今では、SNSを使った動画広告に当たり前になり、その中でもFacebookの市場規模は年々拡大しています。
そして、2019年には月間アクティブユーザー数がなんと、23億人を超えました。
そこで、Facebook広告で動画を活用するというと、みなさんはどのようなイメージを持つでしょうか?
「Facebook広告に動画を活用したいけど、どうやってやるのかその方法が分からない!」、「動画を作成したけれど、どうやって活用をしていいのか分からない!」と悩んでいる方はいませんか?
さらに、「動画を作成してプロモーションをしたいのに、会社の理解が得られない!」、「そもそも、どうして動画を作成した方が良いのか…?」と作業をする手が止まっていませんか?
こういった難しそうというイメージであったり、色々な悩みを抱えている方や企業の担当者も方も少なくないでしょう。
急成長をし続けるプロモーション活動において、動画広告は重要な存在になってきています。
なので、企業でも動画を活用した広告を活用したいと思って、興味を示しているところも増えてはきていますが、逆に分からなさすぎて不安を覚えてしまったり、危惧をするところもあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、Facebook広告で成果の出やすい動画クリエイティブを作るコツ!目的や期間にマッチした制作をしよう!ということで、詳しく解説をしていきたいとおもいます。
ここでは、そういった「WEB担当者が不安に思っているであろう動画への懸念点」を挙げ、それに対して「動画を導入した実例」を紹介していきます。
Facebook広告で動画を活用すべき理由とは?
一昔前に比べ動画が活用された広告もよく見るようになってきましたが、まだ導入をためらっている企業も多くあるのが事実です。
企業でこういった動画の活用をためらってしまう理由としては、主に以下の3つの場合が多く考えられます。
- 動画を活用したときの効果がわからない
- 製作費が高いのでは?
- 効果的な動画のイメージがつかめない
動画広告にはさまざまな種類があり、リーチをすることができる層も細かく設定をすることができ、宣伝したい商品やサービスを効果的にアプローチすることができます。
動画を活用したときの効果がわからない
動画の導入を見送っている企業では、その効果がわからないからという理由から以下のように考えている担当者も多いのではないでしょうか。
- 今まで利用してきたバナー広告でもあまり効果が上がっていないのに、動画を導入するの?
- バナー広告より効果はあるの?クリック率は変わるの?
少し前までは「ブランディング」という言葉でひと括りにされてきましたが、今ではコンバージョンやサイト誘導等、動画も様々な効果が期待できます。
これはユーザーの動画慣れによるものとよく言われていますが、それよりも、基本的にサーッと流して見ることの多いSNSにおいて少しでも止まって見てもらえることが大きな要因のひとつですし、それだけでも充分な効果と言えるのです。
それ以外にも、クリック率やその単価に対しての不安も挙げられますが、そこについては次の2章で解説していきます。
製作費が高いのでは?
