Facebook広告のABテストの概要とやり方とは？損失を抑えて最適化させる方法！

皆さんは、Facebook広告を運用していて「うまく運用できていないな」「どのパターンを選べば効果が良いのだろう…」と、感じて迷ったことはありませんか？

もちろん、100%完璧で運用をすることができればいいのですが、なかなかそんなことはないですよね。

ですが、ページを見た時に何かしら、改善策はあります。

Facebook広告の成果は、設定やクリエイティブを一つ変えて公開するだけでも、大きく改善が見込めるケースは少なくありません。

そんな時に役に立つのが、「ABテスト」です。

Facebook広告には、ABテストをすることで、同じタイミングで複数の広告パターンを配信し、成果を比較することが出来るので、うまく改善することがあります。

そこで今回この記事では、Facebook広告のABテスト機能について、詳しい機能内容から設定方法、また、見るべきポイントまで詳細にご紹介していきます。

この記事を参考にして積極的に使って、費用対効果の高い広告を作っていただきたいので、Facebook広告を運用されている方はぜひ、ご最後までお付き合いください！

Facebook広告のABテストとは?
Facebook広告のABテストの設定方法
Facebook広告のABテストの結果の確認方法
- 70~90%
- 70%未満orはっきりしない
Facebook広告でのABテストのコツ
Facebook広告のABテストの概要とやり方とは？損失を抑えて最適化させる方法！まとめ

Facebook広告のABテストとは?

ABテストとは、テストしたい広告の内容（変数）を変更することで、バージョンを現行のものと並行して配信して、最も効果の高い戦略を特定し、今後の広告のパフォーマンスがどう変化するかを平等に比較することができる機能です。

テストしたい1つの変数だけを変え(通常は1つですが複数も可)、他の条件を揃えたキャンペーンをいくつか作成し、重複しないように無作為に振り分けたターゲット層にそれぞれ配信することで、その結果を比較します。

ABテストは、広告に変更を加えた時に測定したい場合や、2つの戦略をすばやく比較したい際にとても便利なので活用することをおすすめです！

テストできる変数は、以下の一覧の通りです。

クリエイティブ
配信の最適化
ターゲット
配置
商品セット

このようになっています。

まず、異なる広告画像、テキスト、クリエイティブの種類を比較することが出来るので、クリエイティブ変数は、広告マネージャを使用し広告レベルで管理しています。

また、広告が異なったオーディエンス、または、利用者層にリーチした時にどのぐらい効果的かを比較することが出来ます。

さらに、キャンペーン予算の最適化がオンになっているキャンペーンと、そうではないキャンペーンを比較することで、パフォーマンスへの影響を測定することが出来ます。

また、オーディエンスにリーチするときの配置の種類を比較することが出来て、広告マネージャのアセットで設定された異なる商品セットを比較することも出来ます。

商品セットの変数としては、広告マネージャを使って広告セットレベルで管理することが可能です。

ABテストを行うことによって、テスト対象の広告セット間でターゲット層が重複しないようにランダムにグループ分けがなされて、それぞれに同一の広告を配信することで広告セットの設定による成果の違いを比較をすることができます。

また、指定ではなくランダムに選ばれたターゲット層によりテストグループが作成されるため、テストを行いたい変数以外の要素によって配信結果の偏りを抑えられるよう配慮がなされています。

2つの複雑な戦略の結果の単価やコンバージョンリフト単価を相互に比較したい場合に、一部のABテストでは複数の変数を変更することができるので、その場合はキャンペーン、広告セット、広告に変更を加えることが出来ます。

