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【初心者必見】リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ!失敗しない予算調整!

「自社のプロモーションとしてリスティング広告を活用していきたい!」または、会社で「リスティング広告を始めるように」と指示をされて、リスティング広告の担当になってしまったそこのあなた。

 

これからリスティング広告を運用していくにあたって、難しい単語や専門的な用語が多くて意味がわからない、と困っている方も多いのではないでしょうか。

 

リスティング広告は、誰にでも今日から簡単に始められるという手軽さはありますが、その一方で配信の仕組みが少し複雑になっているので、しっかりと理解したいところです。

 

なかでも、「入札価格」や、「自動入札」について訳が分からずに首をかしげてしまう人が多いかと思います。

 

そこで、今回この記事では、リスティング広告の運用において、入札は基本であり、重要な部分でもあるので、Google広告を前提に、「入札の概要と入札金額設定のコツ」などについてご紹介します。

 

この記事をしっかり読んで、失敗しないような予算調整をしていけるようにしていきましょう!

目次
  1. リスティング広告の入札とは?
  2. 【初心者必見】リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ!
  3.  入札単価とは?
  4. クリック単価の相場
  5. リスティング広告のクリック単価を左右する5つの要素
  6. リスティング広告の入札価格はどうやって決めるのか?
  7. リスティング広告のキーワード単位以外で調整する(デバイス・曜日・時間帯等)
  8. リスティング広告の自動入札は使える?
  9. リスティング広告で自動入札を導入して効果が出ないパターン
  10. 【初心者必見】リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ!失敗しない予算調整!まとめ

リスティング広告の入札とは?

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

リスティング広告とは、検索エンジンの「Google」と「Yahoo!」が展開する広告メニューの総称で、ユーザーが検索したキーワードを元にして、検索結果画面に掲載されるテキスト形式の広告になります。

 

YahooGoogleともに以下の4つの階層でそれぞれ構成されています。

  • アカウント
  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • キーワードと広告

リスティング広告を利用することによって、パソコンやスマートフォンを使って検索をしている人を自分のwebサイトへと誘導することができるので、サイトへのアクセス数を増やすことができます。

 

広告を搭載する際、広告の内容の説明文は自分で作成することができ、設定さえすればすぐに広告を出すことが可能です。

 

リスティング広告は、消費者行動の一部となっている検索ニーズに合わせて、その見込みのある客に対してのみ広告を打てるというのが強みとなっています。

 

また、広告を停止したい場合に「停止」をしたり、設定を変更した場合の「設定変更」もその場ですぐにすることができて、一瞬で反映することが出来るなど、その場に応じて柔軟に調整をすることも可能となっています。

 

さらに、リスティング広告の中で特に重要となるのが、検索結果の画面に表示される「検索連動型広告」です。

 

中には、リスティング広告といえば「検索連動型広告」と、考える人もいるでしょう。

 

ですが、実はコンテンツ向けのディスプレイ広告も、カテゴリとしてはリスティング広告として分類されます。

 

ディスプレイ広告というのは、サイトの上部、各文章の間、下部などに表示される広告のことをいいます。

 

ディスプレイ広告は、大きくわけて2種類あり「ひと」をターゲティングする方法、そして「コンテンツ」をターゲティングする方法があります。

 

これらは同じディスプレイ広告になりますが、それぞれ特徴や使い方も違ってくるので、この記事を参考にしてそれぞれの特徴を理解して、柔軟に対応できるようにしましょう!

検索連動型広告を活用するうえで、欠かせない作業の一つとなるのが「入札」なのですが、入札というと、「広告」とは結びつきにくく、オークションや公共事業の入札をイメージしがちです。

リスティング広告の検索連動型広告とは?

リスティング広告における、この「検索連動型広告」は、

  • どのキーワードの検索時に広告を表示したいか選べる
  • 広告のクリック単価がオークション制となっている

という2つの特徴があります。

 

オークションでは、「このキーワードの検索画面なら、1クリックあたり何円まで出せる」という上限額を提示(=入札)します。

 

入札の仕組み上、ニーズが多く広告出稿する競合が多いキーワードほど、クリック単価は高騰しやすくなります。

 

ユーザーが検索をするたびにオークションが行われるので、その都度順位が変動します。

その一方で、競合が少ないキーワードについては、クリック単価を下げやすくなります。

また、入札金額が高い方が、同じ検索画面でも、より上位に広告を表示することが出来ます!

