Facebookはアクティブユーザーが多く、広告を掲載することで幅広いユーザーにリーチをすることができます。
また、プラットフォームに蓄積されたユーザーデータによって、高い精度のターゲティングができるため、効果的に広告を出すことできます。
検索連動型の広告とは異なり、自社の商品を知らない潜在顧客にアプローチできるのも、SNS広告の魅力ですね。
皆さんは、Facebook広告で低品質が付いたことはありますか?
Facebook広告を運用していると、クリエイティブごとに「低品質の広告」という警告が出てくることがあります。
「低品質」と出てしまうと、どういう事??と気になってしまいますよね。
実は、Facebook広告に低品質が付いてしまうと、広告の質が下がってしまうんです。
広告の品質の評価が低くなってしまい、そういった広告を繰り返し投稿することによって広告はオークションでの競争率が低くなってしまう可能性があるんです。
そこで今回この記事では、Facebook広告で低品質が付いた場合の対処法と確認方法について見ていきます。
また、配信先はどうなってしまうのかどうかについても、それぞれ詳しく見ていきましょう。
Facebook広告の品質とは?
まずは、広告の品質というのは一体どういうことなのかについて見ていきましょう。
Facebook広告のシステムが、ユーザーとビジネスの最大の価値をもたらされているということがポイントとなります。
Facebook広告のオークションは、ユーザーが高い品質の広告を見てエクスペリエンスを得られるように求められています。
品質の高い広告というのは、オークションでのパフォーマンスも高くなりますし、その反対に低品質の広告は、コストが高くなるので配信数も減ってしまいます。
配信数が減るということは、成果に結びつく数も減ってしまうということになります。
そんな低品質な広告を何度も配信し続けると、ページ、ドメイン、広告アカウントなど、全てが低品質だという風に判断されてしまうようになります。
広告から低品質であるという特徴を取り除かない限り、広告のパフォーマンスをは改善されないのです。
Facebook広告のポリシー違反をすることが原因で品質ランキングが下がることはありません。
広告ポリシー違反が見つかると、広告は却下されてしまいます。
Facebook広告で低品質な広告コンテンツの特徴
では、Facebook広告で低品質な広告コンテンツの特徴を見ていきましょう。
低品質な広告コンテンツの特徴としては、
- 広告画像内のテキストが多すぎる
- 情報を故意に隠している
- 扇情的表現
- エンゲージメントベイト
等があります。
これに該当するコンテンツは、低品質だと評価されてしまいます。
これらの特徴について詳しく見ていきましょう。
広告画像内のテキストが多すぎる
広告画像内にあるテキストが多すぎると、ポリシー違反とみなされてしまいます。
広告配信の頻度が下がってしまうか、もしくはまったく配信されないなんてことになってしまう可能性もあるんです。
広告画像内にテキストを表示することを、「テキストオーバーレイ」と言います。
テキストオーバーレイに気を付けて、文字量は多すぎないように心がけることが大事です。
しかし、以下のものについては画像内のテキストとしてカウントされません。
- 本の表紙
- 商品に描かれたテキスト
- ゲーム画面のテキスト
- ポスターのテキスト
どうしても削れないものや、商品そのものの名称だったりする場合には、テキストとしてカウントされないので、安心して使いましょう。
情報を故意に隠している
情報を故意に隠していて、リンクに飛ばないと情報が見れないような広告というのは、何を宣伝しているのかよく分かりませんよね。
こういった広告は、ポリシー違反に該当する可能性があります。
広告が「低品質または邪魔なコンテンツ」というポリシー違反であるとみなされると、最悪の場合広告が却下されてしまうなんてこともあります。
そんなことにならないためにも、情報を故意に隠すなんてことはしないようにしましょう。
扇情的表現
大げさな見出しを使ったり、表現をしたりしているような広告を使って動揺を煽ることは避けましょう。
クリックしてランディングページを開いた時、期待を裏切られたと感じてしまうような広告のことを言います。
また、コメントや「いいね!」などをむやみやたらに煽るようなことも禁止とされています。
広告が却下されてしまうことがありますので注意しましょう。
エンゲージメントベイト
エンゲージメントベイトというのは、「いいね!」やコメント、シェアなどを稼ぐために、広告にスパムのようなコンテンツを使用することです。
広告にスパムのようなコンテンツを使用することで、ユーザーの意に反したアクションを行わせることを言います。
これも、「低品質または邪魔なコンテンツ」のポリシーに違反していると判断されてしまうと広告は却下されてしまうので気を付けましょう。
低品質なクリック後のページの特徴は?
