプローチをすることができます。
アプローチをすることができる主な項目は、下記のようになります。
- 年齢
- 性別
- 交際ステータス
- 学歴
- 勤務先
- 配偶者の有無
- ロケーション
特にさまざまな年齢層、年齢カテゴリ、範囲に関する強力な情報を見つけることによって、適切なターゲットオーディエンスに到達することができます。
Facebookは、74%の人が毎日使用していて、そのうちの半分の割合の人が1日に数回Facebookをチェックしていて、そのほぼ全員の人がスマートフォンからFacebookにアクセスしています。
趣味・関心
「○○に興味がある人」といったような形で趣味・関心を指定し、アプローチをすることが可能です。
趣味・関心はFacebook上でユーザーが登録したり、「いいね!」したりした情報に基づきカテゴライズされます。具体的には主に以下情報に基づきます。
- 趣味・関心リストに登録されたもの
- アクティビティ
- 学歴
- 役職
- 「いいね!」したページ
- 所属グループ
ユーザーの購買行動や利用している端末、「いいね!」やコメントをしたアクティビティの頻度など、様々な行動パターンからターゲティングを設定可能です。また、前述の人口統計データ、趣味・関心などを組み合わせることにより、さらに詳細なターゲィング・絞り込みもできます。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、自社で保有している顧客リスト(メールアドレスなど)とFacebook利用者データを紐付けし、Facebook利用者を把握できます。
また、すでに商品・サービスやFacebookでアクションを実行したユーザーにターゲティングをすることができ、以下の4つから選択することができます。
- カスタマーファイル
- ウェブサイトトラフィック(リターゲティング)
- エンゲージメント
- オフラインアクティビティ
紐付けた顧客データをもとにして、Facebookからリターゲティング広告を出稿することが可能です。
CSVなどで顧客データのリストを作成して、Facebookの「広告マネージャ」上でリストをアップロードすることで、30分程度でカスタムオーディエンスが作成されます。
カスタマーファイル
カスタマーファイルは、自社で所有しているメールアドレスや電話番号などの既存の顧客データと、Facebookのユーザーに関する情報を照合してオーディエンスを作成する方法です。
自社が持っている顧客データを活用することによって、リーチしたいオーディエンスに広告を配信することが可能なので、既存の顧客に対してアプローチする際に有効です。
自社のビジネスを知っていて、より見込み度が高いので、無駄なコストの消費を防ぎ、クリック率やCPAを抑えることができ、パフォーマンスの向上につながります。
ウェブサイトトラフィック(リターゲティング)
ウェブサイトトラフィック(リターゲティング)は、特定のWebページにアクセスした人を最長180日前までターゲティングできるものです。
どの時間帯にアクセスが集中しているか確認することによって、場合によってはネットワーク機器を増強するなどの対策をすることができます。
Webページの滞在時間が長い順に25%、10%、5%と設定をすることができ、滞在時間が長いユーザーは、優良ユーザーの可能性が高いです。
もし、ある時間にトラフィックが集中しすぎるとアクセス制限が発生してしまい、せっかくサイトにアクセスしようと思ったユーザーが閲覧できない、もしくは閲覧をやめてしまう可能性が高まります。
なので、ウェブサイトトラフィックを分析し、ユーザーがストレスなく利用することができるように構築をおこなうことがとても大切です。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、「愛着を持っている」状態を指します。
Facebookに投稿した内容が気に入っている、投稿に興味がある、もっと交流したい、自分にとってプラスの感情が、いいね!の数、コメントの数やシェアした人の数、リンクのクリック数、画像や動画の表示などに現れます。
そのように、Facebookのコンテンツにアクションした人のリストを作成する方法で、Instagramのコンテンツにアクションした人も含められます。
動画を視聴した人やFacebookページでアクションした人、イベントでアクションした人などをリスト化できます。
ユーザーが行動したプラスのリアクションが多ければ多いほど、エンゲージメント数が多いとされるので、その分エンゲージメント率が高まっていきます。
リスト化することによって、投稿のエンゲージメントを見れば、どれだけターゲットと関連したものだったかというものが一目でわかります。