より正確にいうと、掲載順位というのは「広告ランク」によって決まります。

広告ランクは、「入札金額×品質スコア(+広告フォーマット)」で求めることができます。

「入札金額=クリック単価」ではなく、クリック単価は次のような式により算出されます。

クリック単価=自社より1つ下位の広告ランク÷自社の品質スコア+1

「入札金額>クリック単価」となりやすいです。

【初心者必見】リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ!

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

広告の掲載順位やクリック単価を決定する際に、「入札金額」という要素が使われます。

 

というのも、リスティング広告の費用を決める際に使われる「広告ランク」を導き出す要素として入札金額と品質スコアが使用され、そこで導き出された広告ランクと品質スコアを用いてクリック単価を算出することが出来ます。

広告ランクとは?

「広告ランク」とは、入札金額と品質スコアの掛け合わせで決まる「広告の優先度」になります。

 

広告ランクの計算方法はとても簡単で、「入札金額×品質スコア=広告ランク」という式で簡単に求めることができます。

 

広告ランクが高い広告から、掲載順位が高くなっていきます。

 

仮に、上限クリック単価を高く設定したとしても、品質スコアが低い場合は、広告の搭載順位も低くなってしまいます。

 

品質スコアの分析については、

  • 「ユーザーが求めている情報」
  • 「広告搭載主の提供している情報」

上記のこの2つの関連のデータをもとにして、分析されます。

 

ちなみに、品質スコアは管理画面から確認をすることができるので、それを参考にして品質スコアをどのようにあげるのか、今後の対策を考える必要があります。

 

また、リスティング広告のレポート画面では、出稿している広告がどれだけアクセスされたかということをクリック率やコンバージョンなどで確認することができます。

 

広告に対する指標を表すもののうち、最も基礎となるのが「インプレッション数」になります。

このインプレッション数が多い方がいいのか、少ない方がいいのかというのはビジネスの目的によって変わってきます。

もし、売り上げをあげることを目標にするのであればインプレッション数を増やした方がいいですし、ターゲットを絞ることでインプレッション数がうまく増えるようであれば、クリック数が増えることも期待できます。

 

逆に、確実にターゲットを絞っているのにもかかわらず、期待していたほどのクリック数が得られていないようであればインプレッション数が少なすぎるということになります。

 

この場合、インプレッション数を増やすための施策を練る必要があります。

 

また、リスティング広告に頼るだけでなく、オウンドメディアを使用してseo対策をしておけば、広告費をかけずに見込み客を呼びこむことができます!

つまり、掲載順位やクリック単価を決める上で重要な指標の一つとなっています。

オウンドメディアとは?

ちなみに「オウンドメディア(Owned Media)」とは、自社で所有、管理しているメディアのことを指します。

 

例えば、ホームページ、ブログ、ツイッターアカウントなどがオウンドメディアになります。

 

自社で所有、管理しているメディアであれば、オンラインなのか、オフラインなのかを問わずにオウンドメディアに分類されます。

 

オウンドメディアには、以下のようなものが含まれます。

オンラインの例 オフラインの例
自社メディア 自社発行の月刊誌・季刊誌
コーポレートサイト、Webサイト カタログ・パンフレット
ブログ 自社主催のセミナー、イベント
メールマガジン
メールスマホアプリ

上記を表のように、どの会社でもすでにいずれかのオウンドメディアを持っていることがわかります。

 

企業による一方的な宣伝の方法では、ユーザーの関心をつかむことはなかなか難しいですが、ターゲットとするユーザーに関心のある情報、価値のある情報を継続的にオウンドメディアで発信することで、ユーザーとのエンゲージメントを高めることができるのです。

 

ユーザーがオンラインの情報に長く接触するようになったことで、オウンドメディアの中でも特にオンラインのオウンドメディアでの情報発信が企業にとって大きなチャンスになっています。

リスティング広告の流れと仕組み

入札をするタイミングを知るには、リスティング広告の全体の流れと仕組みを把握しておく必要があります。

 

リスティング広告の流れと仕組みは、

  1. 広告を出したいキーワードと、その入札価格を登録
  2. ユーザー(=消費者)が検索したキーワードと登録したキーワードが一致
  3. 自動的に入札
  4. オークション
  5. オークションで上位になった時、広告が表示
  6. ユーザーが広告をクリックして自社のWebページへ
  7. ユーザーが望ましいアクション(申込/購入など)を起こしてくれたら獲得です!

