LINE広告の広告ランクとは？品質スコアとはどう違う？

皆さんは、LINE広告の広告ランクについてご存じでしょうか。

 

広告ランクとは一体どんなものなのか？

品質スコアは聞いたことがあるけど、広告ランクとはどう違うのか？

 

広告ランクを上げるメリットはどんなものがあるの？

広告ランクを改善する方法は？

 

など、広告ランクに関して色々な疑問を持っている方も多いのではないでしょうか？

実は、LINE広告を運用していくうえで、LINE広告の広告ランクは知っておくべき指標の1つなんです。

 

広告の効果を高めていきたいと考えている運用者の方は、広告ランクについてしっかりと理解しておく必要があります。

 

広告ランクがどのように決められるのか、仕組みや掲載順位だけでなく、広告にどんな影響を与えるのかをしっかりと分かっておけば、どんな対策をとればいいのかがはっきりしてきますね。

 

そこで今回は、LINE広告の広告ランクについてご紹介していきたいと思います。

LINE広告の広告ランクとは？

まずは、広告ランクとは一体何なのかについて見ていきましょう。

LINE広告の広告ランクというのは、検索広告の掲載順位を決定する指標のことです。

 

とあるキーワードで検索された場合、自分の広告がどの順位で表示されるのかはLINE広告の広告ランクにかかっています。

 

つまり、LINE広告の広告ランクが低ければ検索されても自分の広告はなかなか表示されないことになってしまうのです。

 

LINE広告の広告ランクの算出方法は、

という計算式で求めることが出来ます。

 

計算式上では、品質スコアか上限クリック単価を上げることでLINE広告の広告ランクを上げることができるようになっています。

 

上限クリック単価というのは、各キーワードごとの入札単価を高くすることで上げることが出来ますが、品質スコアはそれだけでは無理です。

 

品質スコアという仕組みがあるからこそ、予算が多ければ勝てるというわけではなくなっているんです。

 

品質スコアがなければ、検索広告により多くの予算を投下している競合相手に広告枠を独占されてしまうなんてことにもなりかねません。

 

広告ランクは、ユーザーの求めている情報を適切に届けるために重要な仕組みとなっているんです。

例えば、

この2つを比べてみると分かるように、「上限クリック単価」が低くても、「品質スコア」が高いと、広告ランクが高くなるので、自社の広告の順位は上がります。

 

また、「入札単価」を高く設定していても「品質スコア」が低いと結果として広告ランクは低くなってしまいます。

 

品質スコアを上げることによって、入札単価を下げることが出来るというわけです。

 

そして、自社の1つ下の順位の広告主の広告ランクから、自社の品質スコアを割った数値というのが、広告が実際にクリックされた場合に支払う金額（実際のクリック単価）になります。

 

品質スコアを上げれば、広告ランクも上がるし、安価でクリックを集めることも出来るんです。

品質スコアを高くするということはとても重要だということが分かりますね。

 

このことを知っているのと知らないままでいるのとは、広告の効果が大きく変わってくるはずです。

広告の品質が重要な理由は？

広告の品質というのは、広告の掲載結果を左右するとても重要な指標となっています。

広告オークションに参加できる	広告の品質評価は、広告ランクを決定する要素のひとつです。 品質の評価によっては、広告を掲載する資格自体が与えられない可能性もあります。
クリック単価を低くすることが出来る	広告の品質が高いほどクリック単価は低くなります。 広告の品質が高ければ、1クリックに対する支払いを抑えることが可能です。
広告表示オプションやその他広告フォーマットが表示出来る	広告表示オプションやその他広告フォーマットを表示出来るかどうかは広告ランクによって決まります。

このように、広告の品質というのは広告を掲載するためにとても重要となっています。

ユーザーが求めている情報にマッチしている広告を表示することが出来れば、広告主にとってもユーザーにとっても有益となります。

LINE広告の広告ランクが低いとどうなる？

広告ランクが低い場合にはどんなことが起こるのでしょうか。

広告ランクが低いと、広告が上位に掲載されなくなってしまいます。

 

また、最悪の場合には広告の掲載すらされないなんてことにもなりかねません。

広告ランクが低すぎることによって「広告ランクが低いため、広告が掲載されていません」と表示されて広告が掲載されなくなってしまうことがあるんです。

 