オフラインアクティビティ
オフラインアクティビティは、ネット上のやりとりではなく、店舗や電話など、オフラインで接触をしてやりとりをしたユーザーのリストを作成する方法です。
また、オフラインアクティビティを利用する際には、オフラインイベントを設定する必要があります。
類似オーディエンス
作成済みのカスタムオーディエンスや、ある特徴(趣味・関心など)に類似するであろうFacebookページのファン、ページ来訪者などのオーディエンスを指定し、類似オーディエンスを作成できます。
既存の優良顧客と似た傾向を持っていて、ビジネスに関心を示す可能性が高いと思われる利用者にリーチを広げる機能です。
一般的な広告媒体は、Cookieベースの行動情報をもとにして類似ユーザーを探し、広告配信を行っていますが、実名登録を原則としているFacebookは、行動情報に加えて、より深い属性情報を持っています。
なので、行動情報と属性情報を用いることによって、より精度の高いアプローチをすることが可能になるということです。
今までアプローチしたことがない領域、経路の顧客に対しアプローチをすることができるターゲティングをすることができます。
Facebook広告の特徴・メリット
また、Facebook広告は目的に応じた配信が出来ます。
Facebook広告は、下記のような目的で使うことができます。
- 自社WEBサイトへ誘導しアクセス数を上げたい
- ECサイトでの売上を伸ばしたい
- セミナーなどでの集客率を上げたい
- 資料請求するユーザーを増やしたい
- アプリのダウンロード・インストールに繋げたい
- 興味関心のあるユーザーの情報をリスト化したい
このように、広告を出稿する側の様々な目的に合わせた使い方が出来る点が、Facebook広告のメリットです。
では、Facebook広告ならではの特徴をもう少し細かく解説していきます。
精度の高いターゲティングができる
冒頭でもお話ししたように、Facebook広告は非常にターゲティングの精度が高いことが、他のSNS広告にはない特徴です。
アカウント開設時に、氏名・年齢・性別・住んでいる地域はもちろんのこと、学校や勤務先、趣味などの細かいプロフィール情報を登録・公開することができます。
さらに、「いいね」「シェア」といったアクティビティまでもデータとして活用できます。
これらのデータは、広告出稿の条件として細かく設定することができるので、ユーザーの興味・関心に合わせて的確なターゲティングが可能です。
デバイスをまたいだ正確なトラッキング
GoogleやYahoo!など一般的なウェブサイトに用いられているトラッキングはcookieによるブラウザ単位でのトラッキングです。
cookieによるトラッキングは、ブラウザやデバイスを変えた瞬間に追うことができなくなります。履歴を消すことでもリセットされてしまいます。
それに対し、Facebookは必ずログインして利用するため、ブラウザやデバイスが変わることは関係なく、常に一個人としての情報収集・分析が可能です。
そのため、cookieによるターゲティングよりも精度の高い広告配信が可能なのです。
購買ステップに応じた広告出稿が可能
広告配信の最終目的は、「コンバージョン(購入)」であると言えますが、Facebook広告ではコンバージョンを獲得するまでを、大きく以下の3ステップ(目的)に分けてアプローチします。
選んだ目的によって、自動で最適化されます。
- 認知:製品を知ってもらう
- 検討:製品理解を深め、他社製品と比較・検討を促す
- 購入:製品を購入・利用してもらう(コンバージョン)
各段階でどのようにFacebook広告を使い分けることができるのかを説明していきます。
認知
まず、「認知」のステップですが、テレビCMのように詳細はわからずとも何度も社名や商品名を聞くと自然と「知っている」状態になりますよね。
ある商品やサービスを提供していく場合、まずはそれ自体を認知してもらう必要があります。
これと似た方法で、ターゲットを詳細に設定した上で広告配信することができるので、例えばタイムラインをチェックしている時に、商品・サービスに興味をもちそうなユーザーに動画広告など視覚に訴えかけます。
そうすることで、すぐにコンバージョンには至らなくても企業や製品を認知度を高めることができます。
認知段階のユーザーに特に有効となるなのが、動画広告など視覚に訴えかけるものになるので、Facebookユーザーがタイムラインをチェックしているときに広告が目にとまれば、そのときに具体的なアクションに繋がらずとも、認知度を高めることができます。