となっています。

ちなみに、入札金額には上限を設定することが出来ますが、その上限が実際の入札単価ではありませんのでご注意ください。

 入札単価とは?

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「入札単価」とは、1クリックあたりに支払っても良い最大の金額のことです。

 

このクリック単価が上下することで、ユーザーを誘導できる人数や、広告を表示する位置に影響が出てくることになります。

 

リスティング広告を始めようと調べたときに「CPC、CTR、CV、CPA」など色々な専門用語を目にしますが、その中でも、リスティング広告で効果を出す為に絶対に知らなければいけない要素のひとつ、それが「クリック単価」です。

 

クリック単価による入札は、入札単価を上限として競合よりも上回る金額がクリック単価として請求されるので、ご自身で決めた入札単価が1クリックごとの料金になるのではありません。

 

クリック単価の管理は、広告配信においては欠かせないものなのです。

よくある間違ったケースは、「1クリック50円以上支払いたくないから50円で入札する」というお話をよく聞きます。

ディスプレイ広告での入札では、そのような方法でも良いのですが、検索広告でこの方法を行うと掲載の機会を失うことになるので注意してください。

入札単価は、「一度設定したら終わり」ではなく、日々、広告のデータを見ながら調整をして運用をしていくのが重要になってきます。

 

そもそも、クリック単価は常に一定ではなく、企業の知名度や商材、業界の動きや時期などによって変動するので、それに合わせて調整をしていく必要があります。

 

クリック単価の変動や、実際の広告効果などを見ながらPDCAをしっかりと回していく事によって、より費用対効果を高めることができます。

入札単価を上げた方が良いケース

入札単価を上げるべきケースとしては、広告の掲載順位が低い場合や、そもそも広告が表示されていない場合になります。

 

広告の掲載順位は、広告ランクによって決められていますが、広告ランクを決定する要素の中で、広告主がコントロールをすることができて即効で効果があらわれるのは、入札単価を引き上げることです。

 

掲載順位が下がってしまうと、それだけ競合他社に埋もれてしまう可能性があり、上位掲載の強みがなくなる分、ユーザーによっては競争を余儀なくされ、今まで取れていたコンバージョンが取れなくなってしまうという可能性が高くなってしまいます。

 

入札単価を引き上げれば、その分広告ランクが上がるので、簡単に掲載順位を上げることができます。

 

ただし、この時の注意点としては、入札単価を上げるキーワードの優先順位です。

 

コンバージョン率やクリック率を見ながら、成果が出ている効果的なキーワードに対して優先的に単価の引き上げを試しましょう。

入札単価を下げた方が良いケース

入札単価の引き下げを検討すべきなのは、掲載順位が非常に高い場合です。

 

他に競合他社がいない状態で、常に上位表示をすることができているのである場合、入札単価を引き下げてコストカットをすることをおすすめします。

 

また、広告を上位に掲載することができていても、コンバージョン率やクリック率が低い場合は入札単価を下げて、掲載順位を下げて様子を見るという方法もあります。

 

そもそも予算をオーバーしてしまっている場合は、入札単価を下げて予算の調整をしましょう。

ただし、入札単価をあまりにも下げすぎてしまうと掲載順位が大幅に下がってしまったり、広告表示されなくなってしまうおそれもあるので、入札単価を調整した後は必ず広告の掲載順位を確認するようにしてください。

あまりにも予算と合わない場合はキーワードの変更も

特定のキーワードでの掲載順位が低く、入札単価の引き上げを行っても順位の改善が見られない場合は、キーワードの変更を検討する必要があります。

 

最初に定めた入札単価の許容値を基準にして、撤退ラインを見極めるようにしましょう。

 

該当するキーワードから撤退をする場合には、類似するキーワードで出稿できそうなものはないかを検索してみましょう。

 