大まかな相場としてはおおよそ30万~50万円(1本当たり・撮影込み)のようです。
もちろん作成する内容によって様々ではありますが、素材が既にあるといった場合にはもっと安くなります。
動画の作成を依頼するときの簡単なポイントとしては、
- 動画の目的
- 使用する期間
- 作成する本数
といったものが挙げられます。
①動画の目的
これは「何を目的とした動画を作るのか」を明確にすることです。
これが明確になっていないと、ただのサービスや会社の紹介といったものになってしまい、思っているような結果はでないでしょう。
それどころか、せっかく製作費をかけて制作をしたのに用途不明といったことにもなりかねません。
②使用する期間
バナー広告と同じように、動画も定期的に変えていく必要があります。
同じ動画を同一ユーザーに何度も繰り返し表示をすることは、FacebookだけではなくInstagramなどでもよく見られますが、これは効果に関してはあまり意味はありません。
場合によっては、ユーザーに悪いイメージを持たれてしまう可能性すらあります。
したがって、使用する動画は定期的に変えていく必要があり、その目安としてはおおよそ2週間から1ヶ月程度となります。
③作成する本数
これは、前述の①と②が明確になっていれば、自ずから決まってくるはずです。
定期的に変更することを前提にして、期間と目的に合わせて本数を決めていくようにしましょう。
他にも色々なポイントはありますが、こういったことを明確にすることによって、動画を依頼する時の製作費もより見えてくるようになります。
効果的な動画のイメージがつかめない
どのような動画が効果的かというのは、どのような媒体で、どのようなユーザーにといった多くの要素で変わってくるので一概には言えませんが、それらに関わらずひとつ言えることがあります。
それは、「動画は長すぎない方が良い」ということです。
その動画が運よくユーザーの目に留まったとしても、長い動画と分かった時点で見るのを止めてしまうユーザーがほとんどです。
ユーザーにその商品やサービスの魅力を全て伝えたい気持ちも分かりますが、広告の動画では、全てを盛り込むのではなく、動画を”気にさせる”ためのツールとして利用することが肝心なのです。
充分な効果を得ている動画の多くは、どのようなサービスなのか、その商品を使用するメリットは何か等が簡単に分かる程度にできているのです。
もし長編の動画を作成した場合には、30秒~1分以内の短編も作成して併せて使用していくという方法もあります。
Facebook広告の動画クリエイティブの基本ルール
Facebook広告の動画クリエイティブの基本的なルールについて、押さえておきましょう。
動画クリエイティブの基本的なルールは、
- テキストは「メインテキスト」の3行に力を入れる
- 動画・ストーリーズをフル活用する
このような基本ルールを押さえておかないと、見栄えが悪くなってしまったり、広告の訴求効果を最大限に発揮することができないことがあります。
広告効果を最大限に発揮するためにも、Facebookの動画クリエイティブを作成するうえで知っておきたい基本ルールについて詳しく見ていきましょう。
テキストは「メインテキスト」の3行に力を入れる
動画クリエイティブを作成するうえで意識したい点としては、メインテキストの3行になります。
メインテキストは、全て表示されることなく、最初の3行しか表示されません。
残りの文章については、「続きを読む」といった表記になり、そのまま見ることができずに自動的に隠されてしまいます。
なので、テキストが3行以上ある場合には、最初の3行だけは表示され、伝えたいメッセージがあったとしても最後の方の文章は、ユーザーが見る確率は相当に低くなってしまいます。
しっかり表示して読んでもらえるようにするためにも、伝えたいキーワードは冒頭に持ってきて、最初の3行で書き切るようにしましょう。
動画・ストーリーズをフル活用する
動画やストーリーズをどんどん活用してクリエイティブの成果を高めることによって、商品やサービスに対するユーザーの購買意欲を高めることができます。
動画の場合、ディスプレイ広告よりも動画広告の方がクリック数が7.5倍向上したという結果がでていることもあり、動画広告の方がユーザーに関心や興味を持たせることに効果を発揮しています。
また、デイリーアクティブユーザーの70%がストーリーズを利用しているといわ、その中でもストーリーズを見たユーザーの約4割が、ストーリーズで見た商品やサービスへの興味関心が高まっています。