せっかく広告を出そうと思っているのに、掲載されないなんてことになってしまってはもったいないですよね。

LINE広告の品質スコアとは？

ではここで、品質スコアについてもご紹介します。

広告ランクの「上限クリック単価」は予算を投下すればするだけ上昇していきますが、品質スコアはそのように単純な話ではありません。

 

しっかりとユーザーに広告を届けたい企業は、品質スコアを上げていくべきでしょう。

その品質スコアとは検索するユーザーにとって適切な広告になっているかどうかを判断する指標の1つです。

 

ユーザーの検索意図に沿った情報であれば、品質スコアはどんどん上昇していきます。

しかし、ユーザーの検索意図とは関係のない情報であれば品質スコアは下がっていく一方になります。

 

品質スコアはキーワード毎に10段階で評価されており、様々な要因を加味して算出されるようになっています。

品質スコアに影響するとされている要因は、

などがあります。

これらをもとにして決定されているのでかなり多くの要因が関わってきているという事が分かります。

 

広告の品質というのは、一般的にいうと

などが挙げられますが、実際には

というのが、構成要素となっています。

「広告ランク＝品質スコアで」はない

広告を運用している人の中では「広告ランク」と「品質スコア」は同じものと勘違いしている人もいるかと思います。

しかし、「広告ランク＝品質スコア」ではありませんので注意が必要です。

 

広告の掲載順位や掲載されるかされないかを決定する広告ランクというのは、入札単価だけを基準に決定されるわけではありません。

など、様々な要因が広告ランクの算出に用いられています。

 

しかし、「広告ランク」や「広告の品質」については、あまり情報がないので広告ランクと品質スコアが同じものだと考え「広告ランクが低い＝品質スコアが低い」と考えられがちなのです。

 

広告ランクというのは、リアルタイムに算出される数値ですので、確認をすることが出来ません。

また、品質スコアは狙ってあげられるものではなく、色々な取り組みや改善を行うことで上がっていくものです。

 

1指標として考えていきましょう。

品質スコアを上げるメリットは？

では次に、品質スコアを上げるメリットをご紹介します。

品質スコアを上げると、どんなメリットがあるのでしょうか。

掲載順位が上がる

まず、品質スコアを上げることで広告の掲載順位が上がります。

これは、広告ランクの計算式に合った通り、品質スコアを上げれば上げるだけ広告ランクが上昇します。

 

広告ランクは、

で決められています。

 

品質スコアを上げることで、同じ入札額であっても結果的に広告の掲載順位が上がるようになるのです。

検索順位が上がると、上位に表示されるようになるので、クリック率が上がります。

 

クリック率が上がるということは、より多くの成果に繋がるということを表しています。

クリック単価が安くなる

クリック単価の計算式は、

自分よりも順位が1つ下の広告ランク ÷ 品質スコア + 1

となっています。

 

つまり、品質スコアが高ければ高いほどクリック単価を下げることができます。

例えば、

この2つの場合を比べてみると、前者のクリック単価は100で、後者のクリック単価は75になります。

掲載順位は、品質スコアも広告ランクも高い後者のほうが上位となります。

このように、クリック単価が低くても、上位に表示されるようになるというわけです。

品質スコアを上げるには？

では、品質スコアを上げる方法をご紹介します。

推定クリック率を上げる

まずは、推定クリック率を上げましょう。

クリック率は広告への興味関心の度合いを測る指標となっています。

 

つまり、ユーザーがクリックしたくなるような広告を作成することができるのかにかかっています。

推定クリック率が高くなれば、ユーザーが検索した意図に沿った広告が表示されていると判断されます。

 

そうすると、品質スコアが高くなります。

広告文の関連性を上げる

次は、広告文の関連性を上げていくということです。

品質スコアは、ユーザーの検索意図に関連している広告を掲載することで上昇します。

 

そのため、キーワードや検索クエリは重視すべき点になってきます。

逆に、広告文の関連性が低ければ低いほど品質スコアは下がっていくことになります。

 

利用したいツールとしては、

などがあります。

ランディングページの利便性を上げる

次は、ランディングページの利便性を上げていくことが重要です。

広告の掲載先のページに登録しているキーワードや広告文も品質スコアに関係していきます。

 