また、キーワードが予算に見合わない場合についても、当初より少し少なめの検索ボリュームのキーワードを狙ってみましょう。

また、キーワードに語句を足してロングテールキーワードへ変更をしてみたり、同じ意味を指す類義語を探してみたりと、ターゲットをより狭い範囲に絞り込んでみましょう。

なるべくクリック単価を上げたくない、出来るなら低単価のままでコンバージョン数だけ増やしたいなどの気持ちもわかりますが、あえてキーワードの入札価格を上げることでより高いパフォーマンスを得ることが出来ることもあるので、一度試してみるのも手です。

クリック単価の相場

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クリック単価の相場としては、10円以下で安定して出来る場合もあれば、2,000円を越えることもあります。

 

下記の表は、アメリカでの配信実績になるので、1ドル=100円で簡易的に計算をしているので、目安として見て参考にしていただければ幸いです。

業界別 平均クリック単価
擁護団体 143円
自動車 246円
toB 333円
顧客サービス 640円
デート、出会い 278円
E-コマース 116円
教育 240円
求人 204円
金融、保険 344円
健康、医療 262円
日用品 294円
産業サービス 256円
法律 675円
不動産 237円
技術 380円
旅行、観光 153円

「クリック単価の基準がどの程度か分からない」と、そう悩んでしまうのも無理はないです。

 

クリック単価に、なぜそれだけの差が起きてしまうのか、その要因には、5つのクリック単価を左右する要素があります。

Googleキーワードプランナーでクリック単価を調べる

Googleのキーワードプランナーで、各キーワードのクリック単価相場や月額費用などを調べる方法があります。

 

その方法を詳しく解説していきます。

時間をかけることなく簡単に調べることができるので、おすすめです。

 

クリック単価や月額費用を調べる方法は、下記の3つの手順を踏んでいきます。

  1. PCでキーワードプランナーを開く
  2. キーワードを入力する
  3. 結果が表示される
1. PCでキーワードプランナーを開く

まず、パソコンでキーワードプランナーにアクセスします。

アカウントが未登録の場合は、表示される手順に沿ってアカウントの登録をしてください。

 

アカウントの登録してキーワードプランナーを開いたら、画面の右側の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。

2. キーワードを入力する

次に、候補のキーワードを入力していきますが、[新しいキーワードを見つける]のカードをクリックし、狙いたいキーワードを入力します。

 

キーワードを入力するときの注意点としては、キーワードは[]で囲むようにします。

 

キーワードを[]で囲むことによって、キーワードと完全に一致する検索ボリュームを調べることができるようになります。

完全一致やフレーズ一致ならまだしも、部分一致だと商材のニーズと合わないキーワードまで幅広く拾ってき、さらに、キーワード選定の方向性が違っている場合には、無駄なコストだけでなく効果にも結びつきづらくなってします。

なので、キーワードの入力は、適切なキーワードを選択して、適切なキーワード数の設定をするようにしましょう。

 

キーワードの入力をし終わったら、[開始する]をクリックします。

3. 結果が表示される

キーワードを入力したら、青色の[結果を表示]ボタンをクリックすると、平均クリック単価や月額費用などが表示されます。

 

結果の画面では、その他にも下記のような項目を調べることができます。

  • キーワード候補
  • 月間検索ボリューム
  • 競合性
  • ページ上部に掲載された広告の入札単価(低価格帯)
  • ページ上部に掲載された広告の入札単価(高価格帯)

クリック単価の相場は、ページ上部に掲載された広告の低価格帯と高価格帯の中で調整するのが基本となりますが、この価格帯は、これまで対象のキーワードで広告掲載された実績を元にして表示されています。

 

キーワード候補からは、関連するキーワードや類似キーワードを探し出すことができるので、月間検索ボリュームが高いキーワードは、その分競合性や入札単価相場も高くなるのが通常です。

 

しかし、競合性が低く相場も安いキーワードであっても、検索される数自体が少なすぎては成果につながらないので、各要素のバランスを見ながらキーワードを決定する必要があります。

キーワードプランナーで知り得るデータは、過去の実績から導き出している目安値となるので、常に全てが正確な数ではない場合もあります。

このような手順で、クリック単価や月額費用を調べることができますが、キーワードプランナーの価格ですべてが決まるわけではありません。

 