動画クリエイティブを作成する場合に、顔出しはしたくない人や動画を作るために多くの予算をかけることが出来ない場合には、写真を使用してスライドショーの形で作成して、さらにストーリー調の構成にすることをおすすめします。
Facebook広告の動画広告の種類
Facebook広告の動画広告には、たくさんの種類があります。
- インストリーム広告
- フィード広告
- ストーリーズ広告
長さやサイズが違ったり、表示される場所や量が違ったりします。
また、推奨される動画サイズや時間なども解説していくので、それぞれ特徴を分析して使い分けられるようしましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告は、Facebookで動画を視聴している途中や、再生の前後で出すことができる5~16秒の動画広告です。
また、映像や音声、テキストをフル活用し、大きな画面で宣伝したいサービスや商品の魅力を伝えることができます。
インストリーム広告を使うことによって、広告再生時間の長い情報を与え、より複雑なマーケティングメッセージを表現しやすくなります。
フィード広告
フィード広告とは、 Facebook内のニュースフィード(タイムライン)に表示される広告です。
デスクトップニュースフィード、モバイルニュースフィードどちらにも対応しています。
友達や知り合いの投稿と同じような形式で出稿されるため、フィード広告を使ってユーザーに自然にリーチすることが可能です。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、ストーリーズ機能を活用した動画広告です。
スマホの画面いっぱいにフルスクリーンで動画を流せるため、通常より非常に強いインパクトを与え、より印象に残りやすいアプローチ方法となっています。
Facebook広告の画像サイズと推奨文字数
Facebook広告の画像サイズや推奨文字数、テキスト要素などを以下の表にまとめました。
媒体\項目 | 配置面 | 重要度 | 推奨アスペクト比 | 推奨サイズ(横×縦・ピクセル) |
Facebook
|
フィード | ◎ | 4:5 | 1080×1350 |
右側広告枠 | ◯ | 1.91:1(横長) | 1200×628 | |
インスタント記事 | △ | 1.91:1(横長) | 1200×628 | |
ストーリーズ | △ | 9:16(縦長) | 1080×1920 | |
Messenger | - | 1 : 1(正方形) ※動画は4 : 5 |
1200×1200 | |
動画フィード | - | 1 : 1(正方形) ※動画は4 : 5 |
1200×1200 | |
インストリーム動画 | - | 16:9(縦長) | 1920×1080 | |
検索結果 | - | 1.91:1(横長) ※動画は1:1 |
1200×628 | |
フィード | ◎ | 1:1(正方形) ※動画は4:5 |
1080×1080 | |
発見タブ | ◯ | 1:1(正方形) ※動画は4:5 |
1080×1080 | |
ストーリーズ | ◯ | 9:16(縦長) | 1080×1920 | |
Messenger | 受信箱 | △ | 1:1(正方形) | 1200×1200 |
ストーリーズ | - | 9:16(縦長) | 1080×1920 | |
Audience Network | Audience Network | △ | 16:9(縦長) | 1200×628 |
広告で使用する文字数に関しては、Google広告、Yahoo!広告では文字数の制限がありますが、Instagram広告を含むFacebook広告では文字数の制限はありません。
しかし、推奨する文字数があり、その文字数をオーバーするとデバイスや設定、配置面などにより表示されないテキストがあります。
Facebookが公式に発表している推奨文字数としては、
- メインテキスト:125文字以内
- 見出し:25文字以内
- 説明:30文字以内
となります。
中には一部例外がありますが、ユーザーへ伝わる広告を作るために、基本的にはこの文字数を守ることを心がけましょう。
動画広告の成果を上げるポイント
Facebookの動画広告は、テレビCMとは違って、他のコンテンツと並んで表示されます。
画面を独占できないので、より注目を集めることが大切になるので、インパクトのあるフレーズを最初に配置しましょう。
- 適切な目的とターゲティングの設定
- テンポの良い動画を作る
- 魅力的な画像や動画が添付する
- ストーリー性の高い動画を作る
- 縦長の動画を作成する
- 字幕やテロップを入れる