ページ内のボタンリンクが適切な位置に配置されているのかどうかなど、ユーザーが利用しやすいランディングページになっているかが重要です。

 

また、ページの読み込み速度も重要です。

読み込み速度が遅くなっている遅い場合は、ページの容量を少なくしたりするなど改善策をとるようにしましょう。

 

pagespeedinsightというツールを使うと、ページの読み込み速度を確認することが出来ますので、是非活用してみて下さい。

品質スコアは高いほどいいですが、全て最高値にするというのはなかなか厳しいものがあります。

 

以上の3つを駆使して、品質スコアを6～7割に上昇させることを目指しましょう。

サイトの信頼性を高める

サイトの信頼性を高めていくことも大切です。

どんな企業のサイトなのか、ユーザーが安心してそのサイトを閲覧できることが大切です。

 

それにはまず「企業概要ページのコンテンツ」を充実させましょう。

などの情報を記載しておくことで、ユーザーは安心してサービスを利用することが出来るはずです。

色々なデバイスでの操作を簡単にする

モバイルデバイスやパソコンで、操作を簡単にしておくのもポイントです。

どんな環境下であっても、ユーザーにとって使いやすいサイトにするということが大切です。

 

サイトを開いたけれど見にくかったり、操作が難しかったりすると、そのサイトを低く評価されてしまったり、離脱してしまう可能性があります。

 

ユーザービリティを意識してサイトを作成しましょう。

広告ランクを改善する方法は？

ではここで、広告ランクを改善する方法についてご紹介します。

推定クリック率を改善する

推定クリック率というのは「広告が表示されたときにクリックされる可能性の高さ」を示しています。

 

推定クリック率は、色々な要素からGoogleが算出しているものですので、広告主側から調整をするというのは難しいと言えますが、実際のクリック率が推定クリック率に影響しているということが分かっています。

 

ですから、実際のクリック率を上げると、推定クリック率も上がっていくと考えていいでしょう。

推定クリック率を上げるために、実際の広告クリック率を上げることを目指しましょう。

上限クリック単価を上げる

先ほどご紹介した品質スコアに関しては、改善点などをご紹介していきました。

これらを改善することで品質スコアを上昇させることは可能です。

 

しかし、広告ランクには「上限クリック単価」も関連してきます。

上限クリック単価を高くすればするほど広告ランクも高くなる傾向にあります。

 

予算が許す限り広告ランク上昇に努めるべきでしょう。

広告表示オプションを利用する

広告ランクの計算式の最後である、広告表示オプションを利用していくことも広告ランクの改善に繋がります。

 

設定可能な広告表示オプションを適切に設定することによって広告ランクの向上が期待出来ます。

 

LINE広告には様々な広告表示オプションが用意されているので、まだ広告表示オプションを設定していなかったりする場合には、使えるものはどんどん使っていきましょう。

LINE広告で広告ランクが関わる他の指標や確認の方法は？

LINE広告でオークションの勝率について管理画面で確認することが出来ます。

数値を確認しておくことで、適切な広告運用を行うことが出来ますので、しっかり確認しておきましょう。

 

まず、オークション分析で確認出来る指標について見ていきましょう。

インプレッションシェア

インプレッションシェアというのは、オークションの総数のうちで、実際に表示されるインプレッションの割合のことを言います。

 

インプレッションシェアは次の算式で計算することが出来ます。

広告を表示可能であった機会が1,000回あり、そのうち実際に表示することが出来た回数が800回だった場合、インプレッションシェアは80%です。

 

インプレッションシェアは、その日に行われた広告オークションを対象にしてその広告オークションに参加した他の広告主の品質などの複数の内部データに基づき算出されるものです。

 

広告グループ単位で確認することが出来ますが、配信機会が少ないとデータが表示されないこともあります。

インプレッション損失率

インプレッション損失率には、

の2つがあります。

 

予算のインプレッション損失率というのは、オークションの総数のうちで、予算不足が原因で広告が表示されなかった場合の割合のことです。

 

また、ランクのインプレッション損失率というのは、オークションの総数のうちで広告ランクが低くて競合先とのオークションに負けてしまい、広告が表示されなかった割合のことを指します。