なので、あくまでも相場の目安を知るための参考にしてください。

リスティング広告のクリック単価を左右する5つの要素

一言に「クリック単価の相場」と言っても、クリック単価の相場は業界で違えば、同じ業界でもどのような商材なのか?知名度はどれくらいあるのか?などによっても大きく変わってきます。

 

詳しく見ていきましょう。

業界

業界によって違う場合は、業界でお客さんを一人獲得する場合と、エステ業界でお客さんを一人獲得する場合など、業界が違えばお客さんを一人獲得するのにかかる金額も変わります。

 

業界別の、大まかなクリック単価の相場を表にしました。

業界 クリック単価の相場
旅行 80円~300円
ウエディング 300円~1000円
人材 300円~1000円
独立・副業 100円~400円
ジム・トレーニング 300円~600円

実際には、キーワードや広告文の品質などによって大きく異なってきますが、一つの目安になるのではないでしょうか。

 

業種によっては、ネット広告を出している競合がひしめき合っているなどをして、クリック単価も高くなります。

 

なので、リスティング広告を出稿する前には、自社と同じような業種にどの程度の競合がいるのかを知っておくことも重要になります。

商材

商材によって違う場合は、同じ業界のでもクリック単価は変わり、高額商材ほどリスティング広告のクリック単価が高額になる。

 

例えば、「投資用不動産」と「賃貸不動産」では、約3倍の差があります。

知名度

企業や商品の知名度が高く広くある場合は、広告に対するクリックはおのずと集まりやすくなります。

 

逆に、知名度が少ないような企業は、そういった競合他社を相手にする為、クリック単価は高くなりがちです。

時期

広告を展開する時期についてですが、これは「季節」であったり、取り扱う商品が成長期なのか、成熟期なのかといったタイミングが関係する条件です。

冬場に水着の広告を出しても興味を示す人は少なくなりますし、斬新な商品もブームを過ぎていくと競合他社との競り合いがより渋くなり、クリック単価にも影響を及ぼします。

競合数

競合数が多い商材ほど、上限クリック単価(=入札単価)が吊り上がることになり、その結果、リスティング広告のクリック単価が高額になります。

同一業種だったとしても、「コモディティビジネス」と「最新ビジネス」では2倍以上の差があります。

媒体

媒体が違う場合についてですが、要するに、

  • Google広告で配信したか
  • Yahoo!プロモーションで配信したか

ということです。

 

Googleでは80円でクリック単価が安定しているのに、同じ設定で配信したYahoo!では130円ということもあります。

 

これは二つの媒体のユーザー層が違ったり、配信の方法や表示位置に違いがあり、得意な配信分野に違いが出る為です。

このように、同じ業界、同じ商材、同じ知名度、同じ時期であっても媒体が違うだけで大きくクリック単価に差がつくこともあります。

以上の5つの要素が主にクリック単価の相場の大枠の形を作ります。

リスティング広告の入札価格はどうやって決めるのか?

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適切な入札価格を決めるやり方として、ここでは下記の2種類のやり方をご紹介します。

  • キーワードプランナーで相場を知る
  • 目標の獲得単価から設定

となっています。

 

「入札単価の相場が分からないから、とりあえず100円で」というのも、1つの選択肢としてあると思いますが、キーワードの入札単価は様々です。

 

「クリック単価、数十円」のキーワードもあれば、「1,000円、2,000円が相場」というキーワードもあり、当然、入札が低すぎると「広告が全く表示されない」こともあります。

 

その為、ある程度の相場を把握し、自社の目標値に応じて設定するのが良いでしょう。

キーワードプランナーで相場を知る

Googleには、「キーワードプランナー」というキーワードの「平均検索ボリューム」や「推奨入札単価」を調べることが出来るツールがあります。

 

ここで、主要なキーワードの「推奨入札単価」を調べて、設定してみるのも良いでしょう。

ただし、この「推奨入札単価」はあくまでも目安にしかすぎません。

入札単価調整とは?