- 印象深いサムネイル画像を設定する
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
適切な目的とターゲティングの設定
キャンペーンの目的は、自社のビジネスの今の状況や達成したい目標など、現状と未来を明確にした上で適切に使い分けることでより効果を発揮します。
少し設定を変えるとコンバージョン率が変化することもあるので、関連のある目的の設定を考えながら、場面によって使い分けていくことが大切です。
自社サービスを知らない人に向けて認知を拡大するのか、もしくはサービス自体を知っている人に向けて購入したいという意欲を高めるのか、それによって動画のコンセプトが大きく変わっています。
Facebook広告のキャンペーンで設定可能な目的は合計13種類です。
- ブランドの認知度のアップ
- リーチ
- トラフィック
- 投稿のエンゲージメント
- アプリのインストール
- 動画の再生数アップ
- リード獲得
- ページへの「いいね!」
- イベントへの参加を増やす
- メッセージ
- コンバージョン
- カタログ販売
- 来店数の増加
Facebookで動画広告を出すときには「誰に」「何を」伝えたいのかということを詳細に明らかにすることが重要です。
Facebook広告では、年齢、性別のみならず、その人の趣味や関心のある事などの細かな情報までみることができます。
また、Facebookは実名での登録が基本の機能となっているので、虚偽の情報が比較的少ないと思われる点もメリットのひとつなので、自分の広告はどういった層に見てほしいのかをよく考えて、できるだけ細かく設定してみましょう。
テンポの良い動画を作る
テンポの悪い動画を使っている場合は、最初は目に入ってもすぐにスキップされる可能性が高いです。
テキストのように後戻りができないので、複雑な情報は適さず、ひとつのメッセージに絞ってわかりやすく簡潔に話を伝えれば理解されやすく、他の人にシェアされやすい動画広告になります。
また、動画の内容や意味がわかりにくいものと関係のないものもスキップされる可能性が高いので、配信をするのは避けた方が良いです。
動画広告を作成する時に、音声の途切れなどもないテンポの良い動画を作成できれば、成果が出て売上の獲得になり、結果ビジネスにうながります。
魅力的な画像や動画が添付する
Facebookに限ったことではなく、SNS全般に言えることですが、魅力的な画像や動画が添付されている投稿があると、つい見てしまうということがあると思います。
使われているカラーだったり、目を引くような画像の使用であったり、テキストにおいても心をぐっとつかまれるようなキャッチーな出だしのものでないと、ユーザーに簡単にスルーしてしまうことがあります。
ユーザーがどのような時にSNSを利用するのかというと、スキマ時間であったり暇つぶしとしてして見ていることが多いので、フィードに多数現れる投稿の中から目をとめて認識をしてもらうためには、それなりの工夫が必要になります。
実際に、日ごろ何気なく広告を目にすることがあると思いますが、キャッチーなフレーズだたり、面白い動画が使われているとつい見てしまうことってありますよね。
しかし、どうやって魅力的な広告を作ったらいいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
情報として長々とテキストを盛り込んでも、ユーザーは、短い隙間時間にスマートフォンでFacebook広告を見ている可能性が高いので、素早くユーザーの心を掴む必要があります。
パッと見た一瞬でユーザーを虜にすることができたら、それは最高な広告ですね!
ストーリー性の高い動画を作る
動画を制作する際には、自社の商品を購入してもらうことで、具体的にどのような価値を提供できるかを「ストーリー」として見せることが大事です。
なぜならば、単に商品の特徴や性能を一方的にターゲットに訴求するだけでは、他社との差別化を図ることが困難となるからです。
一方、ストーリー性の高い動画で広告を配信すると、実績や事例から顧客の視点で商品の魅力を訴求できており、購入時の体験も伝わるので、非常にユーザーの目線を惹きやすくなります。
縦長の動画を作成する
Facebookは、現在スマホからアプリで見るユーザーが多いため、 Facebookは、
- ニュースフィードでは、縦長の動画広告(アスペクト比4:5)
- ストーリーズでは、フルスクリーンの縦長動画広告(アスペクト比9:16)
を出稿することを推奨しています。
スマホの画面に合った縦長の動画広告を使うことによって、広告がスマホのページいっぱいになると、ユーザーの印象にも残りやすくなります。