 

広告グループ内で複数の広告がある場合に、ランクの高い広告がひとつ選ばれて他の今日ご先の広告と競っていきます。

 

広告グループ単位でのみ確認することが出来、配信機会が少ないとデータが表示されないことがあります。

広告の表示条件

では、広告の表示条件について見ていきましょう。

表示条件は、広告グループ単位となります。

 

表示されない場合は以下の通りです。

広告マネージャーで表示されますが、ダウンロードレポートには反映されません。

表示方法

次に表示方法を見ていきましょう。

これで表示方法の設定は完了です。

 

広告グループの設定を変更すると、指標が変わる可能性がありますので注意が必要です。

数値は1日に数回更新されていきます。

LINE広告のインプレッションシェアの活用方法は？

インプレッションシェアの指標は、どのように広告運用に活かしていけばいいのかについて見ていきましょう。

インプレッションシェアを高める方法はどんなものがあるのか見ていきましょう。

インプレッションシェアで予算による損失がある場合

例えば、インプレッションシェアで予算による損失がある場合には、次のような対策が効果的です。

キャンペーンの予算を上げる	広告の合計表示回数の割合を増加し、インプレッションシェアが高まる。
ターゲットを絞る	予算を引き上げることが難しい場合にはターゲットを絞ると効果的。 獲得が見込まれるインプレッション数やターゲットとなるユーザーが減少してしまうので注意。

ランクによる損失がある場合

ランクが低い時のインプレッションシェアには次のような対策をしましょう。

入札単価を引き上げる	特定の広告オークションで表示される可能性を高めることが出来る。
広告の品質を改善する	検索広告でユーザーにとって関連性の高い広告を追加したり、キーワードと関連性を高めたり、リンク先ページとの関連性を高めることは、広告品質の改善に繋がる。 広告の品質を上げることでオークションで表示回数を増やすことが出来る。

ショッピング広告の場合

また、ショッピング広告の場合には次のような対策も有効です。

ショッピングキャンペーンというのは、商品のデータによって広告動作や成果が左右されます。

まずは商品データを改善することで、インプレッションシェアを高めることが可能になります。

LINE広告で広告ランクや品質スコアにとらわれすぎるのは危険？

広告ランクや品質スコアについて見ていきましたが、実は広告ランクや品質スコアにばかりこだわりすぎることはとても危険なことなんです。

 

そこにばかりとらわれすぎてしまうと、失敗してしまう可能性も高まります。

 

広告ランクや品質スコアを意識しすぎて、その数字ばかり追うようになってしまうと、広告ランクや品質スコアを改善することばかりに時間や労力を費やしてしまうことになります。

 

そして、広告ランクや品質スコアを高めていくことが目的になってしまう可能性もあります。

しかし、広告運用をしていくというのは、売り上げを上げていくためです。

 

広告ランクや品質スコアを上げていくことが目的ではありません。

 

広告ランクや品質スコアを上げることは、広告の効果を上げるためにはとても重要なことですが、あくまでも一つの要素であるということを念頭に置いておくようにしましょう。

LINE広告の広告ランクとは？品質スコアとはどう違う？まとめ

今回は、LINE広告の広告ランクについて見ていきました。

LINE広告の広告ランクには品質スコアや上限クリック単価、広告表示オプションなどが関連してきます。

 

予算をかけられるのであれば、単価を引き上げることは即効性がありますが、クオリティの高い広告運用を行っていくためには、品質スコアを高めていく必要があります。

 

子クランクと品質スコアは混同されがちですが、品質スコアについてしっかり理解すれば、より良い広告運用の成果を出すことが出来るはずです。

 

広告掲載順位は入札単価ではなく、広告ランクによって決まります。

それは、ユーザーにとって有益であり、関連性が高い広告を掲載されるようにするためです。

 

入札単価が高ければいいというのであれば、予算が充実している広告主ばかりが有利になってしまいます。

公平性を持たせるために、広告ランクや品質スコアというシステムが存在しているのです。

 

色々な改善策がありますが、全て満点を獲得することはできないはずです。

何度も改善を繰り返すことで6～7割を達成できるようにしましょう。