「入札単価調整」とは、ユーザーの属性や端末、地域などのセグメントで基準となる入札単価から「+20%」や「-30%」というように比率で入札単価を調整する機能です。

 

入札単価調整を活用することで、費用対効果の良いセグメントへの入札金額を引き上げたり、逆に費用対効果の悪いセグメントへの入札金額を抑えたりすることが可能となります。

たとえば、男性よりも女性の方が広告のパフォーマンスが良い場合、女性への入札金額を引き上げた方が、パフォーマンスが向上する可能性が高くなりますよね

実際に配信してみると、全然配信されていないこともあります。

その為、配信開始直後に配信状況を確認し、調整することが大切になってきます。

目標の獲得単価から設定

目標として設定したCPAと想定コンバージョン率(CVR)をもとに、1クリックあたりの上限入札単価を決める方法もあります。

 

リスティング広告を配信する前に配信目的(問い合わせ獲得等)に応じて、「コンバージョン」として計測するポイント、目標の「コンバージョン1件あたりの獲得単価(CPA)」を決めているかと思います。

 

例えば、目標CPAが1,000円で、CVR1%の場合、100円が上限クリック単価になります。

 

CVRは、コンバージョンポイントを何に設定しているかによっても異なりますので、あくまで最初は目安で設定して問題ありません。

 

ただ、配信後に実際のCVRが分かった段階で、それに合わせて調整していきましょう。

また、キーワードのマッチタイプによっても、配信キーワードの広がり方によって異なってきますので、慣れてくるまでは難しいかもしれませんが、そういった点も意識して入札調整すると良いでしょう。

リスティング広告のキーワード単位以外で調整する(デバイス・曜日・時間帯等)

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上記でご紹介したやり方に加え、「地域」や「年齢」、「世帯収入」などを使用したさらに細かい入札調整も可能です。

 

設定する際は、個別に設定した入札価格を基準にして、入札価格を「〇%引き上げる(引き下げる)」というようにパーセンテージで設定します。

デバイス

広告の掲載先として、

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン
  • タブレットのオペレーティング システム
  • デバイスのモデル
  • 携帯通信会社
  • ワイヤレス ネットワーク

という、PC、モバイル、タブレットなど、それぞれのデバイスごとに入札調整をすることが可能です。

 

デバイス別単位で最適化を図らないと、損をしてしまうことがあります。

 

たとえば、外出先でより広告を見てほしい場合には、携帯しやすいモバイルに対して入札調整を高めたり、自宅でゆっくりウェブサイトを閲覧しているユーザーに対して広告を配信したい場合は、PCへの入札調整を高めたりなどが考えられます。

エリア

適切な場所・ユーザーに届けたいですよね。

 

効率的に広告を運用するためには、広告を配信する地域の適切な設定や、調整が必要不可欠となってきます。

 

たとえば、店舗が大阪府にしか存在しない、というケースでもリスティング広告では地域ごとに入札調整を行うことができるので、効果的に広告を配信することができます。

 

特に、店舗来店型のサービスを展開している企業には、地域の入札調整は非常に重要な要素になります

リスティング広告では、配信地域を「都道府県単位」や「市町村単位」、「ある地点から半径〇キロ以内のユーザー」といった設定することが出来ますが、さらに設定した配信地域等に応じて、入札額調整が可能です。

時間帯・曜日

時間帯・曜日ごとに、入札調整をして、広告を配信したいところを指定することが可能となっています。

 

パフォーマンスが良い時間帯・悪い時間帯があります。

 

営業時間に合わせて、その時間帯のみ広告を配信し、それ以外の時間帯は広告を停止したり、土日の休業日に合わせて土曜日と日曜日の広告配信を停止して、営業日のみ広告を配信するといったことも可能です。

 

お問い合わせがあっても対応できない曜日や時間帯に広告を配信を停止することによって、広告費を無駄にすることなく、対応できる曜日や時間帯のみに絞って効率よく広告を配信することができます。

 

当然、同じ業界・業種だからという理由で、パフォーマンスが良い時間帯・悪い時間帯が
重なることもあるかもしれませんが、100%同じということはほぼないです。

スケジュール設定をするキャンペーン内のキーワードに設定されている入札単価を、-90%から+900%で比率を調整できます。

年齢

ユーザーの年齢に合わせて広告を出し分けることができ、年齢ごとに入札調整をすることが可能となっています。

 