では次に、低品質な広告をクリックした後に遷移するエクスペリエンス(ランディングページを含む)の特徴について見ていきましょう。
- コンテンツがほとんどない、またはオリジナルコンテンツがない。
- 宣伝ばかりで、ページ自体の内容がない。
- ポップアップ広告やインターステイシャル広告。
- 予期しないコンテンツ操作。誤解を招くような表示。
これらについてそれぞれ見ていきましょう。
コンテンツがほとんどない、またはオリジナルコンテンツがない
その名の通り、コンテンツがほとんどなかったり、他のサイトからコピペをしてきただけで、オリジナルのコンテンツがないような場合を言います。
他のサイトからコピペをしてしまうと、当然、オリジナリティには欠けてしまいますよね。
しっかりとした自社の広告を作成していきましょう。
宣伝ばかりで、ページ自体の内容がない
これも、宣伝ばかりのせてあるだけで、ページの実質的な内容がない場合を言います。
宣伝ばかりの広告では、見ているユーザーの身になって考えてみると、少々飽きてしまいませんか?
ユーザーの中には不快とまで思ってしまう場合もあります。
なので、宣伝ばかりにならないように注意しましょう。
ポップアップ広告やインタースティシャル広告
ポップアップ広告やインタースティシャル広告というのは、ユーザーエクスペリエンスを妨害するような内容が含まれています。
有料配信などの非公開コンテンツへのログインは、含まれていません。
予期しないコンテンツ操作
予期しないコンテンツ操作というのは、記事のコンテンツが複数ページに分割されてしまっていて、記事全体を読もうと思うと何回もクリックしてページを読み込まないといけないような記事のことを言います。
何回もクリックをしてページを読み込んでいくのは、面倒と感じるユーザーも中にはいます。
誤解を招くような表示がある
誤解を招くような表示というのは、実際と異なる広告やウェブサイトを運用している広告主だといって、ユーザーから否定的なフィードバックが寄せられるようなことを言います。
誤解を招きやすい表示としては、商品の詳細、配達予定日、カスタマーサポートの情報などがあります。
誤解を招きやすい表記をすることで、トラブルになってしまうこともあるので、回避するためにも、誤解しやすい表示の仕方はやめましょう。
配達予定日で誤解を招くような表示をして、現に間違った解釈をしてしまうと大変なことになりますよね。
情報は正しく正確に伝わるように表示するようにしましょう。
その他
以上のように挙げてきたようなもののほかにも、Facebook広告では、特定のシグナルを使って広告の品質を測定しているんです。
- 広告を非表示にしている。
- 特定の広告主からの広告をすべて非表示にしている。
- 繰り返し表示される広告を非表示にしている。
- 広告を報告する。
- ランディングページの直帰率。
- ランディングページの滞在時間。
ユーザーが広告を見たくないから非表示にしたり、気分を害したから報告したり、広告をクリックしてはみたものの見る価値なしと判断してすぐに閉じてしまったりすると、低品質と判断されてしまいます。
また、次のような広告、ランディングページは、今まで挙げてきた低品質に関わらずポリシー違反とされてしまう可能性が高いです。
- 扇情的なコンテンツ
- 成人向けコンテンツ
- 機能しないランディングページ
- 低品質または邪魔なコンテンツ
- 扇情的なコンテンツ
- 賛否両論のコンテンツ
- 誤解を招くような主張
広告を配信する際は、ポリシー違反に該当しないように注意する必要があります。
Facebook広告の品質ランキングとは?