ここでは、できるだけ多くの利用者に広告を表示させることが重要になります。
検討
次に「検討」ですが、このステップでは商品・サービスの魅力をより多く伝え、購買意欲を刺激します。
検討・意思決定の段階では、より商品・サービスの魅力を訴求し、購買行動などにつなげることがポイントとなるので、よりリッチな情報を伝えられる広告形式の活用をしましょう。
例えば、画面全面に動画などを表示できるキャンバス広告や、ひとつの広告に複数の商品画像を設定できるカルーセル広告があげられます。
多くの商品を見せることによって、比較・検討しコンバージョンに近づけます。
投稿への「いいね」を増やしたり、アプリのインストールを促すのも検討段階における手段のひとつです。
購入
最後に、「購入」ステップです。3ステップの中で最も見込みの高い顧客に対して、コンバージョンを促します。
ユーザーのサイト閲覧履歴をもとに関連性の高い商品を表示するダイナミック広告で、購買行動につなげていきます。
このように、Facebook広告は広告主の目的に最も有効な広告配信ができるように豊富なメニューが揃っています。
デバイスをこえて人ベースでトラッキングできる
マルチデバイス利用を前提として、ユーザーの行動履歴を分析する場合には、ピープルベースドマーケティングを取り入れることが重要です。
近年、1人で2台以上のデバイスを持つ人もいるなど、モバイルが急成長しています。
そのような環境にある中、物を買うときにスマートフォンやタブレットなど、複数のデバイスを活用して検索して購入することが当たり前と言っていいほどです。
これまでは、広告主が行動履歴を分析する方法として、Cookieを利用したトラッキングが主流でしたが、1人が複数のデバイスを持っていることを前提として行動データを取得しようとする場合には、Cookieではトラッキングをすることができません。
そこで、ユーザーの行動履歴の分析精度を高める効果的な方法としては、Facebookアカウントのユーザー、ログイン情報を活用したピープル(人)ベースのトラッキング情報取得があります。
Facebookは、他のアプリやシステムとのログイン連携が充実しているので、ユーザーの購買プロセスの特定が、違うデバイスや違うシステムを経由している場合でも可能になります。
なので、ピープルベースドマーケティングを実現できる有効な広告媒体として位置づけられています。
Facebook広告が表示される場所
Facebook広告は、PCとスマートフォンでは、その表示される場所に違いがあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
PC
Facebook広告は、PCの場合、
- 中央のタイムライン(ニュースフィード内)
- タイムラインの右側サイドメニューの2か所
に表示されます。
タイムライン(ニュースフィード)に広告が出てくると、ユーザーが普段から目にしている場所に広告を表示させて訴求する事が可能です。
なので、クリック率も比較的高くなり、認知させるための効果は抜群です。
また、タイムラインの右側のサイドメニューに広告が出てくると、ニュースフィードのように流れることがなく常に表示されています。
ユーザーが日常的に触れる場所ではないので、Facebook広告欄はクリック率が低くなりますが、ブランディングとして活用する場合には、常にターゲットに表示させておくことが出来るため重宝する広告です。
スマートフォン
Facebookユーザーの9割以上がスマートフォンからアクセスされています。
スマートフォンの場合は、タイムラインのニュースフィード内に表示され、広告の配信形式は大きく4種類あります。
- 長方形で横長の広告
- 正方形で複数の広告(カルーセル広告)
- 縦長動画の場合
- 正方形の広告
Facebookアプリの場合は、スマホサイト同様にタイムライン(ニュースフィード)に表示されます。
画面すべてが自社の広告になるので、かなりのインパクトがあり、必ずターゲットユーザーの目にいれることができます。
Facebook広告のデメリット
Facebook広告のデメリットについて、見ていきましょう。
- 基本的にFacebook内で展開するため、幅広いリーチには向いていない(※TV等と比較して)
- 細かな運用が必要(PDCAのスピード)
- 仕様変更や新機能の追加などが多いため、その都度キャッチアップが必要
メリットだけでなくデメリットまで理解したうえで自社のマーケティング戦略に適しているか検討し、導入するようにしましょう。
Facebook広告の利用料金の目安
広告運用を始めるにあたって、気になるのが費用ですよね。
おおざっぱですが、クリック課金(CPC)の場合は1クリックあたり100~200円ほどの料金が発生します。