初めてABテストを実施する時は、単一のABテストで単一の変数を使用することをおすすめします。

Facebook広告のABテストの設定方法

仕組みについて分かったところで、ここからは、ABテストの設定方法を解説していくので見ていきましょう。

FacebookのABテストは、広告マネージャまたはパワーエディタ上で設定をすることができます。

今回は、メジャーな広告マネージャで設定する方法を見ていきましょう。

因みに、広告マネージャで利用できるマーケティング方法は以下の通りです。

トラフィック
アプリのインストール
リード獲得
コンバージョン
動画の再生数アップ
リーチ
カタログからの販売

です。

トラフィックを増やしたい場所を、ウェブサイト、アプリ、Messenger、WhatsAppの4つから選択しましょう。

また、保存できるクーポンを作成して、リマインダーを受け取れるようにすることでコンバージョンを増やすことができます。

変数は、クリエイティブ、配信の最適化、ターゲット、配置の4つから選択します。

また、広告を配信するターゲットを設定する際には、ターゲットに関連する、地域、年齢、性別などから設定します。

オーディエンスは、新しく作成をすることも出来ますが、過去に作成した保存済みオーディエンスを使用することも可能です。

また、配置については、適切な場所で適切なターゲット層に広告を配信することが出来、自動配置を推奨しています。

広告で使用する予算と配信する期間を入力することが出来ますが、予算と期間は推奨となっている数字が最初から入力されています。

この中で、リサーチしたいマーケティングがあれば、次に進みましょう。

まず、[A/Bテストを作成]のチェック項目を選択します。

次に、[広告キャンペーン名]を入力します。

そして、[キャンペーン目標]などの項目を設定し、[次へ]を選択します。

ここで、[何をテストしますか？]のドロップダウンをクリックし、テストしたい変数を選択します。

この時のテスト可能な変数は、

広告素材配信の最適化
ターゲット
配置

です。

今回は例として、「変数の最適化」を選びました。

すると、階層が表示されます。

次に、「広告セット1」の設定を行います。

広告セットは下記の項目があります。

【アイデンティティ】・・・広告で表示するアカウントを選択します。
【形式】・・・広告の構造を選択します。カルーセル、1枚の画像または動画、コレクションを選択することが出来ます。
【メディア】・・・画像または動画を選択するか、テンプレートを使用して新しい動画またはスライドショーを作成出来ます。
【テキストとリンク】・・・広告で使用するテキストとリンクを設定することが出来ます。
【トラッキング】・・・コンバージョントラッキング、アプリイベントなどから設定していきます。

次に、「広告セット2」ですが、「広告セット1」とは違う設定を施します。

このセットは、最大で5パターンまで選択できます。

[A/Bテストの予算と期間]の階層まで進んだら、[予算]を設定します。

[均等テスト]または、[加重テスト]を選択します。

[均等テスト]を選択すると、変数の各パターンに均等に予算が振り分けられます。
[加重テスト]を選択すると、それぞれのパターンに振り分ける予算の割合を広告主が決められます。

次に、掲載期間について設定します。

ここでは、Facebookの推奨機関である4日間をおすすめします。

これで実行をクリックすれば完了となります。

後は、成果が出てくるまで待ちましょう。

Facebook広告のABテストの結果の確認方法

では、ABテストの結果の確認方法を見ていきましょう。

ABテストの結果は、広告マネージャ上もしくはメールで確認することが可能です。

ここでわかりやすいように、キャンペーンの目的に応じた結果単価が最も低かった広告セットに星印が付きます。

この星印にカーソルを合わせると、信頼性がパーセンテージで表示されます。

この信頼性は、2パターン表示される可能性があります。

それは、

70~90%
70%未満orはっきりしない

です。

では、1つ1つ見ていきましょう。

70~90%

この場合は、結果単価が最も低かった広告セットを利用して、新しいキャンペーンを生成しましょう。

現在のままで大丈夫なので、更なる広告運用を期待することができます。

70%未満orはっきりしない

70%未満orはっきりしない場合には、これはどちらにしてもテストが必要です。

テスト内容は、予算をFacebookから推奨されている以上の金額を設定したり、掲載期間を長くするのがメジャーです。

ここで再度テストをすれば、成果差を判断できるデータが溜まりやすくなるため、信頼性の高いテスト結果が得られる可能性があります。

しかし、テスト後でも変わらないようであればパフォーマンスが変わらないということを意味しています。

なので、別の訴求を試すなどテスト内容を変更することを検討することをおススメします。

Facebook広告でのABテストのコツ

では、ABテストのコツを見ていきましょう。

なんとなくで、意味もなくABテストをしていても無駄ですよね。

なので、しっかりと意味を理解して、有効に使いましょう。

ABテストをするコツは5つあります。

それは、

明確な仮説を立てる
同時期にテストする変数は1つにする
テストするバリエーションを増やしすぎない
実施期間はコンバージョンサイクルを意識する
次のアクションを起こす

です。

では、1つ1つ見ていきましょう。

明確な仮説を立てる

これは勿論ですが、明確な仮説を立てるようにしましょう。

ABテストの目的は設定やクリエイティブの違いによる成果差を判断し、次の広告運用への用意をして活かすことです。

なので、明確な仮説もなくABテストをしても意味がないです。

なんとなくAとBを比較するのではなく、AとBはこういった理由でパフォーマンスの差が表れる可能性が高い、という明確な仮説を立てて比較をすることができれば、テストの結果は信頼性が高くなりやすく、次の行動も明確にしやすいです。

同時期にテストする変数は1つにする

1つのキャンペーンテストができる変数は、1つまでです。

なので、2つの変数を同時にテストすることはできません。

これの対策として、変数の異なるキャンペーンを同時にテストするのはお勧めできません。

なぜなら、配信対象が重複しやすいので公平性も失われることがあります。

同時期にテストする変数は1つまでにとどめておきましょう。

テストするバリエーションを増やしすぎない

ABテストは、1つで5パターンまで検証することが可能です。

しかし、パターンが増えれば増えるほど配信実績は分散されてしまうという点をみてみると、有意義な検証結果が得られなくなります。

なので、適度なパターン数にとどめておきましょう。

実施期間はコンバージョンサイクルを意識する

ABテストの実施期間は、3~14日になっています。

クリックからコンバージョンまでの平均期間を7日間とすると、十分なデータを得られるまでには14日間かかります。

なので、相場は大体14日間となっています。

次のアクションを起こす

これは、PDCAと呼ばれるものですが、検証やテストをした後は、必ず次のアクションを起こしましょう。

アクションを起こさなければ、ABテストをした意味がありません。

立てた仮説通りに検証をしてみて、アクションを起こすことが重要となります。