では、Facebook広告で低品質かどうかをチェックすることができる品質ランキングについて見ていきましょう。
広告関連度診断とは
品質ランキングとはオーディエンスが同じ他社の広告と比較した際の感性品質を示しています。
Facebook広告には、広告関連度診断というものがあります。
広告というのは、関連度が高いもののほうがいいですよね。
関連度の高いオーディエンスに広告を配信するということは、ビジネスにおいていい成果をもたらします。
Facebook広告というのは、オーディエンスとの関連度を考慮して配信されています。
関連度が高いほどコストが抑えられ、高い成果を上げられるので費用対効果が高いんです。
だから、広告との関連度というのはかなり重要視されています。
そして、そういった広告関連度診断の観点から見てみると、パフォーマンスの低い広告を、
- 品質ランキング
- エンゲージメントランキング
- コンバージョンランキング
この3つの観点から診断しています。
品質ランキングとは
そして、そこから判断して品質ランキングというのをつけているんです。
品質ランキングというのは、同じ広告と比較したときのオーディエンスの感性品質のことを表しています。
その評価の判断材料としては、広告を実際に見たユーザーや非表示にしたユーザーからのフィードバックなどがあります。
品質ランキングは次のように示されます。
- 平均以上
- 平均
- 平均以下(下位35%)
- 平均以下(下位20%)
- 平均以下(下位10%)
の3つです。
平均は35~55%となっています。
平均以下に位置づけされてる場合は、Facebook広告で低品質と判断されているということになります。
品質ランキングが平均以下の場合、広告の品質はオーディエンスが同じ広告の中でも下位20%に位置しているということになります。
ということは、オーディエンスが同じ広告の80%以上は、それよりも品質評価が高いということになりますね。
この指標で測定できるのは、過去35日間のみです。
エンゲージメント率ランキングとは
エンゲージメント率というのは、広告を見たユーザーがエンゲージメントに至る可能性を表しています。
エンゲージメント率ランキングは、予測エンゲージメント率がターゲットを同じくする他社の広告と比較して表示されます。
広告を見たユーザーが反応したり、クリックやシェアなどをして広告を拡散するという行動に至る確率を算出し、品質ランキングのように段階別にランキング付けされます。
ターゲット属性に合っているか、ユーザーに魅力的なものになっているのかなどを考えながら改善していきましょう。
コンバージョン率ランキングとは
コンバージョン率ランキングは、ターゲットオーディエンスや最適化の目的が同じ広告と比較したときの予想コンバージョン率を表しています。
予測コンバージョン率というのは、広告を見たユーザーが広告の最適化の目的を達成してくれる確率を計算してくれることを言います。
例えば、商品購入や会員登録、資料請求などをすることです。
商品やサービスによって異なるので比較を単純に出来るというわけではありませんので注意しましょう。
値段の高いものなどは、時間をかけて検討をする必要があったりするので、他の商品と比べるとコンバージョン率ランキングが低くなってしまいます。
コンバージョン率ランキングばかり気にしすぎる必要はないということです。
Facebook広告で品質の関連度スコアを確認する方法は?
Facebook広告で低品質かどうかをチェックすることができる品質ランキングにおいて重要な、広告関連度診断の関連度スコアを確認する方法を見ていきましょう。
関連度スコアの確認方法
関連度スコアを確認する方法について見ていきましょう。
- まず、広告マネージャの画面を開きます。
- キャンペーン名からスコアを確認したい広告をクリックします。
- 「パフォーマンス」をクリックします。
- 列をカスタマイズをクリックすると画面が移動します。
- 「関連度スコア」にチェックを入れます。
- 設定が終わったら「実行」をクリックします。
広告の詳細画面に戻り、関連度スコアが表示されていれば設定完了です。
関連度スコアの見方
関連度スコアの見方を説明します。
- 関連度スコア7以上:「良い」
- 関連度スコア3~6:ターゲットか広告のどちらかに問題がある可能性が高い
- 関連度スコア1~2:ターゲットもかみ合っていないし、広告自体が良くない
関連度スコアが7以上で「良い」状態であれば、特にこのまま何もしなくても大丈夫です。
しかし、関連度スコアが1や2になってしまっている場合には、まずは広告の配信を停止し、スコアが低い原因を突き止める必要があります。
そのまま放置してしまってもスコアが上がることはありません。
なので、すぐに改善するようにしましょう。
Facebook広告で低品質と判断されるとどうなる?
では、Facebook広告で低品質と判断されるとどうなってしまうのでしょうか?
Facebook広告で低品質だと判断されてしまうと、CPCが高くなってしまうことがあります。
広告が表示される人は、現在の予算における通常よりも少なくなってしまいます。
ですから、Facebook広告で低品質を受けるということは絶対に避けたいですよね。
広告のパフォーマンスを最大化するためにも、ページやドメイン、広告アカウントなどの全体に関して広告コンテンツやクリック後のエクスペリエンスから低品質になってしまうような特徴を排除するようにしましょう。
Facebook広告で低品質と判断されたときの対処法は?