字幕やテロップを入れる
動画広告の配信対象となるユーザーは、必ずしもすべてが音声を聴ける環境で視聴しているとは限らないので、Facebookの広告動画には字幕やテロップを入れることはおすすめです。
また、字幕やテロップを配置することで動画がより見やすくなり、視聴維持率も高くなります。
印象深いサムネイル画像を設定する
サムネイル画像というのは、Facebookに動画を投稿したときに最初に表示される静止画像のことです。
ユーザーが動画広告を見たときに、最初に目にするのはこのサムネイルの画像になるので、印象深いサムネイル画像が設定されている動画広告は、人の目を惹きつける効果があります。
そのため、商品やサービスが一見で分かる、ユーザーの目に留まりやすいサムネイル画像を設定した方は成果を獲得しやすいです。
Facebook広告の事例から分かる動画での数値と変化
ここでは、動画を使用した場合の広告の効果を、実際の数字とともに見ていきます。
クリック率の増加と副次的効果
Facebook広告の今までの実績を元にしたものの、クリック率を見ると、4.38倍と大幅に改善しています。
さらに、クリック率の上昇以外の要因として、静止画よりも視聴される時間が増加していることが挙げられます。
これにより商品名やサービス名、ブランド名を覚えてもらいやすくなり、見込みユーザーの増加に繋がります。
視聴される時間の増加 ⇒ サービス名やブランド名を覚えてもらいやすくなる ⇒ 見込みユーザーの増加
クリック率の増加に加え、こういった視聴時間や機会の増加から得られる副次的な要素も、効果としては大きいと言えるでしょう。
コンバージョン率
ここまで見てきたように動画はブランディングに適しているというイメージがありますが、コンバージョンについても、問い合わせ獲得やECといったことを含め、求めることができます。
静止画(バナー)でのCV獲得は当然のことながら、新しく行った動画での配信でもCV獲得ができていることが分かります。
このように、動画に対してもユーザーの反応があることは明らかなわけですから、これからはCVを目的として動画を利用していくようになるでしょう。
なお、上図のCVRは以下になります。
- 静止画でのCVR → 0.55%
- 動画でのCVR → 1.08%
したがって、
- CPA → 静止画(バナー)の方が良い結果
- CVR → 動画の方が高い
となり、これからは動画を増やしていくことで、CPAが減少することが期待できるでしょう。
ユーザーの目を引く魅力的な広告を作るには?
ユーザーの目を引くような、魅力的な広告の作り方について、それぞれ「画像広告編」と「動画広告編」をご紹介していきたいと思います。
まずは、画像広告編から見ていきましょう。
画像広告編
画像広告を作成する際に、ユーザーは興味を持ってくれるような工夫としては、下記のようなことがあります。
- 画像の焦点を1つに絞る
- さまざまな画像をテストする
- 色のコントラストを使う
- 高画質の画像を使う
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
画像の焦点を1つに絞る
心をつかむタイミングが一瞬でしかない広告では、短い時間でどれだけ見せたいものを見せられるか、伝えたいものを伝えることができるのかがカギとなっています。
なので、広告に使用している画像内に、いくつも目を引くものがあっては、広告が伝えようとするしているメッセージが理解しずらくなってしまう場合があります。
物がたくさんあると、それだけ注意が散漫してしまい、結局何が言いたいのか分からないと、ユーザーに不快な思いさえさせてしまうこともあるかもしれません。
なので、伝えたいことをシンプルにわかりやすくまとめ、焦点を1つに絞って見せる広告作りを心掛けましょう。
さまざまな画像をテストする
新しい画像を作成する際は、同じ被写体でアングルを変えて複数のバージョンを撮影するようにしましょう。
また、デザインは同じでも訴求する内容を変えたものや、コピーは同じで被写体を変えたものなど、あらゆる複数のパターンをセットしてしておきましょう。
そして、複数のバージョンの画像を広告で試してみて、その中からターゲット層の心に最も響く画像を見極めましょう。
プロが撮影した画像だからと言って、広告の効果が上がるとは限らず、なんとなく素人がスマートフォンで撮った画像の方がユーザーに興味を持ってもらえて、よりクリックされるケースも珍しくありません。
どれほど長くFacebook広告を運用していたとしても、常に広告とターゲティングについて、考えられる全てをテストするようにしましょう。