設定可能なユーザー属性は、Googleの場合は、下記の10歳刻みで調整が可能です。

  • 18-24
  • 25-34
  • 35-44
  • 45-54
  • 55-64
  • 65 歳以上
  • 不特定

たとえば、高級商材などでは、若者の検索からはなかなかコンバージョンの獲得には至りづらい傾向がある場合には、若者への広告の配信を抑制し、より中高年層に予算を投下するように調整をすることが可能です。

 

入札単価調整は、性別と前述した年齢との掛け合わせになるので、例えば、男性に対して+10%単価を引き上げ、18-24の年齢層に対して+10%引き上げた場合、それぞれの性別・年齢に対する引き上げ率は下記のようになります。

性別

設定可能なユーザー属性は、男・女・不特定の分類で、入札調整をすることが可能となっています。

 

性別での入札調整は、広告の内容によって、主に男性に広告を当てたほうが効果が発揮しやすいのか、または、女性への広告配信を増やしたほうが良いのかなどと、仮設をした際に、入札調整を行うことをおすすめします。

 

たとえば、ファッション・アパレル業界では、メンズファッションとレディースファッションと大きく性別で分かれることが多いので、それぞれの対象の性別に対して広告を配信して予算を投下します。

 

または、それぞれ対象の性別のみに広告の配信を行うなどが方法が可能です。

世帯収入

Googleの場合は、下記の分類で入札調整をすることが可能となています。

  • 11~20%
  • 21~30%
  • 31~40%
  • 41~50%
  • 下位 50%
  • 上位 10%
  • 不明

非常に多くの項目で入札調整を行うことができるので、それぞれの項目で細かく調整を行って広告を配信することで、より効果的に広告の配信を行うことができます。

リスティング広告の自動入札は使える?

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

上記では、キーワードごとに手動で設定すること(個別クリック単価)を前提にお話ししてきましたが、手動でキーワードの入札設定をする以外にもGoogle AdWordsのシステムが自動で入札調整をしてくれる「自動入札」という機能があります。

 

「自動入札」設定は、調整の手間が削減出来る為、広告運用にあまり時間を割けないという方には魅力的です。

以前に比べて「自動入札にしたら成果が良くなった」という声も聞くようにはなりましたが、うまく成果が出るケースとそうでないケースがありますので、自動入札にした場合においても配信状況の確認は、必ず行うようにしましょう。

下記が入札戦略の種類になります。

【入札戦略】(自動入札)

  • 拡張クリック単価
  • クリック数の最大化
  • コンバージョンの最大化
  • 目標コンバージョン単価
  • 目標広告費用対効果
  • 検索ページの目標掲載位置
  • 目標優位表示シェア

良く自動入札を導入したら効果が出たということを良く聞きますが、もちろん上手くいかないこともあります。

 

効果が出る場合と出ない場合では、何が違うのでしょうか?

自動入札を導入して効果が出るパターン

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

自動入札を導入に、「効果が出る場合」と「効果が出ない場合」について見ていきましょう。

 

まずは、自動入札を導入して効果が出るパターンです。

コンバージョンの母数が多い場合

自動入札は、過去のコンバージョン実績を元に、獲得が取れそうなタイミングで自動的に入札を引き上げ、逆に獲得が取れなそうな場合は入札を下げる動きをします。

 

なので、過去のコンバージョン実績が多ければ多いほど、学習の精度が上がり上手くいきやすくなるということです。

 

想定以上の効果を発揮する事例として、

  • 元々、コンバージョン数が多いアカウント
  • コンバージョンの成果地点が浅い場合

ということがあります。

 

なぜ、リスティング広告とGoogleアナリティクスのコンバージョン数が違うのかということに、疑問を持つ人も多いようです。

 

その理由について一言で言うと、そもそもそれぞれの「計測方法が違う」からです!