では、Facebook広告で低品質と判断されたときの対処法について見ていきましょう。
知っておくと、あたふたすることなくしっかり対応することができます。
低品質だと判断されてしまった場合には、広告とランディングページがターゲットオーディエンスに関連していて役立っているものにしなければいけません。
対処法としてはいくつかあるので、ご紹介していきます。
ポリシーを再確認する
まずは、広告ポリシーを再確認しましょう。
ちょっとした見落としが原因となっているケースがあります。
禁止されているコンテンツではないかだったり、ターゲット設定は適切かどうかを判断しましょう。
それでも原因が見つからない場合は、テキスト量を見直すなどを施策しましょう。
広告関連度診断をチェック
Facebook広告では、ターゲットオーディエンスに対して関連度が高い広告ほど評価が高くなります。
ですから、この診断を利用することで作成した広告のパフォーマンスの評価を診断することができます。
診断項目としては、
- 品質ランキング
- エンゲージメント率ランキング
- コンバージョン率ランキング
などとなります。
縦型動画を使用する
ほとんどのユーザーは、スマートフォンを使用しますので、縦型または、正方形のアスペクト比を使用するようにしましょう。
そうすることによって、画面に大きく表示されるようになります。
変に見切れることなく、大きく表示されることによって、より目につきやすくなります。
画像内のテキスト量を少なくする
画像内でテキストを使用する場合には、
- フォントを小さくする。
- 文字数を少なくする。
- 画像に対するテキストの比率を下げる。
などの工夫をするようにしましょう。
テキストの量になにも制限があるわけではありませんが、テキスト量を画像の20%未満にするとパフォーマンスが上がるので、テキストオーバーレイを避けるためにもやっておきましょう。
Videoshopのようなアプリを使用してみましょう。
テキストを短くする
ユーザーは、FacebookやInstagramを見るのに、そんなに時間をかけないはずです。
だいたいのユーザーは、デスクトップ広告を見ると2~3秒程度でその内容を認識すると言われています。
モバイルであれば、0.4秒程度になるでしょう。
なので、テキストを短く簡潔にすることで、広告のメッセージを伝えやすくすることが出来ます。
カルーセル形式を採用する
カルーセル形式を使って、複数の画像を追加しましょう。
カルーセル形式は、同じ予算でも複数の画像を表示することが出来ます。
そうすることで、ユーザーはスクロールして表示します。
商品やブランドの画像がたくさんあるときには、とても効果的です。
動きを加える
動きのある広告と言うのは、止まっているものより注目を集めることが出来ます。
つい目で追ってしまいますよね。
GIF、シネマグラフ、Boomerangsなどを試してみましょう。
コールトゥアクションを利用する
Facebook広告では、たくさんのコールトゥアクションボタンを利用することが出来ます。
こういったボタンは、ユーザーの注意をひきつけることが出来ます。
そうすることで広告に対してアクションを起こしやすくするんです。
広告を見た人がどんなアクションを起こしてほしいのかを期待して、広告の目的やフォーマットに応じて様々なコールトゥアクションボタンを試してみましょう。
再提出
これで修正が完了できれば再提出しましょう。
審査が完了すると、承認可否の通知が再度届きます。
これで承認されれば広告を配信することが出来るようになります。
非承認の場合は再度チェックしましょう。
Facebook広告で低品質についた場合の対処法と確認方法!配信先はどうなるのか?まとめ
今回は、Facebook広告で低品質について見ていきました。
Facebookは、ユーザーと広告主に有益な価値をもたらすように広告システムが設計されていますので、広告の品質というのはとても重要視されるポイントになります。
Facebook広告で一定の審査基準で低品質と判断されてしまうのは、ただただデメリットでしかありません。
広告の品質を低いまま放置してしまうのではなく、しっかり改善することによって、コストを抑えながら高いパフォーマンスの広告を配信できるようになります。
うまく品質ランキングなどを活用し、品質の高い広告配信が出来るようにしていきたいですね。
広告ポリシーなどをチェックし、Facebook広告で低品質と判断されないように気を付けましょう。
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