撮影する時間がない場合はフリー画像を使用し、さまざまな画像をテストしていきましょう。
色のコントラストを使う
コントラストとは、「色」や「大きさ」の対比のことを言います。
「色」であれば、最もコントラスト比が高いのは白と黒になり、「大きさ」は、異なる2つ以上の文字や画像のおいて大小の差が大きい程「コントラスト比が高い」となります。
色にイメージがあるように、赤やオレンジ色、黄色などは温かく、青やみどり色などは冷たく感じ、黒や白、はニュートラルに分けられます。
その色の温度の異なる配色、暖色と寒色を組み合わせることによって、劇的なコントラストを表現することができます。
彩度が増して見える補色対比や、明度対比でコントラストを出すことによって、ユーザーがスクロールを止めて広告をよく見てもらえます。
また、コントラストによってテキストが読みにくくなっていたりすると、ユーザーはすぐにサイトから離脱してしまう可能性さえあります。
見やすくする工夫はもちろん、目を引くようなコントラストで他の広告に差をつけましょう。
高画質の画像を使う
ぼやけた画像や暗い画像では、ユーザーに広告を流し見されてしまったり、さらには悪い印象を抱かれてしまうこともあります。
画像がぼやけてしまう原因として最も考えられるのが、画像が最新ディスプレイの解像度に対応した画質になっていないということです。
スマートフォンは、パソコンと比べてより解像度が高いものが多いのが主流になってきているので、注意が必要です。
最近では、スマートフォンの高解像度化が進んでいて、大抵のユーザーはスマートフォンでインターネットを利用するので高画質な画面に見慣れています。
なので、表示される画像がぼやけていると、注目が集まらない恐れがあるので、できるだけ解像度の高いきれいな画像を使用するようにしましょう。
続いて、動画広告編について見ていきましょう。
動画広告編
- 動画の尺は短くする
- ユーザーを素早く引きつける
- 縦型動画または正方形動画を使う
- 伝えたいメッセージは、動画の初めの方に取り入れる
- 音声なしでも伝わるようにする
- ブランドロゴやカラーを前面に押し出す
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
動画の尺は短くする
Facebook広告では、配置ごとに動画の長さが下記のように異なります。
- Facebookフィード:240分以内
- Facebookストーリーズ:1~15秒
- Facebookインストリーム動画:5秒〜10分以内
尺の長い動画になると、ユーザーはよっぽど興味がない限り見ようとは思いません。
動画広告は、静止画の広告よりも情報量が多いという点で優れていますが、最後まで再生されなければ情報がしっかりと伝わりません。
Facebook公式にもあるように、動画の長さは15秒以内にすることをおすすめします。
15秒ほどの短い動画にすることで、ユーザーに最後まで見てもらえる可能性が高まるので、動画広告全体の長さを短くし、ユーザーに対して的確に広告のメッセージを伝えられるように工夫をするようにしましょう。
ユーザーを素早く引きつける
Facebook広告では、とにかくユーザーを素早く引きつける必要があります。
ユーザーは、自身のニュースフィードに流れてくる広告を素早くスワイプしてスルーしがちなので、動画の1番の見せ場は最初の数秒に置くようにして関心を引くようにしましょう。
ユーザーの悩みに当てはまるような質問形式のコピーを大きく表示させたり、商材のメリットや意外性を最初に伝えたり、有名なタレントを見せて共感性を高めるなどといった工夫が挙げられます。
Facebook広告では、最初の3秒に持ってくることを推奨しています。
縦型動画または正方形動画を使う
Facebook広告を見ているユーザーは、ほとんどがモバイルで広告を見ていることになります。
せっかく広告を作成して配信をしても、表示されなければ見ることもできないので意味がありません。
スマートフォンは、縦に持って使用するので、画面の大部分に表示されるように縦型または正方形のアスペクトを使うことをおすすめします。
伝えたいメッセージは、動画の初めの方に取り入れる
15秒ほどの短めな尺の動画であっても、伝えたいメッセージは最初に入れるようにしましょう。
また、開始3秒以内にメリットや意外性を伝えることによって、ユーザーの目を止め、なるべく最後まで動画を見てもらうことに繋がります。
動画の開始3秒を視聴したユーザーの中でも、残りの動画を視聴するのは、65%が10秒以上、45%が30秒以上、とされています。