ここでは、Facebook広告の課金方式パターンと、広告費の設定についてご説明します。
Facebook広告の課金方式
Facebook広告は、基本的には「インプレッション課金(CPM)」が採用されていますが、一部のキャンペーンでは「クリック課金(CPC)」も可能です。
クリック課金(CPC)
「クリック課金(CPC)」については、一般的なリスティング広告と同じ方法ですので、馴染みがありますよね。
ユーザーが広告をクリックした場合に利用料金がかかるシステムです。
クリック数が増えたからといってコンバージョンも増えるとは限らず、ターゲット設定を間違えると費用対効果が悪くなるケースもあります。
インプレッション課金(CPM)
それに対して「インプレッション課金(CPM)」は、広告へのクリック数ではなく、広告が1,000回表示されたタイミングで利用料金が生じるシステムです。
1度もクリックされなかったとしても、表示されただけで利用料金がかかってしまいますが、逆に「いいね!」「シェア」などのアクションに対しては一切課金されません。
インプレッション課金(CPM)とは別で、最適化インプレッション課金(oCPM)という課金方式もあります。
これは、CPMと同様にインプレッションによって課金が発生するものですが、広告主が求めるアクションを起こしてくれる可能性の高いユーザーに広告が表示されるように最適化できる点が違います。
最適化インプレッション課金(oCPM)
課金対象は、インプレッション課金と同様でインプレッションによって支払われます。インプレッション課金と異なる点は、広告主が希望するアクションを起こしてくれる可能性の高いユーザーに広告が表示されるように最適化できる点です。
キャンペーン毎の課金方式は以下の通りです。12の目的ごとに課金方式が決まっています。
目的 | キャンペーン | 課金方式 |
---|---|---|
認知 | ブランド認知度アップ | CPM |
リーチ | CPM | |
検討 | トラフィック | CPM / CPC |
アプリインストール | CPM / CPC | |
動画再生数アップ | CPM / ThruPlay ※1 | |
リード獲得 | CPM | |
投稿へのエンゲージメント | CPM | |
メッセージ | CPM | |
コンバージョン | コンバージョン | CPM |
カタログ販売 | CPM / CPC | |
来店数の増加 | CPM |
※1.ThruPlay とは、動画再生に関する課金方式で、動画の再生完了数もしくは(15秒以上ある動画の場合)15秒以上の再生により料金が発生します。
実際には課金方式でキャンペーンを選ぶというより、広告配信の目的に合ったキャンペーンを選ぶことになりますので、課金方式は確認する程度にしましょう。
広告費用設定の仕方
課金方法についてわかったところで、具体的に広告費の設定についてご説明します。
広告費は、以下の4つで設定することになります。
- アカウントの上限予算
- キャンペーンの上限予算
- 広告セット予算
- 入札単価
キャンペーンや広告セットごとに、1日単位での上限予算を設定することが可能です。
設定した上限予算を超えた広告配信がされることはなく、予算の払い過ぎを防ぐことができます。
「入札単価」に関しては、後述する「オークション」という広告表示のロジックに影響がありますので、この後の説明も合わせて確認くださいね。
広告費の支払い方法はクレジットカード払いでしたが、最近は請求書払いにも対応しています。
Facebook広告はオークションによって表示
広告主が決めた予算に合わせて配信されるFacebook広告ですが、実際に表示される際には「オークション」という仕組みが発生しています。
これは、ターゲティングされたユーザーに表示する広告の候補が複数あり競合した場合に、最も効果のあると判断された広告が実際に表示されるという仕組みです。
どのような広告がオークションで勝てるかというと、以下の3つの要素によって決定されます。
- 入札価格:広告主が目標達成のために設定した金額
- 推定アクション率:広告が表示された際にアクション(いいね!やCV)に繋がる可能性
- 広告品質:ユーザーからのフィードバックや低品質な広告の特徴など様々な要素から判断された広告の品質指標
さらに②推定アクション率と③広告品質から、「広告の関連度」が推定されます。
Facebookのオークションでは、ユーザーとの関連度が高い広告が優先されます。
入札価格を高くするよりも、ユーザーにとって魅力的な広告かどうか、否定的な印象を与えないかといった視点も重要なポイントとなります。