 

そして、コンバージョン数にズレが発生するわけについては、「コンバージョンした日時はいつなのか」、「どの参照元にコンバージョンが付くのか」という点になります。

Googleアナリティクスでは、マルチチャンネル以外の全てのレポートで、72時間以内に目標が達成されればそのタイミングでレポートに反映されます。

そして、コンバージョンが登録されるのは最後に経由した広告となるのです。

 

一方、リスティング広告の場合には、コンバージョンする前に最終の広告をクリックした日時が数値に反映されます。

 

ブラウザに広告をクリックしたcookieの情報が残っていれば、リスティング広告経由でコンバージョンしたということになります。

 

もっと詳細について知りたいという人もいると思うので、さらにわかりやすく例を紹介したいと思います。

 

あるユーザーが、12月1日に「ブログ タイトル」というキーワードを検索したとします。

 

その際に、Googleの広告をクリックし、一旦そのURLから離脱して、数日後にGoogle検索エンジンで自然検索結果から、再度同じurlを開きいて、その広告の商品を購入します。

 

この時、Googleアナリティクスでは、最後に経由したメディアからのコンバージョンとしてカウントされますが、Googleの広告では、最初にそのWebサイトを開いた121日に遡ってコンバージョンがカウントされるのです。

 

こういった点から、リスティング広告とGoogleアナリティクスのコンバージョン数にズレが生じます。

具体的なコンバージョン数については、やってみないことには分かりませんが、月間で100件以上発生していれば比較的に安定して運用調整がされる傾向があります。

運用調整を行うリソースがない場合

リスティング広告は、キーワード単位での入札になるため、工数がかかりやすい広告と言えます。

 

なので、日々の運用調整が必須になりますが、アカウント数が多かったり、他の作業と兼任していたりするとなかなか作業が出来なかったりします。

 

その場合に自動入札を導入すると、今まで見れていなかったところまで入札調整してもらえるため、上手くいくことが多いです。

特に代理店に依頼している場合は、代理店側としては工数を削減できるため導入を進めてきますが、個人的にはそれで大幅に改善すると、これまで何をしていたのか、と疑問に思ってしまうこともあります。

リスティング広告で自動入札を導入して効果が出ないパターン

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

次に、自動入札を導入して効果が出ないパターンについてご紹介します。

コンバージョン数があまりにも少ない場合

1日1件コンバージョンが上がるかどうかのペースだと、ほとんど傾向が掴めず学習がされず、導入しても上手くいかないことが多々あります。

 

また、自動入札に慣れてしまうと手動での入札調整の方法を忘れてしまい、さらに悪化してしまうこともおきやすいです。

コンバージョン数が少ない場合は、コンバージョンよりも手前の地点をマイクロコンバージョンとして自動入札を動かすと、効果が復活する場合があります。

アカウント構成がめちゃくちゃの場合

Google推奨のHagakure構成にしているアカウントが多いかと思いますが、昔の1グループ1キーワードの構成だったり、マッチタイプが複数の広告グループに跨がっているなどが起きていると、同じアカウント内で競合してしまい上手くいかないことが多いです。

 

これは、自動入札に関わらず手動でも上手くいかない場合が多いですね…。

【初心者必見】リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ!失敗しない予算調整!まとめ

初心者 必見 リスティング 広告 入札 概要 入札 金額 設定 コツ

まとめ
  • 広告の掲載順位やクリック単価を決定する際に、「入札金額」をつかう。
  • 「入札単価」とは、1クリックあたりに支払っても良い最大の金額のこと
  • クリック単価の管理は、広告配信においては欠かせない
  • クリック単価の相場は様々
  • 入札価格を決めるやり方は、キーワードプランナーで相場を知るか目標の獲得単価から設定する
  • 自動で入札調整をしてくれる「自動入札」という機能がある

初めて広告運用をする方は、始めは手動での「個別入札」で、入札の感覚をつかみ、その後、成果や広告運用にかけられる時間等に応じて、「自動入札」をチャレンジしてみるのが良いのではないかと思います。

 

どのような入札方法を選択した場合においても、配信直後の初動を確認し、すぐに調整をすることが重要です。

 

また、リスティング広告では、データを分析する際にさまざまな視点でデータを確認することができます。

 

それと同時に、さまざまな広告で広告配信の強弱をつけることができ、細かく広告配信を調整することが可能です。

 

入札調整を行う際には、非常に多くの項目が存在していて、項目を絞ることによってより効果的に広告の配信を行うことができ、より商品やサービスのターゲットに向けてアプローチを強めることができます。

 

広告の開始直後は、こまめにアカウントを確認するようにし、最適化していきましょう。

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