動画の最初の3秒を見てもらうということは、ユーザーの途中離脱を防ぐことになり、動画を長く見てもらうことによって、商品やサービスをより印象づけることができます。
動画の冒頭に、ユーザーの心をつかむような訴求メッセージを入れて、商品やビジネスを入れて、ユーザーに見て覚えてもらいましょう。
音声なしでも伝わるようにする
動画クリエイティブを作成する時に気をつけることは、音声がなくても内容が伝わるようにすることです。
ユーザーの多くは、移動をしているスキマ時間であったり、仕事の合間、暇つぶしなどとして公共の場などで音が出せない環境下でSNSを利用しているので、動画を再生する際には音声なしで視聴していることが多いです。
なので、可能であれば動画内のセリフをそのまま文字に起こしてテロップを入れたり、伝えたいポイントや重要なキーワードについては、エフェクトをつけ目立つテロップにしたりと、音声なしでもユーザーに伝わる動画クリエイティブの作成を目指しましょう。
また、グラフィックやキャプションを使うこともおすすめです。
ブランドロゴやカラーを前面に押し出す
数多くの企業がFacebook広告を配信している中、自社ブランドを認知してもらうためにも、自社ブランドのロゴや自社カラーなどを取り入れていきましょう。
ユーザーにブランド認知をしてもらうことは、大きな宣伝効果をもたらします。
どんなに魅力のある商品やサービスであっても、ロゴが入っていない場合、ブランド認知に繋がることがなく、「いいデザインだったな」「かわいい形だったな」と、なんとなくの広告に対する印象だけで終わってしまいます。
それではもったいないので、自社ブランドをユーザーに認識してもらうためにも、例えば、小さくロゴを入れてみたり、自社のブランドカラーを背面に使ってみるなどのクリエイティブに自社につながるようなものを使用することが有効な手段になります。
Facebook広告で成果の出やすい動画クリエイティブを作る際の注意事項
Facebook広告で、成果の出やすい動画クリエイティブを作成する際の注意事項についてご紹介します。
- 長すぎる広告は NG
- 配信面によってサポートされていない目的もある
- 分析とテストの実施が必要
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
長すぎる広告はNG
一般的に、長すぎる動画にはユーザーの視聴意欲が弱くなり、スキップされやすくなります。
なので、テーマをできるだけ絞って動画を一定の時間に収めるようにしましょう。
また、動画広告の開始5秒はもっともユーザーを惹きつけやすい傾向があるので、最初5秒でユーザーの目を惹きやすい動画で配信しましょう。
配信面によってサポートされていない目的もある
広告を作成する前に、キャンペーンの目的を設定することは重要です。
ですが、動画広告の配信面によってはサポートしていない目的もあるので、設定をする時に気を付けるようにしてください。
分析とテストの実施が必要
動画広告が配信してから、どのサイズやどの長さの動画の成果はもっとも良いかを分析する必要があります。
何も、広告は出稿したらそれで終わりではありません。
なので、継続的にPDCAを回していくことにより、自社の商品やサービスに適切な動画広告の形式を洗い出し、成果向上も実現することができます。
Facebook広告で成果の出やすい動画クリエイティブを作るコツ!目的や期間にマッチした制作をしよう!まとめ
今回、この記事でここまで見てきたように、動画での広告配信は、コンバージョン率やクリック率を改善する上でとても有効であることが分かります。
動画広告を掲載することで、ターゲティングの精度が高いことや、画像やタイムラインなどでサービスの魅力を宣伝しやすい、認知から購入まで目的別の設定が可能などのあらゆるメリットが挙げられます。
また、ユーザーからの注目を惹きやすく、インパクトが強い動画を入れておくのは宣伝を成功させる際のコツになります。
FacebookやInstagramで動画を見ることも少なくなくなっていますが、まだ導入をためらう企業も多いのが現状です。
必ずしもどの企業でも効果を出せるというわけではありませんが、裏を返せばどの企業でも、ここまで見てきた事例のように効果を出せる可能性があるとも言えます。
ブランディングはもちろんのこと、商品やサービスの紹介、または採用に向けた会社紹介といった使い道が期待できますので、導入を検討してみてはどうでしょうか。
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