Facebook 公式の「広告関連度診断」を利用すれば、掲載した広告とターゲットオーディエンスの関連度をある程度把握することができます。
Facebook広告の設定可能な項目について
Facebook広告で、出稿する際に設定が出来ることを紹介していきます。
下記の3つを1セットとして構成されています。
- キャンペーン・・・広告の目的など
- 広告セット・・・予算、配信期間、ターゲティング、入札、配置など
- 広告・・・画像、カルーセル、動画、コレクションなど
ここでは全て細かく説明はせず、概要のみご紹介していきますね。
ターゲティングの設定
前述したように、Facebook広告では、出稿する際に対象のオーディエンス(誰に広告を出すか)を細かく設定することができます。
Facebook広告では、年齢・性別・地域・言語といったデモグラフィック属性を始め、学歴や職歴から子どもの年齢、世代、ライフイベントまで、登録されている幅広いユーザー属性を選択し、設定することが出来ます。
さらに、ユーザーの興味関心まで加味した詳細なターゲティング、そして類似ユーザーまでも設定できます。
例えば、スポーツやファッションに興味があるユーザーなど選択することが出来ます。
広告を効率よく運用していくためには、誰に配信するのかといったターゲティング設定が全てといっても過言ではありません。Facebook 広告における最大の強みはターゲティングなのでしっかり検討して設定しましょう。
Facebook広告では親切なことに、オーディエンスの設定をした時に、潜在リーチ数を教えてくれます。
潜在リーチ数は、多すぎても少なすぎてもよくありません。
目安としては、5~10万人くらいを目指すとよいでしょう。
クリック率やCV率をあげたいからといって、ターゲットを絞りすぎるのは禁物です。
成果の出るターゲティング手法については他の記事でも紹介していますので参考にしてください。
配信するバナー画像、広告文
Facebook広告では、実際に配信する広告のクリエイティブ(バナー画像やテキスト、リンク)を自分自身で作成することができます。
カルーセルやコレクションといった広告の形式、広告パフォーマンスを計測する「Facebookピクセル」の設定も自由に変更可能です。
そのため、実際に広告を配信してみて、ユーザーからのアクセスが悪い場合には、自分ですぐに広告コンテンツの内容を変更することがきるのが特徴です。
つまり、Facebook広告は、テンポよくPDCAを行う必要があります。
Instagram広告で成功したとあるブランドの事例としては、
「いかにも広告風にきれいに商品(服)を見せる写真」を、「社員が商品を実際に着た一般投稿風な写真」にすることで、コンバージョン数が17倍にもなったという驚きの結果がでました。
最初は予算を低めに設定し、期待した効果が得られるまでテキストや画像を変えながら検証していきましょう。
逆に、いくら数値がいいからといって同じクリエイティブをずっと使い続けるのもよくありません。定期的に効果測定を分析し、何度も改善していきましょう。
Facebook広告の特徴と利用料金の目安!出来ることを全て解説!まとめ
- Facebook広告は目的に応じた配信が出来る。
- アプリでも広告を配信できる。
- Instagramを始めとするFacebook社が提供する様々なサービスに対して広告を配信できる。
- Facebook広告には、「クリック課金」と「インプレッション課金」の2種類の課金方法がある。
- Facebook広告は「オークション」という仕組みによって広告が表示される。
Facebook広告には、ここでは紹介しきれなかったサービス・メリットが他にもたくさんあります。
Facebookは、20代から50代までの非常に多くの幅広いユーザーが国内外に存在していて、今では生活に欠かせないSNSとなっています。
WEB広告のマーケットが成長している現代において、SNS広告の王道であるFacebook広告のサービス内容を把握するのは重要なことですし、ぜひ一つの選択肢として考えておいて良いかと思います。
その他にも、リスティング広告やYoutubeの動画内に配信できる広告、Twitter広告など様々なWEB広告があります。
それらにはそれぞれのメリットがあるため、1つの広告に固執することなく、自分の商材などビジネスに応じたWEB広告を導入していくことが重要です。
広告を出稿する際には、莫大なユーザーの中からしっかりとターゲティングをして、そのニーズに合わせたものを打ち出して、より有効な広告を作っていきましょう。
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